「町田相手とか意識するところは特にない」、攻守のカギ握る東京Vの谷口栄斗は密かに闘志燃やす

2024.07.13 20:00 Sat
谷口栄斗が町田と今季初対戦へ
©超ワールドサッカー
谷口栄斗が町田と今季初対戦へ
東京ヴェルディのDF谷口栄斗が、自身今季初対戦となるFC町田ゼルビア戦への思いを語った。

現在、10位の東京Vは14日、味の素スタジアムで行われる明治安田J1第23節で首位の町田との東京クラシックに臨む。
黒田剛監督が就任した昨季2度の対戦では0-1で敗れた初戦で後半終盤の途中出場、2-2のドローに終わった第2戦では後半半ばに負傷交代と消化不良に終わった谷口。また、5月中旬にアウェイで行われ、0-5で完敗した前回対戦は負傷の影響でベンチ外となっていた。

そういった事情もあり、今回の一戦により強い思いで臨む生え抜きのディフェンスリーダーは、前回対戦時の[4-4-2]から[3-4-2-1]への変更を含め、戦い方の変化という部分でキーマンの一人となるはずだ。

自身が不在だったその前回対戦について谷口は「全てにおいて相手に圧倒されたという印象。自分たちのストロングである中盤の選手たちをうまく消されたゲームだったと思います。すごく分析されて、相手もいろんな対策をしてきて、それに負けてしまったという印象があるゲーム」と振り返る。
その前回対戦の反省を踏まえて臨む今回の一戦では、韓国代表FWオ・セフン、オーストラリア代表FWミッチェル・デュークという前回対戦で劣勢を強いられた前線のターゲットマンをいかにチームとして封じるかが守備面のカギとなる。

「アジアを代表する選手だと思う」と警戒するそのストライカー陣は単純な競り合いの強さに加え、前回対戦では頻繁にサイドに流れて起点役を担い、そこを潰し切れなかったことで、ズルズルとラインを下げた結果、空いた中盤との間をうまく使われたことが大量失点の要因となっており、谷口自身も重要なポイントだと捉えている。

「アウェイで戦ったときの印象は背後というのを警戒しすぎて、後ろにすごく重くなってしまった印象があって、チームとしてコンパクトさに欠けていたかなと。あとはオ・セフン選手であったり、前に強い選手がいたので、そこに負けてしまっていたのと、もうちょっと競り方だったり、フリーなときにしっかりとクリアボールを繋ぐことができれば、少し自分たちのペースになったのかなというのはありました」

「(サイドに流れる相手FWに対して)しっかりと外で撥ね返せればいいと思いますが、しっかりそのセカンドボールを相手が狙ってくると思いますし、僕らはそれを拾われないようにしっかり準備したり、繋げるときにしっかり繋ぐというのを意識したい」

初対戦となるオ・セフンに対しては「僕はそんなに身長が高くなくて、競り合いも少し工夫しなければ勝てないと思っているので、まずはボールが来る前に身体を当てたり、あえてくっついて飛ばせないやり方が重要。あとは周りを使って、走らせなかったりというのが大事になってくるかなと思います」と、試合のなかでうまく順応して抑え込みたい考えだ。

また、前回対戦を含め前述の3試合すべてで前半の早い時間帯に先制点を喫しており、それがチームにとってより難しい展開を招いた。その点については「相手がどうこうというよりも、前半をゼロで終えることが、今の僕たちにとってすごく大事になってくる戦い方なので、そこは変わらず意識してやりたい」と、普段と変わらずに集中した入りを意識する。

一方、優れた戦術眼と両足から繰り出される高精度のキックによって攻撃の起点となる最後尾の司令塔は、無得点に加えて相手の強烈なプレスに屈してチャンスを作れなかった攻撃の改善についても言及。現在のチームコンセプトである背後を優先事項としつつも、大一番での戦列復帰が期待されるMF森田晃樹ら中盤のタレントを活かしながら、チャンスがあれば下からの繋ぎも意識したいと語っている。

「前回はほぼ4トップのような形でプレッシャーをかけてきていたので、どこかでズレを生むことができると思うので、そこをしっかりと見ることも大事ですけど足元、足元になると、相手の目の前でサッカーをすることになるので、まずは背後を見せて相手陣でサッカーできればいいかなと思います」

「自分と(森田)晃樹は入れ替わりで離脱して、僕はもう復帰しましたけど、やっぱり晃樹がいるといないで、守備の時間も長くなってしまうと思いますし、彼がいるといないのでは違うと思います。そこにうまくボールを集めることができれば、相手の守備も1回足を止めることができると思うので、僕は意識的に彼のところにつけていきたいなと思います。あとは分析されて、晃樹が消されたときの次の選択肢というのも、持ちながらやっていきたいです」

最後に、対町田相手のリベンジマッチという心情の部分について問われた24歳DFは、「町田相手とか意識するところは特にないです。あくまで1試合にすぎないので、僕たちはやることをやってホームですし、しっかり勝てればいいと思います」と、ややそっけなくコメント。ただ、そのコメントの行間や態度には胸の内で熱く燃えたぎる“緑の炎”が垣間見え、緑の背番号3はこの重要なダービーマッチで、タフにしたたかなプレーを見せてくれるはずだ。

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東京Vの谷口栄斗が明治大との練習試合で実戦復帰! 3バックの感触は「思ったよりも難しい」

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千葉とのJ1昇格PO準決勝に臨む東京V、緑の血流れる生え抜き3選手が決意

東京ヴェルディ26日、味の素スタジアムで行われる2023J1昇格プレーオフ準決勝でジェフユナイテッド千葉と対戦する。この重要な一戦に向け、アカデミー育ちの生え抜き3選手が昇格への決意を語った。 今シーズンの明治安田生命J2リーグを2位のジュビロ磐田と同じ勝ち点75で終えたものの、得失点差で涙を呑んで3位フィニッシュとなった東京V。これにより、2018シーズン以来の参戦となるプレーオフで、16年ぶりのJ1昇格という悲願達成を目指す。 その初戦となる準決勝では今季レギュラーシーズンで1勝1敗の戦績に終わった6位の千葉との対戦が決定した。 東京ヴェルディユース出身で法政大学、FC町田ゼルビアを経て2016年に古巣に帰還したDF平智広は、在籍8年目のチーム最古参。今季は31試合に出場し、本職のセンターバックに加えて、シーズン最終盤は左サイドバックでクローザー役を担うなど変わらずディフェンスラインを支える。 2017、2018シーズンに続き自身3度目のプレーオフに臨む33歳DFは、過去の先達や元同僚が成し遂げられなかった悲願達成へ強い決意を示す。 「アドバンテージ的に上位で戦うのは初めてなので、そこを活かせるかどうかの戦いも含めて、相手は点を取りにくると思うので、流れはやってみないと分かりませんが、平常心というかいつも通りの試合ができれば、次の試合に進めると思います」 「点が入らない状況で試合が進むなかで上位にいるチームの方が少し焦りが出るというか、それは試合の流れにもよると思いますが、ちょっと守りたい気持ちが強く出る時間帯が出てくると思います。そこをいかに自分たちのゴール前だけのプレーではなく、相手陣に押し込むサッカーをした方が失点にも繋がらないと思うので、そういう駆け引きや時間帯によってのプレーが大事かなと思います」 「長い間、このチームでやらせてもらっています。今まで在籍した選手たちが成し遂げられなかった。J1に戻ることができていなかったなか、そういう選手たちのためにも今いる全員で昇格を掴みたい」 一方、DF谷口栄斗は東京ヴェルディジュニアからユースまで在籍し、国士舘大学を経て2022年に東京Vでプロキャリアをスタート。デビューシーズンから主力として活躍すると、今季はユースの1学年下で新キャプテンに就任したMF森田晃樹を支える副キャプテンに就任。 負傷の影響で20試合の出場にとどまったが、安定した守備とすでにJ1レベルのビルドアップ能力を武器にリーグ最少失点(31失点)のディフェンスラインをけん引した。 ホーム最終戦セレモニーではアクシデントで不在の森田に代わってプレーオフへの決意を語った熱血漢は、改めてこれからの重要な戦いへの思いを語っている。 「今は張り詰めた気持ちではないですが、先を見ることなく千葉戦にフォーカスしている感じです。緊迫した試合というか、なかなかリーグ戦では味わえないようなヒリヒリとした試合なので、どうなるか楽しみな部分はあります」 「(昇格への自信は?)あります。昇格できないとシーズンが台無しになってしまうので。ここまでやってきたのは自信になりますし、去年からの成長でもあるので、しっかりとそれを結果で得たいと思います」 シーズン最終盤は見事な勝負強さで結果を残した一方、経験不足の影響もあってか全体のパフォーマンスは決して芳しくなかった。それを自覚する緑の副将は、「自分たちがやりたいサッカー」に改めてフォーカスする。 「大宮戦とか栃木戦は前半にすごく良くない流れを作ってしまっているので、実際に後半に向けてコミュニケーションを取って修正できていることはチームとしてプラスですが、前半からしっかりとやろうということは話しています。千葉戦までの準備期間に自分たちがやりたいサッカーを改めて共有することは大事ですし、勇気を持って戦うことが大事」 「アドバンテージがあることは間違いないですが、そこを深く考えすぎると、磐田戦を含めて良くない時の戦い方になってしまうので、自分的にはあまりそこは意識したくない。しっかりと自分たちのスタイルでアグレッシブにやりたいです」 前回対戦で劇的逆転勝利を収めた千葉との再戦に向けては、「いろんなものを想定」しながらも個人としては良いイメージで臨めると考えている。 「僕たちは良い印象があるので、やりやすいと言えばやりやすい。千葉との前回対戦ではドゥドゥ選手の2発でやられただけだという感覚なので、僕自身はそこまでやりにくいと思っていませんし、逆にやりやすいというイメージ。相手はボールを大事にしてくるチームですが、プレーオフになると戦い方がよりリスクを負わずにという形になることも想定されるので、いろんなものを想定しながら準備していきたい」 また、東京Vとして初のホーム開催でのプレーオフに向けては「ここ数試合、素晴らしい雰囲気を作ってくれているので、そういった味方がいることは心強いですし、より多くの人に試合を観に来てもらって勝ち進む姿を見せたい」と、ホームサポーターとの共闘を誓った。 その谷口と同じく東京ヴェルディジュニアからユースまで在籍し、国士舘大学を経て今季から古巣でプレーするMF綱島悠斗。 ルーキーイヤーは先発12試合も公式戦34試合に出場し、本職の守備的MFだけでなくセンターバックやインサイドハーフ、センターフォワードで多才な能力を発揮。全体的に粗さは否めないものの、188cmのボックス・トゥ・ボックスMFはリーグ最終節の大宮アルディージャ戦で決勝点を挙げるなど、シーズンの要所で重要な働きを見せた。 今回のプレーオフでもゲームチェンジャーとしてキーマンとなり得る大卒ルーキーは、平、谷口同様に緑の血が濃い生え抜きとして昇格への強い決意を語っている。 「個人的にはアカデミーの時からJ2のヴェルディを見てきたので、J1に上がれればという気持ちを強く持っていて、そのチャンスが目の前に来ているので、そういった部分ですごく気持ちが入るというか、自分たちの結果次第でヴェルディファミリー全員を笑顔にできると考えると、絶対に勝ちたい気持ちは強いです」 「求められていることは変わらないですし、守備の強度やこの前の点を取った場面は自分がボールを取って散らして中に入ってゴールを決めるところだったりは変わらずに求めていき、チームに貢献したいです」 2023.11.25 19:30 Sat

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「より一層責任感を持って頑張らないといけない」、入籍発表の東京V・山田楓喜が新たな決意…“楓喜マスク”誕生秘話も明かす

東京ヴェルディのMF山田楓喜がより強い責任感と共に新たな決意を語った。 山田は20日、クラブのリリースと自身のインスタグラムを通じて一般女性との入籍を発表した。 今シーズン、京都サンガF.C.から期限付き移籍で東京Vに加入した山田。自身初の移籍に加え、初めての東京暮らしへの適応の難しさ。また、AFC U23アジアカップ後は心身共に消耗し、数週間の休養期間を余儀なくされたが、新天地への早期フィットやサッカーと意図的に距離を置いた時期において、常に傍で支えてくれたパートナーの存在は非常に大きかったはずだ。 そんななか、今年中の入籍を意識していた山田は「今年中にというのは自分で決めていたんですけど、8月12日の入籍は相手の誕生日というのもあるし、今年で3番目に何か良い日みたいだったので…。1番目、2番目はもう過ぎていたのでその日にしました」と、今回のタイミングでの入籍の理由を明かした。 結婚から約1週間を経た心境の変化については「責任感はより一層増えました。あとは練習中とかはつけてないですけど、ここに(結婚指輪を)つけだして何かちょっとつけてんなという感じです」と、はにかみながらも新たな家族を得た決意を窺わせた。 また、インスタグラムでの入籍発表の際には「#楓喜マスク じゃなくて、本当は #楓喜嫁マスク 」と、東京V加入後から行い、今や代名詞のひとつともなっているゴールセレブレーションについても説明。 ゴールセレブレーションを始めた当時は、知り合いの子供とのやり取りのなかで発案したとの説明を行っていたが、「それはとっさのなんかちょっとあれで…」とややばつが悪そうに返答した山田は、今回その“楓喜マスク”誕生秘話についても明かした。 「あれは奥さんがずっと写真撮るときに、なんかちょっとこういう雰囲気のポーズをとっていたので、それをやろうかなと話してやっていたという感じで。その後に追加でやっていたやつは奥さんのお姉ちゃんの子供と約束してやったやつです」 幸せなオーラを身にまといつつ、より強い責任感を持って臨む次節は、25日に味の素スタジアムで開催される明治安田Jリーグ第28節の鹿島アントラーズ戦。 中断後は1分け2敗の3戦未勝利と苦戦が続くなか、3位相手に4戦ぶりの白星を目指す一戦は非常にタフな試合が想定される。そのなかで大舞台での勝負強さが光る山田の左足には大きな期待がかかるところだが、あくまで自分らしくチームのために戦いたい、そのなかで周囲の期待に応えたいと語った。 「(左足での一発は)もちろん求められているとは思いますし、チャンスがあったら狙っていきたいです。ただ、一番求められているものはそこではなくて、前回鹿島とやったときに前半ちょっと苦しい展開になって球際で負ける部分も多かったので、自分はそこの球際だったり、2度追い3度追いする、全力で戻るところが一番のストロングで、そこを評価されてずっと起用されていると思うので、そこで負けたら自分の特長が消えていくので、まずはそこを一番に出しながら、それをやればおのずとチャンスも回ってくると思うので、そこで一発かましたいなと思います」 「いつもと変わらずに自分らしく、チームのために戦って勝たせる部分はずっと変わらずにやっていくし、いつも支えてくれている人たちのためにも、より一層責任感を持って頑張らないといけないなというのは感じています。次の試合も自分らしく戦っていきたいなと思います」 <span class="paragraph-title">【写真】山田楓喜夫妻が楓喜マスクと共に入籍報告</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/C-4l2Y_vGnD/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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「大舞台で結果を残せる選手が上にいける」東京Vの木村勇大、東京ダービーで2つの節目のゴール狙う

東京ヴェルディのFW木村勇大が、東京ダービーでの2つの節目のゴールを狙う。 前節、名古屋グランパスに0-1で敗戦し、リーグ戦では今シーズン初の連敗を喫した東京V。これにより、降格圏と6ポイント差の13位に転落し、クラブ最大の目標であるJ1残留へ正念場を迎える。 そんななか、チームは17日に味の素スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第27節、FC東京との今シーズン2度目のダービーで勝ち点3差の8位チームを相手に連敗ストップを目指す。 チームの不振と同じくして調子が下降気味の木村は、6月15日に行われた第18節のサンフレッチェ広島戦で9ゴール目を挙げて以降、先日のブライトンとのフレンドリーマッチで1ゴールを決めたものの、リーグ戦では8試合ゴールから遠ざかっている状況だ。 一時、城福浩監督から緩みを指摘された守備面に関しては改善も見受けられ、徐々にゴールの匂いは感じさせつつあるが、やはりチームの状況もあって現状に焦りを感じる部分もあるようだ。 「守備でのハードワークが大前提で求められていて、それをやったうえでのゴールというのが、このチームの考え方。それをやったうえでしっかりチャンスの場面にいるというのが大事。しっかりチームに求められたタスクをこなし、さらに違いを出すのはゴールの部分だと思うので、最近は点を決めていなくて、すごく焦る部分もあります」 一方で、「入るときは入るし、入らないときは入らないと思うので、そのチャンスを作るとか、チャンスの場面にいるというのが大事で、入るまでやり続けるだけ」とストライカーとしてシーズンを通じての好不調の波は致し方ないと割り切るメンタルも備える185cmの偉丈夫は「前にいる選手が決めないと、やっぱり勝てない。自分はいま点が止まってしまっているので、そこをもう1回このダービーで動かせるように、そういう自分のなかでも、変われるような試合にしたい」と、今回のダービーをきっかけに再び止まっている歯車を動かしたいと語る。 2点リードに数的優位を得ながらも土壇場の失点で追いつかれた前回対戦からは互いにメンバーを入れ替えての戦いとなるなか、相手のセンターバックは前回対戦でも対峙したDF土肥幹太に加え、大学選抜で共にプレーしたDF岡哲平とのマッチアップが予想される。 木村は久々の4バックの相手との対戦も踏まえつつ、年齢が近いセンターバックコンビ攻略に燃える。 「岡は大学の選抜でも一緒にやっていたので、すごくいい選手ですけど年齢も近い部分で負けられないですし、もう1人の選手(土肥幹太)も若い選手なので、点を取るというところは、いまの自分にとってすべてですし、それしか考えてないので、点を取ります」 「チームとしては周りの選手と距離間を近くやるというのがどの試合でも大事だと思うので、ソメ(染野唯月)とかと試合中にいいコミュニケーションを取りながら、いい距離感でやりたい。ミラーゲームより相手の受け渡しがはっきりしていないので、センターバックの2人が迷うポジションを取るというか、捕まらないようにやるところを意識していければと考えています」 関西学院大学から京都サンガF.C.でプロキャリアをスタートし、現在は期限付き移籍加入中の身も、MF森田晃樹とMF綱島悠斗と共に東京Vアカデミー育ちの23歳FWは、自身の交代後にドローに持ち込まれた一戦後に憤りを露わにしており、やはりダービーへの思いは強い。 「前回は勝ちゲームを引き分けに持っていかれたので、勝ち点3を取るというのがもうすべて。勝ちにこだわってやりたい」 「意地と意地のぶつかり合いになると思うので、もちろん技術も大事ですけど、そういう戦うというところで上回りたい。ダービーのような試合ではそういうのが大きく影響すると思うので、まず勝負というところで負けないようにしたい」 現在、東京VはJ1での通算ゴール数が「799」となっており、次のゴールが通算800ゴール目となる。直近2試合連続無得点で足踏みが続くなか、ダービー勝利に向けてはその節目のゴールが必要となる。 個人としてもリーグ2桁ゴール達成へ足踏みが続くなか、木村は「どの試合も同じモチベーションでやらないとダメだと思いますけど、自分にとってもファン・サポーターにとってもすごく意味があるゲーム。そういうゲームで点を決める選手が注目されますし、そういう大舞台で結果を残せる選手が上にいけると思うので、そこは普段以上に意識してやりたい」と、2つの節目のゴールを貪欲に狙うと共にライバル相手の勝利へ意気込む。 2024.08.16 20:15 Fri
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今季2度目のダービーに臨む東京V、森田晃樹「前回は選手もサポーターも納得できない結果」、綱島悠斗「悔しさを晴らすときが来た」

直近2度の対戦で屈辱を味わった東京ヴェルディが、アウェイ開催となる今シーズン2度目の東京ダービーへ闘志を燃やす。 昨年7月12日に行われた天皇杯3回戦では、控え選手中心のメンバー構成ながら120分の戦いを1-1のイーブンで終えたものの、最終的にPK戦で敗戦。その後、16年ぶりのJ1昇格を果たしてリーグ戦でのリベンジの権利を手にしたなか、4月13日に行われたホーム開催のダービーでは前半の2点リードに数的優位まで手にする、完全な勝ちゲームの流れながらMF遠藤渓太に後半アディショナルタイムの劇的同点ゴールを含む2ゴールを叩き込まれ、2-2のドロー。限りなく敗戦に近い痛恨の勝ち点1となった。 その2度目の屈辱から4カ月を経て、17日に味の素スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第27節では勝ち点3差で8位に位置するFC東京との再戦に臨む。 前回対戦の前には普段通りの飄々とした姿で、ダービーに対して表面上はクールな反応を見せていたアカデミー育ちでキャプテンのMF森田晃樹だが、やはりピッチ上で前回対戦の屈辱を経験したことで、FC東京戦への熱量は確実に高まっている。 「正直、意識はあまりしてないですけど、前回の試合のことがあるので、僕たち選手もそうですし、ファン・サポーターも納得できない結果だと思うので、そういう気持ちが強い。相手チームがどうこうとかではなくて、もちろんダービーはありますけど、それ以上に前回の試合の影響がある」 「前回は悔しい思いをしたので、次は僕たちがアウェイですけどしっかり勝ち切りたい。サッカーどうのこうのではなく、ダービーなので負けられない試合だと思っているので、まずは勝ちを目標に」 前節の名古屋グランパス戦での0-1の敗戦によって今季のリーグ戦初の連敗を喫したなか、悪い流れを断ち切る上ではケガからの復帰の影響で直近4試合はいずれも途中出場となっているキャプテンのスタメン復帰を期待したいところ。 その点については「最近の試合では(齋藤)功佑くんや(見木)友哉くんがボールをもらって繋ぎながらというシーンはあるので、僕も出るとすれば、そこの質を落とさないようにというか、より質を上げるというか、ボールをもらって、しっかり捌くところはミスせずにやりたい。プラスアルファでしっかり守備のところと、得点に絡むところはやりたいなと思います」と、スタメンでの自身のプレーイメージについて語った。 一時は9位まで順位を上げたものの、降格圏と6ポイント差の13位という現状の立ち位置を受け、重圧も強まってきているが、「下との勝ち点差も詰まってきているので危機感は持ちながらですけど、下を向かずに出た試合の課題に向き合って、チームとしていい方向に進んでいくしかない」と、ダービーという状況に加え、残留を達成する上でもこの試合でしっかりと結果を残したい考えだ。 一方、森田とアカデミーの同期で、国士舘大学から昨年古巣に帰還したMF綱島悠斗は、天皇杯、リーグ前回対戦と2つのダービーをピッチで経験。天皇杯では試合を決める決定機を逃し、前回対戦では後半終盤のクローザー役を完遂できずと、よりリベンジへの思いは強い。 そのため、「前回対戦では2点リードから追いつかれるという不甲斐ない戦い方をしたというのは、今でも覚えていますし、あのときの悔しさというのはずっと忘れることがなかった。ようやくリベンジというか、悔しさを晴らすときが来たなという感じです」と、4カ月ぶりのリベンジのチャンスに心を燃やす。 前回対戦から互いにメンバーを入れ替えての戦いとなるなか、綱島は「両ウイングはすごく力を持っている選手が揃っていて、相手の自分たちを動かしそこを狙ってくるというサッカーは見ていてもすごくやりづらいなという感じ」と現在のFC東京を分析。 その上で「自分たちのチームの基盤となるもの、大事にしているものをしっかりやって、1人1人が120%の力を出せれば、かなわない相手ではない。そこは自信を持ちながら、相手を叩き潰すという強い気持ちを持って臨みたい。相手が相手なので、どういう状況であれ自分がやるべきことを100%やりたい」と、チームとしてのファンダメンタルを徹底しつつ、個々のハードワークで相手を上回りたいと語る。 「このチームはいい意味でFC東京に対する特別な感情を持っている選手は、そこまでいないというか、みんなフラットで、でも負けられないという気持ちで臨む選手が多いなか、やっぱりアカデミー育ちはそこに対する思いは人一倍違うものがある」と、生え抜きの選手としてダービーの重みを深く理解する綱島だが、それと同時に一人のサッカー選手として注目度の高い一戦でプレーできる喜びを強く感じている。 そして、「こういう環境でプレーできることはすごくありがたいですし、ファン・サポーターがすごく注目してくれる状況で試合をできるというのも、選手にとってはすごく嬉しい。両方のサポーターに対してはやっぱり楽しませるというか、『もちろんヴェルディが勝つけど』というのはありますけど、両方のチームがクリーンに戦ってファン・サポーターを沸かせたい」と、緑の勝利を大前提にスペクタクルな一戦を見せたいと改めてダービーへの思いを語った。 なお、試合2日前の15日に24歳の誕生日を迎えた188cmの大型ボランチは「今シーズンまだ点を決めていないので、やっぱり目に見える結果というのは残していきたい。残り12試合で目標としているのは5ゴール5アシスト」とダービーでの今季初ゴールを狙いつつ、新たな誓いを立てた。 2024.08.16 20:05 Fri
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東京Vの城福監督、完全アウェイのダービーへ「我々はそれを望んでいた」、「選手に思う存分やってもらいたい」

東京ヴェルディの城福浩監督が、古巣であるFC東京との今シーズン2度目のダービーへの意気込みを語った。 昨年7月12日に行われた天皇杯3回戦では、控え選手中心のメンバー構成ながら120分の戦いを1-1のイーブンで終えたものの、最終的にPK戦で敗戦。その後、16年ぶりのJ1昇格を果たしてリーグ戦でのリベンジの権利を手にしたなか、4月13日に行われたホーム開催のダービーでは前半の2点リードに数的優位まで手にする、完全な勝ちゲームの流れながらMF遠藤渓太に後半アディショナルタイムの劇的同点ゴールを含む2ゴールを叩き込まれ、2-2のドロー。限りなく敗戦に近い痛恨の勝ち点1となった。 その2度目の屈辱から4カ月を経て、17日に味の素スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第27節では勝ち点3差で8位に位置するFC東京との再戦に臨む。 トップハーフの9位でサマーブレークに入り、本来であれば中断明けの2試合でダービーに向けて弾みを付けたいところだったが、サンフレッチェ広島、名古屋グランパス相手の連戦をいずれも0-1で落としたチームは、今季リーグ初の連敗で降格圏と6ポイント差の13位に転落。より重圧をかかえる状況で大一番を迎える形となった。 その名古屋戦後の会見では失点場面の対応の緩さを含め、チームのパフォーマンスへ憤りを示した指揮官は、15日にクラブハウスで行われた会見の場で改めてチームの課題について言及した。 「(今季初の連敗後も)ゲームに向かっていくサイクルというか、プロセスは基本的に変えていない。立ち戻るところと、我々が向かっていく方向での課題というところと、常にどのようにやりたいサッカーを表現していくかという部分で、やれているところが多くなってきているがゆえに、失ってはいけないものというか、そこがちょっと薄まる、研ぎ澄まされていないような状況がある」 「まだまだこのチームは若いので、そういう場面があればゲームそのものとしたら勝ち点0の内容ではないと思っても、結果的に勝ち点0だということが2回続いている。これこそがJ1なんだと思います」 「ひとつの隙によって沈んでしまうのがJ1だと思うし、その怖さというか、去年までのステージとは違うというところを、今は選手が本当の意味で気づいている。だからこそ我々が立ち戻るべきところ、失ってはいけないところというのを確認する1週間でした」 さらに、「ボールにプレッシャーをかけるというのがどういうことで、その間合いというのが我々の感覚のなかでどのようなもので、プレッシャーがかかっているのであれば、ラインはどのように保つか、かかっていないのであれば、ラインはどうするべきかというのは、我々のなかでの高いレベルのベーシックなもの」、「そこが一瞬ぶれてしまい、失点をしてしまうという部分で悔やまれるのは、技術のミスではなく、ベースのところの意識が少し薄まっているところが散見されたこと。そこはしっかりとみんなで確認し合わないといけない」と名古屋戦での失点シーンを引き合いに出し、「何かを強くしたときに何かを忘れるという状況というのは、要は習慣化していないということ。本当の意味でJ1で戦うために必要なものが、まだ習慣化できてないという部分がある」と、凡事徹底を求めた。 そういった反省を踏まえて臨む東京ダービーに向けては、ここ最近ゴールから遠ざかるFW木村勇大、FW染野唯月の両エース、名古屋戦でパリ五輪から復帰後初出場を果たしたMF山田楓喜、新戦力のMF松村優太ら攻撃陣を中心に個人としてのプレー改善や活かし方の工夫に言及。チームとしては久々の4バックの相手に対して、攻守における立ち位置の取り方が試合を優位に進めていく上でのポイントになると主張している。 「4バックの相手では基本的にポジションのアンマッチが出るので、それはアドバンテージもディスアドバンテージもあるというか、立ち位置の部分で各々のギャップに各々が立っているような状況になるので、それを活かせるかどうか。相手のよさを出させれば苦しい試合になると思うので、我々の立ち位置を活かすための部分で、それが球際の競り合いからかもしれないし、パスとかコントロールの基本的なところかもしれないですけど、いかにメリットを出せるかというところが、まず主導権を握れるかどうか」 「いずれにしてもゴール前のところの勝負というか、相手のクロスに対するスピード感というのは相当警戒しなければいけないので、そこは4バックでウイングのスピード感のある選手を配置しているFC東京であれば、そこが狙いだと思うので、我々の守り方でしっかりとそこはケアをしなければいけないし、逆に彼らのギャップで我々が突けるところもあると思いますし、そこはせめぎ合いになるかなと思います」 2試合連続無得点に加え、2-1で勝利した横浜F・マリノス戦以降は5試合連続複数得点がない得点力不足改善に対しては、名古屋戦の後半に3バックの左のDF谷口栄斗の左クロスからファーの染野がヘディングで合わせたビッグチャンスを例に、作りにかける人数とゴール前にかける人数のバランスをうまく修正していきたいと語った。 「これは自分の反省でもありますが、ビルドアップを大事にしたいというか、このチームらしく形をデザインしながらボールを運んでいくというのをやりたいですけど、それは何のためかと言えば、点を取るため。点を取るという意味でのゴール前の人数であるとか、1人が動き出して相手を引き出して、そこのスペースを使うであるとかという意味での絶対的な人数がやはり足りなかった」 「あのシーンは中盤の選手が引いたり、前線の選手が引いてペナの角でプレーをするのではなく、最終ラインの選手があそこにボールを運べたということで、必然的に中の人数が増えたという意味で、ビルドアップのためにビルドアップをするのではなくて、点を取るためにビルドアップをする。できるだけ後ろが重たくならないように、ペナの中に人数多く入っていけるようなシーンはもっと作らなければいけないなと思います」 また、FC東京の立ち上げにスタッフとして尽力し、2度に渡って指揮官を務めた後、紆余曲折の末に東京Vの指揮官に就任した63歳の指揮官は、改めて東京ダービーへの思いを語った。 「少なくとも他の試合では少し味わえないというか、醸し出せないものがある試合。そういうカードだと思うし、そうならなければいけない。我々はある意味それを目指して昇格してきたので、試合内容的にも来てくださるファン・サポーターの方々の醸し出す空気感を含めて、これがダービーなんだなと、これを望んで我々はJ2を戦ってきたんだなと感じさせるような空気感を作ってくれると思う。そこで最高のパフォーマンスを出したいなと考えています」 「もちろんFC東京も負けられない思いでくると思うし、(川崎フロンターレに0-3で敗れた)前節の戦いを踏まえ非常に厳しい戦いになると思うので、キックオフから手を抜かずに、我々のいまの課題である先発が出し切ってしっかりつないでいくというところができれば、いい試合ができる。ホームのときの最初のダービーの悔しい思いを晴らせるような結果を手繰り寄せられる可能性が高まると思います。まずはキックオフから全員が球際含めてハードワークすることが大事」 最後に、4万人以上の集客が見込まれる完全アウェイでの戦いに向けては「楽しみですね」と一言。強烈な圧力のなかでこそ引き出される選手たちの覚醒を期待している。 「おそらく我々はすごいアウェイ感のなかで戦うことになる。でも、それこそがダービー。それを我々は望んでいたわけで、自分も含めて『こんな雰囲気で試合をしたことはない』というふうに選手が思いながら、やれることは幸せなこと。そこでいかに自分たちらしく、チームの目指すものをやり切れるかというところだと思うので、彼らに思う存分やってもらいたいなと思います」 2024.08.16 21:47 Fri
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「勝てなかった悔しさしかない」優勢も東京Vは悲願のダービー勝利ならず…「今日という日がどれだけ大事かは全員がわかっていた」攻撃陣は自責の念

東京ヴェルディは、今シーズン2度目のダービーを再び悔しい形で終えることになった。 東京Vは17日、味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第27節のFC東京戦を0-0のドローで終えた。 長らくJ2リーグでの戦いを強いられたなか、昨年7月12日に行われた天皇杯3回戦では、12年ぶりの東京ダービーが実現。その一戦では控え選手中心のメンバー構成ながら120分の戦いを1-1のイーブンで終えたものの、最終的にPK戦で敗戦。 その後、J1の舞台での宿敵へのリベンジをモチベーションに16年ぶりのJ1昇格を果たしたチームは、4月13日に行われたホーム開催のダービーで再戦。前半は2点リードに退場者を出させる圧倒をみせたが、後半に数的不利の相手に2点差を追いつかれてドロー。限りなく敗戦に近い痛恨の一戦となった。 その前回対戦2試合のリベンジを期して臨んだアウェイ開催のダービーでは前半こそ守備の部分で苦戦を強いられたものの、効果的なカウンターとサイドアタックでより多くの決定機を創出。さらに、完全に主導権を握った後半は前半から機能した形に加え、セットプレー、相手を揺さぶっての遅攻からもチャンスを作ったが、FW山見大登の2度の決定的なシュート、FW染野唯月の会心のヘディングシュートがGK野澤大志ブランドンの圧巻のビッグセーブに阻まれ、最後までゴールをこじ開けることができず。 4戦未勝利と共にダービーで圧倒された青赤サポーターが試合後に自チームへブーイングを行うなど、ホームチームを苦しめたことで溜飲を下げた部分もあるが、やはり試合内容を鑑みれば勝ち点3がほしい一戦だった。 試合後、公式会見に出席した城福浩監督は会見冒頭で「勝てなかった悔しさしかない」と偽らざる気持ちを明かした。 「我々のやりたいことを、特に後半はほぼやれて、あれが勝ち点1で終わるというのは、我々の動き出しであったり、シュートであったり、あと5センチとかコンマ1秒とか足りないものがあると思いますが、選手は持てるものを出してくれたと思いますし、あれだけ制圧していたのであれば、やはり勝ち点3を取らなければいけなかったな」 今回のドローによって連敗をストップした一方、3試合連続無得点は今季初。指揮官はチャンスを作りながらも仕留め切れない現状の改善に向け「今日の出来であれば、もう10回決定機を作らないといけない。10回作ったのであれば、20回作らないと。いま我々がやれることをやるというのは、決定機を増やすことしかない」と、引き続き個々の質の向上を促すと共にチャンスの母数自体を増やしていく必要があると語った。 そういった部分でMF齋藤功佑は勝ち点逸の責任を自覚する。先発フル出場し、チーム最多の走行距離、パス成功数、こぼれ球奪取と好パフォーマンスを見せた一人だが、チーム最多4本のシュートを放ったなか、前後半の決定機を逃したことを悔やんだ。 「チームとしては2連敗しているなかで、しっかりと最大限のパフォーマンスを出しましたし、勝ちにふさわしい試合でした。自分のところで点を取れていれば本当に文句ない試合だったと思うので、そこは自分の力不足を感じました」 「十分にいいシュートだったと思いますが、もっと威力のあるヘディングシュートを打てれば、キーパーに触られても決められた」とチーム最大の決定機をビッグセーブで阻まれた染野も「自分も含めシュートは本当にたくさん打っていたので、決めるところを決めれば勝てた試合」、「今日という日がどれだけ大事かというのは全員がわかっていたと思うので、そこで勝ち点3を取れなかったというのは悔しい」と、勝敗の際を担うエースとしてチームを勝利に導けなかった悔しさを滲ませた。 また、「正直、今日は野澤選手を褒めるしかない」と率直な思いを語ったMF森田晃樹同様に、「ウチとのゲームのときにどこのチームのキーパーも今年1番と言えるようなセービングを見せてくるのはなぜだかちょっとわからない」と苦笑いを浮かべて試合を振り返ったGKマテウスは、チーム全体のハードワークを認めながらも決定力不足という部分により強い危機感を抱く。 「どんなにいい形でチャンスを作ってもやっぱりゴールを決めて勝たないと意味がない。直近8試合で4点ぐらいしか取れていない」 「今日はソメ(染野)の惜しいシーンもありましたし、名古屋戦もソメに惜しいシーンがあった。あれを相手のキーパーがナイスセーブだったと言われたらそれまでだと思いますけど、それ以外でもチャンスを多く作っているなかで、それを活かし切れていない試合展開が3試合続いている。そこはしっかり全体として見直さないといけない」 前回対戦でゲームクローズの課題、今回の対戦で決定力と異なる課題によって宿敵相手の勝利を逃した東京V。今季J1残り11試合ではその課題を克服しJ1残留を勝ち取り、来季こそはダービーで17年ぶりの凱歌を響かせたいところだ。 2024.08.18 07:45 Sun

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