コラム

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【倉井史也のJリーグ】1人寂しく練習場に佇みながら行くか行かぬか心は揺れる?!の巻

▽あー、サッカー見たくてたまんない! って練習場に行ってみても誰もいなくて寂しーってのがこの時期ですねん。だってみんなキャンプに行ってるから! ワクワクして練習場に到着したら誰もないなんて、かかか、悲しすぎるぜ! 予定見とけよオレ! っていう超オレ的事情によって、今週のデータは今週と来週、J1チームがどこにいるかってことなのですよ。 ・札幌 沖縄キャンプ(金武町陸上競技場)中 ・仙台 沖縄キャンプ(西崎運動公園陸上競技場)ただし22日以降は未判明 ・鹿島 宮崎キャンプ(KIRISHIMAヤマザクラ宮崎県総合運動公園 KIRISHIMAハイビスカス陸上競技場、および付帯施設)中 ・浦和 沖縄キャンプ(金武町フットボールセンター)中 ・柏 鹿児島キャンプ(指宿)中で、24日に移動しその後未定 ・FC東京 沖縄キャンプ(国頭陸上競技場兼サッカー場)からのインドネシア「日本インドネシア国交樹立60周年記念 2018Jリーグ アジアチャレンジinインドネシア」 ・川崎 宮崎キャンプ(綾町錦原運動公園・国際交流広場サッカー場)からの21日移動し、23日からは麻生グラウンドで、27日から沖縄キャンプ(沖縄県中城村) ・横浜FM 日産フィールド小机で19日まで練習からの20日から沖縄キャンプ(サッカーパークあかんま) ・湘南 馬入で練習中からの21日BMWスタジアムでプレシーズンマッチからの22日からスペインキャンプ ・清水 なんと27日まで三保で練習中(22日はお休み) ・磐田 大久保で練習かヤマハスタジアムでプレシーズンマッチで、21日と25日がお休みからの26日から鹿児島キャンプ ・名古屋 23日までトヨタスポーツセンターで練習からの24日からタイキャンプ ・G大阪 20日にチーム始動して22日から沖縄キャンプ(ごさまる陸上競技場) ・C大阪 タイキャンプからの23日移動 ・神戸 いぶきの森にてトレーニング中で22日オフからの未判明 ・広島 22日始動し吉田サッカー公園にて練習 ・鳥栖 沖縄キャンプ(読谷村陸上競技場)中で22日がオフ ・長崎 沖縄キャンプ(西原町陸上)中で23日以降は未判明 ▽つまりですよ、沖縄に行けばいろんなチームが見られるはずなんです。見られるはずなんですけど、温かい沖縄に行って、練習場に通うかどうか疑問が残るってコトなんですよ>オレ。なんか首里城辺りの風景がはっきり頭に浮かぶけど、陸上競技場の様子はおぼろげで。やっぱこっちでみんな帰ってくるの待ってようかなぁ。【倉井史也】 試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。 2018.01.19 07:00 Fri
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【六川亨の日本サッカー見聞録】木之本さん一周忌の集いで思うこと

▽私事で恐縮だが、昨日は昨年1月15日に逝去した木之本興三さんを「賑やかに語る集い」に参加した。雨の中、幕張のホテルには同氏の母校・千葉高校、東京教育大サッカー部の同級生を始め、JSL(日本サッカーリーグ)時代の後輩からJリーグ創設に関わった“戦友"など210人もの関係者が集って昔話に花を咲かした。 ▽発起人の挨拶では大学と古河の後輩であるJFA(日本サッカー協会)会長の田嶋氏が思い出を語り、小倉JFA最高顧問や大仁JFA名誉会長、木之本氏の後輩である永井良和さん、ラモス瑠偉さんなど往年の名選手も出席した。 ▽2016年12月に脳梗塞で倒れたラモスさんとは開会の前に早く着いたためお茶を飲んだが、脳梗塞の影響はほとんどなく、「また監督をしたいね」と現場復帰に意欲を見せていたのはうれしい出会いだった。 ▽木之本さんについては、いまさら多くを語る必要はないと思うが、簡単に紹介するとJリーグの創設に尽力した第一人者である。JSL時代に古河の選手として活躍を期待されながら、グッドパスチャー病という内蔵同士が争う病魔により腎臓を摘出し、腎臓透析は700回を以上に及びギネス記録となった。 ▽そんな病魔と闘いながら、日本サッカーはプロ化しないと韓国に遅れを取ると危機感を抱き、森健兒(元日本代表監督の森孝慈氏の実兄)JSL総務主事と日本サッカーのプロ化に奔走したのが1980年代後期のことだ。Jリーグ創設が目前に迫った頃、森総務主事は三菱重工の仕事の関係で名古屋に転勤する。そこでJリーグの創設を東京に転勤する川淵氏に託した。 ▽その後のJリーグの隆盛と衰退はご存じの通り。そして木之本さんは強化副団長として臨んだ2002年のW杯中に、末端神経の壊死する新たな病魔に襲われ両足を切断せざるを得なかった。それでも、いつも会うときは箴言を言われ、「日本サッカーのためになにをしたらいいのか」と真剣に問われた。それはラモス瑠偉氏も同じようで「いつも叱られていた」と言いつつ「優しい言葉も掛けられた」と故人を偲んだ。 ▽JFAは日本のサッカー界に貢献した人を協会の“殿堂に掲額"している。Jリーグの創設に尽力した木之本さんや森健兒さんは、その資格が十分にあると思う。しかしながら、殿堂入りするには、いまも川淵さんの了解を得ないと候補に選ばれないと聞いた。今回の「賑やかに語る集い」にも川淵さんは姿を見せなかったし、献花もなかった。 ▽ともにJリーグを創設した木之本さんに対し、川淵さんには川淵さんなりの思いがあるのだろう。それは当事者にしかわからないかもしれないが、すでに木之本さんは鬼籍に入られている。川淵さんが今後、何を語られるのか。日本サッカーにとって残すべき言葉だと思う。【六川亨】1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた、博識ジャーナリストである。 2018.01.18 20:00 Thu
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【原ゆみこのマドリッド】マドリッド勢はコパに懸ける…

▽「前代未聞のハードスケジュールだわ」そんな風に私がおののいていたのは月曜日、今週の観戦予定をチェックしていた時のことでした。いやあ、リーガ後半戦開始となる20節は珍しく、マドリッドの3チームがホームゲームとなるのはすでにわかっていたんですけどね。それもヘタフェが金曜、アトレティコが土曜、レアル・マドリーが日曜とバラけてくれた時には今週末、スペインの首都に滞在するサッカー好きの観光客は毎晩試合が見られてラッキーだなぐらいにしか思わなかったんですが、よくよく見てみれば、ミッドウィークにはコパ・デル・レイ準々決勝1stレグが開催。水曜にアトレティコがセビージャをワンダ・メトロポリターノに迎えた後、木曜にはブタルケ(レガネスのホーム)でマドリーミニダービーのコパ版って、もしかして私、5日連続でスタジアムに通うことになる? ▽ちなみにコパのいいところはチケットの値段がリーガ戦より安いことで、アトレティコの場合は一般25ユーロ(約3400円)から。相手が近年、ライバル意識の強いセビージャだけにすでに7000枚売れたと言われていますが、リーガより手に入れやすいのは確かかと。前売りはビセンテ・カルデロンの窓口かクラブのオフィシャルウェブのEntradas(エントラーダス/入場券)セクション(http://www.atleticodemadrid.com/entradas/entrada/atletico-de-madrid-sevilla-12)で、当日もワンダのスタジアムに向かって左手前にあるチケット売り場で買うことができます。 ▽一方、マドリッドの大先輩の胸を借りることになるレガネスは40ユーロ(約5500円)からなんですが、何せ、あそこは収容人数が1万人ちょっとと少ないですからね。月曜のベティス戦では今年初めて2得点しながら、アムラバトのハンドで与えたPKをルベン・カストロに決められ、3-2と負けてしまったものの、コパ16強対決ではビジャレアルを破ったというのもあって、先行販売されているソシオ(協賛会員)たちが駆けつけないはずはなし。もし余ったら木曜の試合当日に一般用チケットが出るとはいえ…あまり期待はしない方がいいかもしれませんね。 ▽まあ、コパについてはまた後で話すことにして、まずは先週末のリーガ戦がどうだったかお伝えしておかないと。先陣を切ったのは弟分のヘタフェで金曜にマラガをコリセウム・アルフォンソ・ペレスに迎えたんですが、ようやく柴崎岳選手が負傷から復帰後、初先発となったものの、得点はかなり遅くまで生まれず。そんな時、切り札となったのはセットプレー。何せ彼らは最初のラウンドでコパを敗退しているため、練習時間が沢山ありますからね。後半26分、ファジルのFKから途中出場のアンヘルがクロスを上げ、カラが頭で決めて待望の先制点をゲットすることに。 ▽相手が降格圏で低空飛行しているマラガだったこともあり、その後、攻撃陣の一角だった柴崎選手をボランチのモラに代え、そのまま1-0で勝利。シーズン前半戦を勝ち点26の8位という好成績で終えたヘタフェでしたが、ボルダラス監督によると、「(2年前)降格したシーズンも勝ち点は同じだったのだから、tenemos que seguir trabajando con mucha humildad/テネモス・ケ・セギール・トラバハンドー・コン・ムーチャ・ウミルダッド(謙虚さを忘れずに努力し続けないといけない)」のだとか。クラブもそのための用心は怠らず、今週はCBのゴロシートがアルバセテ(2部)に移籍するのと入れ替わりでカブラル(カントーネからレンタル移籍)を獲得。プレミアリーグ行きの噂があったGKグアイタも残留することになったようですしね。再び金曜午後9時(日本時間翌午前5時)に振られた、ホーム連戦となるアスレティックとの試合でもいい結果を出せば、ヨーロッパリーグ出場圏入りも夢ではないというのはきっと、選手たちの励みになるはずですよ。 ▽そして土曜は兄貴分たちの番で先に試合をしたのはマドリー。サンティアゴ・ベルナベウでのビジャレアル戦でしたが、氷雨が降る中、いえ、このスタジアムだけは客席に暖房があるため、凍えることは滅多にないんですけどね。ファンに寒気を与えたのは試合内容の方で、前半にはベイルのゴールがオフサイドで認められなかったり、クリスチアーノ・ロナウドのシュートがゴール枠を叩いたりしたものの、ジダン監督も後で「Hemos tenido muchas ocasiones y no quiere entrar/エモス・テニードー・ムーチャス・オカシオネス・イ・ノー・キエレ・エントラール(ウチには沢山チャンスがあったが、ボールが入りたがらなかった)」と嘆いていたように、待てど暮せど、ゴールが決まらないんですよ。 ▽すると後半、それまで押し込まれるばかりだったビジャレアルが少しずつ攻撃を繰り出し、残り3分にとうとうそれが実ってしまったから、さあ大変! マドリーのCKをクリアすると、チェリシェフがドリブルで抜け出してカウンターをスタート。バッカから代わっていた20歳のウナルのシュートはGKケイロル・ナバスが弾いたものの、フォルナルスのカバーを誰もしていなかったため、vaselina(バセリーナ/ループシュート)で虎の子の1点を奪われてしまうって、あんまりじゃないですか。すでにイスコとベイルをアセンシオとルーカス・バスケスに代えていたマドリーですが、その後もめぼしいリアクションはなく、FWマジョラルも投入も見送られ、そのまま0-1で負けてしまうことに。 ▽いやあ、ビジャレアルにとって、これがベルナベウ初勝利で、殊勲の決勝点を挙げたフォルナルスが試合後、「実は金曜の練習でまったく同じシチュエーションがあって、その時のシュートはバーに当たっちゃったんだけどね」と嬉しそうにしていたのは別にいいんですけどね。問題はカジェハ監督も「No veo imposible llegar a la Champions/ノー・ベオ・インポシーブレ・ジェガール・ア・ラ・チャンピオンズ(CL出場圏に入るのは不可能には見えない)」と言っていたように、これで4位マドリーと5位に上がったビジャレアルの差がたったの勝ち点1になってしまったことで、え、翌日、レアル・ソシエダに逆転勝ちした首位バルサとの19差になったのはいいのかって? ▽まあ、こうまで離されると、カンテラーノ(ユース組織出身選手)のナチョなどは「No vamos a tirar la Liga hasta el ultimo minuto/ノー・バモス・ガ・ティラール・ラ・リーガ・アスタ・エル・ウルティモ・ミヌート(ボクらは最後の1分までリーガ優勝を諦めたりしない)」と建前を貫いたものの、「ウチは来季のCL出場権獲得に集中すべき。それが今季残りの目標だ」というクロースの意見の方がずっと現実的ですからね。昨年最後の試合だったクラシコ(伝統の一戦)でバルサに負けて以来、セルタとの引き分けを挟んでここ3試合、リーガで白星なし、ホームでのコパ2ndレグもフエンラブラダ(2部B)、ヌマンシア(2部)の格下に続けて2-2のドローという体たらくでは、その日もファンが試合終了と共に大音響のpito(ピト/ブーイング)をチームに浴びせたのも仕方なかったかと。 ▽よってもう、この木曜午後9時30分(日本時間翌午前5時30分)からのレガネスとの今季まだタイトル獲得の可能性があるコパ準々決勝1stレグ、日曜のリーガ、ホームでのデポルティボ戦はマドリーにとって、まさに背水の陣と言っていいかと思いますが、悪い時には悪いことが重なるのは人生の常。ええ、月曜にはAS(スポーツ紙)が「ロナウド、ユナイテッド移籍を希望」報道を開始してしまったんですよ。その理由は昨季、カーディフでの決勝で2ゴールと活躍、ユベントスを倒してDuodecima(ドゥオデシマ/12回目のCL優勝のこと)に貢献した際に契約更改をペレス会長が約束しながら、まだ果たされておらず。その間にメッシやネイマールらに年棒で大きな差をつけられてしまったのが不満だというのですが、何せ今季の彼はリーガで4得点ですからね。いくら先日は自身5度目のバロンドールを受賞したとはいえ、今はそうそう、強気には出られないんじゃないのでは? ▽ただどちらにしろ、それはこの夏のことで、今はロナウド引き止めより、緊急補強でも何でもして、シーズン前半戦18試合(クラブW杯でレガネス戦が未消化)でたったの32得点という、2006-07シーズンの26得点に次ぐゴール日照りを解消すべきだと思うんですが、相変わらず、ジダン監督の意見は今のメンバーで十分というもののよう。いえ、バルサがここまで52得点というのが異常で、前半終了時点でお隣さんに勝ち点差10をつけた2位のアトレティコなど、たったの28得点ですから、要は守備との兼ね合いなんですけどね。まだ今週は負傷のリハビリ中のベンゼマもセルヒオ・ラモスも戻って来ませんし、いざとなれば、今季のCLに優勝すれば来季のグループリーグに出られるとはいえ…本当にどうするつもりなんでしょうかね。 ▽え、ということは、その土曜はジエゴ・コスタが出場停止でいなかったにも関わらず、アトレティコはエイバルに勝ったのかって? いやあ、私も試合の前半はまだベルナベウのミックスゾーンにいたため、彼らがガンガン押していた前半は見ることができなかったんですけどね。コレアやコケのシュートが外れた後、27分にはコケのパスを追ったグリーズマンがエリア内でガメイロにアシスト。そのシュートが決まって先制してくれたため、自宅近くのバル(スペインの喫茶店兼バー)に駆け込んで、後半が始まるのを楽しみに待っていたところ…ちょっとお、「Ellos crecian y nosotros elegimos refugiarnos/エジョス・クレシアン・イ・ノソトロス・エレヒモス・レフヒアールノス(相手が強くなってきたので、ウチは避難することにした)」(シメオネ監督)って、どういうこと? ▽おかげで私が見たのは自陣にこもって守る一方のアトレティコで、いえ、乾貴士選手の強烈な一撃を弾いたのを始め、7回にも及ぶGKオブラクの奮闘にはいつもながら、感動させられたんですけどね。チャンスと言えば、グリーズマンが1対1でGKドミトロビッチに弾かれたシュートぐらいなもので、フラストレーションもかなり溜まったとはいえ、この日はコスタ以外にもガビやサビッチが累積警告で不在。おまけにエイバルは3連勝中と絶好調だったのを考えると、「Despues de ver la segunda parte creo que hemos merecido mas/デスプエス・デ・ベル・ラ・セグンダ・パルテ・クレオ・ケ・エモス・メレシードー・マス(後半を見た後のウチはもっと報われても良かった)」(メンディリバル監督)という相手を零封して、0-1で渋い勝利をもぎ取ったんですから、不満を言ったらバチが当たりますって。 ▽まあ、「Estamos un poco cansados de jugar cada tres dias/エスタモス・ウン・ポコ・カンサードス・デ・フガール・カーダ・トレス・ディアス(ボクらは3日ごとにプレーするのにちょっと疲れていて)」というガメイロの言葉は、イプルア(エイバルのホーム)でもゴディンが5枚目のイエローカードをもらい、土曜のリーガ次節、ジローナ戦で出場停止になったように、すでに強制ローテーションも始まっていますし、コパもEL決勝トーナメントも勝ち続けて、3月の各国代表戦週間までノンストップで行く予定となれば、今は聞かないふりをしておいた方がいいんですけどね。 ▽それより喜ばしいのは今年になって、彼を始め、グリーズマン、フェルナンド・トーレス、コレアとFW陣が全員得点していること。何せ、あのコスタだけにまた退場による出場停止があるかもしれませんし、実際、出ずっぱりという訳にもいかないですしね。となれば、シーズン前半は決定力不足に悩まされた前線にゴールが戻ってきたのは現在、勝ち点9差で唯一、リーガ優勝戦線でバルサの対抗馬と言われている彼らにとっては心強いかと。 ▽いえ、もちろんこの先、バルサが3敗もするとは私も思えないため、アトレティコの現実的な目標もELはまだ先が長いですし、4月21日にワンダ・メトロポリターノで開催することが決定したコパで優勝することなんですけどね。そのためには水曜午後7時(日本時間翌午前3時)からの準々決勝1stレグでセビージャを叩いておかないといけないんですが、昨年最後のレアル・ソシエダ戦で敗れた後、ベリッソ監督を解任、イタリア人のモンテッラ監督が引き継いだ相手が未だに復調していないのはツイている? ええ、年明け最初のアンダルシアダービーで宿敵ベティスに3-5と負けた後、この日曜にもアラベスに1-0と惜敗し、翌朝には練習場にビリス(セビージャの過激なサポーターグループ)のメンバーが詰めかけ、選手たちと話すことを要求。そういうのはリバプールに移籍する前にトーレスがいた時代、アトレティコでもあったんですが、これってかなりヤバい状態ですよ。 ▽とりあえず、月曜のマハダオンダ(マドリッド近郊)での練習でシメオネ監督はグリーズマンとコスタのコンビで前線を試していたそうですが、今度は私も威勢よく攻めていくアトレティコをワンダで見られることを期待。ただビセンテ・カルデロンに負けず劣らず、周囲が荒野のあのスタジアムは風が通って非常に寒いんですよね。ここしばらくはマドリッドも夜は低温が続くため、もし水曜からの5連戦、スタジアムに行こうと思っているファンはできるだけ暖かい恰好をしていくのがお勧め。ええ、今はマドリッドもrebaja(レバッハ/バーゲン)のシーズンということもあり、私も裏フリースのニット帽をつい買ってしまいましたっけ。【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.01.16 12:00 Tue
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【六川亨の日本サッカーの歩み】日本サッカー・プロ化の契機となった岸記念体育館の移転と東京五輪との不思議な関係

▽先週末よりJの各チームは新体制の発表をしたり、必勝祈願をしたり、早いチームはキャンプインするなど、新シーズンに向けて動き出した。13日はFC東京の始動と新体制発表会を取材したが、そこで面白かったのが長谷川新監督のコメントだった。 ▽記者から「FC東京でもガンバのサッカーをするのか」という質問に対し、長谷川監督は「別にガンバのサッカーがこういうサッカーというのはない。自分には自分のサッカーがあるだけ」と話し、続けて「ガンバのサッカーは遠藤のサッカー」と断言したのだ。竹を割ったような性格の長谷川監督らしい発言だと感心してしまった。そして「東京には東京の良さがあるので、それを生かしたサッカーがしたい」と、しっかりフォローすることも忘れなかった。 ▽さて今回は、スポーツ紙の片隅に載っていた記事を紹介したい。13日に、JR原宿駅から徒歩5~6分のところにある岸記念体育館にメキシコ五輪の銅メダリストやサッカー関係者が集ったという記事があった。 ▽いまの読者は知らないだろうが、岸記念体育館といっても、室内で競技のできる体育館があるわけではない。地下1階、地上5階の普通のオフィスビルだ。ただしスポーツ関係者にとって、この体育館を知らない者はいない。何しろ日本体育協会やJOC(日本オリンピック委員会)を始め、日本のアマチュアスポーツのほとんどの連盟がこのビルに集結しているからだ。 ▽JFA(日本サッカー協会)も1964年から1994年までは、このビルの3階に、他団体と比べてかなりスペースの広いオフィスを構えていた(301号室)。専門誌の記者になってからというもの、森ジャパンの就任と退任、石井ジャパンの就任と退任、そして横山ジャパンの就任と退任を始め、80年代は多くの記者会見がこのビルで行われた。 ▽JSL(日本サッカーリーグ)の事務局も当時はJFA内の片隅ににあったため、日程の発表やベストイレブンなどもここで行われ、シーズン後の表彰式は地下1階にある講堂で、見守るファンもなくひっそりと執り行われた。 ▽1階にある売店では日の丸のピンバッジが1個150円くらいで売っていたので、86年メキシコW杯や88年西ドイツEURO、90年イタリアW杯の前には30個くらいまとめて購入した。現地で他国の記者と交換するためだ。当時から日本ではあまり人気のないピンバッジだったが、海外ではW杯に訪れるサポーターを含めピンバッジのコレクターがかなりいた。 ▽ただ、時代の移り変わりとともにピンバッジの価値も変わり90年代から2000年代にかけては「ドラえもん」や「ピカチュウ」のピンバッジを求められることも多くなり、テレビ局の知人に分けてもらって交換することも多々あった。そんな習慣も、2006年のドイツW杯以降、ぱったりと消えてなくなった。 ▽雑誌や新聞は時差の関係ですぐに原稿や写真を送らなくてもいい時代から、インターネットの普及により、各誌紙はデジタル版を展開することで、仕入れた情報は24時間際限なく送らなければならなくなった。かつてのような牧歌的な取材は過去のものとなった。 ▽話が脱線したので元に戻そう。1983年12月、JSL事務局は岸記念体育館を離れる。プロ化を推進するのに、アマチュアの総本山とも言える岸記念体育館にいては身動きが取れにくい。そう判断した森健兒JSL総務主事の大英断だった。森氏は自身の所属する三菱重工が神田小川町に借りているビルの2階と3階を、会社には無断でJSLに又貸ししたのだった。 ▽後に森氏は総務主事を川淵氏に譲るが、川淵総務主事を初めてインタビューしたのは岸記念体育館ではなく小川町のJSL事務局で、ハンス・オフト監督をインタビューしたのも同じビルの2階だった。ここから日本のサッカーはプロ化へと大きく舵をきった。もしもあのままJSL事務局が岸記念体育館にあったら、プロ化の波が加速したかどうか。それは誰もわからない問いかけだろう。 ▽JSLは93年にJリーグとして生まれ変わり、爆発的な人気を博した。時を同じくして日本代表は1992年のアジア杯に初優勝し、93年のアメリカW杯でも最終予選に進出して初出場に期待が膨らむなど追い風が吹いた。JFAが岸記念体育館にとどまる必要性もなくなったため、JR渋谷駅から徒歩5分のビルに引っ越した。そして2002年の日韓W杯の成功により、現在のJFAハウスを購入するに至った。 ▽JFAが渋谷に移転して以来、岸記念体育館に行くことはなくなった。そして来夏には新宿区に移転するという。2020年の東京五輪を控えて、その規模も拡大することだろう。1964年の東京五輪に現在地に移ってから55年、再び巡ってきた東京五輪での移転に感慨深いものを感じてならない。【六川亨】1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた、博識ジャーナリストである。 2018.01.15 20:00 Mon
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【レジェンドチーム回顧】ペップ・シティでも無理だった…アーセナル “インビンシブルズ”〜2003-2004〜

▽14日、プレミアリーグ第23節のリバプールvsマンチェスター・シティが行われ、リバプールが4-3で勝利した。この結果、首位シティの今季リーグ戦無敗がついにストップ。2003-04シーズン以来2チーム目のプレミアリーグ無敗優勝の可能性が潰えた。 ▽圧倒的な強さを誇るペップ・シティでも達成できなかったプレミア無敗優勝の壁。現在とはリーグ全体のレベルが異なるとはいえ、2003-04シーズンのアーセナルはこれから語り草として歴史に残り続ける。 ▽そこで今回は、当時のアーセナル黄金期のチームを過去の特集から再掲して紹介。2003-2004シーズンにプレミアリーグ無敗優勝を成し遂げた“インビンシブルズ”を紹介する。 【2003-2004シーズン】〜インビンシブルズ〜 ◆基本布陣◆ [4-4-2](C)CWS Brains,LTD.GK:イェンス・レーマン DF:ラウレン、コロ・トゥーレ、ソル・キャンベル、アシュリー・コール MF:フレデリク・リュングベリ、パトリック・ヴィエラ、ジウベウト・シウバ、ロベール・ピレス FW:デニス・ベルカンプ、ティエリ・アンリ 監督:アーセン・ヴェンゲル(53)※当時攻撃力8:★★★★★★★★☆☆ 守備力9:★★★★★★★★★☆ タレント8:★★★★★★★★☆☆ 連係10:★★★★★★★★★★ 選手層8:★★★★★★★★☆☆【シーズン実績】 ◆プレミアリーグ史上初の無敗優勝Getty Images▽このシーズン、ヴェンゲル監督の下で、アンリやピレス、ヴィエラ、ヴィルトールなど多くのフランス人選手を擁したアーセナルは、26勝12分0敗という素晴らしい成績でプレミアリーグを制覇。勝ち点90を獲得し、2シーズンぶりとなる優勝を見事に無敗で達成した。その圧倒的な強さから、当時のチームは “インビンシブルズ”(=無敵の集団)と呼ばれた。 ▽前シーズンから続けていたリーグ戦無敗記録は結局、翌2004-05シーズンまで継続。10月にマンチェスター・ユナイテッドに敗れるまで、実に49試合にわたる無敗記録を樹立した。なお、この記録は現在でもプレミアリーグレコードとして燦然と輝いている。ちなみに、無敗記録が途絶えた試合でゴールを奪われたルーニーはアーセナルにとって天敵。アーセナルは2002年にも、当時の記録だった30試合無敗をルーニーのプレミアリーグ初弾でストップさせられていた。 ▽プレミアリーグでは2位チェルシーに勝ち点11差を付ける圧倒的な強さを披露したアーセナルだったが、FA杯とリーグ杯は惜しくも準決勝で敗退。また、CLでも準々決勝でチェルシーに2戦合計2-3で敗れ、ダブル達成とはならなかった。 【チーム紹介】 ◆完璧な流動性 ▽システムは一貫して、中盤がフラットなイングランド伝統の4-4-2を採用。特長は、何といっても攻撃陣の流動性だ。左サイドハーフを務めるピレスは右利きのテクニシャン。そのため、カットインしながらゲームメークを担当した。ピレスに縦の力がない分、左サイド深くのスペースを活用したのは、2トップの一角を務めるアンリだった。元々、左ウイングだったアンリはピレスがカットインすると左サイドに流れてボールを受け、縦突破からクロスを送るのが得意の形だった。 ▽また、ゲームメークを担当するピレスとは対照的に、右サイドではリュングベリが激しいオフ・ザ・ボールの動きでアクセントを付けた。とりわけ、飛び出しの能力は秀逸で、巧みなラインブレイクから幾度もゴールに迫った。そして、アンリとコンビを組んだベルカンプも、熟練のボールコントロールで相手DFを翻弄。ポストプレーやダイレクトプレーでアンリやリュングベリを巧みに操った。 ▽攻撃陣ばかりに注目がいくチームだったが、守備陣も安定していた。ヴィエラとジウベルト・シウバがコンビを組むセントラルMFは攻守のバランスが抜群で、フィジカルとテクニックを高いレベルで兼ね備えていた。また、キャンベルとコロ・トゥーレが組むセンターバックもソリッド。アシュリー・コールとラウレンを擁するサイドバックに関しても隙はなかった。シーマンの後継者となったドイツのレーマンは、ときおり見せる大胆なプレーが少し不安ではあったが、気迫のこもった好守が非常に目立っていた。 【ピックアップ・プレーヤー】 ◆ティエリ・アンリ(25)Getty Images▽キャリア絶頂期に突入しつつあったアンリはこのシーズン、プレミアリーグで30ゴールを記録。公式戦では51試合に出場して39ゴール14アシストと、まさにチームの中心だった。また、2年連続でPFA年間最優秀選手賞、FWA年間最優秀選手賞をダブル受賞。PFA年間最優秀選手賞を2シーズン連続で受賞した初めての選手となった。なお、アンリは2001シーズンから5シーズンにわたって、アーセナルで公式戦30ゴール以上を記録し続けた。 2018.01.15 13:00 Mon
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【六川亨の日本サッカー見聞録】サッカーファミリーミーティングで感じた東京都会長の決意

▽JFA(日本サッカー協会)は1月12日、JFAハウスにて東京都を対象にした「サッカーファミリー タウンミーティング」を実施した。今回で41回目となる同会は、47都道府県を対象に行われていて、田嶋JFA会長によるVTRを使った基調講演や東京都リーグ関係者からの質疑に応答するというもの。 ▽冒頭では上野・東京都サッカー協会会長が挨拶に立ち、「東京都の選手・審判を含めた登録数12万人は全国1位だが、施設は十分と言えず、サッカー専用スタジアムが不足している。それが都でプロを目指すチームの壁になっている。また3年前より4種(U-12)の登録数が減ってきているのも深刻な問題」と現状を説明した。 ▽これについては新宿区リーグの関係者が「新宿は少子高齢化による人口減少で年々登録している」と窮状を訴えた。 ▽これに対し田嶋会長は、小学生のサッカー人口の減少について「かつて文科省は体育の授業にサッカーが必須科目に入っていた。しかし近年、指導要領の変更があり、サッカーではなく球技となったため、先生の自主判断に任されているのも減少の一員」と指摘。このためJFAとしては、幼稚園や小学生の低学年を対象にコーチを派遣して巡回指導することで、サッカーに触れる機会を増やすプランを披露した。 ▽さらに付け加えて、過去の例からサッカーの登録選手を増やすのに一番効果があるのは、「W杯で日本が勝つこと」と日本代表の活躍にも期待した。ちなみに日本がW杯出場を逃せば20億円の収入減で、これはJFAの年間予算の10パーセントに当たるそうだ。いかにW杯が、予選も含めてJFAの財政を支えているかが分かる。 ▽FIFA(国際サッカー連盟)がW杯での収入でアンダーカテゴリーのW杯や女子のW杯を支えているように、JFAもW杯での収入がアンダーカテゴリーのW杯と女子のW杯を支えていると言える。 ▽田嶋会長は、昨年はU-17日本代表とU-20日本代表がW杯に出場したことで、デュエルやパススピードが遅れていることを再確認したとVTRを使って報告した。世界基準での基礎技術の重要性を説きつつ、一番強化が遅れているのはなでしこジャパンとの認識を示した。確かに、かつては世界1になったものの、近年のFIFAランクは下降する一方だ。 ▽その一因として、第3種(中学生年代)の立ち後れを指摘した。サッカーをやりたくても女子サッカーのできる中学校が少ない。正月に行われた女子の高校選手権は民放がTV中継するなど、年々活況を呈している一方、中学でサッカーのできる環境は限られている。 ▽そこで田嶋会長は文科省に、国体での少年女子の創設を働きかけるプランを明らかにした。現在、男子は成年と少年の2部あるものの、女子は成年しかない。バスケットボールやハンドボールは成年と少年があるため、女子サッカーも少年(U-16)の部を創設することで、国体の開催県を中心に中学生年代の女子サッカーの活性化を図ろうという狙いだ。 ▽これは上手いやり方かもしれない。国体は、サッカー界においては注目度の低い大会ではあるが、開催県にとっては日本1を目指す一大イベントであり、選手の育成や獲得に数年前から準備する。女子サッカーで優勝できるならと強化に力を入れる県も出て来るだろう。JFAが強化の先頭に立つのはもちろんだが、日本は高校選手権を例に出すまでもなく、学校スポーツが強化・育成の一翼を担ってきたのは紛れもない事実だ。その相乗効果を期待してのプランでもあるだろう。 ▽最後に、閉会の挨拶に立った上野会長は、次の様に明言した。「2020年に東京五輪が開催されます。でも、五輪が東京に来ても新しいサッカー専用スタジアムはできない。これまでも公共団体に依頼してもダメだった。そこで全額を公共団体に頼るのではなく、都協会も応分の負担をし、皆さんの寄付を募り、借金をしてでも東京都にサッカー専用スタジアムを造りたい」と。 ▽その意気や、よしではないだろうか。と同時に、上野会長の冒頭の挨拶と閉会のスタジアムへの思いを聞き思い浮かべたのが、去年から噂になっている東京に新スタジアム建設の動きである。 ▽代々木公園の外れ、NHKの裏手にあるアンツーカーの陸上トラックと隣接する土のサッカー場を、3万人規模のサッカー専用スタジアムに転用する話だ。すでに小池都知事はゴーサインを出していて、関係者が「都知事在任中に決めたい」という話も聞いた。 ▽その話の実現性を、閉会後に旧知の知人に聞いたところ、「それはありえない。陸上トラックは“織田フィールド"と言って陸連(日本陸上競技連盟)の聖地。彼らがそこを手放すことはないし、東京五輪では陸上の競技の練習場になっている。スタジアム建設の話はJ1クラブの親会社が言っているだけではないでしょうか」との返事だった。 ▽正直、期待していただけに、ガッカリした。しかしながら、それが本当なら、上野会長はそれを承知で東京都に新スタジアム建設プランを宣言したのではないだろうか。その心意気は、やっぱり都民としては支持したい。【六川亨】1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた、博識ジャーナリストである。 2018.01.13 14:30 Sat
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【原ゆみこのマドリッド】消化試合にもイロイロある…

▽「せめて勝つぐらいはしてくれないと」そんな風に私が愚痴っていたのは水曜。今週マドリッドで行われたコパ・デル・レイ16強対決2ndレグ、2日目の試合がサンティアゴ・ベルナベウで終わった時のことでした。いやあ、確かに格下のヌマンシア(2部)相手に0-3で先勝していたとあれば、レアル・マドリーの選手たちのやる気がそげるのも無理はないんですけどね。それを言ったら、前夜のワンダ・メトロポリターノなど、リーガ前節のヘタフェ戦同様に雨。アトレティコも1stレグでジェイダ(2部B)に0-4と大勝していため、観客数もたったの2万8000人と今季最低の入りだったものの、スタンドで寒さに耐えた甲斐のある内容だったのとはかなり、対照的だったから。 ▽とりあえず順番にお話ししていくことにすると、アトレティコはマドリーミニダービーで累積警告や退場となったガビ、サビッチ、ジエゴ・コスタが次節に出場停止となるため、シメオネ監督は彼らをコパで先発に使うことに。それ以外はグリーズマン、ゴディン、サウール、コケ、トーマス、ヴルサイコ、ヒメネス、GKオブラクら、リーガのtitulares(ティトゥラレス/レギュラー)を招集しなかったんですが、前半が0-0で終わったのはいつもの習慣のようなものだったかと。実際、CKからリュカがシュートをゴールポストに当てたり、フェルナンド・トーレスのラストパスで敵GKと1対1になったコスタが弾かれたりと、チャンスはあったんですが、待望のゴールは57分まで生まれませんでしたっけ。 ▽とはいえ、彼らの得点は十分、見ごたえのあるもので、今は9月に復帰しながら、アトレティコの受けたFIFA処分のせいで年明けまでプレーできなかったコスタが張り切っていますからね。先制点のキッカケも彼で、自陣でボールを取り戻すと、一気にカウンターが始まり、最後は当人がエリア内から出したパスからカラスコが決めてくれます。ええ、シメオネ監督も「No tengo ninguna duda de que ha sido el jugador más importante que ha llegado al Atlético en los últimos años/ノー・テンゴ・ニングーナ・ドゥーダ・デ・ケ・ア・シードー・エル・フガドール・マス・インポルタンテ・ケ・ア・ジェガードー・アル・アトレティコ・エン・ロス・ウルティモス・アーニョス(ここ数年でアトレティコに来た一番重要な選手であることに自分はまったく疑いを持っていない)」とベタ褒めしていましたが、とにかくコスタがピッチにいるだけで何かが起こるような気がするのはきっと、私だけではないかと。 ▽そして2点目は72分、今度は途中出場組のコレアとガメイロの連携で、とりわけ彼らの場合は新戦力がプレー解禁されたせいで、チーム内競争激化の影響をモロに喰らっていますからね。スローインからのボールを前者が持ち込むと、ゴールライン際から出したパスを後者が流し込んでゴールに。何せ、このコパづくめの1月に続き、2月もヨーロッパリーグ32強対決コペンハーゲン戦を皮切りにはずっとミッドウィークの試合が続く(予定)のアトレティコ。この日、ワンダデビューしたビトロ(昨夏セビージャから移籍して、シーズン前半はラル・パルマスにレンタル)も11月に負傷して以来、1カ月間、マハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場でリハビリしながら、横目でチームメートのトレーニングぶりを見学していたのが早い適応に繋がったんでしょうかね。 ▽78分にはトーレスのロングフィードを追いかけ、3点目のゴールを決めたとなれば、当人も「No podía pedir más en mi debut en casa/ノー・ポディア・ペディール・マス・エン・ミ・デビュー・エン・カサ(自分のホームデビューにこれ以上のことは頼めない)」と喜んでいたように、選手層の厚さを試す最高な消化試合だったと言っていい? 結局、そのまま3-0で勝利したアトレティコは総合スコア7-0で準々決勝進出を決めたんですが、うーん、それでもやっぱり気になるのは土曜の午後6時30分(日本時間翌午前2時30分)からのエイバル戦。相手はコパ敗退組で1週間、十分休養を取っているというのもありますが、一応、クラブもヘタフェ戦でスタンドのファンに揉みくちゃにされてゴールを祝ったコスタに出されたイエローカードの取り消しを協議委員会に申請。 ▽それが木曜には却下されてしまったため、今月になって初めて彼抜きで戦わないといけないというのはちょっと不安ですが、今度は週中にお休みをもらった選手たちが頑張ってくれる? そうそう、同日行われたラス・パルマスとのコパ2ndレグでバレンシアの一員として、レンタル移籍デビューしたビエットは今季前半のゴール入らない病がいきなり全快したようで、ハットトリックで4-0の勝利に貢献。チームも総合スコア5-1で準々決勝に進んでいますが、その相手は現在、リーガ3位、2位のアトレティコとはCL出場権争いのライバルっていうのは当人にとっては喜ばしくても、ちょっと敵に塩を送るみたいな形になってしまいましたかね。 ▽そして翌水曜、一足先にコパ16強2ndレグに挑んだのはマドリッドの弟分、レガネスでこちらはアウェイでのビジャレアル戦。先週はブタルケで1-0の最少得点差勝利だったため、危ういところもあったんですが、31分にナランホのスルーパスからエル・ザールが見事なvaselina(バセリーナ/ループシュート)を決めて1点を取ってくれたため、ラバとチェリシェフのゴールで後半、2-1と逆転されながら、アウェイゴール差で勝ち上がることができました。ええ、ガリターノ監督も「Es lo que tiene la Copa, a pesar de haber perdido, pasamos de ronda/エス・ロ・ケ・ティエネ・ラ・コパ、ア・ペサール・デ・アベール・ペルディードー、パサモス・デ・ロンダ(これがコパにはある。負けたのにウチは次のラウンドに進んだ)」と言っていましたが、とにかく感心するのは年明けからの3試合、どれも1点しか取ってないにも関わらず、彼らが最大限の効率を上げていること。 ▽さすがに来週になると、リーガ次節ベティス戦が月曜、コパ準々決勝は金曜の抽選で相手が決まりますが、これも間違いなく1部のチームとで1stレグは木曜、そして日曜にはアウェイでのアラベス戦と超ハードスケジュールになるため、息切れが心配ですけどね。ちなみに今のところ、コパ8強進出組で一番勝ち目がありそうなのは、お隣さんのヘタフェは32強対決で後れを取ったものの、そのアラベス(2部Bのフォルメンテラに総合スコア3-0で勝利)ですが、謙虚なレガネスファンは1-0の辛勝でも決して文句を言わないものの、さすがに3連戦とかなると、それはそれで観客動員数に影響が出るかもしれませんね。 ▽え、そんな弟分とは真逆で、goleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)でないとpito(ピト/ブーイング)が飛ぶサンティアゴ・ベルナベウのファンの要求度の高さにも問題ななきにしろあらずだけど、水曜のヌマンシア戦では仕方ないところもあったんじゃないかって? そうですね、リーガでは前節のセルタ戦で2-2と引き分け、とうとう首位バルサとの差が勝ち点16に開いてしまったマドリーだったんですが、前日にはジダン監督がバルデベバス(バラハス空港の近く)での練習前に30分間、反省ミーティングを開きながら、その鬱憤をコパで晴らすには至らず。もちろんクリスチアーノ・ロナウドを始め、モドリッチやクロース、GKケイロル・ナバスらはローテーションでお休み、ベイルも実戦のリズムは戻ったとして、ベンチに入らなかったせいもあったんでしょうが、結果は2試合連続となる引き分けとなれば、もうAチームもBチームも違いはない? ▽いえ、確かに1stレグで3点リードしていたところに10分、カルバハルのクロスをノーマークでルーカス・バスケスが頭で決め、すでについていた勝負が序盤から更についてしまったという巡り合わせはあったんですけどね。こういう試合でこそ、アピールして出場機会を増やさないといけないマジョラル、アセンシオ、セバージョス、コバチッチ、ジョレンテらが揃って精彩なく、追加点は一向に奪えず。それどころか、前半終了間際にはカウンターから、負傷で交代したヒヒニオに代わって入っていたギジェルモに同点ゴールを決められているのでは、ハーフタイムでロッカールームに戻る時から選手たちがブーイングを浴びていたのも仕方なかったかと。 ▽後半も53分にはアセンシオのクロスをマジョラルが落としたところをルーカス・バスケスが押し込み、再びリードしたマドリーだったんですが、その後、積極的に攻めているのがヌマンシアばかりでは。おかげで「al final nos faltó gasolina/アル・フィナル・ノス・ファルトー・ガソリーナ(ウチは最後、ガソリンが足りなかった)」とジダン監督も残り15分、唯一のFWだったマジョラルを下げ、ボランチのカセミロを入れることになったんですが、36分には再びギジェルモに決められて、同点に追いつかれてるって一体、このマドリー、守備も攻撃もどうなっている? ▽いえ、それでも総合スコアは5-2ですから、いくらヌマンシアのアラサーテ監督が「Vimos la posibilidad incluso de ganar/ビモス・ラ・ポシビリダッド・インクルソ・デ・ガナール(勝利の可能性さえウチにはあった)」と胸を張っても逆転突破される心配はなかったんですけどね。この日の引き分けで今季のホームゲーム15試合中、勝ったのはたったの8試合だけって、うーん、これじゃ、いくら2得点を挙げて満足していたルーカス・バスケスに「La afición tiene que ilusionarse en los cinco títulos que ganamos el año pasado/ラ・アフィシオン・ティエネ・ケ・イルシオナールセ・エン・ロス・シンコ・ティトゥロス・ケ・ガナモス・エル・アーニョ・パサードー(ファンはボクらが去年獲った5つのタイトルに夢を抱かないといけない)」と言われたって、フラストレーションが溜まるのは当然でしょう。 ▽そんなマドリーはこの週末、土曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)から、またしてもベルナベウでビジャレアル戦に挑むんですが、今の時点ではあまりリーガの優勝戦線に復帰することを考えても空しいばかりなので、まずは12月9日のセビージャ戦以来となるホームでの白星をファンにプレゼントすることに専念するべきかと。バルサと違って、即戦力となる戦力補強の話もありませんし、木曜に残っている16強対決2ndレグ3試合が終わって、相手が決まらないことにはコパの先行きもわからず、このところ1試合1試合進むごとに2月のCL決勝トーナメントPSG戦が到来するのが怖くなってくるというのも非常に悪い傾向ですが、こればっかりはねえ。何はともあれ、2月にクラブW杯のせいで延期されたリーガのレガネス戦を迎える頃までには現在、勝ち点3しかない5位との差を広げてくれていると安心なんですが、才能にはまったく問題がないはずの選手たちがまずは90分間、集中してプレーできるようになるのが最優先でしょうか。 ▽そうそう、最後にコパの話題がまったくなかったヘタフェについてですが、彼らはこの週末のリーガ、金曜試合で午後9時(日本時間翌午前5時)から、コリセウム・アルフォンソ・ペレスに19位の降格圏にいるマラガを迎えることに。前節は先輩のアトレティコに2-0と軽くひねられてしまったんですが、今回は再び、夢のEL出場圏に近づくいいチャンスかと。ちなみにそのワンダの試合で控えとなったGKグァイタにはクリスアル・パレスへの移籍の噂があったせいで、何かと注目されていたんですが、ボルダラス監督が言うには単に身体的に問題があったからだとか。マラガ戦にもまだ出られるかわかりませんが、このシーズン前半最終戦を過ぎると、また強豪との対戦が始まる彼らですからね。そろそろ柴崎岳選手の先発などもあるかもしれませんし、ここはマドリッド勢唯一、週1試合ペースでいられるメリットを生かして、リーガで健闘してくれることを期待しています。【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.01.12 12:31 Fri
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【倉井史也のJリーグ】豪華絢爛な引退試合を見たことで心配になったでござる?!の巻

▽開幕の2月24日、いやいやゼロックススーパーカップの2月10日まで、しっかり仕事しないとね。ただでさえ今年はワールドカップもあって忙しいんだから。とか言いつつ、やっぱりサッカーの試合がないと気合いが入らない! で、8日は行ってきましたよ、雨の降る市川大祐引退試合まで。 ▽このメンバーが凄かった。S-PULSEオールスターズにも、対するJAPANオールスターズにも代表選手がゴロゴロ。つーかJAPANオールスターズって岡田武史監督だし、1998年とか2002年ワールドカップ見てる感じ。もちろんS-PULSEのほうは、ステージ優勝を果たした1999年でしょ、これって感じで。 ▽で、思ったんだけど、今年も引退試合をしなきゃいけない人たち、というか、引退試合なしで現役を終わりにさせちゃいけないスター選手たちがたくさんいるじゃないですか。だったら、このオフシーズンに全国でいろんな人の引退試合をやったらいいと思うんです。もちろん出てくれる人たちにちゃんとギャラが入る方向で、組織的に動いて。 ▽そうやってシーズン前に「もう一回Jリーグ見に行こうかな?」って思ってもらうの、重要じゃないッスカね? いろんな地域で開催することで、オールドファンを呼び戻せると思うんですけど。選手も引退を飾れるし、Jリーグの面白さを再確認してもらえるし、選手たちにはお金が入るしと、一石三鳥なんですよ。 ▽ってことを提案したくなるくらい、今年のオフは選手の流入が少なくないですか? シーズンに向かって盛り上がるんですかね? たしかにジョーはやってくることになったけど、ホントはDAZNがお金を出してくれてるのって、世界的な選手を呼んでリーグのバリューをもっと上げてほしいってコトなんじゃないですかね……。ま、ここから動きがあるかもしれないし。最後にこれまで判明している、今年の外国からの流入選手をJ1分だけまとめておきましょ。 ・札幌 なし ・仙台 阿部拓馬(蔚山現代/韓国) ・鹿島 内田篤人(ウニオン・ベルリン/ドイツ) ・浦和 なし ・柏 澤昌克(ムニシバル/ペルー) ・FC東京 なし ・川崎 なし ・横浜FM ユン・イルロク(FCソウル/韓国) ・湘南 アレン・ステバノヴィッチ(パルチザン/セルビア) ・清水 ファン・ソッコ(天津泰達/中国) ・磐田 ギレルメ(バイサンドゥ/ブラジル) ・名古屋 ジョー(コリンチャンス/ブラジル) ・G大阪 なし ・C大阪 チャウワット・ヴィラチャード(グラスFC/タイ)、田中亜土夢(ヘルシンキ/フィンランド)、ヤン・ドンヒョン(浦項/韓国) ・神戸 チョン・ウヨン(重慶力帆/中国) ・広島 ティーラシン(ムアントン/タイ) ・鳥栖 伊藤遼哉(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ) ・長崎 ベン・ハロラン(ハイデンハイム/ドイツ) ▽なんか、まとめるんじゃなかったって気が……。【倉井史也】 試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。 2018.01.12 12:02 Fri
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【元川悦子の日本代表にこの選手を呼べ!】未来の日本を担う188㎝の大型DF。ベルギー移籍の動向次第でロシア滑り込みも? 冨安健洋

「世界的に有名な選手になりたいですし、もちろんA代表に行って中心としてやりたい気持ちもあります。そのためにも海外にはできるだけ早く行きたい。しっかりステップを踏んで上のレベルに上がっていきたいです」 ▽昨年5月のU-20ワールドカップ(韓国)直前、近未来の日本代表を担うと目される188㎝の大型センターバック・冨安健洋(当時福岡、現シントトロイデン)は大いなる野心を口にしていた。 ▽当時18歳の彼はU-20日本代表の主力として韓国に赴き、中山雄太(柏)とともに最終ラインを力強く統率。ベスト16入りの原動力となった。しかし、日本はラウンド16で最終的に準優勝するベネズエラに延長の末、0-1で敗れてしまう。悔しいことにその失点に絡んだ冨安は「苦い経験を忘れることなく今後に生かさないといけない」と自らに言い聞かせ、自己研鑽に励み続けた。 ▽その努力は昨季のアビスパ福岡でのJ2・35試合出場という目覚ましい働きにつながったが、第1目標だったJ1昇格は果たせなかった。それでも個人として前々から希望していた海外移籍の道は開けた。彼は今月からベルギー1部のシントトロイデンへ赴くことが決定。フィジカル色の強い異国のリーグで、より一層の高みを目指せる状況になったのだ。 ▽かつて吉田麻也(サウサンプトン)がオランダ1部のVVVフェンロで欧州での一歩を踏み出し、2012年ロンドン五輪での活躍を機にイングランド・プレミアリーグへステップアップしたように、高さの部分で外国人選手に引けを取らない冨安には10歳年上の先輩と同じようなキャリアを積み重ねられる可能性がある。現時点ではスピードや強さなど足りない部分は少なくないが、鋭い戦術眼、冷静沈着な1つ1つの対応、メンタル的な落ち着きといった強みがある。こうした長所は19歳時点の吉田を上回っているかもしれない。 ▽非凡な能力の一端は、2016年リオデジャネイロ五輪直前のU-23ブラジル代表とのテストマッチでも如実に表れた。出場時間は25分足らずだったが、ネイマール(PSG)やガブリエル・ジェズス(マンチェスターC)らを擁する攻撃陣に物怖じすることなく真っ向からぶつかり、攻守両面で持ち味を出したことで、評価を一気に上げた。ベルギーにはネイマールのような爆発的な速さ、ジェズスのようなパワフルさを備えた選手が少なくないだけに、そういう面々と常日頃から対峙してスピードや当たりの強さに慣れていけば、早い時期にA代表でプレーできるメドが立つこともあり得るのだ。 ▽今のヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表センターバック陣を見ると、吉田を筆頭に、昨年後半から存在感を高めている槙野智章(ケルン)、2014年ブラジルワールドカップ経験者の森重真人(FC東京)、2018年ロシアワールドカップ最終予選終盤に出ていた昌子源(鹿島)、昨年12月の東アジアカップ(E-1選手権)でAマッチデビューを飾った植田直通(鹿島)、三浦弦太(G大阪)らがロシア行きの候補者。けれども、吉田と槙野以外は不安要素が少なくない。森重はケガで昨シーズンの大半を棒に振り、残る半年間でどこまで本来のパフォーマンスを取り戻せるか分からないし、昌子もE-1選手権・韓国戦で評価を大きく落とす結果となった。植田と三浦は代表経験値が乏しく、ワールドカップで戦えるかどうかは全くの未知数。そういう意味では、冨安とほとんど条件的には変わらないことになる。 ▽仮に冨安が新天地・シントトロイデンで瞬く間にセンターバックの定位置を確保し、ある程度の仕事ができることを実証すれば、ハリルホジッチ監督も一気に若武者の抜擢に踏み切るのではないだろうか。指揮官は1~2月は日本に戻らず、欧州視察に回るというから、そこで冨安が琴線に触れれば、サプライズ選出も起こり得るのだ。 ▽近未来の日本サッカー界を考えても、吉田の後継者たる存在をそろそろ作っておく必要がある。「日本はセンターバックの人材不足が大きな問題。そこを何とかしないといけない」と吉田も常日頃から危機感を口にしているほどだ。188㎝の長身と賢さを誇る冨安が風穴を開けてくれれば、今後に光が見えてくる。むしろ、そうなってもらわなければ困ると言っても過言ではない。 「ベルギーに行ってから、守備の駆け引きの部分など積極的に仕掛けるディフェンスで、ボールが入る前にどれだけ優位に立てるかを意識したい。吸収と改善を繰り返しながらしっかりと成長し、まずは試合に出られるように頑張りたい」と本人も欧州挑戦に向けて強い意気込みを口にした。その言葉通り、屈強なフィジカル誇る外国人FWと互角に渡り合う駆け引きや攻撃的守備を短期間で身に着けてくれれば、ロシアに手が届くかもしれない。日本中に驚きを与えるような急成長を19歳の大型DFには大いに期待したいものだ。【元川悦子】長野県松本市生まれ。千葉大学卒業後、夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターとなる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォローし、日本代表は特に精力的な取材を行い、アウェイでもほぼ毎試合足を運んでいる。積極的な選手とのコミュニケーションを活かして、選手の生の声を伝える。 2018.01.10 12:00 Wed
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【原ゆみこのマドリッド】新年、メデタイことばかりじゃない…

▽「ここまで来るといっそ、忘れてしまいたいかも」そんな風に私が呟いていたのは日曜の夜、18節ではすでにリーガの1位から3位まで皆、勝っていたのを知りながら、4位のレアル・マドリーがバライドス(セルタのホーム)で勝ち点2をむざむざ失ってしまったのを見た時のことでした。いやあ、昨年最後のクラシコ(伝統の一戦)で0-3と宿敵に一蹴され、クラブW杯のおかげで消化試合は1つ少ないとはいえ、首位との差が勝ち点14に開いた時点でもう、彼らの今季のリーガは終わったという声はそこここから聞こえていたんですけどね。 ▽ただ、その直後にクリスマスのparon(パロン/リーガの停止期間)に入ったため、いえ、この月曜にコウチーニョ(リバプールから移籍)の入団発表があったバルサのように、即戦力となる選手を獲得するとかの噂はその間、GKのケパ(アスレティック)を除いてまったくなし。それもジダン監督の「ahora no necesito un porter/アオラ・ノー・ネセッシートー・ウン・ポルテーロ(今、GKは必要ない)」という、至極ごもっともなコメントで後回しとなったようですが、世間がお祭りムードに入るのと同時にマドリーの絶望的な状況も記憶の彼方に。おまけに年明け最初の試合、コパ・デル・レイ16強対決ヌマンシア(2部)戦1stレグなど、内容はともかく、0-3と快勝だったため、セルタ戦の後に思い出した現実がより悲惨に感じられたという見方もできなくはないんですが…。 ▽まあ、その辺についてはまた後で話しますが、2018年最初のリーガのマドリッド勢がどうだったかというと。この節のトップバッターを飾ったのはマドリー・ミニダービーで、アトレティコとヘタフェがワンダ・メトロポリターノで激突。雨模様の中、los Reyes Magos/ロス・レジェス・マゴス(東方の三博士)の祝日、土曜の午後1時からの試合に駆けつけたホームチームのサポーターには、待ちに待ったジエゴ・コスタ(昨夏チェルシーから移籍したものの、FIFA処分でシーズン前半はプレーできなかった)とグリーズマンのFWコンビをスタメンで見られるというregalo(レガーロ/プレゼント)があったんですが、シメオネ監督が左右にコレアとカラスコを配して攻撃的な布陣を敷いたのも効果的だったかと。 ▽ええ、コスタとグリーズマンのシュートが1本ずつ外れた後の前半18分、今度はアシスト役になった後者のスルーパスをコレアがエリア内で受け取りシュート。余裕のある1対1でなかったのが逆に良かったか、これが決まってアトレティコが先制点を挙げてくれたから、昨年最後の試合でエスパニョール相手にゴールが入らず。0-1で負けて、首位との差が勝ち点9になってしまったことを嘆いていたファンもどんなに喜んだことか。それ以降は両チーム共にファウルが増え、ハーフタイムまでに7枚ものイエローカードが飛び交ったため、次節のエイバル戦ではガビとサビッチが出場停止になってしまったんですが、これもアトレティコでは毎シーズンのお約束。例年に比べれば、累積警告ローテーションが始まったのはこの日のサウールからなので、むしろ今季は遅かったと言っていいでしょうか。 ▽そして後半序盤、チームメートに負けじとばかり、コスタもジェネの顔面にcodazo(コダソ/肘打ち)を入れてイエローカードをもらったんですが、それが22分、ヴルサリコのラストパスをCFとはかくありなんとばかりにゴール前から決めたすぐ後、災いの種となるとは!そう、自分を待ち望んでいたファンの前でワンダ初得点を挙げて感極まり、ピッチの囲いを飛び越えて、応援団のいるfondo sur/フォンド・スール(ゴール裏南側席)に駆けつけて一緒に祝ったところ、審判に2枚目のイエローカードを提示されてしまったから、誰もが呆気に取られたの何のって。もちろんこれでコスタは退場、リーガの次節にも出られないって、いや、彼はまだローテーションいりませんってば! ▽うーん、後でガビなど、「se merece una colleja, aunque espero y deseo que no conociera la norma/セ・メレセ・ウナ・コジェハ、アウンケ・エスペロ・イ・デセオ・ケ・ノー・コノシエラ・ラ・ノルマ(規則を知らなかったんだと思いたいけど、頭をガツンとやるのにふさわしいね)」とキャプテンらしく、一応、コスタに苦言を呈していたんですけどね。コレアも「yo tampoco sabía que era amarilla celebrar el gol con la grada/ジョー・タンポコ・サビア・ケ・エラ・アマリージャ・セレブラール・エル・ゴル・コン・ラ・グラダ(ボクもスタンドと一緒にゴールを祝ったらイエローだってのは知らなかった)」と言っていましたし、本当かどうか、私は知りませんが、リュカによると、「イングランドじゃそんな規則はなくて、ファンと祝ってもいいんだ」そう。ただ、その次の時間帯で試合をしたバレンシアでロドリゴがロマーリョのオウンゴールを誘発した際、同じようにファンに揉みくちゃにされてもカードは出ずと、この規則に関しては適用がまちまちなのは如何なものかと。 ▽それでも幸い、途中出場の柴崎岳選手も大したインパクトは残せず、ヘタフェが「Nos faltó golpear y no las metimos/ノス・ファルトー・ゴルペアール・イ・ノー・ラス・メティモス(ウチはシュートが足らず、ゴールも入れなかった)」(ボルダラス監督)ため、10人になったアトレティコながら、そのまま2-0で終了の笛を聞くことに。丁度、3位のバレンシアもジローナに2-1で逆転勝利、翌日には首位のバルサもレバンテに3-0と快勝したため、ありがたい勝ち点3ゲットとなりましたが、何より嬉しいのはコスタがプレーできるようになって、チーム全体が前に引っ張られるようになったことでしょうか。 ▽それだけに火曜のコパ16強対決ジェイダ(2部B)戦2ndレグは先週の試合で0-4と大勝しているため、ビトロ(セビージャから移籍、シーズン前半はラス・パルマスでプレー)に慣れてもらったり、ガメイロやフェルナンド・トーレスが調子を上げるのに使ってもらって全然、構わないんですが、土曜のエイバル戦がちょっと気掛かりな面もなきにしもあらず。一方、すでにコパに敗退しているヘタフェは金曜にマラガ戦を迎えるんですが、もうこれでアンヘルは6試合連続ノーゴールですしね。順位的には11位とまったく問題ないものの、そろそろボルダラス監督も柴崎選手の先発起用など、ちょっとフォーメーションをいじることを考えてみてもいいかもしれませんね。 ▽そして翌日曜、同じアジアン・ゴールデンタイムの正午からブタルケにレアル・ソシエダを迎えたもう1つの弟分、レガネスは後半31分にガブリエルのゴールが決まり、コパのビジャレアル戦1stレグに続き、1-0で勝利。それこそ、ガリターノ監督も「Es para estar increíblemente contentos con lo que estamos haciendo/エス・パラ・エスタル・インクレイブレメンテ・コンテントス・コン・ロ・ケ・エスタモス・アシエンドー(自分たちがやっていることに信じられないぐらい満足な状態)」と言っていた程、守備の堅さに裏打ちされた省エネゲームで連勝しているんですが、ビジャレアルのホームに乗り込む水曜にもその勢いが衰えないといいのですが。何せ、コパ準々決勝に進出すると次のリーガ、ベティス戦が月曜に組まれているため、来週は3試合という超ハードなスケジュールになりますからね。レガネスの場合、2大会同時進行に慣れている選手もあまり多くないため、1月にムリをすると、あとでツケが回りそうなのがちょっと怖かったりします。 ▽え、そんなことより、早くマドリーに何が起こったのか知りたいって?そうですね、日曜の夜にセルタ戦を迎えた彼らだったんですが、この日は木曜のヌマンシア戦とは違い、クリスチアーノ・ロナウド、ベイル、イスコ、クロース、モドリッチ、カセミロらが先発。ただケガでセルヒオ・ラモス、出場停止でカルバハルがいなかったのが大きかったというか、うーん、それよりマルセロにこのところ精彩がないせいですかね。前半32分にはイアゴ・アスパスからのロングパスを受けたヴァスにvaselina(バセリーナ/ループシュート)を見事に決められ、先制点を奪われてしまったから、さあ大変! ▽でも大丈夫。この時は3分もしないうちにベイルがクロースのアシストから同点弾、38分にもイスコのパスを押し込んで逆転弾と、負傷続きで目立てなかった2017年の鬱憤を晴らすかのごとく大活躍してくれたため、すぐ安心できたんですけどね。ただ、良くなかったのはその後で、セルタのGKルベンも「Nos enchufaron dos goles y vivieron de ellos/ノス・エンチュファロン・ドス・ゴレス・イ・ビビエロン・デ・エジョス(ウチから2ゴール奪って、それで良しとした)」と言っていたように、後半に畳みかけないんではねえ。それでも26分にはGKケイロル・ナバスがアスパスを倒して与えたPKを自己責任で弾き、最大のピンチは逃れたかと思ったんですが…いえいえ、世の中、そんなに甘くありませんって。 ▽それは38分、またしてもマルセロがボールを失い、最後はアスパスのクロスをマキシ・ゴメスがヘッドして、とうとうセルタに追いつかれてしまったんですよ。そのまま2-2で引き分けて、キャプテンを務めていた当人は「No podemos hacer nada más. Hacemos lo que podemos/ノー・ポデモス・アセール・ナーダ・マス。アセモス・ロ・ケ・ポデモス(これ以上のことはできない。できることをやるだけさ)。いいサッカーをして、ゴールを入れて、ボールを回すようにしているけど、上手くいかないんだ」と開き直っていましたけどね。ジダン監督も「Tuvimos muchas pérdidas de balón, algo que no suele ser un problema y hoy sí/トゥビモス・ムーチャス・ペルディダス・デ・バロン、アルゴ・ケ・ノー・スエレ・セル・ウン・プロブレマ・イ・オイ・シー(ウチは沢山ボールを失った。問題にならないことが多いんだが、今日はそうなった)」と言っていたように、得点力のあるチームの前であのミスは致命的だったかと。 ▽実際、ここ4試合のアウェイゲームでマドリーは3分け1敗と滅多にない程の情けない成績で、これでは首位に勝ち点16差をつけられてしまっても仕方ないかと思えるんですが、この日はセルタの思いきりのいいサッカーに私も感心。だってえ、彼らは丁度、先週の16強対決1stレグでバルサと1-1と引き分けたばかりで、といっても相手はメッシやルイス・スアレスが出ていませんでしたけどね。ウンスエ監督も今週木曜の2ndレグに備え、メンバーを調整しているため、ひょっとしたら、2年前はアトレティコ、昨季はそれこそマドリーを撃破している流れを継いで、現在、3連覇中のバルサをコパ敗退に追いやってくれるかもしれないじゃないですか。 ▽そうなれば、これから長いヨーロッパリーグの戦いに挑まないといけないアトレティコはもちろんですが、先週末もレンヌに1-6と大勝し、フランス・リーグアンの首位を独走。命綱のCLですら、ネイアールやエムバペ、カバーニらの強力FW陣を要するPSGに2月の決勝トーナメント16強対決で打ち勝てるかという疑問が湧いてきたマドリーにもコパ優勝で何とか、スーパーのつく大会やクラブW杯は別勘定として、今季の面目を保てる可能性が出て来るんじゃないかと思うんですが、こればっかりはねえ。 ▽とりあえず、この水曜午後9時30分(日本時間翌午前5時30分)からのヌマンシア戦2ndレグにはBチーム起用でも余裕で挑めるマドリーですが、とにかく一刻も早い改善が必要とされるのは土曜のリーガ、ビジャレアル戦。ええ、今節はセビージャがベティスとのアンダルシアダービーに3-5と負けたため、4位を奪われることはなかったものの、差はたったの勝ち点3ですからね。このまま不調が続くと、来季のCL出場権までが危うくなるって、まったく、こんな心配をしないといけないのはお隣さんだけかと思いきや、世の中、不思議なことも起こるものです。【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.01.09 09:00 Tue
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【六川亨の日本サッカーの歩み】高校選手権の隠れたドラマ。初めて大阪に優勝旗を持ち帰った監督

▽第96回全国高校サッカー選手権は、前橋育英の初優勝で幕を閉じた。流経大柏との決勝戦は、両チームとも高い集中力による好守が光り、1点を争う緊迫した試合だった。ただ、地力に勝る前橋育英はほとんどの時間帯でボールを支配し、決定的なシーンを何度も作っていただけに、優勝は順当な結果とも言える。 ▽今大会に限ったことではないが、年々全国の格差が縮まっていることを痛感させられた高校選手権でもあった。それは、過去に優勝経験のある清水桜が丘(旧清水商)、秋田商(はるか昔だが)、広島皆実、山梨学院の4校が姿を消し、2回戦でも星陵、滝川二、東福岡が敗退する波乱があった。 ▽そして日本文理や明秀日立、米子北が初のベスト8に進出し、上田西は長野県勢として初のベスト4に進出した。組み合わせに恵まれたとはいえ、米子北はプレミアリーグで揉まれているし、上田西には元横浜MのDFで、日本代表にも選出された鈴木正治氏のサッカースクール「シュートFC」の教え子がいるなど、確実にチーム力は上がっている。もはや高校選手権に“波乱”という言葉は当てはまらないのかもしれない。 ▽そんな高校選手権を取材して、「おや」と思ったことがあった。2回戦から登場した大阪桐蔭が、羽黒との試合で選手全員が喪章を巻いていた。その理由を試合後に永野監督は、恩師である元初芝高校監督の田中勝緒氏が昨年12月16日に75歳で亡くなったことを明かした。直接指導を受けたことはないものの、「いつも合宿や遠征では声をかけてくれた」そうで、昭和48年の高校選手権で同校が初優勝したDVDは、移動のバスのなかで選手に見せていたと言う。 ▽「おや」と思ったのは、永野監督が「最初に大阪に優勝旗を持ち帰られた監督」と話したことだった。高校選手権は1976年(昭和51年)から首都圏開催となって現在に至っているが、それまでは長居競技場や靱(うつぼ)球技場など大阪開催だったはず。なので「大阪に持ち帰る」という表現に違和感を覚えたのだった。 ▽そこで古い資料を探したところ、昭和48年当時は西宮球技場と神戸中央球技場がメイン会場として使用され、西宮球技場は関西において「フットボールのメッカ」だったことが分かった。両競技場とも所在地は兵庫県。隣県とはいえ、「最初に大阪に優勝旗を持ち帰った監督」というのは間違いではなかったのだ。 ▽高校選手権の黎明期は御影師範や神戸一中といった兵庫県勢が全盛期を迎えていた。そうれだけに、「最初に大阪に持ち帰った」という田中監督の偉業を大阪の指導者の方々は忘れずにいるのだろう。これも永い歴史を誇る高校選手権の、隠れたドラマの一つではないだろうか。【六川亨】1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた、博識ジャーナリストである。 2018.01.09 07:00 Tue
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【特集】成人の日、サッカー界で活躍する2018年の新成人は!?

▽2018年1月8日は、成人の日。新成人のみなさん、おめでとうございます。各地では成人式が行われる中、今年成人を迎える世代は東京五輪世代でもあり、森保一監督率いるU-21日本代表は、AFC U-23選手権中国2018に臨みます。 ▽今回、2018年に成人式を迎える方々と同じ世代(1997年4月2日〜1998年4月1日生まれ)の選手を紹介。すでに世界で活躍を見せる選手や、Jリーグ、今後の日本代表で活躍が期待される選手をピックアップしています。 ◆FWガブリエウ・ジェズスGetty Images[マンチェスター・シティ/ブラジル] 誕生日:1997年4月3日(20) ▽マンチェスター・シティでもセンターフォワードの座を争い、今シーズンはすでにプレミアリーグで18試合に出場し8ゴールを記録。ブラジル代表でもポジションを掴み、13キャップ8ゴールを記録している。 ◆FWウスマーヌ・デンベレGetty Images[バルセロナ/フランス] 誕生日:1997年5月15日(20) ▽2017年夏、ドルトムントから移籍金1億4500万ユーロ(約192億円)でバルセロナへと加入した鬼才。しかし、シーズンスタート直後に負傷し、リーガエスパニョーラでわずか3試合の出場にとどまっている。リバプールからブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョが加入しただけに、出場機会をしっかり得られるか。ポジション争いにも注目が集まる。 ◆FWマーカス・ラッシュフォードGetty Images[マンチェスター・ユナイテッド/イングランド] 誕生日:1997年10月31日(20) ▽18歳で衝撃のデビューを果たしたラッシュフォード。マンチェスター・ユナイテッドでもコンスタントに試合に出場し、ウイングのポジションで今シーズンもすでにプレミアリーグで4ゴールを記録している。2016年のユーロにも出場し、イングランド代表の今後を担う存在になることが期待。 ◆MFレナト・サンチェスGetty Images[スウォンジー/ポルトガル] 誕生日:1997年8月18日(20) ▽かつては天才とも言われ、世界で最も期待されたポルトガルの宝。しかし、バイエルンでポジションを掴めないと、今シーズンはスウォンジーへとレンタル移籍。しかし、新天地でも輝けず…。復活を期待したい。 ◆MFロドリゴ・ベンタンクールGetty Images[ユベントス/ウルグアイ] 誕生日:1997年6月25日(20) ▽2017年7がつにボカ・ジュニアーズからユベントスへと加入したウルグアイの逸材。今シーズンはセリエAで10試合、チャンピオンズリーグで3試合に出場している。ウルグアイ代表としてのキャリアは少ないが、ワールドカップ出場の可能性もある司令塔だ。 ◆FWドミニク・ソランケGetty Images[リバプール/イングランド] 誕生日:1997年9月14日(20) ▽昨年行われたU-20ワールドカップでゴールデンボール(MVP)を受賞。世代別のイングランド代表を経験し、2017年11月にはブラジル代表との親善試合でA代表デビューを果たしている。今シーズンはチェルシーからリバプールに完全移籍し、途中出場を中心にプレミアリーグで14試合に出場。さらなる飛躍が期待される。 ◆FWイ・スンウGetty Images[エラス・ヴェローナ/韓国] 誕生日:1998年1月6日(20) ▽バルセロナのユースで育った、“韓国のメッシ”と呼ばれる韓国の逸材。しかし、バルセロナの未成年者の移籍に関するFIFA条項違反によりプレーできず。今シーズンからセリエAのヴェローナへと完全移籍した。今シーズンは途中出場でセリエA7試合に出場。 ◆MF遠藤渓太Getty Images[横浜F・マリノス/日本] 誕生日:1997年11月22日(20) ▽マリノス下部組織出身のサイドアタッカー。2016年にトップチームへ昇格すると、J1で23試合に出場。2年目の2017シーズンも14試合に出場し、J1初得点を含む2得点を記録した。U-20日本代表としてU-20ワールドカップにも出場し、決勝トーナメント進出に貢献した。 ◆FW前田大然Getty Images[松本山雅FC/日本] 誕生日:1997年10月20日(20) ▽2017シーズンに期限付き移籍先の水戸ホーリーホックで大ブレイクを果たしたスピードスター。プロ2年目の2017シーズンは、J2で36試合に出場し13得点。一瞬の加速で相手DFを振り切り、豪快にゴールを奪い、古巣の松本山がFCへの復帰が決まっている。 ◆DF初瀬亮Getty Images[ガンバ大阪/日本] 誕生日:1997年7月10日(20) ▽両サイドでプレーできる両利きのサイドバック&ウイングバック。ガンバ大阪の下部組織出身で、J1でも出場機会を増やしている。12月にはEAFF E-1サッカー選手権に臨む日本代表にも選出。出場機会はなかったが、将来のA代表入りが期待される。 ◆FW伊藤達哉Getty Images[ハンブルガーSV/日本] 誕生日:1997年6月26日(20) ▽柏レイソル下部組織出身で、ブンデスリーガのハンブルガーSVでデビューも果たした東京五輪世代の隠し球。今シーズンはブンデスリーガで9試合に出場すると、チームとの契約も2021年まで延長。小柄ながらドリブルで相手を翻弄する姿は、現地ファンの心を掴んでいる。 2018.01.08 15:00 Mon
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【原ゆみこのマドリッド】期待してもいいのだろうか…

▽「どこと当たったら楽かしら」そんな風に私が取らぬ狸の皮勘定をしていたのは金曜日、コパ・デル・レイ16強対決1stレグの結果が出揃った時のことでした。いやあ、コパなんて、昨季、バルサが祝勝パレードもイベントもしなかったように、タイトル慣れしているクラブにとっては優勝しても大したことないと思われている大会なんですけどね。この週末から再開されるリーガの現状を見る限り、首位にそれぞれ勝ち点9差、14差と水を開けられているマドリッドの両雄にしてみれば、国内でトロフィーを掲げられる貴重なチャンス。となれば、フォルメンテーラ(2部B)がアラベスに1-3、カディス(2部)もセビージャに0-2と負けた後、おそらく1部のチーム同士の対戦になるであろう準々決勝ではなるたけ、与しやすい相手に恵まれることが大事だったから。 ▽ちなみにまだ来週には2ndレグもあるのに何故、私がこうも先走っているのかというと、実は凄かったんですよ、アトレティコの変身ぶりが。ええ、FIFA処分のせいで昨年の夏に獲得しながら、この1月までプレーできなかったジエゴ・コスタ(チェルシーから移籍)とビトロ(同セビージャ、シーズン前半はラス・パルマスにレンタル)がメンバーに加わり、悩みの種だったゴール不足が解消されるだろうとは予見されてはいたんですが、まさか新年そうそう、水曜のジェイダ(2部B)戦で即座に効果が現れるとは!いえ、両者とも先発ではなく、ベンチスタートだったんですけどね。前半32分、カラスコのFKを2度目の正直でゴディンが先制点にした後、前日にはビエットのバレンシアへのレンタル移籍が決まったものの、ますます熾烈になった前線のポジション争いにFWたちが発奮。 ▽そう、ガメイロがエリア内右から放ったラストパスをオフサイドの疑いはあったものの、ゴール前でフェルナンド・トーレスが押し込み、2点もリードしてハーフタイムに入ってくれるんですから、何ともありがたいじゃないですか。おかげでシメオネ監督も後半、プレッシャーのかからない場面で新戦力を投入できたんですが、13分にはカラスコからビトロ、18分にはトーレスとコレアとコスタとグリーズマンって、もしやこれって、チームの最大火力を試してみる誘惑に抵抗できなかった?すると期待たがわず、ピッチに入ってたったの5分後、フアンフランからのパスからコスタがアトレティコ復帰後初ゴールを決めたとなれば、「あのカラバフ2連戦に彼がいれば、今でもCLを戦っていられたのに」と嘆いてしまったのはきっと、私だけではなかったかと。 ▽いえ、過去を嘆いていても仕方ありません。実はそのゴールの時、後でビトロも「Sabemos que él mete la pierna en un ventilador/サベモス・ケ・エル・メテ・ラ・ピエルナ・エン・ウン・ベンティラドール(彼は扇風機にだって足を突っ込むことをボクらは知っている)」と言っていたように、シュートした時に足がジェイダのDFに当たり、ヒザに傷を負ったコスタですが、大したことがなかったのは本当にラッキー。何せ、前回の在籍時には得点を量産したものの、ケガをおして優勝の懸かった試合に出場した挙句、序盤で交代という悪癖もあった当人ですからね。この再デビューで負傷、当分出られないなんてことになっていたら、目も当てられないじゃないですか。 ▽そして最後はロスタイム、グリーズマンが蹴ったGKが敵の壁に当たってゴールを割り、0-4と大勝をしたため、来週火曜、ワンダ・メトロポリターノでの2ndレグではかなり楽ができるようになったからでしょうかね。試合後はシメオネ監督も「2人ができるだけ早く最高の状態になってくれるといい。ウチは沢山、試合があるという幸運に恵まれているから、プレー時間を与えるのもたやすい」と言っていましたが、実際、そうなんですよねえ。1月から2月前半のミッドウィークはコパが準決勝まで続きますし、CLグループリーグ3位敗退でヨーロッパリーグ決勝トーナメントに回った彼らはその後もコペンハーゲンとの32強対決、そして16強対決と週2試合ペースが途切れず。 ▽つまり3月の各国代表戦週間まで負けない限り、ハードスケジュールが続くことになるんですが、とりあえず、当面の課題は弟分とのマドリー・ミニダービー。ええ、コパを32強対決でアラベス相手に敗退、クリスマスのバケーション明け後、ダブルセッションを何度もこなし、「Nosotros vamos a plantear un partido serio a nivel defensive/ノソトロス・バモス・ア・プランテアール・ウン・パルティードー・セリオ・ア・ニベル・デフェンシーボ(ウチは守備面でしっかりした試合をプランニングするつもりだ)」(ボルダラス監督)と、張り切ってワンダデビューに挑むヘタフェとのリーガ戦ですが、どうやら金曜のマハダオンダ(マドリッド近郊)での練習ではジェイダ戦を太ももの筋肉痛でお休みしたコケの復帰も確認されたよう。 ▽その他、GKオブラク、ガビ、サビッチらもコパでは休養をもらっていますからね。対するヘタフェでは、ボルダラス監督が前日記者会見で「Es una posibilidad/エス・ウナ・ポシビリダッド(可能性の1つだ)」と言っていたように、ここ5試合ノーゴールのアンヘルに代わり、いよいよ柴崎岳選手の先発もあるかも。ただ、シメオネ監督は「ヘタフェはFWを2人にしたのが良かった。統制のとれたプレーをする」と牽制していたため、微妙ですけどね。それぞれ中盤ではサウールが累積警告、ベルガラが負傷からの回復最終段階という事情での欠員がありますが、その影響は弟分の方が大きいかと。 ▽そんなアトレティコvsヘタフェ戦はアジアン・ゴールデンタイムの土曜午後1時(日本時間午後9時)にキックオフ。丁度、その日は子供たちがプレゼントをもらうlos Reyes Magos/ロス・レジェス・マゴス(東方の三博士)の祝日とあって、チケットの売れ行きもいいようですし、ヘタフェ(マドリッド近郊の衛星都市)からも応援団が駆けつけるとあって、かなりの大入りが期待できますが、果たして笑顔で家に帰るのはどちらのファンになるんでしょうかね。 ▽そして残りのマドリッド勢は翌木曜にコパを戦ったんですが、弟分の片割れ、レガネスはホームで1-0の辛勝。まあ、相手が同じ1部、しかもリーガで上位にいるビジャレアルでしたからね。2年ぶりとなるアムラバットのゴールで勝てただけでも立派なんですが、ガリターノ監督は「Por lo menos este resultado nos hace creer que podemos tener opciones de pasar/ポル・ロ・メノス・エステ・レスルタードー・ノス・アセ・クレエル・ケ・ポデモス・テネール・オプシオネス・デ・パサール(少なくともこの結果はウチに勝ち抜けのオプションがあると信じさせてくれる)」と来週水曜の2ndレグに向けて自信をつけたよう。彼らは昨年12月のリーガでもビジャレアルに3-1と快勝しているため、それもわかるんですが、チーム自体、週2回ペースの試合を想定した選手層にはなっていないのが辛いところ。 ▽この日曜にはレアル・ソシエダ、次も同様にコパから敗退しているベティスとの試合が控えているため、あまり週中に頑張ると、リーガでツケを払うことにならないか心配ですが、もしや経営陣は次のラウンドで人気チームを引き当てて、ブタルケ(レガネスのホーム)の興行収入アップを望んでいるかも。今のところ、この冬の移籍市場ではエリック・モランがAEKに行っただけで、新加入の選手はいないレガネスですが、目標の早期1部残留確定のみならず、現在の13位という成績を再び、夢のEL出場圏に近付けるためにもできたら、もう少し攻撃陣を手厚くできたらいいですよね。 ▽え、そんなレガネスだったら、同じ木曜にコパ1stレグに快勝した大先輩、レアル・マドリーと次に当たったら、願ったり叶ったりだろうって?まあ、それだとファンも喜ぶと思いますが、実はそのヌマンシア(2部)戦、内容的には少々問題があって、いえ、ジダン監督がクリスチアーノ・ロナウドやセルヒオ・ラモス、クロース、カセミロ、マルセロ、GKケイロル・ナバスらを温存したのは理解できるんですけどね。それでもベイルやアセンシオ、ルーカス・バスケスらがスタメンにいたため、早めのゴールを期待していたところ、先制点が入ったのは前半35分になってから。ルーカス・バスケスがエリア内で倒されゲットしたPKをベイルが決めたんですが、その後もねえ。 ▽だって後半14分にはディマンカが2枚目のイエローカードをもらい、ヌマンシアが10人になったにも関わらず、追加点が43分になるまで入らないんですよ。しかもこれまた、ルーカス・バスケスの受けたペナルティからで、今度は途中出場のイスコがPKを沈めましたが、え、PKで2点って、32強対決フエンラブラダ(2部B)戦1stレグとまったく同じでは?おまけにその日、キャプテンを務めたナチョも「時に審判が助けてくれることもある」と告白していたように、それまでにはマドリーサイドのエリア内でのファールが見逃された風のプレーが2件あって、うーん、ヌマンシアのニエトも「Si nos adelantamos con 1-0 es otro partido/シー・ノス・アデランタモス・コン・ウノ・セロ・エス・オトロ・パルティードー(ウチが1-0でリードしていたら、違った試合になっていた)」と言っていましたしね。 ▽それでもロスタイムにはアクラフのクロスをマジョラルがヘッドで決め、0-3で勝ったため、ジダン監督も「Al final es el resultado que cuenta/アル・フィナル・エス・エル・レスルタードー・ケ・クエンタ(最後にモノを言うのは結果だ)」と言っていた通り、来週水曜の2ndレグでヌマンシアが逆転するのはほぼ不可能なスコアとなりましたが、やっぱり今季のマドリーBチームは怪しげだったかと。まあ、彼らの場合、2月にはCL16強でPSG戦が控えているため、それまで主力メンバーを酷使したくないというのはわかりますけどね。負傷から復帰後、ここまで途中出場しかしていなかったベイルも「Jugó una hora y sin problemas/フゴ・ウナ・オラ・イ・シン・プロブレマス(1時間プレーしてトラブルもなかった)」(ジダン監督)とだんだん、実戦のリズムを取り戻しつつあるのは心強いんですが、コパ準々決勝の組み合わせ次第ではいよいよベストメンバー登場ということになるかも。 ▽そんなマドリーはこの週末、日曜午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)からセルタ戦なんですが、実はこの相手、同日のコパでバルサと1-1で引き分けたばかり。昨年12月のリーガでもカンプ・ノウで2-2のドローを演じているだけに、バライドス(セルタのホーム)にはかなり心して乗り込まないといけないんですが、正直、今の彼らはクラブW杯のせいで消化試合が1つ少ないものの、5位のセビージャと勝ち点差2しかないですからね。首位を見るより、CL出場圏絶対維持の方が優先されるんですが、この金曜にはバルデベバス(バラハス空港の近く)でお留守番練習をしていたラモスが左ふくらはぎのケガで全治2、3週間になってしまったというバッドニュースも。カルバハルも出場停止とあって、逆境に次ぐ逆境ですが、こんな時こそ、自慢のマドリー魂を見せてもらいたいものです。【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.01.06 12:00 Sat
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【倉井史也のJリーグ】あけましておめでとうございます。ってめでたい話を連発しますぞ?!の巻

▽みなさま、あけましておめでとうございます。新年ですから、みんなきっと希望に満ちあふれ、夢とロマンを追い求める気持になってるでしょ? え? 不安でいっぱい? だったら縁起を担いで。もうお参りに行きました? やっぱここは日本サッカー協会のマークにもなっている八咫烏(やたがらす)のマークがある、熊野本宮大社に行ったほうがいいと思うんですよ。 ▽神社のホームページによると、「今も、JFAの方や、日本代表サッカー選手たちが必勝祈願でご参拝されています」ってことだし。場所は和歌山県田辺市本宮町本宮らしいんですけど。あ、新横浜からバスで行ける師岡熊野神社では、「(財)日本サッカー協会公認のエンブレムとマスコットを用いた「サッカー御守」を頒布しています」ってことらしいです。 ▽でね、数字に強いこのコラムがみなさんの不安を吹き飛ばすデータを教えて差し上げましょう。これを憶えていれば、相手がコロンビアだろうがセネガルだろうがポーランドだろうが、ビビらなくてもすんじゃいます。ええ、ポーランド戦にはせめて可能性を残した状態で突入してほしいものなんですけど。 ・日本がベスト16に進出したことがあるワールドカップが開催された年は、西暦が偶数の年 ・日本がベスト16に進出したことがあるワールドカップで日本を率いていた監督の国籍は二分の一でフランス ・日本がベスト16に進出したことがあるワールドカップで日本のメンバーはすべて日本国籍を有していた ・日本がベスト16に進出したときのワールドカップで日本のメンバーの第一次性徴は男性だった ・Jリーグがスタートして以降、ワールドカップ予選の途中で監督が交代したときは二分の一の確率でベスト16に進出している ・このコラムの20パーセントの読者が日本のベスト16進出を確信している(筆者調べ) ・このコラムの20パーセントの読者が日本のベスト8進出を確信している(筆者調べ) ・このコラムの20パーセントの読者が日本の優勝を確信している(筆者調べ) ・このコラムの20パーセントの読者が日本の優勝を確信している(筆者調べ) ・このコラムの20パーセントの読者は涙目で何かを訴えようとしているサッカー関係者(筆者調べ) ▽どど、どうですか! これで安心して今日から寝られますね! ということで、今年もよろしくです! ……え? こんなんじゃ、来週打ち切り? (汗)【倉井史也】 試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。 2018.01.05 13:20 Fri
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【レジェンドチーム回顧】プレミアを席巻したオレアリー率いる“ヤング・リーズ”〜2000-2001〜

▽4日、ガンバ大阪の日本代表MF井手口陽介(21)がチャンピオンシップ(イングランド2部)のリーズ・ユナイテッドへと完全移籍した。 ▽リーズといえば、1990年代に黄金期を迎え、1990年代後半から2000年代前半までは「ヤング・リーズ」として一躍その名を知らしめた。2003-04シーズンにプレミアリーグから降格すると、その後は昇格することなく、チームは財政難で勝ち点剥奪、リーグ1(3部リーグ)への降格と暗黒期に入った。 ▽しかし、その後はイタリアのカリアリを保有するマッシモ・チェリーノが買収しチームは復活。現在はプレミアリーグ昇格を目指し、チャンピオンシップを戦っている。本稿では、井手口陽介が移籍加入するリーズについて、黄金期のチームをピックアップして紹介。2000-2001シーズンの“ヤング・リーズ”を紹介する。 【2000-2001シーズン】〜ヤング・リーズ〜 ◆基本布陣◆ [4-4-2](C)CWS Brains,LTD.GK:ナイジェル・マーティン DF:ダニー・ミルズ、リオ・ファーディナンド、ドミニク・マッテオ、イアン・ハート MF:リー・ボウヤー、オリビエ・ダクール、デイビッド・バッティ、ハリー・キューウェル FW:アラン・スミス、マーク・ヴィドゥカ 監督:デイビッド・オレアリー(43)・タイトル実績:プレミア4位、CLベスト4 攻撃力7:★★★★★★★☆☆☆ 守備力7:★★★★★★★☆☆☆ タレント7:★★★★★★★☆☆☆ 連係8:★★★★★★★★☆☆ 選手層6:★★★★★★☆☆☆☆【シーズン実績】 ◆ヤング・リーズの集大成Getty Images▽1998年にデイビッド・オレアリー監督が就任したリーズは、若い選手たちが躍動する魅力的なサッカーでプレミアリーグに旋風を巻き起こした。プレミア制覇こそならなかったものの、幾度も優勝争いに絡み、1999-2000シーズンは3位という好成績を残す。 ▽そのリーズの集大成が2000-01シーズン。CLに初参戦したチームは、この大舞台で躍進する。ミランやバルセロナと同居したグループステージ1次リーグを2位で通過。2次リーグでは前年のCL覇者であるレアル・マドリーやイタリア王者のラツィオと同組に入ったが、再び2位で決勝トーナメント進出を決めた。 ▽決勝トーナメント準々決勝では、リーガ王者の“スーペル・デポル”ことデポルティボ・ラ・コルーニャと対戦し、2戦合計スコア3-2で準決勝に勝ち進む。準決勝ではバレンシアの前に屈して決勝進出を果たせなかったが、大会を大きく盛り上げる活躍を見せ、多くのフットボールファンを虜にした。 ▽しかし、このシーズン以降は財政難に陥り、DFリオ・ファーディナンドなどの主力選手を手放さざるを得なくなる。そして、2003-04シーズンにはチャンピオンシップに降格し、現在までプレミアリーグの舞台に舞い戻れていない状況だ。 【チーム紹介】 ◆若さ溢れる勢い ▽主に20代前半から半ばまでの選手で構成されたチームは、攻守においてダイナミックなパフォーマンスを披露した。その若さを存分に生かしたスタイルは、躍進を遂げる大きな原動力だった。 ▽最後尾に構えたベテランのGKナイジェル・マーティンは安定したゴールキーピングに加えてコーチング能力が高く、若いチームの中で重要な存在だった。最終ラインは、若かりしころのファーディナンドが中心。時折ミスはあったものの、スピードとビルドアップ能力に長けたセンターバックとして将来が嘱望されていた。さらに、精度の高い左足のキックを装備する左サイドバックのDFイアン・ハートは、オーバーラップから好クロスを供給し、直接FKでゴールを陥れた。 ▽中盤はMFオリビエ・ダクールらが地味な働きながらも献身的なプレーでチームを助けた。右サイドのMFリー・ボウヤーは精力的な動きで攻守に大きく貢献。左サイドのMFハリー・キューウェルは切れ味鋭いドリブル突破からチャンスに絡んだ。 ▽前線は、弱冠20歳のFWアラン・スミスが豊富な運動量を見せてチャンスメイクに奔走。大型FWマーク・ビドゥカとともに抜群の補完性を見せ、2人でゴールを量産した。その他、スミスと同じく20歳のFWロビー・キーンも少ない時間の中でしっかりと結果を残した。 【ピックアップ・プレイヤー】 ◆ハリー・キューウェル(22)Getty Images▽リーズ・ユース出身のキューウェルは、躍進する若いチームの象徴としてヨーロッパで暴れまわった。全盛期のギグスを彷彿とさせるドリブル突破や正確な左足でチャンスを演出するなど攻撃の中心を担い、プレミアリーグを代表するウインガーとして地位を確立した。また、同じオーストラリア出身のビドゥカとの連係も見事だった。 2018.01.04 20:30 Thu
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【六川亨の日本サッカー見聞録】高校選手権と高円宮杯決勝に見る試合展開の違い

▽明けまして、おめでとうございます。今日4日が仕事始めの方も多いでしょう。本年もよろしくお願いいたします。 ▽といったところで、第96回全国高校選手権はベスト8が出揃った。大会の印象については決勝戦後のコラムに譲るとして、選手権の1、2回戦を取材して感じたのが、昨年12月17日に開催された高円宮杯U-18決勝との違いだった。 ▽FC東京対神戸の試合は、前半に神戸が2点をリードした。ハーフタイムにFC東京の佐藤監督は「みんなの思いが強すぎて、体が動いていない」と指示し、「精神的に差し込まれてもったいなかった」と会見で振り返った。 ▽そこでFC東京は、ハーフタイムに2人の選手が交代したものの、後半も前半と同じようにパスをつなぐポゼッション・サッカーを貫き同点に追いつくと、延長戦で神戸を振り切り初の日本1に輝いた。最後まで自分たちの、FC東京のサッカーで優勝したことは見事だった。 ▽ただ、観戦していて正直なところ歯がゆさも感じた。2点のビハインドで迎えた後半なのだから、なぜもっと攻撃の圧力を強めないのか、積極的に攻撃を仕掛けないのか。前半と同じような試合展開にもどかしさを感じた。プレミアリーグとはいえ決勝戦は一発勝負。トーナメントの戦い方をしていいはずなのに、リーグ戦のような戦い方は、攻撃の変化に乏しい日本代表やJリーグの試合を見ているようだった。 ▽それに比べ、高校選手権では3回戦の明秀日立対大阪桐蔭戦で、リードを許した明秀日立の萬場監督は、後半10分に3人同時に選手交代を敢行。システムも4バックから3バックに変えて攻撃的なサッカーから後半21分に1-1の同点に追いつくと、再び4バックに戻し、PK戦で初のベスト8進出を果たした。 ▽高校サッカーは、プレミアやプリンスのリーグ戦以外、インターハイと選手権の予選、本大会はいずれも一発勝負。そういう戦い方に監督も選手も慣れているとも言える。劣勢に立たされたチームは必死に反撃する。だからこそ、見ている観客に感動を与えられるのではないだろうか。 ▽昨年末に取材した田嶋JFA(日本サッカー協会)会長も、自身が先頭に立って「切磋琢磨した試合をやろう」とプレミアリーグやプリンスリーグを立ち上げた。しかし近年は「慣れてくると1試合1試合、クオリティよりも最後のこの試合に勝ちさえすればいいというような試合展開になり、ファイトがない試合になる」と苦言を呈し、変革を口にしていた。 ▽どちらがいいのかという問題ではなく、育成とは何なのか、日本サッカー全体が取り組まなければいけない課題でもある。【六川亨】1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた、博識ジャーナリストである。 2018.01.04 18:45 Thu
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【原ゆみこのマドリッド】年明けそうそう試合が始まる…

「先にコパがあるのは良かったかも」。そんな風に私が思っていたのは火曜日、ようやく長いクリスマスのバケーションも終わり、またサッカーに明け暮れる日々が戻って来たため、すでに遠く感じられる2017年リーガ最後の節を見直してみたところ、本当に最悪。いえ、マドリッド勢の弟分に限って言えば、レバンテとスコアレスドローを演じたレガネスが他チームとの兼ね合いもあって、13位まで落ちてしまったのは残念だったものの、柴崎岳選手のいるヘタフェはラス・パルマスに2-0と快勝。ヨーロッパリーグ出場圏6位に勝ち点差3と、かなりいい形で再昇格1年目前半を終えているんですけどね。 ▽どうにも後味が悪かったのは兄貴分たちがだらしなかったせいで、アトレティコはエスパニョールに1-0と負け、1年余りに渡るアウェイ無敗記録がジ・エンドに。それでも順位は2位と変わらなかったとはいえ、翌日のクラシコ(伝統の一戦)でもお隣さんが0-3とバルサに完敗したため、勝ち点差が9に拡大してしまったから。もちろん、それで14ポイント差となってしまった4位のレアル・マドリーに比べれば、まだマシという見方はできますが、どちらのチームにしろ、年明けそうそう、remontada(レモンターダ/逆転優勝)の掛け声を挙げるにはかなり辛い現実があるかと…。 ▽まあ、その辺はまた週末のリーガ再開が近づいてから話すことにして、とりあえず、先週末から練習を始めた各チームの様子をお話ししていくことにすると。最初にバケーションを切り上げたのは28日から、インスタラシオン・デポルティバ・ブタルケに集まったレガネスで、何せ彼らは休暇入りも一番乗りでしたからね。おまけに11月にはバジャドリッド(2部)を下し、コパ・デル・レイ16強対決に進出しているため、もうこの木曜にはビジャレアルをホームに迎えての1stレグを迎えるとなれば、ガリターノ監督がダブルセッションを行い、お休み中に溜まった選手たちの脂肪を絞ったのも当然だった? ▽ちなみに昨年最後の月を負傷渦で苦しんだチームにとって、いいニュースだったのは、マントバーニ、シオバス、ティト、ガブリエル・ピレスらのグループ合流で、当面、1月第2週まで続く週2試合ペースを乗り切るメドは立ったようですが、あくまで彼らの目標は1部残留。クラブW杯のせいで2月に延期となったレアル・マドリー戦のせいで消化試合が1つ少ないとはいえ、現在、降格圏との差が6というのは少々、心もとないため、やはり優先するのは日曜のレアル・ソシエダ戦の方になりますでしょうか。 ▽そして翌29日にはお隣のヘタフェもコリセウム・アルフォンソ・ペレスの先にあるシュダッド・デポルルティバに戻って来たんですが、マドリッド勢では彼らだけ、すでにコパから敗退。ええ、32強対決でアラベスに総合スコア4-0と苦もなく捻られてしまっているため、年明けは土曜のリーガまで試合がないせいですかね。大晦日、元旦は練習を休む代わりに、柴崎選手を始め、大勢のチームメートが参加して「Feliz Ano Nuevo/フェリス・アーニョ・ヌエボ(新年おめでとう)」のメッセージビデオをツイッターに上げていましたが、実はその一戦が難関なんですよ。 ▽というのも6日のLos Reyes Magos(ロス・レジェス・マゴス/東方の三博士)の祝日午後1時(日本時間午後9時)からという、アジアンゴールデンタイムに設定されているその試合は今季前半、ヘタフェにとって最後のダービー。大先輩、アトレティコの胸を借りることになるんですが、降格前の数シーズンはビセンテ・カルデロンに集団で応援に駆けつけることもなくなっていたファンたちもやはり、ワンダ・メトロポリターノ初体験というのには魅かれたんでしょうかね。当日はヘタフェ(マドリッド南部の衛星都市)からバス4台を連ね、ここまで1勝1敗(レガネスに1-2で勝利、マドリーに1-2で負け)で、ダービー勝ち越しを狙うチームを盛り立てに向かう予定だとか。 ▽え、ところでそのワンダ・メトロポリターノは年末、かなり賑わっていたんじゃないかって?その通りで、29日にマハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場で休暇明け初トレーニングを行ったアトレティコは夕方、エジプトに移動。翌日のアル・アハリとの親善試合は、いえ、相変わらず前半はまったく点を取れず、40分にはザカリアのヘッドで先制され、後半7分にもシェイクのゴールでリードが広がった時にはどうしようかと私も思ったんですけどね。幸い後半から出場したガメイロが今季の鬱憤を晴らすかのように大爆発。19分にベルサイコのクロスを頭で決めたのを皮切りに、28分にはクリアされたCKから回って来たボールを最後にネットに収め、36分にはグリーズマンのスルーパスから、とうとうGKとの1対1を決めてのハットトリック達成って、凄い張り切りようじゃないですか。 ▽おかげで2-3と逆転勝利を果たしたアトレティコでしたが、何せ相手が相手ですからね。むしろ失点の方が心配ではあったんですが、大丈夫。帰国した翌日の大晦日、ワンダでの公開練習には2万5000人が詰めかけ、2017年最後となる声援を選手たちに送ってくれることに。いえ、セッション前には今季前半、チームが喉から手が出るぐらい待ちわびていたゴールを決めてくれるはずの助っ人、ビトロとジエゴ・コスタの入団プレゼンがあったというのも年末の忙しい時期、遥々、マドリッドの西の端にある新しいホームまでファンが足を運んだ理由だったんですけどね。 ▽最初にワンダのVIPルームに設けられたステージに登場したのはビトロで、彼はアトレティコがFIFA処分を受け、昨年の夏は新規選手登録ができなかったため、半年間、ラス・パルマスにレンタル移籍。負傷のリハビリもあり、12月からはすでにマドリッドに来ていたんですが、どうやらこのバケーション期間で完全に復調したよう。残念ながら、すでに今季はCLを敗退してしまったアトレティコでしたが、背番号23のユニを受け取ったアタッカーは「Vengo con la expectativa de ganar titulos/ベンゴ・コン・ラ・エクスタティバ・デ・ガナール・ティトゥロス(タイトル獲得の期待を持ってここに来た)」と前向きで、2018年はEL決勝トーナメントに鞍替え。セビージャ時代、前人未到の3連覇を成し遂げた経験を今はもう、2012年同大会優勝時のメンバーがガビ、ゴディン、フィリペ・ルイス、フアンフラン、コケしかいないチームに注入してくれそうなのは頼りになるかと。 ▽続いてはジエゴ・コスタの番で、こちらはチェルシーから出戻った後、試合には出ず、マハダオンダでずっと調整に専念。その間、「He sufrido mucho como aficionado/エ・スフリードー・ムーチョ・コモ・アフィシオナードー(ファンのようにとても苦しんだ)」そうですが、考えようによれば、4年前、当人がアトレティコで最後にプレーした2013-14シーズンはリーガ優勝を決めたカンプ・ノウでの最終戦も、リスボンでのCL決勝も先発しながら、ケガですぐに交代。それもあって、お隣さんに優勝をさらわれたという逸話もあるため、逆に今季は最後までガス欠にならず、ガンガン飛ばしてくれるという期待も。 ▽今回は背番号18となったコスタ自身もこのシーズン後半にゴールを量産して、5月末にはロペテギ監督にスペイン代表W杯メンバーに呼んでもらうという夢がありますしね。上手くいけば、コケとサウールのみならず、ビトロとコスタも加えて、アトレティコ勢4人参加でロシア行きというのは、場内一周してスタンドのファンに応えた2人を大歓迎していたファンたちもきっと、誇らしく思うはずですよ。 ▽そして元旦も練習と水曜午後7時(日本時間翌午前3時)からのコパ、ジィイダ(2部B)戦1stレグへの準備に余念のないアトレティコなんですが、実はバケーション明けにはケガ人も発生していて、それはフィリペ・ルイスとコケ。エジプトでの親善試合にも出ていないんですが、とりわけ前者はハムストリングのケガで3週間程、かかるかもしれないとか。まあ、コパの方はカテゴリーも2つ違う相手ですし、来週火曜には2ndレグもあるため、たとえ、コスタのトランスファーが間に合わなくとも、問題はあまりないはずですが、何せ、リーガの方がああいう状態ですからね。まずは一番、タイトル獲得の可能性のありそうな大会から、しっかり勝ち進んで行ってくれればと思います。 ▽一方、マドリッド勢最後に練習再開となったマドリーは30日にアルフレド・ディ・ステファノ・スタジアムでの公開セッションでスタート。さすがファンが見学できるのはこの年1回の機会だけとあって、ソシオ(協賛会員)対象の入場整理券は26日にはもうなくなってしまったそうで、結局、一般のファンに出回ることはなかったんですが、こればっかりはねえ。セッション自体もランニング、ロンド(輪になって中の選手がボールを奪うゲーム)、partidillo(パルティディージョ/ミニゲーム)程度と、あっさりしたものだったようですが、スタジアムには2017年に獲得した優勝トロフィー5個(リーガ、CL、UEFAスーパーカップ、スペイン・スーパーカップ、クラブW杯)が堂々と鎮座。 ▽セッション終了後には選手たちがスタンドに近寄って、サインや写真撮影に応じてくれたとなれば、5000人のソシオも今季、sextete(UEFAスーパーカップ、スペイン・スーパーカップ、クラブW杯、リーガ、コパ、CLの6冠優勝のこと)達成の野望が現在、かなり遠のいてしまった無念さも忘れられた?そうそう、大晦日はサンティアゴ・ベルナベウでの練習で行く年を締め括ったジダン監督のチームだったんですが、意外だったのは休暇明けにベンゼマがクラシコでハムストリングを負傷、全治2、3週間となっていたのが発覚したこと。いえ、そのバルサ戦ではまたパッとした働きができず、スタンドからpito(ピト/ブーイング)を浴びて交代した当人ですが、年明け木曜午後9時(日本時間翌午前5時)からのコパ、ヌマンシア(2部)戦1stレグ、続く日曜のセルタ戦はどちらもアウェイのため、当面はホームのファンに叩かれる心配はしなくて良かったんですけどね。 ▽ただ、どうやら今年もクリスチアーノ・ロナウドはこの1月、格下相手のコパの試合には出ず、2月からのCL再開に向けて温存というプランらしいため、代わりで入るだろう、ルーカス・バスケス、アセンシオ、マジョラルといったところにはしっかり頑張ってもらわないと、先行きが不安なんですが、さて。ちなみにコパ32強対決フエンラブラダ(2部B)戦のカタ・ディアスに続いて今回、ヌマンシアでマドリーに立ち塞がるのは同じ元ヘタフェのマヌ・デ・モラル。当人はここまで今季5得点、チームも5位で昇格プレーオフ圏内と乗っているため、油断は禁物かと。すでにロス・パハリート(ヌマンシアのホーム)はチケット完売が見込まれているそうですが、何はともあれ、面白い試合が見られるといいですよね。【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.01.02 21:30 Tue
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【六川亨の日本サッカーの歩み】親子で天皇杯制覇の偉業達成

▽第97回天皇杯の決勝が1月1日に埼玉スタジアム2002で行われ、C大阪としては初、前身のヤンマー時代を含めれば43大会ぶり4度目の優勝を果たした。天皇杯にまつわる昔話は先週も紹介したが、今回は珍記録が誕生したので振れておきたい。 ▽試合は柏との準決勝で負傷した扇原を欠きながらも、横浜FMが得意のカウンターで先制した。開始8分、下平のタテパスに伊藤が抜け出しGKとの1対1から冷静に流し込んだ。これに対しC大阪は後半20分、水沼のシュートのこぼれ球から、最後は山村が押し込んで同点に追いつく。その後は両者とも譲らず試合は延長戦に突入した。 ▽すると延長前半5分、山村の左クロスを水沼が頭で押し込んで決勝点を奪ったのだった。 ▽水沼と尹晶煥監督は鳥栖時代からの師弟関係にあり、尹晶煥監督が「水沼は僕のことを知り尽くしているので気をつける必要がある」と記者を笑わせながらも、「2017年の1年を順調にいけたのは水沼がいたおかげ。なぜなら僕の考えを選手に伝えてくれて、僕のできない仕事を陰でやってくれた」と感謝の言葉を述べた。 ▽水沼は2016シーズン、鳥栖から城福監督の誘いに応じてFC東京に移籍した。しかし右MFには阿部や河野、東らライバルが多く、なかなかレギュラーに定着できなかった。心機一転、尹晶煥がC大阪の監督に就任するタイミングで2017年にレンタル移籍すると、正確なクロスで攻撃陣をリード。その結果、ルヴァン杯に続き天皇杯と自身初となる2冠に輝いた。 ▽で珍記録というと、もうわかった読者もいるかもしれないが、今回の優勝で水沼宏太は“親子”で天皇杯を獲得したことになった。これまでも“兄弟”で天皇杯を制した例はある。1988年度の第68回大会で優勝した、横浜FMの前身である日産では、柱谷幸一と哲二の兄弟が天皇杯を獲得した。1996年度の第76回大会で優勝したV川崎(現東京V)では、三浦泰年とカズ(知良)の兄弟が天皇杯を制している。 ▽しかし“親子”となると、なかなかいない。恐らく97回の歴史を振り返っても初となる記録ではないだろうか。ちなみに父親である水沼貴史氏は、1993年度の第63回大会で初優勝を果たして以来、1992年度の第72回大会まで通算6度の天皇杯優勝に貢献している。これはこれで、凄い記録でもある。 ▽そして水沼貴史氏が初優勝した第63回大会で対戦した相手は、今回と同じヤンマーだったことにも因縁を感じてしまう。思い出深いのは、この試合が不世出のストライカーと言われた釜本氏のラストゲームでもあったことだ。釜本氏は監督兼任でチームを率いていたが、1982年に右アキレス腱を断裂。1983年11月に復帰したが、すでに39歳ということもあり、天皇杯で勝ち進むにつれ元旦で現役を引退することが濃厚だった。 ▽9年ぶり4度目の優勝を目指した釜本ヤンマーだったが、23歳の水沼貴史や22歳の柱谷幸一ら有望な新戦力を補強した日産に0-2と敗れタイトル獲得は果たせなかった。そのリベンジを34大会ぶりに水沼がC大阪で成し遂げた。対戦相手がジュニアユース時代から世話になり、17歳でプロデビューを飾った横浜FMということにも見えない糸を感じてならない天皇杯だった。【六川亨】1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた、博識ジャーナリストである。 2018.01.02 07:00 Tue
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【編集部コラム】最悪の休暇に突入したレアル・マドリー…エル・クラシコで打ち崩されたジダン監督のマネジメント

▽レアル・マドリーは、本拠地サンティアゴ・ベルナベウに宿敵バルセロナを迎えた“エル・クラシコ”で0-3と大敗。一試合を未消化であるものの、勝ち点14差をつけられて、最悪のクリスマス休暇を迎えることとなった。 ▽「バレンシアやアトレティコ・マドリーといったライバルがいる」、とは試合後のルイス・スアレスの言だ。もはやマドリーをライバルと認識していないことを思わせるコメント。ストレートに気持ちを伝える選手からこういった発言が飛び出すほどに、失った試合の価値は計り知れない大きさを持っていた。その重要な一戦にマドリーはどのようなプランを持って臨み、戦ったのだろうか。 ◆前半に現れたバルセロナの変Getty Images▽ボール支配率51%vs49%、シュート総数7本vs4本、枠内シュート数3本vs2本、パス総数320本vs297本、パス成功数231本vs208。これはハーフタイムまでのスタッツであり、いずれの数字も前者がマドリー、後者がバルセロナのものとなっている。 ▽さらに、バルセロナのパス成功率は70%。エルネスト・バルベルデ監督体制のバルセロナがポゼッション戦術に固執し過ぎないという柔軟性で強さを身に着けているとはいえ、90%以上のパス成功率を記録することが珍しくないチームにおいて、この数字は“異常事態”と言えよう。 ▽マドリーとバルセロナ、まるで逆に感じられるようなこのスタッツ。その背景には、バルセロナの“ボール・ポゼッション”に真っ向から勝負した、ジネディーヌ・ジダン監督の選手を全面的に信頼したプランが作用している。 ◆“オールコート・マンツーマン”から読み取れるジダン監督の信頼Getty Images「もし私たちが良いプレーをするなら、どんなチームも打ち破ることができるはずだ」(ジダン監督) ▽ジダン監督はこの試合のスタメンに、攻撃の核として期待されるMFイスコではなく、運動量豊富でダイナミックなMFマテオ・コバチッチをサプライズ起用。大方の予想を裏切る先発起用の中で試合が始まると、すぐに“奇妙な”動きが観察された。 ▽前半からボールを回してリズムを作ることが習慣となっているバルセロナは、この試合でもDFジョルディ・アルバ、MFセルヒオ・ブスケッツ、DFセルジ・ロベルトらを経由しつつボールに触ろうとする。バルセロナのキックオフから始まったファーストプレー、いつも通りにジョルディ・アルバが最終ラインでボールを持つと、対面のDFダニ・カルバハルがハーフウェイライン付近から猛然とダッシュしていく。 ▽プレスのかかったジョルディ・アルバはフリーになっている味方を探そうとするが、ブスケッツにはコバチッチが、アンドレス・イニエスタにはルカ・モドリッチが、トーマス・ヴェルメーレンにはカリム・ベンゼマがマークについていた。そのシーンでは、最終的にジョルディ・アルバが前線に大きく蹴り出し、マドリーボールとなった。 ▽この試合の前半では同じようなシーンが散見。リオネル・メッシとスアレスにもそれぞれラファエル・ヴァランとセルヒオ・ラモスが対応しており、まさにピッチ全域を使ったマンツーマンディフェンス、“オールコート・マンツーマン”をジダン監督は採用した。 ▽しかし実のところ、バルセロナがこういった対策を受けることは初めてではない。印象的なものが、2011-12シーズンのリーガエスパニョーラ第12節アスレティック・ビルバオvsバルセロナだ。当時ビルバオを率いていたマルセロ・ビエルサ監督は、ジョゼップ・グアルディオラ監督の下で“ポゼッションサッカーの完成形”とも言われたチームを相手にオールコート・マンツーマンを採用。真っ向勝負を挑んだ。 ▽驚異的な采配に苦しんだグアルディオラ監督は、パスで崩して数的優位を作る理想を一時封印。各所で一対一のシチュエーションが頻発していたため、突破力に秀でた選手を投入して、個々のデュエルで上回る展開を量産し、試合終了間際にメッシが得点して辛くも2-2のドローに持ち込んでいた。 ▽ジダン監督の今回のクラシコでの入りは、上記の試合と酷似している。であれば、最終的に一対一の局面が重要となることは明らかだ。しかし、ジダン監督が前日会見で語っていた、「もし私たちが良いプレーをするなら、どんなチームも打ち破ることができるはずだ」という発言を本心からのものだと信じるとすれば、むしろ一対一の局面こそ待ち望んでいたのかもしれない。それこそ、マドリーの選手たちは個々の能力でバルセロナの選手を上回っている、という信頼の証だからだ。 ◆間受けの絶対阻止Getty Images▽とはいえ、バルセロナの強さは相手のマークを混乱させるパス回し、そして狙いたいスペースがかなりの精度で共有されている部分にもある。その舵取り役となっているのがメッシ、スイッチを入れるのがブスケッツだ。 ▽バルセロナの攻撃の中で、多くみられるパターンは主に3つ。まず1つが、ジョルディ・アルバのオーバーラップを生かした、左ワイドのスペースを使った崩し。次に挙がるのが、相手の左CBがメッシに食いついた際に多い、ボックス内右へのスアレスやパウリーニョの抜け出しを狙うパターン。そして最も警戒しなくてはならないのが、左ワイド、右のニアスペースを警戒した際に生まれる、最終ラインと中盤の間のゾーンを狙うケースだ。 ▽そのスペースを使われる、いわゆる“間受け”をメッシに許してしまえば、バルセロナの攻撃を止めることがノーチャンスとなる場合も多々あるため、絶対にケアしなければならないポイントだ。 ▽ジダン監督は、選手にマンツーマンを指示しながらも、中盤の4枚を常に相手選手の内側に配置。マドリーの選手が密集する中央のスペースになかなかパスを当てられないバルセロナは、次第に幅を広く取ったサイドへ流れるか、パウリーニョ、スアレスをターゲットにするようになっていった。 ▽さらに、マドリーが守備から攻撃に移る瞬間、バルセロナは必然的にどちらかのサイドに寄ることに。これを逆手にとるためか、この試合のマドリーの攻撃は、奪ったサイドに近いモドリッチかトニ・クロースが逆サイドに展開し、オーバーラップしたサイドバックがシンプルにクロスを上げる、といったものが基本となっていた。 ▽これも、モドリッチやクロースの素晴らしいキックの精度、ダニエル・カルバハルやマルセロの機動力があってこそ取れるものだ。このように、前半のマドリーは非常に効率的にバルセロナ対策を実践。惜しむらくは、良い時間帯にベンゼマやクリスティアーノ・ロナウドが得点を奪えなかったことか…。 ◆2010-11シーズン、コパ・デル・レイ決勝クラシコの再現を画策Getty Images▽後半に入ると、ジダン監督は戦術を変更。ピッチ全体でのマンツーマンを解除し、2010-11シーズンのコパ・デル・レイ決勝で、ジョゼ・モウリーニョ監督(現マンチェスター・ユナイテッド)がセンターバックであるペペをボランチで起用してメッシに張り付けたように、コバチッチをメッシの担当に。全体としては、カウンターを意識したやや引き気味のゾーンディフェンスに変えた。このプランを採用したのは、前半のペースで試合を運用するには疲労面で懸念があったためだろう。 ▽当時モウリーニョ監督は、ペペのボランチ起用により、今よりも得点に特化していた当時のメッシを試合から追い出すことに成功。バルセロナのキーマンを除く10人vs10人の戦いに持ち込み、1-0での勝利を手にしていた。 ▽その再現を画策したジダン監督だったが、結果から言えばこの采配が裏目に出た。現在のバルセロナでは、2010-11シーズンの頃とは違い、メッシは出し手としても脅威になっている。その役割の中で、フィジカル色の強いパウリーニョとは印象的なホットラインを形成。バルセロナの選手としては異質な直線的な動きができるパウリーニョを、メッシがシンプルに使う形をよく目にする。バルセロナの哲学に沿う崩しではないが、今シーズンはそのパターンから得た勝ち点も多い。 ▽後半から、パウリーニョは左右のワイドで精力的に顔を出すようになっていく。さらに、コバチッチのマークがついているメッシは、無理に受ける動きはせず、ディフェンスライン際をウォーキング。すると、両者を警戒するマドリーは、中央にスペースを空けていくことになった。 ◆狙われたマンツーマンとゾーンディフェンスの境目Getty Images▽そして、先制点の場面。起点となった部分では、ブスケッツが卓越したボールコントロールから、強度の落ちている中央のスペースにパスを送る。そして、ゾーンディフェンスに戻っているモドリッチはラキティッチに走り負け、中央に位置していたコバチッチにマークを受け渡す。一方で、マンツーマンを意識していたコバチッチは、近くをランニングするメッシに付くという仕事を守るため、ラキティッチのチェックにはいかず。最も危険なスペースへの侵入を許し、先制点を奪われることとなった。 ▽自身の判断から痛恨の失点を喫することとなったコバチッチは、それ以降、中途半端な対応を続けてしまう。2失点目の場面では後方のスペースを意識したためか、引いて受けに来たメッシにチェックしきれず。最前線へ高精度のパスを供給され、その流れからカルバハルが退場。PKから追加点を許した。 ▽数的不利となると、マドリーは防戦一方に。試合終了間際にも、自由を得たメッシの突破からアレイシ・ビダルにトドメを刺され、大敗のままクラシコは幕を下ろした。 ◆責を問われるべきはエースの働きGetty Images▽巷では、敗戦の原因としてイスコ外し、メッシを恐れたが故のコバチッチ起用や、ベンゼマの決定力不足が挙げられている。しかし、ここではC・ロナウドに最大の責があると主張したい。 ▽ジダン監督のマネジメントから、前半中に得点を目指していたことは明らかだろう。モドリッチやクロースの運動量を考えれば、後半も同じペースを保つことは困難なものであることは判然としていた。 ▽ただ前半のシュート数は7本と、それに見合うだけのチャンスを創り出しており、イスコを起用しなかったことでチャンスに欠けていた、と述べられる内容ではない。さらに後半に関して、攻撃の駒として投入したマルコ・アセンシオやガレス・ベイルはいずれもシュートに秀でている選手であり、試合の展開としてもイスコが周囲と連携を図りつつ崩して1点を決めるという展開ではなかった。 ▽整理すると、「チャンスを作れなかった」、「守備的な入りをした」といった部分ではなく、「チャンスを作ったが、決め切れなかった」というところに問題があったことが浮かび上がってくる。バルベルデ監督が試合後に「ジダンとの戦いに勝利したとの感覚はない。フットボールというゲームは多くの場合、ディテールに依存している」とコメントしたように、今シーズン当初から騒がれている“決定力不足”が、ここでも大きな課題として現れた形だ。 ▽欧州各紙から最大のバッシングを受けているベンゼマについては、一定の評価はしたい。彼の最大の魅力は得点力ではなく、中盤に関与する動きにあるからだ。惜しいシュートは放ち続けているだけに批判を免れることはできないが、ベンゼマが居ることで手にできたチャンスも多くあった。 ▽一方で、そのベンゼマと最前線でコンビを組むC・ロナウドは、言わずもがな驚異的な得点力が売りの選手だ。逆に、得点を決めることができないのであれば、彼を起用する理由の大部分は失われる。この試合でも絶好の場面でシュートを空振りするなど、その期待値からはほど遠いパフォーマンスとなった。 ▽マドリーでの公式戦通算416試合で422ゴールを記録しているC・ロナウド。ベンゼマでもコバチッチでもなく、マドリーのエースたるC・ロナウドの本来の実力を考えればこそ、チャンスを生かし切れなかった責任は甚大なものだ。 《超ワールドサッカー編集部・上村迪助》 2017.12.31 12:30 Sun
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【倉井史也のJリーグ】もっとこう後ろ向きに議論したいと思いませんか?! の巻

▽えー、今年の原稿もコレで最後ってことで、まぁ大体の人は天皇杯決勝についての話じゃねぇの? って思ってるのでしょうが!! ひねくれ者の私はもっと後ろ向きに話をしたい!! それは2019年に元号が変わると天皇誕生日で祝日の12月23日が平日に戻りそうだってこと! もしサッカー界に悪影響があるんだったら来年いっぱいかけて反対運動しなきゃダメでしょ! じゃあサッカーファンにとって12月23日がなんで重要かっていうと、もしかしたら天皇杯の準決勝や準々決勝で使われていた祝日かもしれないじゃないですか! ここで試合日が一つ減ると、またまたハードスケジュールになっちゃうんじゃないの? ▽ってことで、平成になってから天皇杯の準々決勝以降がどんな日程になっていたかを調べました。つーって、実は昔のデータって残ってなかったりしてるんで、一部不明です。ごめん! 69回 平成元年 準々決勝#不明# 準決勝#不明# 決勝1/1(月) 70回 平成2年 準々決勝#不明# 準決勝#不明# 決勝1/1(火) 71回 平成3年 準々決勝#不明# 準決勝12/23(日) 決勝1/1(水) 72回 平成4年 準々決勝12/20(日) 準決勝12/23(水) 決勝1/1(金) 73回 平成5年 準々決勝12/19(日) 準決勝12/23(木) 決勝1/1(土) 74回 平成6年 準々決勝12/11(日) 準決勝12/23(金) 決勝1/1(日) 75回 平成7年 準々決勝12/17(日) 準決勝12/23(土) 決勝1/1(月) 76回 平成8年 準々決勝12/26(木) 準決勝12/29(日) 決勝1/1(水) 77回 平成9年 準々決勝12/23(火) 準決勝12/28(日) 決勝1/1(木) 78回 平成10年 準々決勝12/23(水) 準決勝12/27(日) 決勝1/1(金) 79回 平成11年 準々決勝12/23(木) 準決勝12/26(日) 決勝1/1(土) 80回 平成12年 準々決勝12/23(土) 準決勝12/29(金) 決勝1/1(月) 81回 平成13年 準々決勝12/24(月) 準決勝12/29(土) 決勝1/1(火) 82回 平成14年 準々決勝12/25(水) 準決勝12/28(土) 決勝1/1(水) 83回 平成15年 準々決勝12/23(火) 準決勝12/27(土) 決勝1/1(木) 84回 平成16年 準々決勝12/19(日) 準決勝12/25(土) 決勝1/1(土) 85回 平成17年 準々決勝12/24(土) 準決勝12/29(木) 決勝1/1(日) 86回 平成18年 準々決勝12/23(土) 準決勝12/29(金) 決勝1/1(月) 87回 平成19年 準々決勝12/22(土)、12/23(日) 準決勝12/29(金) 決勝1/1(火) 88回 平成20年 準々決勝12/20(土) 準決勝12/29(月) 決勝1/1(木) 89回 平成21年 準々決勝12/12(土) 準決勝12/29(火) 決勝1/1(金) 90回 平成22年 準々決勝12/25(土) 準決勝12/29(水) 決勝1/1(土) 91回 平成23年 準々決勝12/24(土) 準決勝12/29(木) 決勝1/1(日) 92回 平成24年 準々決勝12/23(日) 準決勝12/29(土) 決勝1/1(火) 93回 平成25年 準々決勝12/22(日) 準決勝12/29(日) 決勝1/1(水) 94回 平成26年 準々決勝10/15(水) 準決勝11/26(水) 決勝12/13(土) 95回 平成27年 準々決勝12/26(土) 準決勝12/29(火) 決勝1/1(金) 96回 平成28年 準々決勝12/24(土) 準決勝12/29(木) 決勝1/1(日) 97回 平成29年 準々決勝10/25(水) 準決勝12/23(土) 決勝1/1(月) ▽ということで、判明しているだけで12月23日が試合日だったのは29回中14回! 約半分が使われてるんです。だけど実は平成20年代になってからは2回だけ。これってちょっと微妙……。 ▽つーことで、こんなの気にしないで決勝を楽しみにしたほうがイイよってことですね。大人しくC大阪vs横浜FMを待ちましょう。キックオフは14時40分、場所は埼玉スタジアム2002。チケットはたっぷりあるようです。 ▽ではみなさま、よいお年を!!【倉井史也】 試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。 2017.12.28 20:31 Thu
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【六川亨の日本サッカー見聞録】森保ジャパンが初の公式戦に出場。気になるのは…

▽1月9日から中国で開催される、AFC U-23選手権(中国)に臨む日本代表のメンバー23名が26日に発表された。昨年、監督に就任した森保一氏にとっては、タイで開催されたM150杯(準優勝)に続く大会であり、初の公式大会となる。 ▽このAFC U-23選手権は、今年で3回目を迎える歴史の浅い大会でもある。前回の2016年大会はカタールで開催され、リオ五輪の予選も兼ねていた。日本は決勝で韓国を逆転で下し、初優勝を果たすと同時にリオ五輪の出場権も獲得。中島翔哉が大会最優秀選手に選ばれた(前々回の2013年は準々決勝でイラクに0-1で敗れベスト8)。 ▽今大会は純粋にAFC U-23選手権として開催され、何かの予選を兼ねているわけではない。日本は2020年の東京五輪を見据え、21歳以下の選手で臨む。森保監督はメンバー発表の際に、「どんな大会でも1試合1試合、勝利にこだわっていく。成果にこだわって頂点を目指していく」と決意を語ったものの、他国に比べ2歳のハンデは否めないだろう。 ▽そんなU-21日本を率いる森保監督が選出したのは、GKが3名、DFが5名、MFが12名、そしてFWが3名という構成だ。DF陣は原輝綺(新潟)や古賀太陽(柏)らCBタイプが多く、SBの初瀬亮(G大阪)がMFで選出されていることからも、広島で戦い慣れた3-4-2-1(守備時は5-4-1)を採用する可能性が高い。 ▽それは「今後も、タイでも伝えたが、複数のポジションをやってもらう。このメンバーで最大6試合やる。五輪も18名の選手で(決勝まで)6試合となると、ケガ人や疲労のコンディションでチームとして機能不全にならないよう、チーム力を落とさないで戦えるよう、複数のポジションをやってもらいたい」という発言からも見て取れるように、本大会を視野に入れてのチーム作りでもある。 ▽そしてFWの3人は、スピードを武器にする前田大然(水戸)、空中戦に強い小松蓮(産業能率大)と田川亨介(鳥栖)といった具合に、「スペシャルなものを磨いて欲しい」(森保監督)選手を招集した。 ▽その一方で、Jリーグで主力としてプレーした山中雄太(柏)、冨安健洋(福岡)や、U-17W杯とU-20W杯に出場し、J3とJ1でもプレーした久保建英は疲労を考慮して今大会のメンバーから外した。彼らに加え、いずれはリハビリ中の小川航基(磐田)や堂安律(フローニンゲン)も、タイミングを見て招集されることだろう。 ▽そんな森保ジャパンで、気になるのはOA枠だ。まだずいぶん先の話ではあるが、どこかのタイミングで森保監督に質問したいとも思っている。それというのも、前回のリオ五輪でのOA枠3人(興梠、塩谷、藤春)は大会直前に決まったため、チームとしてコンビネーションを高める時間が限られていたからだ。 ▽噂によると手倉森監督は長友ら海外組を招集したかったらしい。しかし大会は8月3日に始まり、決勝まで勝ち進むと20日まで選手は拘束される。このため海外組はキャンプと重なり招集はまず不可能だ。さらにハリルホジッチ監督は、ロシアW杯の最終予選が9月1日に始まるため、20日までブラジルに滞在し、そこから帰国したら時差調整が困難になると判断。代表の主力クラス(国内組のため候補は少ないが)を招集しないよう手倉森監督に求めたそうだ。 ▽20年の東京五輪は7月24日から8月9日までの開催が予定されている。サッカー競技のスタートはもう少し早まるかもしれないが、堂安や、海外移籍の噂のある井手口(G大阪)と久保建英(FC東京)ら海外組を呼ぶなら、いまからクラブと交渉する必要がある。もちろんOA枠は、チーム作りの過程で補強ポイントが出て来るだろうか、すぐに決められるものではないだろう。 ▽しかしOA枠を使うのかどうかを含めて、早めに準備しておくに越したことはない。それがどのポジションになるのか。U-20日本代表をベースに考えると、やはり日本はGKと両SBに不安を抱えているように感じられる。それはフル代表でも手薄なポジションでもある。まだ3年あるので、新たなタレントの出現を期待したいところではあるものの、やはり不安を感じずにはいられない。【六川亨】1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた、博識ジャーナリストである。 2017.12.28 20:30 Thu
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【元川悦子の日本代表にこの選手を呼べ!】日本人離れした身体能力は大きな魅力。そのスケール感をどう有効活用するか? 川又堅碁

▽2018年ロシアワールドカップまでの半年。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表に残されたテストマッチは、3月の欧州遠征2連戦と5月30日の壮行試合(横浜)、そして事前キャンプ地での2試合の合計5試合程度しかない。 ▽指揮官も「年明けからは選手の本格的な絞り込みに入る。これから30~35人くらいのラージリストを作りたい。3月のテストマッチ後から絞り、最終的に(W杯本大会登録メンバーの)23人のリストが生まれていく流れだ」と語っている。つまり、3月の欧州2連戦メンバーに入らなければ、ロシア行きはほぼなくなるということなのだ。 ▽その枠に何とか滑り込もうと、凄まじい意欲を燃やしているのが、12月の東アジアカップ(E-1選手権)で3試合連続ジョーカー起用された川又堅碁。184㎝・75㎏という恵まれた体躯を誇る大型ストライカーだ。彼の最大の武器は日本人離れした屈強なフィジカル。父・勇人さんは専修大学時代、陸上の三段跳びの選手で全国6位に入った実績を持つ。そのDNAを受け継いだうえ、幼少期から水泳、野球、陸上、剣道、空手と数多くのスポーツに取り組み、楽々とこなしていたという。そんな選手だから、かつて福西崇史(現解説者)を指導した愛媛・小松高校時代の恩師・真鍋秀樹監督も「中学生の川又を始めて見た時、福西をはるかに超えた並外れたスケール感があった」と言うほどだ。その能力をコロンビア、セネガル、ポーランドという強敵と対峙するロシアの大舞台で使わないのはもったいない。 ▽川又が滑り込みを目論む1トップの枠は、大迫勇也(ケルン)が当確で、それ以外の1~2枠を代表通算50ゴールの岡崎慎司(レスター)、ドイツ組の武藤嘉紀(マインツ)、今季得点王の小林悠(川崎)、同22ゴールの杉本健勇(C大阪)らが競っている状態だ。パチューカ移籍後は中央でプレーすることの多い本田圭佑もこの枠の候補者の1人と考えてもいいだろう。川又はこれだけ実績のある面々に勝たなければならない。本人は「ロシアに生き残るために? そんなことを発言したら俊さん(中村俊輔=磐田)に怒られる。『もっと練習しろ』って」と冗談交じりに苦笑していたが、かつて代表10番を背負った先輩からの後押しを受けているのは事実だ。 ▽実際、今季磐田に移籍してからの彼の成長ぶりは目覚ましいものがあった。アルベルト・ザッケローニ監督に初めて日本代表合宿に呼ばれた2014年はアルビレックス新潟、2015年E-1選手権(中国・武漢)の時は名古屋グランパスに所属していたが、その頃の川又はボールがうまく収まらず、前線の起点になり切れないことが多かった。「足元の技術がやや不足している」という評価も根強く、ハリルホジッチ監督もそのあたりを問題視したから、長い間代表招集を見送ってきたのだろう。 ▽しかしながら、今季磐田で名パサーの徹底指導を受けたことで、今回のE-1選手権では相手のプレッシャーを受けながらもしっかりとタメを作り、味方の決定機を演出できるようになっていた。それは特筆すべき点だ。加えて、ゴールこそ奪えなかったものの、豪快なヘディングを何本もお見舞いしていて、その迫力は小林や金崎夢生(鹿島)を上回るものがあった。 「出てくると雰囲気がガラリと変わる? それは自分でも分かってる。そのうえで必要なのはゴール、チームをいい方向に向かせるようなプレー。それができればそれでいい。ただ、今回の東アジアでは3試合ともに決めきれなかった。これがワールドカップだったとしたら、自分がチャンスを決めるか決めないかで、チームが上に上がれるかどうかが決まる。そういう意味でもいい課題ができたかな」と本人も前向きにコメントしていた。 ▽ロシアを戦ううえで、やはりジョーカーとして流れを変えられる人材はやはり重要だ。名前を挙げたFW陣の中でその役割に最適なのは、この川又ではないだろうか。彼はそこに照準を当てて「短時間で目に見える仕事のできる選手」ということを強烈にアピールするべきだ。それを来季開幕からの1か月間で確実に遂行し、ハリルホジッチ監督の信頼を勝ち取れば、ひょっとすればひょっとするかもしれない。 ▽2014年ブラジルワールドカップを逃した時、「次こそは」と自分自身に誓いを立てたという川又。それを現実にしなければ、数々の苦しみを乗り越え、自分自身に磨きをかけてきた意味がない。持てる力の全てをまだ発揮していない怪物が大化けする姿を2018年にはぜひとも見てみたい。【元川悦子】長野県松本市生まれ。千葉大学卒業後、夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターとなる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォローし、日本代表は特に精力的な取材を行い、アウェイでもほぼ毎試合足を運んでいる。積極的な選手とのコミュニケーションを活かして、選手の生の声を伝える。 2017.12.27 12:00 Wed
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【六川亨の日本サッカーの歩み】天皇杯こぼれ話

▽天皇杯の準決勝2試合が12月23日に行われ、延長戦の末にC大阪と横浜FMが元旦の決勝に駒を進めた。ベスト8が出揃った時点で作成された公式プログラムによると、C大阪は出場49回で3回の優勝、横浜FMは出場40回で7回の優勝とあるが、これには違和感を覚えるファンもいるだろう。 ▽今シーズンはルヴァン杯でC大阪が、J1リーグは川崎Fが初めて優勝を飾った。ところが天皇杯は、Jリーグ誕生以前の企業チーム時代の優勝回数がカウントされているため、C大阪は優勝3回となる。実際のところ、C大阪になってからは2001年と2003年に決勝へ進んだものの、いずれも清水と磐田の静岡勢に優勝を阻まれている。前身のヤンマーが天皇杯に優勝したのは1964年、1970年、1974年と遠い昔の出来事なので、優勝3回と紹介されてもピンとこない。 ▽同じことは横浜FMにも当てはまり、2013年に優勝しているが、1983年から1991年までの優勝5回は日産自動車、そして1992年は日産FC横浜マリノスというチーム名での優勝だった。来年の元旦決勝で優勝すれば、優勝回数は8となり、戦前、戦中、戦後に最多記録を作った慶應BRBと並ぶことになる。長い歴史を誇る天皇杯ならではのレコードだが、やはり違和感を覚えずにはいられない。 ▽そんな天皇杯で印象に残っているのが、5回目の優勝を果たした1991年の決勝だ。日産は1983年に初優勝を果たすと、1991年まで、9年間で戦後最多となる5回の優勝を達成しているが、残り3回は読売クラブが優勝し、あとの1回は松下電器といった具合に、当時は日産と読売クラブの2強が図抜けた強さを誇っていた。 ▽9年間で決勝進出は日産が6回、読売クラブが4回と独占していたことからもわかるように、2強の黄金時代でもあった。そして決勝進出回数が9年間で10回となっているのは、1991年は両チームが初めて決勝で激突したからだった。2強にとって、まさに「絶対に負けられない戦い」だったが、思わぬ発言が日産の闘争心に火をつけた。 ▽テレビのスポーツニュースに武田修宏(現スポーツコメンテーター)とともに出演した藤吉信次(現東京Vトップチームのコーチ)は、ひょうきんなキャラクターが持ち味で、決勝の相手である日産を「おっさん自動車」と揶揄した。これが日産の選手を怒らせ、特に33歳のベテラン木村和司の激怒を買った。 ▽試合は日産がエバートンのゴールで先制したが、読売クラブも後半に武田のゴールで追いつき延長戦にもつれこんだ。そして延長前半14分、水沼貴史(現サッカー解説者。C大阪の水沼宏太は同氏の長男)の左クロスをレナトが競ってゴール前にこぼれるところ、木村が豪快な右足ボレーで決勝点を叩き込んだ。日産はその後もカウンターからルーキー山田隆裕とレナトが追加点を奪い、初の頂上決戦を4-1で制したのだった。【六川亨】1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた、博識ジャーナリストである。 2017.12.25 16:30 Mon
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【原ゆみこのマドリッド】最悪の年末になった…

▽「どちらの方がより不幸なクリスマスかしら」そんな風に私が考え込んでいたのは土曜日、リーガ17節の試合全てが終わり、2017年の最後の順位表が確定した時のことでした。いやあ、もう自分の最低気分はアトレティコが負けた前夜から始まったんですが、そこはお隣さんのよしみ。せめてクラシコ(伝統の一戦)でレアル・マドリーが首位バルサに勝ってくれれば、勝ち点差は6のままでしたからね。それがあろうことか、サンティアゴ・ベルナベウでの試合でも大きく裏切られてしまうとは! ▽だってえ、宿敵に0-3と完敗し、消化試合は1つ少ないものの、勝ち点差は14。マドリーの今季リーガは終わったとマスコミが口を揃えて言うのも当然なんですが、誰も気にせずともアトレティコだって、9ポイントに差が拡大してしまったんですよ。今の時期から、ここまでの数字を引っくり返して逆転優勝したチームは皆無のはずですし、元々、執念のremontada(レモンターダ/逆転優勝)などとは縁のないチームですからね。ただ、1つ救われるのはエスパニョール戦の後、シメオネ監督も「Yo iba a ver el Valencia-Villarreal/ジョー・イバ・ア・ベル・エル・バレンシア・ビジャレアル(私はバレンシアvsビジャレアル戦を見るつもりだった)」と言っていたように、アトレティコのマストは3位以上でのCL出場権獲得。 ▽日曜のクラシコの後、ビジャレアルが0-1で勝ったため、バレンシアに2位の座を奪われず、その点に関してはラッキーだったんですが、逆に不憫が募るのは「El Madrid nunca se rinde, pase lo que pase/エル・マドリッド・ヌンカ・セ・リンデ・パセ・ロ・ケ・パセ(マドリーは何が起きても諦めたりしない)」(ジダン監督)と弱音を吐けないマドリーかと。いやあ、正直言うと、現在4位の彼らは5位のセビージャとたったの勝ち点差2で、むしろCL出場圏死守を目標にしてもいいぐらいの苦境のはずなんですけどね。いくら今季のCL優勝で来季のCLグループリーグ直接出場権ゲットという切り札があるとはいえ、そこはヨーロッパリーグ優勝で同じ権利が手に入るアトレティコと同じですから、当面はこれ以上、順位を落とさないことから始めないといけないと思うんですが…。 ▽まあ、その辺はともかく、クリスマスのparon(パロン/リーガ停止期間のこと)に私も入る前に今節のマドリッド両雄の試合ぶりをお伝えしておかないと。すでにレガネス、ヘタフェの弟分チームたちがバケーション入りしていた金曜、ここ1年、アウェイゲームで負けてないのに選手たちもファンも油断していまいましたかね。バルセロナに当日移動してRCDEスタジアムに乗り込んだアトレティコでしたが、ほとんどチャンスも作らず、前半は0-0で終了というのはよくあること。よって、まだ私の中でもアラームは鳴っていなかったんですが、よくよく考えれば、予兆はあって、自陣でのボールロストからフリーのレオ・バチストンがvaselina(バセリーナ/ループシュート)、驚くほど見事に外してくれた時など、「だからアトレティコには1年しかいられなかったんだろうか」なんて呑気にしている場合ではなかったかも。 ▽そう、後半はいつもの通り、トマスをコレアに代えて得点を目指した彼らだったんですが、残念ながらコケのクロスをゴディンがヘッドで決めたゴールはファールで認められず。更にフェルナンド・トーレスと交代したガメイロが撃ったシュートはGKパウの正面という、ありがちな失敗を繰り返しているうちに試合も終盤に。まさに「El que tuviera la ocasión y la metiera parecía que se iba a llevar el partido/エル・ケ・トゥビエラ・ラ・オカシオン・イ・ラ・メティエラ・パレシア・ケ・セ・イバ・ア・ジェバール・エル・パルティードー(チャンスがあって、それを決めたチームが試合をモノにしそうに見えた)」(シメオネ監督)という展開になっていたんですが、ここ2試合、ベティス、アラベス戦と、ひどいサッカーをしながらもワンチャンスの1点で勝ってきたアトレティコとあって、私も最後まで希望を捨てることはなかったものの…。 ▽そんな上手い話がいつまでも続く訳ありませんって!後半43分、キッカケは懲りずにコレアが強引に敵の間を抜けようとしてボールを失ったことで、そこからエスパニョールが一気にカウンターをスタート。ピアッティ、グラネロと繋がれ、最後はセルヒオ・ガルシアがエリア内からシュートして、あっという間にゴールが決まるんですから、ショックを受けたの何のって。結局、そのまま1点を返せず、アトレティコは1-0で負けてしまったんですが、いえ、試合後のシメオネ監督は「今季の前半はとても良かった。Ojalá volvamos a perder dentro de 20 partidos/オハラ・ボルバモス・ア・ペルデル・デントロ・デ・ベインテ・パルティードス(また負けるのは20試合後であってほしいね)」と、リーガでのシーズン初黒星がこの日まで来なかったことを評価していたんですけどね。 ▽実際のところ、コケも「Es un paso atrás no sumar/エス・ウン・パソ・アトレアス・ノー・スマール(勝ち点を稼げなかったのは一歩後退だ)」と言っていた通り、それこそ翌日にはクラシコがあることを知りながら、負けてしまうのは情けない限りなんですが、思い返してみれば、誰もが期待している試合で玉砕するのはアトレティコの伝統のようなもの。ここ数年はあまりなかったんですが、いくらクヨクヨしたとて、首位との差が縮まる訳ではないですし、これでクリスマス休暇入りともなれば、もう「desconectaremos y ya está/デスコネクタレモス・イ・ジャー・エスタ(気分転換をしてそれでお終い)」(コケ)にするしかないかと。ええ、年明けからはFIFA処分が解けて、いよいよジエゴ・コスタも出場できますしね。1月3日のコパ・デル・レイ32強対決ジェイダ゛(2部B)戦1stレグからはきっと、全然違う、もっと強いアトレティコが見られるはずですよ。 ▽そして日曜日、アジアンゴールデンタイムを意識して午後1時という早い時間に初めて開催されたクラシコの方はというと。マドリーのクラブW杯優勝を称えるためのpasillo de campeones/パシージョ・デ・カンペオネス(チャンピオンの花道)はなかったものの、キックオフ前にはキャプテンのセルヒオ・ラモスが2017年5コ目となるトロフィーをfondo sur/フォンド・スール(南側ゴール裏席)に大きな垂れ幕が広がる中、場内を満員にしたファンに披露。世界チャンピオンの貫録を示して、序盤はそれこそ押し気味に試合を進めていた彼らだったんですけどね。 ▽残念ながら、それが得点に結びつかなかったのはクリスチアーノ・ロナウドがベンゼマのラストパスを信じられないことに空振りしてしまったり、ベンゼマの方も方でまたしてもヘッドをゴールポストに当ててしまったりしたせいですが、幸い相手も前半はメッシがあまり動かず。それが「Con Isco no puedes buscar anular a Messi, con Mateo sí/コン・イスコ・ノー・プエデン・ブスカール・アヌラール・ア・メッシ、コン・マテオ・シー(イスコでメッシを無力化することはできないが、マテオならできる)」(セルヒオ・ラモス)というように、ジダン監督が大方の予想に反して、イスコではなく、コバチッチを先発させたおかげがどうかはわからないものの、こちらも0-0のまま、ハーフタイムを迎えます。 ▽ただ後半は大きく違って、うーん、まさかそれこそ、コバチッチがメッシ一筋だったことが仇となるんですから、サッカーとは恐ろしい。悲劇が起ったのは9分、自陣からカウンターを開始したバルサはラキティッチがドリブルでピッチ中央をGKケイロル・ナバスの守るゴールに向かって真っしぐら。エリア前でセルジ・ロベルトに繋ぐと、フリーで反対側に入ったルイス・スアレスにボールが渡り、先制点を奪われてしまったから、さあ大変!更に悪いことは続いて、このままではいけないと、ジダン監督もベイルとアセンシオを入れるべく、ピッチ脇で待機させていたところ…。 ▽折しも再び、ルイス・スアレスがシュート。今度はナバスが弾いたものの、回りまわって、ゴールポストに当たって返ってきたボールをパウリーニョがヘッドしたところ、カルバハルが手で弾くって、いやあなた、フィールドプレーヤーでしょ。当然、ハンドによるペナルティを取られ、レッドカードも出されてしまったため、メッシがPKを決めた後はアップもしていなかったナチョがピッチへ。うーん、確かに「Piensas en unos cambios te meten el segundo con expulsion/ピエンサス・エン・ウノス・カンビオス・テ・メテン・エル・セグンド・コン・エクスプルシオン(交代を考えている時に退場と一緒に2点目を取られる)。こうなるともう別の試合だ」と、ジダン監督が嘆いていた通りではあるんですけどね。 ▽そこは奇跡のレモンターダ(逆転劇)がウリのマドリー。たとえ、交代枠オーバーでイスコの出番がなくなろうと、10人であろうと、終盤にはドラマがあるはずと誰もが期待していたんですが…最後はロスタイム、右サイドでボールを取り返したメッシがその時、右のサッカーシューズが脱げてしまったのも何のその、素知らぬ顔でエリア内奥まで行くと、折り返しのキラーパス。それを時間稼ぎでセルジ・ロベルトから代わったばかりのアレイチェ・ビダルに撃ち込まれ、ナバスの手を逃れたボールが3点目になってしまうんですから、もう処置なしです。 ▽え、本音のところ、先週はアブ・ダビでアル・ジャジーラとグレミオを破り、世界の頂点に立ったものの、スコアはそれ程、景気のいいものではなし。自分もマドリーの調子自体はあまり良くない気がしていたんじゃないかって?まあ、そうなんですが、マルセロも「Os tenemos muy mal acostumbrados y pensáis que tenemos que ganar siempre/オス・テネモス・ムイ・マル・アコストゥンブラドス・イ・ペンサイス・ケ・テネモス・ケ・ガナール・シエンプレ(凄く悪い習慣で皆、常にウチが勝たないといけないと思っている)」とミックスゾーンで開き直っていたように、夏にはスペイン・スーパーカップの2試合に連勝して、圧倒的な実力差を示していた彼らですからね。本気になれば、勝てないことはないだろうと、私も希望的観測をしていたんですが、現実は何ともシビア。 ▽こうも圧勝されては、いくら試合後、ルイス・スアレスへcodazo(コダソ/肘打ち)を喰らわせながら、ここ10試合目のクラシコで4回目の退場は免れたものの、フェルナンド・イエロを抜いて、イエローカードが最も多い選手となってしまったラモスが、「Nuestra historia y nuestro escudo nos obliga a luchar hasta el final/ヌエストラ・イストリア・イ・ヌエストロ・エスクード・ノス・オブリガ・ア・ルチャール・アスタ・エル・フィナル(このクラブの歴史、ボクらの紋章が最後まで戦うことを義務付けている)。可能性がある限り、マドリーは戦うよ。それがウチのDNAだ」と言っていたとはいえ、未消化分を除いても勝ち点差は11。これってマドリーが残り全勝しても、バルサが4試合負けないと逆転できないってことですからねえ。 ▽一体、どうしたらそんなことが起こるのか、私にもわかりかねますが、何せ、まだバルサと五分条件のCL決勝トーナメントは2月後半まで始まらず。その前の1月、4日のヌマンシア(2部)戦1stレグから、コパの戦いもあるマドリーとはいえ、このままじゃリーガは盛り下がってしまうばかりかと。とりあえず、29日までバケーションを取り、30日にはアルフレド・ディ・ステファノ・スタジアムでの公開練習でバルデベバス(バラハス空港の近く)に戻って来る彼らですが、できればフロントもこの間に状況をよく分析して、必要なら1月の市場でFWなり何なり補強。年明けのリーガでは熾烈なCL出場圏争いを繰り広げてファンを楽しませてもらいたいものですが…いや、やっぱりそこに興味が行くのはアトレティコファンだけかもしれませんね。【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2017.12.24 17:15 Sun
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【倉井史也のJリーグ】このままじゃ2017年は苦々しく終わりませんか?! の巻

▽すみません、E-1選手権の韓国戦で1点取ったところから後の記憶がないんですけど、何が起きたんですか? だってメンバー発表のときにヴァイッド・ハリルホジッチ監督って「目標は、優勝であるべきです」って言ってみたよね。「我々は優勝を目指して成功を収めるべく努力しないといけません」とか。 ▽えっと引き分けで優勝じゃなかったんでしたっけ。でもって21日に最新のFIFAランクが発表されて、日本は2つ下げて57位。これには韓国戦の結果って入ってないはずだから、もしかしたら来月は……。あれ? ハリルホジッチ監督就任時って55位だったし、「20位ぐらいまでには持っていきたい」って宣言してたのに……。 ▽あーそんなモヤモヤしたまま今年を終わりたくないから、やっぱり天皇杯しっかり見ないといけないな、と。で、今年の組み合わせって、神戸vsC大阪@長居、横浜FMvs柏@等々力。これはいい組み合わせじゃないですか? しかもどのチームもホームタウンがスタジアムに近いから、たっぷり応援が来そうだし。 ▽じゃ成績データ見ておきましょ。 ・神戸 ▽これまでの最高成績はベスト4。2000年で、監督は川勝良一。ちなみにこのときリーグ戦は年間順位が13位。で、今年の成績は9位。あ、これは初の決勝進出ありかも! ・C大阪 ▽なんと過去には準優勝が3回(1994年、2001年、2003年)。で、ちなみにこのうち2回は監督交代直後という、力があるけど出し切れてませんでしたパターン(2001年11月は副島博志からジョアン・カルロス、2003年10月は 西村昭宏から塚田雄二)。今年はルヴァンカップで初優勝し、大切な局面で頑張れるようになったか? ちなみに、リーグ戦3位のC大阪が優勝すると柏にACLプレーオフ進出。つーことは、準決勝でC大阪と柏が勝ち上がると、来年のACL出場4チームの顔ぶれは決定なのです。 ・横浜FM ▽横浜マリノス時代に1回(1992年)、横浜FM時代に1回(2013年)の優勝経験チーム。前身の日産自動車時代からカップ戦に強いけど、今年は1分1敗と柏に勝ってないし、リーグ戦は5位だけど、柏は4位だったし……。 ・柏 ▽2012年に優勝を果たしていて、3位のC大阪とは勝点差1。ま、準決勝に残ったチームをリーグ戦の順位で考えると、決勝のカードは柏とC大阪かなと。で、柏は優勝しないとACLはプレーオフから出なきゃいけないので、やっぱ勝ちたいって気持ちは強いんじゃないですかね。 ▽まぁこの4チームとも、指揮官は「我々は優勝を目指して」って言ってると思いますよ。心の底から。【倉井史也】 試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。 2017.12.21 21:00 Thu
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【六川亨の日本サッカー見聞録】韓国戦の敗北は技術委員会にも責任がある

▽先週末に終わった東アジアE-1選手権の最終戦で、日本は韓国に1-4と歴史的な敗北を喫した。ホームでの4失点は63年ぶりの屈辱でもあった。試合後は、田嶋JFA(日本サッカー協会)会長が「ひと言、情けない。がむしゃらになって取り返しにいく、代表としての誇りを持っているのか」と疑問を呈すれば、セルジオ越後氏はハリルホジッチ監督の解任を要求した。 ▽彼ら以外にも、日本代表のOBからはかなり辛口の意見が飛び出した。確かに11月のヨーロッパ遠征あたりから、ハリルホジッチ監督はこれまでのように選手を批判するのではなく、庇うようなコメントが増えたのも事実だ。この点の真意はわからない。 ▽しかしながら国内組で望んだ東アジアE-1選手権は、韓国に屈辱的な敗戦をしたものの、北朝鮮と中国に勝つなど、“あのメンバー”にしたら健闘したと思う。 ▽そして日韓戦である。ともに国内組とはいえ、日本はJリーグ選抜としたら、韓国はKリーグとJリーグ、さらにCリーグの精鋭チームと言える。日本で代表のレギュラーは井手口くらいで、23人のメンバーに残りそうなのは東口と今野あたりだろう。それに対し韓国はCB張賢秀(チャン・ヒョンス)、右SB金珍洙(キム・ジンス)、右MF李在城(イ・ジェソン)はバリバリのレギュラーで、彼ら以外にも多くの選手が代表経経験は豊かだった。 ▽加えて、試合後の会見で韓国人記者の質問から、申台龍(シン・テヨン)監督は今大会で優勝しないと更迭されることが分かった。さらに、日本の天敵でもある長身FW金信旭(キム・シヌク)は、代表に残れるかどうか最終テストの場でもあったそうだ。彼は2ゴールと結果を残したが、2点をアシストしたのは金珍洙(キム・ジンス)と李在城(イ・ジェソン)と、全北現代のチームメイトでもあった。 ▽国内組の見極めの大会とはいえ、日本と韓国では抱えている事情がかなり異なっていた。ハリルホジッチ監督からすれば、国内組の発掘は吉田とコンビを組むCB(槙野を除く)と、長谷部の相棒であるボランチの見極めの場でしかなかったのではないか。しかし山口は負傷で、井手口も韓国がロングボールを多用したため、見せ場はほとんどなかった。収穫と言えば、フィードに難のある植田が右SBで使えそうなことくらいしかなかった。 ▽今野が必死にゲームを組み立てようと奮闘する姿は気の毒にも見えた。国内組の選手の発掘の場であることは理解できる。しかし、勝たなければいけない大会でもあった。そこで疑問に思うのは、ゲームを作れる清武や大島が負傷離脱したのに、代わりの選手を入れなかったことだ。川崎FとG大阪の選手を中心に招集したのであれば、なぜ中村憲を追加招集しなかったのか。 ▽ハリルホジッチ監督にすれば、中村憲は年齢的に不要な選手かもしれない。しかし優勝を狙うのであれば、登録枠も余裕があるのだから、試合を作れる選手を呼んで欲しかった。それをハリルホジッチ監督に要求するのは技術委員会であり技術委員長の仕事でもある。負けたことでハリルホジッチ監督を非難するのは簡単だ。しかし、今大会の敗北は、西野技術委員長を始めとする技術委員会にも責任があると思っている。【六川亨】1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた、博識ジャーナリストである。 2017.12.21 18:20 Thu
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【元川悦子の日本代表にこの選手を呼べ!】韓国戦で貴重なPKをゲット。数少ないインパクトを残した新スピードスター・伊東純也

▽宿敵・韓国に1-4という信じがたい大差をつけられ、惨敗を喫した16日の2017年東アジアカップ(E-1選手権)最終戦。日本代表の多くが相手の高さや技術に翻弄される中、積極果敢に自分の特徴であるスピードを押し出そうとしたのが、右FWの伊東純也だった。 ▽開始早々の2分、右サイドのスローインからFW小林悠、MF土居聖真を経由し、ペナルティエリア内に背番号14が突っ込み、DFチャン・ヒョンスのファウルを誘った。これで得たPKを小林が決める。この日の日本にとってポジティブだった場面はこれくらい。伊東が数少ない希望の星になったのは確かだ。 ▽「ボールを受けて仕掛けるって場面を多く作りたかったんですけど、試合展開的に難しくなってしまったのかなと。自分はもっとできると思うし、やれる時間はあるので、それをもっと出せればいいかなと思います」と試合後にも強気の姿勢を垣間見せた。 ▽FWキム・シンウクの1点目につながるDFキム・ジンスのクロス対応で後手を踏むなど、守備面では稚拙さを垣間見せたし、後半は右太もも裏の痛みが出て動きが鈍ったが、直面した課題を修正していけば、いずれA代表でも活躍できる存在になりそうだ。 ▽そもそも伊東純也は神奈川県横須賀市出身。地元の鴨居サッカークラブから横須賀シーガルズを経て、逗葉高校、神奈川大学へ進んでいる。横須賀シーガルズからは、今季限りでユニフォームを脱いだMF石川直宏が出ているが、速さとドリブル突破を武器とする先輩をさらにスケールアップさせたのが、伊東純也なのかもしれない。 ▽転機となったのは、関東大学サッカーリーグ2部を戦った神奈川大学3年の時。得点王とベストイレブンをダブル受賞し、一気に知名度を上げた。4年の時にはアシスト王を手にするなど、攻撃面で非凡な才能を擁していることが実証されたのだ。その伊東に目を付けたのがヴァンフォーレ甲府。2015年のJ1では瞬く間にデビューを果たし、30試合出場4ゴールと大卒新人にしてはまずまずの結果を残す。甲府は現在サンフレッチェ広島にいるMF柏好文(国士舘大)、DF佐々木翔(神奈川大)、MF稲垣祥(日体大)らに象徴される通り、大卒新人の発掘に定評がある。伊東も甲府のお眼鏡に叶ったからこそ、1年でブレイクを果たすことができたのだろう。 ▽翌2016年には柏へ移籍。当初は右サイドバックで起用されていたが、下平隆宏監督就任後は本来の攻撃的な位置を担うようになり、持ち前の仕掛けがより一層光るようになる。彼のスピードできりきり舞いさせられたDFも少なくなく、「ハリルジャパンに伊東純也を呼ぶべき」といった論調も日に日に高まっていった。 ▽2016年リオデジャネイロ五輪のメンバーから落選したことも、ハリルホジッチ監督の気持ちを押しとどめる要因になったのかもしれないが、今から振り返ると、もっとA代表に早く呼んでいてもいい存在だったのは確か。MF井手口陽介を初招集した2016年11月のオマーン戦、あるいはその井手口が初キャップを飾った今年6月のシリア戦あたりで彼がチームに加わっていたら、今頃はFW浅野拓磨やFW久保裕也と熾烈なデッドヒートを繰り広げていた可能性も否定できない。 ▽「拓磨や裕也…、みんな特徴が違いますけど、自分は監督の求めている裏への動きとか、縦への仕掛けとか出せればいいかなと。拓磨とはタイプが違いますし、もっと仕掛ける部分とかは出せるかなと思います」と本人も強調していたが、同じスピードタイプでも裏へ飛び出すのに長けている浅野とは違う。セカンドトップを本職とする久保と比べてもチャンスメークという意味では伊東が優位かもしれない。もちろん本田圭佑(パチューカ)とは国際経験値で比べるべくもないが、本田にないものを伊東は持っている。そこは自信を持っていい部分。そこを研ぎ澄ませていくことができれば、ロシアの最後の1枠に滑り込む希望も生まれてくる。 ▽2006年ドイツワールドカップの時も、国内組の1人としてガムシャラさを前面に押し出していたFW巻誠一郎がジーコ監督の心を動かし、ラスト1枠に食い込んだという好例もある。プロになるまで一度も年代別代表に選ばれたことがなかった伊東なら、誰よりも雑草魂を持ってサッカーに取り組めるはず。そういうタフさと泥臭さを見せてくれれば面白い。さしあたって23日の天皇杯準決勝、横浜F・マリノス戦で、大ベテラン・中澤佑二率いる相手守備陣をきりきり舞いするところをぜひとも見せてほしい。【元川悦子】長野県松本市生まれ。千葉大学卒業後、夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターとなる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォローし、日本代表は特に精力的な取材を行い、アウェイでもほぼ毎試合足を運んでいる。積極的な選手とのコミュニケーションを活かして、選手の生の声を伝える。 2017.12.20 12:00 Wed
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【原ゆみこのマドリッド】1-0って結構、寂しい…

▽「別にどっちでもいいよね」そんな風に私がうんざりしていたのは月曜日、クラブW杯決勝のニュースが一段落した後、クラシコ(伝統の一戦)に向けて、どのメディアもまるで大問題のように取り扱っていたのはpasillo(パシージョ/花道)があるかないか。つまりレアル・マドリーがサンティアゴ・ベルナベウのピッチに出る際、バルサの選手たちが世界チャンピオンに敬意を表し、2列に分かれてお出迎えするかどうかなんですが、いえ、確かにクリスティアーノ・ロナウドなど、「Seria bonito y a mi me gustaria que el Barcelona nos hiciera el pasillo/セリア・ボニート・イ・ア・ミー・メ・グスタリア・ケ・エル・バルセロナ・ノス・イシエラ・エル・パシージョ(いいだろうね。ボクはバルサに花道を作ってもらいたいよ)」と言っていましたけどね。 ▽それにはすぐに相手側からも反応があって、この夏、UEFAスーパーカップ優勝を果たした後、スペイン・スーパーカップで両者が顔を合わせた時同様、「ウチは自分たちが参加していない大会の勝者に花道を作る習慣はない」(バルサのアモル渉外ディレクター)というもので、え、そんなこと言ったら、クラブW杯なんてCLに優勝しないと出られない大会。各大陸の覇者が参加者ですから、スペインから2チームが出ることは主催国にでもならない限り、ありえないんですが、まあマドリーのペレス会長も「花道がなくてもこのタイトルの価値が下がる訳ではない」と言っていましたしね。 ▽バルサだって、クラブW杯に優勝した直後のスペイン国内の試合で、花道で迎えてもらったことがあるくせにという突っ込みはともかく、何より大事なのはこのクラシコの結果の方。何せ、先週末の16節を来年に先送りしたため、首位とマドリーの勝ち点差が8から11に拡大してしまいましたからね。実際、月曜にあったマルカ(スペインのスポーツ紙)主催の表彰式で昨季のピチチ(リーガ得点王)とディ・ステファノ賞(最優秀選手賞)をもらったメッシも「Ganando es una ventaja importante/ガナンドー・エス・ウナ・ベンターハ・インポルタンテ(勝てば大きなアドバンテージになる)」と言っていたように、ここで相手が勝てば14差。こうなるともう、マドリーの選手たちだけではなく、ファンも含めて、クリスマス休暇を心おきなく楽しめるかどうかに大きく関わってくるじゃないかと思うんですが…。 ▽まあ、クラシコについてはマドリーがアブ・ダビからバラハス空港に到着したのは日曜早朝。練習は火曜までお休みで、月曜には恒例のクラブ主催のクリスマス・ランチをベルナベウのアンテパルコ(貴賓席前ホール)で楽しんでいたようなので、また次回にでもお話しすることにしますが、とりあえず、グレミオとの決勝の様子を伝えておかないと。この日の彼らは準決勝のアル・ジャジーラ戦とは違い、チャンスの嵐を無駄にするということはなかったんですが、前半に得点できなかったのは同じ。敵のカウンターも食らわなかったため、0-0のまま後半が始まったところ、7分に自ら受けたファールからのFKをロナウドが決め、ようやく先制点を奪うことに。 ▽いやあ、まさかグレミオ選手たちの壁が真ん中で別れ、ボールが通ってしまうとは意外でしたが、困ったのはそれからで、だってえ、追加点がさっぱり入らないんですよ。何せ、私もアトレティコvsアラベス戦を見るため、ワンダ・メトロポリターノへ向かう時間が迫ってきていましたからね。モドリッチはゴールポストに弾かれるわ、今回は35分に入ったベイルのシュートも決まらず、終盤ギリギリに追いつかれ、延長戦になったりしたら大変だと心配していたものの…。 ▽でも大丈夫。というのも、グレミオは枠内シュートを1本も撃たなかったからで、おかげで1-0のまま、試合終了の笛が鳴るのと同時に私もバル(スペインの喫茶店兼バー)を離れ、メトロ(地下鉄)に直行することができたのは助かったかと。何はともあれ、「No va a fallar nunca. Siempre esta en los momentos clave/ノー・バ・ア・ファジャール・ヌンカ。シエンプレ・エスタ・エン・ロス・モメントス・クラベ(決して期待を裏切ることはない。いつも肝心な時にいてくれる)」というジダン監督も言っていた通り、ロナウドのゴールが決まってくれたのはラッキーでしたっけ。 ▽これでマドリーは今季3つ目、2017年に限れば5つ目のタイトル獲得ですからね。こうなると、sextete(セクステテ/1シーズン7冠)をジダン監督が夢見るのもわかりますが、次の16強対戦は2部のヌマンシアと当たるものの、昨季も準々決勝でセルタに負けるなど、コパ・デル・レイにはハプニングが付き物。2月からのCL決勝トーナメントも初っ端からPSG戦とあって、決して予断は許しませんが、クラブW杯大会MVPをもらったモドリッチなども「El sabado nos espera el clasico para recortar puntos/エル・サバドー・ノス・エスペラ・エル・クラシコ・パラ・レコルタール・プントス(土曜には勝ち点差を縮めるためのクラシコが待っている)。ウチは今いい時期だし、それをバルサ相手に示せたらいいね」と言っていたように、まずはリーガを逆転優勝可能な状態に持っていかないと。 ▽え、それで年内最終節、お隣さんの頑張りで漁夫の利を得ようとしているアトレティコは自身の仕事を果たしたのかって? そうなんですよ! 夜8時45分からの試合ということで、私も厚手のヒートテック着用で臨んだその試合、やはり寒さのせいか、スタジアム移転後、最も少ない5万人という観客の入りだったんですが、いやいや。2月のヨーロッパリーグ32強コペンハーゲン戦なんて絶対、もっとスカスカになるじゃないかと思いますが、1月9日のコパ16強ジェイダ(2部B)戦2ndレグなども含め、その辺はたまたま観光でマドリッドに寄ったファンもワンダで当日券を買いやすいため、チェックしておくのもいいかと。 ▽アラベス戦の方は、前半、ゴールがなかったのはマドリーと同じなんですけどね。丁度、直前に2位のバレンシアが乾貴士選手の先制点のおかげもあって、エイバルに2-1で負けたという報が到着。ここはシメオネ監督もチャンスを絶対に逃したくなかったんでしょう。ピッチでボールロストを頻発していたトーマス・パルディをハーフで代え、コレアを入れただけでなく、堅い敵の守りをこじ開けるため、23分にはサウールとガメイロから、フェルナンド・トーレスとカラスコと早くも交代枠を使い切ってしまうことに。うーん、その起用策は29分、ベルサイコが右サイドから入れたラストパスをトーレスが押し込んでゴールをゲット。待望の先制点が入ったため、有難かったんですけどね。これじゃあ、前節のベティス戦のようにDFを総動員してリードを守り倒すことができないじゃないですか! ▽ただ最近のアトレティコは守備が良くなってきていて、何しろこの日は今年最後のホームゲームに駆けつけたファンの応援もありましたからね。そのまま1-0で終わった後、アラベスのペドラツァなど、「El Atletico no nos creo practicamente ocasiones/エル・アトレティコ・ノー・ノス・クレオ・プラクティカメンテ・オカシオネス(アトレティコは実際、ほとんどチャンスを作らなかった)」と負け惜しみを言っていたものの、GKオブラクが珍しくparadon(パラドン/スーパーセーブ)をしなくて済んだのも事実。ええ、それは相手のアベラルド監督も「tuvimos dos en la primera mitad, pero no disparamos/トビモス・ドス・エン・ラ・プリメーラ・ミタッド、ペロ・ノー・ディスパラモス(ウチには前半、2度チャンスがあったが、シュートまで行かなかった)」と認めていましたっけ。 ▽もちろんファンとしては、できればもっといいプレーをして、ゴールも景気良く沢山、入れてもらいたいところですが、「Son los mismos que nos veian fuera hace siete semanas/ソン・ロス・ミスモス・ケ・ノス・ベイアン・フエラ・アセ・シエテ・セマーナス(7週間前、全ての大会で優勝の可能性がなくなったと思われていたのと同じメンバー)」(シメオネ監督)というのも本当ですからねえ。とりあえず、今は最少得点差での勝利でも上出来として、素直に2位浮上を喜ぶのがいいかと。ようやく今季リーガ初ゴールを挙げ、チームの勝利に貢献できたトーレスも「今はこのユニフォームのために全力を尽くして、新しいスタジアムを感動の時とタイトルで満たす時」と嬉しいことを言ってくれましたしね。 ▽あとは金曜の年内最終戦、RCDEスタジアムでのエスパニョール戦も白星で飾り、お隣さんと5ポイント差もあるリーガの高みを満喫して年を越してもらいたいと思いますが、さて。ちなみに日曜を休養日に充てた彼らは月曜夕方にマハダオンダ(マドリッド近郊)での練習を再開。サモラ(リーガで一番失点率の低いGKに与えられる賞)を2シーズン連続で受賞したオブラクはマルカの表彰式でバルセロナに行っていたため欠席、ヒザを痛めているヒメネスもまだジムごもりのようですが、セッション後は全員ワンダ・メトロポリターノでのクリスマス・ディナーを楽しんだとか。年明けの彼らは3日にコパのジェイダ戦1stレグがありますし、年内も30日にエジプトでアル・アハリとのチャリティーマッチが予定されているため、バケーションも1週間しかないそうです。 ▽そして翌日曜、正午からのジローナ戦に挑んだマドリッドの弟分、ヘタフェはどうだったかというと、いやあ、前夜、ワンダからの帰宅が午前様だったため、私も前半は見られなかったんですけどね。開始早々の5分、FKから最後はモジカのクロスをストゥアーニにヘッドされて奪われた1点を彼らは最後まで返せず。後半20分には先週のエイバル戦に続き、柴崎岳選手も途中出場して反撃を試みたものの、残念ながら、そのまま1-0で終わり、マドリーとのミニダービーが延期になったお隣さん、レガネスに勝ち点差をつけることはできませんでした。 ▽おまけに順位でもジローナ、エイバルに先を越され、憧れのEL出場圏6位が少し遠のいてしまったヘタフェですが、嘆いている暇はまったくなくてもう、この水曜午後7時30分(日本時間翌午前4時30分)にはホームのコリセウム・アルフォンソ・ペレスにラス・パルマスを迎えないといけないんですよ。うーん、相手は最下位とはいえ、日曜のエスパニョール戦で残り10分で0-2から追いつくという粘りを見せていますからね。ホルヘ・モリーナ、アンヘルのFWコンビがここリーガ4試合無得点というのもありますし、ボルダラス監督もちょっと趣向を変えて、そろそろ柴崎選手の先発なんていうのもあるかも。ちなみにチームは木曜以降、バケーションに入りますが、彼らはコパ敗退で、年明けもReyes Magos/レジェス・マゴス(東方の3博士)の祝日、6日午後1時キックオフにされてしまったリーガ戦、アトレティコに胸を借りるダービーからと間があるため、他のマドリッド勢よりゆっくり休めるのはいいですよね。 ▽一方、9日のデポルティボ戦で1-0と負けて以来、試合のなかったレガネスは年内最後が火曜のレバンテ戦となりますが、何せこちらは飛ばした試合がマドリー相手とあって、2月のミッドウィークに勝ち点挽回というのが、極めて高いハードルなのは日を見るよりも明らか。よって、ここでガッチリ勝利を掴んでおくにこしたことないんですが、あまり彼らはEL出場圏に近付くことを考えない方が選手たちも浮つかなくていいかも。そんなレガネスは年明けも4日から、コパのビジャレアル戦1stレグをホームのブタルケで戦わないといけないんですが、うっかり勝ち抜けたりすると、それはそれで大変。ただでさえ、ケガ人多発に悩まされているガリターノ監督ですからね。このレベルのチームの選手層は週2試合ペースを想定していないため、相当厳しい戦いを覚悟しないといけなくなりそうです。【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2017.12.19 12:30 Tue
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【イケメンアンケート番外編】J1初制覇の川崎フロンターレ、HUB川崎店に集まるサポーターが選んだイケメンは!?

▽明治安田生命Jリーグも全ての日程が終了し、優勝チームや昇格チーム、降格チームが決定いたしました。 ▽J1リーグでは、川崎フロンターレが最終節で大宮アルディージャ相手に見事大勝を収めると、首位の鹿島アントラーズがアウェイでジュビロ磐田にゴールレスドロー。この結果、逆転での優勝が決まり、悲願のクラブ初タイトル獲得となりました。川崎Fに関わるみなさま、本当におめでとうございます。 ▽そんなことを予期?したか、してないかはさておき、編集部のUとKが見事優勝を果たした川崎Fサポーターが集まるHUB川崎店様に潜入取材。敗れればタイトルを逃していた11月18日のガンバ大阪戦の日に突撃し、お店に集まった川崎Fサポーターや女性店員さんに両クラブからそれぞれ5名ずつをピックアップした計10名を候補者として、両クラブから1名ずつの計2名を選んでいただきました! 編集部が選定した候補者は以下の通り。 ◆川崎フロンターレ(5名) DFエドゥアルド 24歳 MF谷口彰悟 26歳 MF家長昭博 31歳 MF大島僚太 24歳 FW井川祐輔 35歳 ◆ガンバ大阪(5名) DF米倉恒貴 29歳 DF西野貴治 24歳 MF井手口陽介 21歳 FWアデミウソン 23歳 FW呉屋大翔 23歳 ▽それでは、突撃取材の模様をお伝えしていきます! と言いたいところですが、先にお詫びが。みなさんにそのお顔をお見せしたい方がたくさんいらっしゃったのですが、思った以上に写真NGという展開に…ということで、ダイジェストでお伝えさせていただきます。 ▽まずは、HUB川崎店で働く「ともさん」。試合日は毎回お店で観ているとのことで…つまり、試合開催日にHUB川崎店を訪れるとお会いすることができます!そんな、ともさんが選んだのは… (C)CWS Brains,LTD.◆川崎フロンターレ 家長昭博選手 「かっこいいです。推しメンです」 ◆ガンバ大阪 井手口陽介選手 「ヒゲが好きでして…(笑)」 ▽ということで、イケメン家長選手、日本代表での活躍も目覚ましい井手口選手が1票ずつを獲得しました。 ▽そして、普段は指定席で観戦されているものの、この日はチケットを手にすることができず、HUB川崎店での観戦を選択された女性にアタック。 (C)CWS Brains,LTD.◆川崎フロンターレ 大島僚太選手 「最初に観に行った時に好きになりました」 ◆ガンバ大阪 井手口陽介選手 「顔が好きですね。テレビでもよく見るので」 ▽なんと、2人続けて井手口選手が選ばれる事態に!川崎Fサポーターにとっては好みなのでしょうか? そして、異色の組み合わせ。川崎Fサポーターと、お友達の方にも調査。川崎Fサポーターの女性は… ◆川崎フロンターレ 大島僚太選手 「恥ずかしがり屋な感じが良いです。あとは、笑顔が良いのにストイックなところも好きです」 ◆ガンバ大阪 西野貴治選手 「顔が良いですね」 ▽大島選手が2票目を獲得しました!そしてお友達の方は… ◆川崎フロンターレ 大島僚太選手 「笑顔が良いです」 ◆ガンバ大阪 井手口陽介選手 「プレースタイルが好きですね。でも、本当は赤崎秀平選手が…」 ▽なんと、お友達の方は、候補に挙げていなかった赤崎選手がお好みだったようです…ん?本当は赤崎選手…川崎Fの試合を観に来ていて赤崎選手が好きということは…なんと、鹿島サポーターという事実。スタジアムにはいけない理由がありました。 ▽その他にも、カップルで来店されていた方や、女性店員さんにも調査を続行。緊張感ある試合のハーフタイムにご協力いただきましてありがとうございました。今回HUB川崎店に来店された理由としては、「仕事があって行けなかった」など、本来ならスタジアムで観戦される熱いサポーターの方ばかりでした。それでは、サポーターから選ばれたイケメン選手ベスト5を発表します! ◆5位(得票率9.1%) Getty imagesFWアデミウソン(ガンバ大阪) ▽5位に入ったのはSNSでもオシャレ感満載の投稿を繰り返すアデミウソン選手! アデミウソン選手を選んだ方は、「オシャレ」の一点張り。「プライベートの私服もカッコイイ」とSNSをチェックされている方も居ました。中には、「川崎に欲しいんです!ハマると思います」とクラブに獲得を進言される方も。 ◆3位タイ(得票率13.6%) Getty imagesMF大島僚太(川崎フロンターレ) ▽3位が同率で2名!まずは、川崎Fの10番を背負い、日本代表にも選出されている大島僚太選手! 笑顔やキュートな反応が皆さんのお気に入りポイントとのこと。選手として好きという方もいらっしゃいました。 Getty imagesMF家長昭博(川崎フロンターレ) ▽唯一両チームでプレーしたことがある家長昭博選手も同率で3位です。女性店員さんの推しの強さも去ることながら、やはり整った顔立ちを評価する方が多くいらっしゃいました。 ◆2位(得票率18.2%) Getty imagesMF井手口陽介(ガンバ大阪) ▽惜しくも優勝を逃したのは、日本代表としても活躍が期待され、G大阪でも中心的存在になりつつある井手口陽介選手でした。プレーが好きという声や、ヒゲの感じが好きという意見もある中、時折見せる笑顔がカワイイという意見が多く集まりました。プレーでヴァイッド・ハリルホジッチ監督の心を掴んだように、その笑顔で女性の心まで鷲掴みにしたようです。 ◆1位(得票率22.7%) Getty imagesDF谷口彰悟(川崎フロンターレ) ▽言うまでもなく、1位は谷口彰悟選手でした。超WS編集部が行ってきたイケメンアンケートで、国内組では敵なしの谷口選手。「ザ・イケメン」や「背が高いのに小顔」「目鼻立ちがハッキリしている」と、やはりその顔立ちの良さには誰も敵いません。 ▽番外編としてお送りさせていただいた今回のイケメンアンケート。川崎Fから3名、G大阪から2名という結果になりました。谷口選手の強さは異常とも言える状況で、もはや、殿堂入りさせないと企画が成り立たない様な…。イケメンバロンドールがあれば、連続受賞まちがいなしです。 ◆HUB川崎店ではJリーグ以外のサッカー中継も!(C)CWS Brains,LTD.▽今回、取材にご協力頂きましたHUB川崎店様は、見事にJ1初優勝を達成した川崎フロンターレを応援されています。(C)CWS Brains,LTD.▽店内には、選手の写真やスパイク、ユニフォームなども飾られており、入り口には川崎フロンターレのフラッグも掲示されているほど。順位表なども店内に掲示されているため、川崎フロンターレサポーターの方は、試合日以外に来店されても必ずや楽しめるでしょう。(C)CWS Brains,LTD.▽来シーズンは連覇、そして3冠を目指す川崎F。スタジアムに行けない時や、アウェイゲームを楽しみたい方は、ぜひHUB川崎店で観戦しましょう! 【HUB川崎店 イベント情報】 ◆12月23日(土) 21:00〜 レアル・マドリー vs バルセロナ ◆12月31日(日) 2017⇛2018 COUNT DOWN! HUB川崎店の情報はコチラ! 2017.12.18 20:15 Mon
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【六川亨の日本サッカーの歩み】日韓戦で記録的な大敗

▽東アジアE-1選手権の最終日が12月16日に行われ、日本は韓国に1-4の惨敗を喫した。試合についてのレビューは木曜のコラムに譲るとして、今回は1-4というスコアにフォーカスしたい。 ▽日本が韓国にホームで4点も取られたのは今回が2回目だ。ライバルとはいえ通算成績ではいまだに韓国が41勝23分け14敗と圧倒的にリードしている。ただ、Jリーグ誕生後は日本の7勝10分け8敗と拮抗した成績を残し、2010年からは2勝3分けと7年間無敗を保ってきた。 ▽にもかかわらず1-4の惨敗。これは1954年3月のスイスW杯アジア予選で1-5と敗れて以来のホームでの大敗でもある。その一戦は、第2次世界大戦後、韓国が独立を取り戻して初めて行われた日韓戦でもあった。本来はホーム&アウェーで行われる予定だったが、韓国は北朝鮮との朝鮮戦争の内乱直後で政情も不安だったこともあり、李承晩大統領は日本チームの来韓を拒絶。このため2試合とも日本の明治神宮競技場で行われた。 ▽初めての日韓戦は、日本が長沼健(元JFA最高顧問)のゴールで先制する。これが日韓戦の長い歴史におけるファーストゴールだった。しかしその後は韓国の猛攻に遭い、1-5で大敗。1週間後の第2戦は2-2で引き分けたため、韓国のW杯初出場が決まった。 ▽それから63年ぶりとなるホームでの大敗が、16日の東アジアE-1選手権での韓国戦だった。長い歴史のある日韓戦ではあるが、Jリーグ誕生以前も日本は押し込まれながらもスコア的には接戦を演じてきた。その原因の一つに、日本は優れたMFを輩出してきたのに対し、韓国は屈強なストライカーを産出してきた。にもかかわらず、決定機にシュートを上に外すなどミスが多かったことが指摘できる。 ▽ところが今回の対戦では、韓国はチャンスを確実に決めてきた。その象徴が2点目の鄭又榮(チョン・ウヨン)のFKだった。彼はJリーグの京都や神戸に在籍時代からミドルレンジのシュートを得意にしたとはいえ、ハリルホジッチ監督が「ワールドクラス」と評したほど鮮やかな一撃だった。無回転で右に曲がりながら落ちて、クロスバーすれすれに決まった。まさに攻撃は“ハマった”韓国と言える。その理由は木曜のコラムに譲るとして、日本にも大敗の原因はあった。 ▽日本が過去、韓国に4点を奪われたのはスイスW杯予選を除いて2回しかない。1954年後は1978年にマレーシアのクアラルンプールで開催されたムルデカ大会で0-4、翌79年にソウルで開催された第8回日韓定期戦(1-4)だ。 ▽当時の日本代表は、“暗黒の時代”でもあった。釜本らメキシコ五輪組が去り、新たなチーム作りに二宮監督(78年)や下村監督(79年)は腐心した。当時のメンバーはDF斉藤、落合、藤口の三菱勢を始め、攻撃陣は永井、碓井、西野ら、個々のタレントでは見劣りしないかもしれないが、チームとしての完成度は低かった。 ▽今回の日韓戦も、試合をしている選手自身がボールを持つと「次はどうしたらいいの」といった具合に迷いが感じられた。チームとしての完成度以前に、“チーム”になっていなかった。これでは勝負になるはずもない。そんな試合を東アジアE-1選手権で久しぶりに見た。 ▽過去の大敗は、日韓両国の実力差を如実に表していただけに、救いようがなかった。現実を受け止めるしかないと言える。しかし近年は拮抗した試合ができた。にもかかわらず今回は惨敗した。その理由として、日本は韓国以上に海外組に依存したチームであると同時に、国内組の突き上げ、レベルアップが停滞していると痛感せずにはいられない。 ▽歴史は繰り返すと言われるものの、これほど残念な試合はない。日本のサッカーが1970年代に逆戻りしたとは思いたくないが、日本代表の歴史に残す汚点でもあった。それを払拭するには、ロシアW杯での成功=ベスト16進出しかない。その反発力が、11月のヨーロッパ遠征からは妙に自チームに優しくなった指揮官にあるのかどうか。個人的にはその方が気になっている。【六川亨】1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた、博識ジャーナリストである。 2017.12.18 12:30 Mon
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