香川真司の華麗ループが9月のブンデスリーガ月間ベストゴールに選出!2017.10.13 12:40 Fri

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▽ブンデスリーガ公式サイトは13日、9月の月間ベストゴールにドルトムント日本代表MF香川真司のループシュートが選ばれたことを発表した。

▽月間ベストゴールは、Facebookを通じてファンが投票して選ぶもの。香川が、ブンデスリーガ第7節のアウグスブルク戦で決めた華麗なループシュートが見事に選ばれた。

▽23分、ボックス内右深くに侵入したオーバメヤンがマイナスのパス。これをヤルモレンコが繋ぐと、走り込んだ香川がGKの意表を突くループシュート。これがネットを揺らし、ドルトムントは2-1と勝ち越し、勝利を収めていた。

▽香川のゴールは全体の43%の票を獲得し、2位のカイウビー(アウグスブルク)の14%に大きな差をつけて選出された。9月の月間ベストゴール投票結果は以下の通り。

香川真司(ドルトムント)─43%
カイウビー(アウクスブルク)─14%
チャルレス・アランギス(レーバークーゼン)─10%
セバスティアン・アラー(フランクフルト)─8%
アルトゥーロ・ビダル(バイエルン)─8%
ユリアン・ヴァイグル(ドルトムント)─7%
アンドリー・ヤルモレンコ(ドルトムント)─4%
ナビ・ケイタ(ライプツィヒ)─3%
レオン・ゴレツカ(シャルケ)─2%
マクシミリアン・フィリップ(ドルトムント)─1%

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「昨季の中でうまくいかなかった経験を糧に選手自身が経験を積みチームとしても成長を見せていますし監督も含めて伸びている感じがあります。ケインが欠場したことがアタッキングサードでの物足りなさに繋がり敗れてしまったユナイテッド戦は正直もったいないなと思いましたが3位につけているので、悪くない位置にはいると考えているのではないでしょうか」 <span style="font-weight:700;">──CLで結果を出せているのは戦い方の幅が広がったことが影響しているのでしょうか?</span> <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171106_46_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>「間違いなくそれはあると思います。マドリードにてあれだけの試合(CLグループH第3節、1-1の引き分け)を見せる事ができたというのは、とてつもなく大きな自信になったと思います。リヴァプール戦も相手の特徴をしっかりと把握したうえで勝つ為の明確なプランを用意し粉砕しましたね。リヴァプールは基本的にやり方が1つで前に人数を置いて積極的に(プレスに)出ていく。真っ向から勝負しても十分対抗できるものを持つスパーズですがポチェッティーノ監督は5バックを低めに設定しリヴァプールの攻撃を受け止めた上でカウンターで仕留めるというゲームプランを組み見事に形にしました」 「特に2点目のカウンターはビックリするぐらい速かったですしその速さの中での技術の高さも見逃す事の出来ない点です。守備面でも相手のストロングポイントを消すという部分でマドリーとの試合では右サイドに黒人選手を3人置いて(ダビンソン・サンチェス、ムサ・シッソコ、オーリエ)、マルセロとイスコのところを抑えましたが自分たちの強みを残しながらも相手の良さは消すという戦術的にも非常にレベルの高い闘いを見せています」 「頂点を目指すチームとしての課題として挙げられるのは昨シーズンもそうでしたがやはりケインの代わりがいないということでしょう。期待されたヤンセンは残念ながらフィットする事なく移籍してしまいましたし基本彼の変わりが務められる選手はいませんからとにかく怪我をさせないようコンディションには十分に気を付け重要な試合には必ずケインが出場出来るようなマネジメントが必要となります。今季新たに加わったジョレンテはケインとはまた別のタイプの9番ですがレアルマドリード戦のようなジョレンテとケインのコンビは良く機能していましたし今後重要なオプションになると思います」 <span style="font-weight:700;">──4位のチェルシーは、ここまで6勝1分け3敗です。MFエンゴロ・カンテやFWアルバロ・モラタが負傷離脱したことも響いていますね</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171106_51_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>「チェルシーはまず昨シーズンと大きく違うのはスケジュール。チャンピオンズリーグに出場する事になり最重要な試合がリーグからCLに変わった事とコンテ監督がコメントしていましたが昨季のようには練習ができていないという事の二つの点が若干チームとしての戦術的な規律にゆるみが出てしまっている原因かなと見ています。どうしても週に2試合が続く中では試合と試合の間は調整だけになるので試合で出た課題を次の試合までに修正していくという時間を今季は取れていない事が守備のゆるみに繋がっていると思います」 「新加入のモラタについてはもう少し苦労するかなと予想していましたが自分が考えていたよりも随分早くフィットしたと思います。チーム内にスペイン人が多いという事も順応・適応が早かった事に影響したと思いますし実際アスピリクエタのクロスから得点したり、セスクからも彼のスピードを生かすパスが得点を取る取らないに関わらずたくさん出ています」 「昨シーズンのMVPであるカンテも今季は随分と攻撃に出ていくスタイルに変わってきていますね。また中盤の形も昨季までとは中盤の形も変わってきています。中盤センターが2枚ではなくて3枚になり前線を2トップにしてアザールとモラタがコンビを組んでいます」 「コンテ監督の狙いとしては、アザールをサイドの守備から解放しつつバカヨコが加わったので中盤の強度を増しながらより攻撃の部分を出していきたいのかなという感じは受けますね。バカヨコも能力だけでなく戦術理解度も非常に高いですし、アスピリクエタも昨季までに比べるとかなり攻撃に関与するようになりました。あと課題として上がるのは選手層。決して悪い選手ではありませんがモラタの次のストライカーとして控えるバチュアイは要所要所で得点はしていますが、ゴール近く以外のエリアにて出来る仕事が少ないというのは気になりますしサイドもザッパコスタを獲得しましたけど、モーゼスと比較するとスケールダウンしてしまうところがありますね」 「どのチームもケガのところはアクシデントのところもあるので計算がしづらいと思いますが選手層の薄さが年明け以降の闘いに於いて足を引っ張らなければと危惧しています」 「スケジュールがタイトになった事でトレーニングの時間が減って、チーム戦術の確認作業が出来ず緩さに繋がっているのかもしれませんが例えばスパーズは同じシステムでやっていても前線の選手のチェイシングやプレスバック、常に3ラインがとにかく変わらずに、強度も保てている感じがあります。同じようなスケジュールで闘っているチェルシーは試合によって大きく変わってしまったり2トップが全く守備に参加しないような試合もあり気になっています」 「あとはペドロの出場機会がここ最近減ってきていますね。昨シーズンはペドロがアザールとジエゴ・コスタが苦手な守備でも良く走りスイッチを入れ、攻撃ではオフ・ザ・ボールの動きでスペース作り背後も取ってと、目に見えない部分でもチームに大きな貢献をしつつ決定的な仕事も見せていました」 「そのあたりの人選も2トップにしたこともあり変わってきているなという印象ですが、やはりペドロが出るとゲームが動く感じがあります。もちろんボール持った時の破壊力はアザールには敵わないですし、モラタの高さもありませんがペドロのポジション取りの上手さ・飛び出し・ドリブルは間違いなく大きな武器になりますしネイマールがいなくなった今のバルセロナに最も必要な選手だと個人的には考えています」 「シティと対戦した時(第7節:チェルシーが0-1で敗戦)にデルフがフェルナンジーニョの脇に入っていって、最終ラインが左にずれて3バックになる「ファルソ・ラテラル」を使ってきた時、チェルシーは前の2枚(モラタとアザール)含め守備で何もできませんで。(プレスをハメられず)ボールを通され運ばれて、何もできずに完敗でしたが、戦術的に次の一手が出てこなかったのは気になりました」 「サッカーも日進月歩、常に変化していきますよね。昨シーズン結果を残したチームを見て他のチームは『このチームをやっつけよう』と新しい何か探すわけですけど、そういう意味ではシティは確実に陣容が豊かになり戦い方も多彩になってきています。シティを追いかける展開となっているスパーズも全ての面に於いて大きな成長を見せていますし、ユナイテッドもルカク・マティッチという強烈な個が入ってきている。ライバルチームが昨シーズンよりも戦力的・戦術的にアップする中、チェルシーはどうなのか。モラタの活躍は非常にポジティブですが、選手層の薄さや失点の多さも気になりますしなにより昨シーズンに比べ全体的な緩さが出ている試合が散見されているのが心配です」 「守備の局面にてファーストライン(前線)、セカンドライン(中盤)、サードライン(最終ライン)と3ラインそれぞれの役割に目を向けてみるとファーストラインの守備が緩くなっています」 「1トップ2シャドーでの守備に於いては2シャドーがセントラルMFの両脇まで下がる事で中盤を4枚にし5-4-1の陣形で守備を行っていましたが今季は2トップで臨む試合が多いので守備時は5-3-2と形を変えています」 「アザールの守備の負担を軽減する事が主な目的だとして、そこにフィジカル的・戦術的に優れたバカヨコの存在があり中盤を3枚にするという監督の判断に繋がったと考えていますが、とはいえ2トップからの意図的な守備が行われないと中盤には3枚しかいなくなるのでいくらカンテ・バカヨコという強い選手を抱えていたとしても負担は大きくなりますしカバーしきれない事が多くなってしまいます」 「そうなるとチーム全体が後ろに下がりなおかつ奪うためのポイント作りが難しくなりますがチームとして引いてカウンターを狙いとしてそうしているというよりは構造上・選手のパフォーマンスが原因でそうなってしまっている感じです」 「例えばCLのローマ戦(CLグループC第3節:3-3の引き分け)も常にプレッシングを行ったのはローマでチェルシーはビルドアップもままならず相手の攻撃に対しても特に前半は下がるだけとなってしまい非常に苦戦しました。チームコンセプトだけでなく採用するシステムに於けるメリットとデメリットで考えた時にここ最近のチェルシーはややデメリットの方が目立つ事が多いのでその辺りをもう少し整備が出来ると良いのではないでしょうか」 <span style="font-weight:700;">──現時点での今シーズンの1位~4位はどのように予想されますか</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171106_47_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>「あくまで現時点での各チームの戦力と闘いを元にという前提での話になりますが優勝はシティ。2位は現時点だとスパーズかユナイテッドかなと。リヴァプールは闘い方が一つだという事とやはり後ろに不安を抱えているのは間違いないので難しいかと思います。スパーズ戦を中継した際に試合前の現地のコメンタリーの話を聞いていたら『似通ったスタイルのチーム同士の戦いですね』という質問をインタビュアーが両監督にしていたんですが、確かに挑戦的でインテンシティが高いという意味では似た部分はあるんですけどより相手チームを分析して試合に勝てる戦術的な方策を用意できるのはスパーズです」 「リヴァプールというは基本的にはより前に人数を置く形からスタートします。システムとしては[4-3-3]という言い方で良いと思いますが、下がる事はせず常に相手に対してプレッシャーをかけ奪ったらそのままのスピードで一目散にゴールを目指しますがそれが機能した時は凄まじい爆発力を見せます」 「またシティと同じシステムではありますがその中での違いとして挙がるのはインサイドハーフの人選と役割。シルバとデ・ブライネのシティに対しワイナルドゥムとチャン(ララーナ)のリヴァプールとよりフィジカル的な特徴を持ち絶え間なく走る事が出来、パスよりは自らがボールを運びボックスに飛び込んでいく事を役割として求めているのがリヴァプールだと言えます」 「タテの速さに斜めの動きや最終ラインの裏を狙う動きが複数加わり、ドリブルからのワンツーなどのコンビネーション、コウチーニョのミドルシュートといった多種多彩の攻撃を高いレベルで尚且つ凄まじいスピードで繰り出す事が出来る、それがリヴァプールの最大の魅力です」 「基本的に非常に速くまた高い強度でプレイするという意味ではどの試合でも戦い方が同じだという事が言えますが、ここで一つ心配になる事は選手の疲労です。プレミアは試合数が多くウィンターブレイクもありませんし今季はそこにCLも入って来ていますから特にリヴァプールは運動量・スプリントといったものがベースに来るチームなので疲労が選手達の頭のフレッシュさと技術的な精度を欠いた時にどうしても上手く運ばない試合が出てきます」 「そうなった時、より安定したポゼッションや時には守備で試合をコントロールする必要がありますがそこがリヴァプールに足りない部分ではないかと。実はそんなにたくさん相手にチャンスをつくられているわけでもないのですが失点場面を見てみると「どうにかできたのではないか」という印象が残るものが多いので批判されてしまう事が多いのだと思います」 「チーム全体が敵陣まで入り込んでいる状態からの一発のカウンターや、GKとCBの連携が上手く取れずに失点してしまう事が昨シーズンからなかなか改善されていないように感じます。その攻撃的なサッカーは本当にエキサイティングだと思いますがその攻撃的なスタイルを採るが故、センターバックはサポート少ない環境の中で守る場面もあるので大変そうだなとは思います。とはいってもそこで仕事ができないと、クロップ監督の志向するサッカー完成しないと思うのでいよいよより質の高いCBを獲得する必要に迫られているのではないでしょうか」 「各クラブそれぞれに好材料・懸念点がると思いますがカギを握るのはCLでしょう。CLが迫ってくるとどうしても意識がそちらに傾いていくと思うのでまずCL前の試合がメンタル的に難しくなっていると思います」 「例えばマンチェスター・シティもグループ突破を目指す上で一番のライバルとなるナポリ戦の前のWBA戦(第10節:2-3でシティが勝利)では順調に見えた試合運びの中で強度と集中力が後半に入ると落ち2失点しました。次にCL後は全てに於いて大きなエネルギーを使った後なので疲労という部分がパフォーマンスを落とす原因になります。トップレベルの選手達のモチベーションやパフォーマンスレベルが明らかに変わるくらいCLというのは舞台としても大きい。ビッグクラブとなれば2チーム分の戦力を有しているものですがとは言え重要な試合が続く場合は同じメンバーで臨む事になりますし怪我人も出てくる事を考えると基本CL前後の試合は難しくなると思いますしなっていると思います」 「シティはコンパニやメンディといった重要な選手が怪我をしているにも関わらずデルフを左SBにコンバートするといった監督のアイデア、そして選手層の厚さも他のライバルチームと比較して数歩抜け出しているので今の形で進めていけば今季は大きな成果を挙げられると思います」 「アーセナルもヨーロッパリーグ(EL)時は全く別のチームを組み若い選手を積極的に使いながら経験を積めているのでチーム全体の経験値を上げながらリーグの方にはフレッシュなレギュラー選手達で臨めるのでコンディションという視点では有利な状況にあります。ただしアーセナルは高度なチーム戦術をベースに闘うというよりはシステムはあくまでも選手が伸び伸びとプレイする為のものであり良くも悪くも選手を縛らない監督だと思います。ですから選手自身のアイデアに委ねるというか個々人が持つ技術やアイデアを大事にする監督なので当然上手く進まない試合が必ず出てきます」 「特に上位陣との試合やフィジカルを前面に押し出しロングボールを使ってくるチームには苦戦を強いられる傾向にあります。対戦相手に対した効果的なゲームプランを用意したり、自分たちの良さを消すようなことをしてきた時に試合の中で微調整を施し改善していく事が出来るのは監督しかいませんが、そこの部分については明らかにスパーズやシティの方が優れている点として挙げられます。モウリーニョ監督も守備ベースではありますが対戦相手の特徴を徹底的に消すような戦術的な策は講じてきますしチェルシーも同様です。戦力とはまた別の視点で見てアーセナルが安定感に欠けるというのはそういったところに原因があると思います」 「前線に新たにラカゼットが加わり、いよいよエジル、サンチェスもスタメンに戻ったのでここからどんな化学反応が見られるのか楽しみにしていますが、対戦相手との力関係で守勢に回らざるを得ない時に果たしてどう機能させていくのか。チェルシー戦やシティ戦では積極的なプレッシングも見せ善戦しましたが、結果は引き分けと完敗に終わりましたしリヴァプールには完膚なきまでに粉砕されています。ベンゲル監督の作るチームは確かに美しさを兼ね備えた見る人が楽しめるサッカーを披露しますが現代のサッカーに於いてはより戦術・戦略の部分にも力を入れたチームが存在する以上アーセナルの順位は下がるかなと考えています」 <span style="font-weight:700;">──日本人選手のパフォーマンスに関してもおうかがいしたいと思います。レスター・シティのFW岡崎慎司のパフォーマンスについてどのように見ていますか。ここまで、7試合に出場して4得点です</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171106_48_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>「立派だとしか言いようがありません。これまでも重要な試合でスタメンを外される事が多かったりと悔しい思いを彼はしてきてると思いますが出場した時には彼にしか出来ないものをきちんとピッチの上に残しますし常に虎視眈々と続けている姿勢と実際のパフォーマンスには学ぶべきものが多いです」 「彼は自分に何ができるかきちんと理解出来ています。そしてチームの中で自分が果たすべき役割とは何かについても良く考えられていますし監督が求めているものに対してきちんと取り組み確実に違いを見せてきています。一人のストライカーとして考えれば、本当にやりたいプレイとは違うかもしれませんがレスターというチームに於いて自分の特徴を残しながらどんな役割を担えば評価に繋がるのかをしっかりと頭に入れ真摯に取り組んでいる、僕はこれが彼の素晴らしいところだと思っています」 「サッカーとはあくまでチームがベースにあるスポーツです。チームとしてのプレイモデル、戦術的なコンセプトが存在してはじめて各個人の役割が明確に定まってきますが、岡崎はその事を正しく理解したうえで自分に与えられた役割を全うしつつ前線の選手として得点を挙げる事も常に狙い続けてきましたし戦術的には重要でもきちんと見ないと実は分かりにくい中盤と前線を繋ぐ仕事がイングランドメディアにも評価されるようになったのはとても素晴らしい事だと思います」 <span style="font-weight:700;">──レスターの指揮官がクレイグ・シェイクスピア監督からクロード・ピュエル監督に代わりましたが、今後岡崎が受ける影響を予想できますか</span> 「前チーム(サウサンプトン)のサッカーみていると、特別誰かに依存するような形にはならないとは思います」 「彼の持つメンタリティ含め、岡崎はあのチームの中で唯一無二の存在だと思います。既にその価値はメディア含め証明されていると思いますしあとは新しい監督の下どれだけの活躍が出来るかに期待しています」 <span style="font-weight:700;">──サウサンプトンのDF吉田麻也のパフォーマンスはいかがでしょうか? ここまで8試合に出場しています</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171106_49_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>「安定感というかどっしりしてきましたよね。例えば何も考えずに試合を観ていても全く『気にならない』。これは失礼な意味ではなく、要はプレミアリーグの選手として何一つ見劣りすることなく当たり前にそこに存在しているという事です」 「ブライトン戦(第10節:1-1の引き分け)に出場していなくてビックリしましたが、結局このクラブにも代表選手がひしめいているわけでCBのポジションにもオランダ人が2人いて(ヴィルヒル・ファン・ダイクとヴェスレイ・ホード)、吉田を含めれば代表クラスのセンターバックが3人いるわけですから非常にレベルの高いポジション争いを日々繰り広げながらレギュラーポジションをものにしているという事です」 「長い故障とちょっとした移籍騒動を経て戻ってきたファン・ダイクは身体的な大きさと速さに高いテクニックも兼ね備えた化物みたいな選手でチームで1番スプリントが速いらしいという事を以前吉田から聞きました。190cmを超える選手がチームで1番スプリント力があるという、それだけでもポテンシャルは特大ですよね。リヴァプールやマンチェスター・シティが狙っているという情報が夏の移籍市場を賑やかにしましたが実際それだけの能力を持ったCBだと思いますし吉田にとっては良きチームメイトでありライバルになっていると思います」 「ファン・ダイクが復帰した時に『(吉田のポジションが)どうなるのかな?』と少し心配しましたが以降もきちんと試合には出ていますし、監督からの信頼もしっかりと得られている。肉体的にもまだ成長しているということもあると思いますしプレミアリーグというものききちんと理解した上でCBとしてチーム戦術に沿った形で必要とされている事やっていると思います」 「例えば自陣でバウンドボールを処理するとして、コントロールをしてフリーな味方にパスを繋ぎ攻撃に移行するといった選択はあまりせず、危ないと思ったらシンプルに蹴り出すといったはっきりとしたリスクになる要素を含んだ選択は極力採らなくなっています。センターバックというものは『守ってこそ評価される』というヨーロッパに於けるスタンダードな評価基準頭に叩き込んでプレイするようになったと以前話をしてくれましたが、特にボックス周辺でボールを扱う時は最新の注意を払い難しいプレイにチャレンジする事はなくなりましたし非常に繊細にマメにポジションを取るといった高いレベルの基本動作も手伝って判断を間違わなくなりました」 「相手ストライカーと『よーいドン』で走った敵わないという前提で彼は常に準備が出来るCBですし常に少しでも先手が取れるようにというところでやっていますよね。言葉をきちんと使いこなせるというところも味方との連携には大きな効果を発揮していますし着実にクラブの中で信頼を積み重ねている事が本人をすごく安定させていると思います」 ◆戸田和幸氏『スポナビライブ』出演情報 ▽11月18日(土) 21:00〜 [LIVE](無料)ノースロンドンダービー KICK OFF直前特番 解説:戸田和幸 ゲスト:笹木香利 実況:下田恒幸 21:00〜 [LIVE]アーセナル vs. トッテナム 解説:戸田和幸 ゲスト:笹木香利 実況:下田恒幸 ▽11月19日(日) 2:24〜 [LIVE]マンチェスター・U vs. ニューカッスル 解説:戸田和幸 実況:下田恒幸 <div id="cws_ad" style="text-align:center;"><hr><a href="https://goo.gl/gYCFpM" target="_blank">戸田さんも解説出演中の<br />スポナビライブはこちら</a> <hr> </div> 2017.11.17 13:00 Fri
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