ムバッペがクラブ歴代最多の201ゴール! PSGが3連勝でバイエルンとの大一番へ《リーグ・アン》

2023.03.05 06:56 Sun
Getty Images
リーグ・アン第26節、パリ・サンジェルマン(PSG)vsナントが4日にパルク・デ・プランスで行われ、ホームのPSGが4-2で勝利した。
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前節、2位のマルセイユとの今季3度目のル・クラスィクに3-0で完勝した首位のPSG。これで2位以下に8ポイント差を付けて独走態勢に入り始めたガルティエのチームは、13位のナントを相手に3連勝を目指した。
週明けに逆転突破を目指すチャンピオンズリーグ(CL)のバイエルン戦を控える中、このホームゲームでは先発2人を変更。アキレス腱断裂のキンペンベの代役にダニーロ、サスペンションのヴェッラッティに代えてザイール=エメリを起用した。

共に[3-5-2]の布陣で臨んだ中、立ち上がりからボールを握って押し込むホームのPSG。中盤に下りてボールを引き出すメッシを起点に後ろ重心の5バック攻略を図る。

すると、幾つかのチャンスシーンを経た12分に好調のエースが魅せる。セルヒオ・ラモスの攻撃参加を起点に相手を押し込み、左サイド深くからヌーノ・メンデスがクロスを供給。相手DFにディフレクトして浮き球の形でゴール前に流れたボールをメッシが左足で蹴り込んだ。
メッシのリーグ3試合連続ゴールで先制に成功したホームチームは、畳みかける攻めで2点目を奪い切る。17分、相手陣内左サイドでのカウンタープレスから細かく繋ぎボックス左で縦に仕掛けたメンデスが高速クロスを供給。GKラフォンが弾いたボールがファーに流れると、飛び込んだムキエレの手前でクリアを試みたDFハジャムの足に当たったボールがゴールネットに吸い込まれた。

この連続ゴールで早くも省エネモードに入ったPSGは、後方や中盤でボールを動かしながら試合を落ち着かせる。概ねそのプランはまずまず機能していたが、一つのミスが流れを変えてしまう。

31分、左サイドで深くで仕掛けたブラがクロスを匂わせて左足アウトにかけたニア下へのシュートを選択。中途半端なポジショニングでコースを空けていた上、反応が遅れたGKドンナルンマははじき出すことができず、アウェイチームが反撃の狼煙を上げるゴールとした。

この失点直後にメッシの鋭いシュートで久々にチャンスを作ったPSGだが、アウェイチームの勢いを止めきれない。38分には右CKの場面でモレのクロスをニアに飛び込んだガナゴに背中付近でうまく合せられると、これがファーポストに決まった。

前半の内に2点のリードを追いつかれる拙い試合運びとなったガルティエのチームは、前半終盤にかけてギアを上げて攻勢に出る。だが、角度のないところからムバッペが放ったシュートは枠を捉え切れず。

2-2のイーブンで試合を折り返したPSGはハーフタイムに指揮官から激しい檄が飛んだか、立ち上がりからアグレッシブに攻めに出る。ヴィティーニャのミドルシュートなどでゴールへ迫ると、序盤の良い時間帯に勝ち越しゴールを奪う。

60分、左CKの二次攻撃からボックス手前右でムバッペが右足の正確なクロスを入れると、ゴール前のダニーロが完璧なヘディングシュートをゴール左隅へ流し込んだ。

これで少し余裕が出てきたホームチームは、前がかる相手の背後を突く形で以降もチャンスを創出。67分には当初のPK判定がVARの介入でFKに変更された中、メッシが鋭いシュートでGKラフォンを脅かす。続く73分にはカバーニ超えが懸かるムバッペが強烈なミドルシュートを放つが、これはわずかに枠の右へ外れる。

その後、いずれも負傷の可能性があるマルキーニョス、ムキエレがベンチに下がり、急遽ビチャーブ、ソレールの投入を余儀なくされるアクシデントも発生。これによって1点差では心もとない状況となり、メッシやムバッペもカウンターシチュエーションの中でよりパワーを出して安全圏の2点差を目指す。

なかなか4点目を奪うことはできなかったが、最後の最後に若きエースが魅せる。92分、途中出場ペンべレのボール奪取と攻め上がりからボックス中央で足元にパスを受けたムバッペが絶妙な右足のファーストタッチからの左足反転シュートを流し込み、エディンソン・カバーニと並んでいたクラブ通算ゴール記録を201ゴールに更新した。

そして、最後の最後にムバッペにメモリアルゴールが生まれたPSGが4-2の勝利で3連勝。週明けのバイエルン戦に弾みを付けることに成功した。

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