伝説のユニフォームがオークションに出されるとのこと。大金が動くことが見込まれているようだ。イギリス『サン』が伝えた。
そのユニフォームとは、アルゼンチン代表の英雄である
ディエゴ・マラドーナ氏が着用していたアルゼンチン代表のユニフォーム。“神の手”が発動した1986年のメキシコ・ワールドカップ(W杯)のものだ。
問題のシーンは、メキシコW杯準々決勝のアルゼンチン代表vsイングランド代表の一戦で発生。0-0で迎えた51分、パスをクリアしたボールが浮き球となると、イングランドのGKピーター・シルトンがパンチングで逃れようとするが、マラドーナが先に触れてアルゼンチンが先制。これは手によるゴールだったが、主審がヘディングと認めてゴール。“神の手”と呼ばれるようになった。
このゴールに注目が集まっているが、この試合では伝説となった“5人抜き”のゴールも生まれている。“神の手”から4分後、マラドーナは自陣からドリブルをスタートするとGKシルトンまで5人をかわしてゴールを奪った。
この伝説の2ゴールを生み出した時に着ていたユニフォームは、この試合に出場していたスティーブ・ホッジが所有。試合後にマラドーナとユニフォーム交換をしていた。
ホッジ氏は「有名な試合の後、ディエゴとトンネルでシャツを交換して以来、私は35年以上このアイテムの誇り高い所有者だ」とコメント。「史上最高で最も壮大なサッカー選手の1人と対戦できたことは、絶対的な特権だった」と当時を回想している。
また「Hand of God(神の手)シャツは、サッカー界、アルゼンチンの人々、そしてイングランドの人々にとって深い文化的意味を持っている。新しい所有者は、世界で最も象徴的なサッカーシャツを所有することに大きな誇りを持っていると確信している」とコメント。今回、オークションに出品することになったようだ。
オークションにて販売された最も高い試合のユニフォームとしては、ベーブ・ルースがニューヨーク・ヤンキース時代に着ていた物で、430万ポンド(約6億9700万円)の値段がついたという。
マラドーナのユニフォームも400万ポンド(約6億5000万円)の値段がつくと見られているが、果たしていくらの値段がつくのか。“神の手”に加えて“5人抜き”も同じユニフォームで達成しているだけに、高額の入札がある可能性もありそうだ。
