C・ロナウドが2得点に絡みポルトガルがアンドラに勝利! スイスも5発大勝でグループB首位攻防戦は最終節の直接対決に持ち越し《ロシアW杯欧州予選》
2017.10.08 06:10 Sun
▽ロシア・ワールドカップ(W杯)欧州予選グループB第9節の3試合が7日に行われた。
▽2位・ポルトガル代表(勝ち点21)は、5位・アンドラ代表(勝ち点4)のホームに乗り込み、0-2で勝利した。
▽佳境を迎えている欧州予選は残り2試合となっており、ポルトガル代表と首位・スイス代表との勝ち点差は「3」。しかし、最終節ではポルトガル代表vsスイス代表の直接対決が行われるため、ポルトガルは今節に勝ちさえすれば、自力での本大会出場が可能だ。逆に、敗北かドローでは今節終了時点で2位が確定する可能性もあり、勝利のみが求められる試合となっている。
▽この一戦に、ポルトガル代表はFWクリスティアーノ・ロナウドを温存。[4-4-2]の布陣を採用し、GKにR・パトリシオ、ディフェンスラインにはエリセウ、ネト、ペペ、N・セメド、中盤にダニーロ、ジョアン・マリオ、ジェウソン・マルティンス、クアレスマ、2トップにベルナルド・シウバ、アンドレ・シウバという構成で臨んだ。
▽試合は序盤から、ポルトガルがポゼッションをする展開が目立つ。中盤中央のダニーロとジョアン・マリオが舵を取り、ボールを回しつつ好機を窺うチームに対して、アンドラは飛び込まずに対応。サイドや最前線へのアプローチに的を絞った守備を徹底した。
▽さらに40分、右CKの流れから敵陣中央付近でこぼれ球を拾ったペペがロングシュート。強烈なシュートがゴールマウスを強襲したが、またしてもGKに阻まれた。結局、前半の内に得点を奪うことはできず。ゴールレスで試合を折り返すこととなった。
▽勝利したいポルトガルは、ハーフタイムに選手を交代。ジェウソン・マルティンスに代えて、クリスティアーノ・ロナウドを投入した。
▽すると63分、頼れるエースが早速仕事を果たした。ジョアン・マリオが左サイドからクロスを上げると、DFの身体に当たり軌道が逸れる。これに反応したC・ロナウドがボックス内でボールを収め、冷静にゴールに流し込んだ。
▽さらに86分、左サイドでボールを持ったC・ロナウドが、縦に突破してクロスを供給。これは中央を通り過ぎたが、右サイドのW・カルバーリョが頭で中央に折り返し、ゴール前のアンドレ・シウバが右足アウトで合わせて追加点とした。
▽試合はこのまま終了。前半は攻めあぐねたポルトガルだったが、C・ロナウドの活躍で後半に2点を奪い切り、最終節に最終予選の行方を持ち越した。
▽また、首位・スイス代表(勝ち点24)が、3位・ハンガリー代表(勝ち点10)をホームに迎えて行われた試合では、5-2でスイスが勝利した。
▽8戦全勝で首位に立っているスイス代表だが、2位・ポルトガル代表も7勝1敗と追走。さらに、スイス代表の得失点差「15」に対して、ポルトガル代表は「24」と荒稼ぎしており、勝ち点で並んだ場合は不利になる可能性が高い。そのため、スイス代表は最終節の直接対決の前に、最低でも勝ち点を「1」以上積む必要があり、敗北だけは避けなければならない。
▽とはいえ、ポルトガル代表が今節で取りこぼした場合、スイス代表は最終節を待たずしてW杯本大会出場を決めることが可能に。結果次第で全く違った状況となるこの試合に向けて、スイス代表は[4-5-1]を採用。GKにゾンマーを起用し、最終ラインにムバンジェ、ジュルー、シェアー、リヒトシュタイナー、ボランチの位置にジャカ、フロイラーが入り、2列目にツバー、F・フライ、シャキリ、1トップにセフェロビッチを配置した。
▽共にバランスを重視し、緊張感の漂う入りをした試合は、ハンガリーにとって不運な形で動きをみせた。18分、前線へのフィードを行おうとしたGKグラクシが、助走時にスリップ。隙を見逃さなかったジャカがボールを奪い、無人のゴールに流し込んだ。
▽不用意な失点を喫したハンガリーは、続く20分にも一撃を浴びる。カウンターの場面で、スイスのプレーヤーが一斉に前線へ。4人の守備に対して5人が駆け上がると、ツバーがボックス左にラストパス。やや角度の狭い位置から、F・フライがゴール右に突き刺した。
▽2点のリードを得たスイスは、前がかりになったハンガリーに対してさらに攻勢をかけていくが、ディフェンスラインを細かく調整するハンガリーを前に、オフサイドの判定が続く。それでも波状攻撃を続けると、43分に3点目を決め切った。リヒトシュタイナーが右サイドをオーバーラップしてクロスを入れると、DFのクリアは中途半端なものに。ボールを収めたシャキリがボックス左のツバーに送り、これを確実に決めた。
▽直後に前半が終了。スイスが大きくリードし、試合を折り返した。後半に入っても、スイスの時間帯は続く。49分、GKのフィードをフロイラーが落とす。反応したツバーが、ボックス手前中央から右足ダイレクト。シュートは美しい軌道を描き、ゴール右隅に吸い込まれた。
▽それでも59分、ハンガリーが左CKの混戦から、グズミチが一矢報いる得点を挙げた。しかし、83分にはシャキリからのスルーパスを受けたリヒトシュタイナーが、ボックス右から右足を強振。豪快なシュートを突き刺した。ハンガリーは試合修了間際の89分にも、ウグライが右からのクロスに頭で合わせて得点したものの、直後に試合は終了。
▽この結果、スイスは怒涛の9連勝でグループBの首位を維持。最終節はポルトガルのホームでの試合となるものの、引き分け以上で本大会出場確定というアドバンテージを得ることとなった。
◆ロシアW杯欧州予選グループB第9節結果
▽10/7日(土)
アンドラ 0-2 ポルトガル
スイス 5-2 ハンガリー
フェロー諸島 0-0 ラトビア
▽2位・ポルトガル代表(勝ち点21)は、5位・アンドラ代表(勝ち点4)のホームに乗り込み、0-2で勝利した。
▽この一戦に、ポルトガル代表はFWクリスティアーノ・ロナウドを温存。[4-4-2]の布陣を採用し、GKにR・パトリシオ、ディフェンスラインにはエリセウ、ネト、ペペ、N・セメド、中盤にダニーロ、ジョアン・マリオ、ジェウソン・マルティンス、クアレスマ、2トップにベルナルド・シウバ、アンドレ・シウバという構成で臨んだ。
▽試合は序盤から、ポルトガルがポゼッションをする展開が目立つ。中盤中央のダニーロとジョアン・マリオが舵を取り、ボールを回しつつ好機を窺うチームに対して、アンドラは飛び込まずに対応。サイドや最前線へのアプローチに的を絞った守備を徹底した。
▽先制点の欲しいポルトガルは30分、右サイドでボールを受けたクアレスマがカットイン。左足を振り抜き、ファーに精度の高いシュートを飛ばしたが、GKが立ちはだかった。続く35分には、ボックス内右でルーズボールに反応したアンドレ・シウバが左足ボレーを打ち込んだが、枠を外れた。
▽さらに40分、右CKの流れから敵陣中央付近でこぼれ球を拾ったペペがロングシュート。強烈なシュートがゴールマウスを強襲したが、またしてもGKに阻まれた。結局、前半の内に得点を奪うことはできず。ゴールレスで試合を折り返すこととなった。
▽勝利したいポルトガルは、ハーフタイムに選手を交代。ジェウソン・マルティンスに代えて、クリスティアーノ・ロナウドを投入した。
▽すると63分、頼れるエースが早速仕事を果たした。ジョアン・マリオが左サイドからクロスを上げると、DFの身体に当たり軌道が逸れる。これに反応したC・ロナウドがボックス内でボールを収め、冷静にゴールに流し込んだ。
▽さらに86分、左サイドでボールを持ったC・ロナウドが、縦に突破してクロスを供給。これは中央を通り過ぎたが、右サイドのW・カルバーリョが頭で中央に折り返し、ゴール前のアンドレ・シウバが右足アウトで合わせて追加点とした。
▽試合はこのまま終了。前半は攻めあぐねたポルトガルだったが、C・ロナウドの活躍で後半に2点を奪い切り、最終節に最終予選の行方を持ち越した。
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▽また、首位・スイス代表(勝ち点24)が、3位・ハンガリー代表(勝ち点10)をホームに迎えて行われた試合では、5-2でスイスが勝利した。
▽8戦全勝で首位に立っているスイス代表だが、2位・ポルトガル代表も7勝1敗と追走。さらに、スイス代表の得失点差「15」に対して、ポルトガル代表は「24」と荒稼ぎしており、勝ち点で並んだ場合は不利になる可能性が高い。そのため、スイス代表は最終節の直接対決の前に、最低でも勝ち点を「1」以上積む必要があり、敗北だけは避けなければならない。
▽とはいえ、ポルトガル代表が今節で取りこぼした場合、スイス代表は最終節を待たずしてW杯本大会出場を決めることが可能に。結果次第で全く違った状況となるこの試合に向けて、スイス代表は[4-5-1]を採用。GKにゾンマーを起用し、最終ラインにムバンジェ、ジュルー、シェアー、リヒトシュタイナー、ボランチの位置にジャカ、フロイラーが入り、2列目にツバー、F・フライ、シャキリ、1トップにセフェロビッチを配置した。
▽共にバランスを重視し、緊張感の漂う入りをした試合は、ハンガリーにとって不運な形で動きをみせた。18分、前線へのフィードを行おうとしたGKグラクシが、助走時にスリップ。隙を見逃さなかったジャカがボールを奪い、無人のゴールに流し込んだ。
▽不用意な失点を喫したハンガリーは、続く20分にも一撃を浴びる。カウンターの場面で、スイスのプレーヤーが一斉に前線へ。4人の守備に対して5人が駆け上がると、ツバーがボックス左にラストパス。やや角度の狭い位置から、F・フライがゴール右に突き刺した。
▽2点のリードを得たスイスは、前がかりになったハンガリーに対してさらに攻勢をかけていくが、ディフェンスラインを細かく調整するハンガリーを前に、オフサイドの判定が続く。それでも波状攻撃を続けると、43分に3点目を決め切った。リヒトシュタイナーが右サイドをオーバーラップしてクロスを入れると、DFのクリアは中途半端なものに。ボールを収めたシャキリがボックス左のツバーに送り、これを確実に決めた。
▽直後に前半が終了。スイスが大きくリードし、試合を折り返した。後半に入っても、スイスの時間帯は続く。49分、GKのフィードをフロイラーが落とす。反応したツバーが、ボックス手前中央から右足ダイレクト。シュートは美しい軌道を描き、ゴール右隅に吸い込まれた。
▽それでも59分、ハンガリーが左CKの混戦から、グズミチが一矢報いる得点を挙げた。しかし、83分にはシャキリからのスルーパスを受けたリヒトシュタイナーが、ボックス右から右足を強振。豪快なシュートを突き刺した。ハンガリーは試合修了間際の89分にも、ウグライが右からのクロスに頭で合わせて得点したものの、直後に試合は終了。
▽この結果、スイスは怒涛の9連勝でグループBの首位を維持。最終節はポルトガルのホームでの試合となるものの、引き分け以上で本大会出場確定というアドバンテージを得ることとなった。
◆ロシアW杯欧州予選グループB第9節結果
▽10/7日(土)
アンドラ 0-2 ポルトガル
スイス 5-2 ハンガリー
フェロー諸島 0-0 ラトビア
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