白熱の太陽デルビーは痛み分け…ローマが後半AT弾で12戦無敗継続! ナポリは逆転優勝遠のく《セリエA》
2022.04.19 04:12 Tue
セリエA第33節、ナポリvsローマが18日にディエゴ・アルマンド・マラドーナで行われ、1-1のドローに終わった。
一方、前節にサレルニターナを2-1の逆転で破ってセリエA11戦無敗とした5位のローマ(勝ち点57)。今節を先に戦った4位のユベントスが勝ち点2を取りこぼした中、勝ち点3奪取で3ポイント差に迫れるチャンスを得た。ミッドウィークに行われたヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)でボデ/グリムトを4-0の大勝で破り、逆転でのベスト4進出を果たしたチームは、その4日前の一戦からムヒタリアンに代えてセルジオ・オリベイラを起用した以外、同じスタメンを継続した。
上位争いの行方に大きな影響を与えるナポリとローマによる今季2度目のデルビー・デル・ソーレは、立ち上がりから球際でバチバチとやり合う激しい展開に。そういった中、試合開始7分に早くも試合が動くことに。
ロボツカの浮き球パスに反応したロサーノの斜めのランニングに対して、ザレフスキとイバニェスのコミュニケーションミスが起きてメキシコ代表FWがボックス右でボールを収めると、ここにイバニェスが遅れてコンタクト。ロサーノが身体を前に入れていたものの、コンタクト自体はイーブンにも見える難しい判定となった中、オンフィールドレビューの末にナポリがPKを獲得。これをキッカーのインシーニェが冷静に左下隅に流し込み、11分の先制点とした。
一方、守勢が続くローマはボールを持っても攻撃の開始位置が低く良い距離感で守るナポリに中盤の高い位置で潰される場面が目立つ。それでも、20分を過ぎた辺りからボールを持てるようになると、マリオ・ルイとのマッチアップで優位性を保つザニオーロの背後へのランニング、個人技で局面を打開。しかし、全体の押し上げが少なく絶妙なカバーリングを見せるDFクリバリの壁をなかなか越えることができず。フィニッシュまで持ち込めない。
前半終盤にかけてはナポリも良い形でフィニッシュまで持ち込めず、アウェイチームがペースを握り始めると、39分にようやく決定機が訪れる。ザレフスキの果敢な仕掛けで得た相手陣内左サイドボックス付近でのFK、キッカーのペッレグリーニがファーポストへ向かう際どいボールを入れると、ニアでヘディングでのクリアを試みたオシムヘンのフリックがクロスバーを直撃。
さらに、前半終了間際には再び左サイドの高い位置でドリブル突破を仕掛けたザレフスキがボックス内に侵入してカットインから右足を振り抜いたが、前半唯一の枠内シュートはGKメレトのセーブに阻まれた。
ナポリの1点リードで迎えた後半、先に動いたのはビハインドのローマ。前半に1枚カードをもらっていたクリスタンテを下げて切り札のムヒタリアンを投入。より攻撃的なメンバー構成でゴールを目指す。
後半は均衡が保たれた状態で試合が進んでいくが、ナポリにアクシデントが発生。ハムストリングを痛めたロボツカがプレー続行不可能となり、56分にジエリンスキがスクランブル投入される。これにより、ファビアン・ルイスがアンカーに下がりジエリンスキが左のインサイドハーフに入った。
早い時間帯に追いつきたいローマは61分にビッグチャンス。マンチーニから縦パスを受けたカルスドルプが相手陣内右サイドから狙いすました完璧なクロスを供給。ボックス左でDFラフマニの背後を取ったエイブラハムがドフリーでヘディングシュートも、大事に行き過ぎたかうまく合わせ切れずに力のないシュートはGKメレトにキャッチされた。
それでも、この決定機をキッカケに攻撃にリズムが生まれ始めたローマは、66分にもペッレグリーニのFKをゴール前で競り勝ったマンチーニが渾身のヘディングシュート。さらに、直後にはザニオーロ、エイブラハム、ペッレグリーニの鮮やかな連携からエイブラハムのヘディングでの折り返しをゴール前のペッレグリーニがダイレクトシュートを狙うが、ここはDFマリオ・ルイの決死のカバーリングに阻まれる。
後半に入って守勢が続くナポリは守備で苦戦のファビアン・ルイス、熱くなって2枚目のカードをもらうリスクがあったロサーノを下げてデンメ、エルマスの投入でテコ入れを図る。対するローマも足を気にしていたセルジオ・オリベイラ、ザレフスキを下げてヴェレトゥ、エル・シャーラウィの投入で攻勢を強める。
すると、76分にはローマに決定機。エル・シャーラウィのスルーパスに抜け出したザニオーロがボックス左でシュートを試みるが、ここはうまく間合いを詰めたGKメレトのビッグセーブに阻まれる。
後半半ば以降は完全にローマペースで試合が進む中、ナポリはオシムヘン、インシーニェを下げてファン・ジェズス、メルテンスを同時投入。[3-4-2-1]の布陣で逃げ切り態勢に。このままの勢いで押し切りたいローマはマンチーニを下げてカルレス・ペレス、負傷したザニオーロに代えてアフェナ=ギャンをピッチに送り込み、さらに前がかる。
クリバリがまさに門番という圧巻の好守を連発するナポリがこのまま逃げ切り濃厚かに思われたが、11戦無敗のローマが最後に底力を見せる。91分、右サイドでの細かい連携から相手陣内深くに侵攻したペッレグリーニがグラウンダーの折り返しを供給。手前でアフェナ=ギャンがスルーしたボールをエイブラハムがDFをブロックしながらヒールで背後へ流すと、最後はエル・シャーラウィが右足のダイレクトシュートでゴール左隅へ流し込んだ。
土壇場で1-1のイーブンに戻った試合はアウェイチームが逆転に持っていこうと攻勢を強めたが、セットプレーの流れでペッレグリーニが放ったヘディングシュートはGKメレトのセーブに遭い、劇的逆転ゴールとはならなかった。
そして、白熱のデルビー・デル・ソーレは前回対戦に続くドローに終わり、ミラノ勢とのポイント差を維持できなかったナポリはスクデット獲得レースから大きく後退する痛恨の結果となった。一方、見事な粘りによってセリエA無敗を12試合に継続したローマだったが、ユベントスとのポイント差を詰め切れず、次節は2位インテルとのビッグマッチに臨む。
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前節、フィオレンティーナに競り負けて痛恨の3位転落となったナポリ(勝ち点66)。今節を先に戦ったミラノ勢がいずれも白星を収めた中、難敵相手に勝ち点3奪取を目指した。スパレッティ監督は前回対戦でゴールレスドローに終わった相手に前節から先発3人を変更。体調不良の守護神オスピナに代わってGKにメレト、ジエリンスキとポリターノに代えてザンボ・アンギサ、ロサーノを同じポジションで起用した。上位争いの行方に大きな影響を与えるナポリとローマによる今季2度目のデルビー・デル・ソーレは、立ち上がりから球際でバチバチとやり合う激しい展開に。そういった中、試合開始7分に早くも試合が動くことに。
ロボツカの浮き球パスに反応したロサーノの斜めのランニングに対して、ザレフスキとイバニェスのコミュニケーションミスが起きてメキシコ代表FWがボックス右でボールを収めると、ここにイバニェスが遅れてコンタクト。ロサーノが身体を前に入れていたものの、コンタクト自体はイーブンにも見える難しい判定となった中、オンフィールドレビューの末にナポリがPKを獲得。これをキッカーのインシーニェが冷静に左下隅に流し込み、11分の先制点とした。
早い時間帯にスコアが動いたデルビーは、攻守両面で勢いづくホームチームが主導権を握って押し込む状況が続く。ボールを奪いに来るローマを寸前でかわす鮮やかなパスワーク、ウイングバックと3バックの間にできるギャップをサイドの選手が効果的に突く。20分にはショートカウンターの形からマリオ・ルイの左クロスを中央で収めたオシムヘン、ロサーノと連続でシュートに持ち込むが、相手DFのブロックとGKルイ・パトリシオの好守に阻まれる。
一方、守勢が続くローマはボールを持っても攻撃の開始位置が低く良い距離感で守るナポリに中盤の高い位置で潰される場面が目立つ。それでも、20分を過ぎた辺りからボールを持てるようになると、マリオ・ルイとのマッチアップで優位性を保つザニオーロの背後へのランニング、個人技で局面を打開。しかし、全体の押し上げが少なく絶妙なカバーリングを見せるDFクリバリの壁をなかなか越えることができず。フィニッシュまで持ち込めない。
前半終盤にかけてはナポリも良い形でフィニッシュまで持ち込めず、アウェイチームがペースを握り始めると、39分にようやく決定機が訪れる。ザレフスキの果敢な仕掛けで得た相手陣内左サイドボックス付近でのFK、キッカーのペッレグリーニがファーポストへ向かう際どいボールを入れると、ニアでヘディングでのクリアを試みたオシムヘンのフリックがクロスバーを直撃。
さらに、前半終了間際には再び左サイドの高い位置でドリブル突破を仕掛けたザレフスキがボックス内に侵入してカットインから右足を振り抜いたが、前半唯一の枠内シュートはGKメレトのセーブに阻まれた。
ナポリの1点リードで迎えた後半、先に動いたのはビハインドのローマ。前半に1枚カードをもらっていたクリスタンテを下げて切り札のムヒタリアンを投入。より攻撃的なメンバー構成でゴールを目指す。
後半は均衡が保たれた状態で試合が進んでいくが、ナポリにアクシデントが発生。ハムストリングを痛めたロボツカがプレー続行不可能となり、56分にジエリンスキがスクランブル投入される。これにより、ファビアン・ルイスがアンカーに下がりジエリンスキが左のインサイドハーフに入った。
早い時間帯に追いつきたいローマは61分にビッグチャンス。マンチーニから縦パスを受けたカルスドルプが相手陣内右サイドから狙いすました完璧なクロスを供給。ボックス左でDFラフマニの背後を取ったエイブラハムがドフリーでヘディングシュートも、大事に行き過ぎたかうまく合わせ切れずに力のないシュートはGKメレトにキャッチされた。
それでも、この決定機をキッカケに攻撃にリズムが生まれ始めたローマは、66分にもペッレグリーニのFKをゴール前で競り勝ったマンチーニが渾身のヘディングシュート。さらに、直後にはザニオーロ、エイブラハム、ペッレグリーニの鮮やかな連携からエイブラハムのヘディングでの折り返しをゴール前のペッレグリーニがダイレクトシュートを狙うが、ここはDFマリオ・ルイの決死のカバーリングに阻まれる。
後半に入って守勢が続くナポリは守備で苦戦のファビアン・ルイス、熱くなって2枚目のカードをもらうリスクがあったロサーノを下げてデンメ、エルマスの投入でテコ入れを図る。対するローマも足を気にしていたセルジオ・オリベイラ、ザレフスキを下げてヴェレトゥ、エル・シャーラウィの投入で攻勢を強める。
すると、76分にはローマに決定機。エル・シャーラウィのスルーパスに抜け出したザニオーロがボックス左でシュートを試みるが、ここはうまく間合いを詰めたGKメレトのビッグセーブに阻まれる。
後半半ば以降は完全にローマペースで試合が進む中、ナポリはオシムヘン、インシーニェを下げてファン・ジェズス、メルテンスを同時投入。[3-4-2-1]の布陣で逃げ切り態勢に。このままの勢いで押し切りたいローマはマンチーニを下げてカルレス・ペレス、負傷したザニオーロに代えてアフェナ=ギャンをピッチに送り込み、さらに前がかる。
クリバリがまさに門番という圧巻の好守を連発するナポリがこのまま逃げ切り濃厚かに思われたが、11戦無敗のローマが最後に底力を見せる。91分、右サイドでの細かい連携から相手陣内深くに侵攻したペッレグリーニがグラウンダーの折り返しを供給。手前でアフェナ=ギャンがスルーしたボールをエイブラハムがDFをブロックしながらヒールで背後へ流すと、最後はエル・シャーラウィが右足のダイレクトシュートでゴール左隅へ流し込んだ。
土壇場で1-1のイーブンに戻った試合はアウェイチームが逆転に持っていこうと攻勢を強めたが、セットプレーの流れでペッレグリーニが放ったヘディングシュートはGKメレトのセーブに遭い、劇的逆転ゴールとはならなかった。
そして、白熱のデルビー・デル・ソーレは前回対戦に続くドローに終わり、ミラノ勢とのポイント差を維持できなかったナポリはスクデット獲得レースから大きく後退する痛恨の結果となった。一方、見事な粘りによってセリエA無敗を12試合に継続したローマだったが、ユベントスとのポイント差を詰め切れず、次節は2位インテルとのビッグマッチに臨む。
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