ケイタがドッピエッタのラツィオがダービー完勝! トッティ途中出場も敗れたローマは痛恨の敗戦…《セリエA》
2017.04.30 21:43 Sun
▽セリエA第34節、ローマvsラツィオの“デルビー・デッラ・カピターレ”が30日にスタディオ・オリンピコで行われ、アウェイのラツィオが3-1で快勝した。
▽一方、直近のパレルモ戦で6-1の大勝を収め、ELストレートインとなる4位の座をきっちりキープしたラツィオ(勝ち点64)は、コッパ・イタリア準決勝に続き宿敵撃破を狙う。前節からは先発3人を変更。試合直前に体調不良を訴えたインモービレが急きょベンチスタートとなり、ジョルダン・ルカクが代わって先発に入った。
▽互いにダービー仕様の限定ユニフォームを着用して臨んだランチタイムキックオフのダービーは、ホーム扱いのローマが開始直後から攻勢に出る。まずは2分、ストロートマンからの浮き球パスをボックス左でうまくコントロールしたゼコが右足に持ち替えてシュートを狙うが、至近距離からのこのシュートはGKストラコシャの好守に遭う。さらに8分にはストロートマンのスルーパスに抜け出したサラーがボックス右からシュートを放つが、これもストラコシャに阻まれた。
▽守勢の入りを強いられたラツィオだったが、11分にセットプレーの二次攻撃から最初のシュートを放つと、直後の12分に先制点を奪う。中央を持ち上がったミリンコビッチ=サビッチからパスを受けたケイタがボックス手前右から中央に持ち出して左足を振り抜くと、DFエメルソン・パルミエリの股間を抜いたボールがGKシュチェスニーの手を弾きニアポストに吸い込まれた。
▽その後もボールを保持して攻めるローマと、堅守速攻のラツィオという構図の下で拮抗した展開が続く。だが、ボールを持たされている感が強いローマは、苦し紛れのゼコへのロングボールを屈強な相手3バックにことごとく跳ね返され、なかなか決定機を作れない。対するラツィオは効果的なカウンターからパローロが際どい2本のミドルシュートを放つなど、追加点に迫る。
▽このままラツィオリードでハーフタイム突入かに思われたが、前半終盤に続け様のアクシデントが発生。まずは43分、足を痛めたルカクがプレーの続行不可能となり、フェリペ・アンデルソンが緊急投入される。すると、直後の45分にはボックス内でボールを受けたストロートマンがDFワラセのキックを飛んでかわして倒れ込むと、ローマにPKが与えられる。ワラセとストロートマンは全く接触していなかったものの、オルサート主審は判定を覆さず。この疑惑のPKをキッカーのデ・ロッシが冷静に右隅へ流し込み、ローマが土壇場で追いついて前半を終えた。
▽幸運な判定によって1-1のイーブンで後半に臨んだローマは、エル・シャーラウィに代えてハーフタイム明けにブルーノ・ペレスを投入。この交代でシステムを[3-5-2]に変更し、相手の並びに完全にアジャストした。48分には右サイドを突破してボックス内に進入したサラーの低い折り返しをゴール前のゼコが合わすが、ここはGKストラコシャのビッグセーブに遭う。
▽前半から“当たっている”ストラコシャに助けられて失点を凌いだラツィオは、この直後に勝ち越しゴールを奪う。50分、ボックス右でボールを受けたバスタが強引に左足ボレーを狙うと、DFファシオにディフレクトしたボールがゴール左隅の絶妙なコースに決まった。
▽再びビハインドを負う展開となったローマは、ナインゴランのミドルシュートなどでゴールを目指すが、焦りからか不用意なボールロストからカウンターを受ける場面が目立ち、ケイタやフェリペ・アンデルソンに際どい決定機を許す。この状況を受けて、スパレッティ監督は64分、センターバックのファシオを下げてペロッティを投入。この交代でシステムをより攻撃的な[4-2-3-1]に変更した。
▽その後もなかなか攻撃の形を作れないローマは、73分にデ・ロッシを下げて切り札のトッティをピッチに送り出す。そのトッティは質の高いワンタッチパスでサラーの独走を演出するなど、流れを変えるプレーを試みる。
▽一方、前半同様に粘り強い守備からロングカウンターを狙うラツィオは、82分にビリアのスルーパスに抜け出したフェリペ・アンデルソンがGKシュチェスニーと一対一になるが、ここはローマの守護神がビッグセーブで阻む。だが、85分に試合を決定付ける3点目を奪う。左サイドでフェリペ・アンデルソンのスルーパスに完全に抜け出したルリッチが2対1の数的優位の状況でボックス内に持ち込み、GKとDFを引き付けて右を併走するケイタにプレゼントパス。これをケイタが難なく流し込んでドッピエッタを達成した。
▽その後、試合終了間際にはイラ立ちを募らせたリュディガーがルリッチに足裏を見せたタックルを見舞い、レッドカードで一発退場。やや後味の悪い幕引きとなった今季4度目の首都決戦を制したラツィオが、ようやくダービー連敗をストップ。一方、トッティのラストダービーも噂される中、重要な試合に敗れたローマは逆転でのスクデット獲得の可能性が絶望的となると共に、CLストレートインに向けて厳しい敗戦となった。
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▽リーグ前回対戦とコッパ・イタリア準決勝で既に3度対戦しているローマとラツィオの今季4度目のダービーマッチ。リーグ戦でダービー4連勝中のローマ(勝ち点75)は、直近のペスカーラ戦を4-1で大勝し、今季の最低限のノルマである2位死守に成功。今節先に行われた試合でユベントスが引き分けたため、再び逆転でのスクデット獲得の可能性が出てきたジャッロロッソは、宿敵とのダービーで連勝を狙った。ペスカーラ戦からのメンバー変更は1点。レアンドロ・パレデスに代わってデ・ロッシが復帰し、ラストダービーが噂されるトッティはベンチスタートとなった。▽互いにダービー仕様の限定ユニフォームを着用して臨んだランチタイムキックオフのダービーは、ホーム扱いのローマが開始直後から攻勢に出る。まずは2分、ストロートマンからの浮き球パスをボックス左でうまくコントロールしたゼコが右足に持ち替えてシュートを狙うが、至近距離からのこのシュートはGKストラコシャの好守に遭う。さらに8分にはストロートマンのスルーパスに抜け出したサラーがボックス右からシュートを放つが、これもストラコシャに阻まれた。
▽守勢の入りを強いられたラツィオだったが、11分にセットプレーの二次攻撃から最初のシュートを放つと、直後の12分に先制点を奪う。中央を持ち上がったミリンコビッチ=サビッチからパスを受けたケイタがボックス手前右から中央に持ち出して左足を振り抜くと、DFエメルソン・パルミエリの股間を抜いたボールがGKシュチェスニーの手を弾きニアポストに吸い込まれた。
▽コッパ・イタリア準決勝の2試合に続きラツィオに先制を許したローマは、すぐさま反撃を開始。右サイドのサラーのスピードと個人技を軸に打開を図るが、ときに5バックでペナルティエリアを固める相手の堅守をあと一歩で崩し切れない。
▽その後もボールを保持して攻めるローマと、堅守速攻のラツィオという構図の下で拮抗した展開が続く。だが、ボールを持たされている感が強いローマは、苦し紛れのゼコへのロングボールを屈強な相手3バックにことごとく跳ね返され、なかなか決定機を作れない。対するラツィオは効果的なカウンターからパローロが際どい2本のミドルシュートを放つなど、追加点に迫る。
▽このままラツィオリードでハーフタイム突入かに思われたが、前半終盤に続け様のアクシデントが発生。まずは43分、足を痛めたルカクがプレーの続行不可能となり、フェリペ・アンデルソンが緊急投入される。すると、直後の45分にはボックス内でボールを受けたストロートマンがDFワラセのキックを飛んでかわして倒れ込むと、ローマにPKが与えられる。ワラセとストロートマンは全く接触していなかったものの、オルサート主審は判定を覆さず。この疑惑のPKをキッカーのデ・ロッシが冷静に右隅へ流し込み、ローマが土壇場で追いついて前半を終えた。
▽幸運な判定によって1-1のイーブンで後半に臨んだローマは、エル・シャーラウィに代えてハーフタイム明けにブルーノ・ペレスを投入。この交代でシステムを[3-5-2]に変更し、相手の並びに完全にアジャストした。48分には右サイドを突破してボックス内に進入したサラーの低い折り返しをゴール前のゼコが合わすが、ここはGKストラコシャのビッグセーブに遭う。
▽前半から“当たっている”ストラコシャに助けられて失点を凌いだラツィオは、この直後に勝ち越しゴールを奪う。50分、ボックス右でボールを受けたバスタが強引に左足ボレーを狙うと、DFファシオにディフレクトしたボールがゴール左隅の絶妙なコースに決まった。
▽再びビハインドを負う展開となったローマは、ナインゴランのミドルシュートなどでゴールを目指すが、焦りからか不用意なボールロストからカウンターを受ける場面が目立ち、ケイタやフェリペ・アンデルソンに際どい決定機を許す。この状況を受けて、スパレッティ監督は64分、センターバックのファシオを下げてペロッティを投入。この交代でシステムをより攻撃的な[4-2-3-1]に変更した。
▽その後もなかなか攻撃の形を作れないローマは、73分にデ・ロッシを下げて切り札のトッティをピッチに送り出す。そのトッティは質の高いワンタッチパスでサラーの独走を演出するなど、流れを変えるプレーを試みる。
▽一方、前半同様に粘り強い守備からロングカウンターを狙うラツィオは、82分にビリアのスルーパスに抜け出したフェリペ・アンデルソンがGKシュチェスニーと一対一になるが、ここはローマの守護神がビッグセーブで阻む。だが、85分に試合を決定付ける3点目を奪う。左サイドでフェリペ・アンデルソンのスルーパスに完全に抜け出したルリッチが2対1の数的優位の状況でボックス内に持ち込み、GKとDFを引き付けて右を併走するケイタにプレゼントパス。これをケイタが難なく流し込んでドッピエッタを達成した。
▽その後、試合終了間際にはイラ立ちを募らせたリュディガーがルリッチに足裏を見せたタックルを見舞い、レッドカードで一発退場。やや後味の悪い幕引きとなった今季4度目の首都決戦を制したラツィオが、ようやくダービー連敗をストップ。一方、トッティのラストダービーも噂される中、重要な試合に敗れたローマは逆転でのスクデット獲得の可能性が絶望的となると共に、CLストレートインに向けて厳しい敗戦となった。
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