「タイトル獲得」を掲げる清水、昨季は残留争いも権田修一は覚悟を見せる「誰1人欠かさずハードワークする」

2022.02.15 21:37 Tue
©超ワールドサッカー
18日に2022シーズンの開幕を迎える明治安田生命J1リーグ。開幕を前に、JリーグはJ1全18クラブの代表選手による「2022明治安田生命J1リーグ開幕対戦カードオンライン記者会見」を実施した。

昨年に続き、例年であれば、選手や監督が一堂に会して開幕前に「Jリーグキックオフカンファレンス」が行われる中、コロナ禍を受けて今年もオンラインでの取材対応となった。
開幕戦で激突する清水エスパルスと北海道コンサドーレ札幌からは、日本代表GK権田修一と浦和レッズから期限付き移籍したFW興梠慎三が参加した。

清水ではキャプテンを務めることとなった権田。札幌のイメージについては「昨年も2試合対戦していて、僕自身はペトロヴィッチ監督の下で選手たちが高い強度と、しっかりとした戦術を持って躍動しているサッカーを見せているという印象です。僕たちはしっかり覚悟を持って臨まなければいけないと思っています」とコメント。「興梠選手もそうですし、新しく入った選手たちはピンポイントで素晴らしい選手を補強しているので、新戦力が入っての融合もしっかり警戒しなければいけないと思っています」と、新たな札幌を警戒した。

1月中旬から日本代表の活動に参加し、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選を戦っていた権田。チームのキャンプには参加できなかったが、チームとしては「しっかりチームとしてまずはベースの部分、自分たちがやるべきことを確認してきていると聞いています」と、順調に準備できていたようだ。
昨季終盤に指揮を執った平岡宏章監督が継続して指揮する清水。残留争いをしていたチームだが、今シーズンのストロングポイントについては「今年は誰1人サボらないハードワークできるところをチームとしてのストロングポイントにしたいと思います。誰か1人に頼るのではなく、全員が全員のため、チームのために走る、献身的な姿勢、ハードワークする姿勢は、チームのストロングポイントかなと思っています」とチーム全体でのハードワークを権田は掲げた。

その中でのチームのテーマは「今シーズンはタイトルを獲るというところを掲げている」と語った権田。「もちろん僕らの昨年までの成績を見れば何を言っているんだと言われる方もいると思いますが、僕らは今シーズンは本気で全員がクラブとしてタイトルを目指してやっていきたいと思います」と、強い気持ちを持ってタイトル獲得に挑むとした。

また個人としては「正直あまりない」と語った込んだ。「チームあっての個人ですし、僕自身が何か特別なこともするのではなく、誰1人欠かさずハードワークすることがテーマなので、僕もチームの一員としてハードワークしたいと思います」と、ストロングポイントにも挙げたハードワークをしたいと語った。

今シーズンはシーズン後にW杯が行われる。しかし、権田は先を見据えることはしないとコメント。まずは清水の選手としてしっかりプレーするとした。

「正直、今この時点でオーストラリア戦のこともあまり考えていないというか、僕自身は目の前の試合を全力でやるタイプです」

「僕以外のエスパルスの選手全員にW杯にいけるチャンスはありますし、興梠選手を含めて札幌の選手もW杯に出るチャンスはあるので、それで言うと、Jリーグ全体で今代表に入っている選手が全てではなく、Jリーグ全体の選手がW杯に出場するという目標を持って、Jリーグ全体で良いシーズンをみんなが遅れればと思います」

そんな中でも今シーズンについては「エスパルスのユニフォームを着てこの会見に参加していて、まずはエスパルスでしっかり結果を残すことが個人の成長につながると思います」と、清水でのパフォーマンスが重要だとコメント。「個人的にはエスパルスでキャプテンを任されていることもあって、個人の成長というよりも、チームとして成長していく。去年までの結果ではエスパルスを応援してくれている方は誰1人満足していないので、しっかり自分がやり遂げた時に、個人的にも成長できた1年だったと言えるのではないかなと思います」と、チームを成長させることで自身も成長できると語った。

キャンプに居なかったものの、チームに合流する点では大きな問題はなかったと語る権田。「サウジアラビア戦が終わった後、そこからエスパルスに頭を切り替えて、そこから練習などを映像で確認していました。正直個人的にはキャンプに行けていないですけど、チームから離れていたという感覚はあまり持たずに先週の練習から入れました」とコメント。「普段と変わらずというか、練習には参加していないですが、頭の中では参加していたイメージを持てるので、正直何かが変わったという感覚はなかったです」と、変化は特に感じなかったという。

ただ、「今年、僕自身はエスパルスの練習に最初の1週間は参加できていました。そこで感じたのは、昨シーズン試合に出ていた選手もそうですが、出ていなかった選手、レンタルバックで戻ってきた選手が覚悟を持って今シーズンに臨もうとしているというのは最初の1日目から感じましたし、ここ数日の練習でも選手たちの行動や言動で感じています。そこは昨年よりもバージョンアップしているところだと思います」と、今シーズンに懸ける選手たちの想いは、日本代表の活動の前に感じていたとした。

タイトルを目指すシーズンの大事な開幕戦。権田は改めてサポーターに対してしっかりと覚悟を見せたいと語り、勝利することを誓った。

「ホーム開幕戦ということもあり、昨シーズンはエスパルスのサポーターの方にハラハラだったり、苦い思いをたくさんさせてしまったので、開幕戦では今シーズン決意を持って戦うんだということを見せられる試合にしたいと思っています」

「興梠選手は鹿島時代からたくさん対戦していて、あまり点を取ったイメージがないとおっしゃっていましたが、僕はやられているイメージがあるので、そこは注意しながらも全力で勝利に向かってやっていければと思います」
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神戸vs京都にみるVARの功罪/六川亨の日本サッカー見聞録

5月9日は今年3回目となるレフェリーブリーフィングがJFAハウスで開催された。テーマはJ1リーグ第10節までの反則数や、イエローカードとレッドカードの昨シーズンとの比較だ。進行役を務めた佐藤隆治(審判)マネジャーによると「反則は去年と変わらない。チーム平均も横ばい」とのことだった。 ただイエローカードは243から291に増加。そのうちラフプレーが119と最多で、次に反スポーツ行為が117、そのうちDOGSOが1から5に増加した。レッドカードは14から19で、やはりDOGSOが3から10に増加していた。 その原因について佐藤マネジャーは、攻撃的なチームが増えたこと。タテへの速い攻撃が、結果としてDOGSOの増加につながったのではないかと分析した。 確かに全盛時の川崎Fのように、圧倒的なポゼッションとワンタッチパスの交換で、対戦相手を徹底的に崩してからゴールを奪うスタイルではDOGSOの機会も少ないだろう。逆に昨シーズンの覇者である神戸や、今シーズン昇格して旋風を巻き起こしている町田のような、タテへの速い攻撃を武器にするチームとの試合ではDOGSOも生まれやすいかもしれない。そして神戸や町田に限らず、ロングパスからのカウンターはどのチームも戦術として採用しているのが今シーズンのJ1~J3の傾向と言えるのではないだろうか。 そしてブリーフィングの後半は、やはりVARに時間が割かれた。参照例に取り上げられたのは4月27日のJ1第10節、神戸対京都戦の大迫勇也のゴールシーンに関する2度のVARだった。 左サイドの初瀬亮のロングスローをニアサイドで宮代大聖が空中戦で競り、そのこぼれ球を背後にいた大迫が決めた。主審はゴールと認めたが、VARとOFRで宮代が競った際に大迫の足が出ていたとしてオフサイドの判定からゴールは取り消された。ところが再度VARとOFRが入り、宮代が競ったボールがマーカーの腕に当たっていたため、宮代のパスではないのでオフサイドは取り消され、ハンドによるPKが神戸に与えられた。 このPKを大迫は得意の走り出しから右下を狙ったものの、GKク・ソンユンに読まれてストップされ、試合も原大智のヘッドによるゴールで0-1と敗れた。 ジャッジに正確を期すために導入されたVARだが、大迫のゴールからPKに判定が覆るまでに要した時間は9分。その間に選手とベンチに加えて両チームのファン・サポーターも事態の成り行きを見守るしかなかった。 プロ野球とJリーグの違いは、瞬時に攻守が入れ替わる『スピード感』もその1つだと思う。しかしVARが導入されてからは、その『スピード感』が阻害されている気がしてならない。これまでも何回か書いてきたが「誤審もサッカーのうち」であり、マラドーナの「神の手」のように“伝説”を生むと思っているからだ。 主審の主観とは別に、VARはプレーの一瞬(反則)を映像として切り取る。それはハンドかもしれないが、前後の流れからハンドがあってもなくてもプレーと結果に影響を与えることがないのであれば、流してもいいのではないだろうか。VARはあまりに杓子定規の気がしてならない。 佐藤マネジャーは、U-23アジアカップには審判インストラクターとして参加した。そして試合後は、当該試合の主審のジャッジについてディスカッションしたそうだが、その後のジャッジに影響を与えてはいけないとアドバイスやサジェストは避けたという。まずは主審の主観によるジャッジを優先するためだったという。 そしてブリーフィングの最後、「いまのサッカーはVARが主役になっている。1月のアジアカップもU-23アジアカップも。その結果、アディショナルタイムが増えている」と警鐘を鳴らした。まさに同感である。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> <span class="paragraph-title">【動画】神戸vs京都、2度のVARチェックが入ったプレー</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="HorDFYo7ogk";var video_start = 183;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.05.10 15:00 Fri

「心が洗われる」「優しい世界」試合中に頭部が激突…磐田FWジャーメイン良と東京VDF林尚輝のSNSでのやり取りが称賛「本当に尊敬できる」

互いを思うJリーガー同士のSNS上でのやりとりが話題となっている。 そのやりとりを見せたのは、ジュビロ磐田のFWジャーメイン良と東京ヴェルディのDF林尚輝。6日に行われた明治安田J1リーグ第12節で対戦した両者だったが、2人はプレー中に接触していた。 試合では2-1で東京Vがリードして迎えた66分に、ボックス右からのブルーノ・ジョゼのクロスをジャーメイン良がヘッド。シュートは見事にネットを揺らし同点に追いついたが、クリアに入った林の頭部とジャーメイン良の顔面が激突。両者はそのまま倒れ込み、林は交代することとなっていた。 この衝突後もジャーメイン良はプレーを続けていたが、9日に左前額骨陥没骨折と診断されたことが発表。手術を受け、トレーニング合流まで1カ月程度は離脱することが発表された。 今シーズンはここまで12得点を記録し、得点ランキングトップを走っていたジャーメイン良。この報告に自身のX(旧ツイッター/@rukei13)を通じて、「悔しいですがもしあのシーンでこの怪我をするとわかっててもFWとしてあの1点を取りに飛び込んでたと思います!また復活してチームに貢献できるようにがんばります!土曜日の鳥栖戦絶対勝ちましょう!試合で衝突した東京ヴェルディの林選手、今のところ大事は無いということで早期の復帰を祈ってます」とコメント。自身の悔しさを滲ませながらも、衝突で交代した林の状態を気遣っていた。 すると、この投稿を引用する形で林が自身のX(@hayashi_naoki23)で反応。「ジャーメイン選手お心遣いありがとうございます。骨折と聞いてとても申し訳ない気持ちでした。そんな自分に「また復帰したらバチバチやりましょう」と言ってくれたことをとても感謝しています。また同じピッチに立てるように精進します。1日でも早く復帰できることを心から願っています」とし、先輩からの気遣いに感謝しつつ、ジャーメイン良の状態を心配した。 どちらも意図したプレーではなく、ケガは偶発的に起きてしまったもの。スポーツマンシップ溢れる2人のやりとりには「良い話」、「お互いをリスペクトし合う関係は素敵」、「本当に尊敬できる」、「お二人の漢気に感動」、「泣ける」、「2人ともかっこいいです」、「優しい世界」、「SNSの正しい使い方」、「心が洗われる」と称賛のコメントが寄せられている。 <span class="paragraph-title">【SNS】試合中に激突したジャーメイン良と林尚輝の心温まるやりとり</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">ジャーメイン選手<br>お心遣いありがとうございます。<br><br>骨折と聞いてとても申し訳ない気持ちでした。<br><br>そんな自分に<br>「また復帰したらバチバチやりましょう」<br>と言ってくれたことをとても感謝しています。<br><br>また同じピッチに立てるように精進します。<br><br>1日でも早く復帰できることを心から願っています。 <a href="https://t.co/YQ1xmkNr9H">https://t.co/YQ1xmkNr9H</a></p>&mdash; 林 尚輝 Hayashi naoki (@hayashi_naoki23) <a href="https://twitter.com/hayashi_naoki23/status/1788471976060997789?ref_src=twsrc%5Etfw">May 9, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.05.10 12:25 Fri

新潟vs広島で禁止の横断幕を巡って両サポーターが違反行為 両クラブが処分を科す

アルビレックス新潟とサンフレッチェ広島は10日、3日にデンカビックスワンスタジアムで行われた明治安田J1リーグ第11節の対戦時に起きた一件により、違反行為の両サポーターを処したと発表した。 新潟の方では広島サポーターの横断幕掲出を巡り、相手サポーターへの威嚇や、フェンスを破損しようとした行為、立入禁止エリアへの侵入でサポーター3名を今週末からのホーム戦5試合で入場禁止処分(その間のアウェイ戦、公式戦を含む)に。また、ほかにサポーター1名の違反行為も確認し、特定され次第、別途の処分を科すという。 一方の広島側も新潟から掲出禁止との事前通達を受ける横断幕の掲出を主導したサポーター1名と、それを掲出した同3名を違反行為に処分。主導したサポーター1名を6日の試合から起算してホーム戦10試合、掲出した同3名をホーム戦5試合の入場禁止(その間のアウェイ戦、公式戦を含む)に処した。 なお、新潟側は横断幕を巡って「試合当日の開門時に掲出可否の確認をサンフレッチェ広島様を通じて求められ、当クラブとしては安全な試合運営の支障となるリスクがあるとの判断から掲出禁止とし、承諾を得たものでした」としている。 2024.05.10 12:20 Fri

異例の事態、神戸vs京都で1つの事象に2度のVARチェック…判定決定後に再度VARに対してJFA審判委員会が見解「受け入れられ辛い」

9日、日本サッカー協会(JFA)は今シーズン第3回目のレフェリーブリーフィングを開催した。 2024シーズンの明治安田Jリーグ開幕後の2度目のブリーフィング。冒頭、今シーズンの第10節までの反則数や警告・退場数のデータが紹介された。 昨シーズンは18クラブだったが、今シーズンから20クラブに。10節までの反則数は「2578」から「2756」に増加。ただ、チーム数が1.11倍になっていることを考慮すると、「2862」になるため、ほぼ変わらない搭乗橋。1チームの平均反則数も「14.3」から「13.9」と変わらない。 また、警告数に関しては「243」から「291」となり、1.11倍だと「270」になるため、増加傾向。その中で、ラフプレーが「107」から「139」、反スポーツ的行為が「105」から「130」と増加傾向にある。 さらに退場数は10節で「19」となっており、昨年は「14」。1.11倍でも「16」となり少し増加。これは得点機会阻止が「3」から「10」に増加しており、DOGSOでの退場が増えていることとなる。 懲戒罰については「ボールをプレーしようと試みて、または、ボールに向かうことで(相手競技者に)チャレンジする」という文言が規則に書かれており、これによりPKが与えられた場合は、レッドカードがイエローカード、イエローカードがカードなしにカードが軽減されることとなる。 これにより警告が増えていることにも繋がり、DOGSOによる退場も増えることとなっている。 そんな中で、Jリーグの事象についても言及。注目されたのは4月27日に行われた明治安田J1リーグ第10節のヴィッセル神戸vs京都サンガF.C.の一戦でのVARの事象だ。 この試合では0-0で迎えた前半終了間際に問題のシーン。左サイドからのスローインのボールをニアサイドで福田心之助が触ると、これを大迫勇也が合わせて神戸が先制した。しかし、これにはVARチェックが入り、大迫がわずかにオフサイドだったとしてゴールは取り消し。チェックオーバーとなり試合が再開されると思われた。 しかし、再びVARチェックとなると、松田天馬のハンドのチェックが。すると、今度はハンドを取り、神戸にPKが与えられることとなった。 1つの事象に対し異例の2度のVARチェック+オンフィールド・レビュー。ゴール、オフサイドで取り消し、ハンドでPKと判定も二転三転してしまい、時間にしておよそ9分間止まっていた。 JFA審判マネジャー Jリーグ担当統括の佐藤隆治氏は、このシーンについて主審とVARの交信の様子も公開。一部の抜粋となったが、まずはオフサイドに関してVARオンリーレビューが行われ、オフサイドとなった。この際に、飯田淳平主審はVARに対し「APP(アタッキング・ポゼッション・フェーズ/攻撃側チームがボールを保持し攻撃に移る局面)は大丈夫か?」と確認。これは、オフサイド以外の事象のチェックは済んでいるかという確認だったが、VARは「大丈夫です」と答えた。 ただ、佐藤氏よれば、飯田主審は「松田天馬の手にボールが当たっている」ことは認識していたとのこと。そのため、オフサイドではなく、ハンドの可能性をチェックしたかを確認したという。 一度はチェックオーバーとしたが、VARがサイド確認するとハンドの可能性が疑われ、オンフィールド・レビュー。飯田主審は映像で確認しPKと判定した。なお、PKは大迫のシュートをク・ソンユンがセーブして失敗していた。 佐藤氏はこの一連の流れについて「何に疑義があるかと言えば手に当たっていることのチェックが完了しているか」と飯田主審の確認事項について説明。ただ、「オフサイドでゴールを取り消す前に確認すべきだと思う」と、VARの判定が出たという前にチェックすべきだったとした。 状況をしっかり把握できない状況の選手やファン、スタッフからすれば疑念が生じかねない状況。「最終決定をしてから念のためにもう1回見ますというのは適切なのか。決めたあとにもう1回見に行くのは、結果が正しくてもなかなか受け入れられ辛く、自分の疑いがクリアになってから決定すべきという話をしました」と、決定を覆すようなことはしない方が良いと見解を示した。 <span class="paragraph-title">【動画】神戸vs京都、2度のVARチェックが入ったプレー</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="HorDFYo7ogk";var video_start = 183;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.05.09 20:55 Thu
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