中田英寿が今一番興味があることは「農業」、日本酒に続き"お茶"のプロジェクトも立ち上げ「非常に面白い」
2022.10.13 22:26 Thu
元日本代表の中田英寿氏が、今最も興味を持っていることについて語った。
13日、三菱UFJ信託銀行株式会が提供する「Dprime Lab」のプロジェクト第一弾、廃棄食材を活用したサステナブルビール「WASTE 2 BEER」の完成発表会が都内で行われた。
「Dprime」のブランドアンバサダーも務める中田氏も発表会に出席。顧客データを活用した商品開発やマーケティングなどについて語った。
その中で、「Dprime Lab」は第二弾として伝統産業やロスフラワーに注目したプロジェクトを立ち上げることを発表。中田氏は引退後に日本酒のプロジェクトを立ち上げ、全国の酒蔵を周り、日本酒のプロデュースを実施している。
また、現在は農業やお茶にも関心を寄せており、日本が誇る文化や伝統産業への造詣が深いことでも知られている。
「数年日本酒のことに取り組んでいますが、ちょうど今年はお茶のプロジェクトを立ち上げているところで、これからお茶も日本酒と同様に力を入れてやっていくところです」
「お茶というのは非常に面白くて、収穫できる産地はアジアに限られています。アフリカでも採れますが、アジアがメインです」
「ただ、アジアのブランドはほとんどないと。なおかつ今はアルコール消費量が減っていて、コーヒーやお茶などのノンアルコール需要が結構増えてきています」
「日本のお茶は海外への輸出が増えているにもかかわらず、生産農家の数が減っていたり、平均単価が落ちて行ったり、そういったことがあります」
「お水はお金を払って買うにも関わらず、お茶は今でもタダで飲まれることも非常に多いです」
「そういった需要は非常に多いのに、実際に関わっている方達が苦労しているのを見た時に、実際何か上手くはまっていないことがあるだけで、お茶の需要は非常にあって、価値もあるんじゃないかと。日本の長いお茶の文化がある中で、何か1つ自分がやれれば非常に面白いんじゃないかというところで取り組んでいます」
日本茶は国内での消費はもちろん、海外でも消費が増える一方で、業界自体は大きく成長するどころか、苦しい状況が続いているという。中田氏は「基本的には3月、4月の収穫時期から、一番茶、二番茶の8、9月までは、茶産地を毎月回っているような形です」と、実際にお茶農家を回り、現状を把握している。
その中で、日本酒にも関わっている中田氏は、様々なデータを見ていき、日本酒とお茶がとても似た傾向があることに気がつき、プロジェクトを発足させたとした、
「日本酒のことをやっていて、当然飲食や世界的な輸出産業のデータも追いかけています。日本酒を見ていると過去10年伸びています。全く同じ線を描いていたのがお茶でした」
「金額規模もほとんど似ていて、予想するにインバウンドの人数が増え、世界中に日本食レストランができて需要が増えたんだと思います」
「しかしながら、じゃあ日本茶業界が同じように伸びているというデータを見ます。データを見た時にちょっとおかしいなと。日本酒も結構似ていて、日本酒も海外への輸出は伸びているにも関わらず、国内での販売料、蔵の数も減っていると。似ているなと見ている時に感じ、同じような問題があるのではないかと。それで色々なデータを見ると、似ていました」
「そういったことも含めて、日本酒をやることも含めて、飲食店流通だったり、世界へ輸出するということも含めた形が大分できてきたので、日本茶でも同じことができれば業界が変わるんじゃないかというところで取り組んでいます」
日本酒もお茶も日本が誇る伝統的な産業の1つ。それを再生しようと動いている中田氏だが、興味は尽きることなく、現在は農業がとても気になると語った。
「取り組みではお茶ですが、ハマっているわけではないですが、農業にすごく興味があります」
「全国の農家さんを回ると、苦しんでいる人もいるし、一方でかなり上手くいって儲かっている人たちもいる。やり方や色々なことがあるんじゃないかと」
「これから先、オンラインで過ごす時間が増えたときに、オフラインの時間は非常に重要になると思います。その時に、住むという家、毎日食べるということ、そのためにはエネルギーや食料は非常に重要になってくる」
「また、今の混沌とした世の中では、さらにそこが重要度が増すんじゃないかということで、農家さんをたくさん回っているので、彼らの状況や素晴らしいものづくりを見たときに、上手くいっていないのを見た時は、自分の中で農業に非常に関わってやっていきたいと思うぐらいです」
「僕の場合は何か1つというよりは、産業全体がどう良くなっていくかを考えるのが好きなので、そのためには何か良いものを作るというよりも、全体の構造を変える仕組み作り、それをするためにはデータが必要で、データの活用の仕方は、大きな局面を見ていくことが非常に大事で、データを見ても答えを出してくれるわけではないですが、どういう要因で起こっているかの仮説を立てた上で、実際に行ってみると。それでどういう数字が出たかで、自分で仮説を立ててさらに良くしていく以外ないと思います」
「そこの活用の仕方はやって行かなければわからないですし、実際にブロックチェーンを活用しながら、僕たちの日本酒を1本1本追いかけていますけど、どの国のどのレストランでどの商品が売れているのか、在庫があるのか、何日間在庫があるのか、どれぐらい回転率が良いのかは日々データを取っています」
「ロスしないということは丁度良い生産量を作るということ。その生産量を作るためには、現場での消費量をちゃんと見ていればある程度の予測がつきます。どれだけ細かいデータを見るかで、足りないもなくなってきますし、作りすぎもなくなってきます。そういった意味ではデータの活用は非常に大切ですし、日本酒でやっていますが、全く同じ形はお茶でも他の業界でもできてくると思います」
13日、三菱UFJ信託銀行株式会が提供する「Dprime Lab」のプロジェクト第一弾、廃棄食材を活用したサステナブルビール「WASTE 2 BEER」の完成発表会が都内で行われた。
その中で、「Dprime Lab」は第二弾として伝統産業やロスフラワーに注目したプロジェクトを立ち上げることを発表。中田氏は引退後に日本酒のプロジェクトを立ち上げ、全国の酒蔵を周り、日本酒のプロデュースを実施している。
また、現在は農業やお茶にも関心を寄せており、日本が誇る文化や伝統産業への造詣が深いことでも知られている。
中田氏は、今最も興味を持っている伝統産業については「お茶」をあげ、日本酒と似ており、力を入れてやっているプロジェクトを立ち上げたと語った、
「数年日本酒のことに取り組んでいますが、ちょうど今年はお茶のプロジェクトを立ち上げているところで、これからお茶も日本酒と同様に力を入れてやっていくところです」
「お茶というのは非常に面白くて、収穫できる産地はアジアに限られています。アフリカでも採れますが、アジアがメインです」
「ただ、アジアのブランドはほとんどないと。なおかつ今はアルコール消費量が減っていて、コーヒーやお茶などのノンアルコール需要が結構増えてきています」
「日本のお茶は海外への輸出が増えているにもかかわらず、生産農家の数が減っていたり、平均単価が落ちて行ったり、そういったことがあります」
「お水はお金を払って買うにも関わらず、お茶は今でもタダで飲まれることも非常に多いです」
「そういった需要は非常に多いのに、実際に関わっている方達が苦労しているのを見た時に、実際何か上手くはまっていないことがあるだけで、お茶の需要は非常にあって、価値もあるんじゃないかと。日本の長いお茶の文化がある中で、何か1つ自分がやれれば非常に面白いんじゃないかというところで取り組んでいます」
日本茶は国内での消費はもちろん、海外でも消費が増える一方で、業界自体は大きく成長するどころか、苦しい状況が続いているという。中田氏は「基本的には3月、4月の収穫時期から、一番茶、二番茶の8、9月までは、茶産地を毎月回っているような形です」と、実際にお茶農家を回り、現状を把握している。
その中で、日本酒にも関わっている中田氏は、様々なデータを見ていき、日本酒とお茶がとても似た傾向があることに気がつき、プロジェクトを発足させたとした、
「日本酒のことをやっていて、当然飲食や世界的な輸出産業のデータも追いかけています。日本酒を見ていると過去10年伸びています。全く同じ線を描いていたのがお茶でした」
「金額規模もほとんど似ていて、予想するにインバウンドの人数が増え、世界中に日本食レストランができて需要が増えたんだと思います」
「しかしながら、じゃあ日本茶業界が同じように伸びているというデータを見ます。データを見た時にちょっとおかしいなと。日本酒も結構似ていて、日本酒も海外への輸出は伸びているにも関わらず、国内での販売料、蔵の数も減っていると。似ているなと見ている時に感じ、同じような問題があるのではないかと。それで色々なデータを見ると、似ていました」
「そういったことも含めて、日本酒をやることも含めて、飲食店流通だったり、世界へ輸出するということも含めた形が大分できてきたので、日本茶でも同じことができれば業界が変わるんじゃないかというところで取り組んでいます」
日本酒もお茶も日本が誇る伝統的な産業の1つ。それを再生しようと動いている中田氏だが、興味は尽きることなく、現在は農業がとても気になると語った。
「取り組みではお茶ですが、ハマっているわけではないですが、農業にすごく興味があります」
「全国の農家さんを回ると、苦しんでいる人もいるし、一方でかなり上手くいって儲かっている人たちもいる。やり方や色々なことがあるんじゃないかと」
「これから先、オンラインで過ごす時間が増えたときに、オフラインの時間は非常に重要になると思います。その時に、住むという家、毎日食べるということ、そのためにはエネルギーや食料は非常に重要になってくる」
「また、今の混沌とした世の中では、さらにそこが重要度が増すんじゃないかということで、農家さんをたくさん回っているので、彼らの状況や素晴らしいものづくりを見たときに、上手くいっていないのを見た時は、自分の中で農業に非常に関わってやっていきたいと思うぐらいです」
「僕の場合は何か1つというよりは、産業全体がどう良くなっていくかを考えるのが好きなので、そのためには何か良いものを作るというよりも、全体の構造を変える仕組み作り、それをするためにはデータが必要で、データの活用の仕方は、大きな局面を見ていくことが非常に大事で、データを見ても答えを出してくれるわけではないですが、どういう要因で起こっているかの仮説を立てた上で、実際に行ってみると。それでどういう数字が出たかで、自分で仮説を立ててさらに良くしていく以外ないと思います」
「そこの活用の仕方はやって行かなければわからないですし、実際にブロックチェーンを活用しながら、僕たちの日本酒を1本1本追いかけていますけど、どの国のどのレストランでどの商品が売れているのか、在庫があるのか、何日間在庫があるのか、どれぐらい回転率が良いのかは日々データを取っています」
「ロスしないということは丁度良い生産量を作るということ。その生産量を作るためには、現場での消費量をちゃんと見ていればある程度の予測がつきます。どれだけ細かいデータを見るかで、足りないもなくなってきますし、作りすぎもなくなってきます。そういった意味ではデータの活用は非常に大切ですし、日本酒でやっていますが、全く同じ形はお茶でも他の業界でもできてくると思います」
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