南&千葉弾で連勝なでしこが首位通過に近づく! 両者思惑合致で15分以降は両者シュート0に日本の保持率ほぼ100%の異例内容に【パリ五輪アジア2次予選】

2023.10.29 22:53 Sun
南萌華(ローマ)の先制弾含む15分までの2発で早期決着
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南萌華(ローマ)の先制弾含む15分までの2発で早期決着
なでしこジャパン(日本女子代表)は29日、パリ・オリンピックのアジア2次予選グループC第2戦でウズベキスタン女子代表と対戦し、2-0で勝利した。

ウズベキスタンでの集中開催となる今予選で、なでしこはインド女子代表との初戦を7-0の圧勝でスタート。連勝を狙うこの一戦では実質ホーム開催で、代表OBである本田美登里監督が率いるウズベキスタンと対戦した。
日本は引き続き[4-3-3]のシステムで臨むも、高橋はな熊谷紗希を除く先発9人を変更。GKに山下杏也加、4バックは清水梨紗、高橋、南萌華遠藤純。中盤は林穂之香、熊谷、長野風花。3トップは宮澤ひなた清家貴子千葉玲海菜という形となった。

開始直後にボックス左に抜け出した千葉が1分も経たずにファーストシュートを記録。キックオフから一気呵成の攻めを見せたなでしこ。しかし、4分には相手が狙うロングカウンターを浴びてボックス左に抜け出したクドラトヴァにGK山下が交わされてニアのサイドネットを叩く決定機を許す。

これで気を引き締め直した日本はリスク管理を意識しつつも、相手を押し込んでいく。すると10分、左CKの場面でキッカーの遠藤が左足アウトスウィングで入れた正確なクロスをファーで競り勝った南がピッチに叩きつける打点の高いヘディングシュートを決めた。
幸先よく先制したなでしこは畳みかける。続く15分にはボックス手前でボールを持った遠藤がボックス左のスペースを窺う千葉の足元へパスを通す。ここで千葉は対峙したDFを抜き切らずに左足を振ると、DFにディフレクトしてループシュートの形となり、これがGKの頭上を越えてファーポストに吸い込まれた。

遠藤がいずれも演出した2ゴールによって一気に2点のリードを手にした日本。ここで一旦試合のテンポを落とし、相手の出方を窺う形に。ただ、最終節での勝ち上がりに向け大量失点はしたくないウズベキスタンは、自陣にひきこもる形で後方のボール回しに対して全く圧力をかけてこない。

対するなでしこは2点目を奪った直後こそ両サイドバックも高い位置で攻撃に絡む形で3点目を目指したが、勝ち上がって以降の対戦カードを考慮したか、相手の戦い方に“お付き合い”する形でアタッキングサードでもリスクを冒さない、省エネモードの戦い方にシフト。前半20分過ぎからは最終ラインと中盤でボールを出し入れし、ほぼ100%に近いボール保持で時計を進めていく。結局、両者の思惑が合致する形で、前半はこのまま戦況が動くことなく終了を迎えた。

迎えた後半、日本は林、長野を下げて猶本光、中嶋淑乃をハーフタイム明けに同時投入。この交代で中嶋が左ウイング、宮澤がインサイドハーフにポジションを変えた。

後半の両者の戦い方に注目が集まったが、前半と戦い方を全く変えず。日本は前半に比べ、相手の深い位置までボールを運んでいくが、ゴールやシュートはご法度。深い位置に運んだ後はバックパスでやり直す形に。

その後は63分に熊谷、高橋を下げて長谷川唯三宅史織を、83分には清家に代えて杉田妃和を投入。各自のコンディションを考慮した采配で試合をクローズにかかる。

そして、後半は互いにシュートなしでタイムアップを迎え、異例の内容の試合を勝ち切った日本が2連勝でグループ首位通過に大きく近づいた。

なお、第3戦は11月1日にベトナム女子代表と対戦。19時からNHK BSで生中継される。

なでしこジャパン 2-0 ウズベキスタン女子代表
1-0:10分 南萌華
2-0:15分 千葉玲海菜

◆なでしこジャパンメンバー
GK:山下杏也加(I神戸)
DF:清水梨紗(ウェストハム)、高橋はな(浦和L)[→63分 三宅史織(I神戸)]、南萌華(ローマ)、遠藤純(エンジェル・シティ)
MF:林穂之香(ウェストハム)[→HT 猶本光(浦和L)]、熊谷紗希(ローマ)[→63分 長谷川唯(マンチェスター・シティ)]、長野風花(リバプール)[→HT 中嶋淑乃(S広島R)]
FW:清家貴子(浦和L)[→83分 杉田妃和(ポートランド・ソーンズ)]、千葉玲海菜(千葉L)、宮澤ひなた(マンチェスター・ユナイテッド)
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日本代表メンバー発表も伊東純也と三笘薫の名前は……/六川亨の日本サッカー見聞録

6月6日のアウェー・ミャンマー戦と11日の広島でのシリア戦に臨む日本代表26人が昨日24日に発表された。すでに2次予選は突破が決まっているため、国内組を中心にチームを作るプランもあったかもしれないが、森保一監督は海外組も含めてほぼベストメンバーを招集した。何事にも万全を期す、森保監督らしい人選と言える。 GKの前川黛也、大迫敬介、谷晃生の3人は順当なところ。3人とも今シーズンのJ1リーグで実力を証明している。鈴木彩艶と小久保怜央ブライアンはしばらく五輪に専念という事情もある。これまでの出場数では大迫がリードしているが、前川と谷には高いレベルでのポジション争いを期待したい。 DF陣については、パリ五輪のOA枠候補として名前のあがっている板倉滉と町田浩樹、谷口彰悟だが、「現段階で森保監督にOA枠について伝える状況ではない。できればU-23の話は(メンバー発表の)30日にまた発表させていただきます」と山本昌邦NTDは話すにとどめた。 長友佑都に関しては、3月の北朝鮮戦に続いての招集だが、その理由は当時と変わらないだろう。森保監督は「まずはプレーヤーとして選んだ」と言うものの、彼のファイティングスピリットとムードメーカーとしての精神的支柱を期待しての招集だろう。 逆に右SBの主力選手と思われていた毎熊晟矢がメンバー外になった。その理由を森保監督は「コンディションを見ながら決めさせていただいている。代表は約束された絶対な場所ではない」と明かした。1月のアジアカップで精彩を欠いた菅原由勢の奮起を期待する部分もあるのではないだろうか。 攻撃陣では北朝鮮戦で復帰し決勝ゴールを決めた田中碧に続き、ラツィオで復活した鎌田大地の復帰も明るい材料と言える。3月に続いての代表となる小川航基も楽しみな存在だ。上田綺世とのポジション争いに期待したい。 一方で残念なのは、まだ負傷が癒えていない三笘薫と、スピードスター伊東純也の招集が見送られたことだ。負傷の三笘は仕方ないとして、伊東に関しても「結論から言うと3月と状況が変わらないし、彼のために招集しませんでした。彼がスタッド・ランスでプレーしているところは日頃から確認していて、確実に戦力になるのは評価している。ただ3月と同じで、代表として来る場合、彼にプレッシャーがかかることが起こりえる」と、サッカー以外で注目を集めてしまうことを懸念しての招集断念であると話した。 彼ら2人の代わりと期待されているのが相馬勇紀であり前田大然、中村敬斗だろうが、まだ絶対的な存在にはなれていない。ここらあたりが森保ジャパンの悩ましいところであり、アジアカップでベスト8止まりに終わった一因ではないだろうか。 最後に久保建英と鈴木唯人に関しては「長い時間をかけてU-23(パリ五輪)の招集をクラブとやりとりしてきました。その中で鈴木と久保はFIFAルールで招集できない。クラブができない」(山本NTD)ということから、招集に強制力のあるA代表の活動に専念するようになった。 リーグ戦とカップ戦に加え、久保はCLも戦っただけに、オフをしっかり取って休養することも必要だろう。6月の2試合は、いわば消化試合のようなもの。くれぐれもケガには細心の注意を払ってもらいたい。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> 2024.05.25 18:00 Sat
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