明治安田生命J1リーグ第6節の1試合が1日にサンガスタジアム by KYOCERAで行われ、アウェイのヴィッセル神戸が3-0で京都サンガF.C.を下した。
2連敗からの3連勝で持ち直す6位の京都は前節と同じスターティングイレブンに。一方、前節を4勝目で飾り、首位を走る神戸は先のルヴァンカップで今季初出場のアンドレス・イニエスタがこの試合もサブからスタートした。
関西勢対決は互いにトランジションの意識を高くもって入ったなか、神戸が比較的、攻め手に。11分にボックス内のこぼれ球から井出が左足で押し込みにかかったシーンこそ左ポストに嫌われるが、ボールを縦横に素早く展開しながら、リズム良く攻撃を形作る。
一方の京都も防戦一方にならず、ボールを奪い返せば敵陣に持ち運ぶが、なかなかチャンスを生み出せず。32分には左CKのこぼれ球から木下が左足シュートに持ち込み、ようやくゴールの匂いを感じさせるシーンだったが、本多の身体を張ったブロックに遭ってしまう。
その京都は攻勢を続け、38分に右サイドを縦に突破した白井のクロスがクロスバーを叩き、あわやという場面を作ったが、39分に武田が負傷交代。京都はセットプレーのチャンスもかなりあったが、前半を通じてチャンスの数で神戸がやや優勢な形で進んでいく。
守りの時間もあったが、京都が決め手に欠け、0-0で折り返した神戸は55分にセットプレーから先制。55分、敵陣右サイド深くでのFKから初瀬が上げた左足クロスは混戦からパトリックに頭で弾かれるが、バイタルエリア中央の汰木が右足ミドルをゴール右に突き刺す。
ついに均衡を破った神戸は66分に佐々木の投入に動くと、これがズバリで追加点。68分、右サイドを大迫とのワンツーで抜け出した佐々木がボックス右に差しかかったところで右足で折り返すと、ファーサイドから中に猛進した汰木が右足ヒールでネットを揺らす。
汰木に連続ゴールを許した京都は交代カードでイレブンに反撃を促すが、途中出場の山崎が72分に放ったヘッドも枠外。さらに、74分までにすべてのカードを使い切り、勝負をかけるが、77分にパトリックがヘディングで迫ったシーンも枠に飛ばせず、ゴールが遠い。
その京都はまず1点を返そうとボールを握るが、神戸がミスを逃さず。途中出場の三竿がボールを後ろに流すと、武藤がかっさらい、そのままボックス内に。フェイクを挟み、相手を揺さぶってから左に展開すると、フリーの大迫が右足で試合の行方を決定づける。
大迫の3試合ぶりとなる今季3ゴール目で勝負を決した神戸は交代枠も駆使して、より試合をコントロールしにかかり、4点目をうかがいつつ、そのまま3-0でクローズ。3連勝中の京都を止め、2度目の2連勝で首位固めに成功した。
京都サンガF.C. 0-3 ヴィッセル神戸
【神戸】
汰木康也(後10、後23)
大迫勇也(後35)
