ホイルンドら不在の低調ユナイテッドの連勝ストップ…フルアムがナイジェリア代表コンビ活躍で鬼門攻略【プレミアリーグ】

2024.02.25 02:20 Sun
Getty Images
プレミアリーグ第26節、マンチェスター・ユナイテッドvsフルアムが24日にオールド・トラッフォードで行われ、アウェイのフルアムが1-2で勝利した。
PR
今季初の4連勝でトップ4争いに踏みとどまった6位のユナイテッドは、12位のフルアムとのホームゲームで5連勝を狙った。前節のルートン戦をホイルンドのリーグ6試合連続ゴールを含む2ゴールの活躍によって2-1で競り勝った赤い悪魔。
ただ、今回のホームゲームに向けては長期離脱が決定したショーに加え、絶好調のホイルンドの負傷離脱という厳しい報せが届いた。テン・ハグ監督はこのフルアム戦でショーとホイルンドの代役にリンデロフとトップチーム初先発のフォーソンを起用。1トップにラッシュフォードを据えた。

ホームながら全体的に重さが目立つユナイテッドに対して、アウェイのフルアムが優勢に試合を進めていく。開始4分にアンドレアス・ペレイラが最初の枠内シュートを放つと、以降も相手陣内でのプレーを続ける。

18分には中央突破からペナルティアーク付近まで持ち込んだイウォビに決定機が訪れるが、シュートは枠の左に外れる。さらに、21分には右CKの場面でムニスのヘディングシュートをGKオナナが前にはじいたところにルキッチが詰めるが、押し込むことができない。
一方、幾度かカウンターからチャンスの糸口を見いだそうとするものの、流れの中では決定機に持ち込めないユナイテッド。26分にはセットプレーから相手のクリアミスも重なって混戦を作ると、ガルナチョ、マグワイアとボックス内で続けてシュートを放つが、相手DFの見事なゴールカバーなどに阻まれる。

前半半ばを過ぎると、オープンな展開のなかで両者に続けて決定機が生まれる。30分過ぎにはダロトとムニスがいずれもポストを掠める決定的なシュートを打ち合うと、39分にはアンドレアス・ペレイラ、41分にガルナチョといずれもボックス手前でのカットインからの右足のコントロールシュートでゴールに迫ったが、ここは両守護神のビッグセーブに阻まれた。

フルアムやや優勢もユナイテッドも盛り返し、ほぼイーブンの形で折り返した試合。後半は再びアウェイチームが良い入りを見せると、ユナイテッドにアクシデントが発生。空中戦の競り合いで頭部を負傷したカゼミロのプレー続行が不可能となり、53分にマクトミネイを投入。さらに、フォーソンを同じタイミングで下げてエリクセンを投入し、ブルーノ・フェルナンデスを右ウイング、マクトミネイをトップ下に置いた。

この交代で流れを好転させたいユナイテッドだったが、以降もフルアムぺースは変わらず。そして、65分にはアンドレアス・ペレイラの右CKにニアで反応したバッシーがボレーシュート。これは味方のカスターニュにブロックされる形となったが、バッシーはこぼれ球を利き足とは逆の強烈な右足シュートで突き刺した。

守勢で耐え切れずに先制を許したユナイテッドは以降も低調なパフォーマンスに終始。ボールを握って相手陣内深くに侵攻する場面があっても、その先のアイデア、精度がない。80分にはメイヌーを諦めてアマドを投入した。

ここからパワープレー気味に攻めると、これが土壇場での同点ゴールをもたらす。89分、前線に上がっていたマグワイアの右クロスを回収したB・フェルナンデスがボックス手前左から右足シュート。これをGKレノがはじくと、ゴール右でこぼれに反応したマグワイアが左足ボレーで叩き込んだ。

このゴールで一気に逆転まで持ち込もうと、一気呵成の攻めを見せるユナイテッド。その中でB・フェルナンデスの連続のミドルシュートやリンデロフのヘディングシュートとゴールを匂わせる攻撃を見せる。

だが、試合全体で勝ち点3に相応しいパフォーマンスを見せていたフルアムが、最後の最後に突き放した。97分、ハーフウェイライン付近で仕掛けたアダマ・トラオレがマグワイアを抜き去って一気に局面を打開。中央のムニスを経由したボールがボックス左のイウォビに渡ると、ここまで幾つかのチャンスを逸していたナイジェリア代表MFがDFに囲まれながらもニア下へ見事な右足シュートを突き刺した。

そして、ナイジェリア代表コンビの2ゴールによってフルアムが鬼門オールド・トラッフォードを攻略に成功した。一方、ホイルンドらの不在が響いたユナイテッドはリーグ連勝が「4」でストップした。

PR
関連ニュース

リバプールやユナイテッドから関心…23歳グエイはステップアップに現時点で消極的

クリスタル・パレスのイングランド代表DFマーク・グエイ(23)。今夏ステップアップor残留は現状で50-50か。 チェルシーアカデミーが輩出した、若くて実力も伴ったイングランド産のセンターバック、グエイ。リーダーシップも兼ね備えた自国タレントに対し、リバプールやアーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、ニューカッスルが関心を寄せる。 中でも「リバプールが2024年夏の獲得に本腰?」との見立てが多いなか、イギリス『フットボール・インサイダー』がC・パレスとグエイ本人の意向をレポート。 どうやらC・パレスはオファー次第で売却もアリと考え出したようだが、グエイ自身がやや消極的。現在ヒザの負傷で離脱する一方、シーズン後にはユーロ2024が控えており、万全の状態でイングランド代表に招集されるべく、移籍のことなど考える余裕がない様子だという。 C・パレスもユーロ2024との兼ね合いを重視。大会を通じてグエイの価値が上昇する可能性もあるため、少なくとも大会閉幕の7月中旬までは売らずに残しておくプランか。 グエイは2021年夏に移籍金総額2000万ポンド(約38億9000万円)でチェルシーからパレス入り。以来、一度も契約延長がなされておらず、現行は2026年6月までとなっている。 2024.05.02 16:35 Thu

アラウホに関してバルセロナ贔屓紙が社説「矢面に立たされる彼を見るのが悲しい」「絶対に売ってはならぬ」

バルセロナのウルグアイ代表DFロナルド・アラウホ(25)に関し、スペイン『ムンド・デポルティボ』が「絶対に売ってはならぬ」と社説を立てた。 バルセロナの最終ラインで主力を担う一方、バイエルンやマンチェスター・ユナイテッドからの引き抜き噂が絶えないアラウホ。ここ最近は敗戦や失点に直結するプレーがそれに拍車をかけ、SNS上では日本人からもアラウホへの心無い言葉が投げかけられている。 カタルーニャ州のバルサ寄りメディア『ムンド・デポルティボ』は、そんなアラウホの獲得に向け、バイエルンが8000万ユーロ(約133億2000万円)の正式オファーを贔屓クラブに提示済みだと紹介。ただ、歴史を引き合いに、「売却ダメ絶対」とバルサへ呼びかける。 “今世紀初頭のバルサは勝てなかった…物事がうまくいかない時代は、いつだってラ・マシアが繁栄する余地がある。若き日のカルレス・プジョルが頭角を現し、あっち側へ行ったルイス・フィーゴを徹底マークで抑え込んだ。あの日、クレの心はプジョルで満たされた” “そんなプジョルを求め、ミランからアドリアーノ・ガッリアーニという男がやって来た” “イタリア人は序列、高額な給与、良い住宅、税制優遇…何もかもプジョルに与えるつもりだった。しかし、プジョルはミランではなくバルサを選び、バルサもプジョルを選んだ。これは、クラブ124年史で最も偉大なキャプテンが誕生した物語のキーポイントだ” “さて、現バルサはアラウホへのオファーを保留中。バイエルンの提示はおそらく8000万ユーロに達するもので、ユナイテッドの比ではない額だ” “ロナルド・アラウホ、彼に近いセンターバックは世界を見渡してもそう多くない。スピード、空中戦、勝ち気なメンタリティ、猛烈なハングリー精神…期待感に満ちた男だ。PSG戦の退場とバレンシア戦のPK献上はその勢い故なわけだが、この2つが利用される形で矢面に立たされる彼を見るのが悲しい” “バルサがオファーを受け取っている現状だから尚更だ。アラウホを売って、ファイティングポーズもカラーも彼より劣る新しい選手を連れてきたらいい? 大きな間違いだ。安物は結局大きな代償をもたらす。バルサはこれまでの経験から学んでいるはずだ” 2024.05.02 16:00 Thu

ユナイテッドの若き左SBアルバロ・フェルナンデスが修行先ベンフィカに完全移籍へ

マンチェスター・ユナイテッドのU-21スペイン代表DFアルバロ・フェルナンデス(21)がベンフィカに完全移籍するようだ。 レアル・マドリー育成出身の左サイドバックは2020年夏にユナイテッドのアカデミーに移り、昨季はプレストン・ノースエンドFCにローン移籍。今季を迎えるにあたり、アメリカツアーに帯同したが、シーズン開幕後はタイレル・マラシアに続き、ルーク・ショーも負傷離脱したにもかかわらず、出番なく、昨年9月からグラナダにローン移籍した。 そのグラナダでは公式戦14試合に出場したが、先発機会が少なく、今年1月からベンフィカにローン先を変更。ポルトガルでも完全にレギュラーの座を掴むまでに至っていないが、ここまで公式戦13試合でプレーしている。 イギリス『The Athletic』によると、このローン移籍は600万ユーロ(約10億円)+アドオン300万ユーロ(約5億円)の買取りオプションも付いてのもので、ベンフィカは完全移籍でとどめるべく、この夏に行使する模様だ。 アルバロ・フェルナンデスは2021-22シーズンのユナイテッド内でU-23年間最優秀選手に。将来が楽しみな若きタレントの1人だったが、トップチームではデビューを果たすことなく、去る運びとなるようだ。 2024.05.02 13:25 Thu

ユナイテッドでさらなる組織改革…暫定CEOとCFOが退団へ

マンチェスター・ユナイテッドが4月30日にさらなる経営陣の交代を発表した。 ジム・ラトクリフ氏が共同オーナーとなってから組織改革が続くユナイテッド。現場レベルでもスカッド刷新などの報道があるなか、暫定最高経営責任者(CEO)のパトリック・スチュワート氏と最高財務責任者(CFO)のクリフ・バティ氏が双方の合意により、今季限りでクラブを去る旨を明らかにした。 スチュワート氏は昨年11月に退団したリチャード・アーノルド氏に代わり、暫定的なCEOに。CEO職は来る夏までジャン・クロード・ブラン氏に引き継がれ、シティ・フットボール・グループ(CFG)から入閣内定のオマル・ベラダ氏にバトンが託される。 また、2016年から財務を司ったバティ氏の後任はロジャー・ベル氏に。ラトクリフ氏は「パトリックとクリフの両氏に対しては我々がクラブを知り、歓迎されるようにサポートしてくれたのを個人的に感謝している。新たな経営チームの編成に向け、前進するという両氏の決断を尊重する」と綴った。 なお、ユナイテッドではジェイソン・ウィルコックス氏が新たなテクニカルディレクター(TD)に。新スポーツディレクター(SD)として、ニューカッスル・ユナイテッドからダン・アシュワース氏の招へいに向けた動きも報じられる。 2024.05.01 15:55 Wed

刷新話のユナイテッドで大黒柱も安泰ではない? ブルーノ「先はあまり考えていないけど…」

マンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデス(29)が将来に言及した。イギリス『デイリー・メール』が報じている。 2020年1月にスポルティングCPから加入して以降、中心であり続け、今季もここまで公式戦45試合で15得点11アシストのブルーノ。今やキャプテンとしての役割も託され、1人で何役もこなす。 まさに大黒柱だが、チームの内部では共同オーナーに就任したジム・ラトクリフ氏のもとで組織改革が続き、現場レベルでも戦力整理が噂に。絶対軸のブルーノもオファー次第でといわれる。 そうしたなか、ブルーノはポルトガル『DAZN』で揺れ始めた将来を問われたようで、「今はほかを考えたりなんてしていない」とし、状況次第でユーロ2024が終わってから検討しうると述べた。 「その件は明らかに僕の一存というわけじゃないよね? 選手としてはいつだってここにいたいという思いが必要だけど、同時に残ってほしいと思われないといけない。今のところ、どっちもあると感じる」 「先はあまり考えていないけど、今季は明らかに個人的にも、全体的にも僕が期待したレベルに達していないからだ。FAカップを制してシーズンを締めくくる可能性がまだあって、その後にすごく大事なユーロを控えている」 「だから、正直に言わせてもらうなら、プレミアリーグで続けられないのを考えるとすれば、ユーロが終わってから。FAカップ決勝とユーロに向けた集中力を奪うものなんてないからだ。今はそれ以上に大事なものは何もない」 2024.05.01 12:55 Wed
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly