【質疑応答】海外移籍を決断した横山について高倉監督「精神的な部分での成長と、どんな相手、どんなチームメートでも合わせられる力を上げてきてほしい」《オランダ・ベルギー遠征》
2017.05.29 14:42 Mon
▽日本サッカー協会(JFA)は29日、オランダ・ベルギー遠征に臨むなでしこジャパンのメンバー23名を発表した。
▽会見に出席した高倉麻子監督は質疑応答を行い、今回の遠征についてやケガ人を抱えるサイドバック、さらにはフランクフルトへの移籍を決断した横山久美についてコメントした。
◆高倉麻子監督(なでしこジャパン)
――今回の遠征に向けて
「少しだけ選手入れ替えましたがほとんど変わらず、メンバーをそのまま遠征に連れていく決断をしました。理由は、アルガルベカップから熊本での試合を経て、熊本ではメンバーを新しく入れ替え、コスタリカとのゲームが2試合ありました。そこで新しく入った選手が良いパフォーマンスを見せてくれました。競争していきながら、メンバーを決めていきたいと思います」
「オランダもベルギーも7月のユーロの前で、完全に仕上がっている状態なのでゲームができることを楽しみにしています。今の女子サッカーの勢力図は、1、2年の間にゲームをしなかったり姿を見なかったりすると力関係が変わっていたりします。力があるチーム、力が落ちるチームがあるなと。その中でもこの2チームは開催国ですし、力を入れているチームです。全力でぶつかっていきたいと思います」
「なでしこジャパンは選手試す中で、アグレッシブにアクションしながら全員でで90分間を戦い抜く姿勢を持って、賢く、オンザピッチでもオフザピッチでも組み合わせにトライしていきたいと思います」
「誰が一つ抜け出ていることはなく、競争の状態です。今はどこの国でもそうですが、前線からアグレッシブにプレスをかけてきます。GKからのビルドアップが大事で、そこを求めています。そこが滞ると日本のポゼッションがうまくいかない。その辺はGK全員、そして選手たちにも伝えています。相手の強いプレッシャーを外すという意味で、GKの最初の選択は大事になると思っています」
――賢く戦っていきたいとは
「イメージの中では2つあります。日本人がフィジカル的に強い相手と戦う中で、各国とも技術は上がっています。それを上回ることを考えると、技術で相手の圧力やパワーを外すこともありますが、賢くとは相手の読みを外すこと。それは相手を観察しなければできないことであり、コンビネーションがなければできません。真っ向勝負をしなくてもいい局面では外していきたいなと。その表現が賢くです」
「もう1つは、ゲームの戦い方で勝ち切るゲームをする際に、今どのプレーを選択するべきかを選手が考える。チームの成熟度で見ると新しい選手、若い選手が多くまだまだな状況です。今するべきプレーかどうかの選択が整理できていないでしょう。勝つためのサッカーをやっていきたいです。その辺を表現として賢くとしました」
――若い選手たちのオフザピッチやオンザピッチの役割は
「U-20、U-17で見てきた選手もいますが、その時から言ってるのが、代表でやる覚悟がなければ上を脅かせないと。年齢に関係なくチームを引っ張っていくような意気込みを持ってやってもらいたいと思います。グラウンドでは年齢は関係ないです。強気にプレーで表現してもらいたいなと。オフザピッチでは仲良く温かい雰囲気でやれればと思います」
――横山選手がフランクフルトへの移籍を発表したが、どういう部分の成長を求めるか
「彼女は得点の部分でで非凡なものを持っています。試合を決めきるところで頼りになる選手になってきています。サッカーということで考えると、攻撃も守備もあり、どちらでもない間のボールもあります。ボールがないところの動き、ボールの引き出し、守備はなでしこの中でも求めているところです」
「ドイツには成長したいという強い思いを持っていくと思いますが、フィジカル的に強い相手の中でどれだけ点が取れるかは本人がチャレンジしていかなければいけません。日本を離れて、海外に行くことは精神的にもタフでなければ向こうで過ごしていけないでしょう。精神的な部分での成長と、どんな相手、どんなチームメートでも合わせられる力を上げてきてほしいです」
――ディフェンス陣にケガ人が多くメンバーを固められていない印象だが、今後はどう守備を作っていくのか
「ケガ人も出ましたし、サイドバックの人材は各なでしこリーグの選手を見て探している状況ですが、試したい選手が見つかりにくいです。チームではサイドハーフやセンターバックをやっていて、良いなと思っている選手を呼んでチャレンジしてもらっているのが現状です」
「攻守一体だと思いますし、サイドバックだからと言って守備だけでやっているのではなく、逆に攻撃力がが強ければ相手を押し返すことができます。今はボールが中央でコンパクトな時は、サイドにボールが逃げる部分があります。ゲームメークも任せられるような選手と考えると、守備力、縦に何度もいける運動量、ゲームを作る力が大事なポジションです。選手の可能性を考えて、意外な選手起用もあると思います。選手にはしっかりと話をして、前向きにとらえてもらっています。あとはゲームをこなしてチームがどう成長するかでも、やりやすさや、やりにくさが出てくると思います。時間がかかるかもしれませんが、今回も積極的にチャレンジしていきたいと思います」
▽会見に出席した高倉麻子監督は質疑応答を行い、今回の遠征についてやケガ人を抱えるサイドバック、さらにはフランクフルトへの移籍を決断した横山久美についてコメントした。
――今回の遠征に向けて
「少しだけ選手入れ替えましたがほとんど変わらず、メンバーをそのまま遠征に連れていく決断をしました。理由は、アルガルベカップから熊本での試合を経て、熊本ではメンバーを新しく入れ替え、コスタリカとのゲームが2試合ありました。そこで新しく入った選手が良いパフォーマンスを見せてくれました。競争していきながら、メンバーを決めていきたいと思います」
「オランダもベルギーも7月のユーロの前で、完全に仕上がっている状態なのでゲームができることを楽しみにしています。今の女子サッカーの勢力図は、1、2年の間にゲームをしなかったり姿を見なかったりすると力関係が変わっていたりします。力があるチーム、力が落ちるチームがあるなと。その中でもこの2チームは開催国ですし、力を入れているチームです。全力でぶつかっていきたいと思います」
「なでしこジャパンは選手試す中で、アグレッシブにアクションしながら全員でで90分間を戦い抜く姿勢を持って、賢く、オンザピッチでもオフザピッチでも組み合わせにトライしていきたいと思います」
――GKの競争の状態は
「誰が一つ抜け出ていることはなく、競争の状態です。今はどこの国でもそうですが、前線からアグレッシブにプレスをかけてきます。GKからのビルドアップが大事で、そこを求めています。そこが滞ると日本のポゼッションがうまくいかない。その辺はGK全員、そして選手たちにも伝えています。相手の強いプレッシャーを外すという意味で、GKの最初の選択は大事になると思っています」
――賢く戦っていきたいとは
「イメージの中では2つあります。日本人がフィジカル的に強い相手と戦う中で、各国とも技術は上がっています。それを上回ることを考えると、技術で相手の圧力やパワーを外すこともありますが、賢くとは相手の読みを外すこと。それは相手を観察しなければできないことであり、コンビネーションがなければできません。真っ向勝負をしなくてもいい局面では外していきたいなと。その表現が賢くです」
「もう1つは、ゲームの戦い方で勝ち切るゲームをする際に、今どのプレーを選択するべきかを選手が考える。チームの成熟度で見ると新しい選手、若い選手が多くまだまだな状況です。今するべきプレーかどうかの選択が整理できていないでしょう。勝つためのサッカーをやっていきたいです。その辺を表現として賢くとしました」
――若い選手たちのオフザピッチやオンザピッチの役割は
「U-20、U-17で見てきた選手もいますが、その時から言ってるのが、代表でやる覚悟がなければ上を脅かせないと。年齢に関係なくチームを引っ張っていくような意気込みを持ってやってもらいたいと思います。グラウンドでは年齢は関係ないです。強気にプレーで表現してもらいたいなと。オフザピッチでは仲良く温かい雰囲気でやれればと思います」
――横山選手がフランクフルトへの移籍を発表したが、どういう部分の成長を求めるか
「彼女は得点の部分でで非凡なものを持っています。試合を決めきるところで頼りになる選手になってきています。サッカーということで考えると、攻撃も守備もあり、どちらでもない間のボールもあります。ボールがないところの動き、ボールの引き出し、守備はなでしこの中でも求めているところです」
「ドイツには成長したいという強い思いを持っていくと思いますが、フィジカル的に強い相手の中でどれだけ点が取れるかは本人がチャレンジしていかなければいけません。日本を離れて、海外に行くことは精神的にもタフでなければ向こうで過ごしていけないでしょう。精神的な部分での成長と、どんな相手、どんなチームメートでも合わせられる力を上げてきてほしいです」
――ディフェンス陣にケガ人が多くメンバーを固められていない印象だが、今後はどう守備を作っていくのか
「ケガ人も出ましたし、サイドバックの人材は各なでしこリーグの選手を見て探している状況ですが、試したい選手が見つかりにくいです。チームではサイドハーフやセンターバックをやっていて、良いなと思っている選手を呼んでチャレンジしてもらっているのが現状です」
「攻守一体だと思いますし、サイドバックだからと言って守備だけでやっているのではなく、逆に攻撃力がが強ければ相手を押し返すことができます。今はボールが中央でコンパクトな時は、サイドにボールが逃げる部分があります。ゲームメークも任せられるような選手と考えると、守備力、縦に何度もいける運動量、ゲームを作る力が大事なポジションです。選手の可能性を考えて、意外な選手起用もあると思います。選手にはしっかりと話をして、前向きにとらえてもらっています。あとはゲームをこなしてチームがどう成長するかでも、やりやすさや、やりにくさが出てくると思います。時間がかかるかもしれませんが、今回も積極的にチャレンジしていきたいと思います」
|
関連ニュース