2度のリード守れずFA杯ベスト8敗退…クロップ監督が反省「試合を終わらせることができなかった」

2024.03.18 12:20 Mon
リバプールのユルゲン・クロップ監督
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リバプールのユルゲン・クロップ監督
リバプールのユルゲン・クロップ監督が激闘を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。
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プレミアリーグで首位争いを繰り広げる一方、FAカップでは準々決勝まで勝ち進んだリバプール。ヨーロッパリーグ(EL)のスパルタ・プラハ戦から中2日と過密日程の中、ベスト4入りを懸けたマンチェスター・ユナイテッド戦に臨むべく、17日にオールド・トラッフォードに乗り込んだ。
序盤から先制点を許す展開となったリバプールだが、前半のうちにアルゼンチン代表MFアレクシス・マク・アリスターとエジプト代表FWモハメド・サラーのゴールで逆転。しかし、後半終盤に追いつかれ、試合は延長戦に突入した。

延長前半にはU-21イングランド代表MFハーヴェイ・エリオットのシュートがディフレクトしてゴールに吸い込まれ、リバプールが再び勝ち越しに成功。しかし、延長後半に入ってから2失点を喫し、今シーズンのFAカップの戦いが幕を閉じた。

試合を振り返ったクロップ監督は、ユナイテッドの粘り強さを称賛すると同時に、2-1で逃げ切れなかったことを反省。過密日程によるコンディションの悪さにも触れた。
「明らかに今日はぎりぎりの状態だったし、130分かそれ以上の戦いは本当に厳しいものだった。ユナイテッドは確実に最高のスタートを切り、早い段階でゴールを決めた。もう少しうまく自分たちをオーガナイズしなければならなかったし、マンマークに苦労し、十分なプレーができなかった。そういった類の全てのことがあった」

「プレーの道筋を見つけた瞬間からはリズムが取れていたし、とても良く見えた。だからこそ、我々は2-1で勝利するに値した。後半は並外れていたし、ここでのプレーは本当に素晴らしかった」

「しかし、我々は試合を終わらせることができなかった。アウェイのオールド・トラッフォードでドアを開けたままにしておけば、彼らにチャンスが訪れるのは明らかだ。同点ゴールを決められたし、90分の終わりにはマーカス(・ラッシュフォード)にビッグチャンスが訪れた。そうなれば彼らは勝つことができる」

「それから我々にとっては本当に苦しい展開になった。自分のチームがあのように苦戦しているのを見たのはその時が初めてだった。ここのところ我々はたくさんプレーしていた」

「その後、3-2と逆転し、全てうまくいった。それから彼らがゴールを奪い、3-3、4-3となった。ユナイテッドにおめでとうと言いたい。彼らも非常にハードに戦ったことは簡単に受け入れられるだろう」

「こうなれば準決勝に行きたくなる。今日の試合を見た人は皆、この試合と大会の重要性を理解している2チームを見たと思う。我々はあらゆることを試した。何もなかったとは言えないが、今日はあまり成果を得られなかった」

また、クロップ監督はここから始まる代表ウィークにも言及。フル出場した日本代表MF遠藤航ら代表へ向かう選手の無事を祈ると同時に、エキサイティングだった試合の感想を改めて述べた。

「今、選手たちは回復しなければならない。本当にタフだ。彼らは今、世界中を飛び回っていて、5〜6日後には2試合の(代表戦の)うちの最初の試合に臨む。彼らが元気に戻ってくることを本当に願っているし、祈っている。それから残りのシーズンを始めることにしよう」

「今日は良いものをたくさん見た。今日の雰囲気を考えると、リバプールとマン・ユナイテッドの試合だったことを抜きにしても、全般的にかなり見応えのあるサッカーだったと思う。そして、この試合はまさにそうあるべきだ。その点については満足している。結果に関しては満足していない」

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