東京V就任2年目でJ1昇格狙う城福浩監督が展望語る…中盤の要・森田晃樹は悩み抜いた末の残留決断
2023.01.11 01:01 Wed
東京ヴェルディを率いる城福浩監督が、新シーズン始動を受けて今季に向けた展望を語った。
昨シーズン、堀孝史前監督の退任を受け、昨年6月に東京Vの新指揮官に就任した城福監督。明治安田生命J2リーグでは終盤の6連勝でプレーオフ圏内に迫ったものの、最終的に9位でシーズンを終えた。
一部主力の流出があった一方、J1で豊富な経験を持つDF宮原和也(名古屋グランパス)を新たに加えた2023シーズンのチームは、10日にヴェルディグラウンドにて始動した。
同練習後に報道陣の囲み取材に応じた城福監督は、2008年以来のJ1復帰が期待される今季に向けたプランを語った。
「(練習初日の手ごたえは?)みんなが本当に元気そうな姿を見せてくれたのはうれしかったですし、しっかり準備してきてくれているなと感じました」
「相手陣でフットボールをするとか、リカバリーパワーであるとか、そういう大枠のところは基本的に変わらないので、いかに相手陣でサッカーをするか、という質と量を上げていくというところでは、多少メンバーは変わりましたが、そこは追求したいと思います」
「(レギュレーションの変更に関して)去年で言えば、熊本がそのまま上がれたレギュレーションになると思います。このレギュレーションに決まりそうだという話になったときに、(入れ替え戦で)J1と戦う必要がなくなったことで、どのクラブもものすごくチャンスだと思ったと思います」
「活発な補強を行っているクラブも見受けられましたが、どのチーム、どのクラブもそういった思いがあると思います。大きなレギュレーションの違いなので。もちろん、我々にもその思いがありますし、そのために何をやるかというと、積み上げること、それが一番の近道になると思っています」
また、ここまで11名を獲得したチーム編成に関しては、「バランスのいい年齢構成」と満足感を示す一方、状況次第ではさらなる補強の可能性があることも否定していない。
「(ビザの問題で)マリオ(・エンゲルス)がまだ合流できていないのです。あとは山田(剛綺)がちょっとケガをしていて、少し前線に問題を抱えています。マリオは出遅れていると言うのはかわいそうですが、ヨーロッパでトレーニングはしていると聞いています。ただ、初日から合流できなかったという部分で、彼のパフォーマンスやプレースタイルを見極めた上で、何かクラブと相談ができるのであれば、それはもちろん相談はしたいと思っています。すべての可能性を封印していないということです」
「クラブがやれることをこのマンパワーの中でやったので、その中で悔いはないです。あれ以上のことはできなかったと思います」
「基本的にこのチームはいわゆる育っていくプロセスにある選手をいかに鍛えていくかというところに、クラブとして主軸を置いています。今年1年を戦う上ではいわゆるピークの年齢にさしかかった選手も必要ですし、本当に高い経験値を持った選手も、彼らがいるからこその若い選手が育っていく環境になると思います。それをトータルするとバランスのいい年齢構成になっていると思います」
「Jリーグの他クラブからの移籍というのはタイミングとか縁もあると思いますが、このクラブ規模の中でリストアップして厳選した中で、我々の中で最高のスピード感でアプローチし、コンタクトしてきた中では、結果的に年齢構成を含めてすごくバランスがいい状況になったのかなと思います」
また、指揮官の囲み取材の中でも話題に挙がった城福体制の中盤の要であるMF森田晃樹は、今回の始動日に契約更新が正式にアナウンスされた。
城福体制では本職のインサイドハーフやトップ下だけでなく、2ボランチの一角という、より攻守のバランスが求められるポジションで新境地を開いた22歳は、今冬の移籍市場においてステップアップの可能性も報じられた。
そういった中、初日の練習後に囲み取材に応じた生え抜きMFは、悩んだ末の残留決断について率直な思いを語った。
「(始動日当日の契約更新発表に関して)実際、サインしたのは昨日とかだったので、本当にギリギリで始動日に間に合うか、間に合わないかの状況でした。別にじらしていたわけではなく、クラブが僕のことを待ってくれていました。(いくつかの選択肢があったことは)事実です」
「クラブからは本当に最大級というか、素晴らしい評価をしていただいたので、自分に対するリスペクトの気持ちを感じています。そういったものを感じながらいろんな選択肢があった中、最終的にヴェルディでやらせていただく形となりました」
「今年は例年に比べてオフが長かったと思いますが、精神的にあまり休む時間がなく、本当にいろんなことを考えたオフシーズンでした。本当に人生で一番悩んだオフシーズンでした」
様々な要因も影響し、悩み抜いた末にクラブ残留を決断した背番号7は、改めて“緑の戦士”として戦う覚悟を決めている。
「今年始まってヴェルディでやると決めたからには、覚悟をもってサポーターの方やクラブからも期待してもらっているので、それに応えるような活躍やチームを引っ張っていくことも大事だと思います。何よりも結果という形で今年1年頑張って、“J1に上げた男”になりたいです」
「今日、インスタで(契約更新の)発表があり、自分はツイッターはやっていないので分からないですが、たくさんストーリーのところにメッセージが来たりして、みんなが僕がどんな決断をするのかを見ていたと思いますし、結果的によかったかなと思います。『ありがとう』というメッセージをたくさんいただきましたし、そういうのを見ると、ヴェルディを選んでよかったと思います」
最後に、新シーズンに向けてはチームとしてJ1昇格、個人としては一つひとつのプレーへのこだわりを見せつつ、チームの勝利に直結する“数字”への強い思いを口にした。
「監督も社長も会社も選手たちも、今年本気でJ1を勝ち取ると話していますし、クラブとして本気でそこを狙っていると感じていますし、選手も去年の積み上げと共に本気で狙っています」
「去年の活躍によって去年よりかは相手からも警戒されると思うので、結果と共に一つひとつのプレーが大事になります。去年は4得点3アシストぐらいだったと思いますが、やっぱり2桁を目指すべきです。ポジション次第ですが、そういう意識をもって今年はプレーしたいです」
昨シーズン、堀孝史前監督の退任を受け、昨年6月に東京Vの新指揮官に就任した城福監督。明治安田生命J2リーグでは終盤の6連勝でプレーオフ圏内に迫ったものの、最終的に9位でシーズンを終えた。
同練習後に報道陣の囲み取材に応じた城福監督は、2008年以来のJ1復帰が期待される今季に向けたプランを語った。
「(練習初日の手ごたえは?)みんなが本当に元気そうな姿を見せてくれたのはうれしかったですし、しっかり準備してきてくれているなと感じました」
「(今季のスタイルは?)自分が来てからはクラブと共に新しいヴェルディを目指すという強い想いで取り組んでいますし、その姿勢は変わりません。新しいヴェルディというのがどういうサッカーというのは、去年で言えば半年かけて積み上げたものがあるので、それをさらに強めていきたいと思います」
「相手陣でフットボールをするとか、リカバリーパワーであるとか、そういう大枠のところは基本的に変わらないので、いかに相手陣でサッカーをするか、という質と量を上げていくというところでは、多少メンバーは変わりましたが、そこは追求したいと思います」
「(レギュレーションの変更に関して)去年で言えば、熊本がそのまま上がれたレギュレーションになると思います。このレギュレーションに決まりそうだという話になったときに、(入れ替え戦で)J1と戦う必要がなくなったことで、どのクラブもものすごくチャンスだと思ったと思います」
「活発な補強を行っているクラブも見受けられましたが、どのチーム、どのクラブもそういった思いがあると思います。大きなレギュレーションの違いなので。もちろん、我々にもその思いがありますし、そのために何をやるかというと、積み上げること、それが一番の近道になると思っています」
また、ここまで11名を獲得したチーム編成に関しては、「バランスのいい年齢構成」と満足感を示す一方、状況次第ではさらなる補強の可能性があることも否定していない。
「(ビザの問題で)マリオ(・エンゲルス)がまだ合流できていないのです。あとは山田(剛綺)がちょっとケガをしていて、少し前線に問題を抱えています。マリオは出遅れていると言うのはかわいそうですが、ヨーロッパでトレーニングはしていると聞いています。ただ、初日から合流できなかったという部分で、彼のパフォーマンスやプレースタイルを見極めた上で、何かクラブと相談ができるのであれば、それはもちろん相談はしたいと思っています。すべての可能性を封印していないということです」
「クラブがやれることをこのマンパワーの中でやったので、その中で悔いはないです。あれ以上のことはできなかったと思います」
「基本的にこのチームはいわゆる育っていくプロセスにある選手をいかに鍛えていくかというところに、クラブとして主軸を置いています。今年1年を戦う上ではいわゆるピークの年齢にさしかかった選手も必要ですし、本当に高い経験値を持った選手も、彼らがいるからこその若い選手が育っていく環境になると思います。それをトータルするとバランスのいい年齢構成になっていると思います」
「Jリーグの他クラブからの移籍というのはタイミングとか縁もあると思いますが、このクラブ規模の中でリストアップして厳選した中で、我々の中で最高のスピード感でアプローチし、コンタクトしてきた中では、結果的に年齢構成を含めてすごくバランスがいい状況になったのかなと思います」
また、指揮官の囲み取材の中でも話題に挙がった城福体制の中盤の要であるMF森田晃樹は、今回の始動日に契約更新が正式にアナウンスされた。
城福体制では本職のインサイドハーフやトップ下だけでなく、2ボランチの一角という、より攻守のバランスが求められるポジションで新境地を開いた22歳は、今冬の移籍市場においてステップアップの可能性も報じられた。
そういった中、初日の練習後に囲み取材に応じた生え抜きMFは、悩んだ末の残留決断について率直な思いを語った。
「(始動日当日の契約更新発表に関して)実際、サインしたのは昨日とかだったので、本当にギリギリで始動日に間に合うか、間に合わないかの状況でした。別にじらしていたわけではなく、クラブが僕のことを待ってくれていました。(いくつかの選択肢があったことは)事実です」
「クラブからは本当に最大級というか、素晴らしい評価をしていただいたので、自分に対するリスペクトの気持ちを感じています。そういったものを感じながらいろんな選択肢があった中、最終的にヴェルディでやらせていただく形となりました」
「今年は例年に比べてオフが長かったと思いますが、精神的にあまり休む時間がなく、本当にいろんなことを考えたオフシーズンでした。本当に人生で一番悩んだオフシーズンでした」
様々な要因も影響し、悩み抜いた末にクラブ残留を決断した背番号7は、改めて“緑の戦士”として戦う覚悟を決めている。
「今年始まってヴェルディでやると決めたからには、覚悟をもってサポーターの方やクラブからも期待してもらっているので、それに応えるような活躍やチームを引っ張っていくことも大事だと思います。何よりも結果という形で今年1年頑張って、“J1に上げた男”になりたいです」
「今日、インスタで(契約更新の)発表があり、自分はツイッターはやっていないので分からないですが、たくさんストーリーのところにメッセージが来たりして、みんなが僕がどんな決断をするのかを見ていたと思いますし、結果的によかったかなと思います。『ありがとう』というメッセージをたくさんいただきましたし、そういうのを見ると、ヴェルディを選んでよかったと思います」
最後に、新シーズンに向けてはチームとしてJ1昇格、個人としては一つひとつのプレーへのこだわりを見せつつ、チームの勝利に直結する“数字”への強い思いを口にした。
「監督も社長も会社も選手たちも、今年本気でJ1を勝ち取ると話していますし、クラブとして本気でそこを狙っていると感じていますし、選手も去年の積み上げと共に本気で狙っています」
「去年の活躍によって去年よりかは相手からも警戒されると思うので、結果と共に一つひとつのプレーが大事になります。去年は4得点3アシストぐらいだったと思いますが、やっぱり2桁を目指すべきです。ポジション次第ですが、そういう意識をもって今年はプレーしたいです」
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