「もっと決定機を」なんとか追いついてのドロー、開幕2試合勝利なしの浦和・ヘグモ監督のカギはインサイドとウイングの動き、そして「ラストサードのプレー」

2024.03.03 22:15 Sun
ホーム埼スタで初指揮のヘグモ監督
©超ワールドサッカー
ホーム埼スタで初指揮のヘグモ監督
浦和レッズのペア・マティアス・ヘグモ監督が、東京ヴェルディ戦を振り返った。

3日、明治安田J2第2節で浦和は東京Vとホームで対戦。埼玉スタジアム2002でのホーム開幕戦となった。
開幕ゲームではサンフレッチェ広島相手にアウェイで2-0と敗れた浦和。シーズン初勝利へ向けて5万人を超える観客の前でのプレーとなった。

試合はボールを握りながらペースを掴む浦和。何度かライン裏に抜けてチャンスを作るも、シュートまではいけない。すると42分に木村勇大に決めれられてしまい失点。リードを奪われて試合を折り返す。

後半、選手を入れ替えながら、よりスペースを突いた攻撃を目指すが、シュート数は増えず。チャンスの数も多くは作れないなか、敗戦を喫するかと思われた89分にPKを獲得。アレクサンダー・ショルツが決めて同点に追いつくと、その後はゴールに迫れず、1-1の引き分けに終わった。
今シーズン初勝利はお預けとなった浦和。ヘグモ監督は試合後の記者会見で、試合を振り返り、一定の手応えがあるとした。

「埼玉スタジアムでプレーすることを楽しみにしていた。ファン・サポーターの前でプレーできたことは素晴らしかった。広島戦の後の選手たちの姿は非常に良かった。だから、今日は良い試合を期待していた」

「前半は良い形でゲームをコントロールできていたと思う。ただ、インサイドハーフの裏抜けという重要なプレーが少し欠けていた。また、ウイングも背後に抜けて相手の脅威になることは少なかった。相手にとっては守りやすいプレーになってしまったと思う」

「後半は裏抜けのプレーを増やし、守備のところは[4-4-2]で追い込む形をとった。そして、ボールを握るというところはできたが、もっと決定機を作らないといけない」

「前節と同じように最後まで戦う姿を見せられた。今日は勝ち点1を獲得できたことは良かった。(大畑)歩夢が非常に好調でPKを誘発するプレーだったが、彼が決めていてもおかしくないプレーだった。最後は(髙橋)利樹を投入し、2トップにしてボックス内に入るプレーを増やしていった。侵入する場面はあったが、十分なチャンスは作れなかった。自分たちの強みを伸ばしながらサッカーを発展しているのは良かったが、ラストサードのプレーは向上させなければいけないと思う」

交代選手の活躍もあり、同点に追いついた浦和。ただ、攻撃面ではまだまだチームとしての課題が見えることに。特に、狙いとしていたインサイドハーフが飛び出せない理由について言及した。

「伊藤敦樹はそもそもそういうクオリティを持っている選手だ。前半で2、3回抜けることがあり、その時はしっかりとチャンスになっていた。そして(小泉)佳穂が抜けた場面があったが、チャンスになっていた。我々がやろうとしていることに選手が順応し、さらにインサイドハーフとウイングの関係性を高めればより良くなると思う」

「昨年まで足元へのボールでプレーすることに慣れていた選手だが、裏のスペースを使うことで相手を間延びさせることを求めており、伸ばしている。選手のタイプにもよるところはあると思う」

チームとしての攻撃を構築している中で、まだまだ精度が低い状況。その中で、前田直輝がメンバー外となったが、その理由についても言及。負傷者についても語った。

「少し金曜日に発熱があり体調不良になった。翌日も回復を待ったが、万全ではないということで今日は試合に出られなかった」

「彼もオラ・ソルバッケンも、大久保(智昭)も来週はトレーニングできれば良いと思う」

ウインガーに離脱者が多い中で、途中出場した中島翔哉はウイングでもプレー。スクランブル状態であることについても言及した。

「ウイングのポジションの選手が3人体調不良、ケガであるとこういうことも起こる。(渡邊)凌磨はもともとそのポジションができるということで、ウイングのポジションにあげることにした」

「ベンチにいる選手のことも考えながら、どの形が一番良いかを考えて起用している」

一方で、東京Vの城福浩監督はアンカーでプレーしたサミュエル・グスタフソンの動きを称えることに。ヘグモ監督がよく知る選手だが、プレーは良くなっていると言及。チームとしては、よりゴールまでのプレーを高めたいとした。

「スウェーデンで奥さんの出産を待ってから合流したので、少し合流が遅れたところからフィジカルコンディションが上がっており、良い方向に向かっている」

「チーム、チームメイトに慣れれば、戦術的なスキルもより出せるようになると思う」

「自分たちの強みは伸ばすことができていると思うが、これから力を入れなければいけないのはラストサードのところだと思う」
関連ニュース
thumb

好調浦和がセットプレーから先制も…采配的中の磐田が追いつき連敗脱出【明治安田J1第15節】

明治安田J1リーグ第15節、ジュビロ磐田vs浦和レッズが19日にエコパスタジアムで行われ、1-1のドローに終わった。 前節北海道コンサドーレ札幌に敗れ、J1リーグ3連敗となった磐田。連敗脱出を目指す今節は、守護神の川島が復帰したほか、古川に代わって平川がスタメン入りとなった。 一方で、こちらは前節京都サンガF.C.に3-0で完勝し、リーグ3連勝となった浦和。その試合からスタメン変更はなく、ケガのグスタフソンに代わって安居が引き続きアンカーを務めている。 直近の成績が対照的な両者による一戦、立ち上がりにチアゴ・サンタナがいきなりシュートを放つなど積極的な入りを見せたのは好調浦和。その後も小気味よくボールをつなぎゴール前に迫るが、磐田守備陣も最後のところで体を張った守備を見せる。 19分にはペイショットの逸らしから上原がシュートを放つなど、磐田も徐々にチャンスを創出。一方の浦和も25分に中島が続けざまのシュートで磐田ゴールを脅かすなど、オープンな展開が続く。 中盤以降は激しいプレッシャーを仕掛ける磐田を前に、浦和は前節までのようなリズムを生み出せず。両者とも決定的なチャンスまでは繋げられないまま、ハーフタイムとなった。 後半も攻める浦和と守る磐田の構図は変わらず。そんな中でも52分にはレオ・ゴメスが鋭いシュートを放つなど、磐田も隙を伺う展開に。56分にはチアゴ・サンタナが至近距離から強烈なシュートも、GK川島が立ちはだかった。 徐々に押し込み始める浦和は60分、素早い崩しから前田がクロスを上げると、チアゴ・サンタナがヘディングシュートを放つも枠外に。66分にも高い位置でボールを奪った中島から前田に絶好のボールがわたったが、ミートしきれずチャンスを逃した。 攻め続ける浦和は68分、ようやく先制点を記録する。左CKを得ると、中島の上げたボールにファーサイドで詰めていたホイブラーテンが右足で押し込み、ようやく先制に成功した。 しかし、磐田も直後に反撃。71分、右サイドの松本がクロスを上げると、ボックス内の平川が頭で落とし、上原が強烈なミドルシュート。これを直前に途中交代で入っていた金子が巧みに軌道を変え、すぐさま同点に追いついた。 追いつかれた浦和は、興梠、酒井宏樹、エカニット・パンヤを同時投入して勝ち越し点を目指す。一方の磐田も85分には右CKからペイショットが強烈なシュートを放つなど、ゴールまであと一歩のところに迫る。 91分にはボックス内の混戦から最後は大畑がシュート。ディフレクションする難しいボールとなったがGK川島が見事なセーブでこれを防ぐ。4連勝を目指す浦和が終盤にかけて猛攻を仕掛けるも、最後まで磐田守備陣は集中力を切らさず1-1のドローに終わった。 白星こそ掴めなかった磐田だが、リーグ連敗を「3」でストップ。一方の浦和は最後まで勝ち越し点を挙げられず、4連勝を逃す痛いドローになった。 ジュビロ磐田 1-1 浦和レッズ 【磐田】 金子翔太(後26) 【浦和】 マリウス・ホイブラーテン(後23) 2024.05.19 16:05 Sun

ルーヴェンで奮闘中のMF明本考浩が浦和からの完全移籍決定!「覚悟をもって闘い続けます」

浦和レッズは18日、ジュピラー・プロ・リーグのOHルーヴェンへ期限付き移籍しているMF明本考浩(26)が7月1日から完全移籍へ移行すると発表した。 2020年に国士舘大学から栃木SCへ加入し、プロキャリアをスタートした明本。翌年浦和へ完全移籍すると、その万能性や豊富な運動量を活かし、3シーズンで公式戦135試合に出場した。 今年1月にはベルギーでの欧州初挑戦が決定。ここまでジュピラー・プロ・リーグやプレーオフ2で公式戦14試合に出場しており、3月30日に行われたプレーオフ2第1節のメヘレン戦では初アシストを記録した。 なお、期限付き移籍決定時にはルーヴェン側が買取オプション付きのレンタルであることを発表。オプションを行使した際には3年契約となることが明かされていた。 明本は浦和を通じてコメントしている。 「OHルーヴェンへ完全移籍することになりました。どんな状況でも力をくれた浦和レッズに関わる全てのみなさま、本当にありがとうございました」 「ACLを優勝したときの熱狂、天皇杯を優勝したときの感動、体験したことがないほど胸が熱くなり、こみ上げるものがありました。3年間浦和レッズの選手として闘えたことは僕の誇りです」 「活躍という形で恩返しできるよう、今よりもっともっと大きな舞台で走り、覚悟をもって闘い続けます。ありがとう、浦和レッズ」 2024.05.18 10:03 Sat

「バカかっけぇ」「購入不可避」浦和が3rdユニフォームの抽選販売を発表! 初のショーツにデザイン入り、ブラックユニフォームが大絶賛「エグい程かっこいい」

浦和レッズは17日、2024シーズンの3rdユニフォームを発表した。 今シーズンの3つめのユニフォームはブラック。クラブの歴代のユニフォームやホームスタジアムの雰囲気からインスピレーションを得たデザインとなっている。 象徴的なデザインやカラーを基調とし、NIKE独自の新しいデジタルのフィルターを通じ、モダンにアレンジされたグローバル クリエイティブ デザインを表現している。 1stユニフォームと同様に、2014年に採用されたユニフォームのグラフィックからインスピレーションを得ており、更に大胆で力強くアグレッシブなデザインを採用した。 スタジアムに木魂(こだま)するファン・サポーターの途切れない熱い声援、そして鳴り響く拍手、揺れる応援フラッグやタオルマフラー。それら全てでスタジアムを包み込む空気の流れや動きを作り出している様子からヒントを得て、デジタルというフィルターを通してダイナミックに表現したデザインとなっている。 ブラックとダークグレーのカラーコンビネーションを採用。対戦相手を圧倒する力強さ、そして、アクセントカラーにレーザークリムゾンというポップな蛍光色を差し込む事で更に強力でスピード感のあるユニフォームに仕上がっている。 ショーツにもシャツと同様のグラフィックが使用され、更に直線的では無く、湾曲でスピードと動きを感じるレーザークリムゾンのラインを使用。ショーツにグラフィックを使用するのはクラブ史上初のデザインとなっている。 ファンは「黒ユニかっこよすぎる!!」、「エグい程かっこいい」、「絶対に強い!」、「バカかっけぇ」、「購入不可避」とコメントしている。 また、アレクサンダー・ショルツとマリウス・ホイブラーテンの両センターバックがモデルを務めているが「モデルも最高だ」、「PVカッコ良すぎる」、「海外クラブにしか見えない」とコメントが集まっている。 この3rdユニフォームは、2024シーズンのアウェイゲームで数試合着用予定となっている。 また、平等な購入チャンスを与えるため、抽選形式での販売に。1次抽選販売は、本日5月17日(金)18時から5月21日(火)22時までの申し込み期間となる。当落発表は5月24日(金)が予定されている。1会員あたり3回まで応募可能だ。また、2次抽選販売も予定している。 ネーム&ナンバーなしで1万5290円、ネーム&ナンバーありで1万690円となっている。 <span class="paragraph-title">【動画】ショーツにもデザイン! 浦和の3rdユニフォーム発表、「かっこいい」と話題のPV</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="rfdOLxtvprU";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.05.17 18:45 Fri

浦和がサポーターのなりすましに注意喚起、試合会場などで迷惑行為が確認「挑発等には反応せずにスタッフへ声かけを」

浦和レッズは16日、サポーターになりすました人物への注意喚起を行った。 クラブの声明によると、1カ月ほど前から、浦和の出場していない試合を含む試合会場や周辺で、浦和サポーターであるという虚偽の事実を言明しながら、迷惑行為を行っている人物がいるとのことだ。 当該者はサポーターグループに所属していたことはないとのこと。また、現在確認されている行為は、試合運営管理規程に抵触していないものの、注意喚起として声明を発表したとのこと。ファン・サポーターには、挑発行為などに反応しないように呼びかけた。 「1カ月ほど前より、浦和レッズが出場していない試合を含む、サッカーの試合会場および周辺等にて、特定のサポーターグループに所属する浦和レッズサポーターであるという虚偽の事実を言明しながら、迷惑行為とも受け取れる言動をとる人物の存在が確認されております」 「本事案に対するこれまでの弊クラブの対応といたしましては、競技運営本部が中心となり、当該人物への接触、当該人物に名前を使用されたサポーターグループとのコミュニケーション、Jリーグおよび対戦するJリーグクラブとの情報共有等を通じ、違反事案の発生予防に努めてまいりました」 「なお、上記コミュニケーションを通じて、現在に限らず過去においても、名前を使用されたサポーターグループに当該人物が所属した事実はないことが確認されております」 「当該人物による一連の行為のうち、現時点で私どもが把握できている行為につきましては、明確に試合運営管理規程に抵触しているものはございませんが、そうした事態に発展するリスクが高いと判断し、本報を発信させていただくことといたしました」 「弊クラブでは引き続き、違反事案の発生予防に努めてまいりますが、今後、当該人物による試合運営管理規定違反行為が確認された場合には、適時適正且つ毅然とした対応を行ってまいる所存です」 「みなさまにおかれましては、当該人物に限らず、迷惑行為者による挑発等には反応せず、そうした行為を見かけた際にはお近くのセキュリティスタッフやクラブスタッフへお声がけくださいますようお願い申し上げます」 「浦和レッズ全体で、「安全・快適で熱気ある満員のスタジアム」を実現してまいりましょう」 実際のサポーターでも、川崎フロンターレ戦で物の投げ込み行為など違反行為を行うものは一部いるが、改めて迷惑行為は避けたいところだ。 2024.05.16 10:25 Thu

浦和が京都撃破で今季初の3連勝! 酒井宏樹も復帰【明治安田J1第14節】

明治安田J1リーグ第14節の1試合が15日に札幌ドームで行われ、ホームの浦和レッズが京都サンガF.C.を3-0で下した。 6位浦和は大畑歩夢がカタールから帰還後初先発となるなか、ケガ明けの酒井宏樹がベンチからスタート。19位京都はGK太田岳志、福岡慎平をスタートから送り出した。 京都のプレスをいなして、ボールを繋いでいく浦和は次第にシュート数も増やしてき、25分にアレクサンダー・ショルツが味方を使ったパス交換でゴールに迫れば、 30分の伊藤敦樹も続く。 その浦和は34分の中島翔哉が惜しいシュートを放っていくなど、攻め手になり続けると、42分に安居海渡がバイタルエリア中央から右足ミドルをゴール左に。前半のうちに先手を奪う。 追いかける京都は福岡の右足シュートが左ポストを叩くと、浦和は55分にバイタルエリア中央の伊藤が叩いたボールを渡邊凌磨が右足ダイレクト。これがゴール右に決まり、京都を突き放す。 畳みかける浦和は66分、ボックス右の伊藤がボールを蹴り出そうとした足に途中出場のマルコ・トゥーリオがチャレンジしたとして、PKのチャンス。だが、チアゴ・サンタナが相手GKに止められる。 すべての交代カードを切って反撃に出る京都は途中出場の宮吉拓実が71分に右サイドから中に仕掛け、左足ミドル。だが、ここもクロスバーを叩き、ゴールとはならず。 すると、77分に高い位置でのボール奪取から、ボックス左で小泉佳穂のパスを受けたチアゴ・サンタナが左足でPK失敗の汚名返上となるゴール。勝負の行方を決した。 その後、復帰戦の酒井らを送り込んだ浦和は途中出場の興梠慎三が裏を完全に抜け出した90+5分にアピアタウィア久の一発退場を誘発。数的優位にとなる。 快勝の浦和は今季初の3連勝。京都は今季最長の4連敗で最下位に転落した。 浦和レッズ 3-0 京都サンガF.C. 【浦和】 安居海渡(前42) 渡邊凌磨(後10) チアゴ・サンタナ(後32) 2024.05.15 21:45 Wed
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly