退陣のニューカッスル前オーナー、ピッチ上では奮わずも経営面に満足感示す

2021.10.08 14:40 Fri
Getty Images
ニューカッスル売却を完了させたマイク・アシュリー“前”オーナーが満足感を示している。イギリス『サン』が伝えた。
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ニューカッスルは7日、サウジアラビアの政府系ファンドであるPIFによるクラブ買収が完了したことを発表した。2007年以降、1億3500万ポンドで同クラブを買収したイギリス『Sports Direct』のCEOであるマイク・アシュリー氏がオーナーを務めていたが、ここ4年は売却の動きが盛んに進められていた。
今回、推定3億ポンド(約455億円)でクラブを買収したPIFとマイク・アシュリー氏は、2020年4月の時点で合意に達していたものの、プレミアリーグのオーナー及び取締役会の審査をパスできず、1年以上に渡って交渉が暗礁に乗り上げていた状況だった。

だが、18カ月にわたる交渉が終わりを告げ、ニューカッスルは晴れて巨万の富を持つ新オーナーが誕生、マイク・アシュリー氏は納得の形で売却を完了させた。

『サン』の取材で同氏は、自身の在任時にチームとして成果を挙げられなかったことを悔やみつつも、経営に関しては健全だったと、立つ鳥跡を濁さずの売却で終えられたことに満足感を示した。
「ニューカッスルがトロフィーを獲得する姿を見ることができれば、それ以上の喜びはない。私がオーナーを務めていた間、ピッチ上で最大限のポテンシャルを発揮できなかったことは認めている」

「しかし、ピッチの外では、我々は多くの物事が上手くいったと信じている。クラブを無借金の堅実な財務基盤の上に残すことができたことを誇りに思う。クラブが前に進むために明らかに重要なことだ」

前オーナーはまた、在任時にサポーターから多くの非難があったことを認めた上で、悪意や恨みはないと主張した。

「PIFの支援を受けたコンソーシアムがニューカッスル・ユナイテッドの新しいオーナーになったことを嬉しく思う。これで、ファンにふさわしい成功を収めることができると確信している」

「私は常々、新オーナーがニューカッスルが最高レベルの競争に打ち勝つために必要な資金を投資できる場合にのみ、新オーナーに売却すると言ってきた。今回のオーナー交代は、その原則に忠実であると信じているよ」

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