ウェストハムのEL敗退にライスも落胆「引退するノーブルのため、この試合に勝ちたかった」

2022.05.06 16:58 Fri
Getty Images
ウェストハムのイングランド代表MFデクラン・ライスが、ヨーロッパリーグ(EL)敗退を嘆きつつここまでの歩みを誇った。クラブ公式サイトが伝えている。
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ライスは敵地で5日に行われたEL準決勝2ndレグのフランクフルト戦で先発した。
ホームでの1stレグを1-2で落とし、何としても勝利が欲しいチームは立ち上がりから攻勢を仕掛けたが、17分にDFアーロン・クレスウェルが痛恨の一発退場。その後に失点を許すと、数的不利でありながらも奮闘したが、最後まで点を奪うことはできず0-1で敗れた。

この結果、合計スコア1-3となりウェストハムのEL準決勝敗退が決定。試合後のインタビューに応じたライスは結果に落胆しつつ、ここまで来られたことは誇りだとコメント。この経験を糧として、再びこの場所に来られるようにしたいと語った。

「もちろん結果にがっかりしているけど、同時に誇りに思っている。昨季、アウェイのWBA戦の結果、欧州の舞台でプレーできると知ったときは興奮したよ。そして実際大会に出場して、これほどの結果を残せたのだから、僕は皆を誇りに思いたい」
「クラブとして、選手として、ファンとして、ヨーロピアンナイトに相応しい存在だと証明した。今さら過去にさかのぼったとしても何かを変えることはできない。でも、僕たちは必ずまた戻ってくるよ。ここから今シーズンを力強く締めくくる準備はできている」

「気分は良くなく、皆が落胆している。僕もガッカリしているが、以前もこうした状況に陥ったことはあった。ユーロ決勝で負けたとき、これより下はないと思ったし、それは今回もそうだ。でも僕はそこから学んだよ。選手たちも、必ず戻ってこられると学ばなければならない。こうした素晴らしい経験は僕らのキャリアでも重要なものになる」

また、ライスは残るシーズンの目標について言及。今季限りでの引退が発表されているキャプテンのMFマーク・ノーブルを送り出すため、最高の試合をしたいと意気込んだ。

「僕たちは週末の試合がシーズンにおいて大きな意味を持つと知っている。欧州カップ戦をもう一度、理想を言えばELでプレーしたい。目標はチャンピオンズリーグだが、正直それはもう遠過ぎるね。だから、ELが僕らの成し遂げたい目標なんだ。残り3試合のうち2試合に勝って、力強くシーズンを終えたい」

「僕や他の若者のためでなく、僕らはノーブルのためこの試合に勝ちたかった。この大会の間、ずっとそれを考えていたんだ。彼のキャリアは終わりを迎え、残り15日か16日しかない。ここで勝利すれば、頂点に立つこともできたはずだ。そうすれば彼にとって、何というキャリアになっただろう」

「この大会期間中、彼がこのクラブのためしてくれたことをずっと考えていたよ。だから、こんなはずじゃなかった。それでも僕たちはもう一度、彼の最後の試合を特別なものにしたいと思っている」

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