【2017 J1チーム診断】ネルシーニョ体制3年目で目指すは2年連続のクラブ最高順位更新と初タイトル《ヴィッセル神戸》
2017.02.24 17:45 Fri
▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。
▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回はネルシーニョ体制3年目で悲願の初タイトルを目指すヴィッセル神戸編をお届けする。
◆噂の大物獲得先送りも悲願の初タイトルに向け充実補強
▽ストーブリーグを賑わせた元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキの獲得は、今夏に先送りとなった模様だ。しかし、それぞれ鹿島アントラーズ、ジュビロ磐田へ旅立ったFWペドロ・ジュニオール、DF高橋祥平の後釜にFW田中順也、MFウエスクレイ、DF渡部博文ら実力者を補強。加えて、ガンバ大阪から両サイドでプレー可能なサイドアタッカーのMF大森晃太郎、日本代表歴もあるマルチロールプレーヤーのMF高橋秀人らを獲得し、質と量を兼ね備えたスカッドの構築に成功している。
◆2017シーズンの注目ポイント
▽新シーズンの注目ポイントは、今冬の積極補強で充実の戦力を与えられたJリーグ屈指の名将の采配だ。昨シーズン、攻守にバランスの取れた戦いで2ndステージを2位で終えるなど、クラブ史上最高位となる年間7位でフィニッシュした神戸は、来る新シーズンに悲願の初タイトルを目指す。巨大戦力を誇る鹿島や浦和レッズなど、その他の優勝候補に比べて選手層の面では劣るものの、神戸には卓越したマネジメント力、勝負勘、戦術眼を武器に、これまで多くのタイトルを獲得してきたブラジル人指揮官の存在という強烈なストロングポイントがある。
▽新シーズンに向けては自身の戦術を知り抜く渡部、田中ら教え子に加え、複数のタスクをこなせる大森や高橋といった実力者が加入しており、複数のシステムや状況に応じた用兵を得意とするネルシーニョ監督の持ち味が遺憾なく発揮できる環境が整った。前述の新戦力とFWレアンドロやGKキム・スンギュらJ屈指のタレント、伸び盛りの有望な若手をうまく融合させることができれば、同じく就任3年目でJ1制覇を成し遂げた柏レイソル時代の再現は十分に可能だ。
DF:高橋峻希、岩波拓也、渡部博文、橋本和
MF:三原雅俊、藤田直之、ニウトン、渡邉千真
FW:レアンドロ、田中順也
▽昨シーズンと同様に[4-4-2]、[4-3-3]、[3-4-2-1]の3つの布陣を併用する見込みだが、基本フォーメーションは[4-4-2]となる見込みだ。スタメンに関しては、守護神と最終ライン、MFニウトン、FWレアンドロは当確として、それ以外のポジションに関しては、新戦力の見極めを含めて流動的な起用法となるはずだ。とりわけ、レアンドロとニウトンの相棒、両サイドハーフは、熾烈なポジション争いが繰り広げられており、新戦力のMF高橋秀人、大森、田中、ウエスクレイらには、積極的なアピールが求められる。
◆期待の新戦力
1987年7月15日(29歳)
2016シーズン(J1):21試合4得点
▽ストーブリーグを賑わせたポドルスキではなく、同じパンチ力のある左足のキックを武器に和製ポドルスキと評される田中に注目したい。昨シーズンはスポルティング・リスボンから鳴り物入りで古巣柏レイソルに期限付き移籍で復帰した田中だが、下平監督の下で若手を中心に据えたスカッドの中で思うように出場機会を得ることができなかった。恩師ネルシーニョ監督の下で再起を図る今シーズンは、レアンドロの相棒や左右のサイドハーフのポジションでのプレーを通じ、リーグ13ゴールを記録して柏の初優勝に貢献した時代の輝きを取り戻したい。
◆キープレーヤー
1990年9月30日(26歳)
2016シーズン(J1):34試合0得点
▽昨シーズンの得点王レアンドロが攻撃の軸ならば、守備の軸は神戸2年目を迎える絶対的守護神キム・スンギュだ。昨シーズン、蔚山現代から神戸に加入したキム・スンギュは、高い身体能力と優れた判断力、確かなテクニックを武器に、圧巻のゴールキーピングを披露し、全試合フル出場を果たした。そして、Jリーグ屈指の総合力を誇る頼れる守護神は、第2GK山本海人のジェフユナイテッド千葉移籍で選手層に不安を抱えるチームで今季もフル稼働の活躍が期待される。また、神戸が悲願のタイトルを獲得するためには、昨季の43失点からさらに失点を減らす必要があり、最終ラインとの連係を深めて昨季以上の堅守を築きたい。
▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回はネルシーニョ体制3年目で悲願の初タイトルを目指すヴィッセル神戸編をお届けする。
▽ストーブリーグを賑わせた元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキの獲得は、今夏に先送りとなった模様だ。しかし、それぞれ鹿島アントラーズ、ジュビロ磐田へ旅立ったFWペドロ・ジュニオール、DF高橋祥平の後釜にFW田中順也、MFウエスクレイ、DF渡部博文ら実力者を補強。加えて、ガンバ大阪から両サイドでプレー可能なサイドアタッカーのMF大森晃太郎、日本代表歴もあるマルチロールプレーヤーのMF高橋秀人らを獲得し、質と量を兼ね備えたスカッドの構築に成功している。
◆2017シーズンの注目ポイント
▽新シーズンの注目ポイントは、今冬の積極補強で充実の戦力を与えられたJリーグ屈指の名将の采配だ。昨シーズン、攻守にバランスの取れた戦いで2ndステージを2位で終えるなど、クラブ史上最高位となる年間7位でフィニッシュした神戸は、来る新シーズンに悲願の初タイトルを目指す。巨大戦力を誇る鹿島や浦和レッズなど、その他の優勝候補に比べて選手層の面では劣るものの、神戸には卓越したマネジメント力、勝負勘、戦術眼を武器に、これまで多くのタイトルを獲得してきたブラジル人指揮官の存在という強烈なストロングポイントがある。
▽新シーズンに向けては自身の戦術を知り抜く渡部、田中ら教え子に加え、複数のタスクをこなせる大森や高橋といった実力者が加入しており、複数のシステムや状況に応じた用兵を得意とするネルシーニョ監督の持ち味が遺憾なく発揮できる環境が整った。前述の新戦力とFWレアンドロやGKキム・スンギュらJ屈指のタレント、伸び盛りの有望な若手をうまく融合させることができれば、同じく就任3年目でJ1制覇を成し遂げた柏レイソル時代の再現は十分に可能だ。
◆予想フォーメーション[4-4-2]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:キム・スンギュDF:高橋峻希、岩波拓也、渡部博文、橋本和
MF:三原雅俊、藤田直之、ニウトン、渡邉千真
FW:レアンドロ、田中順也
▽昨シーズンと同様に[4-4-2]、[4-3-3]、[3-4-2-1]の3つの布陣を併用する見込みだが、基本フォーメーションは[4-4-2]となる見込みだ。スタメンに関しては、守護神と最終ライン、MFニウトン、FWレアンドロは当確として、それ以外のポジションに関しては、新戦力の見極めを含めて流動的な起用法となるはずだ。とりわけ、レアンドロとニウトンの相棒、両サイドハーフは、熾烈なポジション争いが繰り広げられており、新戦力のMF高橋秀人、大森、田中、ウエスクレイらには、積極的なアピールが求められる。
◆期待の新戦力
Getty Images
FW田中順也(日本)1987年7月15日(29歳)
2016シーズン(J1):21試合4得点
▽ストーブリーグを賑わせたポドルスキではなく、同じパンチ力のある左足のキックを武器に和製ポドルスキと評される田中に注目したい。昨シーズンはスポルティング・リスボンから鳴り物入りで古巣柏レイソルに期限付き移籍で復帰した田中だが、下平監督の下で若手を中心に据えたスカッドの中で思うように出場機会を得ることができなかった。恩師ネルシーニョ監督の下で再起を図る今シーズンは、レアンドロの相棒や左右のサイドハーフのポジションでのプレーを通じ、リーグ13ゴールを記録して柏の初優勝に貢献した時代の輝きを取り戻したい。
◆キープレーヤー
Getty Images
GKキム・スンギュ(韓国)1990年9月30日(26歳)
2016シーズン(J1):34試合0得点
▽昨シーズンの得点王レアンドロが攻撃の軸ならば、守備の軸は神戸2年目を迎える絶対的守護神キム・スンギュだ。昨シーズン、蔚山現代から神戸に加入したキム・スンギュは、高い身体能力と優れた判断力、確かなテクニックを武器に、圧巻のゴールキーピングを披露し、全試合フル出場を果たした。そして、Jリーグ屈指の総合力を誇る頼れる守護神は、第2GK山本海人のジェフユナイテッド千葉移籍で選手層に不安を抱えるチームで今季もフル稼働の活躍が期待される。また、神戸が悲願のタイトルを獲得するためには、昨季の43失点からさらに失点を減らす必要があり、最終ラインとの連係を深めて昨季以上の堅守を築きたい。
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