インテルがダービー制す! イカルディ圧巻トリプレッタで“カルチョのスカラ座”で劇的フィナーレ《セリエA》
2017.10.16 06:01 Mon
▽セリエA第8節、インテルvsミランによるミラノ・ダービーが15日にジュゼッペ・メアッツァで行われ、ホームのインテルが3-2で勝利した。なお、インテルのDF長友佑都は、左サイドバックでフル出場した。
▽対する大型補強を敢行したミランは、格下にこそ着実に勝利しているものの、ローマやラツィオといった強豪に力負けし、すでに3敗を喫している。モンテッラ監督の去就問題も叫ばれる中で必勝が求められるダービーに向けては、代表ウィーク前に行われた直近のローマ戦から先発2人を変更。出場停止のチャルハノールに代わってボナヴェントゥーラを起用したほか、負傷のカリニッチに代えてスソをアンドレ・シウバの相棒に据えた。
▽ホームチーム、インテルの好調や大型補強を敢行したミランへの期待感から8万枚以上のチケットが売れた新時代に突入した注目のミラノ・ダービー。立ち上がりから互いに集中した入りを見せるが、現時点での地力で勝るインテルが主導権を掴む。
▽13分にはボルハ・バレロからパスを受けたカンドレーバがボックス中央で精度の高い右足のシュートを放つが、これは惜しくもクロスバーを叩く。さらに23分には左サイドでFKの流れたボールを回収したペリシッチからのクロスをファーのミランダが打点の高いヘッドで合わすが、これは枠の右に外れる。
▽相手の見事な連係プレーで先手を奪われたミランは、ボナヴェントゥーラやケシエの推進力を活かした中央からの仕掛けにスソがアクセントを付けていくが、全体を押し上げ切れず、攻撃に厚みを加えられない。それでも、44分には相手陣内中央でルーズボールに反応したケシエが鋭い反転から持ち上がってDF長友の背後を取ったボリーニへスルーパス。ボリーニはボックス右角度のないところから右足を振るが、これはGKハンダノビッチに読まれて弾き出された。
▽1点ビハインドで前半を終えたミランは、ケシエを下げてハーフタイム明けにクトローネを投入。この交代でクトローネがアンドレ・シウバと2トップを組み、スソがインサイドハーフに入る攻撃的な布陣でゴールを目指す。
▽すると、この交代で前線の収まり、スソの前向きな仕掛けが増えたことで、両ウイングバックも高い位置を取って相手を押し込むミランは、49分にボックス右からカットインしたアンドレ・シウバの左足シュートが左ポストを叩く。このこぼれ球をムサッキオが蹴り込むが、ここはオフサイドの判定でゴールは認められず。
▽その後も続けて決定機を作り出すミランは56分、ボックス手前右でボールを持ったスソが右を追い越すボリーニをおとりにカットインから得意の左足シュートをゴール左隅に流し込んだ。
▽早い時間帯の同点ゴールでこのまま一気にミランペースかと思われたが、前半に続いてインテルの頼れるエースがミランゴールをこじ開ける。63分、相手陣内中央で同胞ビリアからボールを奪ったイカルディが左サイドに走り込むペリシッチにボールを預けてゴール前に飛び出すと、ペリシッチからの難しいクロスを見事な右足脛を使ったダイレクトボレーで右隅に流し込み、すぐさま勝ち越しに成功した。
▽後半は完全に優勢に運びながらも再び追う展開となったミランは、足が止まり始めたインテルに対して、引き続き攻勢を強める。78分にはセンターバックのロマニョーリを下げてロカテッリを投入。この交代でボナヴェントゥーラが左ウイングバック、ロドリゲスが左センターバックにポジションを移り、ロカテッリがインサイドハーフに入る。すると81分には、右サイドでボリーニが入れたクロスをボックス左に飛び込んだボナヴェントゥーラが懸命にスライディングで合わせると、GKハンダノビッチが一度は弾き出すも、自身のヒザに当たったボールがそのまま跳ね返ってゴールネットを揺らした。
▽再び振り出しに戻った試合は試合終盤にかけてより激しさを増す。ホームで勝ち切りたいインテルはカンセロに続きエデルをピッチに送り出すと、88分にはヴェシーノとイカルディの見事なダイレクトパスからボックス右に抜け出したエデルに決定機も、ここはDFロドリゲスの決死のシュートブロックに遭う。
▽このままドローでの幕引きも想定されたが、“カルチョのスカラ座”は最後の最後に劇的なフィナーレを迎える。89分、インテルの右CKの場面でDFロドリゲスがダンブロージオを抱え倒してしまい、インテルにPKが与えられる。これをキッカーのイカルディが冷静に流し込み、決勝点となるトリプレッタを達成した。
▽そして、白熱のダービーはこのまま3-2のスコアでタイムアップを迎え、エースの圧巻のトリプレッタで競り勝ったインテルが開幕8戦無敗を継続し単独2位に浮上した。一方、善戦しながらも敗れたミランは痛恨の3連敗となり、いよいよモンテッラ監督の去就が騒がしくなってきた。
PR
▽名将スパレッティ監督を迎えたインテルは、7試合を終えて6勝1分けと好スタートを切っている。代表ウィーク明け初戦となる今回の一戦に向けては、前節のベネヴェント戦でドッピエッタもクロアチア代表で負傷したブロゾビッチに代えてガリアルディーニを起用し、ボルハ・バレロをトップ下に入れた。また、長友は引き続き左サイドバックで先発した。▽ホームチーム、インテルの好調や大型補強を敢行したミランへの期待感から8万枚以上のチケットが売れた新時代に突入した注目のミラノ・ダービー。立ち上がりから互いに集中した入りを見せるが、現時点での地力で勝るインテルが主導権を掴む。
▽13分にはボルハ・バレロからパスを受けたカンドレーバがボックス中央で精度の高い右足のシュートを放つが、これは惜しくもクロスバーを叩く。さらに23分には左サイドでFKの流れたボールを回収したペリシッチからのクロスをファーのミランダが打点の高いヘッドで合わすが、これは枠の右に外れる。
▽その後はケシエとボナヴェントゥーラの豊富な運動量と激しいプレスに苦戦し始めたインテルだったが、ダービーに相性が良い名クロッサーがエースのゴールを演出する。28分、右サイドのハーフウェイライン付近でボールを奪ったダンブロージオのスルーパスに抜け出したカンドレーバがゴール前のスペースに絶妙なクロスを供給。2センターバックの間から抜け出したイカルディが見事な右足のワンタッチでゴール左隅に流し込んだ。
▽相手の見事な連係プレーで先手を奪われたミランは、ボナヴェントゥーラやケシエの推進力を活かした中央からの仕掛けにスソがアクセントを付けていくが、全体を押し上げ切れず、攻撃に厚みを加えられない。それでも、44分には相手陣内中央でルーズボールに反応したケシエが鋭い反転から持ち上がってDF長友の背後を取ったボリーニへスルーパス。ボリーニはボックス右角度のないところから右足を振るが、これはGKハンダノビッチに読まれて弾き出された。
▽1点ビハインドで前半を終えたミランは、ケシエを下げてハーフタイム明けにクトローネを投入。この交代でクトローネがアンドレ・シウバと2トップを組み、スソがインサイドハーフに入る攻撃的な布陣でゴールを目指す。
▽すると、この交代で前線の収まり、スソの前向きな仕掛けが増えたことで、両ウイングバックも高い位置を取って相手を押し込むミランは、49分にボックス右からカットインしたアンドレ・シウバの左足シュートが左ポストを叩く。このこぼれ球をムサッキオが蹴り込むが、ここはオフサイドの判定でゴールは認められず。
▽その後も続けて決定機を作り出すミランは56分、ボックス手前右でボールを持ったスソが右を追い越すボリーニをおとりにカットインから得意の左足シュートをゴール左隅に流し込んだ。
▽早い時間帯の同点ゴールでこのまま一気にミランペースかと思われたが、前半に続いてインテルの頼れるエースがミランゴールをこじ開ける。63分、相手陣内中央で同胞ビリアからボールを奪ったイカルディが左サイドに走り込むペリシッチにボールを預けてゴール前に飛び出すと、ペリシッチからの難しいクロスを見事な右足脛を使ったダイレクトボレーで右隅に流し込み、すぐさま勝ち越しに成功した。
▽後半は完全に優勢に運びながらも再び追う展開となったミランは、足が止まり始めたインテルに対して、引き続き攻勢を強める。78分にはセンターバックのロマニョーリを下げてロカテッリを投入。この交代でボナヴェントゥーラが左ウイングバック、ロドリゲスが左センターバックにポジションを移り、ロカテッリがインサイドハーフに入る。すると81分には、右サイドでボリーニが入れたクロスをボックス左に飛び込んだボナヴェントゥーラが懸命にスライディングで合わせると、GKハンダノビッチが一度は弾き出すも、自身のヒザに当たったボールがそのまま跳ね返ってゴールネットを揺らした。
▽再び振り出しに戻った試合は試合終盤にかけてより激しさを増す。ホームで勝ち切りたいインテルはカンセロに続きエデルをピッチに送り出すと、88分にはヴェシーノとイカルディの見事なダイレクトパスからボックス右に抜け出したエデルに決定機も、ここはDFロドリゲスの決死のシュートブロックに遭う。
▽このままドローでの幕引きも想定されたが、“カルチョのスカラ座”は最後の最後に劇的なフィナーレを迎える。89分、インテルの右CKの場面でDFロドリゲスがダンブロージオを抱え倒してしまい、インテルにPKが与えられる。これをキッカーのイカルディが冷静に流し込み、決勝点となるトリプレッタを達成した。
▽そして、白熱のダービーはこのまま3-2のスコアでタイムアップを迎え、エースの圧巻のトリプレッタで競り勝ったインテルが開幕8戦無敗を継続し単独2位に浮上した。一方、善戦しながらも敗れたミランは痛恨の3連敗となり、いよいよモンテッラ監督の去就が騒がしくなってきた。
PR
|
関連ニュース