ローマがエル・シャーラウィの2発などでチェルシー粉砕! 完勝でグループC首位に浮上!《CL》

2017.11.01 06:50 Wed
Getty Images
▽チャンピオンズリーグ(CL)・グループC第4節、ローマvsチェルシーが10月31日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが3-0で快勝した。
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▽前節、敵地で2点差を引っくり返すも最終的に追いつかれ敵地から最低限の勝ち点1を持ち帰った2位ローマ(勝ち点5)。以降のリーグ戦では得点力不足に陥りながらも、リーグ最高の堅守を武器に3戦連続のウノゼロで3連勝と好調を継続。グループステージ突破に向けて勝ち点3が求められるチェルシーとのリターンマッチに向けては、直近のボローニャ戦から先発3人を変更。負傷のデフレル、ブルーノ・ペレスに代わってコラロフ、ペロッティ、ペッレグリーニに代わってナインゴランが復帰した。
▽一方、試合内容では劣勢もエースMFアザールの2ゴールでドローに持ち込み首位キープに成功したチェルシー(勝ち点7)は、今節の勝利で決勝トーナメント進出が決定する。直近の公式戦3試合ではいずれも苦しんだものの、持ち味の勝負強さを発揮し3連勝を達成。今週末にマンチェスター・ユナイテッドとのビッグマッチを控える中で戦うこの一戦に向けては、直近のボーンマス戦からザッパコスタに代えてケイヒルを復帰させた以外同じメンバーを起用。ただ、右ウイングバックにアスピリクエタが入るやや守備的なメンバー構成となった。なお、遠征メンバー入りしたカンテだったが、コンディションの問題でベンチ外となった。

▽3-3の打ち合いとなった前回対戦と同様に開かれた入りとなった試合はいきなり動く。開始40秒、左サイドのコラロフから浮き球のフィードが出ると、DFリュディガーとDFダビド・ルイスの間に入ったゼコがバックヘッドでペナルティアーク付近に落とすと、これを走り込んで来たエル・シャーラウィが見事な右足アウトサイドのダイレクトシュートでゴール左隅に突き刺した。

▽ローマに電光石火の先制点を許したチェルシーだったが、すぐさま反撃を開始。開始4分、キックオフ直後のペドロに続きセスクの浮き球パスに抜け出したアザールがボックス左からシュートを放つが、ここはシュートコースを消されてGKアリソンのセーブに阻まれた。
▽立ち上がりの攻防を経てやや試合が落ち着いてきた中、拮抗した展開が続く。リスクを冒して前に出るチェルシーは、20分過ぎにボックス付近でパスを受けたアザールが続けてシュート。さらに24分にはコラロフのクリアが相手に当たってボックス内のモラタにこぼれるも、元ユベントスFWはこれを枠に飛ばすことができず、絶好機を逃した。

▽時間の経過と共に押し込まれる時間が続くローマだが、前回対戦で悔しい思いをしたDFファン・ジェズスが身体を張ったシュートブロックを見せるなど、気迫をこもった守備で失点を許さない。

▽すると、35分にはD・ルイスのトラップミスからショートカウンターに転じ、ゼコのスルーパスに抜け出したエル・シャーラウィがボックス右でシュートも、これはGKクルトワに阻まれる。それでも、直後の36分には左サイドでナインゴランがボックス中央に入れたボールに対して、DFリュディガーが後方のエル・シャーラウィに気付かず、まさかのスルー。これに反応したエル・シャーラウィがDFアスピリクエタの前に身体を入れて再び右足アウトサイドでゴール右隅に流し込んだ。

▽前回対戦とは全く逆の展開となった中、前半のうちに1点を返したいチェルシーは44分、ボックス左でパスを受けたマルコス・アロンソが利き足とは逆の右足でシュートもGKアリソンの好守に遭う。このプレーで得た右CKの場面で今度はバカヨコがヘディングシュートも、これは枠の左に外れてしまい、前半はローマの2点リードで終了した。

▽迎えた後半もボールを持つチェルシーに対して、ローマが堅守速攻で迎え撃つ展開が続く。ローマの老獪な守備を前になかなか決定機を作れないチェルシーは56分、ケイヒルを下げてウィリアンを投入。この交代で右サイドのペドロ、アスピリクエタが一列ずつポジションを下げて、ウィリアンが右ウイングに入る。

▽一方、後半もゼコが2本のシュートを放つなど、効果的なカウンターで相手ゴールに迫るローマは63分、相手陣内左サイドでセスクの不用意な横パスをカットしたコラロフが前線のペロッティにパス。アルゼンチン代表FWが得意のカットインから右足を振り抜くと、低い弾道のシュートが左ポストの内側を叩いてネットを揺らした。勢い付くローマは68分、カウンターから抜け出したゼコがボックス右でDF3枚を引き付けてゴール前に走り込んだペロッティにラストパス。だが、先ほどゴラッソを決めたペロッティはこのイージーシュートを外し、試合を決めるチャンスを逃した。

▽その後、試合終盤にかけて何とかゴールをこじ開けたいチェルシーは、セスク、モラタを下げてドリンクウォーター、バチュアイをピッチに送り込む。対して前回対戦の反省を生かして逃げ切りに入るローマは、エル・シャーラウィ、フロレンツィ、ペロッティを下げてジェルソンと負傷明けのマノラス、ペッレグリーニを投入。システムを[5-4-1]に変更し、専守防衛の構えを見せる。

▽この流れの中でローマはナインゴランやマノラスに4点目のチャンスが訪れるが、ここはGKクルトワが意地の好守2連発で何とか凌いだ。しかし、最後まで集中力を切らさずにチェルシーの攻撃をシャットアウトしたローマが、ホームで3-0の完勝。勝ち点を8ポイントに積み上げたローマは、チェルシーを抜いてグループC首位に浮上した。

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