荒れ模様の千葉と東京Vの“オリジナル10”対決は痛み分けのドロー《J2》

2016.06.12 19:38 Sun
▽明治安田生命J2リーグ第18節のジェフユナイテッド千葉vs東京ヴェルディが、12日にフクダ電子アリーナで行われ、2-2の引き分けに終わった。

▽7戦無敗(3勝4分け)と好調を継続する8位の千葉と、3戦未勝利の19位の東京Vが対峙した“オリジナル10”対決。前日にクラブ創立25周年を迎えた千葉は、直近の山形戦から先発3人を変更。好調の町田と近藤が先発に復帰し、右サイドバックに比嘉が入った。一方、4戦ぶりの勝利を目指す東京Vはドローに終わった前節のFC岐阜戦からメンバー2人を変更。高木善とドウグラス・ヴィエイラに代わって、澤井と高木大が先発に入った。
▽試合は立ち上がりから球際で激しくぶつかり合う激しい攻防が続く。地力で勝るホームの千葉は、9分にセットプレーからエウトンがチャンスに絡むと、直後の10分には好調の町田がボックス手前から強烈なミドルシュートを放った。

▽一方、前線から積極的なプレスでカウンターを狙う東京Vは16分に最初の決定機。厚みのある仕掛けからボックス手前右で平本が左足を振りぬくが、枠の左を捉えたシュートは昨年まで守護神を務めていたGK佐藤の好守に阻まれた。それでも、平本を起点に攻勢を続ける東京Vは、22分にも左サイドでの細かい崩しから杉本が高精度のクロスを供給。しかし、中に飛び込んだ高木大と澤井にはわずかに合わない。

▽前半半ばから終盤にかけては互いに連戦の影響からややペースダウン。それでも、ホームの千葉は人数をかけた仕掛けからボックス付近の井出や長澤が鋭いシュートを放つ。だが、最後の場面で粘るアウェイチームの守備を攻略するまでには至らず。
▽迎えた後半、優勢な入りを見せた千葉は49分にゴール前の長澤に絶好の先制機も、ここはGK鈴木のビッグセーブに阻まれる。それでも、攻勢を続ける千葉は53分にボックス付近で長澤、町田、エウトンと細かく繋いでボックス右のアランダがクロス。これをゴール前でフリーの船山貴がワンタッチで押し込んだ。さらに59分には相手のクリアミスを拾った長澤からパスを受けた井出がボックス左で仕掛けて角度のないところからゴール右隅にシュートを流し込んだ。

▽続けざまの失点で2点のビハインドを負った東京Vは60分、杉本と高木大を下げてドウグラスと高木善を投入。64分には安在の左クロスをGK佐藤と平本が競ったボールをドウグラスが繋ぎ、平本がゴールネットを揺らす。だが、ここは微妙なオフサイドの判定でノーゴールに。

▽65分を過ぎて吉田と大久保を投入して逃げ切りを図る千葉に対して、リスクを冒して攻める東京Vが続けてゴールを奪う。まずは74分、相手陣内で得た高木善のFKをボックス右の井林が頭で折り返すと、これをゴール前のドウグラスが頭で合わせて1点を返す。さらに78分にはボックス手前でクリアボールに反応した澤井が抑えの利いた左足のシュートでゴール左を破った。

▽これで試合を振り出しに戻した東京Vだが、澤井の2点目直後にボールを拾いにいったGK佐藤に不必要なタックルを見舞った平本にレッドカードが掲示されて、追い上げムードに水を差す。

▽試合終盤にかけて微妙なレフェリング続きでイラ立ちを見せる両チームは、最後まで激しい攻防を続ける。数的優位を手にした千葉は勝ち点3を目指して猛攻を見せるが、追いついて勢いづく東京V相手に勝ち越しゴールを奪うことはできず、荒れ模様の“オリジナル10”対決は、痛み分けの結果に終わった。
関連ニュース

J2千葉、終盤逆転負け秋田戦の結果受けクラブ等への誹謗中傷行為を確認、声明発表し警察へも相談と厳格対応

ジェフユナイテッド千葉は21日、J2第11節の結果における誹謗中傷行為に関する声明を発表した。 「この度、2024明治安田J2リーグ 第11節の結果に関しまして、当クラブや特定の者に対する誹謗中傷行為が確認されました。このような行為は断じて許されるものではございません。本件について、当クラブ及び当事者に対して危害が加えられる恐れがあることから、所轄の警察署へ相談をし、適切な対応をとってまいります」 「ジェフユナイテッド市原・千葉では、今季J1昇格という目標に向け、サポーターの皆さまと一緒に喜びを分かち合うべく日々取り組んでおります。今後とも温かいご支援・ご声援を頂きますようお願い申し上げます」 千葉は21日、明治安田J2リーグ第11節でブラウブリッツ秋田をフクダ電子アリーナに迎え、1-2と逆転負け。66分に田口泰士の今季初ゴールで先制するも、90分に追い付かれ、後半アディショナルタイムにはPKを献上。これは守護神・藤田和輝が止めたものの、直後に被弾し、2試合未勝利となった。 47分に秋田に退場者が出たことで数的優位となった千葉は、公式シュート数25対5と、再三再四好機を演出するも、決定力を欠き1点止まり。終盤に代償を払うこととなっていた。 <span class="paragraph-title">【動画】千葉が先制するも数的不利の秋田に逆転負け</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="egBrfFsKluw";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.22 19:10 Mon
thumb

得点ランク首位エジガル・ジュニオの決勝弾で2位長崎が4連勝! 土壇場逆転の秋田が6位浮上【明治安田J2第11節】

21日、明治安田J2リーグ第11節の5試合が各地で行われた。 前日に勝利したファジアーノ岡山に2位の座を譲りたくないV・ファーレン長崎(勝ち点21)は、4位横浜FC(勝ち点18)とホームでの上位対決。先制したのは37分の長崎で、波状攻撃を仕掛けると、最後は右からのクロスをファーで待つエジガル・ジュニオが押し込み、得点ランキング単独首位に躍り出る今シーズン7点目を記録した。 ホームチームの1点リードで迎えた後半はスコア動かず、1-0のまま試合終了。逃げ切った長崎はリーグ戦4連勝、9試合負けなしで2位をキープしている。 8位ブラウブリッツ秋田(勝ち点15)は勝ち点「1」差の10位ジェフユナイテッド千葉(勝ち点14)とのアウェイゲーム。前半はゴールレスで折り返すが、後半立ち上がりに秋田にアクシデント。蜂須賀孝治が2枚目のイエローカードで退場となる。 すると66分、数的優位の千葉は田口泰士がこぼれ球に詰めて先制。それでも諦めなかった秋田は90分、半田航也の鮮やかなミドルで追いつく。 波に乗る秋田は後半アディショナルタイム、相手のハンドでPKを獲得するが、これは青木翔大が失敗。それでも直後の左CKから才藤龍治が頭で流し込み、土壇場の逆転勝利で6位に順位を上げた。 その他、6位レノファ山口FC(勝ち点15)は序盤に野寄和哉の得点で先制しながらも、17位水戸ホーリーホック(勝ち点8)に前半の内に逆転され、1-2で敗北。10位に後退した。11位いわきFC(勝ち点13)は同勝ち点の12位大分トリニータをアウェイで下し、8位に浮上している。 ◆明治安田J2第11節 ▽4月21日(日) 大分トリニータ 0-2 いわきFC ジェフユナイテッド千葉 1-2 ブラウブリッツ秋田 V・ファーレン長崎 1-0 横浜FC レノファ山口FC 1-2 水戸ホーリーホック 鹿児島ユナイテッドFC 2-1 栃木SC ▽4月20日(土) 清水エスパルス 3-2 ベガルタ仙台 ファジアーノ岡山 2-0 ロアッソ熊本 藤枝MYFC 0-1 徳島ヴォルティス ヴァンフォーレ甲府 4-1 ザスパ群馬 モンテディオ山形 2-1 愛媛FC <span class="paragraph-title">【動画】クロス押し込んだエジガル・ジュニオの今季7点目</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr"> ゴール動画 <br> 明治安田J2リーグ 第11節<br> 長崎vs横浜FC<br> 1-0<br> 37分<br>⚽️ エジガル ジュニオ(長崎)<a href="https://twitter.com/hashtag/%EF%BC%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a> <a href="https://t.co/KqymKhvmZC">pic.twitter.com/KqymKhvmZC</a></p>&mdash; Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) <a href="https://twitter.com/J_League/status/1781942590260330521?ref_src=twsrc%5Etfw">April 21, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.04.21 16:44 Sun

「当選させて頂きました!」 元G大阪の西野貴治氏が地元で政治家に転身、昨季29歳で現役引退

元Jリーガーの西野貴治氏が政治家に転身した。 かつてガンバ大阪のアカデミーからトップチームに上がってプロの世界に飛び込んだ西野氏。世代別代表としても将来が期待されるセンターバックだったが、ケガにも苦しみ、ジェフユナイテッド千葉での半年レンタルも経験して、2019年からカマタマーレ讃岐に完全移籍した。 讃岐では主将の大役も担ったりもしたが、昨季限りで現役生活に終止符。29歳での引退を決断し、新たなステージが注目されるなか、政界進出を果たした。 地元の茨木市議会議員補欠選挙に無所属で出馬し、見事に当選した西野氏は自身の公式Xで結果報告とともに、感謝の言葉を綴り、決意を新たにした。 「皆様のおかげさまで当選させて頂きました! ご支持、ご支援くださった皆様に、心から感謝申し上げます。市民の皆様のご期待にお応え出来るように、これからも何事にも誠実に全力を尽くしてまいります!」 <span class="paragraph-title">【SNS】29歳で現役引退の西野貴治氏が茨木市議会議員補欠選挙で当選報告</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">皆様のおかげさまで当選させて頂きました!<br>ご支持、ご支援くださった皆様に、心から感謝申し上げます。<br><br>市民の皆様のご期待にお応え出来るように、これからも何事にも誠実に全力を尽くしてまいります!<a href="https://twitter.com/hashtag/%E8%8C%A8%E6%9C%A8%E5%B8%82?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#茨木市</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E8%A5%BF%E9%87%8E%E8%B2%B4%E6%B2%BB?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#西野貴治</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E8%8C%A8%E6%9C%A8%E5%B8%82%E8%AD%B0%E4%BC%9A%E8%AD%B0%E5%93%A1%E8%A3%9C%E6%AC%A0%E9%81%B8%E6%8C%99?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#茨木市議会議員補欠選挙</a> <a href="https://t.co/K6lyT3LAWY">pic.twitter.com/K6lyT3LAWY</a></p>&mdash; 西野貴治 (@ntakaharu) <a href="https://twitter.com/ntakaharu/status/1777080648043495831?ref_src=twsrc%5Etfw">April 7, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.04.08 13:15 Mon
thumb

首位岡山が今季初黒星…上位3つが足踏みで、千葉がクラブ記録更新の8得点大勝【明治安田J2第8節】

明治安田J2リーグ第8節の10試合が各地で行われた。 前節連勝が止まるも、5勝2分けと首位のファジアーノ岡山は5位横浜FCとホームで対戦。1-3で敗れ、今季初黒星を喫した。 10分に高橋利樹に加入後初ゴールとなる先制弾を許すと、31分、43分にも失点を重ね、前半だけで3点のビハインドを負う。ハーフタイムの4枚替えで反撃を試みたが、追撃はルカオのPK1点にとどまった。 岡山を勝ち点差2で追う2位清水エスパルスは、最下位徳島ヴォルティスと対戦し、先制するも最終盤に痛恨被弾でドロー。早々5分にルーカス・ブラガが試合を動かしたが、追加点を奪えずにいると、後半追加タイムにPKを献上し、これを決められて首位浮上のチャンスを逃した。 3位ベガルタ仙台もホームで8位愛媛FCに逆転負けを喫し、上位3チームが足踏みする中で、4位V・ファーレン長崎や6位ヴァンフォーレ甲府が3ポイントを積み上げ、各チームの差がぎゅっと詰まった。 また、16位ジェフユナイテッド千葉はチーム記録更新となる1試合8ゴールを奪い、栃木SCに大勝。なお、栃木にとっても1試合最多失点となった。 前節J2最年少得点記録を塗り替えたロアッソ熊本のFW神代慶人は、この日もゴールを記録。途中出場から2本のPKを沈め、レノファ山口FCからの逆転勝ちに貢献している。 その他の結果は以下の通り。 ◆明治安田J2リーグ第8節 ▽4月3日 ベガルタ仙台 1-2 愛媛FC ブラウブリッツ秋田 1-1 水戸ホーリーホック いわきFC 3-0 藤枝MYFC ザスパ群馬 0-2 大分トリニータ ジェフユナイテッド千葉 8-0 栃木SC 清水エスパルス 1-1 徳島ヴォルティス ファジアーノ岡山 1-3 横浜FC レノファ山口FC 1-2 ロアッソ熊本 V・ファーレン長崎 2-0 モンテディオ山形 鹿児島ユナイテッドFC 0-1 ヴァンフォーレ甲府 2024.04.03 22:30 Wed

千葉ユースから今季昇格の谷田壮志朗が全治6〜8カ月の大ケガ…左ヒザを負傷

ジェフユナイテッド千葉は28日、DF谷田壮志朗の負傷を報告した。 谷田は13日に負傷し、左ヒザ前十字靭帯損傷および外側半月板損傷と診断。25日に手術を行い、全治まで6〜8カ月とみられている。 千葉U-18チーム出身の谷田は2種登録選手としてプレーした昨シーズン、J2リーグ第28節のヴァンフォーレ甲府戦でトップチームデビュー。今シーズンから正式昇格を果たしたが、ここまで出場なしだった。 2024.03.28 17:42 Thu
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly