【特集】日本人になることを決めたイゴール「この国で家族を養っていきたい」
2016.02.24 17:30 Wed
▽Fリーグのペスカドーラ町田に所属するGKイゴールが、1月22日に法務省から日本国への帰化を承認された。“Fリーグ最強守護神”はどんな思いや夢を抱いて日本人になることを決意したのか――。
▽そこで今回、イゴール選手にインタビューを実施。第3回は、なぜ日本人になることを選んだのかを語ってもらった。
──日本国籍を習得した理由は
「最初の理由は、日本で暮らしてきて、この国の環境、治安を含めて素晴らしいと感じたところです。自分の将来をイメージして結婚、子供を育てると考えると非常に良い環境だと思います。そこが一番の理由です。決してブラジルがダメだというわけではないです。ただ、将来のことも考えると、これほど良い環境で家族を養っていきたい。ここが最適だと思いました。これ以上にない環境です」
──具体的に日本人になりたいと思い始めたタイミングはいつでしたか
「町田に加入するための契約を結ぶ際に、帰化することができたら手伝ってもらいたいと伝えました。その頃は具体的ではなく、ぼんやりとした考えでした。ただ、町田に来てフィアンセができて、自分が家族を持つイメージが現実的になってきました。そのタイミングで日本人になりたいと強く思うようになりました」
「2年前の11月くらいから本格的に動き出しました。司法書士の先生で、ジャッピーニャ(町田のチームメートである本田真琉虎洲)を帰化させてくれた先生がいて、その方に帰化を考えているという話をしました。そこが最初の動きです」
「去年の3月で。来日して5年目を迎えました。5年経たないと帰化申請の資格がありません。なので、司法書士の先生に話をした後は、申請できるタイミングですぐに行動できるように書類集めをしていました」
「書類は基本的にブラジルから取り寄せます。ブラジルの戸籍、ブラジルでの経済状況、卒業証明書は小学校から大学まで、その他にも色々な書類が必要です。こういった必要書類を少しずつ言われます。言われたものを用意して持っていくと、次は他の書類を出すように言われます」
「書類を揃えた後には面接です。その面接は、法務省の面接官と私の一対一です。なので、書類を集めている間に日本語の勉強をしました。公文に通って読み書きを覚えました。小学校2年生程度の読み書きができなければいけません。さらに面接官との質疑応答もできなければいけません。他にも自宅を訪問しにきます。日程を教えてくれて、その日に家の状況を確認しにきます」
「面接の時は、質疑応答が難しく、本当に緊張しました。面接ではテストもあります。このテストに関しては、酒井 (ラファエル良男/名古屋オーシャンズ) 選手が日本語を教えてもらっていた先生からスカイプを通して学びました」
──それだけ勉強されたから今では日本語がお上手なんですね
「公文をやってきた影響はあります。また、酒井選手に紹介してもらった先生との勉強も役に立っています」
──フィアンセの方は日本人とのことですが結婚して日本人になるということは考えなかったのですか
「考えませんでした。理由は、彼女を大事にしたかったからです。彼女はそうは思わないと言ってくれるでしょうが、国籍を取りたいから結婚したとは思わせたくありませんでした。そういう思いを少しでもして欲しくない。だから、私の国籍の習得と結婚は別に考えていました」
▽そこで今回、イゴール選手にインタビューを実施。第3回は、なぜ日本人になることを選んだのかを語ってもらった。
──日本国籍を習得した理由は
「最初の理由は、日本で暮らしてきて、この国の環境、治安を含めて素晴らしいと感じたところです。自分の将来をイメージして結婚、子供を育てると考えると非常に良い環境だと思います。そこが一番の理由です。決してブラジルがダメだというわけではないです。ただ、将来のことも考えると、これほど良い環境で家族を養っていきたい。ここが最適だと思いました。これ以上にない環境です」
「町田に加入するための契約を結ぶ際に、帰化することができたら手伝ってもらいたいと伝えました。その頃は具体的ではなく、ぼんやりとした考えでした。ただ、町田に来てフィアンセができて、自分が家族を持つイメージが現実的になってきました。そのタイミングで日本人になりたいと強く思うようになりました」
「2年前の11月くらいから本格的に動き出しました。司法書士の先生で、ジャッピーニャ(町田のチームメートである本田真琉虎洲)を帰化させてくれた先生がいて、その方に帰化を考えているという話をしました。そこが最初の動きです」
「去年の3月で。来日して5年目を迎えました。5年経たないと帰化申請の資格がありません。なので、司法書士の先生に話をした後は、申請できるタイミングですぐに行動できるように書類集めをしていました」
──帰化申請するまで大変な流れなのですね
「書類は基本的にブラジルから取り寄せます。ブラジルの戸籍、ブラジルでの経済状況、卒業証明書は小学校から大学まで、その他にも色々な書類が必要です。こういった必要書類を少しずつ言われます。言われたものを用意して持っていくと、次は他の書類を出すように言われます」
「書類を揃えた後には面接です。その面接は、法務省の面接官と私の一対一です。なので、書類を集めている間に日本語の勉強をしました。公文に通って読み書きを覚えました。小学校2年生程度の読み書きができなければいけません。さらに面接官との質疑応答もできなければいけません。他にも自宅を訪問しにきます。日程を教えてくれて、その日に家の状況を確認しにきます」
「面接の時は、質疑応答が難しく、本当に緊張しました。面接ではテストもあります。このテストに関しては、酒井 (ラファエル良男/名古屋オーシャンズ) 選手が日本語を教えてもらっていた先生からスカイプを通して学びました」
(c) CWS Brains、 LTD.
──それだけ勉強されたから今では日本語がお上手なんですね
「公文をやってきた影響はあります。また、酒井選手に紹介してもらった先生との勉強も役に立っています」
──フィアンセの方は日本人とのことですが結婚して日本人になるということは考えなかったのですか
「考えませんでした。理由は、彼女を大事にしたかったからです。彼女はそうは思わないと言ってくれるでしょうが、国籍を取りたいから結婚したとは思わせたくありませんでした。そういう思いを少しでもして欲しくない。だから、私の国籍の習得と結婚は別に考えていました」
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