【JFL第16節】ダントツ首位の高知が“最強ジョーカー小林心”発動で3位V三重を撃破! 15位新宿は後半3発逆転負け

2024.07.13 20:13 Sat
高知ユナイテッドSCが誇る“最強ジョーカー” 小林心
©kochi united sc
高知ユナイテッドSCが誇る“最強ジョーカー” 小林心
13日、日本フットボールリーグ(JFL)第16節の3試合が各地で行われた。今節残りの5試合は14日と15日に行われる。

◇V三重 0-1 高知
首位・高知ユナイテッドSCと3位・ヴィアティン三重による、6試合無敗どうしの上位対決は、アウェイ三重に乗り込んだ高知に軍配。

63分に3枚替えを敢行した高知。

入った1人は今季6得点中5得点が途中出場からというFW小林心。23歳のストライカーは0-0で迎えた85分、オープンな展開から相手の中途半端なクリアを拾ったMF上月翔聖の浮き玉に走り、GKとの一対一を冷静に沈めた。
やはり、終盤の勝負強さも高知が現JFLで最強たる所以か。“アウェイで0-1”という最少スコアで勝ち切った高知は2試合ぶりの白星となり、今節は2位・栃木シティがレイラック滋賀を撃破も、勝ち点「10」差を詰めさせなかった。

◇沖縄 3-1 新宿

16チーム中15位のクリアソン新宿は、前節のブリオベッカ浦安戦が悪天候で中止・延期となったなか、アウェイで10位・沖縄SVと対戦し、痛恨の逆転負けだ。

新宿は23分、敵陣左サイドでFKを得ると、キッカーはレフティーのMF中山雄登。アウトスイングの低いクロスを入れ、ゴール前の混戦をすり抜けて直接ゴールへ吸い込まれた。

しかし48分、MF大崎淳矢の足裏タックルによる2枚目警告で新宿は数的不利に。66分、72分の被弾で逆転され、最後は87分、FW小池純輝のクリアミスがオウンゴールとなった。

これにより、延期となった浦安戦を除いても5試合未勝利に。最下位のミネベアミツミFCが今節(14日)勝利なら、新宿は最下位転落だ。一方、勝利した沖縄は5月19日の第9節・ソニー仙台FC戦以来となる勝ち点「3」だ。

◆第16節
▽7月13日(土)
ヴィアティン三重 0-1 高知ユナイテッドSC
栃木シティ 1-0 レイラック滋賀
沖縄SV 3-1 クリアソン新宿
▽7月14日(日)
ラインメール青森 vs ミネベアミツミFC
アトレチコ鈴鹿 vs ヴェルスパ大分
横河武蔵野FC vs FCティアモ枚方
ソニー仙台FC vs Honda FC
▽7月15日(月)
FCマルヤス岡崎 vs ブリオベッカ浦安

◆順位表(暫定)
1位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点40 | +19
2位 栃木シティ | 勝ち点30 | +9
3位 ヴィアティン三重 | 勝ち点27 | +6
4位 FCティアモ枚方 | 勝ち点25 | +2
5位 Honda FC | 勝ち点23 | +5
6位 沖縄SV | 勝ち点23 | +2
7位 レイラック滋賀 | 勝ち点21 | +7
8位 ラインメール青森 | 勝ち点22 | +5
9位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点21 | -1
10位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点20 | +2
11位 ソニー仙台FC | 勝ち点18 | -3
12位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点17 | -3
13位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点14 | -3
14位 横河武蔵野FC | 勝ち点12 | -12
15位 クリアソン新宿 | 勝ち点11 | -17
16位 ミネベアミツミFC | 勝ち点9 | -17

小林心の関連記事

6月30日〜7月1日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)の7クラブが「J3クラブライセンス」取得に向けた申請を行ったと発表した。ここでは7クラブの戦いぶりをまとめる。 ★首位・高知ユナイテッドSC 2位と勝ち点「10」差で首位を独走する高知。開幕7連勝から2連敗を喫すも、そこから5連勝と再び勢いが加速し 2024.07.03 17:00 Wed
30日、日本フットボールリーグ(JFL)第14節の高知ユナイテッドSCvsブリオベッカ浦安が高知県立春野総合運動公園球技場で行われ、1-0で勝利した高知が「5連勝」だ。 高知県勢初のJリーグ参入へ…第3節から首位をひた走り、2位・FCティアモ枚方と勝ち点「8」差の高知ユナイテッドSC。今節ホームで対戦するは13位 2024.06.30 16:17 Sun
6月30日、日本フットボールリーグ(JFL)第14節の高知ユナイテッドSCvsブリオベッカ浦安が高知県立春野総合運動公園球技場で開催される。今節最大のビッグマッチだ。 まずは両チームの今季ここまでをおさらい。 高知は開幕7連勝の過程で首位に立ったのち、第8節から2連敗。ただ、第10節で2位・FCティアモ枚方 2024.06.24 17:00 Mon
22日、日本フットボールリーグ第13節の4試合が各地で行われた。 ◇新宿 1-4 高知 首位・高知ユナイテッドSCがアウェイで15位・クリアソン新宿に4発大勝。17分に電光石火のカウンターからFW小林心が先制点を決めると、ほどなくして高知は数的優位に。 前半のうちにセットプレーから追いつかれるも63分 2024.06.22 19:20 Sat
9日、日本フットボールリーグ(JFL)第11節の6試合が各地で行われた。 ◇V三重 2-0 Honda 3試合勝利から遠ざかる7位・ヴィアティン三重は、ホームで“盟主”Honda FCと対戦。昨季2戦2敗、2017年のJFL昇格から一度も勝てていないHondaに対し、8年目の初勝利だ。 まずは16分、 2024.06.09 17:00 Sun

高知ユナイテッドSCの関連記事

高知ユナイテッドSCが日本フットボールリーグ(JFL)の中断期間を余すことなく活用する。 JFLで今季ここまで14勝1分け2敗の勝ち点43、リーグ3位の28得点、リーグダントツ最少の8失点、2位と勝ち点10差…圧倒的な戦績を見せつける高知ユナイテッドSC。 Jリーグ参入に向けては「2025シーズンJ3クラブ 2024.08.23 17:00 Fri
日本フットボールリーグ(JFL)の高知ユナイテッドSCが8日、今季ここまでの「入場料収入」を公表した。 Jリーグ入会を目指し、「2025シーズンJ3クラブライセンス」の申請を開始している高知。現在チームはJFLで2位と勝ち点「10」差の首位に立つ一方、J3入りには大きな壁も。 それは、入会要件として「ホーム 2024.08.08 19:45 Thu
日本フットボールリーグ(JFL)の高知ユナイテッドSCが6日、ヴィアティン三重を退団していたMF瀬尾純基(25)の加入を発表した。 瀬尾は鳥取県出身で、ガイナーレ鳥取の下部組織から青森山田高校、大阪体育大学を経て、2022年にJFLのソニー仙台FCへ入団。 2年間でリーグ戦26試合出場ののち、今季からJリー 2024.08.06 18:42 Tue
日本フットボールリーグ(JFL)の高知ユナイテッドSCは31日、『高知ユナイテッドSCを応援する会』が設立されたと発表した。 「このたび『高知ユナイテッドSCを応援する会』が設立され、その総会が7/29(月)に開催されましたのでお知らせいたします」   「本会には経済やスポーツ、観光の各団体や県内の自治体、そ 2024.07.31 17:30 Wed
日本フットボールリーグ(JFL)の高知ユナイテッドSCは23日、J2リーグのレノファ山口FCからDF今井那生(27)が完全移籍で加入すると発表した。今井は高知に2度目の加入となる。 今井はセンターバックを本職とする180cmDF。東京学館高校、拓殖大学を経て2020年にJFLの鈴鹿ポイントゲッターズへ入団すると、 2024.07.23 13:30 Tue

JFLの関連記事

24日、日本フットボールリーグ(JFL)第15節延期分/再試合の横河武蔵野FCvsレイラック滋賀が味の素フィールド西が丘で行われ、滋賀が1-0の劇的勝利だ。 最速でのJ3参入を目指しながらも前半戦低迷の10位滋賀は、7月に監督と代表取締役社長が退任。新指揮官にはベガルタ仙台の下部組織を指導していた角田誠氏が就任し 2024.08.24 20:13 Sat
23日、日本フットボールリーグ(JFL)第17節のクリアソン新宿vsヴィアティン三重が「前半11分で1-0」から再開され、アウェイのV三重が再開後2ゴールで逆転勝利を収めた。 元々は7月20日開催も、悪天候により前半途中で中止となっていたこの一戦。 すでにスコアが動いていたため「再試合」ではなく「再開試合」 2024.08.23 19:51 Fri
高知ユナイテッドSCが日本フットボールリーグ(JFL)の中断期間を余すことなく活用する。 JFLで今季ここまで14勝1分け2敗の勝ち点43、リーグ3位の28得点、リーグダントツ最少の8失点、2位と勝ち点10差…圧倒的な戦績を見せつける高知ユナイテッドSC。 Jリーグ参入に向けては「2025シーズンJ3クラブ 2024.08.23 17:00 Fri
FC琉球は22日、昨シーズン限りでチームを退団した元日本代表FW金崎夢生(35)が、日本フットボールリーグ(JFL)のヴェルスパ大分へ加入すると発表した。 金崎は大分トリニータでプロデビューを果たすと、名古屋グランパスでのプレーを経てドイツやポルトガルなど欧州リーグにも挑戦。2015年2月に鹿島アントラーズへ加入 2024.08.22 15:55 Thu
テゲバジャーロ宮崎は21日、FW上野瑶介(25)が日本フットボールリーグ(JFL)のヴィアティン三重に期限付き移籍すると発表した。移籍期間は2025年1月31日までで、宮崎との公式戦には出られない。 上野はJFAアカデミー福島の出身で、順天堂大学、ソニー仙台FCを経て、今年から宮崎入り。初のJリーグ挑戦となるなか 2024.08.21 17:45 Wed

記事をさがす

小林心の人気記事ランキング

1

首位Hondaが7連勝で覇権奪還へ前進! “J3ライセンス組”高知は痛恨の逆転負け、都並浦安の安定感【JFL第19節】

2〜3日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)第19節の7試合が各地で行われた。 ◆“覇権奪還へ視界良好” Honda FC 8月が中断期間となっていた今季のJFL。6連勝で再開初戦を迎えた首位・Honda FCはアウェイで13位・東京武蔵野ユナイテッドと対戦し、0-1の勝利に。開始3分、FW児玉怜音が左サイドからふわりとしたクロスを上げると、MF松本和樹が頭で合わせてネットを揺らした。 開始早々の1点を守り抜いたHondaは破竹の7連勝。今節試合がなかった2位・ソニー仙台FCとの勝ち点差を暫定的ながらも「7」まで広げることに成功した。“Jへの門番”として名高い国内最強の企業クラブはまた一歩、2019年以来4年ぶりとなるリーグ制覇に前進した。 ◆“天皇杯では快進撃も…” 高知ユナイテッドSC “J3ライセンス組”の一角である11位・高知ユナイテッドSCはアウェイで10位・FCティアモ枚方と対戦。開始6分、FW小林心が左サイドからのクロスに頭で合わせて幸先よく先制する。天皇杯2回戦でガンバ大阪からゴールを叩き込んだ22歳は今季のJFLで3得点目となった。 しかし、なかなか追加点を奪えず、迎えた43分に追いつかれると、64分にはFW加倉広海にヘディング弾を叩き込まれ、追いかける展開に。前節までの16試合で15ゴールと得点力に課題がある高知は後半のシュートがわずか「1」本。反撃に力はなく、1-2で痛恨の逆転負けを喫している。 ◆“2位浮上ならず” ラインメール青森 J3ライセンス組で最上位の3位・ラインメール青森はアウェイで5位・FCマルヤス岡崎と対戦。勝利すれば暫定ながらも2位浮上となる重要な再開初戦だったが、拮抗した90分間でゴールは奪えず、0-0のドロー決着。勝ち点1の積み上げに留まり、順位も3位のままとなっている。 ◆“J3ライセンス組で唯一勝利” ヴェルスパ大分 対し、7位・ヴェルスパ大分はアウェイで12位・鈴鹿ポイントゲッターズを撃破。19分、“脱サラJリーガー”として知られ、ファジアーノ岡山から期限付き移籍中のDF杉山耕二がFKに頭で合わせて先制点をゲットすると、この1点で0-1と勝利した。順位も青森と勝ち点1差の5位に浮上している。 ◆“都並政権5年目の安定感” ブリオベッカ浦安 昇格組ながらも4連勝中の8位・ブリオベッカ浦安はホームで6位・レイラック滋賀FCと対戦。11分、中断期間中に枚方から滋賀へ完全移籍したFW大垣勇樹に強烈な右足ボレーを叩き込まれ、前半を1点ビハインドで終える。 それでも63分、第13〜17節にかけて5試合連続ゴールのFW峯勇斗がヘディング弾を叩き込んで同点に。その後は両チームとも疲労の色が隠せず、1-1のドロー。浦安の連勝は4でストップしたが、開幕9試合未勝利から一転して直近9試合無敗と、都並敏史監督率いるチームは抜群の安定感を手に入れている。 ◆“最下位脱出の糸口見えず” 沖縄SV その一方、もう1つの昇格組である沖縄SVは窮地。9試合未勝利で最下位が定位置となってしまった沖縄は先月31日、代表取締役兼監督兼選手のFW高原直泰(43)が今季限りで現役を退くと発表。再開初戦は14位・ミネベアミツミFCとのアウェイゲームとなり、高原もスタメンに名を連ねた。 なんとか浮上のキッカケを掴みたいところだったが、開始4分にいきなり被弾すると、18分には早くも追加点を献上。高原は後半から指揮に専念するも、前節までの17試合でたった「7」得点のチームは最後まで1点が遠く、0-2の敗戦に。前半のシュートは4本、巻き返しを図った後半も2本に終わった。 今季の最下位は地域リーグへの自動降格とならないことが幸いだが、沖縄は残り10試合で14位・武蔵野と勝ち点「10」差。最下位脱出の糸口は見えず、全国地域チャンピオンズリーグ(地域CL)2位との入替戦行き、そして1年での九州リーグ降格を覚悟する時期に突入している。 ◆第19節 ▽9月2日(土) FCティアモ枚方 2-1 高知ユナイテッドSC FCマルヤス岡崎 0-0 ラインメール青森 東京武蔵野ユナイテッドFC 0-1 Honda FC ヴィアティン三重 1-1 クリアソン新宿 ▽9月3日(日) 鈴鹿ポイントゲッターズ 0-1 ヴェルスパ大分 ミネベアミツミFC 2-0 沖縄SV ブリオベッカ浦安 1-1 レイラック滋賀FC ※今節試合なし ソニー仙台FC ◆順位表 [勝ち点(第19節終了時点)] 1.Honda 36pt 2.ソニー 29pt 3.青森 28pt 4.新宿 28pt 5.V大分 27pt 6.マルヤス 25pt 7.滋賀 25pt 8.枚方 25pt 9.浦安 24pt 10.V三重 23pt 11.高知 21pt 12.ミネベアミツミ 21pt 13.鈴鹿 20pt 14.武蔵野 19pt 15.沖縄 9pt 2023.09.04 14:30 Mon
2

【JFL第14節】“首位独走”最強高知がついに2位と勝ち点「10」差! 収容率89.8%のホームで浦安を撃破「5連勝」

30日、日本フットボールリーグ(JFL)第14節の高知ユナイテッドSCvsブリオベッカ浦安が高知県立春野総合運動公園球技場で行われ、1-0で勝利した高知が「5連勝」だ。 高知県勢初のJリーグ参入へ…第3節から首位をひた走り、2位・FCティアモ枚方と勝ち点「8」差の高知ユナイテッドSC。今節ホームで対戦するは13位・ブリオベッカ浦安だ。 収容最大1700人の春野総合運動公園球技場に「1528人」が詰めかけたなか、4戦無敗の3連勝で最下位を脱出した浦安が立ち上がりから勢い十分。ホーム高知を押し込んでいく。 面喰らった部分があるのか、リーグ最少失点の高知はドタバタ感が否めず。今季加入の新守護神、GK大杉啓の好セーブなどで凌いでいき、当面の間、攻撃をロングボール主体とする。 高知の吉本岳史監督は、後半頭からFW小林心に替えてFW新谷聖基を投入。早めのテコ入れによる流れの変化は、今季の高知でパターン化する持ち味のひとつだ。 ただ、やはり冴え渡る浦安が、テンポの良いパス回しで高知陣地へ押し上げていく。高知はビルドアップ時の判断がイマイチで、一対一のデュエルやミスからピンチを招く場面も。 試合への入り方で差がついた格好だが、苦しい高知をホームの観衆がサポート。現在、チームの躍進につれて観客動員が大幅に増加しており、この日の収容率は「89.8%」だ。 大声援に後押しされる形で、いよいよ試合も終盤という85分にPKを獲得。ファウルを得た背番号「9」新谷が自らこれを沈め、5連勝を目指す高知がとうとう先制に成功する。 その後、後半アディショナルタイムを含めて浦安の猛攻を凌ぎ切った高知。試合内容は今季最低水準も、意地と情熱とJリーグ参入への野心を120%見せつけ、1-0で勝ち切った。 高知は開幕7連勝から2連敗も、ここにきて5連勝。JFLで群を抜く強さがそこにある。また、JFLは今節で栃木シティが2位浮上も、その栃木Cと高知は勝ち点「10」差がついている。 高知ユナイテッドSC 1-0 ブリオベッカ浦安 【高知】 新谷聖基(後40) 2024.06.30 16:17 Sun
3

J3参入見据えるレイラック滋賀、首位高知に90+5分の小野寺健也弾で勝利! 敵地白星も2連勝も今季初【JFL第9節】

18日、日本フットボールリーグ(JFL)第9節の高知ユナイテッドSCvsレイラック滋賀が高知県立春野総合運動公園球技場で行われ、アウェイの滋賀が0-1で勝利した。 開幕7連勝も前節初黒星の高知(1位)と、昨季3位もここまで連勝なしの滋賀(5位)。 滋賀は前節ミネベアミツミFCに5-0と大勝も、先週は天皇杯県予選決勝で大学チームに敗れ、3大会ぶりに本戦行きを逸。対して高知は昨季天皇杯ベスト16にして、9大会連続で本戦出場を掴んでいる。 敗戦から1週間、滋賀は失意を感じさせぬ勢いでゲームに入り、序盤から敵地で首位高知を押し込んでいく。 最前線ではFW菊島卓が持ち前のフィジカルを活かして起点となり、サイドに流れてのチャンスメイクにも献身的。背番号10を背負うFW榎本大輝は左から積極果敢に仕掛けていく。 高知は迫力ある滋賀の攻撃を警戒してか、2列目左のMF上月翔聖が最終ラインに吸収されて5バックとなる場面も多く、陣地の押し上げに苦労。20分過ぎから一時ペースを握るも、すぐに滋賀が主導権を取り戻す。 滋賀は36分、左サイドの崩しからゴール前でMF海口彦太がワンタッチシュートも高知GK大杉啓がキャッチ。43分にはMF久保田和音が決定的な右足シュートも、またもGK大杉の間一髪セーブ…押し込みながらも先制点が遠い。 劣勢の高知はゴールレスで踏ん張って迎えた61分、ゴール正面約25mという位置でFKを獲得。今季8試合6アシストのキッカー、MF高野裕維が直接狙うが、わずかに枠上へ。 65分には、DF小林大智とFW新谷聖基を下げ、今季途中出場から4得点のFW小林心、そして“186cmの韋駄天”、元アビスパ福岡のFW東家聡樹を投入する。 JFLトップクラスの快足を誇る東家。高知は前がかりになりがちな滋賀守備陣の背後を狙う東家目掛けたロングボールもオプションに。86分には東家が右サイドを浮き玉一発で抜け出すが、ボックス右から放ったシュートは枠外へ。 第4審が提示した後半のアディショナルタイムは「5」分間。両軍ともにゴールレスドローで勝ち点1を分け合うことも覚悟した90+5分、とうとう均衡が破れた。 90+5分、滋賀の攻撃は一度遮断されるも、高知守備陣の中途半端な前方へのパスを回収し、すぐさま攻撃再開。右サイドはボックス手前でFKを獲得する。 キッカーは元ガンバ大阪でゲーム主将のDF平尾壮。平尾がゴール前へピンポイントのクロスを送り、頭ひとつ飛び出したDF小野寺健也がヘディングシュートを叩き込んだ。 高知に残された時間は皆無に等しく、小野寺の1発が首位撃破の決勝点に。滋賀は今季アウェイ初白星、そして今季初の2連勝となり、暫定ながらも3位に浮上だ。 対して高知は前述のFKを含め、公式記録上でシュートは「2」本。今節での首位陥落はないが、2試合連続の無得点で2連敗ということに。 今節は2位のFCティアモ枚方が勝利し、高知の次節(6月2日)はアウェイで枚方戦という勝ち点2差の直接対決に。2024シーズンのJFLが面白くなってきた。 高知ユナイテッドSC 0-1 レイラック滋賀 【滋賀】 小野寺健也(後45+5) 2024.05.18 20:30 Sat
4

【JFL第16節】ダントツ首位の高知が“最強ジョーカー小林心”発動で3位V三重を撃破! 15位新宿は後半3発逆転負け

13日、日本フットボールリーグ(JFL)第16節の3試合が各地で行われた。今節残りの5試合は14日と15日に行われる。 ◇V三重 0-1 高知 首位・高知ユナイテッドSCと3位・ヴィアティン三重による、6試合無敗どうしの上位対決は、アウェイ三重に乗り込んだ高知に軍配。 63分に3枚替えを敢行した高知。 入った1人は今季6得点中5得点が途中出場からというFW小林心。23歳のストライカーは0-0で迎えた85分、オープンな展開から相手の中途半端なクリアを拾ったMF上月翔聖の浮き玉に走り、GKとの一対一を冷静に沈めた。 やはり、終盤の勝負強さも高知が現JFLで最強たる所以か。“アウェイで0-1”という最少スコアで勝ち切った高知は2試合ぶりの白星となり、今節は2位・栃木シティがレイラック滋賀を撃破も、勝ち点「10」差を詰めさせなかった。 ◇沖縄 3-1 新宿 16チーム中15位のクリアソン新宿は、前節のブリオベッカ浦安戦が悪天候で中止・延期となったなか、アウェイで10位・沖縄SVと対戦し、痛恨の逆転負けだ。 新宿は23分、敵陣左サイドでFKを得ると、キッカーはレフティーのMF中山雄登。アウトスイングの低いクロスを入れ、ゴール前の混戦をすり抜けて直接ゴールへ吸い込まれた。 しかし48分、MF大崎淳矢の足裏タックルによる2枚目警告で新宿は数的不利に。66分、72分の被弾で逆転され、最後は87分、FW小池純輝のクリアミスがオウンゴールとなった。 これにより、延期となった浦安戦を除いても5試合未勝利に。最下位のミネベアミツミFCが今節(14日)勝利なら、新宿は最下位転落だ。一方、勝利した沖縄は5月19日の第9節・ソニー仙台FC戦以来となる勝ち点「3」だ。 ◆第16節 ▽7月13日(土) ヴィアティン三重 0-1 高知ユナイテッドSC 栃木シティ 1-0 レイラック滋賀 沖縄SV 3-1 クリアソン新宿 ▽7月14日(日) ラインメール青森 vs ミネベアミツミFC アトレチコ鈴鹿 vs ヴェルスパ大分 横河武蔵野FC vs FCティアモ枚方 ソニー仙台FC vs Honda FC ▽7月15日(月) FCマルヤス岡崎 vs ブリオベッカ浦安 ◆順位表(暫定) 1位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点40 | +19 2位 栃木シティ | 勝ち点30 | +9 3位 ヴィアティン三重 | 勝ち点27 | +6 4位 FCティアモ枚方 | 勝ち点25 | +2 5位 Honda FC | 勝ち点23 | +5 6位 沖縄SV | 勝ち点23 | +2 7位 レイラック滋賀 | 勝ち点21 | +7 8位 ラインメール青森 | 勝ち点22 | +5 9位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点21 | -1 10位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点20 | +2 11位 ソニー仙台FC | 勝ち点18 | -3 12位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点17 | -3 13位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点14 | -3 14位 横河武蔵野FC | 勝ち点12 | -12 15位 クリアソン新宿 | 勝ち点11 | -17 16位 ミネベアミツミFC | 勝ち点9 | -17 2024.07.13 20:13 Sat
5

【JFL第11節】首位高知が魂の大逆転勝利! 88分弾&90+1分弾でミネベア沈める…今季の強さはホンモノ?

9日、日本フットボールリーグ(JFL)第11節の高知ユナイテッドSC vs ミネベアミツミFCが高知県立春野総合運動公園陸上競技場で行われ、高知が3-2の大逆転勝利だ。 開幕7連勝の首位高知は第8節から2連敗も、前節アウェイで2位・FCティアモ枚方との「勝ち点2差」直接対決を制して首位キープ。メンタル面を含め、持ち直しに成功した。 迎えた今節、ホームで相手は最下位のミネベア。 雨が降りしきるなか、1点が取れそうで取れない時間が続き、とうとう38分に被弾。高知最終ラインから出た不用意な縦パスをミネベアにカットされ、MF杉田達哉に先制点を奪われる。 それでも前半ラストで同点に。45分、高知はしぶとい連続攻撃から左サイドを崩し、最後はゴール前の混戦からMF佐々木敦河。こぼれ球を押し込んでネットを揺らした。 良い時間で追いつけた高知だが、ここからが苦しかった。 前半ラストの被弾を苦にしなかったミネベア。後半頭の50分、左サイドから入った斜めのクロスに頭で合わせたのは、やはり杉田。アウェイで首位相手に勝ち越すことに成功した。 高知はなんとか再びタイスコアに持ち込むべく、58分に今季全試合途中出場で4得点のFW小林心、69分には先日J2水戸から加入した19歳FW内田優晟の投入で打開を図る。 しかし、勝ち越しで勢いが増した最下位ミネベアを押し返すことができず、後半は常に劣勢。勝敗は決しているかのようにも思える時間が、85分ごろまで続いた。 それでも、2024シーズンの高知ユナイテッドSCは“持ってる”チームなのか。 87分、ミネベアのセットプレーを凌いで反撃に転じ、敵陣でFKを獲得した高知。ここから左CKも獲得し、ミネベアの11人をボックス近辺まで押し込んだ状態で同点弾が生まれた。 88分、佐々木が後方から斜めの浮き球をボックス右へ送り、ゴール前への折り返しに飛び込んだのはDF上月翔聖。右足インサイドで上手く合わせたボレーがネットへ吸い込まれた。 さらに90+1分、上月が左サイドから大きくサイドチェンジ。ボックス右からDF吉田知樹が頭で落とし、途中出場の小林が相手DFと競り合いながら右足ループ弾を流し込んだ。 小林はまさに“最強ジョーカー”。今季全11試合途中出場で5ゴール目となり、この試合含め、うち4ゴールが80分以降のもの。昨年天皇杯でガンバ大阪を沈めた、あのストライカーだ。 結局、小林の90+1分弾が決勝点となり、ホームの高知が3-2と大逆転勝利。強い雨が降るなか、春野陸上競技場に詰めかけた観衆1163人の大歓声が高知の選手たちに降り注いだ。 高知ユナイテッドSC 3-2 ミネベアミツミFC 【高知】 佐々木敦河(前45) 上月翔聖(後43) 小林心(後45+1) 【ミネベア】 杉田達哉(前38、後5) 2024.06.09 15:49 Sun

高知ユナイテッドSCの人気記事ランキング

1

“土地に蹴球文化が根付くか否かの分岐点” JFL首位高知は大輪の花を咲かせられるか

高知ユナイテッドSCが日本フットボールリーグ(JFL)の中断期間を余すことなく活用する。 JFLで今季ここまで14勝1分け2敗の勝ち点43、リーグ3位の28得点、リーグダントツ最少の8失点、2位と勝ち点10差…圧倒的な戦績を見せつける高知ユナイテッドSC。 Jリーグ参入に向けては「2025シーズンJ3クラブライセンス」を申請する一方、「ホームゲーム(HG)平均観客動員2000人」「チケット収入1000万円」をクリアできるかが難題に。 この点が日本全国のサッカーファンに広く知れ渡って久しいが、ここ最近はクラブ職員の尽力、そして大きな“前進”が伝わってくる。 察するに、高知県内のオフィシャルパートナーを中心とした各方面との連携が拡大し、集客増に向けたPR活動が効果を発揮か。 地元行や食品会社とのタイアップ商品販売開始に始まり、“Jクラブがある街”でお馴染みのように、中断明け初戦となる8月31日の第18節・ヴェルスパ大分戦(H)に合わせ、「当日は営業時間を切り上げて観戦へ」と表明する企業が。 地元のケーブルテレビ局もV大分戦について「全社員で応援しに行きます」と公式Xで表明。招待チケットではなく、大量の一般チケットを手にした写真が強烈なインパクトを醸す。 また、高知県内で事業を営む筆者の知人も、社員総出で観戦予定とのこと。Jリーグ云々もそうだが、長らく野球王国、サッカー不毛の地と呼ばれてきた高知県に蹴球文化が根付くか否か、今まさに分岐点を迎えている模様だ。 21日には、県内の民放テレビ局全3社、また高知新聞などから、高知県を代表するマスコットキャラクターが一堂に会し、高知市内の中心部でV大分戦に向けたPR活動を展開。「オール高知」の結束力が、間違いなく強まっている。 少なくとも、来たるV大分戦は、リーグ戦におけるクラブの観客動員記録が更新されるように思う。 ◆JFL第18節 〜高知銀行Presents〜 ついにJぜよ!高知家大集合 8月31日(土) 18:00キックオフ 高知ユナイテッドSC vs ヴェルスパ大分 高知県立春野総合運動公園陸上競技場 <span class="paragraph-title">【写真】高知県を代表するマスコットたちが勢揃い! みんなでJリーグへ!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">「どうやったらたくさんの人が試合を観に来てくれるろうね?」<br>「まずはチラシ配りをしようか!」<br><br>高知のキャラクターたちが8/31の試合の集客に関する“作戦会議”をし、チラシ配りも行ってくれていました…<br><br>(本日の模様はメディア各局で放送される見込みです)<a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E7%9F%A5%E3%83%A6%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89SC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#高知ユナイテッドSC</a> <a href="https://t.co/D1zNtgI7lT">pic.twitter.com/D1zNtgI7lT</a></p>&mdash; 高知ユナイテッドSC (@kochi_United) <a href="https://twitter.com/kochi_United/status/1826150921497358391?ref_src=twsrc%5Etfw">August 21, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.08.23 17:00 Fri
2

JFL首位高知が今季ここまでの「入場料収入」を公表...J3入会要件は1000万円「新規観戦者の方も増えております」

日本フットボールリーグ(JFL)の高知ユナイテッドSCが8日、今季ここまでの「入場料収入」を公表した。 Jリーグ入会を目指し、「2025シーズンJ3クラブライセンス」の申請を開始している高知。現在チームはJFLで2位と勝ち点「10」差の首位に立つ一方、J3入りには大きな壁も。 それは、入会要件として「ホームゲーム(HG)平均観客動員2000人」と「入場料収入1000万円」が復活しており、もちろんこれ以外にも要件はあるが、上記2つのクリアなくして、高知のJなし県脱却はない。 「ホームゲーム(HG)平均観客動員2000人」については、高知は今季ここまでHGを9試合戦っており、残り6試合で「2万70人」を動員する必要がある状況。 「入場料収入1000万円」については、8日の高知の公表いわく、これまでに「431万4000円」を記録。昨季1年の「428万2800円」をすでに上回り、ここから6試合で600万円弱の入場料を目指す状況だ。 高知は、今回の入場料に関する公表にあたり、各方面への感謝を表明している。 「いつも多大なる応援をありがとうございます。シーズン前、Jリーグへの入会条件に『年間入場料収入が1,000万円に到達していること』という項目が追加されました」 「それを受けて、サポーターはもちろんスポンサー企業の皆様もチケットを購入してのご観戦に協力してくださっています。また、選手やスタッフのがんばり、メディアや行政の皆様のご協力もあり、新規観戦者の方も増えております」   「引き続き20,070人の方の来場と1,000万円以上の入場料確保を目標に、クラブ一丸となって取り組んで参ります。ご支援とご協力のほどよろしくお願いいたします」 ◆JFL第18節(次節) 〜高知銀行Presents〜 ついにJぜよ!高知家大集合 8月31日(土) 18:00キックオフ 高知ユナイテッドSC vs ヴェルスパ大分 高知県立春野総合運動公園陸上競技場 ◆JFL順位表 1位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点43 | +20 2位 栃木シティ | 勝ち点33 | +10 3位 ヴィアティン三重 | 勝ち点27 | +6 4位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点27 | +1 5位 FCティアモ枚方 | 勝ち点26 | +1 6位 ラインメール青森 | 勝ち点25 | +5 7位 Honda FC | 勝ち点24 | +4 8位 沖縄SV | 勝ち点23 | +1 9位 レイラック滋賀 | 勝ち点22 | +6 10位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点21 | +1 11位 ソニー仙台FC | 勝ち点21 | -3 12位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点20 | -1 13位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点18 | -4 14位 横河武蔵野FC | 勝ち点13 | -13 15位 ミネベアミツミFC | 勝ち点12 | -17 16位 クリアソン新宿 | 勝ち点11 | -17 2024.08.08 19:45 Thu
3

悲願のJリーグ参入へ…JFL首位高知がホームゲーム1試合の会場を変更、“平均観客動員2000人”を目指すなかファンに吉報

日本フットボールリーグ(JFL)の高知ユナイテッドSCは27日、9月に開催するホームゲーム1試合について、会場変更を発表した。 高知県勢初のJリーグ参入を目指し、現在JFLで首位を独走する高知ユナイテッドSC。2位・FCティアモ枚方と勝ち点「8」差があるなか、30日にホームでブリオベッカ浦安と対戦する。 この浦安戦は、主たる本拠地とする「高知県立春野総合運動公園陸上競技場」ではなく、隣接する「春野総合運動公園“球技場”」での開催。 陸上競技場の収容人数は2万5000人も、球技場だと1800人(※1)。Jリーグ参入へ「ホームゲーム(HG)平均観客動員数2000人」が求められるなか、高知陣営が陸上競技場でのHGを望んでいることは想像に難くない。 (※1)高知は観客の安全面を考慮して上限1700人とする そんななか27日、高知は9月15日のHG、第20節・FCティアモ枚方戦について、会場変更を発表。当初発表されていた球技場ではなく、陸上競技場でこの一戦を戦うこととなった。 高知は今シーズンここまでHGを8試合戦い、累計入場者数が「8402人」。首位をがっちりキープする一方、HG残り7試合で「2万1598人」を動員する必要がある状況だ。 チームの躍進につれ、観客動員が大幅に増加しているなか、1試合ではあるが、陸上競技場での開催が増えたことは朗報といったところか。 ◆JFL第14節 高知vs浦安 2024年6月30日(日) 14:00キックオフ 高知県立春野総合運動公園『球技場』 ◆JFL第20節 高知vs枚方 2024年9月15日(日) 15:00キックオフ 『球技場』→『陸上競技場』 2024.06.28 11:30 Fri
4

JFL高知を「オール高知」で後方支援…J3参入要件クリアへ産官民が連携強化、総力戦へ

日本フットボールリーグ(JFL)の高知ユナイテッドSCは31日、『高知ユナイテッドSCを応援する会』が設立されたと発表した。 「このたび『高知ユナイテッドSCを応援する会』が設立され、その総会が7/29(月)に開催されましたのでお知らせいたします」   「本会には経済やスポーツ、観光の各団体や県内の自治体、そして報道機関などが加盟し、『オール高知』でクラブを後押ししてくださります」   「会長には高知県商工会議所連合会の西山彰一会頭が就任され、集客面でのご協力などを加盟の各団体に呼びかけられました」 「また、高知県出身で元Jリーグ理事の傍士銑太様が、『地元Jリーグチームが地域にもたらす効果』というタイトルで講演をしてくださりました」 「クラブも本会の後押しを力に変え、Jリーグ参入に向けた取り組みをより一層進めてまいります」 ・・・ 高知は現在、JFLで2位と勝ち点「10」差のダントツ首位に立つ一方、Jリーグ参入へ「2025シーズンJ3クラブライセンス」の申請を開始。来季のJ3リーグ入りを見据える。 ただ、サッカーファンに広く知られる通り、J3入会要件には「ホームゲーム(HG)平均観客動員2000人」と「チケット収入1000万円」という難題が。無論、どのJFLクラブにとっても一筋縄ではいかない大きな壁だ。 少なくとも、高知はHG残り6試合で「2万70人」を動員する必要が。チームの躍進につれ、開幕時と比べて観客動員が大幅増も、まだまだ険しい道のりと言わざるを得ない。 そんななか、リーグは中断期間へ突入。それに前後し、高知県全体で高知ユナイテッドSCをバックアップする機運が高まっている印象も。 今回設立された「高知ユナイテッドSCを応援する会」には、リリースのように、報道機関を含めた県内の産官民が集結。 27日には、日本全国に支店を置く県内企業のメインパートナー「旭食品/旭フレッシュ」とのコラボ商品が発表され、29日には、今年4月に創立されたばかりの高知健康科学大学がクラブとの連携を発表。同大は「詳細は調整中」としつつ、そこにはやはり「観客動員(残り)2万人の確保へ…」と言及がなされている。 来季のJ3入り、そして観客動員などの要件クリアを念頭に、1分1秒を無駄にできない高知。 同じ目標を抱く他のクラブにも当てはまることとして、中断期間に入ったJFLはいま、選手補強を含めた「水面下の動き」が例年以上に活発となっている印象だ。 ◆JFL第18節 〜高知銀行Presents〜 ついにJぜよ!高知家大集合 8月31日(土) 18:00キックオフ 高知ユナイテッドSC vs ヴェルスパ大分 高知県立春野総合運動公園陸上競技場 2024.07.31 17:30 Wed
5

JFL首位高知は“4試合連続無失点”、“17試合8失点”…両SBが考える絶対的堅守の根底「そもそもウチは前線が…」

日本フットボールリーグ(JFL)で首位をひた走る高知ユナイテッドSC。「得点力」が目を引いた序盤戦から一転、ここ最近はほとんど崩されることのない「守備力」が光っている。 21日、JFL第17節のラインメール青森vs高知ユナイテッドSCがカクヒログループ アスレチックスタジアムで行われ、アウェイ青森に乗り込んだ高知が0-1と勝利した。 高知は54分にセットプレーから1発。 右CKのこぼれ玉を、ボックス手前で右サイドバックのDF吉田知樹が拾い、フリーとなっていた左サイドバックのDF上月翔聖へ横パス。上月が右足ミドルをゴール左隅へ流し込んだ。 守っては4試合連続のクリーンシート(無失点)。直近8試合で5度目の「1-0勝利」となり、クリーンシートも8試合6度目に。ひいては、高知は開幕17試合でわずか8失点だ。 今季序盤戦は開幕7試合で16ゴールと、遅攻速攻問わぬアタッキングからの「得点力」が目を引いた高知。しかし、5月の2連敗を挟んだ6月以降は、上述のような「守備力」が顕著に。 どことなく、イングランド・プレミアリーグで“奇跡の優勝”を成し遂げた、2015-16シーズンのレスター・シティを彷彿とさせる推移。 あの時のレスターも、序盤戦は“攻”のチーム。それが中盤戦以降に「1-0勝利」が増え、複数失点をしない強固さがタイトルに繋がった。 さて、JFLはこれから約1カ月の中断期間へ。DF吉田は、中断直前の“アウェイ3連戦”を良い形で締めくくれたことに充実感を見出す。 「もちろんベストは3連勝でしたけど、落とした勝ち点は最小限。アウェイ(3試合)で勝ち点『7』取れたのは大きいですね。引き分けた3連戦初戦の沖縄SV戦は想定よりも暑くて…(笑) けど、あの試合で失点しなかった事実が今日に繋がったのは間違いないです」 持ち前の絶対的堅守については、「押し込まれても、カウンターを浴びても、僕たちサイドバックだけじゃなく、前線の選手がしっかり帰陣してくれますからね。失点が少ない大きな要因だと思います」とDF吉田。 DF上月も「そもそも高知は前線の選手がめちゃくちゃ強力なんで(笑) 守備陣は日々の練習で鍛えられている感じですね。良い攻撃をされないように心がけ、それが試合でも活かされていると思います」と、アタッカー陣を称えた。 また、地元高知出身の指揮官、就任3年目の吉本岳史監督は中断期間明けへ意欲を見せつつ、選手たちの奮闘を称える。 「もっともっと、攻守におけるゴール前でのクオリティを上げていきたい。中断期間に入るので、新しいプラスアルファを選手たちと一緒に見つけていきたいですね」 「昨季はここ(アウェイ青森)で勝てませんでした。今回『1点勝負』だろうと踏んでいたなかで、選手たちが先に取ってくれた。大きな1点になりましたし、『1点取れれば勝てる』っていう好循環がありますね」 「ただ、試合は続きます。首位独走とは言われますけど、僕としては独走ではなく、まだまだ並走。他のチームに追い越される恐怖もあるわけです。それでも、選手たちは前半戦を通じて逞しくなった印象ですね。彼らに感謝です」 JFL首位にして、2位・栃木シティとの勝ち点「10」差をキープして中断期間へ突入した高知。来たる次節は8月31日、前半戦で敗れたヴェルスパ大分とのホームゲームだ。 ◆JFL第18節 2024年8月31日(土) 18:00キックオフ 高知ユナイテッドSC vs ヴェルスパ大分 高知県立春野総合運動公園陸上競技場 2024.07.22 17:00 Mon

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly