【J1チーム別総括】日立台を照らしたヤングガンズの台頭…失意よりも実り多き1年に《柏レイソル》
2016.11.14 19:00 Mon
▽明治安田生命J1リーグの全日程が11月3日に終了した。2016シーズンのJ1を振り返り、超ワールドサッカー編集部が各チームを採点。シーズンを振り返るとともに、チーム内の最優秀選手賞、敢闘賞、ブレイクスルー賞を決定した。第11回目は、最悪の船出も、立て直して8位で終えた柏レイソル編をお届けする。
◆チーム採点
70点(100点満点)
◆チーム成績
◆シーズン総括
▽GK菅野孝憲、DF鈴木大輔、FW工藤壮人ら実力者と、ユースからトップチームまでを熟知する吉田達磨前監督との別れを選択して迎えた今シーズン。しかし、入りは最悪だった。今年から発足したミルトン・メンデス新体制は開幕から1分け2敗とスタートダッシュに失敗。挙句の果てには、ミルトン・メンデス監督が一身上の都合を理由にわずか3試合でクラブを去るなど、クラブ上層部が描いていたプランは開幕早々に崩壊した。
▽しかし、ヘッドコーチからスクランブル昇格した下平隆宏監督が指揮を執ると、チームは4月初旬から5月初旬にかけて公式戦7連勝を記録。その連戦の中で、下平監督に積極起用されたFW伊東純也や、MF小林祐介、MF中川寛斗、MF秋野央樹、DF中谷進之介、DF中山雄太、GK中村航輔ら多数のヤングガンズも、逞しさを身につけ、中心選手へと成長を遂げた。
▽また、今夏途中にヴァンフォーレ甲府から完全移籍で再加入したFWクリスティアーノと、FWディエゴ・オリヴェイラの両助っ人の活躍も目覚ましいものがあった。ただ、若手を中心に構成されたチームが故に、シーズンを通じて、取りこぼした試合が少なくなかったのも事実。来シーズンはより完成度を高め、若手の台頭で迎えつつある新たな時代を確固たるものにしたいところだ。
31試合出場(先発31試合) / 2得点
▽この男をMVPに選出しても文句はないだろう。シーズンを通じて、多くのヤングガンズが輝きを解き放った中、“太陽王”の新たなディフェンスリーダーとして抜群の存在感を発揮。空中戦はもちろん、ポジショニング、カバーリング、そしてコーチングの部分で大きく飛躍した。来シーズンも、今シーズンのパフォーマンスレベルを維持し、チームの最終ラインを支えていきたい。
◆敢闘賞
16試合出場(先発15試合) / 9得点
▽圧巻のひと言だった。9ゴール6アシストと数字を見てもわかるとおり、復帰してわずか半シーズンながら攻撃面で若手主体のチームをリードしたほか、“戦術クリスティアーノ” で勝ち切った試合もしばしば。ゴールマウスのニアサイドをぶち抜くパワーシュートで観る者を沸かせるなど、秀でた攻撃センスで相手の脅威となり続けた。
◆ブレイクスルー賞
26試合出場(先発24試合) / 2得点
▽昇格した昨シーズンこそリーグ戦1試合の出場にとどまったが、今シーズンは26試合に出場。試合を重ねるごとに安定感が生まれ、下平監督の積極起用に応えて見せた。さらに、10月にはU-19日本代表の一員としてAFC U-19選手権バーレーン2016に臨み、同世代初のアジア制覇にも貢献。キャリアをスタートさせたばかりの本人にとっても、実り多き1年になったに違いない。
◆チーム採点
70点(100点満点)
◆チーム成績
▽GK菅野孝憲、DF鈴木大輔、FW工藤壮人ら実力者と、ユースからトップチームまでを熟知する吉田達磨前監督との別れを選択して迎えた今シーズン。しかし、入りは最悪だった。今年から発足したミルトン・メンデス新体制は開幕から1分け2敗とスタートダッシュに失敗。挙句の果てには、ミルトン・メンデス監督が一身上の都合を理由にわずか3試合でクラブを去るなど、クラブ上層部が描いていたプランは開幕早々に崩壊した。
▽しかし、ヘッドコーチからスクランブル昇格した下平隆宏監督が指揮を執ると、チームは4月初旬から5月初旬にかけて公式戦7連勝を記録。その連戦の中で、下平監督に積極起用されたFW伊東純也や、MF小林祐介、MF中川寛斗、MF秋野央樹、DF中谷進之介、DF中山雄太、GK中村航輔ら多数のヤングガンズも、逞しさを身につけ、中心選手へと成長を遂げた。
▽また、今夏途中にヴァンフォーレ甲府から完全移籍で再加入したFWクリスティアーノと、FWディエゴ・オリヴェイラの両助っ人の活躍も目覚ましいものがあった。ただ、若手を中心に構成されたチームが故に、シーズンを通じて、取りこぼした試合が少なくなかったのも事実。来シーズンはより完成度を高め、若手の台頭で迎えつつある新たな時代を確固たるものにしたいところだ。
◆最優秀選手賞
Getty Images
DF中谷進之介(20)31試合出場(先発31試合) / 2得点
▽この男をMVPに選出しても文句はないだろう。シーズンを通じて、多くのヤングガンズが輝きを解き放った中、“太陽王”の新たなディフェンスリーダーとして抜群の存在感を発揮。空中戦はもちろん、ポジショニング、カバーリング、そしてコーチングの部分で大きく飛躍した。来シーズンも、今シーズンのパフォーマンスレベルを維持し、チームの最終ラインを支えていきたい。
◆敢闘賞
(C)J.LEAGUE PHOTO
FWクリスティアーノ(29)16試合出場(先発15試合) / 9得点
▽圧巻のひと言だった。9ゴール6アシストと数字を見てもわかるとおり、復帰してわずか半シーズンながら攻撃面で若手主体のチームをリードしたほか、“戦術クリスティアーノ” で勝ち切った試合もしばしば。ゴールマウスのニアサイドをぶち抜くパワーシュートで観る者を沸かせるなど、秀でた攻撃センスで相手の脅威となり続けた。
◆ブレイクスルー賞
Getty Images
DF中山雄太(19)26試合出場(先発24試合) / 2得点
▽昇格した昨シーズンこそリーグ戦1試合の出場にとどまったが、今シーズンは26試合に出場。試合を重ねるごとに安定感が生まれ、下平監督の積極起用に応えて見せた。さらに、10月にはU-19日本代表の一員としてAFC U-19選手権バーレーン2016に臨み、同世代初のアジア制覇にも貢献。キャリアをスタートさせたばかりの本人にとっても、実り多き1年になったに違いない。
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