アタッキングフットボール展開へ! 横浜FMのポステコグルー監督が就任会見
2018.01.14 23:50 Sun
▽横浜F・マリノスは14日の新体制発表会後、2018シーズンから指揮を執るアンジェ・ポステコグルー監督の就任発表会見を行った。
▽同会見にはポステコグルー監督と横浜マリノス株式会社代表取締役社長の古川宏一郎氏、チーム統括本部スポーティングダイレクターのアイザック・ドル氏が登壇した。ポステコグルー監督の挨拶は新体制発表会で済ませたことにより、質疑応答のみが実施。ポステコグルー監督は、目指すサッカースタイルやJリーグでのチャレンジについて、古川宏一郎氏とアイザック・ドル氏は補強のポイントやポステコグルー監督招へいの理由について明かした。
──横浜FMでどのようなサッカーを見せたいか
◆アンジェ・ポステコグルー監督(横浜F・マリノス)
──MF齋藤学選手という中心選手が移籍したが今の戦力をどう捉えているか
「我々としては齋藤学選手には残って欲しかったですけど、選手自身の判断もあります。1つだけ言えることは計画は何も変わらないということです。彼が残っていたとしても最初の半年間はケガによりプレーできませんし、齋藤選手が居る居ないにかかわらず、これからのプランは変わりません。今のチームで自分の落とし込み方次第で良いチームにすることができると思います」
──昨年までの横浜FMをどのように分析し、どのようなアプローチで攻撃的なチームにしていく予定か
「昨年デゲネクというオーストラリア代表の選手がマリノスに居たことで1年間試合を観ることができたのはすごく良かったです。アタッキングフットボールを作る土台はある程度できていると感じています。キャンプ1日目からしっかりと落とし込めるようにチームを作っていきたいと感じています」
◆古川宏一郎 代表取締役社長(横浜F・マリノス)
──補強のポイントについて
◆アイザック・ドル スポーティングダイレクター(横浜F・マリノス)
──ポステコグルー監督がここまで分析してきた中で新しく補強したいポジションはあるか
ポステコグルー監督「今アイザックから話があったようにあと1枠というところでもう1人できれば攻撃的な選手が欲しいです。チームに違いを見出せる選手が見つかり、選手としても人としてもプラスになるのであればそういう選手は獲得したいと思っています」
──昨年を見て土台はできていると言ったが、その中で1番変えなくてはいけないポイントは
ポステコグルー監督「リーグ戦で5位、天皇杯でも準優勝したことで土台はあると思います。1つのポイントだけでなく選手に自信を持ってプレーさせることを心がけるようにキャンプの初日からそのような雰囲気があるチームにしていきたいです。それができれば、自ずと攻撃的なチームになると信じています」
──オーストラリア代表のようなボールを握るサッカーを展開するか
ポステコグルー監督「もちろん攻撃的な部分ではやはりボールを持っていないとダメだと思います。相手を圧倒するようなチームにするにはボールを持つことの大切さだということは変わりません」
──ポゼッションで鍵を握りそうな選手は
ポステコグルー監督「ただ1人というわけではなく、グループ・チームとして全員が自信を持ってプレーできる環境を作っていきたいです。今現時点でこの選手が鍵になるというのは特にありません。そういうメンタリティから少しずつ変えていきたいです」
──ポステコグルー監督を招へいした理由は
アイザック・ドル氏「ロングリストとショートリストがありました。その中でディスカッションして、マネジメントを1番に考えました。あとは日本のサッカー、日本の文化、横浜F・マリノスの特徴を理解しているかです」
古川宏一郎氏「若い選手が多いということで監督として求めることにコーチング・マネジメントを軸にインタビューを重ねてきました。私自身、この監督と働きたいと思いました」
「彼の私への最初の質問が『優勝を目指しますか?』という質問でした。彼はここ数年オーストラリア代表の監督をしていたので、選手を招集してキャンプをして、チームが解散してというサイクルを送ってきました」
「彼は毎日選手と練習をして、毎週の試合に備えてというサイクルに早く戻りたいと言いました。そしてそのサイクルの中で優勝を目指していきたいという勝利の飢えみたいなものを感じ、若い選手を育てて次のステージにつなげて行ってくれるだろうと確信し、この人にしようと決めました」
──Jリーグ全体の印象は
ポステコグルー監督「アジアの中で、組織的にもリーグの強さでもトップレベルだと感じています。非常に難しいリーグだと思います。ただ、先ほどの新体制発表会でも言った通り、我々自身勝てると信じてチームを作っていく中で、他のチームはどのチームであろうとリスペクトしながら戦っていくことに変わりはありません」
──オーストラリア代表監督を辞めて、横浜F・マリノスに決めた理由について
ポステコグルー監督「監督としても人としても成長したい、挑戦したいというのが常にありました。オーストラリア代表で4年間過ごした時間の中で、アジアカップを制したり、ワールドカップ出場を決めたことなど良い思い出ばかりです。その中でこのようなチャレンジをこのようなタイミングで来るとは思っていませんでした」
「日本の文化を学びながら、いろいろやっていかなくてはいけません。このチャレンジを非常に楽しみにしています。オーストラリアの方たちみんながこの質問の答えを聞きたいとは思いますけど、具体的な理由というよりは新しいチャレンジをしたいというのが気持ちです」
▽ポステコグルー氏はこれまでオーストラリアのサウス・メルボルンやブリスベン・ロアーなどで指揮。ブリスベン・ロアー時代には、2011年にAリーグプレミアシップ優勝へと導き、Aリーグチャンピオンシップでは同年から連覇を達成した。2013年からはオーストラリア代表を率い、2015年のアジアカップで同国史上初の優勝に導いた。しかし、ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のグループBを3位。最終的に本大会行きを決めたが、11月21日に辞任していた。
▽同会見にはポステコグルー監督と横浜マリノス株式会社代表取締役社長の古川宏一郎氏、チーム統括本部スポーティングダイレクターのアイザック・ドル氏が登壇した。ポステコグルー監督の挨拶は新体制発表会で済ませたことにより、質疑応答のみが実施。ポステコグルー監督は、目指すサッカースタイルやJリーグでのチャレンジについて、古川宏一郎氏とアイザック・ドル氏は補強のポイントやポステコグルー監督招へいの理由について明かした。
◆アンジェ・ポステコグルー監督(横浜F・マリノス)
(C)CWS Brains,LTD.
「私のサッカーは常に攻撃的なサッカーをしてきました。横浜FMに来たからアタッキングフットボールという訳ではなく、ここ20年間変わらない私のスタイルを見せたいです。試合に来て頂ければ分かると思います」──MF齋藤学選手という中心選手が移籍したが今の戦力をどう捉えているか
「我々としては齋藤学選手には残って欲しかったですけど、選手自身の判断もあります。1つだけ言えることは計画は何も変わらないということです。彼が残っていたとしても最初の半年間はケガによりプレーできませんし、齋藤選手が居る居ないにかかわらず、これからのプランは変わりません。今のチームで自分の落とし込み方次第で良いチームにすることができると思います」
──昨年までの横浜FMをどのように分析し、どのようなアプローチで攻撃的なチームにしていく予定か
「昨年デゲネクというオーストラリア代表の選手がマリノスに居たことで1年間試合を観ることができたのはすごく良かったです。アタッキングフットボールを作る土台はある程度できていると感じています。キャンプ1日目からしっかりと落とし込めるようにチームを作っていきたいと感じています」
──チームの顔と言えるMF齋藤学が居なくなったことによる影響は
◆古川宏一郎 代表取締役社長(横浜F・マリノス)
(C)CWS Brains,LTD.
「今日の新体制発表会という形で今シーズンどのようなメンバーでどのように戦っていくかというお話をさせて頂いたばかりですけど、監督やスポーティングダイレクターのアイザックが説明したことに共感して頂いたファンの方々を観て今年このメンバーで頑張っていけると思っています」──補強のポイントについて
◆アイザック・ドル スポーティングダイレクター(横浜F・マリノス)
(C)CWS Brains,LTD.
「今月だけでなく、去年から1番のプライオリティを考えました。齋藤学はケガがあり、今シーズンは半年間プレーすることができない状態で今回の補強を敢行しました。同じポジションに2人の選手を持ち、レギュラー争いをしながらやっていくことを考えて、若い選手だけでなく国際経験のある選手も獲得しました。1月末までまだ時間があるので、新しい選手の獲得も含めてチームがレベルアップさせることを考えています」──ポステコグルー監督がここまで分析してきた中で新しく補強したいポジションはあるか
ポステコグルー監督「今アイザックから話があったようにあと1枠というところでもう1人できれば攻撃的な選手が欲しいです。チームに違いを見出せる選手が見つかり、選手としても人としてもプラスになるのであればそういう選手は獲得したいと思っています」
──昨年を見て土台はできていると言ったが、その中で1番変えなくてはいけないポイントは
ポステコグルー監督「リーグ戦で5位、天皇杯でも準優勝したことで土台はあると思います。1つのポイントだけでなく選手に自信を持ってプレーさせることを心がけるようにキャンプの初日からそのような雰囲気があるチームにしていきたいです。それができれば、自ずと攻撃的なチームになると信じています」
──オーストラリア代表のようなボールを握るサッカーを展開するか
ポステコグルー監督「もちろん攻撃的な部分ではやはりボールを持っていないとダメだと思います。相手を圧倒するようなチームにするにはボールを持つことの大切さだということは変わりません」
──ポゼッションで鍵を握りそうな選手は
ポステコグルー監督「ただ1人というわけではなく、グループ・チームとして全員が自信を持ってプレーできる環境を作っていきたいです。今現時点でこの選手が鍵になるというのは特にありません。そういうメンタリティから少しずつ変えていきたいです」
──ポステコグルー監督を招へいした理由は
アイザック・ドル氏「ロングリストとショートリストがありました。その中でディスカッションして、マネジメントを1番に考えました。あとは日本のサッカー、日本の文化、横浜F・マリノスの特徴を理解しているかです」
古川宏一郎氏「若い選手が多いということで監督として求めることにコーチング・マネジメントを軸にインタビューを重ねてきました。私自身、この監督と働きたいと思いました」
「彼の私への最初の質問が『優勝を目指しますか?』という質問でした。彼はここ数年オーストラリア代表の監督をしていたので、選手を招集してキャンプをして、チームが解散してというサイクルを送ってきました」
「彼は毎日選手と練習をして、毎週の試合に備えてというサイクルに早く戻りたいと言いました。そしてそのサイクルの中で優勝を目指していきたいという勝利の飢えみたいなものを感じ、若い選手を育てて次のステージにつなげて行ってくれるだろうと確信し、この人にしようと決めました」
──Jリーグ全体の印象は
ポステコグルー監督「アジアの中で、組織的にもリーグの強さでもトップレベルだと感じています。非常に難しいリーグだと思います。ただ、先ほどの新体制発表会でも言った通り、我々自身勝てると信じてチームを作っていく中で、他のチームはどのチームであろうとリスペクトしながら戦っていくことに変わりはありません」
──オーストラリア代表監督を辞めて、横浜F・マリノスに決めた理由について
ポステコグルー監督「監督としても人としても成長したい、挑戦したいというのが常にありました。オーストラリア代表で4年間過ごした時間の中で、アジアカップを制したり、ワールドカップ出場を決めたことなど良い思い出ばかりです。その中でこのようなチャレンジをこのようなタイミングで来るとは思っていませんでした」
「日本の文化を学びながら、いろいろやっていかなくてはいけません。このチャレンジを非常に楽しみにしています。オーストラリアの方たちみんながこの質問の答えを聞きたいとは思いますけど、具体的な理由というよりは新しいチャレンジをしたいというのが気持ちです」
▽ポステコグルー氏はこれまでオーストラリアのサウス・メルボルンやブリスベン・ロアーなどで指揮。ブリスベン・ロアー時代には、2011年にAリーグプレミアシップ優勝へと導き、Aリーグチャンピオンシップでは同年から連覇を達成した。2013年からはオーストラリア代表を率い、2015年のアジアカップで同国史上初の優勝に導いた。しかし、ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のグループBを3位。最終的に本大会行きを決めたが、11月21日に辞任していた。
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