ヴァイデンフェラーが引退試合で2Gに2本のPKストップ! 恩師クロップにポドルスキも駆けつけ7万人が熱狂

2018.09.08 13:50 Sat
Getty Images
▽7日にドルトムントの本拠地ジグナル・イドゥナ・パルクで昨季限りで現役を引退した元ドイツ代表GKロマン・ヴァイデンフェラー(38)の引退試合が行われた。ドルトムントが公式サイトで同試合のマッチレポートを伝えた。
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▽カイザースラウテルンの下部組織出身で同クラブでトップチームデビューを飾ったヴァイデンフェラーは2002年のドルトムント移籍以降、同クラブで16年間を過ごしたドルトムントのレジェンドだ。また、ドイツ代表としても通算5試合に出場し2014年のブラジル・ワールドカップでは控えGKとして優勝を経験していた。
▽今回の引退試合ではドルトムントの現役選手とクラブOBを中心とするBVBオールスターズ、ドイツ代表のOBを中心にヴァイデンフェラーの友人たちで構成されたロマン&フレンズによるオールスター形式の一戦に。前述のBVBオールスターズの指揮官はドルトムントでヴァイデンフェラーを指導した現リバプール指揮官のユルゲン・クロップ監督、ロマン&フレンズの指揮官は同選手にとってキャリア最後の指揮官となったペーター・シュテーガー監督が務めた。

▽そして、7万109人の大観衆を集めた一戦で主役のヴァイデンフェラーは前半にロマン&フレンズ、後半にBVBオールスターズでプレー。試合はアレクサンダー・フライの開始3分のゴールでBVBオールスターズが先制に成功するも、ロマン&フレンズも現ヴィッセル神戸FWルーカス・ポドルスキのゴールですぐさま追いつく。だが、37分にはモハメド・ジダンのゴールによってBVBオールスターズが1点リードで前半を終えた。

▽迎えた後半、立ち上がりにロマン&フレンズのポドルスキがPKを蹴るもここは主役のヴァイデンフェラーが見事に阻止。さらに、この試合では攻撃の主役を担ったヴァイデンフェラーが74分と90分に得たPKをきっちり決め切って自身の引退に花を添える。また、85分にもエリック・シュミットのPKをストップしたヴァイデンフェラーはBVBオールスターズの4-1の勝利に貢献し、文句なしのマン・オブ・ザ・マッチに輝いた。
▽その後、両チームの選手たちから胴上げされたこの日の主役は、「すべての仲間たち、すべてのチームメート、そしてもちろん、すべてのファンに心から感謝しています」と引退スピーチを行い、試合中の熱狂とは裏腹にジグナル・イドゥナ・パルクは一転して感傷的なムードに包まれた。
▽また、教え子の引退試合のためにジグナル・イドゥナ・パルクに戻って来たクロップ監督は試合後に、「BVBは今日、特別なクラブであることを改めて証明した。おじさんたちの球蹴りを見に7万もの人が集まるなんて、何か特別な理由がなければ考えられない。その特別な理由は、今日の場合はロマン・ヴァイデンフェラーだった」と、ヴァイデンフェラーに賛辞を送っている。

BVBオールスターズ 4-1 ロマン&フレンズ
【BVBオールスターズ】
アレキサンダー・フライ(前3)
モハメド・ジダン(前37)
ロマン・ヴァイデンフェラー(後29[PK])
ロマン・ヴァイデンフェラー(後45[PK])

【ロマン&フレンズ】
ルーカス・ポドルスキ(前16)

両チームの主な出場選手
◆BVBオールスターズ
ロマン・ヴァイデンフェラー、ネベン・スボティッチ、セバスティアン・ケール、スベン・ベンダートルステン・フリンクスヤン・コラーエベルトン、アレクサンダー・フライ、エウゼビウシュ・スモラレク、パトリック・オボモイエライェンス・レーマンデーデー、ラース・リッケン、ケビン・グロスクロイツ、マルシオ・アモローゾ、フィリップ・デゲンフェリペ・サンタナ、マルセル・シュメルツァー、モハメド・ジダン、サンデー・オリセー

監督 ユルゲン・クロップ

◆ロマン&フレンズ
ロマン・ヴァイデンフェラー、ロベルト・コバチ、ペア・メルテザッカー、クリストフ・クラマーダビド・デゲンリンコン、ルーカス・ポドルスキ、ティム・ヴィーゼ、ミヒャエル・バラック、エリック・シュミット、ハイコ・ヴァイデンフェラー、クリストフ・メッツェルダー、トーマス・リードレ、ダビド・オドンコール

監督 ペーター・シュテーガー

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