アセンシオ弾で逆転マドリーが敵地で先勝! ロッベン&ボアテング負傷のバイエルンは満身創痍で2ndレグへ《CL》
2018.04.26 06:00 Thu
▽チャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグ、バイエルンvsレアル・マドリーが25日にフースバル・アレーナ・ミュンヘンで行われ、アウェイのマドリーが2-1で先勝した。
▽一方、ホームでの2ndレグで大苦戦を強いられながらも物議を醸した土壇場のPKをエースFWクリスティアーノ・ロナウドが決め切り、昨季決勝で対戦したユベントスを2戦合計4-3で振り切った2連覇中の王者マドリー。準々決勝後の国内リーグでは、2戦1勝1分けかつ総得点は3得点とやや低調な結果に終わるも主力に十分な休養を与えて敵地での初戦を迎えた。最終ラインと中盤はお馴染みのメンバーが揃った中、前線はルーカス・バスケスとイスコの両ウイングにセンターフォワードにC・ロナウドという意外な構成となった。
▽主導権争いに注目が集まった中、先に仕掛けたのはアウェイのマドリー。クロースとモドリッチのインテリオールが両ウイングより前に出ていく[4-1-4-1]に近い布陣で臨んだアウェイチームは、人に基準を置いた前がかりな守備で相手のビルドアップを果敢にけん制。ボールを奪ってはサイドに流れるC・ロナウドや左サイドのイスコを起点に手数をかけない攻めでチャンスを窺う。
▽一方、相手の攻撃的な守備を前に窮屈な立ち上がりを強いられたバイエルンはアクシデントにも見舞われる。筋肉系のトラブルでロッベンがプレー続行不可能となり、8分にチアゴが緊急投入される。この交代でミュラーが右ウイングに移り、チアゴがインサイドハーフに入った。
▽この試合最初の決定機を見事先制点に結び付けたバイエルンだったが直後にアクシデント。接触プレーで足を痛めたジェローム・ボアテングがロッベンに続きプレー続行不可能となり、34分にジューレが投入される。それでも、この直後にはボックス左でチアゴのワンタッチパスを受けたリベリに2点目のチャンスが訪れるが、ここはボールタッチがうまくいかずシュートまで持ち込めない。
▽前半終盤にかけてもバイエルンの時間帯が続く中、セットプレーからフンメルス、ラフィーニャの左クロスからミュラーが見事なボレーで2点目に迫るも決め切れない。すると44分、右サイドでサイドチェンジを受けたカルバハルが頭でペナルティアーク付近に折り返す。手前でオーバーヘッドを試みたC・ロナウドは合わせられなかったものの、後方に控えていたマルセロが見事な左足のダイレクトシュートをゴール右隅に突き刺し、マドリーが貴重なアウェイゴールを奪って同点に追いついた。この直後にはハメス・ロドリゲスのFKからレヴァンドフスキが際どいヘディングシュートもGK正面を突き、白熱の前半は1-1のスコアで終了した。
▽迎えた後半、先に動きを見せたのはアウェイゴールを奪って優位に立つマドリー。序盤以降やや消されていたうえ、肩を痛めたイスコを下げて、よりウイングに適性を持つアセンシオをハーフタイム明けに投入した。すると、この交代策がマドリーに逆転ゴールをもたらす。
▽57分、相手CKの流れから二次攻撃を試みたラフィーニャにプレッシャーをかけたL・バスケスがパスミスを誘うと、ハーフウェイライン付近で横パスをカットしたアセンシオがL・バスケスにボールを預けてゴール前に駆け上がる。最後はL・バスケスからの丁寧な
リターンパスを受けたアセンシオが冷静にGKとの一対一を制した。
▽痛恨のミスから2つ目のアウェイゴールを献上して逆転を許したバイエルンはここからリスクを冒して前に出る。左サイドでキレ味鋭い仕掛けを見せるリベリが幾度となくボックス内まで持ち込んでシュートを放っていくが、59分と63分に放ったシュートはGKケイロル・ナバスの好守に遭う。
▽一方、耐える時間帯が続くマドリーはリベリの対応に苦しんでいたカルバハルが足を痛めてプレー続行不可能に。このアクシデントを受けて67分にベンゼマを投入。この交代でベンゼマとC・ロナウドを2トップに配してモドリッチが右サイドハーフ、L・バスケスが右サイドバックに入る[4-4-2]の布陣に変更。71分にはモドリッチのロングフィードに抜け出したC・ロナウドがワントラップから左足のシュートでゴールネットを揺らすが、ここはトラップの場面でハンドを取られてゴールは認められず。CL12試合連続ゴールとはならなかった。
▽その後、バイエルンはトリッソ、マドリーはコバチッチを最後の交代カードとして投入し、試合は終盤戦へ。相変らず左サイドのリベリを起点にバイエルンが押し込むも、再三の仕掛けで疲弊した35歳のドリブラーは徐々にキレを失う。それでも、攻め続けるバイエルンは88分にトリッソのラストパスに抜け出したゴール前のレヴァンドフスキに絶好機も、ここはGKの飛び出しが気になったか、シュートを枠の右に外してしまう。そして、試合はこのままタイムアップを迎え、敵地で見事な逆転劇を演じたマドリーが3年連続のファイナル進出に大きく近づく貴重な勝利を挙げた。一方、無類の強さを見せるホームで敗れた挙句、ロッベンとボアテングをケガで失ったバイエルンは満身創痍の状態で来月1日にサンティアゴ・ベルナベウで行われる2ndレグに臨むことになった。
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▽バイエルンは、マンチェスター・ユナイテッドを撃破して勝ち上がってきたセビージャを2戦合計2-1で下し、2年ぶりに準決勝進出を果たした。準々決勝以降の国内リーグではボルシアMG、ハノーファーにいずれも快勝。また、DFBポカール準決勝ではレバークーゼンに6-2の大勝で決勝へ駒を進め、既に獲得しているブンデスリーガのタイトルと合わせて欧州クラブで唯一3冠の可能性を残す。昨季準々決勝でのリベンジを期す今回の初戦に向けては長期離脱中のノイアー、ビダル、軽傷で招集外のアラバを除くベストメンバーを起用。古巣対戦のハメス・ロドリゲス、3トップには“ロベリ”とレヴァンドフスキが起用された。▽主導権争いに注目が集まった中、先に仕掛けたのはアウェイのマドリー。クロースとモドリッチのインテリオールが両ウイングより前に出ていく[4-1-4-1]に近い布陣で臨んだアウェイチームは、人に基準を置いた前がかりな守備で相手のビルドアップを果敢にけん制。ボールを奪ってはサイドに流れるC・ロナウドや左サイドのイスコを起点に手数をかけない攻めでチャンスを窺う。
▽一方、相手の攻撃的な守備を前に窮屈な立ち上がりを強いられたバイエルンはアクシデントにも見舞われる。筋肉系のトラブルでロッベンがプレー続行不可能となり、8分にチアゴが緊急投入される。この交代でミュラーが右ウイングに移り、チアゴがインサイドハーフに入った。
▽立ち上がり以降も相手のインテンシティの高い守備に苦しむバイエルンだったが、一瞬の隙を突いて先制点を奪う。28分、GKウルライヒから右サイドでキミッヒ、ミュラー、ハメス・ロドリゲスとパスが繋がり、ハーフウェイライン付近のハメス・ロドリゲスからフリーでオーバーラップしたキミッヒへ絶妙な縦パスが通る。ボックス右まで持ち込んだキミッヒが味方へのクロスを匂わせながら意表を突いてシュートを選択すると、虚を突かれたGKケイロル・ナバスの手を弾いたボールがゴール左隅に突き刺さった。
▽この試合最初の決定機を見事先制点に結び付けたバイエルンだったが直後にアクシデント。接触プレーで足を痛めたジェローム・ボアテングがロッベンに続きプレー続行不可能となり、34分にジューレが投入される。それでも、この直後にはボックス左でチアゴのワンタッチパスを受けたリベリに2点目のチャンスが訪れるが、ここはボールタッチがうまくいかずシュートまで持ち込めない。
▽前半終盤にかけてもバイエルンの時間帯が続く中、セットプレーからフンメルス、ラフィーニャの左クロスからミュラーが見事なボレーで2点目に迫るも決め切れない。すると44分、右サイドでサイドチェンジを受けたカルバハルが頭でペナルティアーク付近に折り返す。手前でオーバーヘッドを試みたC・ロナウドは合わせられなかったものの、後方に控えていたマルセロが見事な左足のダイレクトシュートをゴール右隅に突き刺し、マドリーが貴重なアウェイゴールを奪って同点に追いついた。この直後にはハメス・ロドリゲスのFKからレヴァンドフスキが際どいヘディングシュートもGK正面を突き、白熱の前半は1-1のスコアで終了した。
▽迎えた後半、先に動きを見せたのはアウェイゴールを奪って優位に立つマドリー。序盤以降やや消されていたうえ、肩を痛めたイスコを下げて、よりウイングに適性を持つアセンシオをハーフタイム明けに投入した。すると、この交代策がマドリーに逆転ゴールをもたらす。
▽57分、相手CKの流れから二次攻撃を試みたラフィーニャにプレッシャーをかけたL・バスケスがパスミスを誘うと、ハーフウェイライン付近で横パスをカットしたアセンシオがL・バスケスにボールを預けてゴール前に駆け上がる。最後はL・バスケスからの丁寧な
リターンパスを受けたアセンシオが冷静にGKとの一対一を制した。
▽痛恨のミスから2つ目のアウェイゴールを献上して逆転を許したバイエルンはここからリスクを冒して前に出る。左サイドでキレ味鋭い仕掛けを見せるリベリが幾度となくボックス内まで持ち込んでシュートを放っていくが、59分と63分に放ったシュートはGKケイロル・ナバスの好守に遭う。
▽一方、耐える時間帯が続くマドリーはリベリの対応に苦しんでいたカルバハルが足を痛めてプレー続行不可能に。このアクシデントを受けて67分にベンゼマを投入。この交代でベンゼマとC・ロナウドを2トップに配してモドリッチが右サイドハーフ、L・バスケスが右サイドバックに入る[4-4-2]の布陣に変更。71分にはモドリッチのロングフィードに抜け出したC・ロナウドがワントラップから左足のシュートでゴールネットを揺らすが、ここはトラップの場面でハンドを取られてゴールは認められず。CL12試合連続ゴールとはならなかった。
▽その後、バイエルンはトリッソ、マドリーはコバチッチを最後の交代カードとして投入し、試合は終盤戦へ。相変らず左サイドのリベリを起点にバイエルンが押し込むも、再三の仕掛けで疲弊した35歳のドリブラーは徐々にキレを失う。それでも、攻め続けるバイエルンは88分にトリッソのラストパスに抜け出したゴール前のレヴァンドフスキに絶好機も、ここはGKの飛び出しが気になったか、シュートを枠の右に外してしまう。そして、試合はこのままタイムアップを迎え、敵地で見事な逆転劇を演じたマドリーが3年連続のファイナル進出に大きく近づく貴重な勝利を挙げた。一方、無類の強さを見せるホームで敗れた挙句、ロッベンとボアテングをケガで失ったバイエルンは満身創痍の状態で来月1日にサンティアゴ・ベルナベウで行われる2ndレグに臨むことになった。
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