【CLグループ最終節プレビュー②】崖っぷちバルセロナは敵地バイエルン戦! グループGは全チームに突破可能性

2021.12.08 18:00 Wed
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チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ最終節が12月7日と8日に開催される。ここではグループステージ最終節2日目となるグループE~Hの戦いを展望を紹介していく。
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◆崖っぷちバルサがバイエルン撃破狙う~グループE~
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グループEでは前節終了時点でバイエルン(勝ち点15)の首位通過、ディナモ・キエフ(勝ち点1)の最下位での敗退が確定。この最終節では2位のバルセロナ(勝ち点7)と、3位のベンフィカ(勝ち点5)がそれぞれ2位通過を懸けた運命の一戦に臨む。
バルセロナは前節、ホームでベンフィカとの直接対決に臨み、自力で2位通過を決められるチャンスがあったものの、相手の堅守をこじ開けられずに0-0のドローに終わった。この結果、2位の座は維持したが、最終節で勝利を逃した場合、当該成績で上回るベンフィカに抜かれる可能性が出てきた。そして、運命の最終節では直近3戦全敗と圧倒的な力の差を見せつけられているバイエルンとアウェイで対戦することになった。

チャビ新体制ではエスパニョール、ビジャレアル相手に連勝を飾るなど復調の気配を見せてきたが、直近のベティス戦ではホームで0-1の敗戦を喫し、新体制初黒星を喫した。ただ、そのベティス戦において脳震とうの疑いで負傷交代したMFガビはその後の検査で異常が確認されなかったことで、直近数試合でキレを見せるFWデンベレらと共に無事遠征メンバー入りした点は朗報だ。

一方、対戦相手のバイエルンは直近のドルトムントとのデア・クラシカーを物議を醸す判定がありながらも3-2で勝利し、リーグ首位キープに成功している。今回の一戦に向けては新型コロナウイルス感染や負傷によってMFキミッヒ、MFゴレツカ、FWニャブリら6選手の欠場が確定しており、ナーゲルスマン監督は前日会見で一部ポジションで若手の起用を示唆。また、ドイツ国内でコロナウイルス感染拡大が続く影響から無観客開催への変更が決定しており、全勝突破に向けてタフな戦いを強いられる見込みだ。
バイエルンの力を借りつつ逆転での2位通過を目指すベンフィカは、最下位のディナモ・キエフと対戦。すでに敗退が決まっている格下相手のホームゲームということもあり、勝ち点3を手にできるチャンスは大きいが、直近のリーグ戦ではそのホームでスポルティング・リスボンに1-3の完敗を喫しており、勝利必須の一戦に向け不安材料となっている。なお、ディナモ・キエフとの前回対戦は非常に拮抗した攻防が続いた中、0-0のドローに終わっていた。

【グループE】
▽12/8(水)
《29:00》
ベンフィカ vs ディナモ・キエフ
バイエルン vs バルセロナ

◆2位通過を懸けた直接対決~グループF~
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三つ巴の争いが繰り広げられたグループFでは前節、ビジャレアル(勝ち点7)との首位攻防戦を制したマンチェスター・ユナイテッド(勝ち点10)が首位通過を確定。また、最下位のヤング・ボーイズ(勝ち点4)は3位フィニッシュの可能性は残ったものの、最終節を前に敗退が決定している。そして、この最終節では3位のアタランタ(勝ち点6)と、2位のビジャレアルが2位通過を懸けた運命の直接対決に臨む。

この大一番をホームで戦うアタランタは前節、ヤング・ボーイズとの激しい打ち合いを3-3のドローで終え、2位浮上のチャンスを逃した。それでも、リーグ戦ではユベントス、ナポリを撃破するなど、直近5連勝と好調を維持。今季CLでは不用意な形での失点が目立っているものの、多彩な攻撃は健在となっており、決定力に問題を抱えるビジャレアルを攻め立てて早い時間帯のゴールによってプレッシャーをかけていきたい。

対するビジャレアルは前節、試合内容では首位チームを圧倒したものの、再三の決定機を決め切れず、逆にミス絡みで2失点を喫する今季序盤戦を象徴するような拙い試合運びで敗戦。それでも、敵地で戦う今回の一戦では引き分けでも突破を決められる優位な立場にある。ただ、直近のリーグ戦ではFWジェラール・モレノの戦列復帰は朗報も、セビージャに0-1で競り負けており、攻守に不安を抱える中での戦いとなる。

また、キャリック暫定体制の下、見事に首位通過を果たしたユナイテッドは、この試合後にラルフ・ラングニック暫定監督就任が決定。今節ではその新指揮官の下でのCL初陣となる。ラングニック監督のリーグ初陣となったクリスタル・パレス戦では持ち味のプレッシングゲームがいきなり披露されチームとして躍動感が際立った一方、攻撃面は創造性や連動性を欠き、伏兵フレッジのファインゴールによる1-0の辛勝となった。前回対戦で屈辱の敗戦を喫したスイス王者とのリベンジマッチでは幾つかのポジションでのターンオーバーが見込まれる中、新スタイルの浸透と控え選手のアピールに期待したいところだ。

【グループF】
▽12/8(水)
《29:00》
マンチェスター・ユナイテッド vs ヤング・ボーイズ
アタランタ vs ビジャレアル

◆全チームに突破、敗退の可能性~グループG~
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本命不在となったグループGは今グループステージで唯一最終節までに全チームの順位がひとつも確定していない、近年稀に見る大混戦となっている。

そして、この最終節では最下位のヴォルフスブルク(勝ち点5)と、首位のリール(勝ち点8)。2位のレッドブル・ザルツブルク(勝ち点7)と、3位のセビージャ(勝ち点6)が運命の大一番に臨む。

ファン・ボメルからコーフェルトへの監督交代を経て公式戦3連勝と復調の兆しを見せたヴォルフスブルクだが、CL前節のセビージャ戦での敗戦から公式戦3連敗と再び苦境に陥る。とりわけ、その3試合では1得点8失点とパフォーマンス内容も低調だ。それでも、今回の一戦でフランス王者に勝利できれば、最下位から逆転での2位通過が可能だ。また、ドイツ国内での新型コロナウイルス感染拡大を受け、ライプツィヒとバイエルンが無観客開催を余儀なくされた中、少人数の観客の入場が認められた点はチームにとって小さくない後押しとなるはずだ。

対するリールは第3節まで未勝利が続いたが、セビージャ、ザルツブルク相手の連勝によってこの最終節を首位で迎えることに。今節では他会場の結果に関わらず、引き分け以上で少なくとも決勝トーナメント進出を決められる。ドイツ同様に感染拡大が続くフランス国内においてクラブの事務方スタッフのクラスターが深刻化しているが、チーム自体はリーグ連勝と好調を維持している。

オーストリア勢史上初の決勝トーナメント進出に向けて2勝1分けの好スタートを切ったザルツブルクだが、若手中心のスカッドは自力突破の可能性を有して臨んだ直近の2試合でまさかの連敗。前節のリール戦での敗戦の結果、グループ2位に転落して最終節を迎えることになった。今回の最終節は初戦で3度のPKを獲得しながらも、2度の失敗によって最終的に1-1のドローに持ち込まれたスペイン屈指の強豪との再戦となる。この大一番では前回対戦で3本のPKを獲得したFWアデイェミのチャンスメイクに加え、決め切る力に期待したいところだ。なお、ザルツブルクは最下位ヴォルフスブルクとの当該成績によって引き分けでも突破を決められる。

一方、グループ本命に挙げられながらも4戦未勝利で一時最下位に転落したセビージャだが、前節はヴォルフスブルク相手に2-0の完勝を収めて今季初勝利。自力での逆転突破の可能性を残して最終節を迎えた。直近の国内リーグではレアル・マドリーに競り負けるなど、2戦未勝利だったが、直近のビジャレアルとの強豪対決ではらしいウノセロの勝利で3試合ぶりの白星を奪取。今回のアウェイゲームに大きな弾みを付けている。

【グループG】
▽12/8(水)
《29:00》
ザルツブルク vs セビージャ
ヴォルフスブルク vs リール

◆首位通過を決めるのは?~グループH~
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2強2弱の前評判通り、グループHでは前節で首位チェルシー(勝ち点12)と、2位ユベントス(勝ち点12)の決勝トーナメント進出、ゼニト(勝ち点4)の3位フィニッシュ、マルメ(勝ち点1)の最下位が確定。そして、この最終節では同勝ち点で並ぶチェルシーとユベントスが、それぞれ首位通過を懸けてゼニト、マルメと対戦する。

チェルシーは前節、ユベントス相手に大量4ゴールを奪っての4-0の圧勝で決勝トーナメント進出と共に当該成績で上回り、グループ首位に浮上した。ただ、直近のリーグ戦ではウェストハムとのダービーで今季リーグ最多3失点を喫して公式戦13試合ぶりの敗戦を喫することになった。その敗戦からのバウンスバックを図るチームだが、今後の国内リーグの超過密日程を考えると、極寒ロシアでのアウェイゲームでの更なる負傷者は避けたいところだ。おそらく、トゥヘル監督は若手や控え中心のスカッドで臨む可能性が高く、ホームで意地を見せたいゼニト相手に難しい戦いを強いられるかもしれない。そういった中、自慢のアカデミーの若手やリーグ戦のパフォーマンスで酷評続きのMFサウールの奮起に期待したい。

そのチェルシーから首位奪還を目指すユベントスは、敵地での前回対戦で3-0の完勝を収めたマルメ相手に勝利を目指す。チェルシー戦の完敗に加え、その直後に行われたアタランタ戦でも敗戦を喫した悩めるビアンコネロだが、直近のセリエAではサレルニターナ、ジェノアと下位に低迷する格下相手に2試合連続で2-0の快勝。エースFWディバラに2戦連続ゴールが生まれている点もプラス材料だ。今回の一戦では積極的なターンオーバーが見込まれているが、直近2試合の戦いぶりを見れば、ホームで勝ち点を取りこぼす可能性は低いはずだ。

【グループH】
▽12/8(水)
《26:45》
ユベントス vs マルメ
ゼニト vs チェルシー

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【プレミアリーグ第35節プレビュー】今季2度目のノースロンドンダービー! シティはフォレスト相手に5連勝狙う

先週末に行われた変則開催の第34節はアーセナルとリバプールがいずれも快勝。ただ、ミッドウィーク開催となった第29節延期分はアーセナル、マンチェスター・シティが勝利した一方、リバプールがマージーサイド・ダービーで痛恨の敗戦。三つ巴の争いから一歩後退する形となった。 昨シーズンに続きアーセナルとシティの一騎打ちの様相を呈す最終盤のリーグタイトル争いにおいて、今節はその行方を左右するノースロンドン・ダービーが開催される。 5位のトッテナム(勝ち点60)は、13日に行われた前々節でニューカッスル戦相手に0-4で敗戦し、2年連続セント・ジェームズ・パークで惨敗。4位のアストン・ビラ(勝ち点66)との暫定勝ち点差が6ポイントに広がった。後半戦に入って以降、対戦相手の徹底した対策を上回ることができず、勝ち点3奪取に苦戦。現状でも自力でのトップ4フィニッシュの可能性は残しているが、3強に加えてチェルシーとのダービーを残すなどアストン・ビラに比べて厳しい日程となっており、ここからの逆転は至難の業だ。その最終盤の重要な戦いに弾みを付けると共に、宿敵の優勝阻止を狙う上でホーム開催のダービーでの勝利は必須だ。 対するアーセナル(勝ち点77)は前節、ウォルバーハンプトンとのアウェイゲームに2-0の完勝。さらに、第29節延期分ではホーム開催のチェルシーとのダービーに5-0の歴史的大勝。DFホワイトとMFハヴァーツの2ゴール共演など5ゴールを挙げた上、相手に一矢報いることも許さない完璧なパフォーマンスを披露。70分過ぎに多くの主力をベンチに下げる余裕の采配もみせ、今回のダービーに万全の状態で臨む構えだ。現状ではシティの取りこぼしが逆転優勝に必須となるが、このダービーを制することができれば、マンチェスター・ユナイテッド戦を除き比較的勝ち点3獲得が容易な相手と対戦するため、敵地での大一番を制して望みを繋げたいところだ。 スパーズの後押しを期待しつつ、今節での首位浮上を目指すマンチェスター・シティ(勝ち点76)は、残留圏内ギリギリの17位に位置するノッティンガム・フォレストとのアウェイゲームでリーグ5連勝を狙う。先週末はMFベルナルド・シウバのゴールによってチェルシーとのFAカップ準決勝を1-0で制したグアルディオラのチームは、第29節延期分ではブライトンとのアウェイゲームに4-0で完勝。DFウォーカーの2アシストにMFフォーデンの2ゴールなど自慢の攻撃が機能し、リーグ戦では4試合ぶりのクリーンシートも達成した。残留に向けてなりふり構わぬ戦いを見せるフォレストとのアウェイゲームは決して簡単な試合とはならないが、現状のパフォーマンスを鑑みれば確実に勝ち点3を敵地から持ち帰る可能性は高そうだ。 その2強の取りこぼしを期待しつつ、わずかな逆転優勝の可能性に賭ける3位のリバプール(勝ち点74)は、8位のウェストハムとのアウェイゲームに臨む。第29節延期分のエバートンとのマージーサイド・ダービーでは課題の決定力不足に加え、セットプレーの拙い守備から2ゴールを奪われて敵地グディソン・パークで0-2の完敗となった。その厳しい敗戦から中2日のランチタイムキックオフという過酷な状況で臨む、難敵ハマーズとのアウェイゲームではFWサラーやFWヌニェスら攻撃陣の奮起に期待しつつ、バウンスバックの勝利を期待したい。フェイエノールトのスロット監督招へいへ大きな進展が見られる中、スタメン復帰も見込まれるMF遠藤航ら新指揮官に向けた各選手のアピールにも注目だ。 週明けにカンファレンスリーグ(ECL)準決勝のオリンピアコス戦を控える4位のアストン・ビラは、9位のチェルシーとのビッグマッチに臨む。前節はボーンマス相手に先制を許したものの、FWロジャーズ、FWディアビ、FWベイリーと2列目のアタッカー陣のゴールによって3-1の逆転勝利。2連勝でトッテナムとの勝ち点差を広げることに成功。エースFWワトキンスの抜群の存在感に加え、駒が揃う守備陣の安定感が光る。 対するチェルシーはFAカップ準決勝敗退に加え、第29節延期分ではアーセナルに屈辱の惨敗を喫して公式戦連敗。今季無冠が確定すると共に、来季のヨーロッパ出場権争いにおいても崖っぷちの状況だ。今回の一戦に向けてはコンディション不良でダービーを欠場したMFパーマーの復帰は朗報だが、MFエンソ・フェルナンデスがヘルニアの手術で今季終了、MFチュクエメカ、FWスターリングが新たに負傷と、引き続き厳しい台所事情での戦いとなる。難所ビラ・パークでの一戦は厳しい戦いとなるが、公式戦連敗ストップへ気概を示したい。 FAカップ優勝と共にリーグ戦でのEL出場権確保を目指す6位のマンチェスター・ユナイテッドは、降格圏の19位バーンリー相手に久々のリーグ連勝を狙う。チャンピオンシップ(2部)のコヴェントリー・シティ相手に3点差を追いつかれる失態を演じながらも、PK戦を制して宿敵シティが待つFAカップ決勝に駒を進めた赤い悪魔。また、第29節延期分では最下位のシェフィールド・ユナイテッドに2度先行を許す不甲斐ない戦いに終始したものの、MFブルーノ・フェルナンデスの2ゴール1アシストの活躍で4-2と逆転勝利し、リーグ5戦ぶりの白星を収めた。前節、そのブレイズとの裏天王山に快勝して残留への望みを繋いだバーンリーとのホームゲームでは一部主力の復帰が見込まれる中、確実に勝ち点3を取り切りたい。 残留争いではシェフィールド・ユナイテッドに今節での降格の可能性。7位のニューカッスル戦で勝ち点3を逃した場合、残り試合すべてで勝利しても最多勝ち点は「25」となるため、17位のフォレスト(勝ち点26)に新たな勝ち点剥奪処分といった処分が科されない限り、逆転は不可能となる。その他ではDF橋岡大樹を擁する18位のルートン・タウン(勝ち点25)は、12位のウォルバーハンプトンから何とか勝ち点3をもぎ取ってシティ戦で取りこぼし濃厚なフォレストを上回りたいところだ。 ◆プレミアリーグ第35節 ▽4/27(土) 《20:30》 ウェストハム vs リバプール 《23:00》 フルアム vs クリスタル・パレス マンチェスター・ユナイテッド vs バーンリー ニューカッスル vs シェフィールド・ユナイテッド ウォルバーハンプトン vs ルートン・タウン 《25:30》 エバートン vs ブレントフォード 《28:00》 アストン・ビラ vs チェルシー ▽4/28(日) 《22:00》 ボーンマス vs ブライトン トッテナム vs アーセナル 《24:30》 ノッティンガム・フォレスト vs マンチェスター・シティ 2024.04.27 12:00 Sat

【ラ・リーガ第33節プレビュー】注目カード満載の週末…久保建英が古巣マドリーに挑む

先週末に行われた第32節は全世界注目のエル・クラシコを劇的に制したレアル・マドリーが、2シーズンぶりの優勝を決定的なモノとした。一方でヨーロッパ出場権争いはより混迷を極めている状況だ。 注目カード満載の今節は、MF久保建英を擁する6位のレアル・ソシエダと、首位のレアル・マドリーの上位対決に大きな注目が集まるところだ。 ソシエダは前節、敵地でヘタフェと対戦。開始早々にFWバレネチェアのゴールで先制に成功したが、前半半ばに失点。以降はクローズな展開を強いられ、途中出場の久保が幾度か決定機を演出したものの、FWサディクらがチャンスをモノにできず。消化不良の2戦連続ドローとなった。これにより、ヨーロッパリーグ(EL)出場権争いでよりシビアな状況に陥ったイマノルのチームは、首位チーム相手に3戦ぶりの白星を狙う。この試合ではDFスベルディアとMFスビメンディのサスペンション明けの主力2選手に加え、久保がスタメン復帰の見込みとなり、日本代表MFの古巣相手の活躍を期待したいところだ。 対するマドリーは前節、宿敵バルセロナとの伝統の一戦に3-2で逆転勝利。2度リードを奪われる難しい展開ではあったが、DFカルバハルの代役を担ったDFルーカス・バスケスがPK奪取に同点ゴール、決勝点のアシストと大車輪の活躍。そして、リーグ前回対戦同様にMFベリンガムが土壇場で決めた決勝点によってホームで会心の勝利を挙げた。これでほぼ優勝を決定的なモノとしたアンチェロッティのチームは、残り試合で勝ち点を積み重ねつつ、チャンピオンズリーグ(CL)の戦いにプライオリティを置く形となる。30日にバイエルンとの準決勝1stレグを控える中で戦うラ・レアルとのアウェイゲームでは大幅なターンオーバーが見込まれ、MFブラヒム・ディアスやFWホセル、復帰後初先発も期待されるDFミリトンらのパフォーマンスに注目したい。 サタデーナイト開催ではCL出場権争い直接対決となる4位のアトレティコ・マドリー、5位のアスレティック・ビルバオの一戦に注目が集まる。3ポイント差で迎える上位対決は激戦必至だ。 アトレティコは前節、下位のアラベスと敵地で対戦。指揮官シメオネの息子であり、武者修行中のFWジュリアーノらに躍動を許した結果、MFベナビデス、FWリオハに2ゴールを叩き込まれ、苦手アウェイで0-2の完敗を喫した。これでCLドルトムント戦に続く厳しい公式戦連敗となったコルチョネロスは、ホーム開催の大一番でアスレティックを迎え撃つ。エースFWグリーズマン、カピタンのMFコケを中心に攻守両面でしっかりと戦ってトップ4圏内死守を狙う。 一方、アスレティックはコパ・デル・レイ優勝後の2試合をいずれもドロー。前節は降格圏のグラナダ相手に1-1のドローに終わった。すでにEL出場権確保もCL出場権獲得を狙うチームは、コパ準決勝で3-0の快勝を飾ったメトロポリターノでその勝利の再現を狙う。今週に入ってカピタンのMFムニアインの今季限りでの退団も発表された中、シーズンをより良い形で締めくくるため難敵撃破といきたい。 順位的な重要度は高くないものの、今季2度目のセビージャ・ダービーも今節注目カードのひとつだ。 7位のベティスは前節、バレンシアとのアウェイゲームをFWアジョセ・ペレスのドブレーテの活躍で2-1の勝利。リーグ連勝でホーム開催のダービーに弾みを付けた。前回対戦で1-1のドローに終わった宿敵撃破を狙う一戦ではEL出場確保に向けても勝ち切りたい。 一方、12位のセビージャは逆転でのヨーロッパ出場権獲得は厳しいものの、直近3連勝と好調を維持。前節のマジョルカ戦はFWエン=ネシリ、FWイザーク・ロメロの2トップ揃い踏みの活躍によって勝ち切った。この一戦ではDFセルヒオ・ラモス、DFヘスス・ナバスの重鎮2人を中心に敵地でしっかりとした戦いをみせ、勝ち点3を持ち帰りたい。 クラシコ敗戦からのバウンスバックを図る2位のバルセロナは、8位のバレンシアとのマンデーナイト開催のホームゲームで勝利を狙う。前節のクラシコではFWラミン・ヤマルの微妙なノーゴール判定というエクスキューズはあったが、2度のリードを守り切れず。さらに、最終盤に失点を喫して逆転を許す拙い試合運びで2-3の敗戦。これで逆転でのリーグ連覇は絶望的となった。今後は2ポイント差で3位のジローナとの2位争いに全力を注ぐ構えだ。 今節に向けては今季限りでの辞任を発表していたチャビ監督の翻意による続投が発表されており、チームとしてはここから来季を見据えた戦い方も意識しつつ、ホームでしっかりとした戦いを見せたいところ。指揮官の続投決定に対して各選手が見せるリアクションについても注目したい。 そのカタルーニャのライバルを追う3位のジローナは、13位のラス・パルマスを相手に連勝を狙う。前節は得点ランキングトップに躍り出たFWドフビクを含む4人のゴールでカディスに4-1で快勝を収めた。連勝を狙うこの試合ではDFヤン・コウト、DFフアンペの負傷は気がかりだが、復調のエースを中心に自慢の攻撃力で押し切りたい。 残留争いでは最下位のアルメリアに今節での降格の可能性。現在、勝ち点14のペペ・メルのチームは、勝ち点31で残留圏内の17位のセルタと、16位のマジョルカと17ポイント差がある。そのため勝利且つ、両者が勝利を逃した場合のみ、今節での降格を回避できる。 《ラ・リーガ第33節》 ▽4/26(金) 《28:00》 レアル・ソシエダ vs レアル・マドリー ▽4/27(土) 《21:00》 ラス・パルマス vs ジローナ 《23:15》 アルメリア vs ヘタフェ 《25:30》 アラベス vs セルタ 《28:00》 アトレティコ・マドリー vs アスレティック・ビルバオ ▽4/28(日) 《21:00》 カディス vs マジョルカ 《23:15》 グラナダ vs オサスナ 《25:30》 ビジャレアル vs ラージョ 《28:00》 ベティス vs セビージャ ▽4/29(月) 《28:00》 バルセロナ vs バレンシア 2024.04.26 19:00 Fri

【プレミアリーグ第34節プレビュー】アーセナル&リバプールは首位シティに圧力かけられるか…FAカップ並行開催で変則日程

先週末に行われた第33節は三つ巴の優勝争いに大きな影響を与える一節となった。アーセナルとリバプールがいずれもホームで敗戦を喫した中、唯一勝ち点3を積み上げたマンチェスター・シティが3位から一気に首位奪還に成功した。 UEFAコンペティションの準々決勝終了後の開催となる今節は、FAカップ準決勝開催に伴い、トッテナムvsマンチェスター・シティ、ブライトンvsチェルシー、マンチェスター・ユナイテッドvsニューカッスルが5月中旬に延期される変則日程での開催となる。 その中で注目は首位シティをいずれも2ポイント差で追う2位のアーセナル、3位のリバプールの上位陣の戦いだ。 アーセナルは前節、アストン・ビラとホームで対戦。前半は相手を圧倒するパフォーマンスを見せたものの、古巣対戦のGKマルティネスらの好守などによって先制点を奪えず。すると、後半は完全に攻撃が停滞すると、後半終盤にセットプレー流れとカウンターからFWベイリー、FWワトキンスに立て続けにゴールネットを揺らされて0-2の敗戦。痛恨のシーズンダブルを喫し、2024年のリーグ戦初黒星と共に首位陥落となった。さらに、チャンピオンズリーグ(CL)のバイエルン戦では初戦を2-2のイーブンで終えていた中、敵地での2ndレグでMFキミッヒの一発に沈んで0-1の敗戦。7年ぶりのCLでの戦いをベスト8で終えることになった。 この公式戦連敗によって一気に厳しい立場に立たされたアルテタのチームは、チェルシーとトッテナムとの過密日程のダービーを控える中、今季上位陣相手に曲者ぶりを発揮する11位のウォルバーハンプトン相手にバウンスバックの白星を狙う。直近4試合未勝利とやや失速気味のウルブスとのアウェイゲームでは、2試合連続無得点と決定力を欠く攻撃陣の奮起が求められる。また、バイエルン戦で昨年12月以来のスタメンを飾ったDF冨安健洋の起用法にも注目が集まる。 リバプールは前節、クリスタル・パレスとホームで対戦。その直前に行われたヨーロッパリーグ(EL)でアタランタにアンフィールドで14カ月ぶりの敗戦を喫し、バウンスバックの白星を狙った一戦だったが、立ち上がりに隙を突かれてMFエゼに先制点を奪われた。後半は攻撃的なカードを切って完全に落ち込む形を作り出したが、FWヌニェス、FWサラー、MFカーティス・ジョーンズといった選手の再三の決定機逸が響き0-1の敗戦。要塞でのまさかの公式戦連敗によって3位に転落した。 ELのアタランタとのリターンレグでは、FWサラーの開始早々のPKによる先制点で奇跡の逆転突破への機運が高まったものの、以降は攻撃が停滞。敵地で意地の勝利を収めたが、今季2つ目のタイトル逸が決定した。これでシーズン残りはリーグ戦一本に絞られた中、今節は前回対戦で壮絶な打ち合いを演じた12位のフルアムとのアウェイゲームに挑む。アタランタ戦完全休養となったMF遠藤航の奮闘に期待しつつ、湿りがちな攻撃陣の爆発が勝利のカギを握る。 前節、アーセナルを破って4位に再浮上したアストン・ビラは、13位のボーンマスを相手に連勝を狙う。直近のカンファレンスリーグ(ECL)では敵地で2点を先行されて敗退の危機に陥ったが、後半終盤に相手守備のミスを突いてDFキャッシュのゴールで追いついて延長戦に持ち込んだ。その後、PK戦では守護神マルティネスが2本のシュートストップでチームをベスト4進出に導いた。MFザニオーロの負傷に、120分の激闘から中2日でのチェリーズ戦は難しいものになるが、トッテナムとの暫定勝ち点差をきっちり広げたいところだ。 DF橋岡大樹を擁する18位のルートン・タウンは、15位のブレントフォード相手に2試合ぶりの白星を狙う。前節、マンチェスター・シティ相手に1-5の大敗を喫した中、残留争いのライバルであるビーズとの直接対決ではFWトニー、FWエンベウモ、FWウィサとタフなアタッカーを擁する相手に守備陣の出来が勝敗のカギを握る。前節、不運な形で今季2つ目のオウンゴールを献上した橋岡としては名誉挽回のソリッドなパフォーマンスを見せたいところだ。 また、無敗レバークーゼンに屈してELベスト8敗退となった8位のウェストハムは、リバプール撃破で勢いに乗る14位のクリスタル・パレス相手にバウンスバックの白星を目指す。 熾烈な残留争いでは最下位のシェフィールド・ユナイテッドと19位のバーンリーの直接対決、共にPSR違反で勝ち点を減点されて降格圏手前にいる16位のエバートンと、17位のノッティンガム・フォレストの直接対決にも大きな注目が集まる。 ◆プレミアリーグ第34節 ▽4/20(土) 《23:00》 ルートン・タウン vs ブレントフォード シェフィールド・ユナイテッド vs バーンリー 《27:30》 ウォルバーハンプトン vs アーセナル ▽4/21(日) 《21:30》 エバートン vs ノッティンガム・フォレスト 《23:00》 アストン・ビラ vs ボーンマス クリスタル・パレス vs ウェストハム 《24:30》 フルアム vs リバプール ▽5/14(火) 《28:00》 トッテナム vs マンチェスター・シティ ▽5/15(水) 《27:45》 ブライトン vs チェルシー 《28:00》 マンチェスター・ユナイテッド vs ニューカッスル 2024.04.20 12:00 Sat

【ラ・リーガ第32節プレビュー】優勝争い左右のクラシコ! その他上位陣は下位との対戦に

先週末に行われた第31節はレアル・マドリーとバルセロナがいずれもウノセロ勝利を収め、アトレティコ・マドリーとジローナの上位対決はロヒブランコスに軍配。バスクの2強はいずれも土壇場の失点によって勝ち点1を積み上げるにとどまった。 UEFAコンペティションの準々決勝終了直後に行われる今節は、首位のレアル・マドリー(勝ち点78)と、2位のバルセロナ(勝ち点70)による、エル・クラシコが最注目カードだ。 マドリーは前節、マジョルカとのアウェイゲームをMFチュアメニのゴールによって1-0の勝利。リーグ4連勝でホーム開催の伝統の一戦を迎えることになった。さらに、チャンピオンズリーグ(CL)のマンチェスター・シティ戦では2戦合計4-4で並んだ中、PK戦の末に前大会王者を見事に撃破。今季UEFAコンペティションで苦戦するスペイン勢最後の砦としてベスト4進出を決めた。 その一戦では過負荷で交代となったDFカルバハル、FWヴィニシウスを中心に激しい消耗を強いられた上、休養期間も宿敵より1日少ない厳しいコンディションでの戦いとなるが、シティ撃破の勢いに乗って2季ぶりの優勝へ決定的な勝ち点3を掴みたい。 対するバルセロナは前節、多くの主力を温存した中でカディスとのアウェイゲームをFWフェリックスのゴラッソによって1-0の勝利。マドリーと同じくリーグ4連勝で大一番を迎えた。ただ、CLのパリ・サンジェルマン(PSG)戦では敵地での1stレグを3-2で勝利していた上、前半にFWハフィーニャのゴールで先制し、ホームで2点のアドバンテージを獲得。だが、前半半ばのDFアラウホの一発退場で大きく流れが変わると、そこから4ゴールを奪われ、2戦合計4-6で痛恨のベスト8敗退となった。 これにより、今季唯一獲得可能なタイトルはラ・リーガのみとなったが、仮に今回の直接対決で勝ち点3を逃せば、ほぼ終戦となるだけにより重圧が懸かる中でのタフな一戦となる。ショックが残る敗退によるメンタル面、チームの雰囲気は芳しくないが、日程面やコンディション面のアドバンテージを活かして宿敵相手に意地の勝利を収め、逆転での連覇に望みを繋げたい。 そのバルセロナ同様にショッキングなCL敗退となった4位のアトレティコは、14位のアラベスとのアウェイゲームでバウンスバックの白星を狙う。リーグ前節はジローナ相手にFWグリーズマンのドブレーテの活躍で3-1の逆転勝利を収めたが、ドルトムント戦では一時2点ビハインドを追いついたが、その直後の連続失点で2戦合計スコアで逆転を許して無念の敗退となった。これにより、シーズン残りでのトップ4死守が至上命令となり、今回のアラベス戦では苦手とするアウェイゲームでしっかりと勝ち点3を取り戻したい。 前節、アトレティコに敗れた3位のジローナは5位以下の足踏みによって勝ち点8差とトップ4フィニッシュへまだ余裕のある状況だが、降格圏の18位カディスを相手にしっかりと勝ち点3を稼ぎたい。主砲ドフビクが2試合連続ゴールと再びエンジンがかかり出したことは朗報だが、直近3試合で6失点の守備面の改善を図りたい。 MF久保建英を擁する6位のレアル・ソシエダは、10位のヘタフェとのタフなアウェイゲームに臨む。4連勝を狙った前節は最下位のアルメリア相手にFWベッカーの1ゴール1アシストの活躍で勝ち点3奪取に迫ったものの、DFスベルディアの決定機阻止による退場&PK献上によって土壇場で追いつかれて逃げ切りに失敗した。なお、同試合で途中出場の久保は負傷明けで思うような活躍を見せられなかったが、今回の古巣対戦に向けて状態を上げてきているはずだ。 5位のアスレティックはコパ・デル・レイ優勝後初めてサン・マメスに凱旋したビジャレアルとの一戦を、物議を醸す最終盤のPK献上によって1-1のドローで終えた。これにより、4位のアトレティコとの勝ち点差が「4」に広がった。すでにヨーロッパリーグ(EL)出場権を確保しており、勝ち点3奪取のみに集中できる状況の中で降格圏の19位グラナダ相手に3戦ぶりの白星を手にできるか。 その他ではヨーロッパ出場権を懸けたバレンシアvsベティス、残留へ勝ち点3を積み上げ続けるしかない最下位のアルメリアといった下位クラブの戦いに注目したい。 《ラ・リーガ第32節》 ▽4/19(金) 《28:00》 アスレティック・ビルバオ vs グラナダ ▽4/20(土) 《21:00》 セルタ vs ラス・パルマス 《23:15》 ラージョ vs オサスナ 《25:30》 バレンシア vs ベティス 《28:00》 ジローナ vs カディス ▽4/21(日) 《21:00》 ヘタフェ vs レアル・ソシエダ 《23:15》 アルメリア vs ビジャレアル 《25:30》 アラベス vs アトレティコ・マドリー 《28:00》 レアル・マドリー vs バルセロナ ▽4/22(月) 《28:00》 セビージャ vs マジョルカ 2024.04.19 19:00 Fri

【ECL準々決勝プレビュー】初戦拮抗でベスト4進出を懸けた第2戦も激戦必至

ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)準々決勝の2ndレグが18日に開催される。ベスト4進出を懸けた第2戦の展望を紹介していく。 ◆ECL準々決勝2ndレグ ▽4/11(木) 《25:45》 リール vs(AGG:1-2) アストン・ビラ フィオレンティーナ vs(AGG:0-0) ビクトリア・プルゼニ 《28:00》 PAOK vs(AGG:0-1) クラブ・ブルージュ フェネルバフチェ vs(AGG:2-3) オリンピアコス ◆4カードいずれも拮抗 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240417_101_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 先週に行われた1stレグでは、ゴールレスドローに終わったフィオレンティーナvsビクトリア・プルゼニを始め、4カードすべてが1点差以内での決着となっており、今回の2ndレグに向けても延長戦を含めた拮抗した戦いが想定される。 最注目カードとなったアストン・ビラとリールの初戦は、ホームのアストン・ビラが2-1で先勝した。 試合を通して拮抗した展開の中、アストン・ビラはFWワトキンスとMFマッギン、リールはDFディアキテといずれもセットプレーからゴールを奪取。リールは流れの中でも前半により多くの決定機を作り出したが、GKマルティネスの再三の好守に阻まれ、最終的には決定力と勝負の際の部分でウナイ・エメリのチームが上回った印象だ。 この勝利でアドバンテージを手にしたアストン・ビラは、先週末のプレミアリーグでも首位のアーセナルとのアウェイゲームをFWベイリー、ワトキンスの後半終盤の2ゴールによって勝利。上位対決で消耗を強いられたものの、良いメンタル状態で今回のアウェイゲームに臨めるはずだ。 対するリールはパリ・サンジェルマン、マルセイユ同様に先週末のリーグ・アンの試合がリーグ側の配慮で24日に延期されたことで、十分な休養とこの一戦に万全の準備を整えた状態で臨める。攻撃のキーマンの一人であるMFシェグロヴァの負傷離脱は痛恨も、FWデイビッドやFWヤズジュ、MFカベラといった好タレントが本来の力を出せれば、ホームでの逆転は十分に可能だ。 昨季準優勝チームのフィオレンティーナは敵地でのビクトリア・プルゼニ戦を0-0のドローで終えた。試合を通して主導権は握ったものの、相手の粘り強い守備を最後まで崩し切れなかった。直近のセリエAのジェノア戦では同じような試合内容でジェノアと1-1で引き分けており、今回の一戦ではFWベロッティやFWニコラス・ゴンサレス、FWベルトランといったアタッカー陣の奮起を期待したい。 MF本間至恩を擁するクラブ・ブルージュはPAOKとのアウェイゲームで逃げ切りを図る。ホームでの1stレグは、開始6分にMFヴェトレセンのゴールで幸先よく先制に成功。だが、後半半ばに獲得したPKをFWイゴール・チアゴが失敗したことで、ギリシャの名門に2ndレグでの望みを与える結果となった。この一戦では累積警告によってディフェンスラインの主力2人を欠き守備面で不安を抱えるため、主砲イゴール・チアゴを中心に攻撃陣が確実にチャンスで仕留め切ることが求められる。なお、本間は初戦に続きベンチ入りが見込まれる。 フェネルバフチェとオリンピアコスの初戦は、ホームのオリンピアコスが3-2で先勝した。下馬評ではタレントの質で勝るトルコの名門優位と見られたが、蓋を開けてみればギリシャの名門が圧倒。MFフォルトゥニス、FWヨベティッチ、MFシキーニョの連続ゴールで3点を先行。これで万事休すかに思われたが、フェネルバフチェもMFタディッチのPKとMFイルファンのゴールで追い上げをみせ、ホームでの2ndレグに望みを繋いだ。 ホームアドバンテージを考えれば、再びフェネルバフチェ優位との見方が強いが、昨季セビージャでEL制覇を成し遂げたメンディリバル率いるオリンピアコスが逃げ切る可能性は十二分にある。 2024.04.18 18:30 Thu
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