「理想的ではない」厳しい環境のアジアツアーにトゥヘル監督が言及、スポーツ面では困難も「日本に来れたことは本当に楽しい」と語る

2023.07.27 06:45 Thu
©超ワールドサッカー
バイエルンのトーマス・トゥヘル監督が、マンチェスター・シティ戦を振り返った。
PR
アジアツアーのために来日したバイエルン。25日に来日すると、1日後に3冠を達成したシティと対戦した。
「Audi Football Summit powered by docomo」と題して行われたこの試合。3冠を達成したプレミアリーグ王者と、ブンデスリーガ王者の対戦となったが、コンディションの問題もあり、テンションが上がりきらない。

それでもバイエルンは奮起し、前半は何度かゴールに迫っていく。0-1とビハインドで迎えた後半は11名全員を交代。若い選手を起用した中で、なかなかゴールに迫れないでいたが、81分にマティス・テルが同点ゴール。試合終盤に追いつき、引き分けかと思われたが、86分にアイメリク・ラポルテにゴールを許し、1-2で敗れた。

超過密日程の中での試合となったが、トゥヘル監督は試合後の記者会見で「マンチェスター・シティと試合ができたことは大変嬉しく思っている」とコメント。「日本に来たばかりで、トレーニングもし、今日の朝も練習した。ただ、時差もあり、今回の結果というのは、まあ良かったと思う。CKもありチャンスもかなり作れた」と振り返った。
また、全員を入れ替えた後半については「後半はかなり選手を交代させ、若手も起用した。1-1に追いついたが、引き分けでは終われなかった」とコメント。「試合に向けて準備をしてきたので、試合作りは良くできたと思う。新しい選手もいるので、さらに練習を重ねて結果を出していきたい。今日の結果を受け入れ、チームとして改善していきたい」と、良いテストするためにも、改善していきたいとした。

時差や気候の差が大きいアジアに来て、到着後24時間で試合をするというプレシーズン。この状況を問われると、「これはヨーロッパのトップクラブが夏のプレシーズンでツアーをすることが通常のやり方だ。その中で最大限のチャンスを生かすしかない」とトゥヘル監督は語り、与えられた環境でやっていくことの大事さを語った。

日本の気候については「確かに暑いし時差もある」と語った中で「自分たちのプレーのレベルを調整する必要がある」とコメント。環境を言い訳にはできないとし、「日本に来れたことは本当に楽しいし、喜んでいる」と、来日は良いことだとした。

それでも、スポーツの側面から見れば、理想とは遠いと言及。「トレーニングということでは理想的ではない。身体の準備を整えるということを考えても理想的ではない」と語りながらも、「ただ、これが今のやり方。この機会を大事にして最大限活用することが大事だ」と、言い訳せずに、しっかりと調整することが何よりも大事だと語った。

バイエルンは29日、川崎フロンターレと対戦する。

PR
関連ニュース

監督招へいで失敗続きのバイエルン、前指揮官フリックと交渉…本人も復帰に前向きか

バイエルンがハンジ・フリック前監督(59)の呼び戻しに動いているようだ。 トーマス・トゥヘル監督が今季限りで退任するため、次期監督探しが注目どころのバイエルン。レバークーゼンのシャビ・アロンソ監督を本命視する報道からはじまり、招へいとなれば復帰となるドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督や、オーストリア代表のラルフ・ラングニック監督が挙がったが、いずれも不調に終わった。 後任選びが難航中のバイエルンだが、ドイツ『スカイ』によると、今度はフリック氏に白羽の矢。両者の間ですでに交渉が始められ、昨年9月にドイツ代表監督の座を追われてからというもの、フリーの状況が続くフリック氏も前向きだという。 フリック氏は2019-20シーズン途中からバイエルンを率いると、ブンデスリーガ、DFBポカール、チャンピオンズリーグ(CL)のタイトルを導き、見事に3冠を達成。翌シーズンのブンデスリーガも制したが、そのシーズンをもって退任した。 ちなみに、フリック氏がバイエルンで再び指揮を執るとなれば、元ドイツ代表FWのミロスラフ・クローゼ氏をアシスタントコーチの1人として置く構想があり、元GKコーチのトニ・タパロヴィッチ氏もスタッフに入閣させる計画もあるそうだ。 現在のバイエルンはフリック氏の一次政権下から首脳陣も刷新され、当時不仲とされたハサン・サリハミジッチ氏やカール・ハインツ・ルンメニゲ氏もクラブを後に。バイエルンの監督探しはフリック氏の復帰で決着となるのだろうか。 2024.05.11 14:45 Sat

負傷続きのニャブリ、左太もも肉離れで母国開催のユーロ出場ピンチ

左太もも肉離れで再離脱となったバイエルンのドイツ代表FWセルジュ・ニャブリがユーロ出場の危機にあるようだ。ドイツ『キッカー』が報じている。 ニャブリは8日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグのレアル・マドリー戦に先発出場。しかし、相手との接触のない場所で左太ももを痛めると、プレー続行不可能となり27分にピッチを後にした。 同箇所は4月9日に行われたCL準々決勝1stレグのアーセナル戦で痛めた部位。約1カ月にわたる離脱から、1日のCL準決勝1stレグのマドリー戦で復帰した矢先の重傷再発となった。 今季4度目の離脱で残り2試合となったブンデスリーガ出場は当然絶望の上、キッカーは6月に母国で開催されるユーロ2024への出場も厳しくなったと報じている。 なお、ドイツ代表候補メンバーの発表は16日に行われる。 2024.05.11 07:00 Sat

PSVがリーグ優勝に貢献のバイエルンMFティルマンを完全移籍で買い取り

PSVは10日、バイエルンのアメリカ代表MFマリク・ティルマン(21)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2028年6月までの4年間となっている。 昨夏、レンタルでPSVに加入した攻撃的MFのティルマンはトップ下や左ウイングを主に務めた中、エールディビジで26試合に出場9ゴール11アシストと活躍。6季ぶりのリーグ制覇に貢献していた。 また、ベスト16に進出したチャンピオンズリーグでは全8試合に出場。3アシストをマークしていた。 PSVへの完全移籍加入を受けてティルマンは「PSVに長く在籍できることが決まってとても嬉しく思う。移籍初年度のシーズンは最高のものになったから今後も同じようにトロフィーを獲得できればと願っている。正しい場所に居ると思うし、ここで成長できている」と居心地の良さを口にした。 2024.05.11 06:30 Sat

ミランが最終ライン強化へ重要会談、チャウ代理人と補強候補についても協議

ミランが最終ラインの強化へ、重要な協議に臨んだという。 スクデット奪還失敗に今季無冠、ステファノ・ピオリ監督(58)の退任が確実なミラン。オリヴィエ・ジルーが退団する最前線とともに、最終ラインの再編も迫られている。 イタリア『カルチョメルカート』によると、9日、ドイツ代表DFマリック・チャウ(22)の代理人がミラン本社を訪問。代理人は序盤戦で躍動もケガに苦しんだチャウについて、来季以降の起用法など、様々な見解をミランに求めたという。 実はこの代理人、ミランが獲得候補に挙げるヴォルフスブルクのフランス人DF、マクサンス・ラクロワ(24)のエージェントも兼務。 ミランはアントニオ・ドッタヴィオSDがラクロワ獲得に熱を入れているとされ、今回の代理人訪問は、ラクロワに関するかなり踏み込んだ内容の協議も兼ねたもの。やはりヴォルフスブルクの若きディフェンスリーダーが欲しいようだ。 最新の情報では、ラクロワにはユベントスも関心を寄せ、ヴォルフスブルクは移籍金3000万ユーロ(約50億3000万円)を求めているとのこと。チャウがバイエルンとレアル・マドリーから狙われていることも含め、重要な代理人との協議になったが、収穫やいかに。 2024.05.10 14:35 Fri

マドリー戦で負傷交代のニャブリが今季4度目の離脱に…

バイエルンは9日、ドイツ代表FWセルジュ・ニャブリが再離脱したことを発表した。 ニャブリは8日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグのレアル・マドリーに先発出場。しかし、27分に相手との接触のない場所で左ふくらはぎを痛めると、プレー続行不可能となりピッチを後にした。 試合後にインタビューを受けたトーマス・トゥヘル監督は、交代したニャブリの状態について以下のようにコメントした。 「以前と同じように太ももを痛めてしまった。回復にはしばらく時間がかかると思う」 ニャブリは、4月9日に行われたCL準々決勝1stレグのアーセナル戦で左ハムストリングを負傷。約1カ月にわたる離脱から、1日のCL準決勝1stレグのマドリー戦で復帰したが、実戦3試合目で再離脱することとなった。 2024.05.10 07:00 Fri
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly