国立での清水vs横浜FM、試合前にはマジョルカの選手来場が見つかりファンを賑わす

2022.07.03 22:05 Sun
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鹿島が3位浮上! 名古新太郎の開始早々弾にチャヴリッチの後半AT弾で柏との接戦制す【明治安田J1第12節】

6日、明治安田J1リーグ第12節の柏レイソルvs鹿島アントラーズが三協フロンテア柏スタジアムで行われ、アウェイの鹿島が1-2で勝利を収めた。 前節はFC町田ゼルビアに0-2で敗れた13位柏。3試合ぶりの白星を目指す中、ケガの山田雄士が今節はメンバー外に。島村拓弥が右サイドで先発したほか、左サイドには戸嶋祥郎が入り、最終ラインは犬飼智也と三丸拡が起用された。 対する5位鹿島は2連勝中と好調。前節は鈴木優磨の2ゴールとアレクサンダル・チャヴリッチのダメ押し弾で、湘南ベルマーレから3-1の勝利を挙げた。今節は樋口雄太がベンチスタートで、代わりに師岡柊生が今シーズン初先発となった。 立ち上がりはホームチームが積極的に前に出たが、4分には隙を突いた鹿島が先制。佐野海舟のスルーパスから名古新太郎がボックス内に侵入すると、1人かわして左足で流し込んだ。 直後にも鹿島にチャンス。押し込む中で波状攻撃を仕掛けると、最後は安西幸輝のクロスに師岡。ヘディングシュートはバーの上を越えた。 反撃に出たいホームチームだが、GK早川友基を中心とした鹿島の集中した守備を崩し切ることができず。両サイドから打開を図るが、なかなかシュートまで持ち込めない。 一方、優位に試合を進める鹿島。26分には濃野公人のマイナスの折り返しに鈴木優磨が合わせるも、ワンタッチシュートはブロックに阻まれる。 仲間隼斗も繰り返し良い抜け出しを見せて柏ゴールに迫る。しかし、追加点を奪うには至らず、前半終盤に突入する。 39分、押し込まれ気味の柏がロングボール1本でチャンス。犬飼が背後にボールを送ると、抜け出したのはマテウス・サヴィオ。GK早川の飛び出しをループシュートでかわしにかかったが、枠には収まらなかった。 鹿島の1点リードで迎えた後半、柏の井原正巳監督は白井永地をベンチへ下げ、頭から木下康介を投入する。すると、その木下と競り合った関川郁万が頭部を負傷するが、治療を終えて無事ピッチに戻る。 56分、鹿島に後半最初の決定機。安西が左サイドを抜け出すと、中央の鈴木優磨へマイナスのパス。右足ワンタッチで合わせたが、右ポストに直撃した。 この流れで追加点が欲しい鹿島のランコ・ポポヴィッチ監督は、63分に2枚替え。先制点の名古と仲間がベンチに下がり、土居聖真とチャヴリッチがピッチに立つ。 しかし、次にネットを揺らしたのはホームチーム。65分、敵陣中央で戸嶋ガボールを持つと、右ポケットに走り込んだ島村にスルーパス。ワントラップから左足で流し込み、試合を振り出しに戻した。 さらに70分、マテウス・サヴィオのシュートが植田直通のハンドを誘い柏がPKを獲得。キッカーをマテウス・サヴィオが自ら務めるが、シュートはゴール左に外れてしまう。 逆転のチャンスこそ逃したものの、勢いに乗った柏。77分には右CKから途中出場の小屋松知哉がヘディングで叩くが、GK早川のファインセーブに遭った。 1-1のまま終盤を迎えると、87分には鹿島に久々のチャンス。右クロスを鈴木優磨が落とすと、最後は土居が左足。これはGK松本健太が弾き出した。 再びスコアが動いたのは後半アディショナルタイム。右サイドでボールを持った鈴木優磨が浮き球のパスを前線に送ると、最終ラインの裏へ抜け出したのはチャヴリッチ。冷静に流し込み、土壇場で勝ち越しに成功した。 それでも試合終了間際、諦めない柏にラストチャンスが到来。土屋巧が前線のマテウス・サヴィオ目掛けてロングボールを送ると、飛び出したGK早川と入れ替わる。マテウス・サヴィオは角度のないところからシュートを打ったが、左ポストに阻まれてしまう。 ピンチを迎えながらも1-2で接戦を制した鹿島。リーグ戦3連勝で3位に浮上した。 柏レイソル 1-2 鹿島アントラーズ 【柏】 島村拓弥(前20) 【鹿島】 名古新太郎(前4) チャヴリッチ(後45+2) <span class="paragraph-title">【動画】後半ATに生まれたチャヴリッチの劇的勝ち越し弾</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>これが規格外のストライカー<br>\<br><br>速い強いうまい...<br>チャヴリッチが個のクオリティで決勝ゴールを取り切った<br><br>明治安田J1リーグ第12節<br>柏×鹿島<br>LIVE on <a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> <a href="https://t.co/zDa8bby3KZ">pic.twitter.com/zDa8bby3KZ</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1787406645103821048?ref_src=twsrc%5Etfw">May 6, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.05.06 20:11 Mon

伊藤敦樹が“魅せる”2得点! 浦和が粘る横浜FMを振り切って勝ち点3【明治安田J1第12節】

6日、明治安田J1リーグ第12節の浦和レッズvs横浜F・マリノスが埼玉スタジアム2002で行われ、ホームの浦和が2-1で逃げ勝った。 4勝2分け5敗、今季未だにリーグ戦の連勝がない浦和。前節は川崎フロンターレに1-3と敗れ、大型補強に見合わぬ12位という順位だ。 対する横浜FMは4勝4分け2敗の7位。リーグ戦直近3試合連続ドローは、J1を制覇した2022年ごろの強さがないことを表している。 ともあれ、前回のACLを制した浦和と、今回のACLで決勝戦まで駒を進めた横浜FM。互いにアジア東地区を代表するクラブであり、正真正銘のビッグマッチだ。 両軍とも5月の過密日程に向けて弾みをつけたいなか、浦和は3日前の川崎F戦から先発11人の入れ替えが1枚のみ。 対する横浜FMはアンデルソン・ロペスにエウベルも不在。ACL決勝1stレグを11日に控え、磐田戦から先発のフィールドプレーヤー全員を入れ替えて埼スタに乗り込んだ。 序盤の構図は、概ねベストメンバーの浦和が、1.5軍と言っても差し支えのない横浜FMに対し、ポゼッションで上回り、フィニッシュまで持っていく展開。ただ、バイタルエリアでの精度が低く、シュートが枠へ飛ばない。 劣勢の横浜FMは10分、天野純が足首を負傷し、担架に運ばれてピッチ外へ。山根陸との交代を余儀なくされる。 浦和は15分、左CKをファーで待ち構えた伊藤敦樹の足元へボールが。ところが、フリーで放った右足インサイドシュートは大きく枠上へ。 その後も数多くシュートを放つ浦和だが、チアゴ・サンタナの左足ショットがGKポープ・ウィリアムの正面を突いた以外は、なかなか枠へ飛ばず。 そんななか、伊藤敦樹がらしさを見せ、浦和に待望の先制点。42分、チアゴ・サンタナ、大久保智明、中島翔哉のトライアングルで横浜FMの守備網を抜け出し、中島が前を向く。 右側を追い越した伊藤にスルーパスが渡ると、伊藤のファーストタッチが綺麗にキマり、最後はボックス内でGKとの一対一に。冷静に右足シュートを流し込んだ。 後半に入ると、停滞感拭えぬ横浜FMが4枚替えを敢行。62分、水沼宏太、井上健太、渡辺皓太、塩貝健人を下げ、ヤン・マテウス、宮市亮、山村和也、植中朝日を送り込む。山村は加入後初出場となる。 この段階で交代カードを使い切ったなか、4枚替えの矢先に痛恨被弾。 浦和は65分、サミュエル・グスタフソンの縦パスをハーフスペースで受けた伊藤が前を向く。そのまま運び、ボックス手前から力の抜けた絶妙な左足シュートをゴール左隅に流し込んだ。 推進力、キーパス、チャンス数、シュート数...浦和相手に上回るものがない横浜FM。A・ロペスとエウベルの不在下、そうなると頼みはヤン・マテウスだが、1人で苦境を打破するのは至難の業であり、ジワジワ時間が少なくなっていく。 83分、敵陣でのボール奪取から速攻を仕掛け、ヤン・マテウスのラストパスに山村がボックス左から左足シュート。後半最大のチャンスだったが、枠へ飛ばない限り、ゴールはない。 それでも85分、右のヤン・マテウスを起点にボックス内へ人数をかけ、狭い局面を突破した左サイドバックの加藤聖が、シャープに左足を振ってネットへ一直線。横浜FMがこの時間に来てようやく1点を返す。 ただ、結局この一戦に対する意識・準備の差が少なからず垣間見えた90分間。浦和が2-1と逃げ切りに成功だ。 敗れた横浜FMは、大幅なターンオーバーが11日のアル・アイン戦(H)につながると良いが...。埼スタに詰めかけたサポーターは試合後、黒星を喫した選手たちを力強く鼓舞。いざ、アジアの頂点へ。 浦和レッズ 2-1 横浜F・マリノス 【浦和】 伊藤敦樹(前42、後21) 【横浜FM】 加藤聖(後41) 2024.05.06 19:00 Mon

FC東京がディエゴ・オリヴェイラ3戦連発で3連勝! 札幌に逆転勝利【明治安田J1第12節】

明治安田J1リーグ第12節の1試合が6日に札幌ドームで行われ、アウェイのFC東京が北海道コンサドーレ札幌を2-1で下した。 19位札幌は連戦のなか、前節と同じイレブンを継続。3バックの一角は引き続き家泉怜依が務めた。一方、前節の先発から2選手変更の6位FC東京は長友佑都がエンリケ・トレヴィザンとともに先発復帰した。 今季2度目の連勝で敵地に乗り込んだFC東京が開始3分にカウンターで迫ったなか、4戦連続ドローながら5戦負けなしと勝ち点を積み上げる札幌が早々にスコアを動かす。 5分、左サイドでの作りから、逆サイドに大きく展開すると、右サイド深くで反応の馬場晴也が右足ダイレクト。これが相手GKの意表を突く形となり、ゴール右に決まった。 リードした札幌は16分にも右サイドを起点にした攻めから、逆サイドにボールがつながれ、最後は青木亮太が右足ミドル。相手GKに処理されるが、可能性を感じる攻撃を繰り出す。 追うFC東京は21分にディエゴ・オリヴェイラが左から中に切り込み、強引にフィニッシュの形を作ると、27分に右サイドの高宇洋が折り返し、最後は俵積田晃太。前半のうちに追いつく。 そんなFC東京は30分に左CKの流れから俵積田がシュートに持ち込むと、こぼれ球を仲川輝人が2度にわたって押し込みにかかるが、いずれもGK菅野孝憲の牙城を崩せず。 何とか1-1で折り返した札幌は54分に仕掛けた浅野雄也がボックス右で倒れるが、ノーファウル。その後もボールを動かしながら攻め手を探るが、FC東京にズレを突かれる。 65分、GK菅野のパスを荒野拓馬がトラップし切れずに流れると、仲川とのパス交換で中央を抜け出したディエゴ・オリヴェイラが左足で流し込み、FC東京が逆転に成功した。 ビハインドの札幌は交代カードも駆使して反撃。最後のところでFC東京が踏ん張るなか、76分には味方を使ってボックス左を抜け出した青木がチャンスメークするが、中の味方に合わず。 80分にも右サイドからの折り返しに青木が合わせにかかった札幌だが、押し込めず。交代カードを切りながら試合を進めるFC東京は守備の時間が長いが、集中を切らさない。 ディエゴ・オリヴェイラの3戦連続ゴールが決勝点となり、逃げ切ったFC東京はこれで今季初の3連勝。逆転負けの札幌は6戦ぶりの黒星となり、16時キックオフだったサガン鳥栖戦を制した湘南ベルマーレに抜かれ、最下位に転落した。 北海道コンサドーレ札幌 1-2 FC東京 【札幌】 馬場晴也(前5) 【FC東京】 俵積田晃太(前27) ディエゴ・オリヴェイラ(後20) 2024.05.06 18:55 Mon

福田翔生の3戦連発&阿部浩之の1G1A! 鳥栖との下位対決制した湘南が10試合ぶり白星で最下位脱出【明治安田J1第12節】

6日、明治安田J1リーグ第12節の湘南ベルマーレvsサガン鳥栖がレモンガススタジアム平塚で行われ、ホームの湘南が2-1で勝利した。 前節の鹿島アントラーズ戦を1-3で落とし、9試合勝利なしの湘南。とうとう最下位に転落となり、流れを変える勝利が欲しいところ。今節は体調不良のルキアンと高橋直也がベンチ外となり、大野和成、阿部浩之がスタメン入りした。 対する18位の鳥栖は、湘南を勝ち点で「1」上回っている状況。今節敗れれば立ち位置が入れ替わる。前節の東京ヴェルディ戦はチャンスを活かせず0-2で敗れて3試合ぶりの黒星。下位同士の一戦を制して立て直したい中、堀米勇輝と上夷克典がベンチスタートとなり、原田亘とU-23日本代表帰りの木村誠二が先発した。 鳥栖はマルセロ・ヒアンがチャンスメイク、湘南は左ポケットへ抜け出した平岡大陽がシュートと、両チームともに積極的な立ち上がり。12分には鳥栖の手塚康平がボックス内でパスを受けて左足シュートも、GKソン・ボムグンのファインセーブに阻まれる。 しかしその1分後、鳥栖がセットプレーを活かして先制。右CKに富樫敬真が頭で合わせ、今シーズン初ゴールを記録した。 悪くない入りもリードを許した湘南は、畑大雅の左サイド突破などからゴールに迫る。一方、幸先良く先制の鳥栖は、左からの折り返しにマルセロ・ヒアンが左足で合わせたが、ゴール左に外して追加点を逃す。 鳥栖のカウンターにヒヤッとしながらも押し込む湘南は、25分に同点弾。左サイド高い位置でボールを奪い返すと、阿部の左足クロスに福田翔生。ヘディングで流し込み、リーグ戦3試合連続のゴールを記録した。 その後も攻勢のホームチームは、35分に阿部が左足で狙うもバーの上。39分には池田昌生の右サイドの抜け出しから福田が再びネットを揺らすが、池田のオフサイドでノーゴールとなった。 一方の鳥栖はハーフタイムにかけて少し盛り返したが、勝ち越しゴールには至らないまま前半終了。湘南の山口智監督は茨田陽生を下げ、代表戦から戻った田中聡を後半頭に投入する。 すると立ち上がり、いきなり湘南が逆転に成功。畑から右サイドを抜け出した池田にスルーパスが通ると、ワンタッチで中央へ折り返し。阿部がダイレクトでゴール右隅に蹴り込んだ。 その2分後、ゴール前でパスを受けたマルセロ・ヒアンが左足を振るも、大岩一貴が滑り込んでシュートブロック。52分にもマルセロ・ヒアンがシュートに持ち込んだが、今度はGKソン・ボムグンがセーブした。 強風の影響が見え隠れする中、58分には追いかける鳥栖の川井健太監督が最初の交代カード。菊地泰智を下げて横山歩夢をピッチに送り出す。 67分、湘南が左サイドから再び決定機。ボックス内で阿部が落とすと、走り込んだ平岡がダイレクトシュート。ゴール右隅を狙ったが、GK朴一圭のセーブに遭った。 その後も両チーム選手を入れ替えていくが、試合は膠着気味に。それでも85分、追いかける鳥栖は左CKの流れからゴールを強襲。クリアボールを拾った横山がカットインからコントロールショットを放つと、ゴール右隅の際どいコースに飛んだが、ここはGKソン・ボムグンが横っ飛びの好セーブで弾き出した。 後半アディショナルタイムには途中出場のヴィニシウス・アラウージョがボックス内でボールを収めるも、右足のシュートはまたしても大岩がブロック。上手く時間を使ってやり過ごした湘南はそのまま2-1で逃げ切り、10試合ぶりの勝利&ホーム初白星。17位に浮上した一方、2連敗の鳥栖は19位に順位を落とした。 湘南ベルマーレ 2-1 サガン鳥栖 【湘南】 福田翔生(前25) 阿部浩之(後1) 【鳥栖】 富樫敬真(前13) <span class="paragraph-title">【動画】阿部浩之の柔らかいクロスから福田翔生のヘディング弾</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>これぞ湘南の点取り屋<br>リーグ戦3試合連発!<br>\<br><br>阿部浩之のクロスを<br>福田翔生が狙い澄ましたヘッド<br><br>湘南の点取り屋が3試合連発<br>となる<br>今季4ゴール目で試合を振り出しに戻す⚽<br><br>明治安田J1リーグ第12節<br>湘南×鳥栖<br>LIVE on <a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> <a href="https://t.co/NaUjrfue8x">pic.twitter.com/NaUjrfue8x</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1787387579802792337?ref_src=twsrc%5Etfw">May 6, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.05.06 18:42 Mon

打ち勝った名古屋が2連敗ストップの勝ち点3! 今季無敗の広島を攻略【明治安田J1第12節】

明治安田J1リーグ第12節の1試合が6日にエディオンピースウイング広島で行われ、アウェイの名古屋グランパスがサンフレッチェ広島を3-2で下した。 4位広島はこの過密日程のなか、前節から先発メンバーに変更なし。一方、8位名古屋はベンチにキャスパー・ユンカーが戻ったなか、前節から中山克広、米本 拓司、和泉竜司、永井謙佑に代わり、古巣戦となる野上結貴、稲垣祥、パトリックのほか、内田宅哉がスタートから出場した。 両軍のスタイルからして、タイトな展開が予想される試合だったが、早々に動く。2分に広島が後ろで組み立てに転じるなか、GK大迫敬介が佐々木翔からのリターンパスを受けようとすると、これを引っかけたパトリックが左足で蹴り込み、名古屋が先手を奪う。 元同僚の一発を浴び、出鼻をくじかれてしまった広島は早いうちに追いつこうと前重心を続けるが、名古屋がパトリックのポストプレーから強襲。18分、森島司の浮き球パスに反応し、ストライカーばりの駆け引きに転じた稲垣祥がボックス内から頭でネットを揺らす。 こちらも元同僚ということで、2つの恩返し弾をくらって2点ビハインドを強いられた広島だが、23分に右CKの流れから、セカンドボールをバイタルエリア中央で拾った越道草太が胸トラップから右足を振り抜くと、これがゴール左下に突き刺さり、1点を返してみせる。 越道の豪快な一撃で息を勢いづく広島は数選手による果敢な中央突破から、加藤陸次樹のシュートが弾かれたところを並走する東俊希が押し込むが、長いVAR検証の末にオフサイドで幻に。以降も広島が攻める時間が続いたが、名古屋が1点リードで試合を折り返す。 追いかける広島は後半からマルコス・ジュニオールを送り出すと、その采配も光らせ、追いつく。48分、左サイドのマルコス・ジュニオールがクロスを送ると、ボックス内で左足トラップの中野就斗がそのまま左足。これがゴール左下に吸い込まれ、振り出しに戻す。 広島の押せ押せムードが続くなか、名古屋も交代カードを切って流れを引き戻しにかかるが、大きく変わらず。GKランゲラックを中心に何とか凌いだが、57分の混戦からピエロス・ソティリウ、マルコス・ジュニオールに連続してゴールに迫られたりと対応に追われる。 勢い十分の広島だが、67分に越道の負傷交代に見舞われるなか、名古屋は途中出場の永井謙佑が持ち前のスピードを生かした攻め込みから、74分の稲垣と75分のパトリックのチャンスをお膳立て。だが、いずれもシュート精度を欠いて、勝ち越しゴールとはならない。 中盤が間伸びし始め、攻め返されるシーンも増え出す広島が小原基樹や新井直人の投入に動くなか、名古屋もキャスパー・ユンカーを入れ、勝負に。すると、84分に永井が絶妙な動き出しでボックスにボールを引き出すと、こぼれ球にキャスパー・ユンカーが詰めていく。 これに永井も詰めていくと、相手DFに当たったボールがうまくGK大迫の頭上を通ってそのままゴールマウスに吸い込まれていき、名古屋がオウンゴールで勝ち越しに成功。不運な形で失点の広島はすぐさま攻めに転じるが、名古屋も最後のところで跳ね返していく。 今季2度目の連敗で迎えた今節の名古屋だが、打ち合いの末に3戦ぶりの勝ち点3。今季のホーム戦というだけでなく、開幕からを通じても初敗戦の広島は4戦連続ドローからの黒星で5試合未勝利となっている。 サンフレッチェ広島 2-3 名古屋グランパス 【広島】 越道草太(前23) 中野就斗(後3) 【名古屋】 パトリック(前2) 稲垣祥(前18) OG(後39) 2024.05.06 17:04 Mon