【J1チーム別総括】頼みの堅守崩壊でプランBなし…2人の助っ人の活躍で辛くも残留《ヴァンフォーレ甲府》
2016.11.08 20:30 Tue
▽明治安田生命J1リーグの全日程が11月3日に終了した。2016シーズンのJ1を振り返り、超ワールドサッカー編集部が各チームを採点。シーズンを振り返るとともに、チーム内の最優秀選手賞、敢闘賞、ブレイクスルー賞を決定した。第5回目は、辛くも4年連続の残留を決定させた14位のヴァンフォーレ甲府編をお届けする。
◆チーム採点
20点(100点満点)
◆チーム成績
◆シーズン総括
▽例年通り、昨季のチーム得点王FWバレーを始め、FW阿部拓馬(FC東京)、MF伊東純也(柏レイソル)、MF下田北斗(湘南ベルマーレ)と、チーム内の得点ランク上位4人が抜けた甲府は、復帰のFWクリスティアーノやMF黒木聖仁らをシーズンオフに獲得。1stステージでは、開幕6試合で5ゴールを記録したクリスティアーノの活躍で上々のスタートを切るも、ここ数年チームの根幹を支えてきた堅守が崩壊。リーグワーストの31失点を喫したチームは、最終的に1stステージを17位で終えた。さらに、1stステージ終了をもってチームの攻撃の全権を握っていたクリスティアーノが、柏レイソルに旅立つことになった。
▽2ndステージは第5節の名古屋グランパス戦で初勝利を手にし、第8節にはアルビレックス新潟を、第9節にはサンフレッチェ広島を破るなど今シーズン唯一の連勝を飾り、上り調子の時期も経験。だが、後半戦からの加入ながら圧倒的な個人技で4ゴール2アシストの活躍を披露したFWドゥドゥの離脱で深刻な得点力不足に悩まされたチームは、残留争いに巻き込まれた中で思うように結果を残せなかった。
◆最優秀選手賞
33試合出場(先発33試合)/5得点
▽攻撃的MFとボランチ、ウイングバックと3つのポジションでフィールドプレーヤーとして最多の出場時間を記録した稲垣をMVPに選出した。本音を言えば、1stステージ後に柏に移籍したものの、1stステージで圧巻の存在感を放ったクリスティアーノが最も相応しい存在だが、卓越した運動量と献身的な守備に加え、この1年間で攻撃面でも成長を遂げた稲垣は、外国人補強の失敗と負傷者続出で苦境に立たされたチームにとって大きな存在だったはずだ。
◆敢闘賞
11試合出場(先発10試合)/4得点
▽出場試合数は11試合にとどまったものの、クリスティアーノの移籍で攻撃の核を失ったチームを圧倒的な個人技と決定力で救った。シーズン終盤に負傷した際には、佐久間監督が「ご飯が食べられなかった」と嘆いたように、深刻な得点力不足に陥っていたチームにとって数字以上の存在感だった。
◆ブレイクスルー賞
14試合出場(先発0試合)/0得点
▽外国人選手補強の失敗や主力の負傷で1年目ながら14試合に出場。守備的なチームスタイルの影響もあり、プロ初ゴールはお預けとなったが、持ち味の1つである積極的なドリブル突破など、名門の名古屋グランパス下部組織仕込みの技術の高さは、十分に披露することはできていた。
◆チーム採点
20点(100点満点)
◆シーズン総括
▽例年通り、昨季のチーム得点王FWバレーを始め、FW阿部拓馬(FC東京)、MF伊東純也(柏レイソル)、MF下田北斗(湘南ベルマーレ)と、チーム内の得点ランク上位4人が抜けた甲府は、復帰のFWクリスティアーノやMF黒木聖仁らをシーズンオフに獲得。1stステージでは、開幕6試合で5ゴールを記録したクリスティアーノの活躍で上々のスタートを切るも、ここ数年チームの根幹を支えてきた堅守が崩壊。リーグワーストの31失点を喫したチームは、最終的に1stステージを17位で終えた。さらに、1stステージ終了をもってチームの攻撃の全権を握っていたクリスティアーノが、柏レイソルに旅立つことになった。
▽2ndステージは第5節の名古屋グランパス戦で初勝利を手にし、第8節にはアルビレックス新潟を、第9節にはサンフレッチェ広島を破るなど今シーズン唯一の連勝を飾り、上り調子の時期も経験。だが、後半戦からの加入ながら圧倒的な個人技で4ゴール2アシストの活躍を披露したFWドゥドゥの離脱で深刻な得点力不足に悩まされたチームは、残留争いに巻き込まれた中で思うように結果を残せなかった。
▽最終節でもサガン鳥栖に敗れたものの、下位2チームの取りこぼしに救われ、薄氷の残留となった。頼みの堅守崩壊でプランBを持ち合わせなかったチームは、攻撃面でも1stステージ、2ndステージで2人の助っ人への依存が顕著だった。そういった意味で新シーズンからチームを率いることが濃厚な吉田達磨新監督には、甲府に新スタイルをもたらすことが期待される。
◆最優秀選手賞
Getty Images
MF稲垣祥(24)33試合出場(先発33試合)/5得点
▽攻撃的MFとボランチ、ウイングバックと3つのポジションでフィールドプレーヤーとして最多の出場時間を記録した稲垣をMVPに選出した。本音を言えば、1stステージ後に柏に移籍したものの、1stステージで圧巻の存在感を放ったクリスティアーノが最も相応しい存在だが、卓越した運動量と献身的な守備に加え、この1年間で攻撃面でも成長を遂げた稲垣は、外国人補強の失敗と負傷者続出で苦境に立たされたチームにとって大きな存在だったはずだ。
◆敢闘賞
Getty Images
FWドゥドゥ(26)11試合出場(先発10試合)/4得点
▽出場試合数は11試合にとどまったものの、クリスティアーノの移籍で攻撃の核を失ったチームを圧倒的な個人技と決定力で救った。シーズン終盤に負傷した際には、佐久間監督が「ご飯が食べられなかった」と嘆いたように、深刻な得点力不足に陥っていたチームにとって数字以上の存在感だった。
◆ブレイクスルー賞
Getty Images
FW森晃太(19)14試合出場(先発0試合)/0得点
▽外国人選手補強の失敗や主力の負傷で1年目ながら14試合に出場。守備的なチームスタイルの影響もあり、プロ初ゴールはお預けとなったが、持ち味の1つである積極的なドリブル突破など、名門の名古屋グランパス下部組織仕込みの技術の高さは、十分に披露することはできていた。
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