D・サンチェス退場響いたスパーズが泥沼の4戦未勝利…《プレミアリーグ》

2017.12.03 02:14 Sun
Getty Images
▽プレミアリーグ第15節、ワトフォードvsトッテナムが2日にヴィカレージ・ロードで行われ、1-1のドローに終わった。
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▽前節、レスター・シティに敗れた7位のトッテナム(勝ち点24)は、直近のリーグ戦5試合で1勝3敗1分けと急失速。早くもシーズン序盤で正念場を迎えるポチェッティーノ監督率いるチームは、8位のワトフォード(勝ち点21)とのダービーで4試合ぶりの勝利を目指した。前節からは先発3人を変更し、ローズとオーリエ、ムサ・シッソコに代わって、トリッピアー、ベン・デイビス、ソン・フンミンを起用した。
▽ここ最近の不振を受けて、久しぶりに[4-2-3-1]の布陣をスタートから採用したトッテナムは、前線のケインを起点に立ち上がりから攻勢に出るが、フィニッシュまで持ち込むことができない。すると13分、相手の左CKの場面でクレバリーがインスウィングで入れたボールを中央のカバセレに頭で合わせられ、公式戦5試合連続での先制点を許してしまう。

▽何とか早い時間帯に追いつきたいアウェイチームは徐々に反撃に転じると、23分には左サイドからのクロスにデレ・アリが飛び込むが、わずかに届かない。それでも、直後の25分にはトリッピアーのスルーパスに抜け出したエリクセンがボックス右付近に持ち上がって丁寧なグラウンダーのクロス。これをゴール前にフリーで走り込んだソン・フンミンがワンタッチで流し込み、早い時間帯に追いついた。

▽1-1のタイに戻った試合は、ここから徐々にトッテナムペースに。ワトフォードを得意とするトリッピアーが右サイドから再三に渡ってチャンスメークを果たすと、36分にエリクセンが直接FKで、42分にはセットプレーの流れからB・デイビスが際どいシュートを放っていくが、前半のうちに試合を引っくり返すことはできなかった。
▽すると、迎えた後半の立ち上がりに再び試合が動く。52分、サイドでリシャルリソンに入れ替わられそうになったDFダビンソン・サンチェスが身体を当てにいった際に振り上げたヒジが顔面を捉えてしまい、このファウルに対して主審はレッドカードを掲示。数的不利を背負う形となったトッテナムは、エリック・ダイアーを一列下げて[4-4-1]の布陣で残り40分余りを戦うことに。

▽この退場を機に攻勢を強めるワトフォードは62分、セットプレーの二次攻撃からペナルティアーク付近でこぼれ球に反応したドゥクレが強烈なシュートを放つが、これは右ポストを叩き勝ち越しゴールとはならない。

▽過密日程の中で10人の戦いを強いられたトッテナムは64分、エリクセンを下げてムサ・シッソコを投入。攻守両面で戦えるハードワーカーの投入で流れを変えに行く。対するワトフォードは1枚カードをもらっていたカバセレに代えてキャプー、ロベルト・ペレイラに代えてカリージョをピッチに送り込む。

▽試合終盤にかけてはワトフォードが押し込む時間が続くも、ラメラ、ウィンクスの投入でバイタリティを取り戻したトッテナムも要所で反撃を試み、白熱の攻防が繰り広げられる。後半のアディショナルタイムにはワトフォードのクロスに対して、ボックス内のDFダイアーが手を使って阻むような場面があったものの、主審はPKを取らず。そして、試合は1-1のままタイムアップ。D・サンチェスの退場が大きく響いたトッテナムはドローに持ち込むのが精一杯となり、泥沼の4戦未勝利。上位陣との勝ち点差がさらに開く痛恨の結果となった。

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