【プレビュー】夢の劇場でレスターの偉業完結か《マンチェスター・ユナイテッドvsレスター・シティ》
2016.05.01 07:00 Sun
▽プレミアリーグ第36節、マンチェスター・ユナイテッドvsレスター・シティが1日の日本時間22:05からオールド・トラフォードで開催される。
▽これまで、オールド・トラフォードでのアウェイ戦でプレミアリーグ優勝を決めたクラブは皆無。レスターとしては、イングランド歴代最多20度の優勝を誇るユナイテッドを相手に“夢の劇場”で戴冠を決めれば、ドラマティックな偉業達成となる。
▽だが、5位のユナイテッドも易々と優勝を見届けるわけにはいかない。前節のクリスタル・パレス戦を2-0で完勝したチームは、先週末に行われたFAカップ準決勝でエバートンを2-1で退けて決勝に進出しており、目下のところ公式戦4連勝中と勢いに乗る。1試合未消化の状況で、前節終了時点で3位のマンチェスター・シティと5ポイント差となっており、チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に向けてプッシュが必要。引き分けではなく勝利でレスターの優勝を食い止めにかかる。
▽レスターとしては、前節にトッテナムが勝ち点を落としたことで、ここは引き分けでも悪くない結果となる。1ポイントを上乗せできれば、トッテナムが月曜日のチェルシー戦で勝ち点を落とせば優勝が決まる。優勝へのプレッシャーを感じることなく、夢の劇場で確実にポイントを持ち帰りたい。
▽マンチェスター・ユナイテッド予想スタメン
GK:デ・ヘア
DF:フォス=メンサー、スモーリング、ブリント、ダルミアン
MF:リンガード、ルーニー、キャリック、フェライーニ、マルシャル
FW:ラッシュフォード
負傷者:DFショー、MFシュバインシュタイガー
▽引き続きルーニーをインサイドMFとして起用する[4-1-4-1]を採用するだろう。サイドバックに関しては、バレンシアやロホが起用される可能性もある。キャリックではなくシュナイデルランをアンカーに据えて、エレーラやマタなどボールプレイヤーをインサイドで使う構成も十分に考えられる。
▽レスター・シティ予想スタメン
GK:シュマイケル
DF:シンプソン、モーガン、フート、フックス
MF:マフレズ、カンテ、ドリンクウォーター、シュラップ
FW:岡崎、ウジョア
負傷者:なし
出場停止者:FWヴァーディ
▽ウェストハム戦で退場になった際に主審に暴言を吐いたエースのヴァーディが前節に続いて出場停止となる。そのため、前節のスウォンジー戦と同様のメンバーが起用される可能性が高い。より守備的に入るなら、本来のレギュラーであるオルブライトンがシュラップに代わって左サイドに入るだろう。
★タクティカルプレビュー
▽リーグ最低クラスのポゼッション率であるレスターがユナイテッドに攻めさせ、ロングカウンターを狙う時間帯が長くなることは間違いない。ヴァーディ不在の中で前節に4点を記録したレスターだが、何も懸かっていなかったスウォンジーと今回の相手であるユナイテッドを同様に見ることはもちろんできない。
★マルシャルの仕掛けが鍵に~ユナイテッド~
▽ユナイテッドは、ゴールを挙げた最近8試合のうち7試合がマルシャルかラッシュフォードが得点を記録している。攻撃面では、やはりここが生命線だ。レスターはリトリートした際の中央ラインが強固のため、マルシャルの打開力に期待する部分が多くなるだろう。
▽左インサイドと左サイドバックの選手はそれぞれ、ワンツーや相手を釣るフリーランなどで、マルシャルのマークを緩くしたい。左インサイドにフェライーニを起用するならば、相手の右サイドバックのシンプソンとの身長差を生かして、ハイボールで起点をつくる手が有効だ。
▽ある程度のスペースがあれば、マルシャルならば1枚のDFを剥がすのは難しい仕事にはならない。抜群の決定力を誇るラッシュフォードは、対人に強いモーガンとフートを瞬発力で出し抜いて、良いポジション取りを心がけたい。
▽守備面では、ヴァーディ不在の中で最も怖いのが、やはりPFA最優秀選手のマフレズだ。彼の最も得意な形であるカットインからの左足シュートは精度抜群で、分かっていても止めることができない段階にある。
▽そのため、軽い対応が目立つロホではなく、右利きで一対一に強いダルミアンを左サイドバックとして配するのがベターと言える。フィジカルに特長があるウジョアは、スモーリングが得意にしているタイプだけに、それほど恐れる必要はない。
▽あとは、レスターが繰り出すプレスが強烈だけに、自陣でのビルドアップミスに気をつけたい。特に、中央にはボール奪取能力の高いカンテがいるだけに、シュナイデルランやキャリック、ルーニーらが常に周囲の状況を把握しておくことが重要となる。
★マーク緩くなりそうな岡崎に期待~レスター~
▽対するレスターは、これまで通りインテンシティの高さを全面に押し出すカウンタースタイルで対抗するだけだ。これだけの結果を残しているだけに、相手は確実に対策を立てており、マフレズは厳しいマークに遭うことが予想される。ただ、対面である左ウイングのマルシャルは体力的にそれほど守備に回ることができないため、アンカーのキャリック(シュナイデルラン)が左サイドバックのサポートに入る場面が多くなるはずだ。
▽さらに、ユナイテッドのインサイドMF2人は、カンテとドリンクウォーターを監視することになる。もちろん、前節に2ゴールを記録したウジョアへの対応も厳しくなることが予想されるため、岡崎はレスター攻撃陣の中で最もマークが緩くなる可能性が高い。
▽これまでチームに貢献してきたようなデコイランでマフレズらに自由を与えるプレーも良いが、今回はバイタルエリアでボールを触る機会を増やせそうなだけに、ゴールに直結するプレーが期待される。アタッキングサードでの岡崎のプレーが攻撃の鍵を握る可能性が高そうだ。
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▽プレミアリーグの前節では、ヴァーディ不在のレスターがスウォンジーに4-0で快勝した一方、2位のトッテナムがWBA戦を1-1で引き分けた。この結果、両者の勝ち点差が7ポイントに拡大。レスターは、今節のユナイテッド戦で勝利を収めることができれば、2試合を残してプレミアリーグ初優勝を決めることが可能となった。▽だが、5位のユナイテッドも易々と優勝を見届けるわけにはいかない。前節のクリスタル・パレス戦を2-0で完勝したチームは、先週末に行われたFAカップ準決勝でエバートンを2-1で退けて決勝に進出しており、目下のところ公式戦4連勝中と勢いに乗る。1試合未消化の状況で、前節終了時点で3位のマンチェスター・シティと5ポイント差となっており、チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に向けてプッシュが必要。引き分けではなく勝利でレスターの優勝を食い止めにかかる。
▽レスターとしては、前節にトッテナムが勝ち点を落としたことで、ここは引き分けでも悪くない結果となる。1ポイントを上乗せできれば、トッテナムが月曜日のチェルシー戦で勝ち点を落とせば優勝が決まる。優勝へのプレッシャーを感じることなく、夢の劇場で確実にポイントを持ち帰りたい。
◆マンチェスター・ユナイテッド◆
【4-1-4-1】
【4-1-4-1】
▽マンチェスター・ユナイテッド予想スタメン
GK:デ・ヘア
DF:フォス=メンサー、スモーリング、ブリント、ダルミアン
MF:リンガード、ルーニー、キャリック、フェライーニ、マルシャル
FW:ラッシュフォード
負傷者:DFショー、MFシュバインシュタイガー
▽引き続きルーニーをインサイドMFとして起用する[4-1-4-1]を採用するだろう。サイドバックに関しては、バレンシアやロホが起用される可能性もある。キャリックではなくシュナイデルランをアンカーに据えて、エレーラやマタなどボールプレイヤーをインサイドで使う構成も十分に考えられる。
◆レスター・シティ◆
【4-4-1-1】
【4-4-1-1】
▽レスター・シティ予想スタメン
GK:シュマイケル
DF:シンプソン、モーガン、フート、フックス
MF:マフレズ、カンテ、ドリンクウォーター、シュラップ
FW:岡崎、ウジョア
負傷者:なし
出場停止者:FWヴァーディ
▽ウェストハム戦で退場になった際に主審に暴言を吐いたエースのヴァーディが前節に続いて出場停止となる。そのため、前節のスウォンジー戦と同様のメンバーが起用される可能性が高い。より守備的に入るなら、本来のレギュラーであるオルブライトンがシュラップに代わって左サイドに入るだろう。
★タクティカルプレビュー
▽リーグ最低クラスのポゼッション率であるレスターがユナイテッドに攻めさせ、ロングカウンターを狙う時間帯が長くなることは間違いない。ヴァーディ不在の中で前節に4点を記録したレスターだが、何も懸かっていなかったスウォンジーと今回の相手であるユナイテッドを同様に見ることはもちろんできない。
★マルシャルの仕掛けが鍵に~ユナイテッド~
▽ユナイテッドは、ゴールを挙げた最近8試合のうち7試合がマルシャルかラッシュフォードが得点を記録している。攻撃面では、やはりここが生命線だ。レスターはリトリートした際の中央ラインが強固のため、マルシャルの打開力に期待する部分が多くなるだろう。
▽左インサイドと左サイドバックの選手はそれぞれ、ワンツーや相手を釣るフリーランなどで、マルシャルのマークを緩くしたい。左インサイドにフェライーニを起用するならば、相手の右サイドバックのシンプソンとの身長差を生かして、ハイボールで起点をつくる手が有効だ。
▽ある程度のスペースがあれば、マルシャルならば1枚のDFを剥がすのは難しい仕事にはならない。抜群の決定力を誇るラッシュフォードは、対人に強いモーガンとフートを瞬発力で出し抜いて、良いポジション取りを心がけたい。
▽守備面では、ヴァーディ不在の中で最も怖いのが、やはりPFA最優秀選手のマフレズだ。彼の最も得意な形であるカットインからの左足シュートは精度抜群で、分かっていても止めることができない段階にある。
▽そのため、軽い対応が目立つロホではなく、右利きで一対一に強いダルミアンを左サイドバックとして配するのがベターと言える。フィジカルに特長があるウジョアは、スモーリングが得意にしているタイプだけに、それほど恐れる必要はない。
▽あとは、レスターが繰り出すプレスが強烈だけに、自陣でのビルドアップミスに気をつけたい。特に、中央にはボール奪取能力の高いカンテがいるだけに、シュナイデルランやキャリック、ルーニーらが常に周囲の状況を把握しておくことが重要となる。
★マーク緩くなりそうな岡崎に期待~レスター~
▽対するレスターは、これまで通りインテンシティの高さを全面に押し出すカウンタースタイルで対抗するだけだ。これだけの結果を残しているだけに、相手は確実に対策を立てており、マフレズは厳しいマークに遭うことが予想される。ただ、対面である左ウイングのマルシャルは体力的にそれほど守備に回ることができないため、アンカーのキャリック(シュナイデルラン)が左サイドバックのサポートに入る場面が多くなるはずだ。
▽さらに、ユナイテッドのインサイドMF2人は、カンテとドリンクウォーターを監視することになる。もちろん、前節に2ゴールを記録したウジョアへの対応も厳しくなることが予想されるため、岡崎はレスター攻撃陣の中で最もマークが緩くなる可能性が高い。
▽これまでチームに貢献してきたようなデコイランでマフレズらに自由を与えるプレーも良いが、今回はバイタルエリアでボールを触る機会を増やせそうなだけに、ゴールに直結するプレーが期待される。アタッキングサードでの岡崎のプレーが攻撃の鍵を握る可能性が高そうだ。
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