【CLプレビュー】エースでキャプテンの両レフティに注目! 攻撃陣の奮起が期待される運命の第2戦!《バルセロナvsリヨン》

2019.03.13 17:01 Wed
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦2ndレグ、バルセロナvsリヨンが日本時間13日29:00にカンプ・ノウでキックオフされる。両守備陣の好パフォーマンスが目立った初戦を受け、攻撃陣の奮起が期待される、ベスト8進出を懸けた運命の第2戦だ。
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先月19日に行われたリヨンホームでの1stレグは互いに攻撃を特長とするチーム同士の対戦だけに打ち合いも予想されたが、両守護神の奮闘もあって予想外の0-0のドローという幕引きとなった。
アウェイゴールを奪えずアドバンテージなしの形で初戦を終えたバルセロナだが、以降の公式戦ではレアル・マドリーとの敵地でのクラシコ2連戦を連勝で飾るなど公式戦4連勝を達成。安定感際立つエースのFWメッシに加え、FWスアレスのゴールペースが上がってくるなどチーム状態は良好だ。圧倒的なホームアドバンテージを持つカンプ・ノウでの2ndレグに向けて不安要素は少ないが、相手にはアウェイゴールというアドバンテージがあるだけに細心のゲーム運びが求められるところだ。

一方、エースでキャプテンのFWフェキル不在の初戦を守備的な戦い方でうまく凌ぎ切ったリヨンだが、以降の国内リーグでは1勝1敗1分けと流れを掴み切れず。とりわけ、不振に喘ぐモナコ戦での敗戦を含め、直近のアウェイゲーム3試合で2敗1分けという戦績は完全アウェイのカンプ・ノウでの第2戦に向けて懸念材料だ。とはいえ、直近2試合連続2ゴールと好調なFWムサ・デンベレに加え、頼れるエースの復帰によってアウェイゴールは十分に狙える陣容だけに1stレグで見せた堅守を取り戻し、敵地で王者レアル・マドリーを破ったヤング・アヤックスに続く番狂わせを起こしたい。

両チームの勝ち抜けの条件に関してはホームのバルセロナは勝利が絶対条件。一方、リヨンは勝利に加え、アウェイゴール1点以上を奪っての引き分けでも突破が決まる。なお、0-0のスコアで90分間の戦いが終わった場合のみ延長戦へと突入する。
◆バルセロナ◆
【4-3-3】

▽バルセロナ予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:テア・シュテーゲン
DF:セルジ・ロベルト、ピケ、ラングレ、ジョルディ・アルバ
MF:ラキティッチ、ブスケッツ、アルトゥール
FW:メッシ、スアレス、コウチーニョ
負傷者:DFヴェルメーレン、MFラフィーニャ、デンベレ
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはヴェルメーレン、ラフィーニャの欠場が確定。直近のラージョ戦でハムストリングを痛めたデンベレは前日練習をこなしており、何とか起用の目処が立ったようだ。

スタメンに関しては右サイドバックにセルジ・ロベルト、中盤にアルトゥール、デンベレの状態次第でコウチーニョが1stレグからの変更という形でメンバー入りする可能性が高い。

◆リヨン◆
【4-2-3-1】

▽リヨン予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:アントニー・ロペス
DF:デュボワ、マルセロ、デナイヤー、メンディ
MF:エンドンベレ、アワール
MF:トラオレ、フェキル、デパイ
FW:ムサ・デンベレ
負傷者:DFマルセロ
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはディフェンスリーダーのマルセロが直近のストラスブール戦で左太ももを痛めており、遠征メンバーに入ったものの試合当日まで状態がチェックされる見込みだ。仮に、起用が難しい場合はベテランのモレルか19歳のソレが代役を担うことになる。

スタメンに関してはサスペンション明けのフェキルがテリエに代わって起用される以外、1stレグからの変更はないと思われる。より守備的に入る場合はトラオレかムサ・デンベレを外してトゥザールが中盤の底に入る[4-3-3]の形も想定される。

★注目選手
◆バルセロナ:FWリオネル・メッシ
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バルセロナの注目プレーヤーはエースのメッシだ。敵地での前回対戦ではやや身体の重さを感じさせ、アタッキングサードでのプレー精度を欠き相手の脅威になり切れなかったが、リヨンにとって最も警戒すべき相手に変わりはないはずだ。1stレグ直後のセビージャ戦では圧巻のハットトリックを記録するも、レアル・マドリーとのクラシコ2連戦では“普通のメッシ”と揶揄されるなどやや調子に波が出ているが、直近のラージョ戦ではPKながらも1ゴールを奪い、ゴールの感覚を研ぎ澄ましている。

初戦をゴールレスで終えたため、2ndレグでも相手の戦い方に大きな変化がない中で前回対戦で抑え込まれたデナイヤーとマルセロのセンターバックコンビを今度こそ自慢の個人技で切り裂きたい。

◆リヨン:FWナビル・フェキル
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リヨンの注目プレーヤーはサスペンション明けのフェキルだ。最終ラインの奮闘もあり、ホームでの前回対戦では最低限のゴールレスドローという結果を手にしたが、攻撃面では前半の序盤以降ほとんど決定機を作れない難しい一戦となった。そのため、ベスト8進出に向けては1stレグ同様の守備的なアプローチの中でいかにゴールをこじ開けられるかが勝利のカギを握る。そして、そのゴールを奪ううえで重要となるのが、中盤と前線の繋ぎ役を担うエースのパフォーマンスだ。

トップ下での起用が濃厚なフェキルには相手司令塔ブスケッツの配球にフィルターをかける守備の仕事と、エンドンベレやアワールが中盤の底で奪ったボールを前線の選手に的確に繋ぐ中継点の仕事が一番に求められる。また、ブスケッツの脇のスペースでボールを引き出しながら持ち味の重心の低いドリブル、正確且つパワフルな左足でゴールチャンスにも絡みたい。とにかく、“フランスのメッシ”が本家を凌駕するパフォーマンスを見せられるかが番狂わせを起こすカギとなる。

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