【プレビュー】CL級の好カード満載! 激戦必至のラウンド32《EL決勝T1回戦1stレグ》

2016.02.18 13:00 Thu
▽EL決勝トーナメント1回戦1stレグが18日に開催される(1試合のみ16日に開催)。グループステージを勝ち抜いた24チームと、CLグループステージ敗退となった8チームを合わせた計32チームで争われるEL決勝トーナメント。マンチェスター・ユナイテッドやリバプール、トッテナム、ドルトムント、ナポリといったビッグクラブに加え、大会連覇中のセビージャも参戦するなど、CL級の好カードがラウンド32から目白押しとなった。本稿では、ラウンド32・1stレグの展望を紹介していく。
◆決勝トーナメント1回戦1stレグ◆
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◆2/16(火)
フェネルバフチェ 2-0 ロコモティブ・モスクワ
◆2/18(木)
《27:00》
アンデルレヒト vs オリンピアコス
ミッティラン vs マンチェスター・ユナイテッド
フィオレンティーナ vs トッテナム
ドルトムント vs ポルト
ビジャレアル vs ナポリ
サンテチェンヌ vs バーゼル
セビージャ vs モルデ

《29:05》
スポルティング vs レバークーゼン
バレンシア vs ラピド・ウィーン
アウグスブルク vs リバプール
スパルタ・プラハ vs FCクラスノダール
ガラタサライ vs ラツィオ
シオン vs ブラガ
シャフタール vs シャルケ
マルセイユ vs ビルバオ

★最注目は昨季と同カードのヴィオラvsスパーズ!
Getty Images

▽ラウンド32で一番のビッグマッチが、昨シーズンもこの時期に対戦したフィオレンティーナvsトッテナムだ。昨年は、敵地での1stレグを1-1のドローで終えたフィオレンティーナが、ホームでの2ndレグを2-0で完勝し、ベスト16へ駒を進めている。

▽グループステージを2位通過したフィオレンティーナは現在、リーグ戦でローマやインテルを抑えて3位につけており、直近のインテル戦でも2-1の逆転勝利を収めた。前半戦に比べて調子をやや落としているものの、持ち前のポゼッションに加え、パウロ・ソウザ監督が落とし込んだハイプレスと縦への鋭さはチームの強み。昨年の対戦で活躍したサラーはローマへ移籍してしまったが、イリチッチやベルナルデスキといったアタッカーが好調を維持しており、ホームで結果を残して2ndレグへと向かいたい。
▽一方、モナコやアンデルレヒトと同居したグループステージを首位通過したトッテナムは、フィオレンティーナ以上に充実したシーズンを過ごしている。現在はリーグ戦5連勝を飾って2位につけており、プレミアリーグ初制覇の可能性も十分だ。ポチェッティーノ監督が植え付けたハイプレスと攻守の切り替えの早さは機能性抜群であり、フィオレンティーナにも走り負けることはないだろう。ただ、優勝を狙うプレミアリーグとの兼ね合いもあり、各選手のコンディションを考慮した綿密なターンオーバーが求められるため、ポチェッティーノ監督の手腕が鍵となりそうだ。

★ドルトムントvsポルト、ビジャレアルvsナポリの好カードも!
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▽香川が所属するドルトムントは、ポルトガルの強豪ポルトと激突。FCクラスノダールの後塵を拝してグループステージ2位通過となったドルトムントは、後半戦に入って公式戦5試合で4勝1分けと負けがない。直近のハノーファー戦を負傷欠場したオーバメヤンはポルト戦で復帰する見込みであり、その他の離脱者であるS・ベンダーも復帰間近だ。あとは、メンバーから外される機会が増えている香川が、本来のパフォーマンスを取り戻せるかどうか。ELの舞台で2016年初ゴールといきたい。

▽一方、好スタートを切りながらも終盤の失速でCLを敗退したポルトは、決して万全な状況とはいえない。成績不振に伴い、先月上旬にロペテギ監督を解任したが、その後は公式戦10試合で6勝4敗。リーグ戦ではスポルティングとベンフィカに次ぐ3位に甘んじている。さらに、今冬の移籍市場ではインビュラをストーク・シティへ放出した。それでも、直近のベンフィカとのナショナル・ダービーに逆転勝利しており、その勢いをドルトムント戦に持ち込めるかどうかに注目だ。

▽ラウンド32の3つ目の好カードは、ビジャレアルvsナポリだ。リーグ戦11試合無敗でリーガの4位につけるビジャレアルは、ELグループステージも難なく2位通過。マルセリーノ監督の下で状況に応じてポゼッションとカウンターを使い分けられるチームは、リーグ2位の18失点を誇る守備の堅さを武器にホームで先勝を狙う。

▽対してグループステージ唯一の全勝を飾ったナポリは、セリエAでユベントスと熾烈なスクデット争いを演じており、今季のEL優勝候補の筆頭だ。サッリ監督がもたらしたチーム力の高さは欧州屈指であり、攻守両面で充実している。ELではイグアインやインシーニェといった主軸が温存されるかもしれないが、メルテンスやガッビアディーニといったプレーに飢えている実力者たちの活躍に注目だ。

★4季ぶり参戦のユナイテッドと連覇中のセビージャは伏兵と対戦
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▽2011-12シーズン以来のEL参戦となるユナイテッドは、プレーオフでサウサンプトンを下し、UEFA大会に初出場しているデンマークのミッティランと対戦。調子が安定しないファン・ハール監督のチームは、プレミアリーグでのトップ4入りが厳しくなってきており、来季のCL出場権を確保するためにもEL制覇が現実的な目標となりつつある。ルーニーが2カ月の負傷離脱となったものの、昨年12月からリーグ戦が中断しているミッティランをしっかりと下したい。

▽ユベントスやマンチェスター・シティらと同居したCLグループステージで辛うじて3位の座を確保し、EL3連覇への挑戦権を手にしたセビージャ。開幕序盤は苦戦が続いたものの、現在は12月以降の公式戦20試合で14勝1敗5分けと安定した戦いが続いている。とりわけ、本拠地のサンチェス・ピスファンではリーグ戦11連勝中。公式戦では13連勝中だ。グループステージでサプライズを起こしたノルウェーのモルデが相手だが、ホームで迎える1stレグは難なく勝利するだろう。

★過密日程のリバプール、内田シャルケも登場
▽クロップ監督が率いるリバプールは、ドイツのアウグスブルクと対戦。キャピタルワンカップとFAカップの影響により、昨年末から約2カ月にわたって週2ペースでの試合が続いているが、約2カ月ぶりの復帰戦で早速のゴールを決めたスタリッジの活躍に期待したい。クロップ監督は母国を相手に初対戦だ。

▽内田が所属するシャルケは、CL敗退組のシャフタールと相まみえる。内田は症例の少ない膝蓋(しつがい)腱の状態を見ながら復帰を目指しており、ラウンド32での登場はない模様。テイシェイラが江蘇蘇寧へ移籍したものの、難敵には変わりないシャフタールを倒すことができるか。

▽リーガ10戦目にして待望の初勝利を手にしたギャリー・ネビル監督が率いるバレンシアは、4連勝でグループステージ突破を決めたオーストリアのラピド・ウィーンと激突。そのほか、ラウンド32ではスポルティングvsレバークーゼン、マルセイユvsビルバオ、アンデルレヒトvsオリンピアコス、ガラタサライvsラツィオといった実力クラブ同士の対戦が実現している。決勝の舞台であるザンクト・ヤコブ・パルクを本拠地とするバーゼルは、フランスの古豪サンテチェンヌとの対戦だ。

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