初戦のアドバンテージ生かしたシティがレアル・マドリー待つ準決勝進出! アトレティコの猛追振り切り敵地でドロー《CL》
2022.04.14 06:13 Thu
チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ、アトレティコ・マドリーvsマンチェスター・シティが、13日にエスタディオ・メトロポリターノで行われ、0-0のドローに終わった。この結果、2戦合計0-1としたシティの準決勝進出が決定した。
予想を上回る守備的な布陣で相手を苦しめたものの、最終的にシュート0本で先勝を許したアトレティコ。さらに、直近のラ・リーガでは格下マジョルカ相手にまたしても0-1で敗れ、リーグ連勝が「6」でストップする公式戦連敗となった。その敗戦からのリバウンドメンタリティが試されるホームでの大一番では、1stレグからヴルサリコに代えてレマルを起用した以外同じメンバーを継続した。
一方、堅守攻略によってアドバンテージを手にしたシティは、先週末に行われたリバプールとのプレミアリーグ首位攻防戦では2度のリードを守り切れなかったものの、10連勝中の2位チームの進撃をストップする2-2のドローで、首位キープに成功。良い流れのままマドリードに乗り込んで来た。週末のFAカップ準決勝でクロップ率いるチームとの再戦を控える中、グアルディオラ監督は1stレグから先発2人を変更。アケに代わって3試合のサスペンションから戻ってきたウォーカー、スターリングに代わってフォーデンが起用された。
アトレティコは守備時にグリーズマンを右サイドに落とす[5-4-1]、攻撃時に[5-3-2]の可変的な布陣でスタート。自陣深くにブロックを構えた初戦とは異なり、より前からプレスを仕掛けるアグレッシブな姿勢を見せる。さらに、奪ったボールを両サイドを起点に素早く縦に運んで幾度か鋭いクロスからアウェイチームを脅かすシーンを作り出す。
互いにフィニッシュまでは行き切れないものの、初戦に比べて攻守の主導権が入れ替わる場面が目立つ。それでも、徐々にボール保持率を高めて押し込み始めたシティは、相手のプレッシャーを背中で受ける形が多かったフォーデンを左に移し、初戦同様にベルナルド・シウバを中央に配置した。
すると、より相手のギャップを意識してボールを引き出すベルナルド・シウバを起点にボールの循環がスムーズになったシティは、両サイドバックも積極的に背後へ飛び出すなど、より流動的な攻めで相手に揺さぶりをかけていく。
30分には絶妙なインナーラップでボックス右に抜け出したウォーカーからの折り返しをファーで収めたフォーデンが自分でシュートに持ち込めなかったものの、冷静にゴール前のギュンドアンにラストパス。しかし、右足のダイレクトシュートは左ポストを叩き、撥ね返りに反応したヘディングシュート、こぼれに反応したデ・ブライネのシュートも続けて相手DFの決死のブロックに阻まれた。
前半半ばから終盤にかけてはアトレティコがシティの変化に順応し始め、ボールは握られるものの危険なエリアへの人、ボールの侵入を許さない。ただ、2戦合計スコアでビハインドを追う中でなかなか良い形で攻撃まで持ち込めず、前半はコンドグビアが強引に放ったミドルシュート1本のみに終わった。
ゴールレスで折り返した後半は逆転突破に向けて、より能動的なアクションが求められるホームチームがプレーのインテンシティをさらに上げる。全体を押し上げてシティのビルドアップに強い制限をかけると、これが予想以上にアウェイチームへ圧力を与えることに。
そして、前半とは打って変わって相手陣内でのプレータイムを増やしていく中、両ウイングバックから際どいアーリークロスが上がり始める。さらに、57分には右サイドを起点にボックス内でのフェリックスのマイナスの落としからグリーズマンが左足のボレーシュートを狙うが、これは惜しくも枠の左に外れた。
後半に入って思うようにボールを動かせずに守勢を強いられるシティは、さらに続けてアクシデントに見舞われる。足を痛めたか自ら交代を要求する素振りを見せたデ・ブライネが65分にベンチへ下がり、スターリングを投入。さらに、接触プレーで足首を痛めたウォーカーもプレー続行不可能となり、73分にはアケをスクランブル投入することになった。
後半は完全に主導権を握るが、最後のところでシティの堅守をこじ開けられないアトレティコは、69分に3枚替えを敢行。前半から飛ばしてきたコケ、グリーズマン、レナン・ロージを下げてカラスコ、アンヘル・コレア、デ・パウルと個での打開力のあるタレントを投入。さらに、82分にはレマル、フェリックスを下げてルイス・スアレス、マテウス・クーニャとストライカーをピッチに送り込み、攻撃的な布陣でゴールをこじ開けにかかる。
その後、ベルナルド・シウバを下げてフェルナンジーニョを投入して逃げ切りを図るシティに対して、アトレティコが決死の猛攻を仕掛けていく。ゴール前に人数をかけていき、クーニャとカラスコのコンビの仕掛けやセットプレーからサビッチらに決定機が訪れるが、最後のところで決め切れない。
後半アディショナルタイムにはフォーデンへのフェリペの不必要なラフプレーをキッカケに両軍入り乱れる小競り合いに発展した中、フォーデンの足を故意に蹴ったフェリペに2枚目のカードが掲示されてアトレティコは数的不利を背負うことに。
9分が加えられたアディショナルタイムでは数的優位のシティがスターリングとギュンドアンのコンビでゴールに迫るが、ここはGKオブラクのビッグセーブで望みをつなぐ。すると、ホームの大歓声を後押しに1人少ないことを感じさせないホームチームはカラスコの直接FK、ボックス内でボールを持ったコレアにビッグチャンスが訪れたが、いずれもGKエデルソンのファインセーブに阻まれた。
そして、試合はこのまま0-0でタイムアップを迎え、泥臭い戦いで1stレグのリードを守り切ったシティが、レアル・マドリーの待つ準決勝進出を決めた。
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先週にシティホームで行われた1stレグでは、前半途中に[5-5-0]という超守備的布陣に切り替えたアウェイチームの堅守を前にホームチームが苦戦を強いられるも、後半半ばにデ・ブライネのゴールで先制に成功したシティが1-0で先勝した。一方、堅守攻略によってアドバンテージを手にしたシティは、先週末に行われたリバプールとのプレミアリーグ首位攻防戦では2度のリードを守り切れなかったものの、10連勝中の2位チームの進撃をストップする2-2のドローで、首位キープに成功。良い流れのままマドリードに乗り込んで来た。週末のFAカップ準決勝でクロップ率いるチームとの再戦を控える中、グアルディオラ監督は1stレグから先発2人を変更。アケに代わって3試合のサスペンションから戻ってきたウォーカー、スターリングに代わってフォーデンが起用された。
アトレティコは守備時にグリーズマンを右サイドに落とす[5-4-1]、攻撃時に[5-3-2]の可変的な布陣でスタート。自陣深くにブロックを構えた初戦とは異なり、より前からプレスを仕掛けるアグレッシブな姿勢を見せる。さらに、奪ったボールを両サイドを起点に素早く縦に運んで幾度か鋭いクロスからアウェイチームを脅かすシーンを作り出す。
対するシティは3トップに右からマフレズ、フォーデン、ベルナルド・シウバを配する微調整を施してこの試合に入った。序盤は相手の出方を窺いながらリスキーなプレーは避けつつ、カウンターからマフレズが豪快な中央突破を見せるなど、早い時間帯のゴールを目指すホームチームをけん制する。
互いにフィニッシュまでは行き切れないものの、初戦に比べて攻守の主導権が入れ替わる場面が目立つ。それでも、徐々にボール保持率を高めて押し込み始めたシティは、相手のプレッシャーを背中で受ける形が多かったフォーデンを左に移し、初戦同様にベルナルド・シウバを中央に配置した。
すると、より相手のギャップを意識してボールを引き出すベルナルド・シウバを起点にボールの循環がスムーズになったシティは、両サイドバックも積極的に背後へ飛び出すなど、より流動的な攻めで相手に揺さぶりをかけていく。
30分には絶妙なインナーラップでボックス右に抜け出したウォーカーからの折り返しをファーで収めたフォーデンが自分でシュートに持ち込めなかったものの、冷静にゴール前のギュンドアンにラストパス。しかし、右足のダイレクトシュートは左ポストを叩き、撥ね返りに反応したヘディングシュート、こぼれに反応したデ・ブライネのシュートも続けて相手DFの決死のブロックに阻まれた。
前半半ばから終盤にかけてはアトレティコがシティの変化に順応し始め、ボールは握られるものの危険なエリアへの人、ボールの侵入を許さない。ただ、2戦合計スコアでビハインドを追う中でなかなか良い形で攻撃まで持ち込めず、前半はコンドグビアが強引に放ったミドルシュート1本のみに終わった。
ゴールレスで折り返した後半は逆転突破に向けて、より能動的なアクションが求められるホームチームがプレーのインテンシティをさらに上げる。全体を押し上げてシティのビルドアップに強い制限をかけると、これが予想以上にアウェイチームへ圧力を与えることに。
そして、前半とは打って変わって相手陣内でのプレータイムを増やしていく中、両ウイングバックから際どいアーリークロスが上がり始める。さらに、57分には右サイドを起点にボックス内でのフェリックスのマイナスの落としからグリーズマンが左足のボレーシュートを狙うが、これは惜しくも枠の左に外れた。
後半に入って思うようにボールを動かせずに守勢を強いられるシティは、さらに続けてアクシデントに見舞われる。足を痛めたか自ら交代を要求する素振りを見せたデ・ブライネが65分にベンチへ下がり、スターリングを投入。さらに、接触プレーで足首を痛めたウォーカーもプレー続行不可能となり、73分にはアケをスクランブル投入することになった。
後半は完全に主導権を握るが、最後のところでシティの堅守をこじ開けられないアトレティコは、69分に3枚替えを敢行。前半から飛ばしてきたコケ、グリーズマン、レナン・ロージを下げてカラスコ、アンヘル・コレア、デ・パウルと個での打開力のあるタレントを投入。さらに、82分にはレマル、フェリックスを下げてルイス・スアレス、マテウス・クーニャとストライカーをピッチに送り込み、攻撃的な布陣でゴールをこじ開けにかかる。
その後、ベルナルド・シウバを下げてフェルナンジーニョを投入して逃げ切りを図るシティに対して、アトレティコが決死の猛攻を仕掛けていく。ゴール前に人数をかけていき、クーニャとカラスコのコンビの仕掛けやセットプレーからサビッチらに決定機が訪れるが、最後のところで決め切れない。
後半アディショナルタイムにはフォーデンへのフェリペの不必要なラフプレーをキッカケに両軍入り乱れる小競り合いに発展した中、フォーデンの足を故意に蹴ったフェリペに2枚目のカードが掲示されてアトレティコは数的不利を背負うことに。
9分が加えられたアディショナルタイムでは数的優位のシティがスターリングとギュンドアンのコンビでゴールに迫るが、ここはGKオブラクのビッグセーブで望みをつなぐ。すると、ホームの大歓声を後押しに1人少ないことを感じさせないホームチームはカラスコの直接FK、ボックス内でボールを持ったコレアにビッグチャンスが訪れたが、いずれもGKエデルソンのファインセーブに阻まれた。
そして、試合はこのまま0-0でタイムアップを迎え、泥臭い戦いで1stレグのリードを守り切ったシティが、レアル・マドリーの待つ準決勝進出を決めた。
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