最下位に沈むレスター、指揮官がわずか2人に終わった補強に嘆き…「昨季よりも弱いのは明らか」

2022.09.02 19:35 Fri
Getty Images
レスター・シティを率いるブレンダン・ロジャース監督がチームの弱体化を嘆いた。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。
PR
レスターは1日、プレミアリーグ第5節でマンチェスター・ユナイテッドと対戦。ボール支配率やシュート数ではユナイテッドを上回ったが、最後までネットを揺らすことはできず、23分の失点を挽回できないまま0-1で敗れた。
ロジャース監督就任後のレスターは上位陣を脅かす存在として印象づけるが、今季はスタートダッシュに躓き、ユナイテッド戦の黒星でとうとう4連敗に。開幕5戦未勝利で最下位に低迷している状況だ。

同監督はユナイテッド戦後のインタビューで、クラブが今夏の移籍市場で主力選手を売却した一方、財政事情によって積極的な補強ができなかったことを嘆いた。

「ヨーロッパの主要リーグにおいて、事実上すべてのクラブが新たな選手を獲得しているにもかかわらず、基本的に我々はそれを眺めることしかできなかった。チームを改善できなかったことは私としても、選手にとっても困難な事実だ」
「試合結果については私の責任で間違いない。本来なら我々は今日までに勝利を挙げていたはずだし、いくつかの試合は良いゲームもしていたと理解している」

今夏のレスターはキャプテンのデンマーク代表GKカスパー・シュマイケルをニースに、さらに最終ラインの軸と期待されたU-21フランス代表DFヴェスレイ・フォファナをチェルシーへと放出した。

一方で指揮官の言及通り、新戦力はスタッド・ランスから獲得したベルギー代表DFバウト・ファエス、自由移籍で獲得したイングランド人GKアレックス・スミシーズのわずか2名。ロジャース監督は「昨季よりも弱いのは明らか」との見解を示した一方、経営陣に配慮した言葉も並べる。

「最も重要なのはクラブの持続的成長だ。グループの質を高めるために5、6選手を獲得したかったが、できない場合はそれを尊重するべきなのだろう。私は最善を尽くさなくてはいけない」

「私はここにいるすべての瞬間を愛している。(監督として)クラブにいるのはレスターが最も長く、それは選手やオーナーたちのおかげだよ。彼らは私にあらゆるサポートを提供してくれており、この2年間で我々はFAカップとコミュニティ・シールドのトロフィーを掲げた」

「クラブの発展を願っているが、今はできていない。選手を獲得できないと言われてイライラしたが、私はそれでも彼らを尊重する。窓を閉めた状態での挑戦を楽しんでいるよ」

PR
関連ニュース

岡崎慎司に続き、レスター“奇跡の優勝”メンバーがまたも引退決断…アンディ・キングが幼少期からファンだったクラブでプロキャリアに終止符「これが完璧な引退の仕方」

ブリストル・シティに所属する元ウェールズ代表MFアンディ・キング(35)が、今シーズン限りでの現役引退を発表した。 キングはチェルシーユースからレスター・シティの下部組織に移籍。2007年7月にファーストチームに昇格しプロキャリアをスタートさせた。 レスターでプレーを続け、2015-16シーズンには元日本代表FW岡崎慎司らと共に、奇跡のプレミアリーグ優勝を経験。チームを支えたものの、その後はスウォンジー・シティ、ダービー・カウンティ、レンジャーズ、ハダースフィールド・タウンとレンタル移籍を繰り返し、2020年7月にレスターを退団。2021年1月にOHルーヴェンに加入すると、2021年7月に幼少期からファンだったブリストルへと完全移籍していた。 レスターでは公式戦通算379試合に出場し62ゴール24アシストを記録。ブリストルでも公式戦63試合で1ゴール5アシストを記録していた。 今シーズンはチャンピオンシップ(イングランド2部)を戦うチームで出番が減り、公式戦17試合で616分間のプレーに終わっていた。 また、ウェールズ代表としてもプレーし、代表通算50試合2ゴールを記録していた。 レスター時代には2008-09シーズンにリーグ1(イングランド3部)、2013-14シーズンにチャンピオンシップでも優勝しており、同一チームで3つのリーグで優勝した最初で唯一の選手となっている。 キングはクラブを通じてコメントしている。 「素晴らしいサポートをしてくれた皆さんに感謝する。ここでの3年間は本当に大好きだった」 「僕が子供の頃から試合を見に来て、何年も過ごしてきたこのフットボールクラブでプレーすることができ、本当に光栄だった」 「自分のためにユニフォームを着て、家族と共にアシュトンゲートを出ることができるのは、僕の子供たちにとっても特別なことだった」 「最後の試合はブリストル・シティのシャツを着たいと思っていたし、それが僕にとって完璧な引退の仕方だと思っている」 2024.05.04 12:25 Sat

イヘアナチョがアストン・ビラへフリー移籍か 1部復帰決定のレスターでほぼ構想外

アストン・ビラが水面下でナイジェリア代表FWケレチ・イヘアナチョ(27)との契約交渉を進めているという。イギリス『フットボール・インサイダー』などが伝える。 プレミアリーグ通にお馴染みのイヘアナチョ。マンチェスター・シティでプロデビューを飾り、しなやかな身のこなしで前線の複数ポジションをカバーする左利きアタッカーだ。 20歳でシティからレスター・シティへ移籍後、もうひとつ殻を突き破れないまま月日が流れ、今季はキャリア初となるチャンピオンシップ(イングランド2部)での戦いに。 チームが1年でのプレミア復帰を決めたなか、1月〜2月のアフリカ・ネーションズカップから帰還したイヘアナチョは、今季限りとなっている契約の延長を拒んでいることも背景にあり、ほぼほぼベンチ外という状況が続く。 その一方では、オリー・ワトキンスのバックアップを探すアストン・ビラがイヘアナチョに接触。大きな野心とともにスカッド強化を図るビラにあって、移籍金ゼロで獲得可能なイヘアナチョは魅力的な選択肢となる。 その進展具合は定かでないが、レスター退団はほぼ確実。ビラは昨夏もレスター退団のユーリ・ティーレマンスを移籍金ゼロで獲得しているなか、交渉をうまく進めたいところだ。 2024.05.02 21:30 Thu

いまだ健在のヴァーディがレスターと新契約交渉! 英2部王者としてのプレミア復帰に導く

レスター・シティが元イングランド代表FWジェイミー・ヴァーディ(37)と新契約を巡り、交渉したようだ。 レスターのアイコン、ヴァーディ。2015-16シーズンのプレミアリーグ優勝にも大きく貢献した韋駄天FWは今年1月に37歳の誕生日を迎えたが、チャンピオンシップ(イングランド2部相当)で18ゴールといまだ健在だ。 シーズンでも20ゴールを決め、チームを1年でのプレミアリーグ返り咲きとともに、チャンピオンシップ優勝に導いたが、レスターとは今季が契約最終年。その契約も満了まであと2カ月で切り、動向が注目されるところだ。 そうしたなか、イギリス『デイリー・メール』によると、レスターとヴァーディは新たに1年契約を結ぶ方向で前向きに話し合っているという。 契約延長なら来季中に38歳となるヴァーディだが、40歳を過ぎてもまだやれるとの感覚があるとも。ともあれ、レスターと新契約締結となれば、来季はチームとともにプレミアリーグに帰ってくるシーズンになる。 2024.05.01 17:50 Wed

「感無量」 2ゴールの37歳ヴァーディが昇格のレスターを優勝にも導く! 「土曜日にまたお祝い」

レスター・シティのイングランド代表FWジェイミー・ヴァーディが歓喜した。 チャンピオンシップで出直しの今季を迎えるにあたり、ユーリ・ティーレマンスやジェームズ・マディソンらの流失もあったレスターだが、エンツォ・マレスカ新監督のもとで再建の道に。後半戦に入ってやや失速したが、首位を走ると、26日に2位リーズ・ユナイテッドが敗れたため、2試合残して自動昇格圏の2位以内確定でプレミア返り咲きを決めた。 そして、29日の第45節でプレストンとのアウェイ戦に臨み、3-0と快勝。2位リーズとともに、勝ち点4差だった暫定3位イプスウィッチ・タウンも敗れたことで7ポイント差となり、最終節を残して文句なしの優勝を決めた。 37歳ヴァーディはこの優勝決定試合にも先発して、3戦連発弾を含む2ゴールの活躍を披露。これで18ゴールに伸ばしたクラブのアイコンはイギリス『スカイ・スポーツ』で喜びの思いを言葉に。最終節での勝ち点100フィニッシュも祝いたいと決意を新たにしている。 「感無量だ。シーズン当初からの目標だったけど、逆の結果になる可能性だってあった。監督は来てくれて、僕らにどういうプレーをしてほしいか、そしてファンの声にも耳を傾けるよう伝えてくれたんだ」 「あっという間だったけど、頑張りの賜物で、何日も休みがあるわけじゃない。僕らのプレーはトレーニングでもそう。フルスロットルだ。今夜は5000人ものファンが集まってくれて嬉しい。まだ祝ってくれている」 「今夜は祝える。でも、勝ち点100という目標も別にある。土曜日にファンのみんなとまたお祝いするんだ」 また、来季については「まだブーツを脱ぐつもりなんてないし、足の調子が良いんだ。これまでにないぐらいフィットしていると感じるし、何が起こるか見ていくつもりだ」と話している。 2024.04.30 11:50 Tue

1年でプレミア復帰のレスターが通算8度目の2部リーグ優勝!【チャンピオンシップ】

レスター・シティは29日、チャンピオンシップ(イングランド2部)第45節のプレストン戦に3-0で快勝し、2013-14シーズン以来、通算8度目のチャンピオンシップ優勝を果たした。 前節終了時点で2位以内確定し1年ぶり5度目のプレミアリーグ返り咲きを果たしたレスター。勝利で自力優勝決まる一戦でも37分にエースFWジェイミー・ヴァーディのゴールで先制すると、後半立ち上がりの52分にもヴァーディがネットを揺らし、追加点。 その後はMFケイシー・マカティアにもゴールが生まれ、最終的に3-0の完勝で優勝を決めた。 エンツォ・マレスカ監督のもとで1年でのプレミア返り咲きを目指したレスターは、ここまで29勝7敗9分けの勝ち点96、73得点34失点という王者に相応しい数字を残した。 なお、残りの自動昇格枠の1つは勝ち点90で並ぶ2位リーズ・ユナイテッドと3位イプスウィッチ・タウンのどちらかに。最終節で2位のリーズはサウサンプトンと、3位のイプスウィッチはハダースフィールド対戦する。 また、昇格プレーオフ争いでは4位のサウサンプトン(勝ち点84)までが出場決定。残り2枠を5位ノリッジ・シティ(勝ち点73)、6位WBA(勝ち点72)、7位ハル・シティ(勝ち点70)の3クラブが争っている。 2024.04.30 08:00 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly