元イタリア代表DFサントンが31歳で現役引退、インテルでかつて長友佑都ともポジション争い

2022.09.09 23:23 Fri
Getty Images
昨シーズン限りでローマを退団しフリーとなっていた元イタリア代表DFダビデ・サントン(31)が現役引退を発表した。
PR
サントンはイタリア『TuttoMercatoWeb』のインタビューで自身の心境を赤裸々に語り、プレーを続けられないと語った。
「プレーを辞めざるを得なくなってしまった。オファーがなかったわけでもなく、何かが起きたわけでもない。過去に何度もケガをしてきた体が、もう耐えられなくなってしまった」

「そうせざるを得なくなってしまった。僕はしたくないが、そうしなければならない」

サントンは、インテルの下部組織出身で、2008年7月にファーストチームへと昇格。チェゼーナへとレンタル移籍を経験したこともある。
若くして才能を見出されたが、日本代表DF長友佑都(FC東京)ともポジションを争い、レジェンドである元アルゼンチン代表DFハビエル・サネッティもいたことから、インテルでの熾烈なサイドバック争いを繰り広げた。

そんな中、2011年8月にニューカッスルへと完全移籍。2015年2月にインテルへレンタル移籍で復帰し、同年7月に完全移籍で復帰。2018年7月からローマに完全移籍してプレーしていた。

インテルでは110試合に出場し5アシストを記録。ニューカッスルでは94試合で1ゴール5アシスト、ローマでは53試合で3アシストを記録した。

しかし、ニューカッスル時代にヒザを負傷。およそ半年の離脱となると、その後も細かく負傷を繰り返し、ローマでも数々の負傷で試合を欠場していた。

キャリア最終年となった2021-22シーズンは結局プレーすることなく退団。そのまま引退となった。

サントンは「チームから外された最初の年、僕は何度も健康診断を受けたが、何もできることはなかった。唯一のことは、義足を装着するリスクを冒すことだった。僕はまだ自分の足で歩くことができるが、プロの仕事をするために選手には何か他のものが必要だった」とコメント。足を失う覚悟が必要だったとケガの状態を明かした。

特にヒザの負傷が重かったようで「僕は左足は手術を受けていない。そして有名な右ヒザがあるが、それは多くのことから妨げている。3回手術をした。軟骨や全ての半月板を取り除いたが、最小限の運動をしてもすぐに腫れ上がり、曲がらなくなる。屈筋への全てのケガはそこから自動的に起こる」とコメント。右ヒザはもう限界だったようだ。

そのサントンにとってのキャリアのベストな時期は最初のインテル時代だったという。

「インテルでの最初の時間は全てを勝ち取った。ケガもあったけど、素晴らしかった、僕はとても若かったし、歴史を作っていることに気づいていなかった。ヨーロッパのスーパーカップを取り損ねただけだった。それは最高だったね」

世代別のイタリア代表でプレーし、イタリア代表としても8試合に出場したサントン。31歳での引退は早すぎる終わりとなった。

PR
関連ニュース

シェフィールド・ユナイテッド、重鎮DFバシャムら5選手が今季限りで退団…

シェフィールド・ユナイテッドは16日、イングランド人DFクリス・バシャム(35)、ギリシャ代表DFジョージ・バルドック(31)、イングランド人GKウェズ・フォダリンガム(33)、元北アイルランド代表MFオリバー・ノーウッド(33)、イングランド人MFマックス・ロウ(27)の5選手の今シーズン限りでの退団を発表した。 バシャムはボルトン、ブラックプールを経て2014年に当時フットボール・リーグ1(イングランド3部)のブレイズに加入。以降は9シーズンに渡ってディフェンスラインの主軸に定着し、2016-17シーズンのチャンピオンシップ(イングランド2部)昇格、2018–19シーズン、2022-23シーズンのプレミアリーグ昇格に貢献。2015年からキャプテンを務め、ここまで公式戦394試合に出場していた。ただ、今シーズンは昨年10月に左足首に重傷を負い、ここまで長期離脱を強いられていた。 ギリシャにルーツを持ちイングランドで生まれ育ったバルドックは、右サイドバックを主戦場とするバルドックは2017年にMKドンズからブレイズに加入。ここまで公式戦219試合に出場した。 2020年にレンジャーズから加入したフォダリンガムは、加入2年目に正GKに昇格すると、守護神として昨シーズンのプレミアリーグ昇格に貢献。今シーズンは終盤まで正GKを務めていた。 マンチェスター・ユナイテッドでプロキャリアをスタートしたノーウッドは、2016-17シーズンにブライトンのプレミアリーグ昇格に貢献したものの、出場機会を求めて2018-19シーズンにブレイズへレンタル加入。翌シーズンに完全移籍に移行すると、中盤の主力として活躍。今シーズンも公式戦30試合に出場していた。 左のサイドプレーヤーのロウは2020年にダービー・カウンティから加入。ノッティンガム・フォレストへのレンタルを経て、直近2シーズンは公式戦41試合に出場していた。 2024.05.17 16:40 Fri

指宿洋史が豪1部アデレード・ユナイテッドを退団、3季で30ゴール…「絆はずっと僕の心に残る」

アデレード・ユナイテッドは16日、FW指宿洋史(33)の退団を発表した。 若き頃にスペインやベルギーでプレーし、2014年夏にJリーグへ逆輸入後はアルビレックス新潟、ジェフユナイテッド千葉、湘南ベルマーレ、清水エスパルスに所属した指宿。2022年1月からは再び海を渡り、Aリーグ・メンのアデレード・ユナイテッド入りを果たした。 アデレード・ユナイテッドでは3年間で通算74試合の出場数を積み上げ、得点数もクラブ歴代4位の30ゴール。今季は26試合で15ゴールの活躍を披露したが、契約満了の今季をもって退団の運びとなった。 アデレード・ユナイテッドによると、クラブとして残留のチャンスを模索したというが、本人とその家族が長期的な機会を求められるように双方合意での別れに。指宿はクラブを通じて別れのコメントをした。 「この3年間は忘れられない思い出と、僕と家族が本当に愛されていると感じるサポートでいっぱいだった。僕らを受け入れてくれて、この場所を家のように感じさせてくれてありがとう。僕は前に進むけど、僕らが築いた絆はずっと僕の心に残る」 2024.05.17 11:55 Fri

ブレントフォードCBミーが新たに1年契約 22年夏にフリー加入

ブレントフォードは16日、イングランド人DFベン・ミー(34)との新契約締結を発表した。 マンチェスター・シティ、バーンリーときて、2022年夏にフリー加入のミー。バーンリーでは通算350試合以上の出場数に主将も務めたセンターバックで、ブレントフォードでも通算56試合でプレーする。 今季はケガもあって、シーズンを通じても18試合の出場(2ゴール)にとどまるが、昨季のプレミアリーグでは37試合3ゴールと奮闘。そのシーズンのサポーターが選ぶクラブ年間最優秀選手にも輝いた。 そんなミーだが、2年契約が最終年というなか、新たに1年契約にサイン。フットボールディレクターのフィル・ジャイルズ氏は「彼はこのチームの重要かつ信頼できるメンバーだし、来季も一緒にいてくれるのを本当に嬉しく思う」と話した。 2024.05.17 10:10 Fri

スタンコビッチがスパルタク・モスクワ指揮官就任

スパルタク・モスクワは16日、デヤン・スタンコビッチ氏(45)を新指揮官に任命したことを発表した。 ロシア・プレミアリーグで首位ディナモ・モスクワと7ポイント差の5位スパルタク・モスクワでは先月、ギジェルモ・アバスカル監督を解任。ウラヂミール・スリスコビッチ氏が新指揮官に任命されていたが、新シーズンからはスタンコビッチ氏が指揮を執ることになった。 現役時代、インテルやラツィオで活躍したスタンコビッチ氏は引退後、監督として古巣ツルヴェナ・ズヴェズダの他、サンプドリアを指揮。今季はハンガリーのフェレンツヴァーロシュを率い、国内リーグ優勝に導いていた。 2024.05.17 07:30 Fri

バイエルン、ヴォルフスブルク戦で初ゴール記録のズボナレクとプロ契約締結

バイエルンは15日、U-21クロアチア代表MFロヴロ・ズボナレク(19)とプロ契約を締結し、2027年まで契約したことを発表した。 2022年夏に母国スラヴェン・ベルポからバイエルンの下部組織に加入したズボナレクは、飛び級でU-21クロアチア代表に招集されている将来を嘱望される攻撃的MF。 13日に行われたブンデスリーガ第33節ヴォルフスブルク戦では自身ブンデスリーガ4試合目で初先発となった中、トップ下で起用されると、開始4分にトップチーム初ゴールとなる先制弾をマークしていた。 2024.05.16 08:00 Thu
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly