バレンシア、ピッチーニ劇的弾で4戦ぶり勝利! 最下位ウエスカは16戦勝ち無し…《リーガエスパニョーラ》

2018.12.23 22:00 Sun
Getty Images
▽バレンシアは23日、リーガエスパニョーラ第17節のウエスカ戦に臨み、2-1で勝利した。
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▽リーグ3試合勝ち無しで暫定14位に沈む絶不調のバレンシアが、開幕以来15試合勝ちが無い昇格組の最下位ウエスカをホームに迎えた一戦。バレンシアは1-1で引き分けた前節のエイバル戦からスタメンを2名変更し、コクランとガブリエウ・パウリスタに代えてディアカビとピッチーニを起用した。
▽試合は立ち上がりからバレンシアがボールを握りつつ進行するが、ウエスカはディフェンスラインを低く設定しつつ激しい守備を敢行して応戦する。11分にはボックス内右に抜け出したピッチーニが中央に折り返したが、ウエスカDFがスライディングでクリアし、直後の右CKの場面でもパレホのキックはバレンシアFWには届かない。

▽攻撃を続けるバレンシアは、21分にウエスカ陣内中央やや右でFKを獲得。しかし、パレホが入れたクロスに合わせたミナのヘディングシュートは枠を越え、脅威とはならない。

▽それでも25分、ボックス左でロドリゴの落としを受けたチェリシェフがグラウンダーのクロスを供給すると、待ち構えていたのは主将のパレホ。左足でチップキック気味のシュートを放つと、GKサンタマリアのタイミングを外したシュートがネットを揺らした。
▽反撃に出るウエスカは28分、メレロがボックス左でバレンシアDFがクリアミスしたボールを拾う。しかし、そのまま狙った左足のシュートはGKネトに阻まれ、スコアを振り出しに戻すことはできない。

▽試合はバレンシアが1-0のリードを保ったまま折り返し。後半に入ってもバレンシアがイニシアチブを握り、ウエスカがリアクションする形で時計の針が進んでいく。その中でも、肉弾戦を得意とするウエスカに対抗するバレンシア陣が徐々にヒートアップしていき、ファウル回数が徐々に増加する。

▽52分、ロングカウンターからクリスティアン・リベラがボックス手前右まで抜け出す。しかし、一対一の場面でGKネトがボックス外まで飛び出してクリアし、バレンシアは事なきを得る。

▽早めに点差を広げたいバレンシアは、59分にカウンターからロドリゴがドリブルで仕掛けてボックス手前中央でFKを獲得。しかし、この絶好の位置でのキッカーを務めたパレホのシュートはバーを越え、直後にソレールがボックス手前右から放ったミドルシュートもGKサンタマリアが指先で弾き出す。年内に白星を手にしたいバレンシアにとって緊張感のある時間が続く。

▽バレンシアは71分、やや疲れの見えるミナに代えてフェラン・トーレスを投入。しかし直後、ボックス内でロングボールに対応したソレールが、競り合いの際にクチョ・エルナンデスを倒してしまい、ウエスカがPKを獲得する。これをクチョ・エルナンデスが自ら沈め、スコアを振り出しに戻す。

▽勝ち越したいマルセリーノ監督は、75分にヴァスに代えてバチュアイを送り出す。布陣を[4-4-2]から[4-3-3]のような形に変更し、最前線中央にバチュアイを据えた。すると直後、大きく右サイドに開いたチェリシェフが低い弾道のクロスを上げる。すると、飛び込んだソレールが強烈なダイレクトシュートを放ったが、GKサンタマリアにキャッチされる。

▽その後も、中央を固めサイドが手薄になるウエスカに対してサイドからチャンスを作っていくバレンシアだったが、なかなか崩し切ることができない。

▽それでも試合終了間際の94分にドラマが待っていた。スローインの流れからチェリシェフが左サイドからクロスを上げると、ファーサイドの味方が頭で折り返し、さらにロドリゴがバウンド際をトラップして手前に落とす。すると、走り込んだピッチーニが左足を思い切りよく振り抜き、ネットに突き刺した。

▽直後に試合が終了し、バレンシアが2-1で勝利。この結果、バレンシアは4試合ぶりの勝利を手にした。対するウエスカは、16戦連続未勝利と苦境から抜け出せずにいる。

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