【ブンデスリーガ移籍総括】ピンポイント補強のバイエルンと主力入れ替えドルトムント
2016.09.07 18:00 Wed
◆ピンポイント補強と人員整理~バイエルン~
-獲得情報-
■完全移籍■
レナト・サンチェス←ベンフィカ(ポルトガル)
フンメルス←ドルトムント
アンチェロッティ[監督]←無所属
■完全移籍■
ルチッチ→ブリストル・シティ(イングランド2部)
ホイビュルク→サウサンプトン(イングランド)
ゲッツェ→ドルトムント
ローデ→ドルトムント
グアルディオラ[監督]→マンチェスター・シティ(イングランド)
■レンタル移籍■
ベナティア→ユベントス(イタリア)
▽レアル・マドリーやチェルシー、ミランで数々の実績を残してきたアンチェロッティ監督を招へいし、前人未踏の5連覇を目指すバイエルンは、例年通りの的確かつ素早い補強を敢行した。まずはライバルのドルトムントからDFフンメルスを復帰させ、ウィークポイントとなっていたバックラインの強化を成功させた。そして、ユーロ2016でも存在感を示した新星MFレナト・サンチェスを獲得し、中盤の選手層に厚みを増している。
▽一方で不満分子となり得るバックアッパーの人員整理を敢行した。MFゲッツェ、MFローデ、DFベナティアをそれぞれ放出しており、選手層の面ではやや不安もあるが、少数精鋭のチーム構成の方がアンチェロッティ監督としてはマネージメントし易いとも言えそうだ。
◆主力3人流出も好補強でチーム力維持~ドルトムント~
-獲得情報-
■完全移籍■
シュールレ←ヴォルフスブルク
ゲッツェ←バイエルン
O・デンベレ←レンヌ(フランス)
ラファエウ・ゲレイロ←ロリアン(フランス)
エムレ・モル←ノアシェラン(デンマーク)
ローデ←バイエルン
バルトラ←バルセロナ(スペイン)
-放出情報-
■完全移籍■
ライトナー→ラツィオ(イタリア)
ブワシュチコフスキ→ヴォルフスブルク
ムヒタリャン→マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
フンメルス→バイエルン
ギュンドアン→マンチェスター・シティ(イングランド)
▽守備の要フンメルスを引き抜かれた上、昨季MVP級の活躍を見せたMFムヒタリャンがマンチェスター・ユナイテッドへ、ゲームメーカーのMFギュンドアンがマンチェスター・シティへそれぞれ去り、チーム解体の危機かと思われたドルトムント。だが、彼らに代わる補強は的確に行われた。
◆各ポジションに好補強~レバークーゼン~
-獲得情報-
■完全移籍■
ドラゴビッチ←ディナモ・キエフ(ウクライナ)
フォラント←ホッフェンハイム
バウムガルトリンガー←マインツ
ダ・コスタ←インゴルシュタット
オズカン←インゴルシュタット
-放出情報-
■完全移籍■
エツナリ→マインツ
クラマー→ボルシアMG
ボエニシュ→未定
■レンタル移籍■
ラマーリョ→マインツ
パパドプーロス→ライプツィヒ
▽R・シュミット体制3シーズン目のレバークーゼンはアシスト能力にも長けたホッフェンハイムのエースFWフォラント、マインツの躍進に貢献したハードワーカーのMFバウムガルトリンガー、ビルドアップ能力に優れたDFドラゴビッチと、各ポジションに有能な選手を補強し、2強に続く3番手の座を確固たるものとしている。ただ、移籍期限最終日に出場機会を求めてDFパパドプーロス、DFラマーリョを放出しており、センターバックの枚数不足がやや気になるところか。
◆2年連続CL出場も堅実補強~ボルシアMG~
-獲得情報-
■完全移籍■
ヴェステルゴーア←ブレーメン
クラマー←レバークーゼン
ベネス←ジリナ(スロバキア)
ストロブル←ホッフェンハイム
M・ドゥクール←パリ・サンジェルマン(フランス)
-退団情報-
■完全移籍■
フルゴタ→フランクフルト
ジャカ→アーセナル(フランス)
ノルトヴェイト→ウェストハム(イングランド)
ブラウヴェルス→ローダJC(オランダ)
シュトランツル→引退
▽昨季4位に滑り込み、2年連続CL出場を果たしたボルシアMG。チームの心臓だったMFジャカがアーセナルへ旅立ったものの、MFクラマーをレバークーゼンから完全移籍で2シーズンぶりに取り戻し、大幅な戦力ダウンを免れている。また、守備的MFのノルトヴェイトの穴は同タイプのMFストロブルで、引退したDFシュトランツルの穴は長身DFのヴェステルゴーアで埋めにかかり、堅実な補強でチーム力の維持に成功。今季もトップ4入りが現実的な目標だ。
◆積極補強で4強への割り込み狙う~シャルケ~
-獲得情報-
■完全移籍・入団■
スタンブリ←パリ・サンジェルマン(フランス)
エンボロ←バーゼル(スイス)
ヴァインツィアル[監督]←アウグスブルク
ナウド←ヴォルフスブルク
レイペルツ←ハイデンハイム(2部)
■レンタル移籍■
コノプリャンカ←セビージャ(スペイン)
ベン・タレブ←トッテナム(イングランド)
ババ←チェルシー(イングランド)
-放出情報-
■完全移籍・退団■
アイハン→デュセッセルドルフ(2部)
ザネ→マンチェスター・シティ(イングランド)
ヘーガー→ケルン
M・フリードリッヒ→アウグスブルク
ブライテンライター[監督]→未定
クレメンス→マインツ
マティプ→リバプール(イングランド)
▽CL出場圏返り咲きを狙いたいシャルケは新シーズン、戦力に乏しいアウグスブルクを4季連続残留に導いたヴァインツィアル監督を招へい。次世代のスター候補であったMFザネをシティに引き抜かれたが、代役には身体能力に優れるバーゼルのFWエンボロとセビージャで戦力外となっていたMFコノプリャンカを補強。また、リバプールへ去った守備の要DFマティプの代役にはヴォルフスブルクのディフェンスリーダーだったDFナウドを加えた。その他、中盤センターにはMFスタンブリとMFベン・タレブのタイプの違う両実力者を、左サイドバックにはアウグスブルクでブレイクしたもののチェルシーで実力を発揮できなかったDFババを、今季も復帰の目途が立っていないDF内田篤人の右サイドバックにはセビージャの主将を務めていたDFコケを補強しており、戦力的には上位に絡める陣容が整った。
◆主力流出の中ゴメスに懸かる期待~ヴォルフスブルク~
▽昨季はクラブ史上初のCLベスト8進出を果たしたものの、リーグ戦ではCLの影響もあって8位と振るわなかったヴォルフスブルク。リーグ戦一本となる新シーズンに向けてはベシクタシュで26ゴールを決めてトルコリーグ得点王に輝いたゴメスが補強の目玉だ。FWドストやFWクルーゼ、MFシュールレといったアタッカーがクラブを離れた中、降格したシュツットガルトから獲得した得点力のあるMFディダビと共に、ゴメスに懸かる期待と負担が高まりそうだ。
-獲得情報-
■完全移籍■
レナト・サンチェス←ベンフィカ(ポルトガル)
フンメルス←ドルトムント
アンチェロッティ[監督]←無所属
PR
-放出情報-■完全移籍■
ルチッチ→ブリストル・シティ(イングランド2部)
ホイビュルク→サウサンプトン(イングランド)
ゲッツェ→ドルトムント
ローデ→ドルトムント
グアルディオラ[監督]→マンチェスター・シティ(イングランド)
■レンタル移籍■
ベナティア→ユベントス(イタリア)
▽レアル・マドリーやチェルシー、ミランで数々の実績を残してきたアンチェロッティ監督を招へいし、前人未踏の5連覇を目指すバイエルンは、例年通りの的確かつ素早い補強を敢行した。まずはライバルのドルトムントからDFフンメルスを復帰させ、ウィークポイントとなっていたバックラインの強化を成功させた。そして、ユーロ2016でも存在感を示した新星MFレナト・サンチェスを獲得し、中盤の選手層に厚みを増している。
◆主力3人流出も好補強でチーム力維持~ドルトムント~
-獲得情報-
■完全移籍■
シュールレ←ヴォルフスブルク
ゲッツェ←バイエルン
O・デンベレ←レンヌ(フランス)
ラファエウ・ゲレイロ←ロリアン(フランス)
エムレ・モル←ノアシェラン(デンマーク)
ローデ←バイエルン
バルトラ←バルセロナ(スペイン)
-放出情報-
■完全移籍■
ライトナー→ラツィオ(イタリア)
ブワシュチコフスキ→ヴォルフスブルク
ムヒタリャン→マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
フンメルス→バイエルン
ギュンドアン→マンチェスター・シティ(イングランド)
▽守備の要フンメルスを引き抜かれた上、昨季MVP級の活躍を見せたMFムヒタリャンがマンチェスター・ユナイテッドへ、ゲームメーカーのMFギュンドアンがマンチェスター・シティへそれぞれ去り、チーム解体の危機かと思われたドルトムント。だが、彼らに代わる補強は的確に行われた。
▽フンメルスの代わりにはバルセロナからビルドアップ能力の高いDFバルトラを、ムヒタリャンに代わるアタッカーにはバイエルンから出戻りとなったMFゲッツェ、フランスの新星レフティーMFデンベレ、トルコの新星ドリブラーMFエムレ・モル、ヴォルフスブルクでくすぶっていたMFシュールレと質、量共に十分な補強を敢行。ギュンドアンに代わる中盤にはより運動量に優れるMFローデをバイエルンから獲得し、チーム力の維持に成功した感がある。バイエルン唯一の対抗馬として期待できる陣容だ。
◆各ポジションに好補強~レバークーゼン~
-獲得情報-
■完全移籍■
ドラゴビッチ←ディナモ・キエフ(ウクライナ)
フォラント←ホッフェンハイム
バウムガルトリンガー←マインツ
ダ・コスタ←インゴルシュタット
オズカン←インゴルシュタット
-放出情報-
■完全移籍■
エツナリ→マインツ
クラマー→ボルシアMG
ボエニシュ→未定
■レンタル移籍■
ラマーリョ→マインツ
パパドプーロス→ライプツィヒ
▽R・シュミット体制3シーズン目のレバークーゼンはアシスト能力にも長けたホッフェンハイムのエースFWフォラント、マインツの躍進に貢献したハードワーカーのMFバウムガルトリンガー、ビルドアップ能力に優れたDFドラゴビッチと、各ポジションに有能な選手を補強し、2強に続く3番手の座を確固たるものとしている。ただ、移籍期限最終日に出場機会を求めてDFパパドプーロス、DFラマーリョを放出しており、センターバックの枚数不足がやや気になるところか。
◆2年連続CL出場も堅実補強~ボルシアMG~
-獲得情報-
■完全移籍■
ヴェステルゴーア←ブレーメン
クラマー←レバークーゼン
ベネス←ジリナ(スロバキア)
ストロブル←ホッフェンハイム
M・ドゥクール←パリ・サンジェルマン(フランス)
-退団情報-
■完全移籍■
フルゴタ→フランクフルト
ジャカ→アーセナル(フランス)
ノルトヴェイト→ウェストハム(イングランド)
ブラウヴェルス→ローダJC(オランダ)
シュトランツル→引退
▽昨季4位に滑り込み、2年連続CL出場を果たしたボルシアMG。チームの心臓だったMFジャカがアーセナルへ旅立ったものの、MFクラマーをレバークーゼンから完全移籍で2シーズンぶりに取り戻し、大幅な戦力ダウンを免れている。また、守備的MFのノルトヴェイトの穴は同タイプのMFストロブルで、引退したDFシュトランツルの穴は長身DFのヴェステルゴーアで埋めにかかり、堅実な補強でチーム力の維持に成功。今季もトップ4入りが現実的な目標だ。
◆積極補強で4強への割り込み狙う~シャルケ~
-獲得情報-
■完全移籍・入団■
スタンブリ←パリ・サンジェルマン(フランス)
エンボロ←バーゼル(スイス)
ヴァインツィアル[監督]←アウグスブルク
ナウド←ヴォルフスブルク
レイペルツ←ハイデンハイム(2部)
■レンタル移籍■
コノプリャンカ←セビージャ(スペイン)
ベン・タレブ←トッテナム(イングランド)
ババ←チェルシー(イングランド)
-放出情報-
■完全移籍・退団■
アイハン→デュセッセルドルフ(2部)
ザネ→マンチェスター・シティ(イングランド)
ヘーガー→ケルン
M・フリードリッヒ→アウグスブルク
ブライテンライター[監督]→未定
クレメンス→マインツ
マティプ→リバプール(イングランド)
▽CL出場圏返り咲きを狙いたいシャルケは新シーズン、戦力に乏しいアウグスブルクを4季連続残留に導いたヴァインツィアル監督を招へい。次世代のスター候補であったMFザネをシティに引き抜かれたが、代役には身体能力に優れるバーゼルのFWエンボロとセビージャで戦力外となっていたMFコノプリャンカを補強。また、リバプールへ去った守備の要DFマティプの代役にはヴォルフスブルクのディフェンスリーダーだったDFナウドを加えた。その他、中盤センターにはMFスタンブリとMFベン・タレブのタイプの違う両実力者を、左サイドバックにはアウグスブルクでブレイクしたもののチェルシーで実力を発揮できなかったDFババを、今季も復帰の目途が立っていないDF内田篤人の右サイドバックにはセビージャの主将を務めていたDFコケを補強しており、戦力的には上位に絡める陣容が整った。
◆主力流出の中ゴメスに懸かる期待~ヴォルフスブルク~
▽昨季はクラブ史上初のCLベスト8進出を果たしたものの、リーグ戦ではCLの影響もあって8位と振るわなかったヴォルフスブルク。リーグ戦一本となる新シーズンに向けてはベシクタシュで26ゴールを決めてトルコリーグ得点王に輝いたゴメスが補強の目玉だ。FWドストやFWクルーゼ、MFシュールレといったアタッカーがクラブを離れた中、降格したシュツットガルトから獲得した得点力のあるMFディダビと共に、ゴメスに懸かる期待と負担が高まりそうだ。
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