ニューカッスルが好調フルアム撃破で3位死守! ミトロビッチのレアなPK失敗に救われ最後はイサクの劇的復帰弾《プレミアリーグ》

2023.01.16 01:17 Mon
Getty Images
プレミアリーグ第20節、ニューカッスルvsフルアムが15日にセント・ジェームズ・パークで行われ、ホームのニューカッスルが1-0で勝利した。
PR
3位のニューカッスルは前節、アーセナルとの上位対決を0-0のドローで終えてリーグ2試合連続ドローと足踏みが続く。また、FAカップでは3部のシェフィールド・ウェンズデイに金星を献上したが、直近のEFLカップ準々決勝ではレスター・シティに快勝し、バウンスバックに成功した。2023年のリーグ初白星を目指す一戦では4連勝で6位に浮上してきた難敵フルアムをホームで迎え撃った。
互いにミッドウィークに試合があったものの、立ち上がりからアグレッシブな攻防を繰り広げていく。序盤は前線から積極的に圧力をかけたニューカッスルがショートカウンターの形からフィニッシュに繋げていくが、フルアムも要所でプレスを剥がしてシンプルなクロスからミトロビッチを使った仕掛けで応戦を見せる。

前半半ばを過ぎると、ニューカッスルが完全にペースを握ってゲームをコントロール。フルアムの堅守を前になかなか崩し切るまでには至らないが、前半終盤にかけて続けて決定機を作り出す。まずは39分、シェアの高い位置でのボール奪取から鋭い縦パスを足元に受けたカラム・ウィルソンが強烈なミドルシュートを放つ。さらに、アディショナルタイムにも波状攻撃からボックス内でロングスタッフのヘディングパスを受けたウィルソンに再びシュートチャンスが訪れるが、いずれのシュートもGKレノの好守に阻まれた。

迎えた後半、ニューカッスルは前半に足首を痛めていたブルーノ・ギマランイスを下げてサン=マクシマンを左ウイングに投入。これでジョエリントンがインサイドハーフにポジションを移した。
前半以上のボール支配率で押し込むニューカッスルだが、サン=マクシマン、アルミロンの両ウイングの仕掛けもうまく数的優位で守られて局面打開とはならず。それでも、61分にはボックス手前の好位置で得たFKを名手トリッピアーではなく、シェアが右足で直接狙うと、これが右ポストを叩く決定機に。さらに、こぼれ球に詰めたアルミロンがシュートを枠に飛ばすが、これも相手DFのブロックに阻まれる。

すると、チャンスの後にはピンチあり。直後にボックス内での際どい2つの接触プレーが起こると、2度目のDFトリッピアーとデコルドバ=リードの接触プレーがオンフィールド・レビューの結果、ファウルと判断されてフルアムにPKが与えられる。

これで失点不可避と思われたニューカッスルだったが、キッカーのミトロビッチがバランスを崩して右足のシュートを軸足の左足に当ててしまうと、ボールはゴールネットを揺らしたものの、不正なプレーと判断されてゴール取り消しと共にニューカッスルにFKが与えられることに。

このレアなPK失敗に救われて辛くもイーブンを維持したホームチームは、負傷明け後リーグ復帰戦となるイサクやマーフィーをピッチに送り込んで試合を決する先制点を目指す。最後まで守備強度を維持するアウェイチームを前にゴールが遠かったマグパイズだったが、最後の最後にこじ開ける。

89分、押し込んだ流れから右サイドで細かく繋いでロングスタッフが浮き球で入れたクロスをファーサイドのライン際で粘ったウィルソンがうまく折り返すと、ゴール前でフリーのイサクが頭で押し込み、4カ月ぶりとなったリーグ復帰を自ら祝う値千金のゴールとした。

そして、イサクの復帰弾を最後まで守り切ったニューカッスルが好調フルアムを退けてリーグ3戦ぶりの白星を収めて3位死守に成功した。

PR
関連ニュース

賭博違反で出場停止のトナーリ、ニューカッスル指揮官はFAの処分に「正しい決断だった」と言及

ニューカッスルのエディ・ハウ監督が、賭博違反により出場停止を受けたイタリア代表MFサンドロ・トナーリについて言及した。イギリス『BBC』が伝えた。 イングランドサッカー協会(FA)は2日、トナーリに対し、賭博規則の違反により2カ月間の出場停止処分と罰金処分を下した。 トナーリはミラン時代に違法賭博に手を染め、国際サッカー連盟(FIFA)から10カ月の出場停止処分を受けていた。自身はギャンブル依存症であることを告白し、当時はミランの試合にも賭けていたというトナーリ。しかし、今年3月にFAがトナーリについて告発していた。 調査の結果、トナーリは2023年夏にミランからニューカッスルに移籍すると、10月までの間におよそ50件のサッカー賭博を行っていたことを認めることに。まさにギャンブル依存症であり、ニューカッスルの試合にも4回賭けていたとのこと。選手の賭博はFAの規則で禁じられていることから、出場停止処分が下されていた。 トナーリは、来シーズン終了までに賭博規則の違反がなければ、プレーに復帰することが可能となる処分となったが、ハウ監督はこの件について言及した。 「FAが下した決断は、彼の出場停止処分が延長されないという正しい決断だったと思う」 大きな戦力として期待された中、自身の不祥事で戦力になれなかったトナーリ。クラブに対しては減給を申し入れていたという。 「それは彼がやりたかったことであり、罪悪感を感じていた。誠意をもってクラブに申し訳ないという気持ちを示すことだった」 「彼はそれを忘れ、そこから学ぼうを決意していた」 トナーリを短い期間ではあるが見てきたハウ監督は、「問題を抱えており、助けも必要だった」と自ら認めたことを称賛。トレーニングはしっかりやっていたという。 「私は彼のキャリアのほんの一部をトレーニング場で見ている。彼は優れたプロフェッショナルであり、非常によく練習してきた」 「彼には難しい時期もあったと思うが、前向きに行動していた」 一方で、期待された戦力にはなれず。チームも昨シーズンの躍進からさらなる飛躍を目指したが、今シーズンはここまで7位。すでに来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場を逃すことが決定しているが、トナーリをこうした形で計算できなくなったことはフラストレーションでもあると明かした。 「トップクオリティの選手を使えないことは、大きなフラストレーションだ」 「彼が何ができるのか。そして、今年彼がどんな違いを生んだのかはわかっているが、そうなるはずではなかった」 2024.05.03 23:58 Fri

フルアム退団濃厚のアダラバイヨ…争奪戦にニューカッスルも本格参戦か

フルアムのイングランド人DFトシン・アダラバイヨ(26)に多くの関心が寄せられている。イギリス『イブニング・スタンダード』が報じた。 マンチェスター・シティ出身で、2020年にフルアムへ完全移籍した196cmセンターバックのアダラバイヨ。主力として加入4年目を迎えており、序盤にケガがあった今シーズンもここまで公式戦25試合に出場している。 しかし、フルアムとの契約は今シーズン限り。引き留めたいフルアムは年俸がチーム最高クラスとなる新契約を提示したが、より競争力の高いクラブへのステップアップを望んでいるアダラバイヨは退団の意向をクラブに通達したとみられている。 そんなアダラバイヨに対しては、トッテナムやウェストハム、リバプール、ミランなどが関心を寄せる中、ニューカッスルも獲得に向けた議論を重ね始めたとのこと。オランダ代表DFスヴェン・ボトマンとイングランド人DFジャマール・ラッセルズが前十字じん帯のケガで長期離脱となったため、今夏はセンターバック補強が優先となっている。 一方、ニューカッスルはプレミアリーグの定める収益性と持続可能性に関する規則を考慮しなければならない状況。ブラジル代表MFブルーノ・ギマランイス(26)、もしくはスウェーデン代表FWアレクサンダー・イサク(24)の今夏売却を迫られる可能性もあるようだ。 なお、アダラバイヨ以外では、ボーンマスとの契約が今夏に切れるイングランド人DFロイド・ケリー(25)も注目株に。望みの守備者を射止めるのはどのクラブになるのだろうか。 2024.05.03 13:45 Fri

ギャンブル依存症、違法賭博関与で10カ月出場停止中のトナーリにFAが出場停止処分…スキャンダル発覚までの移籍後わずか2カ月で50件の賭博行為を認める

イングランドサッカー協会(FA)は2日、ニューカッスルのイタリア代表MFサンドロ・トナーリに対し、FAの賭博規則を違反したとして制裁を科すことを発表した。 トナーリはミランからニューカッスルへ5500万ポンド(約100億1000万円)で今シーズン加入。大きな期待が寄せられ、20年ぶりにチャンピオンズリーグ(CL)を戦うチームにとっても大きな補強になると考えられた。 プレミアリーグで8試合1ゴール、CLで3試合出場、カラバオカップ(EFLカップ)で1試合に出場していた中、2023年10月にイタリアサッカー界を揺るがす違法賭博のスキャンダルが発覚。その後、ギャンブル依存症であることを告白し、ミラン時代にはミランの試合にも賭けるなどしていたことを供述していた。 その後、イタリアサッカー連盟(FIGC)が賭博に対して10カ月の出場停止措置を下すと、国際サッカー連盟(FIFA)もこれを承認し、トナーリの出場停止が確定した。 現在もプレーできていないトナーリだが、ギャンブル依存症だったこともあり、移籍後も賭博行為に及んでいた。 FAによれば、トナーリは2023年8月12日から10月12日までの間にサッカーの試合に賭けていたことが発覚。FAは選手の賭博行為に関して規制しており、これに違反。50件の違反行為に対し、トナーリ本人も認めたという。 これにより、FAは2カ月の出場停止処分を科すことを決定。ただし、2024-25シーズンが終了するまでにFAの賭博規則に違反しなければ処分が停止に。また、2万ポンド(約385万円)の罰金と警告も同様のルールとなる。 2024.05.03 00:10 Fri

リバプールやユナイテッドから関心…23歳グエイはステップアップに現時点で消極的

クリスタル・パレスのイングランド代表DFマーク・グエイ(23)。今夏ステップアップor残留は現状で50-50か。 チェルシーアカデミーが輩出した、若くて実力も伴ったイングランド産のセンターバック、グエイ。リーダーシップも兼ね備えた自国タレントに対し、リバプールやアーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、ニューカッスルが関心を寄せる。 中でも「リバプールが2024年夏の獲得に本腰?」との見立てが多いなか、イギリス『フットボール・インサイダー』がC・パレスとグエイ本人の意向をレポート。 どうやらC・パレスはオファー次第で売却もアリと考え出したようだが、グエイ自身がやや消極的。現在ヒザの負傷で離脱する一方、シーズン後にはユーロ2024が控えており、万全の状態でイングランド代表に招集されるべく、移籍のことなど考える余裕がない様子だという。 C・パレスもユーロ2024との兼ね合いを重視。大会を通じてグエイの価値が上昇する可能性もあるため、少なくとも大会閉幕の7月中旬までは売らずに残しておくプランか。 グエイは2021年夏に移籍金総額2000万ポンド(約38億9000万円)でチェルシーからパレス入り。以来、一度も契約延長がなされておらず、現行は2026年6月までとなっている。 2024.05.02 16:35 Thu

シェフィールド・ユナイテッド、3節を残して1年でのチャンピオンシップ降格が決定…

シェフィールド・ユナイテッドのチャンピオンシップ(イングランド2部相当)降格が決定した。 ポール・ヘッキングボトム監督のもとで3シーズンぶりのプレミアリーグ昇格を果たしたブレイズ。しかし、今シーズンは開幕から昇格組の洗礼を受け、プレミアリーグ14試合を消化して1勝2分け11敗で最下位と低迷すると、昨年12月にヘッキングボトム監督を解任。 その後、2018-19シーズンに同クラブを昇格に導いたクリス・ワイルダー氏を新監督に招へい。しかし、就任後は21試合を指揮し2勝5分け14敗とチームを立て直すことはできず。 そして、勝利を逃せば降格が決定する27日のプレミアリーグ第35節ではニューカッスルに1-5で敗戦し、3節を残しての降格が決定した。 2024.04.28 07:00 Sun
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly