「昨季から上積みしていく」3連覇を目指す神戸、2冠王者として臨むFUJIFILM SUPER CUPに吉田孝行監督「現状を把握する良い機会」

2025.02.07 13:20 Fri
前日会見に臨んだ吉田孝行監督
©超ワールドサッカー
前日会見に臨んだ吉田孝行監督
ヴィッセル神戸吉田孝行監督が、8日に行われるFUJIFILM SUPER CUPのサンフレッチェ広島戦へ意気込みを語った。
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2025シーズンのJリーグ開幕を1週間後に控える中、8日に国立競技場でシーズン開幕を告げる戦いが開催。2024シーズンの明治安田J1リーグ王者であり、天皇杯との2冠も達成した神戸は、J1で2位の広島と対戦。近年Jリーグを牽引する2チームが、開幕より一足先に激突する。7日、試合を翌日に控えた吉田監督がオンラインの記者会見に出席。「いよいよシーズンも開幕するなという気持ちでいます。サンフレッチェ広島という素晴らしいチームと対戦できることを嬉しく思っていますし、明日の試合を楽しみにしています」と対戦に向けてコメントした。
リーグ3連覇も懸かるシーズン。AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)も勝ち残っており、多くのタイトルを手にしたいシーズンのスタートとなる。

ここまでのキャンプの手応えについては「まずは自分たちがやらなければいけないこと、攻撃、守備を含め、戦術の部分を落とし込むというところと、コンディションも今シーズンは1カ月での調整だったので、そこに向けてコンディションも徐々に上げていくことを意識して取り組んできました」と、意識させたことについて語り、「まだまだチーム内での浸透、昨年までいた選手は理解度はありますが、新しく入った選手はまだ1カ月しか経っていないので、試合を重ねて良くしていければと思います」と、徐々に上げていきたいと語った。
今シーズンに向けての進化については「昨年のベースをしっかり出せるかどうか。そこから上積みできれば良いと思います」と語り、「今から何か新しいことをやるというより、しっかりと自分たちが今までやってきたことをやり、しっかりと上積みしていくということです」とし、「その時の選手の状況だったり、組み合わせが色々あると思います。昨年もそうやって実際はうまく融合していった部分があるので、今シーズンもそうなるかなと思います」と、シーズンを通して変化していきたいとした。

明日の試合で勝つ意味については「Jリーグが開幕する前にこのような注目される試合に出られること、これだけ多くのサポーターの前で試合ができることは本当に価値があると思います」とコメント。「勝つことでチームというのも勢いづくことがあると思います。いずれにしろ、良い機会だなと思います。自分たちの現状を把握するという点でも良い機会だと思います」と、この一戦の位置付けについて語った。

対戦相手の広島は昨シーズンは優勝争いをした間柄。広島の印象については「スキッベ監督は凄くリスペクトしていますし、志向するサッカーもゾーンとマンツーマンで考え方は違いますが、大枠で見るとプレッシングで奪って、ゴールにアグレッシブに向かっていくチームなので、得る部分があると思います」と、似たタイプのチーム作りをしているとコメント。戦力も補強している中で「今シーズンは元々いたパワーのある戦力に加えて、ジャーメイン(良)選手、田中(聡)選手だったり、菅(大輝)選手だったり、2チームできるだけの素晴らしいチームができているなと思っています」と語り、「そんな中で、自分達がどれだけできるかは楽しみですし、上手くいかない部分は自分達もあるかもしれないですが、しっかり修正していって、ACLや開幕に向けていくことが大事だと思います」と、戦いを受けてもしっかりと修正にしていきたいとした。

現時点では主力選手にケガ人が出ており、戦力が整っていない神戸。「少しかかる選手もいるし、日々の状況も見てという選手もいます。日々流動的なので、なんとも言えません」と、起用する選手の選択は難しいとコメントした。

準備期間が短く、戦力も整っていない中で、序盤から過密日程にもなっている。この1試合の位置付けについて勝利を目指すのか、この先の戦いを見据えるのかということを問われると「どっちも大事だと思います」とコメント。「この試合も大事ですし、もちろんACLは次の試合で予選突破も決まる可能性がありますし、すぐ開幕もあるので、全て大事です。今いる選手、フレッシュな選手、試合に臨める選手でしっかり連戦を戦っていきたいと思います」と、手元にある戦力で最大限戦っていきたいと意気込んだ。

今シーズンはこれまでの戦い方に加えて、より細部を詰めているという神戸。吉田監督は「いつものメンバーであればこれで分かっているだろうということも、新しい選手に理解させるためには細かく言わないと伝わらない部分もあるので、そういった意味でミーティングにかける時間では細かくなるかなと思います。大枠で考えればそんなに変わっていません」と、よりチーム内での理解度を高めるために、しっかりと細部にわたって丁寧にアプローチしていると語った。




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英2部で練習参加の神戸DF初瀬亮、シェフィールド・ウェンズデイの指揮官も言及「一番大事なのはコミュニケーション」

シェフィールド・ウェンズデイのダニー・ロール監督が、ヴィッセル神戸のDF初瀬亮(27)について語った。イギリス『The Star』が伝えた。 ガンバ大阪の下部組織育ちの初瀬は、2019年1月に神戸に完全移籍。アビスパ福岡への武者修行も経験した中、神戸の左サイドバックとしてリーグ連覇に貢献した。 左右の足から繰り出されるキックで貢献した初瀬。神戸では公式戦195試合で4ゴール29アシストを記録し、左サイドバックの主軸となっていたが、海外移籍に向けてチームを離れている。 その初瀬は、ドイツやポーランドへの移籍もある中で、チャンピオンシップ(イングランド2部)のシェフィールド・ウェンズデイのトレーニングに参加していることが報じられていた。 初瀬に対しての興味を認めていたロール監督だが、改めてトレーニングで見せた初瀬のパフォーマンスを気に入ったとのこと。一方で、他にも獲得候補がいるとされており、補強について言及した。 「それは来週の課題だ。もちろん、今後数日間の課題もいくつかある。状況がどれだけ明確になり、何ができるのかを見極めるつもりだ」 「次はブリストル・シティとの試合だが、もちろんホームで勝つ必要がある」 「一番大事なのはコミュニケーションだ。それが何を意味するのか、何が起こるのか、結果がどうなるのかを見てみよう。そして、上手くいけば、我々は前を向いて再び動き出すことができる」 チャンピオンシップでは、日本代表にも招集されているMF田中碧(リーズ・ユナイテッド)やDF橋岡大樹(ルートン・タウン)、FW大橋祐紀(ブラックバーン)や、FW斉藤光毅(クイーンズ・パーク・レンジャーズ)、MF坂元達裕(コヴェントリー・シティ)、FW平河悠(ブリストル・シティ)、MF瀬古樹(ストーク・シティ)と日本人7名が今シーズンプレー。初瀬もそこに続くことになるだろうか。 2025.01.22 00:00 Wed
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神戸DF初瀬亮がイングランド2部のシェフィールド・ウェンズデイに加入「行ってきます!!!」

シェフィールド・ウェンズデイは6日、ヴィッセル神戸のDF初瀬亮(27)を完全移籍で獲得したことを発表した。 ガンバ大阪の下部組織育ちの初瀬は、2019年1月に神戸に完全移籍。アビスパ福岡への期限付き移籍も経験した。 神戸では公式戦195試合に出場し4ゴール29アシストを記録。左右のサイドバックでプレーが可能で、リーグ連覇に貢献。天皇杯でも2度優勝を経験している。 J1通算180試合2ゴール27アシスト。キック精度も高く、プレースキッカーも務めていた中、初の海外移籍となる。 シェフィールド・ウェンズデイはチャンピオンシップ(イングランド2部)を戦っており、現在10位に位置。プレミアリーグ昇格プレーオフも狙える状況だが、どういったパフォーマンスを見せるのか注目だ。 初瀬は神戸を通じてコメントしている。 ーーーーー この度、EFLチャンピオンシップのシェフィールド・ウェンズデイFCに移籍することになりました。ヴィッセル神戸に関わる全ての皆さま、6年間本当にありがとうございました。 ガンバ大阪からヴィッセル神戸に移籍をした時、色んな意見があったことを昨日のことのように思い出します。今回も同じように新たな挑戦をすることで更に自分を成長させたいと思い、この決断をしました。 ヴィッセル神戸での6年間を振り返ると、悔しい思い出の方が多かったように思います。 それでも絶対にヴィッセル神戸で活躍するんだと毎日思い続けて練習をしてきました。その結果、ヴィッセル神戸としてのJ1リーグ初優勝、そしてリーグ連覇、天皇杯優勝と3つのタイトルを獲れたことを本当に嬉しく思います。 今回の移籍をするにあたり、本当にサッカーが大好きで小さい頃からの夢であったヨーロッパでプレーするチャンスがあるのにチャレンジしない理由が僕の中にありませんでした。 これまでにも色んな人の声があって、期待もあれば、お前は無理だと言うバッシングもあって、そんな言葉のどちらもが、いつも僕を強くしてくれました。 皆さんにもっと成長した姿を見せられるように移籍先であるイングランドでも常に自分にベクトルを向けて、日々頑張ってきます。 改めまして6年間ありがとうございました。行ってきます!!! ーーーーー <span class="paragraph-title">【動画】シェフィールド・ウェンズデイが初瀬亮の加入を伝える</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="qme" dir="ltr"> <a href="https://twitter.com/swfc/status/1887471350479982859?ref_src=twsrc%5Etfw">February 6, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.02.06 22:57 Thu
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アンバサダー就任の槙野智章氏はキャンプ地帰り…古巣の神戸vs広島のFUJIFILM SUPER CUPに「たくさん点が入る展開を期待」

Jリーグは30日、「FUJIFILM SUPER CUP 2025 概要発表記者会見」を開催した。 2月8日(土)に国立競技場で行われる「FUJIFILM SUPER CUP 2025」。J1連覇で天皇杯も優勝したヴィッセル神戸とJリーグ2位のサンフレッチェ広島が対戦する。 大会アンバサダーには、神戸、広島の両クラブでプレーした経験のある元日本代表DF槙野智章氏が就任。広島時代の2008年、浦和レッズ時代の2015年、2019年に同大会に出場。2024年はピッチ解説で盛り上げていた。 槙野氏は今大会について「楽しみだと思います。間違いなくファン・サポーターはもちろん、他クラブのサポーターも注目の一戦だと思いますし、今シーズンはどういったサッカーを展開するのか。新加入選手も含めて新しい監督ならどういう風な変化があるのかというのは皆んなが注目する大会だと思いますので、選手たちはこの大会を機に良いスタートを切りたいと思っていると思います」と、シーズン開幕を告げる戦いを楽しみにしているとした。 自身にとっては古巣同士の対戦ともなる今大会。昨シーズンのリーグ優勝を争った両チームについては「お互い、ホームとアウェイで苦手とする意識があるというのは選手たちから伺っていますし、僕自身が現役時代もそういう風に思っていました。これが国立で開催するとなった時にどういう風に転ぶのかなというのが楽しみだなと思います」と、中立地での戦いでどんなプレーを見せるのか注目ポイントを語った。 神戸は昨シーズンのメンバーをベースに守備陣を補強。一方の広島は、前線の外国人FWが全員退団し昨季のJ1で19得点を記録したFWジャーメイン良が加入。また、MF菅大輝、MF田中聡と所属クラブの主軸選手が加わった。 槙野氏は「先ほどまで広島のキャンプ地である宮崎にいまして、昨日も広島のトレーニングを見てきましたけど、新しい選手たちが早くも融合しているし、コミュニケーションもとっている。その中で神戸は、昨年と同じようなメンバー構成でさらなるレベルアップ、ヴァージョンアップを狙ってこの試合に向けて準備しているので楽しみだと思います」と、新加入選手の出来も大事になると見解を示した。 大会に向けては神戸のDF山川哲史、広島のDF佐々木翔がそれぞれ意気込みをコメント。山川は一緒にプレーしたこともある仲だが「ここ数年の立ち振る舞いはすごく成長している。これまではベテランの選手たちに支持を受けてなんとかやっている形でしたけど、ここ数年の立ち振る舞いを見ると、自分から言葉を発してベテランの選手たちを動かすような堂々たるプレーが見られるし、ピッチの外でも存在感は高まっているんじゃないかと思います」と成長について言及。「(昨季は1点差に泣いた)リーグ戦でも守備だけじゃなく攻撃のところ、セットプレーでもゴールに結びつくようなプレーを見せている。今年は本人もゴールのところも見てほしいと話していました」と、攻守で結果を残したいと意気込んでいたと明かした。 一方で、広島については「昨年もそうですけど、スキッべ監督が求めるサッカー、前線から攻撃を意識したサッカーはJリーグファンもよくわかっていると思う。宮崎キャンプ、トルコキャンプではヨーロッパの強豪相手に負けなしで日本に帰ってきた。プラス昨年のJリーグの最後のところで失速した攻撃力のところで言うと、新戦力のジャーメイン選手など個人で点が取れる選手を補強している、ポイントで選手たちを連れてきたのは楽しみなところなので、この富士フィルムスーパーカップでどういった変化をもたらしてくれるのかというのは楽しみなところだと思います」と良い準備ができていると語り、「攻撃は最大の防御じゃないですけど、常に攻撃を意識したプレーというのは今年も見れるのかなと思います」と見解を述べていた。 3度スーパーカップのピッチに立っている槙野氏。当時の心境については「まずはタイトルを獲りたい。その一心で大会に臨んでいたし、全チーム、全選手、この大会前にはハードなキャンプを乗り越えてやってくる。この大会に100%合わせてくる選手もいるので、それ以上の昨年を上回るプレーをしないといけないと思って準備していました。ここでどれだけのものを出すのか、出しすぎないようにするのかの駆け引きも大事になると思います」と、結果を求める中で、どこまで手の内を明かすのかの駆け引きも楽しめるとした。 試合の展望については「凄く難しいな(笑)」と語り、「両チームとも攻撃的なチームですし、攻撃的なタレントが多いのでたくさん点が入る展開を期待しています。(誰が点をとる?)練習も見て、コンディションも含めて面白いなと思ったのが、大迫勇也選手、武藤嘉紀選手、宮代大聖選手の3枚がかなりハードにトレーニングマッチもやっていた。広島も加藤陸次樹選手、トルガイ・アルスラン選手も練習に全て入っていたので、どういったメンバー構成で臨んでくるのかというところが楽しみだと思います」と、両チームともに攻撃のキーマンがいるとし、どんな組み合わせで臨むか采配も楽しみだとした。 多くの人が注目する「FUJIFILM SUPER CUP」。槙野氏は「昨年の優勝チームであるヴィッセル神戸、そこに対して優勝できなかったけど、ここ数年はずっと優勝争いをしている広島という日本サッカー界を引っ張っている両チームというところでは、日本代表に選ばれてもおかしくない選手がゴロゴロいる。この大会を機にブレイクする選手もいると思うので、そこに注目してもらえたら、まだサッカーを知らない、Jリーグを知らない方たちにも楽しんでもらえるんじゃないかと思います」と、ファン・サポーターへ呼びかけていた。 2025.01.30 19:30 Thu
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神戸がG大阪退団のDF松田陸を獲得!昨季はJ1で13試合出場「J1リーグ3連覇、国内三冠、ACL優勝、全て達成できるよう」

ヴィッセル神戸は5日、DF松田陸(33)の完全移籍加入を発表した。背番号は「66」となる。 右サイドバックを本職とする松田は、これまでFC東京、セレッソ大阪、ヴァンフォーレ甲府でプレー。昨季にC大阪からライバルクラブであるガンバ大阪に完全移籍を果たした。 G大阪では、バックアップが主な役割となるなかでケガによる離脱も経験。それでも明治安田J1リーグ13試合に出場したが、昨シーズン限りでの退団が発表されていた。 またも関西クラブへの加入となった松田は、クラブを通じてコメントしている。 「この度、ヴィッセル神戸に加入することになりました松田陸です。ヴィッセル神戸の一員として戦えることを光栄に思います。J1リーグ3連覇、国内三冠、ACL優勝、全て達成できるように全力で戦います。熱い応援をよろしくお願いします」 2025.02.05 15:02 Wed

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