FC東京痛恨の3連敗…チャナティップ決勝点の札幌が0-2から逆転勝利! 《J1》

2018.08.19 15:00 Sun
©︎J.LEAGUE
▽明治安田生命J1リーグ第23節の北海道コンサドーレ札幌vsFC東京が、19日に札幌ドームで行われ、3-2で札幌が逆転勝利した。

▽暫定6位の札幌(勝ち点32)が3位のFC東京(勝ち点40)をホームに迎えた上位対決。リーグ2試合連続ドロー中かつ3試合白星のない札幌は、1-1で引き分けた前節のガンバ大阪戦からスタメンを2名変更し、石川、宮澤に代えて、荒野、菅を起用した。
▽連敗中で1試合少ない2位・川崎フロンターレに勝ち点で並ばれたFC東京は、0-1で敗北した柏レイソル戦からスタメンを3名変更。丹羽、小川、リンスに代えて、森重、太田、ディエゴ・オリヴェイラを起用し、ベストメンバーを揃えた。

▽試合開始早々の2分、まずはFC東京が1つチャンスを作っていく。ディエゴ・オリヴェイラがロングボールに反応して裏に抜け出し、左サイドからグラウンダーのクロスを供給。すると、ニアに入り込んだ永井がヒールで合わせるが、GKク・ソンユンにセーブされた。

▽快足の永井をターゲットに積極的に低い位置から裏を狙うFC東京に対し、札幌は最前線に構える都倉にボールを当てつつ応戦。18分には、FC東京ボールのスローインから大森が左サイドに抜け出す。ボックス内左深い位置までドリブルで侵攻した後、後方の東にボールを渡す。しかし、東が放ったシュートは左ポストを掠めつつ外れていく。
▽やや攻める時間の少ない札幌は、ジェイやチャナティップが低い位置まで降りてチャンスを作り出そうとするが、密度の濃いFC東京DFをなかなか揺さぶることができない。細かくボールを繋いでリズムチェンジを図ると、逆に26分にFC東京のカウンターが発動。最前線のディエゴ・オリヴェイラがボールをキープし、右サイドの東にパスを送る。しかし、東のクロスに反応した永井が狙ったボレーシュートは空振りに終わり、スコアを動かすことができない。

▽33分、優勢を保つFC東京が勢いそのままに得点を奪い切る。高萩の、やや長めとなった最終ラインの裏への浮き球のパスに、トップスピードの永井が追いつく。そのままボックス左まで侵攻しGKク・ソンユンを引きつけた状態で中央に折り返すと、ディエゴ・オリヴェイラが難なく押し込んだ。

▽41分、ビハインドを背負った札幌が反撃に出る。ピッチ中央付近でボールを持った福森が、ボックス内に精度の高いフィードを供給。すると、収めた都倉が振り向きざまにシュートを浴びせる。しかし、DF森重にブロックされた。

▽前半終了間際の46分、FC東京が右CKを獲得。太田が左足でインスウィングのクロスを上げると、ニアに飛び込んだチャン・ヒョンスが頭で合わせ、チームの2点目とした。札幌は反撃の糸口を掴めないまま、試合の折り返しを迎えることに。

▽流れを変えたい札幌は、ハーフタイム中に選手交代を敢行。荒野に代えて、白井を投入した。

▽すると48分、札幌がFC東京ゴールを脅かす。中盤で上手くボールを受けたチャナティップが、ボックス内にスルーパスを送る。しかし、ジェイが左足で放ったシュートはGK林のセーブに阻まれ得点とはならない。

▽やや勢いの出てきた札幌は、53分に決定的なシーンを迎える。相手陣内浅い位置から福森がクロスを上げると、飛び込んだのは都倉。放たれたヘディングシュートはDF森重に当たり、跳ね返りがネットに吸い込まれた。

▽60分、反撃ムードの漂う札幌がさらにゴールに迫る。またしても福森が相手陣内からクロスを供給すると、ボックス右の都倉が倒れ込みながらも足で合わせたが、シュートは枠を捉えない。また、66分にも福森のクロスからボックス手前右の白井がファーを狙ったが、枠を外れた。

▽68分、札幌に待望の瞬間が訪れる。相手のラストパスを最終ラインでカットしたDF室屋が、ボールを収めきれず。反応した白井がカットし、右足を一閃。強烈なシュートでスコアを同点とし、自身にとってのJ1初得点を決め切った。

▽さらに72分、札幌が畳みかける。ジェイとのパス交換からボックス手前中央フリーで前を向き、右足を豪快に振り抜く。これがゴール左上に突き刺さり、あっという間に試合を引っくり返した。

▽一転して負う立場となったFC東京は、永井、東に代えて、リンス、前田を直後に投入。フォワードの枚数を増やし、攻勢を強めていく。76分、スローインの流れから大森が右サイドからクロスを供給。しかし、ファーのリンスが放った左足のボレーシュートは左ポストに嫌われた。

▽その後、FC東京はディエゴ・オリヴェイラに素早くボールを預けて打開を図ろうとするが、再びネットを揺らすことは叶わず。2-3のスコアで終了の笛を聞くこととなった。

▽この結果、札幌はリーグ4試合ぶりの白星を飾った。また、ホームでの勝利は5月5日の第13節ガンバ大阪戦以来約3ヵ月半ぶりとなっている。逆転負けのFC東京はまさかの3連敗を喫した。
関連ニュース

【Jリーグ出場停止情報】琉球FW野田隆之介はルヴァンカップ3回戦欠場に

Jリーグは22日、明治安田Jリーグの出場停止選手を発表した。 今回はミッドウィークに行われたルヴァンカップが更新対象に。FC琉球からはFW野田隆之介が累積警告で1stラウンド3回戦を欠場する運びとなった。 レッドカードを受けた奈良クラブFW関口智也も処分対象だが、こちらはチームの敗退に伴って、今週末の明治安田J3リーグで1試合出場停止となった。 【明治安田J1リーグ】 DFハ・チャンレ(名古屋グランパス) 第10節 vs浦和レッズ(4/28) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 【明治安田J2リーグ】 DF蜂須賀孝治(ブラウブリッツ秋田) 第12節 vs横浜FC(4/28) 今回の停止:1試合停止 MF前田椋介(水戸ホーリーホック) 第12節 vs藤枝MYFC(4/27) 今回の停止:1試合停止 DFンドカ・ボニフェイス(横浜FC) 第12節 vsブラウブリッツ秋田(4/28) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF川島將(藤枝MYFC) 第12節 vs水戸ホーリーホック(4/27) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 FW松田力(愛媛FC) 第12節 vsヴァンフォーレ甲府(4/27) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 【明治安田J3リーグ】 FW関口智也(奈良クラブ) 第11節 vsY.S.C.C.横浜 今回の停止:1試合停止 【YBCルヴァンカップ】 DF濃野公人(鹿島アントラーズ) 3回戦 vsFC町田ゼルビア(5/22) 今回の停止:1試合停止 FW野田隆之介(FC琉球) 3回戦 vsセレッソ大阪(5/22) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 2024.04.26 10:40 Fri

甲府が鳥栖GKコ・ボンジョを登録ウィンドーの例外適用でレンタル! 「全力で戦いたい」

ヴァンフォーレ甲府は25日、サガン鳥栖から韓国人GKコ・ボンジョ(22)の期限付き移籍加入を発表した。背番号は「32」。加入期間は2024年7月8日までとなる。 今回の移籍登録にあたっては登録ウインドーの例外適用に関する申請をJリーグに行い、適用が承認。規約に則り、負傷中のGK渋谷飛翔を抹消して、コ・ボンジョの登録を申請したという。 コ・ボンジョは2023年に韓国の大学から鳥栖入り。新天地を通じて「ヴァンフォーレ甲府の勝利に貢献出来るよう、努力を惜しまず全力で戦いたいと思います。応援よろしくお願いします」と語った。 一方の鳥栖では「この移籍は自分自身をさらに成長させるための決断です。サガン鳥栖のプライドを持ち、もっと成長した姿で帰って来れるよう全力で戦ってきます」としている。 甲府では渋谷のほか、GK河田晃兵も負傷。直近の明治安田J2リーグ2試合ではGK山内康太の出場が続いている。 2024.04.25 18:20 Thu

札幌がキム・ゴンヒの交通事故を報告…本人に厳重注意、全体で安全運転を再徹底へ

北海道コンサドーレ札幌は25日、FWキム・ゴンヒの交通事故を報告した。 キム・ゴンヒは25日午前の札幌市内にて自家用車で練習場に向かう途中、右折して本線に合流しようとしたところ、右方向から直進の乗用車と接触。事故発生後、速やかに警察等へ連絡して事故処理を行うとともに、相手は救急車にて病院に行き、無事を確認しているという。 クラブは「怪我をされた方の一日も早いご回復をお祈り申し上げるとともに、多大なご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます」とし、キム・ゴンヒへの厳重注意とともに、全選手およびクラブ関係者に安全運転の取り組みを再徹底していくと続けた。 韓国代表としても3キャップのキム・ゴンヒは2022年夏に水原三星ブルーウィングスから完全移籍加入。3シーズン目の今季はここまでJリーグYBCルヴァンカップの1試合に出場している。 2024.04.25 15:55 Thu

徳島FW西野太陽が脳震とう&右頬骨骨折と診断 24日に手術

徳島ヴォルティスは25日、FW西野太陽の負傷を報告した。 京都橘高校でのプレーを経て、地元クラブであり、ジュニアユースで過ごした徳島で2021年にプロ入りの西野。今季もここまで明治安田J2リーグ9試合に出場している。 20日に敵地で行われた第11節の藤枝MYFC戦も先発したが、後半アディショナルタイムにピッチを後に。脳震とうおよび右頬骨骨折と診断されたという。 右頬骨骨折に関しては24日に手術を受け、復帰は経過をもっての判断に。脳しんとう脳震とうにおいてはサッカーにおける指針に沿い、段階的プログラムを組んで通常の競技参加を目指すそうだ。 2024.04.25 14:50 Thu

トッテナムが33年ぶり来日! 神戸と対戦、ポステコグルー監督「日本は私がよく知る国」

Jリーグは25日、トッテナムの今夏来日を発表した。 トッテナムはJクラブとヨーロッパの強豪クラブが対戦する『明治安田Jリーグワールドチャレンジ2024 powered by docomo』の出場チームとして来日。Jリーグから出場となる昨年のJ1リーグ王者、ヴィッセル神戸と7月27日に国立競技場で対戦する。 トッテナムを率いるのはかつて横浜F・マリノスを率いたアンジェ・ポステコグルー監督。中心選手は2020―21シーズンのプレミアリーグでアジア人史上初の得点王に輝いた韓国代表FWソン・フンミンで、チームとしてはチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いの真っ只中にいる。 トッテナムからもその来日決定がアナウンス。チームとして33年ぶりの来日となるなか、再び日本の地に降り立つポステコグルー監督はクラブを通じてコメントしている。 「この夏、トッテナム・ホットスパーを日本に連れて行き、ヴィッセル神戸とのエキサイティングな試合ができるのを嬉しく思う。この親善試合は2024-25シーズンに向けた準備の新たなステップになる」 「日本は私が指揮を執る頃からよく知る国。熱烈なフットボールファンで賑わっているし、選手たちが国立競技場の雰囲気を味わうだけでなく、文化に触れたり、善意をサポートしたりするのが楽しみだ」 <span class="paragraph-title">【リリース】Jリーグが今夏のトッテナム来日&ヴィッセル神戸との対戦を発表</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">明治安田Jリーグワールドチャレンジ2024 powered by docomo開催決定!<br><br>7月27日(土)<br> ヴィッセル神戸 vs トッテナム ホットスパー<br>国立競技場<a href="https://twitter.com/hashtag/%EF%BC%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグワールドチャレンジ</a><a href="https://twitter.com/visselkobe?ref_src=twsrc%5Etfw">@visselkobe</a> <a href="https://twitter.com/SpursOfficial?ref_src=twsrc%5Etfw">@SpursOfficial</a><br>詳細はこちら<a href="https://t.co/vPIgEVKuqR">https://t.co/vPIgEVKuqR</a></p>&mdash; Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) <a href="https://twitter.com/J_League/status/1783332118434885924?ref_src=twsrc%5Etfw">April 25, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.04.25 13:04 Thu
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly