【ラ・リーガ第24節プレビュー】マドリーvsジローナの首位攻防戦!

2024.02.09 19:00 Fri
最注目はマドリーvsジローナの天王山
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最注目はマドリーvsジローナの天王山
先週末に行われた第23節では上位3チームがドローに終わった一方、バルセロナとアスレティック・ビルバオがいずれも勝ち点3を積み上げている。
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来週ミッドウィークにUEFAコンペティションの決勝トーナメントが開幕を迎えるなか、今節は首位のレアル・マドリー(勝ち点58)、2位のジローナ(勝ち点56)による首位攻防戦が開催される。
レアル・マドリーは前節、アトレティコとのホーム開催のダービーを1-1のドローで終えた。急遽スタメン出場となったMFブラヒム・ディアスの先制ゴールを安定した試合運びで後半終盤まで守り抜いていたが、後半アディショナルタイムにMFジョレンテに痛烈な恩返しゴールを浴びて逃げ切りに失敗。この結果、リーグ連勝が「6」でストップし、2ポイント差で今回の天王山を戦うことになった。

この大一番に向けては頸椎の問題によって急遽ダービーのスタメンを外れたFWヴィニシウス、サスペンション明けのMFチュアメニ、強い打撲から回復したDFリュディガーの3選手が復帰の見込みだが、ハムストリングに問題を抱えるDFナチョの欠場が濃厚となり、ディフェンスラインの起用法に注目が集まるところだ。

対するジローナは前節、レアル・ソシエダとの見応え十分のホームゲームを0-0のドローで終えた。これで連勝がストップしたが、首位チームの取りこぼしによって自力での首位浮上の可能性を残して敵地へ乗り込むことになった。ただ、ソシエダ戦ではDFブリント、MFヤンヘル・えれーらの2選手に加え、ミチェル監督がサスペンションで不在となり、より難しい戦いを強いられる。ただ、0-3で惨敗した前回対戦からチームは攻守両面でスケールアップを遂げ、勝負強さも身に着けており、勝機は十二分にあるはずだ。
2強の潰し合いに期待しつつ、わずかに残る逆転優勝へ3連勝を目指す3位のバルセロナは、降格圏の19位に沈むグラナダと対戦する。前節のアラベス戦はMFギュンドアンの1ゴール1アシストの活躍に、FWレヴァンドフスキのリーグ7試合ぶりのゴールなどによって3-1の勝利を収めた。

ただ、同試合で貴重なダメ押しゴールを決めたFWヴィトール・ロッキがやや不運な判定で退場となり、その後の異議申し立ても却下されて今節を欠場に。これによってフェラン・トーレス、フェリックス、ハフィーニャを欠く前線は本職がレヴァンドフスキ、ラミン・ヤマルのみに。仮に引いたアウェイチームの守備に苦しんだ場合、投入できるアタッカーが若手FWパウ・ビクトルだけとなり、何とか前半のうちにゴールをこじ開けてラクな展開に持ち込みたいところだ。

前節のダービーで劇的ドローに持ち込んだものの、4位に順位を下げたアトレティコは、15位のセビージャと対戦。ダービーではしぶとく勝ち点1を持ち帰る見事な戦いを見せたが、ミッドウィークに行われたコパ・デル・レイ準決勝1stレグではアスレティック・ビルバオにPKで与えたゴールを最後まで守り切られ、シビタス・メトロポリターノで約1年1カ月ぶりの敗戦を喫した。その敗戦からのバウンスバックを期して臨むアウェイゲームでは、アスレティック戦で課題が残った決め切る部分を改善したい。

MF久保建英を擁する6位のレアル・ソシエダは、12位のオサスナとのホームゲームに臨む。前節、ジローナとのアウェイゲームを0-0のドローで終えたラ・レアルは、ミッドウィークに行われたコパ準決勝初戦でも敵地でマジョルカとゴールレスドロー。これで公式戦3試合連続無得点と攻撃面に大きな問題を抱える。公式戦4試合ぶりの得点と共に勝利を目指す一戦だが、週明けにCLラウンド16初戦のパリ・サンジェルマン戦という重要な戦いを控えており、大幅なターンオーバーも見込まれるところ。アジアカップ帰りのマジョルカ戦でフル出場の久保に関してはベンチスタートの可能性が高いか。

前節、マジョルカに4-0の快勝を収めて前述のアトレティコ戦にも先勝して好調を維持する5位のアスレティックは、未勝利で最下位のアルメリアとのアウェイゲームに臨む。現状の調子を考えれば、取りこぼしの可能性は低そうだが、消耗色濃いアトレティコ戦の反動は気を付けたいところだ。

その他ではヨーロッパコンペティション圏内を争うラス・パルマスvsバレンシアや週明けにカンファレンスリーグ(ECL)のディナモ・ザグレブ戦を控える8位のベティスの試合にも注目したい。

《ラ・リーガ第24節》
▽2/9(金)
《29:00》
カディス vs ベティス

▽2/10(土)
《22:00》
アラベス vs ビジャレアル
《24:15》
レアル・ソシエダ vs オサスナ
《26:30》
レアル・マドリー vs ジローナ
《29:00》
ラス・パルマス vs バレンシア

▽2/11(日)
《22:00》
ヘタフェ vs セルタ
《24:15》
マジョルカ vs ラージョ
《26:30》
セビージャ vs アトレティコ
《29:00》
バルセロナ vs グラナダ

▽2/12(月)
《29:00》
アルメリア vs アスレティック・ビルバオ

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【ラ・リーガ第34節プレビュー】2位の座懸けたジローナvsバルセロナ! CL控えるマドリーはカディス戦

先週末に行われた第34節ではアスレティック・ビルバオとの上位対決を制したアトレティコ・マドリーを始め、レアル・マドリー、バルセロナ、ジローナの上位4チームが順当に勝利。また、最下位のアルメリアが5節を残してのセグンダ降格が決定した。 5月最初に行われる第34節は、3位のジローナ(勝ち点71)と2位のバルセロナ(勝ち点73)による2位の座を懸けたカタルーニャ自治州ダービーに大きな注目が集まるところだ。 ジローナは前節、敵地でラス・パルマスと対戦。試合序盤に与えたPKを守護神ガッサニーガのビッグセーブで凌ぐと、前半半ばに獲得したPKはFWドフビクが止められるも、こぼれに詰めたDFダビド・ロペスのゴールで先制に成功。後半にはこの試合2度目のPKを今度はドフビクがきっちり決めて4試合連続ゴールを達成。その後、相手の反撃を凌ぎ切って2-0の勝利。リーグ連勝で今回の大一番を迎えることになった。4-2で快勝した前回対戦に比べ相手の状態は上がっており、ホームとはいえ簡単なゲームとはならないが、悲願のチャンピオンズリーグ(CL)出場と2位でのスーペル・コパ出場権獲得に向けてシーズンダブルを決めたい。 対するバルセロナは前節、ホームでバレンシアと対戦。チャビ監督の来季続投が決まった直後ということもあり、より注目が集まった名門対決は前半半ばにMFフェルミン・ロペスのゴールで先制するまでは良かったが、守護神テア・シュテーゲン、DFアラウホの軽率なプレーもあって逆転を許した。それでも相手守護神ママルダシュヴィリの退場で前半終了間際に数的優位を手にすると、後半に主砲レヴァンドフスキが圧巻の直接FKを含めトリプレーテを達成。4-2で競り勝ってクラシコ敗戦を払拭すると共に、今回のジローナ戦へ弾みを付けた。順位を考えれば敵地でドローでも問題はないが、前回対戦の屈辱を晴らす上でしっかりとリベンジを果たしたい。 週明けにバイエルンとのCL準決勝2ndレグを控える首位のレアル・マドリーは、ホームに降格圏の18位カディスを迎え撃つ。敵地で行われた1stレグはMFクロースの圧巻のアシストからFWヴィニシウスのゴールで先制し、前半は冷静にゲームをコントロール。だが、後半序盤に立ち位置を変えた相手に連続失点を喫し逆転を許した。それでも、FWロドリゴが獲得したPKをヴィニシウスが決め切り終盤に追いつくと、2-2のドローと悪くない結果で初戦を終えた。その運命の第2戦に万全の状態で臨むべく、今回のカディス戦はMFギュレルのゴールでウノセロ勝利を収めた前節レアル・ソシエダ戦と同じく大幅なターンオーバーが見込まれる。この試合では守護神クルトワの戦列復帰も期待されており、さらなるコンディション改善が求められるDFミリトンやギュレルと共にそのパフォーマンスに注目。優勝に向けて勝ち点を積み上げつつ、バイエルン戦へ弾みを付ける試合にしたい。 前節、アスレティックとのシックスポインターを制した4位のアトレティコは、これで勝ち点差を「6」に広げてCL出場権確保へ大きく前進。FWニコ・ウィリアムズに対する一部サポーターの人種差別虐待行為でホーム2試合のスタンド部分閉鎖という事件も起きてしまったが、堅い展開の中でツキも味方に3ゴールを重ねて勝ち切った点は評価に値する。ただ、今回の一戦は苦手のアウェイで、且つ残留に向けて勝ち点が必要な16位のマジョルカというタフな相手との対戦となるため、ある意味でアスレティック戦以上に難しい試合になりそうだ。堅守速攻を徹底してくる相手に対して、アタッキングサードでの崩しのアイデア、セットプレーを追求して勝ち切りたい。 そのアトレティコに敗れた5位のアスレティックは、難所コリセウムで10位のヘタフェとのタフな戦いでバウンスバックの白星を狙う。今季のアトレティコのアウェイ戦績を考えれば、まだまだ逆転の可能性は残されているだけに自分たちの戦いに集中したい。4試合未勝利が続くリーグ戦では全試合で失点し、複数得点を奪い切れていない部分で攻守両面での改善が求められる。 MF久保建英を擁する6位のレアル・ソシエダは、14位のラス・パルマス相手に4試合ぶりの白星を目指す。前節は主力温存のマドリー相手にイーブンの試合を見せながらも、味方のファウルで取り消された久保の幻の恩返しゴールを含め運や決定力の問題で勝ち切れず。また、この一戦に向けては主力MFスビメンディが左足大腿部の負傷によって欠場となり、中盤の構成力の部分で難しい試合を強いられそうだ。その中で引き続きスタメン起用が見込まれる久保にはチャンスメークと共にゴールという決定的な仕事を期待したい。 《ラ・リーガ第34節》 ▽5/3(金) 《28:00》 ヘタフェ vs アスレティック・ビルバオ ▽5/4(土) 《21:00》 レアル・ソシエダ vs ラス・パルマス 《23:15》 レアル・マドリー vs カディス 《25:30》 ジローナ vs バルセロナ 《28:00》 マジョルカ vs アトレティコ・マドリー ▽5/5(日) 《21:00》 オサスナ vs ベティス 《23:15》 セルタ vs ビジャレアル 《25:30》 バレンシア vs アラベス 《28:00》 ラージョ vs アルメリア セビージャ vs グラナダ 2024.05.03 19:00 Fri

【ECL準決勝プレビュー】EL優勝経験ある同胞指揮官対決、本間至恩在籍ブルージュは昨季準優勝チームと対峙

ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)準決勝の1stレグが2日に開催される。ファイナル進出を懸けた初戦の展望を紹介していく。 ◆準決勝1stレグ ▽5/2(木) 《28:00》 アストン・ビラ vs オリンピアコス フィオレンティーナ vs クラブ・ブルージュ ◆EL優勝経験のある同胞指揮官対決 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240501_101_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ★予想スタメン ◆アストン・ビラ◆ 【4-2-3-1】 GK:オルセン DF:キャッシュ、コンサ、パウ・トーレス、ディーニュ MF:ドウグラス・ルイス、マッギン MF:ベイリー、ディアビ、ロジャーズ FW:ワトキンス 出場停止:GKマルティネス ◆オリンピアコス◆ 【4-2-3-1】 GK:ツォラキス DF:ロジネイ、レトソス、カルモ、オルテガ MF:シキーニョ、エッセ MF:フォルトゥニス、オルタ、ポデンセ FW:エル・カービ 出場停止:MFノトイ、ヨルゴス・マスラス 共に初の決勝進出を懸けた一戦は、共にセビージャでヨーロッパリーグ(EL)制覇の経験があるウナイ・エメリ、メンディリバルのスペイン人指揮官対決となる。 セビージャ、ビジャレアルで通算4度EL制覇を成し遂げたエメリ率いるアストン・ビラは、優勝候補として臨んだ今大会でも安定したパフォーマンスを披露。準々決勝ではリール相手に2戦合計4-4のイーブンに持ち込まれたが、PK戦ではホームのリールサポーターへの煽りで2枚目のカードをもらって今回の一戦の不在が決定したものの、カタールW杯でアルゼンチン代表を優勝に導いた守護神マルティネスの活躍で勝ち抜け。順当に4強入りを決めた。 また、国内リーグではトッテナムとの熾烈なトップ4争いが続く中、直近4戦無敗と好調を維持しており、得失点差やトッテナムの今後の対戦カードを鑑みればクラブ史上初のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得の可能性は高い。その素晴らしいシーズンに花を添えるためにも、ECLのタイトルを獲得したい。直近のチェルシー戦は2点リードの余裕の展開からあわや逆転負けという難しい戦いを強いられたが、攻撃陣は好調を継続しており、ホーム開催のこの一戦ではワトキンスや絶好調のロジャーズを中心に自慢の攻撃で押し切りたい。 対するオリンピアコスは準々決勝で今大会出場チーム屈指のタレントを擁するフェネルバフチェと対戦。ホームでの1stレグを3-2で競り勝ったが、難所イスタンブールでの2ndレグに0-1で敗れて2戦合計3-3で延長戦に持ち込まれた。その相手の守護神はカタールW杯でも圧倒的なPKストップの能力を示したリヴァコビッチだったが、U-21ギリシャ代表GKツォラキスがクロアチア代表GKを上回る圧巻のパフォーマンスを披露し、チームを準決勝の舞台に導いた。 ディエゴ・マルティネス、カルバリャルの解任を経て今季3人目の指揮官として招へいされたメンディリバル新監督の下で復調し、首位と3ポイント差の3位まで盛り返したチームだが、逆転優勝は他力本願の面もあり、自力で獲得可能なこのタイトルは是が非でもほしい。タレントの質を鑑みると劣勢は必至となるが、昨季セビージャをEL優勝に導いたメンディリバル監督の手腕に期待だ。 ◆昨季準優勝チームvs本間在籍のベルギー強豪 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240501_101_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ★予想スタメン ◆フィオレンティーナ◆ 【4-2-3-1】 GK:テラッチアーノ DF:ドゥドゥ、ミレンコビッチ、ラニエリ、ビラーギ MF:ボナヴェントゥーラ、マンドラゴラ MF:ニコラス・ゴンサレス、ベルトラン、クアメ FW:ベロッティ ◆クラブ・ブルージュ◆ 【3-5-2】 GK:ジャッカーズ DF:サビー、オルドニェス、メシェレ MF:マイヤー、オニェディカ、ヴェトレセン、ヴァナケン、スクラシ FW:ジュグラ、イゴール・チアゴ 共に初優勝を目指すフィオレンティーナとクラブ・ブルージュは、今回が初対戦となる。 昨季決勝でウェストハムに屈したフィオレンティーナは、その悔しさを晴らすべくグループステージから安定した戦いをみせ、2シーズン連続のベスト4進出。準々決勝ではビクトリア・プルゼニの堅守に手を焼き、2戦共に90分間ではゴールをこじ開けられず。それでも、延長戦をFWニコラス・ゴンサレス、DFビラーギの2ゴールで制した。 国内の戦いではコッパ・イタリア準決勝でアタランタ相手に無念の敗退となったが、直近のセリエAではサッスオーロ相手に大量5ゴールを挙げて5-1の圧勝。現在、8位と逆転でのヨーロッパ出場権確保は微妙なところだが、今回の一戦にしっかりと弾みを付けた。 一方、クラブ・ブルージュは準々決勝でPAOKを相手に初戦を1-0、第2戦を2-0といずれも快勝し、ベルギー勢史上初となるベスト4進出を成し遂げた。 国内リーグではレギュラーシーズンを4位で終えたものの、プレーオフ1では5勝1分けの無敗で2位と好位置に付ける。直近は公式戦7連勝中とフィオレンティーナとの地力の差はあるものの、コンディションやチーム状態を鑑みれば十分に戦えるはずだ。MF本間至恩の出場は難しいものの、MFヴァナケンやFWジュグラとFWイゴール・チアゴの強力2トップらの活躍に期待だ。 2024.05.02 20:30 Thu

【EL準決勝プレビュー】因縁深い2季連続対戦に、本命撃破の両雄の初対決

ヨーロッパリーグ(EL)準決勝の1stレグが2日に開催される。ファイナル進出を懸けた初戦の展望を紹介していく。 ◆準決勝1stレグ ▽5/2(木) 《28:00》 ローマ vs レバークーゼン マルセイユ vs アタランタ ◆2季連続対戦は青年指揮官対決に <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240501_100_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ★予想スタメン ◆ローマ◆ 【4-3-3】 GK:スヴィラール DF:カルスドルプ、マンチーニ、エンディカ、スピナッツォーラ MF:クリスタンテ、パレデス、ペッレグリーニ FW:ディバラ、ルカク、エル・シャーラウィ 出場停止:DFチェリク ◆レバークーゼン◆ 【3-5-2】 GK:コヴァル DF:コスヌ、ター、インカピエ MF:フリンポン、パラシオス、ヴィルツ、ジャカ、グリマルド FW:アドリ、シック ローマとレバークーゼンはモウリーニョvsシャビ・アロンソの師弟対決となった昨シーズンに続き、このセミファイナルで2シーズン連続の対戦となった。ただ、昨季準優勝に導いたモウリーニョの解任に伴い、今回はデ・ロッシvsシャビ・アロンソの青年指揮官対決となる。 ローマは準々決勝でミランとの同国対決に挑んだ。今季セリエAでの2戦2敗という戦績もあって下馬評では劣勢必至かに思われたが、敵地での1stレグでは公式戦7連勝中だった絶好調の相手に前体制彷彿の堅守が見事に機能し、DFマンチーニがセットプレーで奪った虎の子の1点を守り抜いてウノゼロ勝利。さらに、ホームでの2ndレグではマンチーニの2戦連発にFWディバラのゴールで2点を先行すると、DFチェリクの前半の一発退場、FWルカクの負傷交代というアクシデントに見舞われながらも2-1で勝ち切り、2戦合計3-1で下馬評を覆す準決勝進出となった。 新フォーマット移行のチャンピオンズリーグ(CL)出場を目指すセリエAの戦いではイタリアの来季5枠の出場枠が確定した中、現在はそのギリギリの5位に位置。ただ、1試合未消化で2ポイント差の6位アタランタ、3連勝の7位ラツィオとは4ポイント差で、今回のELと並行してユベントス、アタランタとの連戦を控える過酷な日程となっており、デ・ロッシ監督は難しいやり繰りを強いられている。直近のナポリ戦では数人の主力を欠く中で厳しい戦いを強いられたが、守護神スヴィラールの再三のビッグセーブとセットプレー2発で2-2のドローに持ち込んでしぶとく勝ち点1を持ち帰るなど、新体制で一体感と勝負強さを強めており、前ラウンドのミラン戦に続き下馬評では劣勢必至も昨季の再現を果たしたい。 対するレバークーゼンは前ラウンドでウェストハムと対戦。昨季カンファレンスリーグ(ECL)王者とのホームでの1stレグは後半終盤まで0-0の拮抗した展開が続いたが、途中出場のMFホフマン、FWボニフェイスがいずれもゴールを挙げるスペイン人指揮官の見事な采配によって2-0のスコアで先勝。アウェイでの2ndレグは前半序盤に先制点を奪われるなど、ハマーズの攻勢に晒されたが、後半終盤にDFフリンポンが決めた同点ゴールによって1-1のドローに持ち込み、2戦合計3-1で4強進出を決めると共に、ユベントスと並んでいた欧州5大リーグの公式戦無敗記録を「44」に更新した。 その無敗記録が示すように国内ではブンデスリーガ初優勝にDFBポカール決勝進出とシーズン3冠の可能性を残すチームは、リーグ優勝後も無敗優勝を達成すべくしっかりとした戦いを継続しており、直近のドルトムント(1-1)、シュツットガルト(2-2)との上位対決ではメンバーこそやや入れ替えながらも、いずれも後半ラストプレーで奪ったDFスタニシッチ、MFアンドリッヒの劇的同点ゴールによって無敗を継続。公式戦3戦連続ドローと勝ち切れない印象こそあるが、その強さは本物だ。 なお、レバークーゼンが最後に喫した黒星は、昨年5月11日にスタディオ・オリンピコで行われたローマとの準決勝1stレグでのものだ。同試合では63分にMFボーヴェが挙げたゴールを守り切ったホームチームがウノゼロ勝利を収めている。今回の一戦でローマが再び土を付けるのか、あるいはレバークーゼンがリベンジを果たして無敗記録を継続するのか…。 ◆本命撃破した両雄の初顔合わせ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240501_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ★予想スタメン ◆マルセイユ◆ 【3-5-2】 GK:パウ・ロぺス DF:ムリージョ、バレルディ、コンドグビア MF:クラウス、ウナイ、ヴェレトゥ、アリ、ルイス・エンヒキ FW:オーバメヤン、ムンバグナ 出場停止:DFジゴ ◆アタランタ◆ 【3-5-2】 GK:ムッソ DF:ディムスティ、スカルヴィーニ、コラシナツ MF:ザッパコスタ、デ・ローン、コープマイネルス、エデルソン、ルッジェーリ FW:デ・ケテラエル、スカマッカ 出場停止:DFヒエン 共に優勝候補を撃破したマルセイユとアタランタは、初顔合わせとなるセミファイナルの対戦でファイナル進出を目指す。 マルセイユは準々決勝でCL3位敗退組のベンフィカと対戦。昨季CLベスト8のポルトガル強豪との敵地での1stレグは2-1で敗れたものの、相手のミス絡みで奪ったFWオーバメヤンのゴールで1点差に詰め寄ったことが勝負の肝に。ホームでの2ndレグではなかなかゴールをこじ開けられずにいたが、FWムンバグナの後半終盤のゴールで先制し、2戦合計2-2で試合を終えることに。その後、守護神パウ・ロペスの活躍光ったPK戦を4-2で制し、見事に4強入りを決めた。 マルセリーノ、ガットゥーゾ、ガセと3人の指揮官の下で戦ったリーグ・アンでは7位と熾烈なヨーロッパ出場権争いに巻き込まれている状況だが、直近のRCランス戦の勝利によって残り3試合でのEL出場権獲得は十分に可能な位置にいる。その残り試合と共に苦しいシーズンを良い形で締めくくるためEL制覇を成し遂げたいところだ。地力では相手に分があるものの、「アンフィールドよりタフ」と前日会見でオーバメヤンが語ったヴェロドロームの一戦では圧倒的なホームアドバンテージを生かして先勝といきたい。 一方、アタランタは準々決勝で優勝候補筆頭のリバプールと対戦。難攻不落のアンフィールドで行われた1stレグをFWスカマッカの2ゴールの活躍によって3-0というクラブ史に残る会心の勝利を飾ると、ホーム開催の2ndレグは0-1で落としたものの、初戦のアドバンテージを念頭においた冷静な試合運びによって2戦合計3-1で本命撃破に成功した。 国内ではコッパ・イタリア決勝進出に加え、セリエAでは直近の連勝によって地力で5位に浮上できる好位置に付けており、チーム状態はすこぶる良好だ。ここにきてディフェンスラインに負傷者が続出しているが、逆に前線は負傷者の復帰で多士済々なタレントが揃っており、敵地と言えども打ち勝つ姿勢で臨みたいところだ。 2024.05.02 18:00 Thu

【CL準決勝プレビュー】GSで対戦したドルトムントとPSGが決勝進出を懸けて再戦

チャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグ、ドルトムントvsパリ・サンジェルマン(PSG)が日本時間1日28:00にキックオフされる。今季のグループステージで対戦した両チームが決勝進出を懸けて再戦する大一番だ。 ドルトムントはアトレティコ・マドリーとの準々決勝を2戦合計スコア5-4の壮絶な打ち合いを制して11季ぶりにベスト4進出を果たした。敵地での1stレグを守勢の展開の中、終盤のFWアラーによる一撃で1-2として2ndレグを迎え、ホームの大観衆の前で圧巻の打ち合いを演じ、見事4-2で制した。後半のアトレティコの反撃により一時は2戦合計スコア3-4とリードを許した中、そこから2ゴールを挙げ、至高のシーソーゲームを制して見せた。 その後のブンデスリーガでは来季のCL出場権を懸けた痺れる戦いが続き、優勝したレバークーゼンに土壇場被弾で追いつかれてのドロー。そして直近のライプツィヒとのシックスポインターではMFジャンとDFマートセンを出場停止で、絶好調のMFザビッツァーをコンディション不良で欠いた中、1-4と完敗した。 対するPSGはバルセロナとの準々決勝を2戦合計スコア6-4、逆転で4季ぶりのベスト4進出とした。ホームでの1stレグを2-3と打ち負けたPSGだったが、敵地での2ndレグをDFアラウホの退場を誘発して4ゴールを奪取。バルセロナの守備の綻びをしっかり突いて勝利を掴んだ。 そのPSGはその後のリーグ・アンでリヨンとの上位対決を制すと、直近のル・アーヴル戦では勝利すれば3連覇達成となる状況だった中、後半からFWムバッペを投入して2点差を追いついての3-3ドロー。それでも2位モナコが敗れたことで3連覇を達成してドルトムント戦に向かうことができている。 両チームは今季のグループステージで対戦し、PSGが1勝1分けと勝ち越し。第1節と最終節で当たり、初戦はホームのPSGが2-0で快勝。そして最終節は既にグループステージ突破を決めていたドルトムントに引き分けたPSGが2位で決勝トーナメント進出を決める格好となっていた。 <div style="text-align:center;">◆ドルトムント◆ 【4-2-3-1】</div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240428_4_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> ▽予想スタメン GK:コベル DF:リエルソン、フンメルス、シュロッターベック、マートセン MF:ジャン、ザビッツァー MF:サンチョ、ブラント、アデイェミ FW:フュルクルク 負傷者:DFベンセバイニ 出場停止者:なし アラーとマレンが戦列復帰予想でベンチ入り見込み。ドイツ『キッカー』はアデイェミではなくロイスをスタメン予想としている。 <div style="text-align:center;">◆パリ・サンジェルマン◆ 【4-3-3】</div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240428_4_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> ▽予想スタメン GK:ドンナルンマ DF:ハキミ、マルキーニョス、リュカ、ヌーノ・メンデス MF:ザイール=エメリ、ヴィティーニャ、ファビアン・ルイス FW:デンベレ、ムバッペ、バルコラ 負傷者:DFキンペンベ 出場停止者:なし バルセロナに勝利した2ndレグのスタメンがベースとなる見込み。ヌーノ・メンデスが前日練習を欠席したようで仮に欠場する場合はリュカが左サイドバックに回り、ダニーロやペラルド辺りがセンターバックに入るか。 ★注目選手 ◆MFマルセル・ザビッツァー(ドルトムント) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240428_5_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ドルトムントの注目選手にはアトレティコとの2ndレグで準決勝進出の立役者となったザビッツァーを挙げたい。アトレティコ戦前のボルシアMG戦で2ゴールを挙げていたザビッツァーはその勢いを持続し、アトレティコのタフな中盤の選手たち相手に走り負けず、1ゴール2アシストと圧巻の活躍を見せた。直近のライプツィヒ戦は風邪により欠場したが、その前のレバークーゼン戦でもゴールをアシストと、現在のドルトムントにおいて最もノっている選手と言える。PSG戦でも持ち前のゴール前への絡みで得点に関与することが期待される。 ◆MFウォーレン・ザイール=エメリ(PSG) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240428_5_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 対するPSGの注目選手にはザビッツァーと対面することが予想されるザイール=エメリを挙げたい。3月に18歳となったばかりの若武者だが、フランス代表のレギュラーMFにも上り詰めた末恐ろしいタレントだ。ここまで公式戦39試合の出場で3ゴール7アシストを記録し、また一段と成長を遂げたシーズンとしている。その年齢に似つかわしくない落ち着いたゲームメークと、ザビッツァー同様にゴールへも関与できる持ち出しの旨さがあり、このマッチアップの優劣が勝敗を左右するかもしれない。12月のドルトムントとの試合ではPSGを決勝トーナメント進出に導く同点弾を挙げた至宝が今度は決勝に導くことになるのか、その一挙手一投足に注目したい。 2024.05.01 18:00 Wed

【プレミアリーグ第35節プレビュー】今季2度目のノースロンドンダービー! シティはフォレスト相手に5連勝狙う

先週末に行われた変則開催の第34節はアーセナルとリバプールがいずれも快勝。ただ、ミッドウィーク開催となった第29節延期分はアーセナル、マンチェスター・シティが勝利した一方、リバプールがマージーサイド・ダービーで痛恨の敗戦。三つ巴の争いから一歩後退する形となった。 昨シーズンに続きアーセナルとシティの一騎打ちの様相を呈す最終盤のリーグタイトル争いにおいて、今節はその行方を左右するノースロンドン・ダービーが開催される。 5位のトッテナム(勝ち点60)は、13日に行われた前々節でニューカッスル戦相手に0-4で敗戦し、2年連続セント・ジェームズ・パークで惨敗。4位のアストン・ビラ(勝ち点66)との暫定勝ち点差が6ポイントに広がった。後半戦に入って以降、対戦相手の徹底した対策を上回ることができず、勝ち点3奪取に苦戦。現状でも自力でのトップ4フィニッシュの可能性は残しているが、3強に加えてチェルシーとのダービーを残すなどアストン・ビラに比べて厳しい日程となっており、ここからの逆転は至難の業だ。その最終盤の重要な戦いに弾みを付けると共に、宿敵の優勝阻止を狙う上でホーム開催のダービーでの勝利は必須だ。 対するアーセナル(勝ち点77)は前節、ウォルバーハンプトンとのアウェイゲームに2-0の完勝。さらに、第29節延期分ではホーム開催のチェルシーとのダービーに5-0の歴史的大勝。DFホワイトとMFハヴァーツの2ゴール共演など5ゴールを挙げた上、相手に一矢報いることも許さない完璧なパフォーマンスを披露。70分過ぎに多くの主力をベンチに下げる余裕の采配もみせ、今回のダービーに万全の状態で臨む構えだ。現状ではシティの取りこぼしが逆転優勝に必須となるが、このダービーを制することができれば、マンチェスター・ユナイテッド戦を除き比較的勝ち点3獲得が容易な相手と対戦するため、敵地での大一番を制して望みを繋げたいところだ。 スパーズの後押しを期待しつつ、今節での首位浮上を目指すマンチェスター・シティ(勝ち点76)は、残留圏内ギリギリの17位に位置するノッティンガム・フォレストとのアウェイゲームでリーグ5連勝を狙う。先週末はMFベルナルド・シウバのゴールによってチェルシーとのFAカップ準決勝を1-0で制したグアルディオラのチームは、第29節延期分ではブライトンとのアウェイゲームに4-0で完勝。DFウォーカーの2アシストにMFフォーデンの2ゴールなど自慢の攻撃が機能し、リーグ戦では4試合ぶりのクリーンシートも達成した。残留に向けてなりふり構わぬ戦いを見せるフォレストとのアウェイゲームは決して簡単な試合とはならないが、現状のパフォーマンスを鑑みれば確実に勝ち点3を敵地から持ち帰る可能性は高そうだ。 その2強の取りこぼしを期待しつつ、わずかな逆転優勝の可能性に賭ける3位のリバプール(勝ち点74)は、8位のウェストハムとのアウェイゲームに臨む。第29節延期分のエバートンとのマージーサイド・ダービーでは課題の決定力不足に加え、セットプレーの拙い守備から2ゴールを奪われて敵地グディソン・パークで0-2の完敗となった。その厳しい敗戦から中2日のランチタイムキックオフという過酷な状況で臨む、難敵ハマーズとのアウェイゲームではFWサラーやFWヌニェスら攻撃陣の奮起に期待しつつ、バウンスバックの勝利を期待したい。フェイエノールトのスロット監督招へいへ大きな進展が見られる中、スタメン復帰も見込まれるMF遠藤航ら新指揮官に向けた各選手のアピールにも注目だ。 週明けにカンファレンスリーグ(ECL)準決勝のオリンピアコス戦を控える4位のアストン・ビラは、9位のチェルシーとのビッグマッチに臨む。前節はボーンマス相手に先制を許したものの、FWロジャーズ、FWディアビ、FWベイリーと2列目のアタッカー陣のゴールによって3-1の逆転勝利。2連勝でトッテナムとの勝ち点差を広げることに成功。エースFWワトキンスの抜群の存在感に加え、駒が揃う守備陣の安定感が光る。 対するチェルシーはFAカップ準決勝敗退に加え、第29節延期分ではアーセナルに屈辱の惨敗を喫して公式戦連敗。今季無冠が確定すると共に、来季のヨーロッパ出場権争いにおいても崖っぷちの状況だ。今回の一戦に向けてはコンディション不良でダービーを欠場したMFパーマーの復帰は朗報だが、MFエンソ・フェルナンデスがヘルニアの手術で今季終了、MFチュクエメカ、FWスターリングが新たに負傷と、引き続き厳しい台所事情での戦いとなる。難所ビラ・パークでの一戦は厳しい戦いとなるが、公式戦連敗ストップへ気概を示したい。 FAカップ優勝と共にリーグ戦でのEL出場権確保を目指す6位のマンチェスター・ユナイテッドは、降格圏の19位バーンリー相手に久々のリーグ連勝を狙う。チャンピオンシップ(2部)のコヴェントリー・シティ相手に3点差を追いつかれる失態を演じながらも、PK戦を制して宿敵シティが待つFAカップ決勝に駒を進めた赤い悪魔。また、第29節延期分では最下位のシェフィールド・ユナイテッドに2度先行を許す不甲斐ない戦いに終始したものの、MFブルーノ・フェルナンデスの2ゴール1アシストの活躍で4-2と逆転勝利し、リーグ5戦ぶりの白星を収めた。前節、そのブレイズとの裏天王山に快勝して残留への望みを繋いだバーンリーとのホームゲームでは一部主力の復帰が見込まれる中、確実に勝ち点3を取り切りたい。 残留争いではシェフィールド・ユナイテッドに今節での降格の可能性。7位のニューカッスル戦で勝ち点3を逃した場合、残り試合すべてで勝利しても最多勝ち点は「25」となるため、17位のフォレスト(勝ち点26)に新たな勝ち点剥奪処分といった処分が科されない限り、逆転は不可能となる。その他ではDF橋岡大樹を擁する18位のルートン・タウン(勝ち点25)は、12位のウォルバーハンプトンから何とか勝ち点3をもぎ取ってシティ戦で取りこぼし濃厚なフォレストを上回りたいところだ。 ◆プレミアリーグ第35節 ▽4/27(土) 《20:30》 ウェストハム vs リバプール 《23:00》 フルアム vs クリスタル・パレス マンチェスター・ユナイテッド vs バーンリー ニューカッスル vs シェフィールド・ユナイテッド ウォルバーハンプトン vs ルートン・タウン 《25:30》 エバートン vs ブレントフォード 《28:00》 アストン・ビラ vs チェルシー ▽4/28(日) 《22:00》 ボーンマス vs ブライトン トッテナム vs アーセナル 《24:30》 ノッティンガム・フォレスト vs マンチェスター・シティ 2024.04.27 12:00 Sat
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