前半4ゴールの日本がなんとか逃げ切り連覇へあと1つ! CKから3失点もホームの大声援受ける中国を下し決勝進出【第19回アジア競技大会】

2023.10.03 23:09 Tue
ゴールを喜ぶ中嶋淑乃と塩越柚歩
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ゴールを喜ぶ中嶋淑乃と塩越柚歩
3日、第19回アジア競技大会(The 19th Asian Games)サッカー女子の準決勝が行われ、日本女子代表は中国女子代表と対戦。3-4で勝利を収めた日本が決勝進出を決めた。なでしこジャパンとは別編成で大会連覇を目指す日本は大勝続きでグループDを首位通過し、準々決勝でもフィリピン女子代表相手に8-1で勝利。ベスト4に進出した。フィリピン戦から中2日とハイペースでの試合が続く中、今回はスタメンを1人だけ変更。代わったのは[4-4-2]の左サイドハーフで、今回は土方麻耶ではなく中嶋淑乃が先発。GKは浅野菜摘、最終ラインは右から天野紗枝、後藤若葉、古賀塔子と並び、小山史乃観脇阪麗奈谷川萌々子でダブルボランチを形成。右サイドハーフに山本柚月、最前線には千葉玲海菜塩越柚歩が入り、この2トップは流動的に縦関係を作った。
一方、自国開催の中国もグループAを首位で突破。モンゴル女子代表を16-0、ウズベキスタン女子代表を6-0で下し、準々決勝ではタイに4-0で勝利している。決勝で日本に敗れて準優勝に終わった前回大会のリベンジを果たすべく、今回の一戦に臨んだ。

立ち上がりは中国が左サイドを起点に攻め込む。何本かクロスも上がるがこれは精度を欠き、日本DF陣も落ち着いて対応した。

そんな中、先制点を奪ったのは日本。12分、右サイド深い位置でボールをキープした山本柚月が奪いに来たDF2人をかわし、右サイドをえぐる。右ポケットのタッチライン際までドリブルで切れ込むと、最後はグラウンダーのクロス。これはGKも触ることができず、ゴール前に飛び込んだ中嶋淑乃がきっちりと押し込んだ。
ここからホームの大声援を受ける中国が主導権を握るが、日本はブロックを敷いてしっかりと対応。ボール奪取からの速攻で中国ゴールへと迫っていく。

しかし21分、中国がセットプレーから同点に追いつく。右CKからのクロスを一度はGK浅野菜摘がパンチングで弾いたものの、続いて打たれたシュートがクロスバーに直撃。跳ね返りをワン・リンリンに頭で押し込まれた。

その後は一進一退の攻防が続くが、攻守ともに精度が高いのは日本。32分、左サイドをドリブルで持ち上がった谷川萌々子が左ポケットに侵入すると、少し右側に持ち出してからシュート。相手DFの股を抜いたグラウンダーのシュートがファーに決まり、日本が再び勝ち越しに成功した。

押し込み始めた日本はその3分後にも追加点を奪う。中央から右サイドへ展開すると、ボールを持った山本柚月がボックス内にスルーパス。追いついた千葉玲海菜が滑り込みながらシュートを決め、リードを2点に広げた。

優位に試合を進める日本はセットプレーからもゴールを決める。43分、谷川萌々子の左CKからのクロスを味方がニアでフリックするとファーにいたのは古賀塔子。うまく右足で押し込みスコアは4-1となった。

3点をリードする日本は後半頭から2枚交代カードを切る。千葉玲海菜と塩越柚歩の2トップを下げ、大澤春花と上野真実をピッチに送り出した。

入ったばかりの大澤春花が積極的にミドルシュートを狙う中、次にスコアを動かしたのはまだ諦めていない中国だった。55分、左CKからのヘディングシュートは右ポストが当たると、ゴール前に陣取っていたチャン・リンヤンにそのまま押し込まれ、日本は2点差に詰め寄られた。

勢いに乗る中国は60分にも決定機を作るが、ボックス内でのシュートは日本DFが体を張って阻止。しかし、これで与えた右CKから日本はさらなる追撃を許してしまう。ニアのヤン・リナがクロスをニアでフリックすると、ボールはそのままゴールに吸い込まれ、日本は三度CKから失点を喫してしまった。

1点差に迫り勢い増す中国がカウンターから度々鋭い攻撃を度々見せるが、耐え凌ぐ日本。狩野倫久監督は80分に山本柚月に代えて島田芽依、中嶋淑乃に代えて土方麻耶を投入し、前からの守備を担う攻撃陣をリフレッシュする。

終盤に入ると中国が左サイドを起点に猛攻を仕掛けるが、日本は水際でゴールは許さず。4分の追加タイムには田畑晴菜を投入して守備を固め、そのまま試合終了。なんとか逃げ切った日本が4-3の勝利を得た。決勝ではウズベキスタン女子代表に8-0で勝利した北朝鮮女子代表と対戦する。

中国女子代表 3-4 日本女子代表
【中国女子】
ワン・リンリン(前21)
チャン・リンヤン(後10)
ヤン・リナ(後15)

【日本女子】
中嶋淑乃(前12)
谷川萌々子(前32)
千葉玲海菜(前35)
古賀塔子(前43)

◆日本女子代表メンバー
GK:浅野菜摘(EL埼玉)
DF:天野紗(I神戸)、後藤若葉(早稲田大)、古賀塔子(ac福島)、小山史乃観(C大阪)
MF: 中嶋淑乃(S広島R) [→80分 土方麻耶(東京NB)]、谷川萌々子(ac福島) [→90+2分 田畑晴菜(マイ仙台)]、脇阪麗奈(C大阪)、山本柚月(東京NB) [→80分 島田芽依(浦和)]
FW:千葉玲海菜(千葉L) [→HT 大澤春花(千葉L)]]、塩越柚歩(浦和) [→HT 上野真実(S広島R)]

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ブラジル女子代表の中心選手であり、女子サッカー界のレジェンドでもあるMFマルタ(38)が代表引退を発表した。 6度の女子ワールドカップ(W杯)に出場したマルタ。男子は最多優勝を誇る一方で、女子はW杯でのタイトルに縁がなく、2023年に行われたオーストラリア&ニュージーランド女子W杯はグループステージで敗退していた。 W杯後にこれが最後のW杯になると語っていたマルタだが、2024年をもってブラジル女子代表からの引退を宣言した。 ブラジル『CNN』のインタビューで明かしたもの。あとは後輩たちに託すことにするとした。 「今年は私にとって最後の年ですが、すでにここでそれを発表できます。その時が来たことを理解する必要がある瞬間があります」 「私はこのことについて非常に冷静に考えています。なぜなら若いアスリートたちに関して、私たちがこの発展を遂げていることを非常に楽観的に見ているからです」 マルタは6度のW杯に出場した中で、W杯通算17ゴールを記録。これは男女を通じてのW杯最多得点記録となっている。 また、今夏行われるパリ・オリンピックに選出されれば、オリンピックも6度目の出場に。オリンピックdは2004年と2008年に銀メダルを獲得しているが、金メダルの経験もない。 一方で、パンアメリカンで2003年と2007年に優勝。女子コパ・アメリカでは2003年、2010年、2018年と3度優勝している。 個人賞では世界最優秀選手賞を6度も受賞。ブラジル女子代表の最多得点者でもあった。 2024.04.26 21:05 Fri

進化するEL埼玉に痛手、祐村ひかるが右ヒザ前十字じん帯損傷等で全治8カ月の長期離脱…

ちふれASエルフェン埼玉は25日、MF祐村ひかるの負傷について発表した。 祐村は21日に行われた2023-24WEリーグ第16節、サンフレッチェ広島レジーナ戦で負傷。16分に途中交代していた。 診断の結果は、右ヒザ前十字じん帯損傷、内側側副じん帯損傷、外側半月板損傷の重傷で、全治は8カ月が見込まれている。 今季は途中出場が中心だったが、ウインターブレイク後にスタメンに返り咲き、リーグ戦では15試合3得点を記録。WEリーグカップ4試合、皇后杯で2試合1得点をマークしていた。 2024.04.25 22:42 Thu
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