イラクが五輪サッカー20年ぶり勝利…20歳アリ・ジャシム&アイメン・フセインがけん引「彼らは国民の希望と誇り」

2024.07.30 18:00 Tue
アリ・ジャシム・エライビ、アイメン・フセイン
Getty Images
アリ・ジャシム・エライビ、アイメン・フセイン
U-23イラク代表が五輪20年ぶりの勝利。ベスト4入りした2004年アテネ大会以来の勝利で、その奮闘が国民を勇気づけているという。

24日、パリ五輪男子サッカー・グループB第1節のU-23イラク代表vsU-23ウクライナ代表が行われ、イラクが2-1で勝利した。
先制を許したイラクだが、アジア杯2023でのインパクトが記憶に新しいオーバーエイジ枠FWアイメン・フセインのPK弾で同点に。最後は大会後にイタリア移籍の20歳FWアリ・ジャシム・エライビが逆転弾を叩き込んだ。

その後、第2節でアルゼンチンに1-3と敗れ、B組最下位となっているイラク。

それでも、B組は1位アルゼンチン、2位モロッコ、3位ウクライナ、4位イラクの全4チームが1勝1敗・勝ち点3で並ぶ状況。第3節で勝利したチームはベスト8=準々決勝へ進出だ。
イラク国外を拠点とするNGO『IRAQI NEWS』は、故国の代表チームによる奮闘を称え、ベスト8進出へ期待を寄せる。

「イラクがオリンピックの男子サッカーで20年ぶりに勝利。フランス・リヨンでイラク国民の粘り強さと決意の強さが証明され、歴史的な勝利となった」

「この勝利の重要性は、単なる大会の勝ち点にとどまらない。イラクサッカー界の復興を象徴し、サッカーというスポーツに深い情熱を授ける国民にとって、選手たちの存在が希望と誇りになっている。まさに“光”である」

U-23イラク代表は、日本時間31日0:00キックオフのB組第3節でモロッコと対戦。現時点で最下位の4位だが、勝てばベスト8進出だ。

◆B組順位表(第2節終了時点)
1位 アルゼンチン | 勝ち点3 | +1
2位 モロッコ | 勝ち点3 | ±0
3位 ウクライナ | 勝ち点3 | ±0
4位 イラク | 勝ち点3 | -1

◆第3節(最終節)
▽日本時間7月31日(水)0:00KO
モロッコ vs イラク
ウクライナ vs アルゼンチン

アリ・ジャシム・エライビの関連記事

セリエA昇格に伴い、空前の大型補強を敢行するコモ。その煽りを受け、退団を迫られた主軸選手もいる。オランダ『Voetbal International』が伝えている。 2002-03シーズン以来となるセリエAでの戦いを控え、空前の大型補強に出たコモ。 “セスク・ファブレガス新監督”のインパクトも強いが、ラファ 2024.07.31 15:30 Wed
セリエAに昇格したコモは24日、アル・カラバーに所属するイラク代表FWアリ・ジャシム・エライビ(20)を完全移籍で獲得した。契約期間は2027年6月30日までとなる。 初のセリエA挑戦となるジャシムは、公式サイトで以下のように喜びを語った。 「コモとの契約を発表できて、とても嬉しく思っている。これは僕のサッ 2024.07.25 07:00 Thu
イラク代表FWアリ・ジャシム・エライビ(20)がセリエAのコモへ移籍か。 2004年生まれの弱冠20歳にして、中東屈指の強豪・イラク代表で主力級に君臨するウインガー、アリ・ジャシム。 アジアカップ2023で日本代表の脅威となり、先のU-23アジア杯でも大岩ジャパンと対峙した若武者は、現在イラク1部のアル・ア 2024.06.19 12:55 Wed
パリ・オリンピック出場権を獲得したU-23イラク代表のラディ・シェナイシル監督が、改めて五輪出場を喜んだ。アジアサッカー連盟(AFC)公式サイトが伝えた。 3日、AFC U23アジアカップの3位決定戦が行われ、U-23イラク代表とU-23インドネシア代表が最後のパリ・オリンピック出場枠を懸けて戦った。 試合 2024.05.04 00:20 Sat
19日、アジアカップ2023グループD第2節のイラク代表vs日本代表がエデュケーション・シティ・スタジアムで行われ、前半は2-0でイラクがリードして終えた。 初戦のベトナム代表戦で勝利した日本と、インドネシア代表戦で勝利したイラクの一戦。共に勝利すればグループステージ突破が決定する大事な一戦となる。 日本は 2024.01.19 21:22 Fri

U-23イラク代表の関連記事

パリ・オリンピック(五輪)グループB最終節、U-23モロッコ代表vsU-23イラク代表が30日に行われ、3-0でモロッコが快勝した。 勝ち点3で4チームが並ぶ大混戦のグループB。 3日前のU-23ウクライナ代表戦を1-2で競り負けて1勝1敗となった3位モロッコは、2選手を変更して臨んだ。 一方、U-2 2024.07.31 01:59 Wed
パリ・オリンピック(五輪)グループB第2節のU-23アルゼンチン代表vsU-23イラク代表が27日に行われ、3-1でアルゼンチンが勝利した。 大混乱となった初戦のU-23モロッコ代表戦を惜敗したアルゼンチンは、その試合のスタメンからゼノンを下げてエセキエル・フェルナンデスに変更した以外は同じスタメンを採用。2トッ 2024.07.28 00:12 Sun
パリ・オリンピック(五輪)グループB第1節、U-23イラク代表vsU-23ウクライナ代表が24日に行われ、2-1でイラクが逆転勝利した。 U-23アルゼンチン代表とU-23モロッコ代表も同居しているグループB。 U-23アジカップで3位となり、2大会ぶりの五輪出場となるイラクは、アイメンを最前線とする[5- 2024.07.25 04:07 Thu

オリンピックの関連記事

フランス・フットボールは4日、2023-24シーズンの女子バロンドール候補30名を発表した。 なでしこジャパンからは昨年に続きMF長谷川唯(マンチェスター・シティ)が選出されている。 候補者30名のなかには昨年受賞のスペイン女子代表MFアイタナ・ボンマティの他、パリ・オリンピック優勝のアメリカ代表からFWト 2024.09.05 07:30 Thu
フランス・フットボールは4日、2023-24シーズンのコパ・トロフィー候補10名を発表した。 2018年に新設され、21歳以下の若手が対象となるコパ・トロフィー。昨年はレアル・マドリーのMFジュード・ベリンガムが受賞していた。 候補者にはユーロ優勝に大きく貢献したスペイン代表FWラミン・ヤマル(バルセロナ) 2024.09.05 06:15 Thu
日本サッカー協会(JFA)は3日、なでしこジャパンの宮本ともみコーチ(45)が、契約満了により退任することを発表した。 宮本コーチは、現役時代になでしこジャパンのメンバーとしてもプレー。ワールドカップ(W杯)に3大会出場し、アテネ・オリンピックにも出場。77試合で13得点を記録していた。 現役引退後は指導者 2024.09.03 18:45 Tue
JFA(日本サッカー協会)は21日、なでしこジャパン(日本女子代表)の池田太監督(53歳)が、契約満了に伴い退任することを発表した。池田監督は21年の東京五輪後になでしこジャパンの監督に就任。昨年夏のオーストラリア・ニュージーランド共催のW杯はベスト8、メダルを期待されたパリ五輪もベスト8で敗れて悲願のメダルには届かな 2024.08.22 22:30 Thu
フランスサッカー連盟(FFF)は19日、パリ・オリンピックに出場したU-23フランス代表のティエリ・アンリ監督(47)の退任を発表した。 契約は2025年6月まで1年間残っていたが、個人的な理由により契約を終了したとのことだ。 現役時代はモナコやユベントス、アーセナル、バルセロナなどでプレーし、フランス代表 2024.08.19 22:45 Mon

記事をさがす

アリ・ジャシム・エライビの人気記事ランキング

1

“大型補強の煽り” セリエA昇格でヴァランまで加入のコモ…昨季奮闘した主軸センターバックが無念のセリエB残留に

セリエA昇格に伴い、空前の大型補強を敢行するコモ。その煽りを受け、退団を迫られた主軸選手もいる。オランダ『Voetbal International』が伝えている。 2002-03シーズン以来となるセリエAでの戦いを控え、空前の大型補強に出たコモ。 “セスク・ファブレガス新監督”のインパクトも強いが、ラファエル・ヴァラン、アンドレア・ベロッティ、アルベルト・モレノ、ホセ・マヌエル・レイナといった歴戦の雄を確保。 また、イラク代表FWアリ・ジャシム・エライビ(20)、スロバキア人DFペーター・コヴァチク(22)など、欧州5大リーグ初挑戦の気概あふれる若手も獲得。2年前のモンツァすら凌ぐ勢いで補強を進めている。 その一方、昨季の主軸にして、セリエA昇格の立役者の1人となった選手が退団。世代別オランダ代表の経験も持つセンターバック(CB)、DFカス・オーデンタール(23)だ。 オーデンタールは22年夏にNECナイメヘンからコモへ移籍し、昨季はセリエBで30試合に出場。うち29試合がスタメンであり、まごうことなき主軸CBだった。 しかし30日、コモと入れ替わりでセリエBへ降格したサッスオーロへの完全移籍が発表に。市場価値250万ユーロの半分以下である120万ユーロで売り飛ばされた。 コモはCB陣に稀代の名手ヴァランを確保しただけでなく、カリアリで昨季セリエA35試合出場のDFアルベルト・ドッセーナ(25)も獲得。オーデンタールは序列低下の末に退団を迫られた格好か。 サッスオーロ公式サイトいわく、オーデンタールは「自陣ボックス内でのボール奪取数」が昨季のセリエBでNo.1。「クリア数」はコモ最多で、「デュエル勝利数」もセリエB上位。 際立つ数値を残し、キャリア初の欧州5大リーグを迎えるはずだったオーデンタールだが、その夢に向けては、1年でのセリエA復帰を期すサッスオーロで再挑戦することになった。 ちなみに、オーデンタールの祖父である故ヨープ・オーデンタール氏(1924-2005)は、サッカーと野球の「二刀流」でオランダ代表選手だったという極めて特殊な経歴が知られている。 2024.07.31 15:30 Wed
2

イラクが五輪サッカー20年ぶり勝利…20歳アリ・ジャシム&アイメン・フセインがけん引「彼らは国民の希望と誇り」

U-23イラク代表が五輪20年ぶりの勝利。ベスト4入りした2004年アテネ大会以来の勝利で、その奮闘が国民を勇気づけているという。 24日、パリ五輪男子サッカー・グループB第1節のU-23イラク代表vsU-23ウクライナ代表が行われ、イラクが2-1で勝利した。 先制を許したイラクだが、アジア杯2023でのインパクトが記憶に新しいオーバーエイジ枠FWアイメン・フセインのPK弾で同点に。最後は大会後にイタリア移籍の20歳FWアリ・ジャシム・エライビが逆転弾を叩き込んだ。 その後、第2節でアルゼンチンに1-3と敗れ、B組最下位となっているイラク。 それでも、B組は1位アルゼンチン、2位モロッコ、3位ウクライナ、4位イラクの全4チームが1勝1敗・勝ち点3で並ぶ状況。第3節で勝利したチームはベスト8=準々決勝へ進出だ。 イラク国外を拠点とするNGO『IRAQI NEWS』は、故国の代表チームによる奮闘を称え、ベスト8進出へ期待を寄せる。 「イラクがオリンピックの男子サッカーで20年ぶりに勝利。フランス・リヨンでイラク国民の粘り強さと決意の強さが証明され、歴史的な勝利となった」 「この勝利の重要性は、単なる大会の勝ち点にとどまらない。イラクサッカー界の復興を象徴し、サッカーというスポーツに深い情熱を授ける国民にとって、選手たちの存在が希望と誇りになっている。まさに“光”である」 U-23イラク代表は、日本時間31日0:00キックオフのB組第3節でモロッコと対戦。現時点で最下位の4位だが、勝てばベスト8進出だ。 ◆B組順位表(第2節終了時点) 1位 アルゼンチン | 勝ち点3 | +1 2位 モロッコ | 勝ち点3 | ±0 3位 ウクライナ | 勝ち点3 | ±0 4位 イラク | 勝ち点3 | -1 ◆第3節(最終節) ▽日本時間7月31日(水)0:00KO モロッコ vs イラク ウクライナ vs アルゼンチン 2024.07.30 18:00 Tue

U-23イラク代表の人気記事ランキング

1

イラクが五輪サッカー20年ぶり勝利…20歳アリ・ジャシム&アイメン・フセインがけん引「彼らは国民の希望と誇り」

U-23イラク代表が五輪20年ぶりの勝利。ベスト4入りした2004年アテネ大会以来の勝利で、その奮闘が国民を勇気づけているという。 24日、パリ五輪男子サッカー・グループB第1節のU-23イラク代表vsU-23ウクライナ代表が行われ、イラクが2-1で勝利した。 先制を許したイラクだが、アジア杯2023でのインパクトが記憶に新しいオーバーエイジ枠FWアイメン・フセインのPK弾で同点に。最後は大会後にイタリア移籍の20歳FWアリ・ジャシム・エライビが逆転弾を叩き込んだ。 その後、第2節でアルゼンチンに1-3と敗れ、B組最下位となっているイラク。 それでも、B組は1位アルゼンチン、2位モロッコ、3位ウクライナ、4位イラクの全4チームが1勝1敗・勝ち点3で並ぶ状況。第3節で勝利したチームはベスト8=準々決勝へ進出だ。 イラク国外を拠点とするNGO『IRAQI NEWS』は、故国の代表チームによる奮闘を称え、ベスト8進出へ期待を寄せる。 「イラクがオリンピックの男子サッカーで20年ぶりに勝利。フランス・リヨンでイラク国民の粘り強さと決意の強さが証明され、歴史的な勝利となった」 「この勝利の重要性は、単なる大会の勝ち点にとどまらない。イラクサッカー界の復興を象徴し、サッカーというスポーツに深い情熱を授ける国民にとって、選手たちの存在が希望と誇りになっている。まさに“光”である」 U-23イラク代表は、日本時間31日0:00キックオフのB組第3節でモロッコと対戦。現時点で最下位の4位だが、勝てばベスト8進出だ。 ◆B組順位表(第2節終了時点) 1位 アルゼンチン | 勝ち点3 | +1 2位 モロッコ | 勝ち点3 | ±0 3位 ウクライナ | 勝ち点3 | ±0 4位 イラク | 勝ち点3 | -1 ◆第3節(最終節) ▽日本時間7月31日(水)0:00KO モロッコ vs イラク ウクライナ vs アルゼンチン 2024.07.30 18:00 Tue
2

2大会ぶり出場のイラクが初出場のウクライナに後半逆転勝利【パリ五輪】

パリ・オリンピック(五輪)グループB第1節、U-23イラク代表vsU-23ウクライナ代表が24日に行われ、2-1でイラクが逆転勝利した。 U-23アルゼンチン代表とU-23モロッコ代表も同居しているグループB。 U-23アジカップで3位となり、2大会ぶりの五輪出場となるイラクは、アイメンを最前線とする[5-4-1]で臨んだ。 一方、U-21欧州選手権でベスト4に入り、初の五輪出場を果たしたウクライナは、シカンを最前線とする[4-5-1]で臨んだ。 ウクライナが押し込む入りとなった中、13分にミハイェレンコがボックス左角からオンターゲットのシュートをマーク。 さらに36分、左サイドをブラハルが突破しマイナスクロスにクーランが合わせる絶好機もシュートはまさかの枠外へ。 そして40分、ボックス右からクルプスキがGK強襲のシュートを放ったウクライナが主導権を握り続けた前半だったが、ゴールレスでハーフタイムに入った。 それでも迎えた後半、54分にウクライナがゴールをこじ開ける。左サイドからのFKをタロヴェロフがヘッド。シュートはGKにセーブされるもルーズボールをルブチンスキーが押し込んだ。 しかし56分、イラクはアイメンがボックス内でタロヴェロフに倒されるとPKを獲得。これをアイメン自ら決めて試合を振り出しに戻した。 そして75分、イラクに逆転弾。途中出場ジャシムがボックス手前左から放ったシュートがゴールに突き刺さった。 追加タイム6分、ボックス左からサードの放ったシュートが左ポストに直撃したイラクが2-1で逆転勝利とし、白星スタートを切っている。 U-23イラク 2-1 U-23ウクライナ 【U-23イラク】 アイメン・フセイン(後12)【PK】 アッバス・ジャシム(後30) 【U-23ウクライナ】 ヴァレンティン・ルブチンスキー(後9) 2024.07.25 04:07 Thu

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly