ユーロは嬉しい結末だったけど…/原ゆみこのマドリッド

2024.07.17 22:40 Wed
Getty Images
「マドリディスタは幸せでいいわね」そんな風に私が羨ましがっていたのは火曜日、サンティアゴ・ベルナベウに8万人のファンを集めてエムバペのレアル・マドリー入団メガプレゼンが開催。ジダン前監督にも伴われ、ピッチにしつらえられたステージに上がった当人が大喝采を浴びているのを見た時のことでした。いやあ、2年前にも移籍秒読みと言われながら、土壇場でPSGとの契約を延長した際にはペレス会長を含め、マドリーファン大多数もかなり気分を害したものだったんですけどね。喉元過ぎれば熱さを忘れるというか、うーん、それより私にはユーロでダメダメだったムバパペの印象が結構、残っていてねえ。

実際、フランスは準決勝でスペインに負け、ユーロ優勝も手土産にはできなかったんですが、プレゼン前、折しも前日から、プレシーズン練習がスタートしたバルデベバス(バラハス空港の近く)のオフィスで5年契約にサインした後、エムバペはアンチェロッティ監督や今季からのチームメートに挨拶。記者会見では特に外見上は異常が見られなかったものの、ユーロ初戦で骨折した鼻の診察も受け、近日中に手術をするかどうか決めるそうですが、どちらにしろ、練習合流はフランス代表で一緒だったカマビンガ、チュアメニ、メンディらと共に7月末になりますからね。
それだけにムバッペ自身はマドリーのこの夏、最初の公式戦となる8月14日のUEFAスーパーカップ、アタランタ戦出場に前向きだったとはいえ、まだどうなるかは不明。とりあえず、新シーズンに獲得タイトル数を増やして帰還するのは、ええ、ユーロを制したスペイン代表メンバー3人のうち、ナチョとホセルはそれぞれ、アル・カーディシーヤ(サウジアラビア)、アル・ガラファ(カタール)へ行くことになりましたからね。カルバハルだけになったため、これならモラタ1人参加だったアトレティコと同じ、もしくはアルゼンチン代表でコパ・アメリカ連覇を果たしたデ・パウルとモリーナがいる分、王者が多くて、少しは慰めになるかと思ったものの、とんでもない。

というのもスペインが凱旋帰国した月曜、いきなりモラタのミラン移籍ほぼ決定の報が流れ、うーん、2週間前には「タイトルを獲るまで、アトレティコを出ることは想像できない」と当人がSNSで呟いて、クラブにも残留の意志を通達。それが後日、エル・ムンド紙のインタビューで「Soy más feliz fuera, porque la gente me respeta/ソイ・マス・フェリス・フエラ、ポルケ・ラ・ヘンテ・メ・レスペタ(人が自分をリスペクトしてくれるから、国外にいる方が幸せだ)」と豹変していたため、セレソ会長も「Primero dijo que se quedaba y luego que se marchaba/プリメーロ・ディホ・ケ・セ・ケダバ・イ・ルエゴ・ケ・セ・マルチャバ(最初は残ると言って、それから出て行くと言った)」と困惑していたんですけどね。

実際、ミランに契約破棄金額の1500万ユーロ(約26億円)を支払われたら、どうしようもないので、結局、そこは会長も「Si se quiere ir, nadie se lo impedirá/シー・セ・キエレ・イル、ナディエ・セ・ロ・インペディラ(出たいのなら、誰も邪魔はしない)」と言うしかなし。その間、当人は代表の祝賀パレード最中にオープンデッキバスから吊り下げたアトレティコの旗の写真をインスタにアップしたところ、ファンから「アトレティコの旗があるけど、ミランに行ってくれて良かった」とケチをつけられ、「今は出て行けないのか。でもCLドルトムント戦の後は誰もがボクを放り出したがっていた」とリプして炎上とは、まったくお騒がせな人じゃないですか。
実際、モラタは祝賀イベント翌日の火曜にはメトロポリターノを訪れ、クラブ幹部や職員に挨拶し、夕方にはキャンプ地のロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエル(マドリッドから1時間の高原リゾート)を訪問。サウールもセビージャへのレンタル移籍が決まり、今はまだ7人ぐらいしかいないチームメートとシメオネ監督に別れを告げて、翌日にはもうミラノに飛ぶ予定なのだとか。その展開を見るにつけ、やっぱり前夜の祝賀イベントでの当人のハッチャケぶりは、よっぽどアトレティコを、そしてスペインを離れられるのが嬉しかったからに違いないと邪推してしまった程ですが…とにかく、グリーズマンもエムバペに負けず劣らず、ユーロではひどかったですし、アトレティコも早いとこ、FWの補強に手を付けた方がいいんじゃないでしょうか。

そんなことはともかく、そのスペインが史上最多となる4回目のユーロ優勝を決めた決勝イングランド戦がどんなだったかもお伝えしていかないと。準決勝フランス戦の時にはマドリッド・リオ(マンサナレス河岸の緑地帯)だけだった、市内のパブリックビューイング会場もさすがに決勝ともなると、市当局もキャパ不足を心配したんでしょうかね。今度はコロン広場にも大型スクリーンが設置されると聞き、日曜はキックオフ2時間程前に偵察に行ってみたところ…。

それが最寄りのメトロ駅は封鎖されているわ、四方八方から、あまりに大勢のファンが詰め掛けてくるのに少々、閉口して、ええ、こちらもスクリーンは1台だけ。路傍の石垣に座って観戦のチョイスをすれば、結局、試合をスマホで見ることになるのは火を見るより明らかでしたからね。優勝した際にはその後、トロフィー授与やら、お祝いが延々と続くのもわかっていたため、私は家の近くに戻って、いつものバル(スペインの喫茶店兼バー)で観戦することに。

お店に着くまでは、すでにキックオフ1時間以上前に席がなくなっていたレアル・マドリーのCL準決勝バイエルン戦1stレグを思い出して、出遅れたかもしれないとちょっと、心配だったんですが、大丈夫。やはりオープン放送のTVE(スペイン国営放送)が中継というのもあったか、満員になったのはキックオフ15分ぐらい前だったんですが、それがベルリン・オリンピックシュタディオンでの前半はかなり地味な展開だったんですよ。

ええ、元々、イングランドが攻撃的なプレーを派手に展開するチームじゃないことは、ここまでの試合でわかっていたんですが、この日はやたらボールポゼッションが高かったスペインも決勝戦のプレッシャーがあったか、相手の守備を崩すことができなくてねえ。せいぜい、目についたのはハリー・ケーン(バイエルン)がファビアン(PSG)を潰して、試合最初のイエローカードをもらったことと、ハーフタイム間近にイングランドのFKをロドリが頭でクリア。それがフォーデンへのナイスアシストとなったものの、マンチェスター・シティの同僚のシュートはGKウナイ・シモン(アスレティック)があっさりキャッチしてくれたことぐらいだったかと。

それが後半頭には波乱が起こって、いえ、前半の守備中、ロドリがラポール(アル・ナスリ)とぶつかった際に負傷。続行不能でスビメンディ(レアル・ソシエダ)に代わっていたのには驚かされたんですけどね。まさか、再開からたった1分でスペインが先制点を奪ってしまうとは、やってくれるじゃないですか!そう、出場停止が明けて先発に戻ったカルバハル(マドリー)が前日、17才のバースデーを祝ったジャマル(バルサ)にパスを送ったところ、敵エリア前を中央に向かって移動した彼が前々日、22才になったニコ・ウィリアムス(アスレティック)にラストパス。折よく、ダニ・オルモ(ラオプツィヒ)がイングランドのCBたちを連れて行ってくれたため、フリーでボールを受けることができたニコのシュートが見事にGKピックフォード(エバートン)を破ったんですが、おかげでそれまで静かだった店内も一気に盛り上がることに。

ただ、その後もオルモやモラタ、ニコらが撃っていったものの、スペインは追加点がなかなか入らなくてねえ。それでも優勢なのは明らかだったため、デ・ラ・フエンテ監督もいつも通り、もう21分には、この大会中ずっと、「yo me he puesto el mono de trabajo/ジョ・メ・エ・プエエストー・エル・モノ・デ・トラバッホ(自分は作業着を身につけた)。スペースを作ったり、敵DFと戦うために必要だったから」というモラタをオジャルサナル(レアル・ソシエダ)に交代。とはいえ、先に結果を出したのは、準決勝オランダ戦で3試合目の延長戦入りを防ぐ、土壇場の勝ち越しゴールを挙げたワトキンス(アストン・ビラ)がケーンに代わって入った後、サウスゲート監督が更なる攻撃力アップに投入したパルマー(チェルシー)の方でした。

そう、27分、サカ(アーセナル)が右サイドから入れたボールをベリンガム(マドリー)が折り返し、パルマーがエリア外から撃ったシュートが決まってしまったから、さあ大変!いやあ、私もイングランドが危険になるとしたら、すでに16強対決のスロバキタ戦で見せたように、ベリンガムが1年間のマドリー生活で修得した根性のremontada(レモンターダ/逆転劇)精神を発揮する、後半ロスタイムだろうと思い込んでいましたからね。この同点弾には意表を突かれたの何のって。

それはスペインの選手たちも同じだったか、リスタート直後はシモンと両CBのラポール、ル・ノルマン(レアル・ソシエダ)が三角パス回しを延々と続けていて、ええ、16強対決でジョージアにオウンゴールで先制点を献上した後、ショック状態に陥ったチームを落ち着かせてくれたロドリはもう、ピッチにいませんでしたからね。それこそ、延長戦やPK戦になったら、この大会でより多く経験を積んでいるイングランドにやられてしまうんじゃないかと不安になったものでしたが、やってくれたんですよ、オジャルサバルが。

ここまでずっと、敵DFを疲弊させるのにモラタが力尽きた後に前線に入りながら、ゴールを挙げられなかった彼なんですが、この時はU代表時代から、旧知のデ・ラ・フエンテ監督の「ミケルは保証付きの選手。ずっと一緒に勝ってきた。いつも何かをしてくれる」という信頼に応えることに。41分、オルモのスルーパスを受け、左サイドを上がって来ていたククレジャ(チェルシー)に一旦、ボールを預けると自身はゴール前に突進。目論見通り、ククレジャからのラストパスをグエイ(クリスタル・パレス)に先んじて押し込んで、勝ち越し点を挙げてくれたから、どんなに有難かったことか。

ただそれも土壇場に強いイングランドが45分、CKから、ストーンズ(マンチェスター・シティ)がヘッド。これをシモンが弾き、更にグエイのヘッドもゴールライン上でオルモが頭で弾き返してくれなかったら、どうなっていたか、わからないんですけどね。そのままロスタイム4分も無事に過ごしたスペインは2-1で勝って、2012年以来となるユーロ優勝を達成。おかげで、準決勝フランス戦で大会最年少得点記録を塗り替え、若手MVP賞をもらったジャマルなど、「同点にされた後、相手は凄く押してきたけど、este equipo estemos como estemos remontamos siempre y acabamos ganando/エステ・エキポ・エステモス・コモ・エステモス・レモンタモス・シエンプレ・イ・アカバモス・ガナンドー(このチームはどんな状態でもいつも逆転して、最後は勝っている)」と胸を張っていたんですが、まあねえ。

一方、大人の大会MVPとなったロドリは、「Muchos ya éramos campeones europeos sub-19 y sub-21, esto es algo que se cultiva y se lleva trabajando/ムーチョス・ジャー・エラモス・カンペオネス・エウロペオ・スブ・ディエイヌエベ・イ・スブ・ベインテウノ、エス・アルゴ・ケ・セ・クルティバ・イ・セ・ジェバ・トラバハンドー(ボクらの多くはU19とU21代表でユーロに優勝している。それが培われて、取り組まれてきた何かだ)」と、デ・ラ・フエンテ監督のU代表時代からの仕事を称賛。うーん、確かにルイス・エンリケ前監督を2022年W杯後に引き継いだ時の彼はあまり、世間から期待されていませんでしたからね。それがまさか、昨年のネーションズリーグ・ファイナルフォー優勝に続き、とうとうユーロでも王者になったとなれば、もう誰も彼には足を向けて眠れない?

そしてマッチMVPにはニコが選ばれ、オルモも3得点でケーンを始め、他5人と共に大会得点王に輝いたんですが、試合後のピッチで思う存分、お祝いに明け暮れたチームは翌日、午後3時半にマドリッドに到着。そこからマラソン祝賀行事が始まって、いえ、選手たちがスペイン広場にあるホテルで一休みした後、チームはスペイン国王フェリペ6世への優勝報告訪問にサルスエラ宮殿を訪ね、続いて同じ高速道路沿いにあるモンクロア宮殿でペドロ・サンチェス大統領に挨拶して、オープンデッキバスに乗り換え。そのまま市内中心部に入ってくるのを私は家の近所で待ち受け、パレードをチラ見しただけだったんですけどね。

だってえ、祝賀会場のシベレス広場は午後7時過ぎには人が詰め掛け始め、西日がきつい中、マドリーのリーガ、CL優勝時のマドリッド市役所の近所数ブロックをオープンデッキバスで回る何ちゃってパレードとは違い、代表バスが沿道から大勢のファンが見守る中、コロン広場を経由して、緩々、到着するのを午後10時まで待たないといけなかったんですよ。すぐ家に戻って、進行状況をテレマドリッド(ローカルTV局)の追っかけ中継で見ていたところ、今回は噴水前ではなく、市役所前に設けられたステージに最初にモラタが登場したのは10時半。

キャプテンの彼がそこから、マイクを握って離さず、かつて2008年ユーロの祝賀イベントで伝説となったペペ・レイナ(当時はリバプール、今季はビジャレアルからコモに移籍)張りに、チームメートを一人ひとり、紹介台詞付きで呼んでいき、その間、歌うわ、踊るわ、もう大変な騒ぎとなることに。決勝から招かれていた、昨年11月の代表戦でヒザの靭帯断裂の重傷を負ったガビ(バルサ)も最後に呼ばれ、ようやくデ・ラ・フエンテ監督がステージに現れたのが11時20分頃でしたっけ。

おまけにそれで終わるかと思いきや、ゲストアーティスト3人の歌に続き、ついにはデ・ラ・フエンテ監督まで、カラオケしだす始末で、いえ、お世辞にもベルナベウのピッチでDecimo(デシモ/10回目のCL優勝のこと)のイムノ(クラブ歌)を熱唱したアンチェロッティ監督程、上手くはなかったんですけどね。そしていよいよ、クイーンのWe are the Championsが流れ、金の紙吹雪が舞ったところでお開きかと思いきや、更にもう1曲、皆で歌っているって…終わったのが午前零時ともなれば、ただただ、広場に駆けつけ、立ち見していた50万人のファンは凄いとしか、言いようがないかと。何はともあれ、スペイン代表も12年ぶりのビッグタイトル奪還ですからね。ここから再び黄金期が始まるのかはわかりませんが、今は選手たちもファンも祝うだけ、祝ったらいいんじゃないでしょうか。

ウナイ・シモンの関連記事

フランス・フットボールは4日、2023-24シーズンのヤシン・トロフィー候補10名を発表した。 昨年はアルゼンチン代表GKエミリアーノ・マルティネス(アストン・ビラ)が受賞していた同賞。 今回もコパ・アメリカ優勝を果たし、バロンドール候補にも10名のなかで唯一選出されているマルティネスが有力と見られる。受賞 2024.09.05 07:00 Thu
「だから張り切りすぎると良くないのよ」そんな風に私が眉をしかめていたのは火曜日、フェルミン(バルサ)がU21スペイン代表を筋肉系の負傷で離脱、代わりにクラブの同僚、パブロ・トーレスが招集されたと知った時のことでした。いやあ、前日の月曜にはラス・ロサス(マドリッド近郊)のサッカー協会本部でスペインA代表が恒例、合宿初日公 2024.09.04 23:50 Wed
スペインサッカー連盟(RFEF)は30日、UEFAネーションズリーグ2024-25に臨むスペイン代表メンバー25名を発表した。 ユーロ2024優勝にパリ・オリンピックでも金メダルを獲得するなど新たな黄金期の到来を予感させるラ・ロハ。欧州王者として初めて臨む今回のインターナショナルマッチウィークに向けて、ルイス・デ 2024.08.30 19:37 Fri
先週末に幕を開けた2024-25シーズンのラ・リーガ。今夏はユーロ、コパ・アメリカの開催に伴い、各チームの主力のコンディションが上がり切っておらず。開幕節ではレアル・マドリー戦を含め10カード中6カードがドロー決着となった。 9月のインターナショナルマッチウィーク突入までいきなりの3連戦となるなか、その初陣となる 2024.08.23 19:00 Fri
2024-25シーズンのラ・リーガが8月15日(木)に開幕を迎える。2023-24シーズンはジローナというダークホースが上位争いをかき回したが、最終的に2位以下に10ポイント以上の大差を付けたレアル・マドリーが2シーズンぶりの覇権奪還に成功した。迎える新シーズンは連覇を狙うレアル・マドリーを大本命に、新生バルセロナ、積 2024.08.14 19:00 Wed

スペイン代表の関連記事

ユーロの関連記事

フランス・フットボールは4日、2023-24シーズンの男子チーム監督賞候補6名を発表した。 欧州サッカー連盟(UEFA)との共催という形で今回から設けられた監督賞。無敗でドイツ国内2冠を達成したレバークーゼンのシャビ・アロンソ監督、チャンピオンズリーグ優勝のカルロ・アンチェロッティ監督が選出された。 その他 2024.09.05 06:30 Thu
フランス・フットボールは4日、2023-24シーズンのコパ・トロフィー候補10名を発表した。 2018年に新設され、21歳以下の若手が対象となるコパ・トロフィー。昨年はレアル・マドリーのMFジュード・ベリンガムが受賞していた。 候補者にはユーロ優勝に大きく貢献したスペイン代表FWラミン・ヤマル(バルセロナ) 2024.09.05 06:15 Thu
フランス・フットボールは4日、2023-24シーズンのバロンドール候補30名を発表した。1956年に創設され、最も権威ある個人賞とされるバロンドール。FIFAランキング上位100カ国のジャーナリストの投票で決定され、10月28日の授賞式で受賞者が決まる。 昨年はFWリオネル・メッシが最多8度目となる受賞としていた 2024.09.05 06:00 Thu
バイエルンのGKマヌエル・ノイアー(38)がドイツ代表引退を発表した。 直近のドイツ『ビルト』の報道では、来月に行われるUEFAネーションズリーグのメンバーからは外れるものの、10月か11月のインターナショナルマッチウィークに復帰し、2026年北中米ワールドカップを目指すと報じられていたノイアー。 しかし、 2024.08.21 23:11 Wed
バルセロナのMFイルカイ・ギュンドアン(33)が19日、自身のインスタグラムでドイツ代表からの引退を発表した。 2011年10月にドイツ代表デビューを飾ったギュンドアンは、これまで82試合出場19ゴールを記録。先のユーロ2024では主将としてチームを牽引し、5試合出場1ゴール2アシストをマークした。 ドイツ 2024.08.20 05:30 Tue

記事をさがす

ウナイ・シモンの人気記事ランキング

1

ペペルにミンゲサがサプライズ招集…スペイン代表が発表【UEFAネーションズリーグ】

スペインサッカー連盟(RFEF)は30日、UEFAネーションズリーグ2024-25に臨むスペイン代表メンバー25名を発表した。 ユーロ2024優勝にパリ・オリンピックでも金メダルを獲得するなど新たな黄金期の到来を予感させるラ・ロハ。欧州王者として初めて臨む今回のインターナショナルマッチウィークに向けて、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督はロドリ、ロビン・ル・ノルマン、ダニ・オルモ、ラミン・ヤマル、ニコ・ウィリアムズら主力を順当に招集。 さらに、バレンシアで活躍するペペルが初招集、東京オリンピックのトレーニングマッチの形となった2021年に1キャップを刻んだオスカル・ミンゲサがサプライズ招集となった。 一方、守護神ウナイ・シモン(アスレティック・ビルバオ)、エースFWアルバロ・モラタ(ミラン)が負傷で、MFアレックス・バエナ(ビジャレアル)、MFフェルミン・ロペス(バルセロナ)、MFミケル・メリーノ(アーセナル)らが疲労や諸々の事情を考慮されて招集外となった。 UNLでリーグA・グループ4に属するスペインは、9月5日にセルビア代表とのアウェイゲーム、同8日にスイス代表とのアウェイゲームを戦う。 ◆スペイン代表メンバー25名 GK ダビド・ラヤ(アーセナル/イングランド) アレックス・レミロ(レアル・ソシエダ) ロベルト・サンチェス(チェルシー/イングランド) DF ダニエル・カルバハル(レアル・マドリー) アイメリク・ラポルテ(アル・ナスル/サウジアラビア) ロビン・ル・ノルマン(アトレティコ・マドリー) オスカル・ミンゲサ(セルタ) ダニ・ビビアン(アスレティック・ビルバオ) アレハンドロ・グリマルド(レバークーゼン/ドイツ) マルク・ククレジャ(チェルシー/イングランド) パウ・トーレス(アストン・ビラ/イングランド) MF ロドリ(マンチェスター・シティ/イングランド) マルティン・スビメンディ(レアル・ソシエダ) ファビアン・ルイス(パリ・サンジェルマン/フランス) ペドリ(バルセロナ) ダニ・オルモ(バルセロナ) ペペル(バレンシア) アレイシ・ガルシア(レバークーゼン/ドイツ) FW ホセル(アル・カーディシーヤ/サウジアラビア) ミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ) フェラン・トーレス(バルセロナ) ニコ・ウィリアムズ(アスレティック・ビルバオ) ラミン・ヤマル(バルセロナ) アジョセ・ペレス(ビジャレアル) ジェレミ・ピノ(ビジャレアル) 2024.08.30 19:37 Fri
2

ヤシン・トロフィー候補10名が発表、バロンドール候補のマルティネスが選出

フランス・フットボールは4日、2023-24シーズンのヤシン・トロフィー候補10名を発表した。 昨年はアルゼンチン代表GKエミリアーノ・マルティネス(アストン・ビラ)が受賞していた同賞。 今回もコパ・アメリカ優勝を果たし、バロンドール候補にも10名のなかで唯一選出されているマルティネスが有力と見られる。受賞者は10月28日に発表される。 ◆候補者一覧 ※()内は所属クラブ/国籍 エミリアーノ・マルティネス(アストン・ビラ/アルゼンチン) ウナイ・シモン(アスレティック・ビルバオ/スペイン) ジャンルイジ・ドンナルンマ(パリ・サンジェルマン/イタリア) ジオゴ・コスタ(ポルト、ポルトガル代表) グレゴール・コベル(ドルトムント/スイス) アンドリー・ルニン(レアル・マドリー/ウクライナ) マイク・メニャン(ミラン/フランス) ギオルギ・ママルダシュヴィリ(バレンシア/ジョージア) ヤン・ゾマー(インテル/スイス) ロンウェン・ウィリアムズ(マメロディ・サンダウンズ/南アフリカ) 2024.09.05 07:00 Thu
3

代表選手は息つく暇もありゃしない…/原ゆみこのマドリッド

「だから張り切りすぎると良くないのよ」そんな風に私が眉をしかめていたのは火曜日、フェルミン(バルサ)がU21スペイン代表を筋肉系の負傷で離脱、代わりにクラブの同僚、パブロ・トーレスが招集されたと知った時のことでした。いやあ、前日の月曜にはラス・ロサス(マドリッド近郊)のサッカー協会本部でスペインA代表が恒例、合宿初日公開練習を実施。スタンド入場制限が掛かる程、メイングラウンドがまだ夏休み中の子供たちで、久々の盛況を見せていた頃、裏のグラウンドでは、弟分たちが2025年U21ユーロ予選のためのセッションを粛々とスタートさせていたんですけどね。 この夏、大人のユーロとパリ五輪の梯子参加をしたアレックス・バエナ(ビジャレアル)がフランスとの決勝の1週間後に始まったリーガ1節に出場しているのを見た時には、一体、いつ休むんだろうと首を捻ったものですが、彼は今回、招集されず。要はこの各国代表戦週間に休養する計画だったようですが、反対に五輪終了後、1週間バケーションをもらい、リーガ開幕戦の後にチームに合流したフェルミンは続く3試合全てに途中出場することに。その上、A代表ではなく、U21に呼ばれた挙句にケガとは、もしや2021年のユーロ、東京五輪梯子参加のバルサの先輩、ペドリと同じ道を辿っている? いえ、まだフェルミンの休場がどのくらいになるのかはわからないんですけどね。それでもプレシーズンから負傷禍に見舞われていながら、若いカンテラーノ(下部組織の選手)が雨後の筍のように台頭してくるフリック監督のチームは、その最有望株、17才のマルク・ベルナルを3節のラージョ戦でヒザの靭帯断裂という重傷で失いながらも、4節ではバジャドリーに7-0と圧勝。今更、フェルミンが欠けてもどうってことなく、単独首位を維持できるような気もするんですが、一応、A代表のデ・ラ・フエンテ監督も選手たちの体調管理には用心を怠ってはいないよう。 というのも今回も公開セッションの練習部分は30分弱で、何せ、25人中10人と、国外リーグから来る選手も多いものの、リーガ勢は猛暑地獄の3連戦を終えたばかりですからね。とりわけ、カルハバル(レアル・マドリー)、ニコ・ウィリアムス(アスレティック)、ジャマル(バルサ)、GKレミロ(レアル・ソシエダ)らは疲労が溜まっていたのか、軽いアップの後、チームメートたちがロンド(輪になって、中に入った選手がボールを奪うゲーム)を始めても、ずっとストレッチマットの上でゴロゴロしているだけだったんですが、大丈夫。駆けつけた3000人のファンお待ちかねのサービスタイムにはしっかり参加して、セルフィーやサインの要望に応えていましたっけ。 そんなユーロ王者は水曜にはもうマドリッドを離れ、ベオグラードに移動。木曜8時45分(日本時間翌午前3時45分)からのネーションズリーグ1節、セルビア戦に挑むんですが、実は少々、懸念がなきにしろあらず。いえ、ドイツで輝いたチームから、今回は初日、合宿所を応援訪問していたキャプテンでエースのモラタ(アトレティコからミランへ移籍)が負傷中で欠けるのはまだいいんですけどね。更にユーロ優勝祝賀イベントの際、彼と一緒に「Gibraltal es Espanol!/ヒブラルタル・エス・エスパニョール(ジブラルタルはスペイン)」と、決勝の相手だったイングランドに当てつけるカンティコを歌い、UEFAから出場停止処分1試合を課されたロドリ(マンチェスター・シティ、招集はされている)、更にユーロ終了後にずっと痛めていた手首の手術をしたGKウナイ・シモン(アスレティック)もいないことで、チームの主軸が控え選手となるのは如何に。とりあえず、セルビア戦ではバルサに移籍して絶好調のダニ・オルモ、直前4節を出場停止でプレーしていないオジャルサバル(レアル・ソシエダ)辺りにゴールを頼ることになりますでしょうか。 え、代表も気になるけど、そのリーガ3連戦最後のマドリッド勢の様子はどうだったのかって?そうですね、先陣を切ったのはアトレティコだったんですが、土曜の夕方7時には再び、私は近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)で昨季のデジャブを見ることに。そう、サン・マメスでアスレティックと対戦した彼らは、いえ、前半13分には鳴り物入りで入団したフリアン・アルバレス(マンチェスター・シティから移籍)がシュートに行きながら、ユリの素早い飛び込みで防がれたなんてこともあったんですけどね。 その後、前半残りはほとんど何もなかったため、TV見ながら聞いていたオンダ・マドリッド(ローカルラジオ局)の2元中継も15分遅れで始まったエスパニョールvsラージョ戦が、4分にはアルバロ・ガルシアの先制ゴール、8分にはロメロが同点ゴールと動きがあったせいでしょうか。そちらの方に力を入れているぐらいだったんですが、アトレティコが今季もアウェイ弱者ぶりを続行中とばかりに前半を0-0で終えた頃、RCDEスタジアムでエスピーノが腓骨骨折の重傷を負い、チャバリアと交代していた時間には、ブタルケに向かうため、私はお店を出ることに。 まあ、昨季中はほぼ、イライラマックスで見終わることが多かったアトレティコのアウェイ戦ですから、その時はどうせまた、アスレティックに負けて帰って来るんだろうと諦めの境地だったんですけどね。一応、ラジオで経過を追っていたところ、メトロを降りて、バスに乗っていた後半ロスタイムにまさか、奇跡のコレア弾が飛び出すことになろうとは!そう、後半開始直後にはイニャキ・ウィリアムスのクロスを弟ニコに決められ、ヒヤリとさせられたアトレティコだったんですが、神様が味方。オフサイドで難を逃れた後、22分にはサンセットの一撃も試合当日、突然の体調不良に陥ったオブラクに代わり、入団したてのGKムッサ(同アタランタ)がparadon(パラドン/スーパーセーブ)してくれたのも後々の伏線になったんですよ。 25分にはサムエル・リノ、ギャラガー(同チェルシー)、フリアン・アルバレスを諦め、リケルメ、デ・パウル、セルロート(同ビジャレアル)を一気に投入。更に38分にはグリーズマンから、シメオネ監督は自身の三男、ジュリアーノ(昨季はアラベスにレンタル)に代え、その時は順番を飛ばされたコレアも「Pensaba que el Cholo estaba pensando otoros cambios/ペンサバ・ケ・エル・チョロ・エスタバ・ペンサンドー・オトロス・カンビオス(シメオネ監督は違う交代を考えているんだろうと思った)」そうなんですけどね。 それが、指揮官が「相手は時間が経つにつれ、2つに分かれるようになっていたから、veía que nos podíamos permitir tres delanteros/ベイア・ケ・ノス・ポディアモス・ペルミティール・トレス・デランテーロス(FWを3人入れてもいいと思った)」43分、コケと交代でピッチに登場。その4分後にはセルロートが敵陣でレクエから奪ったボールを受け、敵ゴール目掛けて一直線に高速ドリブルで向かい、最後はGKアギレサバラをかわして、勝利のゴールを挙げてくれるんですから、やっぱりコレアはアトレティコにはなくてはならない選手?うーん、こういう奇跡がもっと頻繁に起こるなら、チームの同胞、フリアン・アルバレス、デ・パウル、モリーナ、ムッサ、ジュリアーノの5人が揃って、アルゼンチン代表に招集された中、1人だけ、お留守番にはならなかったはずなんですけどね。 何にせよ、コレアのおかげでアスレティック戦に0-1と勝った彼らは、首位バルサとの差も勝ち点4に留めることができたんですが、果たしてフリアン・アルバレスはいつその実力を見せてくれるのか。この各国代表戦週間中、アトレティコは出向選手が11名もいるため、火曜からのマハダオンダ(マドリッド近郊)での練習ではメンバーが半減。一応、レギュラーではコケ、ジョレンテ、ヒメネス(ウルグアイ代表で出場停止)、リノらが残っていますが、本格的にチームの不具合を直すのは来週後半、代表メンバーの帰還後になるかと。せめての慰みはparon(パロン/リーガの停止期間)明けのバレンシア戦、続くCL1節ライプツィヒ戦がメトロポリターノ開催なことでしょうか。 それとは真逆だったのがラージョで、ずっとエスパニョールと1-1で引分けていたんですが、後半ロスタイム6分にベリスにゴールを決められてしまったんですよ。これで2-1となり、「El segundo gol me va a costar días poder aceptarlo/エル・セグンド・ゴル・メ・バ・ア・コスタル・ディアス・ポデール・アセプタールロ(2点目は受け入れるのには数日かかる)」(イニゴ・ペレス監督)という、ショックな結果で終わったんですが、まあ、こちらは各国代表選手も6人だけですからね。目玉加入のハメス・ロドリゲス(サンパウロと契約解除)もコロンビア代表に行ってしまい、チームへの適応が更に遅れるのは痛いところですが、ここ2連敗でも順位は11位とそんなに悪くありませんし、今は落ち着いて、5節のオサスナ戦の準備をしてもらいたいかと。 そして今季初めて、私が訪れたブタルケでのレガネスvsマジョルカ戦はどうだったかというと。最初に驚かされたのはプレス席が移動していて、正面スタンドのコーナー近くになっていたことですが、席数もグンと増え、シートもクッション付きのいいものになっていたのは、2016-17シーズンに初めて1部に上がった頃、デスクもなく、スタンド最上段のTVカメラの間に座らされていたのとは大違い。バックスタンドのスクリーンも若干、大きくなっていたんですが、今でも変わらないのはレガネスファンの熱気です。ホーム開幕戦でラス・パルマスに勝ったこともあり、満員となったスタンドが全力でチームを応援していたんですが…。 うーん、2度あった浅野琢磨選手のチャンスは、最初はゴールバーが、次はGKソリアーノが救ってくれたんですけどね。1部では先輩格の相手に押されて気味だった前半43分、とうとう、ラトのクロスを大型FWムリキが頭でゴール前反対サイドにいたダニ・ロドリゲスに送り、そのヘッドで先制点を取られてしまったから、さあ大変!おかげで慣れないハードスケジュールの3連戦で主力を温存していたボルハ・ヒメネス監督も後半頭から、今季2得点しているファン・クルスに加え、ネユウ、フランケサを投入。更にシセ、ロシエルと続き、最後はタピアが脳震盪を起こしてハーフで交代したため、今季からの改変ルールで導入された6人目の交代枠を使い、エースのミゲール・デ・ラ・フエンテも入ったんですが、残念です。追いつくことはできず、最後は露骨な時間稼ぎまでして逃げ切ったマジョルカに0-1で勝ち点3を持っていかれることに。 まあ、それでもレガネスは8位と降格圏から十分、離れていますし、久々の1部の舞台でのスタートとしては上々な部類だと思いますけどね。火曜には市場クローズ最終日、午前零時の締め切りギリギリにドルトムントからのレンタル移籍が決まったFWセバスティアン・ハラーとCBナスタシッチ(マジョルカから移籍)の合同入団プレゼンも練習場に大勢のファンを集めて開催できたことですし、この2週間はリーガ再開のベティス戦に備え、4節までに学んだ教訓を監督、スタッフ、選手たち皆で反芻していけばいいんじゃないでしょうか。 そして翌日曜、まずはコリセウムにヘタフェvsレアル・ソシエダ戦を見に行った私だったんですが、これがまた、気がつくと誰かがピッチに倒れているラフな試合でねえ。いえ、前半28分にブライス・メンデスが負傷交代したのは別に接触プレーのせいではなかったんですが、とにかくボルダラス監督のチームは撃っても撃っても入らない日に当たってしまったよう。実際、私はこの日も0-0で前半が終わった後、サンティアゴ・ベルナベウに向かうため、スタジアムを出ないといけなかったんですが、残り部分を見られなくても後悔はなかったような。 だってえ、とうとう、トルコ人FWベルトゥ・ユルドゥルム(スタッド・レンヌから移籍)も初先発したものの、その当人は一発もシュートを撃たず。何より、復帰が予告されたボルハ・マジョラルが試合当日、ヒザの不調を訴えて、ベンチを外れたのは痛かったかと。結局、16本もシュートがありながら、枠内がアルデレテの1本だけだったヘタフェと、それこそサディクが枠外に1本撃っただけのソシエダは0-0で引分けることになったんですが、いやあ。もう1人の新加入FW、アルバロ・ロドリゲス(RMカスティージャからレンタル)も負傷を抱えてやって来て、パルコ(貴賓席)見学していましたしね。16位とマドリッド勢で一番下につけるヘタフェには代表戦明けのセビージャ戦に向けて、もう少し、FWだけに限らず、シュート精度を高めてもらいたいものです。 え、それでもマドリッド勢のラストを飾ったマドリーのベティス戦ではついにエムバペ(PSGから移籍)のゴールが見られたんだろうって?その通りなんですが、ベルナベウでの前半は5回程もチャンスがありながら、相変わらず、不発でねえ。その上、0-0でハーフタイムに入ったため、一時は前回のホームゲーム、バジャドリー戦同様、場内からはpito(ピト/ブーイング)がそこはかとなく聞こえたんですが、またしても彼らは後半に辻褄を合わすことに成功。そう、20分、セバージョスとメンディがブライムとフラン・ガルシアに代わった2分後、ロドリゴのパスを受けたバルベルデが技ありのtaconazo(タコンアソ/ヒールキック)をエリア内へ。 敵DF陣の間を抜けてきたボールに飛びついたエムバペがシュートを決めて、とうとうリーガ4試合目で移籍後初ゴールを挙げたんですが、それだけには終わらず。30分にはGKルイ・シウバにビニシウスが倒されたプレーがVAR(ビデオ審判)のおかげもあって、マドリーのPKに。すると、ええ、後でアンチェロッティ監督も「Vini ha sido muy altruista por dejarle el/ビニ・ア・シードー・ムイ・アルトゥリスタ・ポル・デハールレ・エル(ビニは彼に譲ることでとても利他的だった)」と褒めていたんですけどね。ラス・パルマス戦でPKを決めていたブラジル人FWがキッカーを任されて、エムバペが早々に2ゴール目も挙げたとなれば、もう誰にも文句は言わせませんって。 おかげで2-0とベティスに快勝したマドリーはアトレティコ、ビジャレアルと一緒にバルサを勝ち点差4で追う2位グループに残ることができただけでなく、「Tres partidos para otra persona es poco pero para mí es mucho/トレス・パルティードス・パラ・オトラ・ペルソナ・エス・ポコ・ペロ・パラ・ミー・エス・ムーチョ(3試合というのは他の人にとっては少ないかもしれないけど、ボクにとっては多すぎ)」と言っていたエムバペ本人も肩の荷が下りましたたしね。これまで懸念が生じていた守備の方もこの日はいくらかマシになっていたため、いよいよ、2週間後の4節レアル・ソシエダ戦では一層パワーアップした彼らが見られるはずと、誰もが期待に胸を躍らせたんですが…。 まさかここで、負傷禍がやって来るとは。そう、翌月曜には途中交代したセバージョスが強度の足首捻挫で全治2カ月とわかったばかりでなく、チュアメニとメンディも足のケガでフランス代表から即Uターン。現在、ベリンガム、カマビンガ共にリハビリ中のため、これで代表のお勤めに出ているモドリッチ(クロアチア)、ギュレル(トルコ)にまで何かあったら、マドリーの中盤全滅という恐ろしい事態になるかもしれないんですよ。今週はGKクルトワ(ベルギー代表を辞退)、リュディガー(ドイツ代表から休みをもらった)、ルーカス・バスケス、フラン・ガルシア、バジェホら、たった5人の小所帯となって、バルデベナス(バラハス空港の近く)で火曜から活動を始めたチームですが、もうこれ以上はケガ人が出ないことをファンも今は祈るしかありません。 2024.09.04 23:50 Wed
4

久保建英、お尻を振るパフォーマンスの理由は? 8試合5ゴールと好調維持のゴールも振り返る「ファーを狙っていたけど…」

レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英が、アスレティック・ビルバオ戦後にインタビューに応じ、自身のゴールやゴールパフォーマンスについて語った。 9月30日、ラ・リーガ第8節でソシエダはアスレティックをホームに迎えた。久保は前節のバレンシア戦を休んだがこの試合は先発フル出場。6位のソシエダと、4位のアスレティックによる今シーズン最初のバスク・ダービーとなった中、久保がまたしても結果を残した。 ソシエダは30分にロビン・ル・ノルマンのゴールで先制すると、1-0で迎えた後半早々に久保がゴール。48分、ソシエダは自陣からロングボールを送ると、これを拾ったブライス・メンデスが左サイドのスペースから中央へとグラウンダーのパス。ウマル・サディクへのパスだったが、これが流れると、フリーで走り込んだ久保が左足でダイレクトシュートを流し込んだ。試合は3-0でソシエダが勝利した。 試合後、『U-NEXT』のインタビューに応じた久保は勝利を喜び、ここまで8試合で5ゴールという自身の好調ぶりについても語った。 「嬉しいです。順位もひっくり返りましたし。残り2試合代表ウィークまでしっかり勝ち点を積み上げて、チャンピオンズリーグでも首位で終われたら良いなと思います。とりあえず今日のダービーは格別な勝利だと思います」 「結果が出ているのはすごく嬉しいですけど、今日のゴールはチームの崩しから押し込むだけでした。ああいうゴールがもっと増えることが、僕のサイドもそうですけど、チームがもっと強くなるのかなと思います」 ラ・リーガでは好調を維持し、今シーズンもチームを牽引している久保。この試合でのゴールについても振り返り、スペイン代表GKウナイ・シモンとの駆け引きに勝ったと語った。 「サディク選手が潰れてくれたら良いなと思って走り込んでいたら、潰れてくれたので、キタと思いました」 「ファーを狙おうと思ってっていたんですが、読まれているなと思ったので、途中でニアに切り替えて、上手くGKの逆を突けたかなと思います」 「(GKが)ファーを狙っているなと感じて、直前で狙って上手くいきました」 その久保は、ゴール後にチームメイトの元へといくとお尻を振る独特なパフォーマンスを見せていた。 パフォーマンスの理由については「今日決めたらアレをやれと言われていて、本当に決めたので約束通りやろうと思いました」とコメント。チームの雰囲気の良さも感じる中、「最初の3試合の引き分けは悔やまれますけど、チームとしてやっていることは今季も間違いないので、このまま上のチームを追いかけられたらと思います」と、手応えを感じていることも理由の1つと考えているようだ。 今季ゴールが量産できている理由については「余裕を持ってプレーできていることが一番かなと思います」と語る久保。「前半1本僕が入っていれば得点だったなというプレーがあって、試合中にも反省を生かして次のプレーに行かせているというのがあると思います」と、試合中にも自分の動きなどを変えていることが結果に繋がっているとした。 次はチャンピオンズリーグ(CL)の戦い。ザルツブルクとのアウェイゲームとなる。リーグ戦では4位以内を目指して来季もCLに出場することを目指す中、CLに向けて意気込みを語った。 「今年もリーグ戦で、ダービーの勝利は特別ですが勝ち点3でしかないので。終わったことですし。こういう勝ち点3を積み上げて、最後はCL圏内で終われれば良いかなと思っています」 「彼ら(ザルツブルク)は前回番狂わせみたいな感じで勝ったように見られていますが、そうではないかもしれないです。それは対峙するまでわからないので、しっかり気を抜かずに、アウェイなのでチャレンジャーの気持ちで戦って勝ち点3を持ち帰りたいと思います」 <span class="paragraph-title">【動画】難しいシュートを簡単に魅せる久保建英の今季5点目!お尻振るゴールパフォーマンスも話題</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="61H6ijbQicI";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.10.01 17:05 Sun
5

【2023-24 ラ・リーガベストイレブン】優勝マドリーから最多5名、躍進ジローナから3名選出

2023-24シーズンのラ・リーガは全日程を消化しました。そこで本稿では今シーズンのベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定してみました。 ◆ラ・リーガベストイレブン GK:ウナイ・シモン DF:カルバハル、ビビアン、リュディガー、ミゲル・グティエレス MF:バルベルデ、アレイシ・ガルシア、ベリンガム、クロース FW:ドフビク、グリーズマン GK ウナイ・シモン(26歳/アスレティック・ビルバオ) 出場試合数:36(先発:36)/失点数:33 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240607_101_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> サモラ賞初受賞。ラ・ロハでもポジションを争うレミロとの熾烈なサモラ賞争いを制して初受賞。ルニンやバジェスといった選手の活躍も光ったが、やはり偉大なる個人賞に敬意を評して最優秀GKに選出。2022-23のUEFAネーションズカップ制覇貢献によって自信や存在感が増し、よりGKとして成熟した印象だ。 DF ダニエル・カルバハル(32歳/レアル・マドリー) 出場試合数:28(先発:25)/得点数:4 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240607_101_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 世界屈指のラテラルとして存在感。飛車角抜きの状況で臨んだシーズンでフル稼働のリュディガーと共に、リーグ最少失点の堅守を見事に支えた。さらに、持ち味の攻撃面でも4ゴール3アシストにビルドアップの起点としても機能。ビッグマッチにおける安定感、勝負強さも含めて素晴らしいシーズンを過ごした。 DF ダニ・ビビアン(24歳/アスレティック・ビルバオ) 出場試合数:33(先発:31)/得点数:0 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240607_101_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> アスレティックの堅守支えたディフェンスリーダー。イニゴ・マルティネスのバルセロナ移籍によって今季は経験豊富なジェライのバックアップを受けながらディフェンスラインの主軸として活躍。バスク人らしい屈強なフィジカルを武器に、対人守備で無類の強さを披露。攻守両面でまだまだ粗削りな部分も見受けられるが、今季のソリッドなパフォーマンスが評価されてラ・ロハ入りも果たし、ユーロ2024での活躍も期待されるところだ。 DF アントニオ・リュディガー(31歳/レアル・マドリー) 出場試合数:33(先発:30)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240607_101_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> リーグ最少失点の立役者。守護神クルトワにミリトン、アラバの長期離脱で火の車となったエル・ブランコの守備陣をカルバハルと共に見事に統率。地対空の対人戦で無類の強さをみせ、無理の利く守備で再三のピンチの芽を積み続けた。今季は悪癖であるリスキーなプレー選択も減り、頼もしいディフェンスリーダーだった。 DF ミゲル・グティエレス(22歳/ジローナ) 出場試合数:35(先発:35)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240607_101_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ミラクル・ジローナで躍動。加入2年目で完全ブレイクを果たした左のラテラルは、ミチェル監督仕込みの攻撃的なポジショナルプレーにおいて偽SB以上にフレキシブルな役割を担った。攻撃ではインテリオールとして組み立てに参加しながらドリブラーのサヴィオを適切な立ち位置でサポートし、崩しの局面に参加。傑出した運動量とアスリート能力、戦術理解度を武器に、戦術上のキーマンの一人となった。さらに、2ゴール7アシストという数字面の貢献度も非常に高かった。 MF フェデリコ・バルベルデ(25歳/レアル・マドリー) 出場試合数:37(先発:33)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240607_101_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 稀代の名将が全幅の信頼置く世界屈指のダイナモ。多士済々のタレントを中盤に有するマドリーでは比較的ターンオーバーが行われているが、最多37試合出場という事実からもわかるように、アンチェロッティ監督はウルグアイ代表MFを最も替えが利かない選手と捉えている。今季は2ゴール7アシストと、7ゴール4アシストを記録した昨季に比べて数字上のインパクトは欠いたが、変則的な布陣において攻守両面で中盤、右サイドの広大なエリアをカバーしたその運動量と献身性、効果的なプレー判断はマドリーの独走優勝において非常に重要だった。 MF アレイシ・ガルシア(26歳/ジローナ) 出場試合数:37(先発:36)/得点数:3 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240607_101_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍進ジローナのカピタン。過去にマンチェスター・シティに青田買いされたこともあり、10代から将来を嘱望された大器は紆余曲折を経て2021年に2度目の加入となったジローナでその才能を開花。今季はチームの“心臓”として中盤に君臨し、卓越した戦術眼、パスセンスを武器にオーガナイザーとして攻撃のテンポ、リズムを司った。また、高精度の右足のキックを活かして3ゴール6アシストと決定的な仕事にも絡んだ。なお、直近の報道では同胞シャビ・アロンソ率いるレバークーゼン行きが濃厚だ。 MF ジュード・ベリンガム(20歳/レアル・マドリー) 出場試合数:28(先発:27)/得点数:19 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240607_101_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> シーズンMVP。1億ユーロ超えの高額な移籍金によって鳴り物入りでの加入となった中、シーズン序盤の活躍で目の肥えたマドリディスタのハートをわしづかみにした。後半戦は勤続疲労や細かいケガの影響でパフォーマンスを落としたが、前半戦から終盤手前までは文句なしでエル・ブランコの絶対的な主役だった。 MF トニ・クロース(34歳/レアル・マドリー) 出場試合数:33(先発:24)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240607_101_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 稀代のマエストロが最高のフィナーレ迎える。バルベルデと共に中盤の絶対的な主力としてハイパフォーマンスを披露。傑出した戦術眼とパスセンスでエル・ブランコの中盤に君臨し、複数のシステムや前線のタレントに合わせた抜群のゲームメークによって、ほぼすべての試合でチームに優位性をもたらせた。多くのフットボールファンはあと数年はそのプレーを拝みたいところだったが、以前から公言していた通り、トップレベルでの現役引退を決断した。 FW アルテム・ドフビク(26歳/ジローナ) 出場試合数:36(先発:32)/得点数:24 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240607_101_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 初挑戦のラ・リーガでピチーチ獲得。ウクライナ代表での活躍によって一部では知られた存在ではあったものの、加入時点ではほぼ無名の存在だったが、シーズンを通してゴールを量産してジローナ躍進の立役者となった。189cmの恵まれた体躯もあり純然たるターゲットマンという印象だが、空中戦とポストワークを特長としながらもオフ・ザ・ボールの動き出しの巧さ、個での打開力、中盤的な資質も持つ万能型だ。そして、パワフル且つ精度の高い左足のフィニッシュでゴールを量産し、最終節のトリプレーテでセルロートを振り切って単独での得点王に輝いた。 FW アントワーヌ・グリーズマン(33歳/アトレティコ・マドリー) 出場試合数:33(先発:31)/得点数:16 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240607_101_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> コルチョネロスのエースとして奮闘。2トップの一角での配置ながら実質前線と中盤を繋ぐフリーマンとして振る舞い、卓越したテクニックと戦術眼を武器にコルチョネロスの攻撃を牽引。前半戦から中盤戦はモラタと、終盤戦はアンヘル・コレアやデパイといった異なる相棒を巧みに活かしながら16ゴール6アシストをマーク。今季はルイス・アラゴネスを抜きクラブ歴代最多ゴール記録を181ゴールまで更新し、新シーズンは200ゴールの大台を狙う。 2024.06.06 21:01 Thu

スペイン代表の人気記事ランキング

1

ペペルにミンゲサがサプライズ招集…スペイン代表が発表【UEFAネーションズリーグ】

スペインサッカー連盟(RFEF)は30日、UEFAネーションズリーグ2024-25に臨むスペイン代表メンバー25名を発表した。 ユーロ2024優勝にパリ・オリンピックでも金メダルを獲得するなど新たな黄金期の到来を予感させるラ・ロハ。欧州王者として初めて臨む今回のインターナショナルマッチウィークに向けて、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督はロドリ、ロビン・ル・ノルマン、ダニ・オルモ、ラミン・ヤマル、ニコ・ウィリアムズら主力を順当に招集。 さらに、バレンシアで活躍するペペルが初招集、東京オリンピックのトレーニングマッチの形となった2021年に1キャップを刻んだオスカル・ミンゲサがサプライズ招集となった。 一方、守護神ウナイ・シモン(アスレティック・ビルバオ)、エースFWアルバロ・モラタ(ミラン)が負傷で、MFアレックス・バエナ(ビジャレアル)、MFフェルミン・ロペス(バルセロナ)、MFミケル・メリーノ(アーセナル)らが疲労や諸々の事情を考慮されて招集外となった。 UNLでリーグA・グループ4に属するスペインは、9月5日にセルビア代表とのアウェイゲーム、同8日にスイス代表とのアウェイゲームを戦う。 ◆スペイン代表メンバー25名 GK ダビド・ラヤ(アーセナル/イングランド) アレックス・レミロ(レアル・ソシエダ) ロベルト・サンチェス(チェルシー/イングランド) DF ダニエル・カルバハル(レアル・マドリー) アイメリク・ラポルテ(アル・ナスル/サウジアラビア) ロビン・ル・ノルマン(アトレティコ・マドリー) オスカル・ミンゲサ(セルタ) ダニ・ビビアン(アスレティック・ビルバオ) アレハンドロ・グリマルド(レバークーゼン/ドイツ) マルク・ククレジャ(チェルシー/イングランド) パウ・トーレス(アストン・ビラ/イングランド) MF ロドリ(マンチェスター・シティ/イングランド) マルティン・スビメンディ(レアル・ソシエダ) ファビアン・ルイス(パリ・サンジェルマン/フランス) ペドリ(バルセロナ) ダニ・オルモ(バルセロナ) ペペル(バレンシア) アレイシ・ガルシア(レバークーゼン/ドイツ) FW ホセル(アル・カーディシーヤ/サウジアラビア) ミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ) フェラン・トーレス(バルセロナ) ニコ・ウィリアムズ(アスレティック・ビルバオ) ラミン・ヤマル(バルセロナ) アジョセ・ペレス(ビジャレアル) ジェレミ・ピノ(ビジャレアル) 2024.08.30 19:37 Fri
2

バロンドール2024候補30名が発表、CL優勝マドリーからベリンガムやヴィニシウス、ユーロ優勝スペインからロドリら選出

フランス・フットボールは4日、2023-24シーズンのバロンドール候補30名を発表した。1956年に創設され、最も権威ある個人賞とされるバロンドール。FIFAランキング上位100カ国のジャーナリストの投票で決定され、10月28日の授賞式で受賞者が決まる。 昨年はFWリオネル・メッシが最多8度目となる受賞としていた同賞。 今回の候補者ではチャンピオンズリーグ優勝のレアル・マドリーから最多6選手が選出。プレミアリーグ史上初の4連覇を達成したマンチェスター・シティから4選手、そのシティとプレミアリーグで優勝を争ったアーセナルから同じく4選手が選出された。そして無敗で国内2冠を達成したレバークーゼンから3選手が選ばれた。 代表別ではユーロ優勝のスペイン代表が最多6選手、準優勝のイングランド代表からも6選手が選ばれた。候補者は以下の通り。 ◆候補者一覧 ※()内は昨季所属クラブ/国籍 ジュード・ベリンガム(レアル・マドリー/イングランド) トニ・クロース(レアル・マドリー/ドイツ) ヴィニシウス(レアル・マドリー/ブラジル) フェデリコ・バルベルデ(レアル・マドリー/ウルグアイ) ダニエル・カルバハル(レアル・マドリー/スペイン) アントニオ・リュディガー(レアル・マドリー/ドイツ) ロドリ(マンチェスター・シティ/スペイン) フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ/イングランド) アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ/ノルウェー) ルベン・ディアス(マンチェスター・シティ/ポルトガル) グラニト・ジャカ(レバークーゼン/スイス) フロリアン・ヴィルツ(レバークーゼン/ドイツ) アレハンドロ・グリマルド(レバークーゼン/スペイン) マルティン・ウーデゴール(アーセナル/ノルウェー) ブカヨ・サカ(アーセナル/イングランド) デクラン・ライス(アーセナル/イングランド) ウィリアム・サリバ(アーセナル/フランス) キリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン/フランス) ヴィティーニャ(パリ・サンジェルマン/ポルトガル) ラウタロ・マルティネス(インテル/アルゼンチン) ハカン・チャルハノール(インテル/トルコ) ラミン・ヤマル(バルセロナ/スペイン) ハリー・ケイン(バイエルン/イングランド) マッツ・フンメルス(ドルトムント/ドイツ) コール・パーマー(チェルシー/イングランド) ダニ・オルモ(RBライプツィヒ/スペイン) ニコ・ウィリアムズ(アスレティック・ビルバオ/スペイン) アルテム・ドフビク(ジローナ/ウクライナ) エミリアーノ・マルティネス(アストン・ビラ/アルゼンチン) アデモラ・ルックマン(アタランタ/ナイジェリア) 2024.09.05 06:00 Thu
3

コパ・トロフィー2024候補10名が発表、ヤマルやクバルシが選出

フランス・フットボールは4日、2023-24シーズンのコパ・トロフィー候補10名を発表した。 2018年に新設され、21歳以下の若手が対象となるコパ・トロフィー。昨年はレアル・マドリーのMFジュード・ベリンガムが受賞していた。 候補者にはユーロ優勝に大きく貢献したスペイン代表FWラミン・ヤマル(バルセロナ)を始め、パリ・オリンピック金メダリストとなったスペイン代表DFパウ・クバルシ(バルセロナ)が選出されている。 また、マンチェスター・ユナイテッドからFWアレハンドロ・ガルナチョとMFコビー・メイヌーの2選手が選出された。受賞者は10月28日に発表される。 ◆候補者一覧 ※()内は所属クラブ/国籍 ラミン・ヤマル(バルセロナ/スペイン) パウ・クバルシ(バルセロナ/スペイン) アレハンドロ・ガルナチョ(マンチェスター・ユナイテッド/アルゼンチン) コビー・メイヌー(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド) カリム・コナテ(レッドブル・ザルツブルク/コートジボワール) マティス・テル(バイエルン/フランス) ウォーレン・ザイール=エメリ(パリ・サンジェルマン/フランス) ジョアン・ネヴェス(ベンフィカ/ポルトガル) アルダ・ギュレル(レアル・マドリー/トルコ) サヴィオ(ジローナ/ブラジル) 2024.09.05 06:15 Thu
4

2024男子チーム監督賞候補6名が発表、シャビ・アロンソやアンチェロッティが選出

フランス・フットボールは4日、2023-24シーズンの男子チーム監督賞候補6名を発表した。 欧州サッカー連盟(UEFA)との共催という形で今回から設けられた監督賞。無敗でドイツ国内2冠を達成したレバークーゼンのシャビ・アロンソ監督、チャンピオンズリーグ優勝のカルロ・アンチェロッティ監督が選出された。 その他、ユーロ優勝のスペイン代表を率いたルイス・デ・ラ・フエンテ監督、コパ・アメリカ連覇のアルゼンチン代表からリオネル・スカローニ監督が選出されている。受賞者は10月28日に発表される。 ◆候補者一覧 ※()内は所属クラブ/国籍 シャビ・アロンソ(レバークーゼン/スペイン) カルロ・アンチェロッティ(レアル・マドリー/イタリア) ルイス・デ・ラ・フエンテ(スペイン代表/スペイン) リオネル・スカローニ(アルゼンチン代表/アルゼンチン) ジョゼップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ) ジャン・ピエロ・ガスペリーニ(アタランタ/イタリア) 2024.09.05 06:30 Thu
5

代表選手は息つく暇もありゃしない…/原ゆみこのマドリッド

「だから張り切りすぎると良くないのよ」そんな風に私が眉をしかめていたのは火曜日、フェルミン(バルサ)がU21スペイン代表を筋肉系の負傷で離脱、代わりにクラブの同僚、パブロ・トーレスが招集されたと知った時のことでした。いやあ、前日の月曜にはラス・ロサス(マドリッド近郊)のサッカー協会本部でスペインA代表が恒例、合宿初日公開練習を実施。スタンド入場制限が掛かる程、メイングラウンドがまだ夏休み中の子供たちで、久々の盛況を見せていた頃、裏のグラウンドでは、弟分たちが2025年U21ユーロ予選のためのセッションを粛々とスタートさせていたんですけどね。 この夏、大人のユーロとパリ五輪の梯子参加をしたアレックス・バエナ(ビジャレアル)がフランスとの決勝の1週間後に始まったリーガ1節に出場しているのを見た時には、一体、いつ休むんだろうと首を捻ったものですが、彼は今回、招集されず。要はこの各国代表戦週間に休養する計画だったようですが、反対に五輪終了後、1週間バケーションをもらい、リーガ開幕戦の後にチームに合流したフェルミンは続く3試合全てに途中出場することに。その上、A代表ではなく、U21に呼ばれた挙句にケガとは、もしや2021年のユーロ、東京五輪梯子参加のバルサの先輩、ペドリと同じ道を辿っている? いえ、まだフェルミンの休場がどのくらいになるのかはわからないんですけどね。それでもプレシーズンから負傷禍に見舞われていながら、若いカンテラーノ(下部組織の選手)が雨後の筍のように台頭してくるフリック監督のチームは、その最有望株、17才のマルク・ベルナルを3節のラージョ戦でヒザの靭帯断裂という重傷で失いながらも、4節ではバジャドリーに7-0と圧勝。今更、フェルミンが欠けてもどうってことなく、単独首位を維持できるような気もするんですが、一応、A代表のデ・ラ・フエンテ監督も選手たちの体調管理には用心を怠ってはいないよう。 というのも今回も公開セッションの練習部分は30分弱で、何せ、25人中10人と、国外リーグから来る選手も多いものの、リーガ勢は猛暑地獄の3連戦を終えたばかりですからね。とりわけ、カルハバル(レアル・マドリー)、ニコ・ウィリアムス(アスレティック)、ジャマル(バルサ)、GKレミロ(レアル・ソシエダ)らは疲労が溜まっていたのか、軽いアップの後、チームメートたちがロンド(輪になって、中に入った選手がボールを奪うゲーム)を始めても、ずっとストレッチマットの上でゴロゴロしているだけだったんですが、大丈夫。駆けつけた3000人のファンお待ちかねのサービスタイムにはしっかり参加して、セルフィーやサインの要望に応えていましたっけ。 そんなユーロ王者は水曜にはもうマドリッドを離れ、ベオグラードに移動。木曜8時45分(日本時間翌午前3時45分)からのネーションズリーグ1節、セルビア戦に挑むんですが、実は少々、懸念がなきにしろあらず。いえ、ドイツで輝いたチームから、今回は初日、合宿所を応援訪問していたキャプテンでエースのモラタ(アトレティコからミランへ移籍)が負傷中で欠けるのはまだいいんですけどね。更にユーロ優勝祝賀イベントの際、彼と一緒に「Gibraltal es Espanol!/ヒブラルタル・エス・エスパニョール(ジブラルタルはスペイン)」と、決勝の相手だったイングランドに当てつけるカンティコを歌い、UEFAから出場停止処分1試合を課されたロドリ(マンチェスター・シティ、招集はされている)、更にユーロ終了後にずっと痛めていた手首の手術をしたGKウナイ・シモン(アスレティック)もいないことで、チームの主軸が控え選手となるのは如何に。とりあえず、セルビア戦ではバルサに移籍して絶好調のダニ・オルモ、直前4節を出場停止でプレーしていないオジャルサバル(レアル・ソシエダ)辺りにゴールを頼ることになりますでしょうか。 え、代表も気になるけど、そのリーガ3連戦最後のマドリッド勢の様子はどうだったのかって?そうですね、先陣を切ったのはアトレティコだったんですが、土曜の夕方7時には再び、私は近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)で昨季のデジャブを見ることに。そう、サン・マメスでアスレティックと対戦した彼らは、いえ、前半13分には鳴り物入りで入団したフリアン・アルバレス(マンチェスター・シティから移籍)がシュートに行きながら、ユリの素早い飛び込みで防がれたなんてこともあったんですけどね。 その後、前半残りはほとんど何もなかったため、TV見ながら聞いていたオンダ・マドリッド(ローカルラジオ局)の2元中継も15分遅れで始まったエスパニョールvsラージョ戦が、4分にはアルバロ・ガルシアの先制ゴール、8分にはロメロが同点ゴールと動きがあったせいでしょうか。そちらの方に力を入れているぐらいだったんですが、アトレティコが今季もアウェイ弱者ぶりを続行中とばかりに前半を0-0で終えた頃、RCDEスタジアムでエスピーノが腓骨骨折の重傷を負い、チャバリアと交代していた時間には、ブタルケに向かうため、私はお店を出ることに。 まあ、昨季中はほぼ、イライラマックスで見終わることが多かったアトレティコのアウェイ戦ですから、その時はどうせまた、アスレティックに負けて帰って来るんだろうと諦めの境地だったんですけどね。一応、ラジオで経過を追っていたところ、メトロを降りて、バスに乗っていた後半ロスタイムにまさか、奇跡のコレア弾が飛び出すことになろうとは!そう、後半開始直後にはイニャキ・ウィリアムスのクロスを弟ニコに決められ、ヒヤリとさせられたアトレティコだったんですが、神様が味方。オフサイドで難を逃れた後、22分にはサンセットの一撃も試合当日、突然の体調不良に陥ったオブラクに代わり、入団したてのGKムッサ(同アタランタ)がparadon(パラドン/スーパーセーブ)してくれたのも後々の伏線になったんですよ。 25分にはサムエル・リノ、ギャラガー(同チェルシー)、フリアン・アルバレスを諦め、リケルメ、デ・パウル、セルロート(同ビジャレアル)を一気に投入。更に38分にはグリーズマンから、シメオネ監督は自身の三男、ジュリアーノ(昨季はアラベスにレンタル)に代え、その時は順番を飛ばされたコレアも「Pensaba que el Cholo estaba pensando otoros cambios/ペンサバ・ケ・エル・チョロ・エスタバ・ペンサンドー・オトロス・カンビオス(シメオネ監督は違う交代を考えているんだろうと思った)」そうなんですけどね。 それが、指揮官が「相手は時間が経つにつれ、2つに分かれるようになっていたから、veía que nos podíamos permitir tres delanteros/ベイア・ケ・ノス・ポディアモス・ペルミティール・トレス・デランテーロス(FWを3人入れてもいいと思った)」43分、コケと交代でピッチに登場。その4分後にはセルロートが敵陣でレクエから奪ったボールを受け、敵ゴール目掛けて一直線に高速ドリブルで向かい、最後はGKアギレサバラをかわして、勝利のゴールを挙げてくれるんですから、やっぱりコレアはアトレティコにはなくてはならない選手?うーん、こういう奇跡がもっと頻繁に起こるなら、チームの同胞、フリアン・アルバレス、デ・パウル、モリーナ、ムッサ、ジュリアーノの5人が揃って、アルゼンチン代表に招集された中、1人だけ、お留守番にはならなかったはずなんですけどね。 何にせよ、コレアのおかげでアスレティック戦に0-1と勝った彼らは、首位バルサとの差も勝ち点4に留めることができたんですが、果たしてフリアン・アルバレスはいつその実力を見せてくれるのか。この各国代表戦週間中、アトレティコは出向選手が11名もいるため、火曜からのマハダオンダ(マドリッド近郊)での練習ではメンバーが半減。一応、レギュラーではコケ、ジョレンテ、ヒメネス(ウルグアイ代表で出場停止)、リノらが残っていますが、本格的にチームの不具合を直すのは来週後半、代表メンバーの帰還後になるかと。せめての慰みはparon(パロン/リーガの停止期間)明けのバレンシア戦、続くCL1節ライプツィヒ戦がメトロポリターノ開催なことでしょうか。 それとは真逆だったのがラージョで、ずっとエスパニョールと1-1で引分けていたんですが、後半ロスタイム6分にベリスにゴールを決められてしまったんですよ。これで2-1となり、「El segundo gol me va a costar días poder aceptarlo/エル・セグンド・ゴル・メ・バ・ア・コスタル・ディアス・ポデール・アセプタールロ(2点目は受け入れるのには数日かかる)」(イニゴ・ペレス監督)という、ショックな結果で終わったんですが、まあ、こちらは各国代表選手も6人だけですからね。目玉加入のハメス・ロドリゲス(サンパウロと契約解除)もコロンビア代表に行ってしまい、チームへの適応が更に遅れるのは痛いところですが、ここ2連敗でも順位は11位とそんなに悪くありませんし、今は落ち着いて、5節のオサスナ戦の準備をしてもらいたいかと。 そして今季初めて、私が訪れたブタルケでのレガネスvsマジョルカ戦はどうだったかというと。最初に驚かされたのはプレス席が移動していて、正面スタンドのコーナー近くになっていたことですが、席数もグンと増え、シートもクッション付きのいいものになっていたのは、2016-17シーズンに初めて1部に上がった頃、デスクもなく、スタンド最上段のTVカメラの間に座らされていたのとは大違い。バックスタンドのスクリーンも若干、大きくなっていたんですが、今でも変わらないのはレガネスファンの熱気です。ホーム開幕戦でラス・パルマスに勝ったこともあり、満員となったスタンドが全力でチームを応援していたんですが…。 うーん、2度あった浅野琢磨選手のチャンスは、最初はゴールバーが、次はGKソリアーノが救ってくれたんですけどね。1部では先輩格の相手に押されて気味だった前半43分、とうとう、ラトのクロスを大型FWムリキが頭でゴール前反対サイドにいたダニ・ロドリゲスに送り、そのヘッドで先制点を取られてしまったから、さあ大変!おかげで慣れないハードスケジュールの3連戦で主力を温存していたボルハ・ヒメネス監督も後半頭から、今季2得点しているファン・クルスに加え、ネユウ、フランケサを投入。更にシセ、ロシエルと続き、最後はタピアが脳震盪を起こしてハーフで交代したため、今季からの改変ルールで導入された6人目の交代枠を使い、エースのミゲール・デ・ラ・フエンテも入ったんですが、残念です。追いつくことはできず、最後は露骨な時間稼ぎまでして逃げ切ったマジョルカに0-1で勝ち点3を持っていかれることに。 まあ、それでもレガネスは8位と降格圏から十分、離れていますし、久々の1部の舞台でのスタートとしては上々な部類だと思いますけどね。火曜には市場クローズ最終日、午前零時の締め切りギリギリにドルトムントからのレンタル移籍が決まったFWセバスティアン・ハラーとCBナスタシッチ(マジョルカから移籍)の合同入団プレゼンも練習場に大勢のファンを集めて開催できたことですし、この2週間はリーガ再開のベティス戦に備え、4節までに学んだ教訓を監督、スタッフ、選手たち皆で反芻していけばいいんじゃないでしょうか。 そして翌日曜、まずはコリセウムにヘタフェvsレアル・ソシエダ戦を見に行った私だったんですが、これがまた、気がつくと誰かがピッチに倒れているラフな試合でねえ。いえ、前半28分にブライス・メンデスが負傷交代したのは別に接触プレーのせいではなかったんですが、とにかくボルダラス監督のチームは撃っても撃っても入らない日に当たってしまったよう。実際、私はこの日も0-0で前半が終わった後、サンティアゴ・ベルナベウに向かうため、スタジアムを出ないといけなかったんですが、残り部分を見られなくても後悔はなかったような。 だってえ、とうとう、トルコ人FWベルトゥ・ユルドゥルム(スタッド・レンヌから移籍)も初先発したものの、その当人は一発もシュートを撃たず。何より、復帰が予告されたボルハ・マジョラルが試合当日、ヒザの不調を訴えて、ベンチを外れたのは痛かったかと。結局、16本もシュートがありながら、枠内がアルデレテの1本だけだったヘタフェと、それこそサディクが枠外に1本撃っただけのソシエダは0-0で引分けることになったんですが、いやあ。もう1人の新加入FW、アルバロ・ロドリゲス(RMカスティージャからレンタル)も負傷を抱えてやって来て、パルコ(貴賓席)見学していましたしね。16位とマドリッド勢で一番下につけるヘタフェには代表戦明けのセビージャ戦に向けて、もう少し、FWだけに限らず、シュート精度を高めてもらいたいものです。 え、それでもマドリッド勢のラストを飾ったマドリーのベティス戦ではついにエムバペ(PSGから移籍)のゴールが見られたんだろうって?その通りなんですが、ベルナベウでの前半は5回程もチャンスがありながら、相変わらず、不発でねえ。その上、0-0でハーフタイムに入ったため、一時は前回のホームゲーム、バジャドリー戦同様、場内からはpito(ピト/ブーイング)がそこはかとなく聞こえたんですが、またしても彼らは後半に辻褄を合わすことに成功。そう、20分、セバージョスとメンディがブライムとフラン・ガルシアに代わった2分後、ロドリゴのパスを受けたバルベルデが技ありのtaconazo(タコンアソ/ヒールキック)をエリア内へ。 敵DF陣の間を抜けてきたボールに飛びついたエムバペがシュートを決めて、とうとうリーガ4試合目で移籍後初ゴールを挙げたんですが、それだけには終わらず。30分にはGKルイ・シウバにビニシウスが倒されたプレーがVAR(ビデオ審判)のおかげもあって、マドリーのPKに。すると、ええ、後でアンチェロッティ監督も「Vini ha sido muy altruista por dejarle el/ビニ・ア・シードー・ムイ・アルトゥリスタ・ポル・デハールレ・エル(ビニは彼に譲ることでとても利他的だった)」と褒めていたんですけどね。ラス・パルマス戦でPKを決めていたブラジル人FWがキッカーを任されて、エムバペが早々に2ゴール目も挙げたとなれば、もう誰にも文句は言わせませんって。 おかげで2-0とベティスに快勝したマドリーはアトレティコ、ビジャレアルと一緒にバルサを勝ち点差4で追う2位グループに残ることができただけでなく、「Tres partidos para otra persona es poco pero para mí es mucho/トレス・パルティードス・パラ・オトラ・ペルソナ・エス・ポコ・ペロ・パラ・ミー・エス・ムーチョ(3試合というのは他の人にとっては少ないかもしれないけど、ボクにとっては多すぎ)」と言っていたエムバペ本人も肩の荷が下りましたたしね。これまで懸念が生じていた守備の方もこの日はいくらかマシになっていたため、いよいよ、2週間後の4節レアル・ソシエダ戦では一層パワーアップした彼らが見られるはずと、誰もが期待に胸を躍らせたんですが…。 まさかここで、負傷禍がやって来るとは。そう、翌月曜には途中交代したセバージョスが強度の足首捻挫で全治2カ月とわかったばかりでなく、チュアメニとメンディも足のケガでフランス代表から即Uターン。現在、ベリンガム、カマビンガ共にリハビリ中のため、これで代表のお勤めに出ているモドリッチ(クロアチア)、ギュレル(トルコ)にまで何かあったら、マドリーの中盤全滅という恐ろしい事態になるかもしれないんですよ。今週はGKクルトワ(ベルギー代表を辞退)、リュディガー(ドイツ代表から休みをもらった)、ルーカス・バスケス、フラン・ガルシア、バジェホら、たった5人の小所帯となって、バルデベナス(バラハス空港の近く)で火曜から活動を始めたチームですが、もうこれ以上はケガ人が出ないことをファンも今は祈るしかありません。 2024.09.04 23:50 Wed

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly