金沢に4連勝許した福岡が湘南に抜かれ首位陥落…3位徳島が4連勝、千葉が3連勝《J2》
2017.07.08 21:01 Sat
▽明治安田生命J2リーグ第22節の7試合が8日に各地で行われた。
▽後半戦初戦となる今節の最注目となった6位名古屋グランパス(勝ち点34)と、3位徳島ヴォルティス(勝ち点36)による上位対決は、アウェイの徳島が2-0で勝利した。前節、湘南ベルマーレとの上位対決に敗れた名古屋と今季初の4連勝を目指す徳島の一戦は、開始4分にJリーグ初先発の深堀を起点に和泉からのフィードをゴール前の永井が合わせるが、枠に飛ばせない。すると直後の6分、徳島が岩尾の右CKからDFを振り切ってフリーで中央に飛び込んだ井筒のダイビングヘッドで先制に成功した。井筒のJ初ゴールで勢いづく徳島は、その後も前川の積極な仕掛けでゴールに迫る。一方、徐々に攻勢を強める名古屋は33分、深堀を下げて杉森を投入すると、この直後に相手DFのハンドでPKを獲得。しかし、キッカーの永井が左隅を狙ったシュートはGK長谷川のビッグセーブに遭い、前半を1点ビハインドで終えた。
▽後半もオープンな展開となった中、55分にアウェイチームが追加点を奪う。左サイドを破った馬渡が入れたグラウンダーのクロスをGK楢崎が弾くと、これをゴール前で拾った杉本太が冷静に流し込んだ。一方、厳しい2失点目を喫した名古屋は57分にシモビッチ、66分に佐藤寿をピッチに送り出す。ここから猛攻に出る名古屋は74分にワシントン、82分にシモビッチに絶好機が訪れるが、ポストや相手GKの好守に遭い、最後までゴールを奪えず。名古屋との上位対決に快勝の徳島がリーグ戦4連勝を飾った。
▽レベルファイブスタジアムで行われた首位アビスパ福岡(勝ち点43)と、17位ツエーゲン金沢(勝ち点25)の一戦は、アウェイの金沢が2-0で勝利した。3連勝で前半戦を首位で終えた福岡と、同じく3連勝で降格圏を脱した金沢による好調のチーム同士の一戦は、地力で勝る福岡がウェリントンの強さを生かしたシンプルな攻めで押し込む。だが、序盤のピンチを凌いだ金沢は20分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーの杉浦がゴール方向に向かう低くて速いボールを入れると、ゴール前に飛び込んだ味方とDFが触れなかったボールがそのままゴールに吸い込まれた。
▽ホームで1点ビハインドを強いられた福岡は、すぐさま冨安のミドルシュートなどで反撃を試みるが、相手の粘り強い守備を崩し切れない。ハーフタイム明けには石津を投入して攻勢に出るが、フィニッシュの場面でのミスが目立つ。75分には駒野の右クロスからウェリントンに絶好機も、相手GK白井が立ちはだかる。その後もハーフコートゲームを展開した福岡だったが、84分には相手のカウンターから杉浦に2点目を許し、万事休す。金沢との3連勝対決に敗れた福岡は、6戦ぶりの黒星で首位陥落となった。
▽迎えた後半も湘南が主導権を握る展開が続くが、幾度か良い崩しを見せたものの、最後の場面で大分の堅守を破れない。試合終盤にかけてはドーム特有の湿気を含んだ厳しいコンディションに選手たちの足が止まり、こう着状態に。試合終了間際には坂井、藤田祥と互いに見せ場を作ったものの、試合はゴールレスで決着。連勝が4試合でストップも勝ち点1を積み上げた湘南が、首位に浮上した。
▽また、フクダ電子アリーナで行われた13位ジェフユナイテッド千葉(勝ち点30)と、20位カマタマーレ讃岐(勝ち点13)の一戦は、4-3で千葉が勝利した。2014年10月以来のリーグ3連勝が懸かる千葉は、開始13分に羽生のダイレクトシュートのこぼれ球に反応したラリベイがややオフサイド気味ながら冷静に押し込み、先制に成功。だが、34分に馬場に強烈なミドルシュートを決められ、前半を1-1のイーブンで終えた。後半も激しい攻防が続く中、互いに1ゴールずつを挙げる。だが、74分に2枚目の警告を受けた大久保が退場となり、千葉は数的不利を背負うと、78分には木島徹に直接FKを決められ、逆転まで許す。それでも、諦めない千葉は80分にラリベイのPKで追いつくと、83分にはホルヘ・サリーナスの折り返しをラリベイが頭で流し込み、ハットトリック達成。10人の千葉が再び試合を引っくり返す。その後、試合終了間際には讃岐にPKを与えるが、PKを献上したGK佐藤優がキッカーの木島徹が右を狙ったシュートを見事に読み切ってセーブ。ラリベイのハットトリックの活躍で讃岐との壮絶な打ち合いを制した千葉が、久々の3連勝を飾った。
▽その他の試合では、3連敗中の8位横浜FC(勝ち点32)をホームに迎えた12位松本山雅FC(勝ち点30)が、高崎の2ゴールの活躍などで3-1の快勝。7戦ぶりのホーム白星で久々の連勝を飾った。
▽8日に開催された明治安田生命J2リーグ第22節の試合結果は、以下の通り。
◆明治安田生命J2リーグ第22節
▽7/8(土)
水戸ホーリーホック 2-2 ロアッソ熊本
アビスパ福岡 0-2 ツエーゲン金沢
名古屋グランパス 0-2 徳島ヴォルティス
松本山雅FC 3-1 横浜FC
FC町田ゼルビア 2-0 ザスパクサツ群馬
ジェフユナイテッド千葉 4-3 カマタマーレ讃岐
大分トリニータ 0-0 湘南ベルマーレ
▽7/9(日)
《18:00》
FC岐阜 vs 京都サンガF.C.
レノファ山口FC vs モンテディオ山形
《18:30》
東京ヴェルディ vs ファジアーノ岡山
《19:00》
V・ファーレン長崎 vs 愛媛FC
▽後半戦初戦となる今節の最注目となった6位名古屋グランパス(勝ち点34)と、3位徳島ヴォルティス(勝ち点36)による上位対決は、アウェイの徳島が2-0で勝利した。前節、湘南ベルマーレとの上位対決に敗れた名古屋と今季初の4連勝を目指す徳島の一戦は、開始4分にJリーグ初先発の深堀を起点に和泉からのフィードをゴール前の永井が合わせるが、枠に飛ばせない。すると直後の6分、徳島が岩尾の右CKからDFを振り切ってフリーで中央に飛び込んだ井筒のダイビングヘッドで先制に成功した。井筒のJ初ゴールで勢いづく徳島は、その後も前川の積極な仕掛けでゴールに迫る。一方、徐々に攻勢を強める名古屋は33分、深堀を下げて杉森を投入すると、この直後に相手DFのハンドでPKを獲得。しかし、キッカーの永井が左隅を狙ったシュートはGK長谷川のビッグセーブに遭い、前半を1点ビハインドで終えた。
▽レベルファイブスタジアムで行われた首位アビスパ福岡(勝ち点43)と、17位ツエーゲン金沢(勝ち点25)の一戦は、アウェイの金沢が2-0で勝利した。3連勝で前半戦を首位で終えた福岡と、同じく3連勝で降格圏を脱した金沢による好調のチーム同士の一戦は、地力で勝る福岡がウェリントンの強さを生かしたシンプルな攻めで押し込む。だが、序盤のピンチを凌いだ金沢は20分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーの杉浦がゴール方向に向かう低くて速いボールを入れると、ゴール前に飛び込んだ味方とDFが触れなかったボールがそのままゴールに吸い込まれた。
▽ホームで1点ビハインドを強いられた福岡は、すぐさま冨安のミドルシュートなどで反撃を試みるが、相手の粘り強い守備を崩し切れない。ハーフタイム明けには石津を投入して攻勢に出るが、フィニッシュの場面でのミスが目立つ。75分には駒野の右クロスからウェリントンに絶好機も、相手GK白井が立ちはだかる。その後もハーフコートゲームを展開した福岡だったが、84分には相手のカウンターから杉浦に2点目を許し、万事休す。金沢との3連勝対決に敗れた福岡は、6戦ぶりの黒星で首位陥落となった。
▽大分銀行ドームで行われた9位大分トリニータ(勝ち点32)と、2位湘南ベルマーレ(勝ち点43)の一戦は、0-0のドローに終わった。リーグ4連勝中の湘南が大分のホームに乗り込んだ試合は、立ち上がりにFKのサインプレーから山根が際どいボレーシュートを放つなど、アウェイチームが押し込む展開に。だが、粘り強い守備から反撃を狙う大分も、前半終了間際に鈴木惇のお膳立てから古巣対戦の三平にボックス内で決定機も、右足のシュートはGK秋元の好守に阻まれた。
▽迎えた後半も湘南が主導権を握る展開が続くが、幾度か良い崩しを見せたものの、最後の場面で大分の堅守を破れない。試合終盤にかけてはドーム特有の湿気を含んだ厳しいコンディションに選手たちの足が止まり、こう着状態に。試合終了間際には坂井、藤田祥と互いに見せ場を作ったものの、試合はゴールレスで決着。連勝が4試合でストップも勝ち点1を積み上げた湘南が、首位に浮上した。
▽また、フクダ電子アリーナで行われた13位ジェフユナイテッド千葉(勝ち点30)と、20位カマタマーレ讃岐(勝ち点13)の一戦は、4-3で千葉が勝利した。2014年10月以来のリーグ3連勝が懸かる千葉は、開始13分に羽生のダイレクトシュートのこぼれ球に反応したラリベイがややオフサイド気味ながら冷静に押し込み、先制に成功。だが、34分に馬場に強烈なミドルシュートを決められ、前半を1-1のイーブンで終えた。後半も激しい攻防が続く中、互いに1ゴールずつを挙げる。だが、74分に2枚目の警告を受けた大久保が退場となり、千葉は数的不利を背負うと、78分には木島徹に直接FKを決められ、逆転まで許す。それでも、諦めない千葉は80分にラリベイのPKで追いつくと、83分にはホルヘ・サリーナスの折り返しをラリベイが頭で流し込み、ハットトリック達成。10人の千葉が再び試合を引っくり返す。その後、試合終了間際には讃岐にPKを与えるが、PKを献上したGK佐藤優がキッカーの木島徹が右を狙ったシュートを見事に読み切ってセーブ。ラリベイのハットトリックの活躍で讃岐との壮絶な打ち合いを制した千葉が、久々の3連勝を飾った。
▽その他の試合では、3連敗中の8位横浜FC(勝ち点32)をホームに迎えた12位松本山雅FC(勝ち点30)が、高崎の2ゴールの活躍などで3-1の快勝。7戦ぶりのホーム白星で久々の連勝を飾った。
▽8日に開催された明治安田生命J2リーグ第22節の試合結果は、以下の通り。
◆明治安田生命J2リーグ第22節
▽7/8(土)
水戸ホーリーホック 2-2 ロアッソ熊本
アビスパ福岡 0-2 ツエーゲン金沢
名古屋グランパス 0-2 徳島ヴォルティス
松本山雅FC 3-1 横浜FC
FC町田ゼルビア 2-0 ザスパクサツ群馬
ジェフユナイテッド千葉 4-3 カマタマーレ讃岐
大分トリニータ 0-0 湘南ベルマーレ
▽7/9(日)
《18:00》
FC岐阜 vs 京都サンガF.C.
レノファ山口FC vs モンテディオ山形
《18:30》
東京ヴェルディ vs ファジアーノ岡山
《19:00》
V・ファーレン長崎 vs 愛媛FC
|
関連ニュース